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調査地点(上平)

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Academic year: 2022

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(1)Ⅱ-44. 第41回土木学会関東支部技術研究発表会. 鬼怒川における礫河原再生保全に関する基礎的調査 宇都宮大学工学部 学生会員 ○幸村 智史. 1. はじめに 近年,礫床河川の多くはダム建設や砂利採取によ る土砂供給量の減少,低水護岸の設置および築堤な どの人為的インパクトを受けた.その結果,河床低 下,澪筋の単列化などが起こり,礫河原固有植物の 減少や外来植物の侵入・拡大など,礫河原固有の環 境が失われつつある.これに対して,鬼怒川では, 礫河原砂州の切り下げによる冠水頻度の増加と大礫 堆の成形による流況の制御を狙った事業を継続して いる 1).しかし,その効果を事後評価した例は少な く 2),十分に検証されているとはいえない.そこで 本研究では,前年に引き続き 3),鬼怒川の中流部に おいて現地調査(植生調査・河床材料調査)を行い, 礫河原環境の変遷について若干の検討をするもので ある.. 宇都宮大学大学院 正会員. 池田 裕一. 宇都宮大学大学院 正会員. 飯村 耕介. 宇都宮大学大学院 学生会員. 亀田 涼. 調査地点(上平). 図 1 調査地点 表 1 群落名称と代表的な植物種 群落名称. 代表的な植種と群落番号. 2. 調査地点および方法 調査地点は鬼怒川中流部,栃木県塩谷町の上平橋 付近の大礫砂州(図 1)で,ここは国土交通省下館 河川事務所により H23 年に砂州の切り下げ・大礫堆 の設置を行った地点である.調査期間は H24 年 10 月~12 月,H25 年 10 月~H26 年 1 月である. 植生調査では,砂州上の植生分布を調べ,GPS 機 器を用いて植物群落周緑の座標を記録した.さらに, 木本類に対しては毎木調査を行い,胸高・膝高直径 などを計測した.また,河床材料調査については, 50cm×50cm の枠(格子間隔 10cm×10cm)を調査地 点に置き,河床の写真を撮影し,その画像で河床材 料構成率を求めた 4).. A:礫河原固有種. カワラハハコ. B:外来種. シナダレスズメガヤ(1~6) セイタカアワダチソウ(2,4). C:イネ科. ススキ(2~4) オギ(1,2,4,5,7~9) ツルヨシ(2,4~6). D:木本類. カワヤナギ(1~4) ハリエンジュ(5,6). E:外来種・イネ科. シナダレスズメガヤ イネ科植物. F:固有種等の混成. カワラハハコ シナダレスズメガヤ イネ科植物. 3.調査結果および考察 図 2 に H24 年 10 月~12 月に行った植生調査結果 を,図 3 に H25 年 10 月~H26 年 1 月に行った植生 調査結果を示す.群落の名称は一般的なものではな く,今回の調査に即して,特定が容易な呼称として いる. 植物群落区分と代表的な植物種については表 1 に示す.また,空中写真は調査当日のものではない. が,ある程度の目安として調査結果と重ねて示すこ とにする. 礫河原固有群落については,H24 年度の調査で見 られた 2 つの群落が消失し,H25 年度ではイネ科群 落(図 3 の C2, C4, C7)に変化しているのが分かる. 一方で,H25 年度には新しく砂州の左岸側の 2 次流. キーワード 礫河原 大礫堆 礫河原固有生物 外来植物 セグメントⅠ河川 連絡先 〒321-8585 栃木県宇都宮市陽東 7-1-2 宇都宮大学 TEL028-689-6214.

(2) Ⅱ-44. 第41回土木学会関東支部技術研究発表会. 図 2. H24 年度の植生調査結果 3). 図 3 H25 年度の植生調査結果 路の跡に沿うような群落(A1, F1)と砂州右岸側で 新しく砂礫が堆積したところ(F2)で多く見られた. 外来種(特にシナダレスズメガヤ)の群落は,砂 州上に全面的に広がっており,特にイネ科群落の手 前で流れが停滞し,細粒分が堆積しやすい箇所に比 較的多く群生していた(B1, B3, B5, E2, E6). イネ科群落は,2 次流路を覆うような形で分布を 広げている(C2).また,外来種・イネ科植物は,大 礫堆そのものに植生が見られた(E3) . 木本類の群落は,草本類の群落の中に成長の早い カワヤナギやハリエンジュが見られるようになって きた.本数は 200 近くあり,まだ若く,種子散布は 行われていないようで,今後さらに分布を拡大して いく危険性が大いに考えられる. 河床材料調査結果や植生群落別の河床材料構成率 と植生との関連性,昨年度との比較や考察などにつ. いては当日報告する. 参考文献 1) 須賀如川,三品智和,長谷部正彦,池田裕一:大 礫中州と 2 列蛇行の水理特性に関する考察,水工 学論文集,第 52 巻,2008.2. 2) 増子輝明,前村良雄:鬼怒川中流部における礫河 原再生について,リバーフロント研究報告,第 19 号,2008.9. 3) 池田裕一,宍戸彩,飯村耕介,亀田涼,石ヶ森渉: 急流礫床河川の大礫砂州上における植生分布に 関する基礎的調査,第 41 回環境システム研究論 文発表会講演集,2013.10. 4) 寺沢直樹,山崎憲人:巨石を含む広い礫径分布を 有する礫床河川における粒度分布調査手法,平成 19 年度 北陸地方整備局 管内事業研究会,2007..

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