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鹿児島大学歯学部のさらなる発展をめざして

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Academic year: 2021

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全文

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鹿児島大学歯学部のさらなる発展をめざして

著者

杉原 一正

雑誌名

鹿児島大学歯学部紀要

31

ページ

1-1

発行年

2011

URL

http://hdl.handle.net/10232/17033

(2)

私ども歯学部において過去の卒業判定に誤りがあっ たことが判明しました。 大学が最も厳正に行うべき卒 業判定において, このような不祥事を引き起こしたこ とは, われわれ歯学部教授会構成員全員の責任であり, 学生及び社会の歯学部に対する信頼を裏切ったことを 深くお詫び申し上げます。 今後, 二度とこのようなこ とがないように歯学部を挙げて原因究明と改善・再発 予防策に取り組み, 歯学部の名誉と信頼の回復に努め ることが現在の歯学部に課せられた喫緊の最重要課題 であります。 歯学部では, 抜本的な改善・再発防止策として, ( ) 従来の直ちに卒業の可否が決定される 「卒業試験」 を 廃止し, 教育理念に基づいた 「総合歯科医学」 という 新しい科目を開講し, その単位認定のための試験を行 い, すべての単位認定による卒業判定システムを構築 することにしました。 ( ) 「鹿児島大学歯学部におけ る学生の成績開示等及び異議申立てに関する規則」 を 制定し, 異議申立て期間の改善, 申立てに対する回答 期限の設定, 申立て書の提出先, 対応組織, 検証組織 なども規定しました。 ( )学生からの相談を容易に受 けられる体制として, 歯学教務係に 「学生意見箱」 を 設置するとともに 「学生何でも相談室」 の歯学部にお ける相談員を増やしました。 ( )歯学部 委員会を 中心に 「ハラスメント防止のための研修会」 を開催し, 教育現場での言葉遣いや学生を尊重する態度などを教 員が研修することとしました。 今回の不祥事に関して現在の鹿児島大学歯学部に対 する社会の目は非常に厳しいものがあり, われわれの 自己反省と改善・再発防止策の確実な遂行を求められ ています。 このことを含めて, 鹿児島大学歯学部のさらなる発 展をめざして, 以下の事項を重点事項として, 全力で 取り組みたいと考えています。 1) カリキュラムの見直しを含めた教育の質の改善 単位認定による卒業判定システムの構築, 卒前臨床 実習 (特に診療参加型臨床実習) の充実, 卒前臨床実 習と卒後臨床研修との連携, 統合系科目の充実と改善 (カリキュラムの見直し), 歯学部学生の離島歯科巡回 診療同行実習の実質化 (必修化), 選択科目 (歯学部 ゼミ) の充実 (研究マインドの育成) などを図りたい と考えています。 2) 充実した学生生活を送るための学生支援体制の強 化 入学料・授業料免除の拡充, 奨学金制度の拡充, 学 生生活支援・メンタルサポート・チューター制度の充 実などによる学生生活相談体制の強化, 学生ロッカー 室, 自習室, 学生のためのアメニテイー施設の充実を 図りたいと考えています。 3) 地域社会との共存を目指した社会貢献 南九州で唯一の歯科医学教育機関として, 地域の歯 科医師会や地方自治体との連携を積極的に推進し地域 に根ざした歯科医療の実践や歯学部公開講座などを通 して鹿児島大学歯学部の存在意義を確固たるものとし たいと考えています。 4) 連携による歯学研究の推進 大学院医歯学総合研究科に設置されている口腔先端 科学教育センターを中心に歯系大学院生や歯学部内若 手研究者の研究環境の整備ならびに国内外の他研究施 設との連携研究を支援・推進し, 鹿児島大学歯学部に おける研究の充実と推進を図りたいと考えています。 現在は, 鹿児島大学歯学部にとりまして非常に厳し い時期ですが, 鹿児島大学歯学部の設置時の教育理念 の原点に返り, 鹿児島大学に歯学部が設置されている ことを皆様に誇りと思っていただけるように歯学部教 職員一体となってがんばっていきたいと思いますので, 皆様のご指導とご支援を何卒よろしくお願い申し上げ ます。 巻頭言 鹿歯紀要 1∼4, 歯学部長

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