小規模校における「総合学習」 : 高学年複式学級における題材「健康と生活」
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(2) No.55. 小規模校における「総合学習」. 小規模校における「給合学習」 一高学年複式学級における題材「健康と生活」− 三 浦. 高 橋 一 徳. 裕. (北海道教育大学旭川校). (新十津川町立花月小学校). 片 岡 繁 雄. 小 林 禎 三. (北海道教育大学旭川校). (北海道教育大学旭川枚). IntegratedStudyinSmallScaledElementarySchool. −“HealthandLife”inUpperGrades− YutakaMIURA,KazunoriTAKAHASHI TeizouKOBAYASHIandShigeoKATAOKA. キーワード:小規模校 複式学級 総合的な学習の時間 環境 身体. このため,本研究においては,小規模枚における「総 は じめに. 合学習」の円滑な導入および展開をねらいとして,北海. 「総合的な学習の時間(以下,「総合学習」と略)」は,. 道空知郡新十津川町立花月小学校(以下,本校と略)に. その新設された意図からして,従来の教科や領域の枠に. おいて平成10年度より実施されている研究の取り組みの. 当てはまらない性格のものであることから,「総合学習」. ようすについて概括するとともに,対象とされた授業(高. という名称が確定するまでの一時期,通称「第四の領域」 と呼ばれることもあった。このような名称の問題のほか. 学年複式学級における題材「身体を害するもの」,実施 済み)をもとに検討・考察を加えることによって,小規. にも,具体的な学習内容などを含めて,この「総合学習」. 模校におけるよりよい「総合学習」の実施を目指すこと. についてはいろいろな見解が述べられている1)・2),3)。. を目的としている。. 一方,平成13年度からの実施が確実となった現段階に おいては,「給食学習」に関するさまざまな研究会や試. 1「総合学習」について. 行授業および移行授業などが,道内においても各地で数 多く実施されるようになってきているのが現状である。. 1)「総合学習」の趣旨とねらい. また,「総合学習」に関する解説書や多様な実践報告書. 「総合学習」の趣旨は「小学校学習指導要領解説総則. なども多数発刊されてきており,新指導要領への完全実. 編」の第1章第3の1に示されているように,「1総合. 施に向けて,この「総合学習」が改訂の大きな骨子の一. 的な学習の時間においては,各学枚は,地域や学枚,児. つとなってきていると言えよう。. 童の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興. しかしながら,それらの研究会や解説書などにおける. 味・関心などに基づく学習など創意工夫を生かした教育. 活動を行うものとする4)」とされていることから,. 対象の多くは,小規模校でもなければ,また複式学級を 対象としたものでもない。「総合学習」は,そのねらい. (D 各学校の創意工夫を生かした教育活動の推進. からして,特に,学校や子ども,そして地域の実態と密. ② 自ら学び自ら考える. 接な関係をもつことなどから,それらの状況に応じた適. いわゆる,自己教育力の育成がその骨子となる。. 切な授業の構想などが必要不可欠である。したがって,. また,そのねらいについても同様に,「(1)自ら課題を. 見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよ く問題を解決する資質や能力を育てること,(2)学び方や. 小規模校および複式学級などの実態に応じた「総合学習」 の構築に寄与する実践研究やそのための資料などについ ては,いまだ十分な状況にあるとは言えないのが現状で. ものの考え方を身に付け,問題の解決や探求活動に主体. ある。. 的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考え − 23 −. 2000.12.
