平成
26
年度
外因性内分泌かく乱化学物質等調査結果について
1.調査の目的外因性内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)等による環境汚染は,科学的には未
解明な点が多く残されているものの世代を越えた深刻な影響をもたらすおそれがあることから
環境保全上の重要な課題のひとつとなっています。
岡山市では,水環境における外因性内分泌かく乱化学物質等の存在状況を把握し今後の適切
な対応策の検討に資することを目的として平成11年度から河川の水質調査を行っています。ま
た平成22年度からは残留性有機汚染物質を加えるなどして継続調査を実施しています。
2.調査対象河川,物質(群)及び調査実施日
調査は,足守川,笹ヶ瀬川,妹尾川,砂川,庄内川及び日近川の 7 地点で調実施しました。
(表1及び別図1)
調査対象物質は内分泌かく乱作用が疑われている物質及び残留性有機汚染物質のうち 10 物
質群(表2)としました。
表1 調査対象河川
調査区分 河川名 調査地点名 調査項目 調査年月日
足守川 入江橋
10物質群 (表2)
平成27年 2月6日 (1回)
日近川 新日近川
妹尾川 国道30号線下
水質 足守川 高塚橋
7物質群 (表2 No.4∼10)
笹ヶ瀬川 比丘尼橋
砂川 新橋
庄内川 深町橋
表2 調査物質(群)
No. 調査項目 用 途
1 ポリ塩化ビフェニール類(PCB)
(1塩化物∼10塩化物)
熱媒体、ノンカーボン紙、電気製品
2 ビスフェノールA 樹脂の原料
3 ベンゾフェノン
医療品合成原料、保香剤、紫外線吸
収剤
4 [PFOS 及 び そ
の 関 連
物質]
ペ ル フ ル オ ロ オ ク タ ン ス ル ホ ン 酸
及びその塩(PFOS)
撥水撥油剤,調理器具のコーティン
グ剤等
5 ペルフルオロオクタン酸(PFOA) 撥水撥油剤(PFOS関連物質)
6 ヘキサクロロシクロヘキサン 殺虫剤
7 クロルデン 殺虫剤
8 オキシクロルデン クロルデンの代謝物
9 ノナクロル 殺虫剤
3.調査結果
調査を実施した10物質群のうち,表3の4物質群が検出されました(詳細は別表1)。
PFOAについては,25年度に地点追加した新日近橋(日近川)の濃度が最も高く,その他検
出された物質はいずれもこれまでの調査と同程度の濃度レベルでした。
表3 調査結果
物質名 単位
岡山市調査結果
(参考)
岡山県調査結果 全国調査
検出 頻度
検出範囲
[中央値]
(定量下限値)
検出
頻度
検出範囲
[中央値]
(検出下限値)
検出
頻度
検出範囲
[中央値]
(検出下限値)
PCB ng/L 3/3
0.22∼0.58
[0.24] (0.01)
5/14
ND∼0.7
[ND] (0.1)
48/48
0.072∼6.5
[0.28] (0.015)
ビスフェノールA g/L 1/3
ND∼0.02
[ND] (0.01)
5/14
ND∼0.087
[ND] (0.01)
9/10
ND∼1.0
[0.0076] (0.0024)
PFOS及びその塩 g/L 4/7
ND∼0.002
[0.001] (0.001)
11/14
ND∼0.0053
[0.0005] (0.0001)
48/48
0.000039∼
0.014 [0.00051] (0.000012)
PFOA g/L 7/7
0.002∼0.019
[0.005] (0.001)
14/14
0.0001∼0.017
[0.0050] (0.0001)
48/48
0.00024∼
0.026 [0.0011] (0.000055)
(注)ND:岡山市の調査では定量下限値未満,県,国の調査では検出下限値未満
岡山県の調査期間:平成25年9月26日∼10月18日(平成25年度調査) 全国調査:化学物質環境実態調査−化学物質と環境−(環境省)
○調査地点ごとの検出状況(平成24年度∼平成26年度)
高塚橋(足守川) (単位 : g/L, ポリ塩化ビフェニール類の単位:ng/L)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
PFOS 及びその塩
PFOA 0.02 ND 0.002 0.03 0.003 0.015
調査対象外
ND
0.008
入江橋(足守川)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
PFOS 及びその塩
PFOA 0.11 0.001 0.005 0.12 0.001 0.007 0.24 ND 0.003
新日近橋 (日近川)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
PFOS 及びその塩
PFOA 0.34 0.002 0.038 0.22 0.001 0.019
比丘尼橋(笹ヶ瀬川)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
ビスフェノール A
PFOS 及びその塩
PFOA 0.08 0.02 0.004 0.008 0.09 ND 0.001 0.007
調査対象外
調査対象外
0.002
0.004
妹尾川国道30号線下(妹尾川)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
ビスフェノール A
PFOS 及びその塩
PFOA
エストロン
0.45 0.04 0.006 0.014 ND 0.31 0.02 0.002 0.008 0.001 0.58 0.02 0.002 0.015
調査対象外
新橋(砂川)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
ビスフェノール A
PFOS 及びその塩
PFOA
N,N-ジメチルホルムアミド
0.13 0.02 0.002 0.006 0.5 0.47 0.02 ND 0.005 ND
調査対象外
調査対象外
ND
0.002
調査対象外
深町橋(庄内川)
物質名 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ポリ塩化ビフェニール類
ビスフェノール A
PFOS 及びその塩
PFOA 0.80 0.02 0.002 0.008 0.59 ND 0.001 0.008
調査対象外
調査対象外
0.001
0.005
別図1 外因性内分泌かく乱化学物質等調査地点
国道2号線
国道2号線
倉敷川 丙川
妹尾川
相生川 笹 ヶ 瀬 川 足
守 川
旭 川
百間川
砂 川
吉 井 川 宇甘川
誕生寺川
新橋 高塚橋
入江橋
国道30号線下 比丘尼橋
深町橋
庄内川