岡 監 第 7 4 号 平成21年 6月 8日
岡 山 市 長 髙 谷 茂 男 様 岡山市議 会議長 宮 武 博 様
岡山市監査委員 広 瀬 慶 隆
同 藤 本 徹
住民監査請求に係る監査の結果に基づく意見について
平成21 年4月10日付けで地方自 治法(昭和22年法律第67号 )第242条 第1項の規 定に基づき特定非営利活動 法人市民オンブズマンおかやま から提出され た住民監査 請求について監査した結果 ,その結果に基づき必要がある と認め,下記 のとおり意 見を提出する。
記
政務調査 費は,地方議会の審議能力 を強化し,その活性化を図るた め議員の調査 活動基盤を 充実させることを目的とし て制度化されたものである。そ の使途につい ては,各会 派の裁量と責任において使 用されるべきものである。
本市にお いては,岡山市議会の各会 派に対する政務調査費の交付に 関する条例第 7条の規定 により収支報告書に領収書 等の証拠書類の写しを添えるこ ととされてい るため金額 については十分に透明性が 確保されているものの,その内 訳の記載が不 十分なため 住民監査請求人に誤解を与 えたものも見受けられた。
また,各 会派ごとに基準を設けてい るため,岡山市議会として統一 的運用に欠け ていること も否めない事実である。
したがっ て,今後の課題としてより 一層の透明性の確保及び使途基 準の明確化が 求められる 。以下の点に留意し改善さ れるよう要望する。
1 さらな る透明性の確保のために
会派が 収支報告書に添えて提出す る領収書等の証拠書類及び領収 書等添付用紙
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政務調 査費を按分して請求する場 合には,証拠として関係するす べての領収書 を提出し ,按分額の正当性を明らか にするよう留意されたい。
政務調 査活動というものの性格上 すべての活動が公にされると, その後の活動 又は行政 執行に支障が出る場合もあ りうるが,今後とも,市民への 説明責任を果 たせるよ う使途の透明性の確保に鋭 意努力されたい。
2 使途基 準の明確化のために
使途基 準については,現行条例は 非常に概括的であり,要領に定 められている 事項を加 味しても具体性に欠けてい る。