(3) 三浦 裕・高橋 一徳・小林 禎三・片岡 繁雄. ることができるようにすること5)」と示されていること. る検討を進め,充実したものに育てていくことが必須で. から,. あると考えられる。. ① 問題を解決するための,課題解決カヤ自己教育力 等の資質や能力を身につけること. 2 本校における教育. ② 学び方や考え方を身につけ,主体的・創造的に取. 花月小学校における教育および次章の研究の概要など. り組む態度を育成する. については,「学校便覧9)」,「第24回空知へき地・複式. ことが重要となる。. 教育研究大会開催要項10)」,「同新十津川大会∼生き生. 基本的に本校においても,新しい学力観に基づくこの ような考え方を基盤とするとともに,児童や地域・学校 の実態および研究主題などを考慮しながら,今回の研究. きと瞳輝く子どもの育成−「総合学習」の実践を通して. −∼11)」を参考資料として,以下項目ごとに概括する。. 構想を行った。 1)学校の沿革と地域の実態 (1)学校の沿革. 2)「総合学習」の分類. 加藤らによれば,総合学習の実践のタイプは,いくつ. 今回研究の対象とされた花月小学校が所在する北海道. かに分類することができるとされている6)。まず,最も. り,それには2つの教科をクロスさせた「関連カリキュ. 空知郡新十津川町は,明治22年に奈良県十津川村を襲っ た大水害により被災した約600戸,およそ2,600人の大集 団が移住した町である。一冬を過ごし,開拓の見込みが ついた翌明治23年には,郷里の十津川町から分村し,新 十津川村を拓く。本校はその翌年(明治24年)に設置さ. ラム」と3つ以上の教科をクロスさせた「融合(広領域). れた下徳富簡易小学校に,その前身を置いている。. カリキュラム」,そして道徳や特別活動の領域をもクロ スさせた「領域横断型」の3つのタイプが含まれる。そ して最後が,文部省から研究会開発校の指定を受けた小. その後,明治27年には通学上の便宜から2校に分離, 大正10年には高等科2年の設置,また昭和42年には学校. 多いのが,教科指導をそのままにして,週2時間程度「総 合学習」を設ける「特設型」である。次は,「横断型(ク ロス・カリキュラム・テーマ型)」と言われるものであ. プールの完成,同54年には現在の校舎が落成するなど,. 学校において研究が進んでいる「教科再編型」であり,. 開拓地における小学校として着実に発展してきた。平成. 表現科・人間科・想像科・環境科などの名称がつけられ. 年間に入ると,火災予防コンクールなど,各種コンクー. るなど,従来の教科の名称や枠組みを再編しているタイ. ルにおいて知事賞や教育長賞などを受賞する一方,各種 研究会も随時開催してきている。校名が現在の花月小学. プのものである。. 校に字名変更されたのは,昭和43年のことであった。. また,同氏は別書において, ① 教科総合学習. (2)地域の実態. (卦 学際的総合学習. 上述のような理由により,入植当時の村民は郷里の奈 良県十津川村出身者であり,その後の他府県からの移住. ④ トピック総合学習. 者とともに水田開発に精魂を込めた。以後この地域は,. (9 興味・関心総合学習. 稲作地帯として発展してきたが,昭和42年の花月台パイ ロットファームの完成により,乳牛・肉牛の飼育も行わ れるようになった。近年では,全国的に押し寄せてきた 農業の近代化にともない,経営規模の拡大と機械化とが 促進されたため,人口流出が続いた。現在では減少傾向. ② 合科総合学習. にも分類している7)。これに近いものとして,日台は「現 実的・実践的なタイプ分けを意図した」とした上で, ① 教科的総合学習 ② 合科的総合学習. にありながらも,比較的安定してきている。 校区を交通量の多い国道237号線が通過するが,地域. ③ テーマ総合学習 ④ 興味・関心総合学習. 全体としてはおだやかな稲作地域である。父母の教育に. の4つに分類していが)。. 対する関心は高く,学校に対しても協力的であるが,同. 現在が新指導要領への移行の時期であること,また学. 時に期待も大きい。. 校や児童および地域の実態などが給合学習に即座に対応. することができないなどのことを考え合わせれば,現時. (3)児童の実態. 全校児童数は昭和22年の約600名をピークに,昭和35. 点において一概にどのタイプがよいのかについての判断. 年には約500名,同53年には176名,同60年には103名, 平成2年には100名を切り93名,平成11年には41名 (PTA戸数は32戸)となっており,近年では大幅に減. が難しいのも事実である。今回対象とされた授業は,当 てはめるとすれば,特設型あるいは合科的な総合学習と して設定されているが,今後,完全移行期までにさらな − 24 −.
