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ボックスカルバートのせん断土槽実験性能に関する FEM 解析による検討

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Academic year: 2022

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(1)III-018. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). ボックスカルバートのせん断土槽実験性能に関する FEM 解析による検討 豊橋技術科学大学. 学生員 長柄 真人. ハザマ. 技術研究所 正会員 浦野 和彦. 豊橋技術科学大学 大学院. 1.はじめに. 正会員 河邑 眞. 土圧計 変位計 せん断ひずみ計. フレーム. わが国では,近年に東海・東南海地震などの大規 模な地震が発生すると予想されており,地下構造物 500. 500. 500. 100. 1000. 900. 改良体 100. 300. した場合に備え,耐震向上のための研究の一環とし. 2200. 500. の甚大な被害が懸念される.このような地震が発生 て,改良土を用いたボックスカルバートの載荷実験. 600. が予定されている.そこで本研究では,実験の際に. 1000. 600. 3000. 考えられる問題点,及び改良土の有効性の検討を目. 図 1 実験概要図. 的とし固化改良体による補強をしたモデルと補強を. 2.9m. しなかったモデルに対し解析を実行し,モデルの挙 動や力の加わり方などの比較を行なった.. 地盤. 2.実験概要. 0.5m. 0.9m. 0.5m 2.15m. ボックスカルバートの載荷実験予定の実験概要図 を図 1 に示す.試験体のサイズは実物の 1/3~1/4 スケ. 固化改良体. 0.85m. 固化改良体. ールのものとして設定してある.地震時に地盤から 0.3m. コンクリート. 与えられるせん断変形を想定し,試験体両側に設置 した油圧ジャッキ 2 台を用いて変位制御で右方向に. 図 2 解析モデルのメッシュ図. 水平載荷する.試験体上部にはインゴットを載荷す. 表 1 材料の物性値. る.. 3.解析概要 本研究では,実験において水平載荷による試験体 の挙動を明らかにするために三次元静的弾塑性有限. 材料種別. 地盤. 固化改良体. 構造物. コンクリート基礎. 構成則. 弾完全塑性. 弾完全塑性. 非線形. 弾性. 要素. ソリッド要素. ソリッド要素. 梁要素. ソリッド要素. 18.0. 15.0. 24.0. 24.0. γ (kN/m3). 要素プログラムを用いて行なった.解析モデルのメ. E (kN/m ). 24000. 280000. 25000000. 25000000. ッシュ図を図 2 に,解析に用いた各材料の物性値を. ν. 0.33. 0.35. 0.2. 0.2. σ t (kN/m2). 0. 200. -. -. c (kN/m2). 0. 700. -. -. φ (度). 35. 0. -. -. 2. 表 1 示す.解析モデルの奥行き方向は 1m とした. 解析モデルの境界条件は,解析モデルの下端部を 3 軸方向全て固定とした. 載荷は,解析モデルの土槽における左端部の最上 端に水平変位を 1cm まで加えるものとする.. 固化改良体による補強をしなかったモデルに対し. なお,実際に行なう実験ではインゴットを試験体 に載荷させるが,適切な重量が不明であるため鉛直 方向に 20kN/m3 の荷重を設定したものと,40kN/m3 の荷重を設定したものの 2 パターンのモデルに対し て解析を行なった.. 4.解析結果 鉛直方向に 40kN/m3 の荷重を与えたものの水平変位 分布を図 3 に,固化改良体を使用したモデルと使用 しなかったモデルのそれぞれに対し鉛直方向に 20kN/m3 と 40kN/m3 加えたモデルの各解析結果を表 2. -223-.

(2) III-018. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). に示す.図 3 から,40kN/m3 の荷重を加えた場合では. 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2. 上部の水平変位が大きく,土槽全体がせん断変形を 生じる変形モードとなっていることがわかる.また, 表 2 をみると鉛直荷重が大きくなるほどコンクリー トボックスの水平方向の最大変位が大きくなってお り固化改良体による補強をしない場合では鉄筋が降 伏に至るという結果になった.このことから,ボッ クスに対し良好に力が加わっているということが考. 図 3 水平変位分布図(cm). 3. えられ,実際の実験において 40kN/m 程度の鉛直応. 表 2 解析結果. 力を加えたほうが構造物モデルに損傷を生じさせや. 固化改良体なし. すいということがいえる.. 上載圧 (kN/m3). 固化改良体による補強をしたモデルと使用しなか. 固化改良体あり. 20. 40. 20. 40. 最大水平載荷重 (kN). 42.99. 50.84. 65.43. 78.7. ったモデルで鉛直方向に 40kN/m3 の荷重を設定し解. ボックス最大変位 (mm). 1.955. 2.432. 0.817. 0.966. 析を行なった結果,固化改良体による補強をしなか. 層間変形角 (%). 0.230. 0.286. 0.096. 0.114. ったモデルのボックスが水平荷重 50kN で降伏した. 地表鉛直変位(mm). 2.872. 2.587. 3.188. 2.584. ひびわれ. 降伏. ひびわれ. ひびわれ. のに対し,固化改良体による補強をしたモデルのボ. 構造物損傷状況. ックスは水平荷重を 80kN 加えても降伏に至らなか. 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2. った.最終荷重時のせん断ひずみ分布図を図 4 に示 すがこの図をみると固化改良体による補強をしたモ デルのひずみがボックスと固化改良体の真上で試験 体をせん断するように大きくなっていることが分か る.また,最終荷重時における水平方向の応力分布 を図 5 に示すが固化改良体による補強をしたモデル の水平方向の応力分布をみると解析モデルの左側の. 図 4 最大せん断ひずみ分布図(%). 固化改良体で大きな応力が発生していることが分か 50 0 -50 -100 -150. る.このことから,ボックスに伝わる力に対し強い 抵抗力を固化改良体が発揮していると考えられる.. 5.まとめ 本研究で得られた結果のまとめを以下に示す. 1)鉛直荷重を 40kN/m3 加えたモデルと 20kN/m3 加え たモデルでのボックスの水平変位の比較から,大き い鉛直応力を加えたほうがボックスに対し良好に力. 図 5 水平応力分布図(kN/m2). を伝えることができるといえる.. 実験自体はまだ準備段階であり,実際に試験体が. 2)固化改良体による補強をしたモデルの最大せん断 ひずみ分布から固化改良体の補強により,固化改良 体の真上で試験体をせん断するように大きくなって いることが分かる.. このような挙動をするかどうかはわからないため, 実験結果と解析結果を照らし合わせることにより解 析の妥当性について検討を行なう必要がある. <参考文献>. 3)固化改良体による補強をしたモデルの水平方向の. 1)浦野和彦,足立有史,山田淳夫,三反畑勇,河邑眞:繊維. 応力分布からボックスに伝わる力に対し固化改良体 が大きな抵抗力を発揮することでボックスの負担を. 混合物改良土による地下構造物の耐震補強効果の検討,土木 学会第 65 回次学術講演会,2010.. 緩和するということがわかった. -224-.

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