(4) NO.55. 小規模校における「総合学習」. 2000.12. 少してきている。平成11年度は第1・2学年と第3・4. ましい子どもの育成」である。学年別到達目標との関係. 学年が複式学級であり,全校では4学級となっている。. については,表1に示した。. 児童は明るく素直で真面目である反面,自ら考え,判. (2)平成11年度の重点目標. 断し,行動する自主性や積極性にやや欠ける面が見られ. 以上の教育目標を踏まえ,平成11年度の具体的な重点. る。このため,内発的動機づけを工夫・改善し豊富にす. 目標を以下のように設定した。. ① 日々の授業を大切にし,学ぶ喜びを実感できる教. るとともに,主体性や自主性に基づく学ぶ意欲や学び方. などの学習を重視する教育,いわゆる自己教育力の育成. 育の推進. が肝要であると考えられる。. →複式教育の特性を生かすため,個に応じた指導の 充実を図り,学習意欲を高めるとともに,主体的. 2)学校経営の基調(基本方針)とめざす学校像. な学習活動を支援することによって,児童一人ひ. (1)学校経営の基調(基本方針). とりが学ぶ喜びを実感できる教育活動を推進する. 開拓先人の不擁不屈の精神を発展・継承しながら,昭 和6年に制定された校訓「誠」のもと,地域に根差した. ② 心の触れ合いを大切にした指導の推進. →白から考え,主体的に判断し,行動する心豊かな. 教育課程の編成を進め,子どもたちが楽しく登校し,生. 児童を育成するため,全職貞が一体となって,人. き生きと学ぶ雰囲気のある学校づくりを基調とする。ま. 間尊重の精神に基づく心の触れ合いを大切にし,. た,平成11年度の重点教育目標としては,「自分の思い. 自らを律する心を育てる指導を充実する. や願いを大切にし,生き生きと瞳輝く子どもの育成」を. ③ 地域の特色を生かし,生きる力の育成をめざす教. 設定している。. 育課程の編成. →問題解決能力や学び方など,生きる力を重視する. (2)めざす学校像. ① 子どもたちが,存在感や自己表現の喜びを実感で. ため,地域や学校の実態および児童の心身の発達. 段階や特性を十分考慮して,教育課程を編成する. きる楽しい学校. ② 全職員が主体的に経営に参加し,協働して教育目. (3)特色ある教育. 本校における特色ある教育の基本方針は,地域性や児. 標の具現化に努める活力ある学校. ③ 歴史や伝統に学び,父母や地域との連携を密にし,. 童の実態などを生かした教育活動の展開である。このた め,年間の教育活動に「環境・人権・平和教育」の内容. 開かれた学校として機能する魅力ある学校. を取り入れ,計画的に推進している。環境教育の具体的 な内容については,表2に示す通りである。そのほか,. 3)教育目標 (1)本校の教育目標. 人権・平和教育,国際理解教育,スクールバンドを実施. 教育目標は「気づき・考え・行動する,心豊かなたく. している。. 表2 環境教育における学習内容. 表1 教育目標と到達目標(学年別) 達. 教育目標 学年 到. 標. 目. 学 年. 学 習 内 容 関連教科. 全 校 主体的で創造力があり,基礎的な力を身につけた子 か し ヽ■ 」 い 子. 1・2年. 3・4 自分の考えを発表し,人の考えと比べる. 子. 「環境破壊」や資源保. 護・リサイクル問題等. 生命を育む唯一の星で. を深める. ある地球について学習. じ よ つ. 生 活. について意識化する. 要点が分かるように話し,人の意見を受け入れ,考え 5・6. ぶ な. 身近な暮らしにおける. 1・2 人の話しを最後まで聞き,自分の意見をはっきり話す. 3・4年 1・2 交通安全に気をつける からだを動かし,楽しく遊ぶ 3・4 安全な行動をとる 自分の体調に気を配る 5・6 自分や人の生命を大切に考え,行動する. 理 科. 心 見. 1・2 自分でできることは自分でするものを大切にする. か. 3・4. な 子 5・6. いて理解を深める 環境破壊について学習. 全 校 純粋な明るさをもち,思いゃりのある子. 三三=. いくことの大切さにつ. 理科 社会. し,自分たちができる. 「地球環境を守る行動」 社. みんなでつくった決まりを守る人の心,自然の美しさ を知り,自然を大切にする 助まし合い,助け合って行動する自然愛をもち,環境 を守る働きかけをする. *「緑の学習」を年3回実施しているほか, 「5374(ゴミなし)運動」などは児童会が 計画・推進している。. − 25 −.
(5) 三浦. 裕・高橋 一徳・小林 禎三・片岡 繁雄. しい学習の場として,. 3 「総合学習」に関する研究の概要. ① それぞれの個の興味・関心・意欲・内容・程度な. どに応じた物的学習の場. 1)研究主題の設定理由と「総合学習」. ② 仲間や教師との学習を保証・促進する効果的な人. 今日の子どもを取り巻く環境やこれからの社会の変化. を考える時,小規模校においてもまた,「ゆとり」の中で,. 的学習の場(コミュニケーションとしての教え合い. ともに学びながら「生きる力」を育むことが重要であり,. 学び合い). ③ 個に応じた多様な学習内容の提供や柔軟な時間配. このような学力は子どもたちにとって将来直接的に必要. とされる力であると考えられる。したがって,白から考. 分. などの設定や確保が必要である。. え判断するカヤ社会の多様な変化に主体的に対応するこ とのできる力を身につけた「生き生きと瞳輝く子どもの. 育成」といった今日的課題をテーマとして設定すること. 4)自己教育力を育てる手だて. は,「総合学習」の核とも言える内容である。これらを 受け,平成11年度の研究主題は,「生き生きと瞳輝く子. 自主的・自発的な学習を促進する自己教育力を育成す. どもの育成∼総合学習の実践を通して∼」に設定される. るためには,興味・関心に基づく学習意欲の喚起が内発 的な動機づけとして有用である。このためには,「気づ. こととなった。. く・感じる」→「知りたい・やってみたい」→「分かり. 2)めざす子ども像. パイラル的な学習への取り組み構図が求められる。. そうだ・やれそうだ」→「分かった・できた」というス. 今回の研究主題でめざす「生き生きと瞳輝く子ども」. 像においては,特に次の3点が重視される。. 5 本校における「総合学習」のおさえについ. ① 自ら追及しようとする意欲をもつ子 て. ② 互いに学び合いながら,自ら判断し,問題を解決. 本校においては,研究主題「生き生きと瞳輝く子ども. していこうとする子. ③ よりよいものをめざし,自らを高めようとする子. の育成」を達成するために,総合学習の実践に向けて, 図1のように学校教育の全体構造の構想を行っている。 図の下にある「総合学習」は,学級経営などを基盤と. 4 「総合学習」への取り組み. した各教科・道徳・特別活動を柱としながらも,互いに 双方向的な総合的・横断的な関係性を結ぶことができる. 新しい学力観に基づいた「総合学習」への学習指導の. ように位置づけられており,特設型から関連型・融合型. 取り組みにあたっては,特に次の点を重視している。. へといった横断的なカリキュラムへ発展することも意図 されている。. 1)「学び方」を育てる学習 子どもたちの自主的・自発的な学習を促進するために. は,学習のしかた(方法)を学ぶ,いわゆる学び方教育. 1)「総合学習」の実掛こ向けた研究計画. 研究組織は,研究課題と複式教育を担当する研究推進. の導入とその充実が必要である。. 委貞会と学校全体における全体研修会,そして複式学年 ごとのブロック研修会という3本柱から構成されてい. 2)個性を生かす学習. る。平成10年度からの研究の年次計画については,表3. 子どもたち一人ひとりに応じた適切な教育を展開する. ためには,まず,一人ひとりの個を見つめ,そしてそれ. に示す通りである。. らの個を把握することから始める必要性がある。その上 で,それぞれの個がもっている個性に気づかせ,またそ. 2)「総合学習」の学習指導計画. 本年度(平成12年度)は年次計画の3年次として,「総. れを引きだし,興味や関心に応じた学習を促進すること が重要である。. 合学習」に取り組むとともに,これまでの3年間の成果. 3)「共に学びあう囁」の確立. づけている。具体的な内容としては,従来から実施して. と反省を踏まえながら,研究のまとめの年度として位置 一人ひとりの個に応じた学習を推進するためには,そ. いた特色ある活動を見直すとともに「総合学習」とし意. れぞれの個が自己の存在感や連体感などを感受できうる. 義づけ,体系的な取り組みとして再編成し実施すること. 適切な学習の場(学習環境・条件)の設定が必要である。. を主眼としている。詳細は,表4に示す通りである。平. このような自主的・自発的な学習の動機づけとなる望ま. 成12年度の授業は未実施であるため,今回対象とされた. ー 26 −.
(6) NO.55. 小規模校における「総合学習」. く児童の実態〉. ①温厚で真面目、誠実で ある。 ②交友が限定されている. ため、社会性に欠け、. 2000.12. ◆かしこい子〈知〉主体的で想像力があり、基礎的な力をつ けた子. ◆心豊かな子〈徳〉純粋な明るさと素直さを持ち、思いやり のある子. ◆じょうぶな子〈体〉進んで運動し、心身共に健康な子. 自ら判断し行動すると. く教育課程〉. ①「生きる力」の育成 ②基礎基本の重視 ③「心の教育」の充実 ④「国際理解教育」の充 実. いう自主性や積極性に. やや欠ける。 ③発表などに表れる表現 力において、自信のな さや、創造的な面でや や弱さがみられる。. く重点教育目標〉. 自分の思いや願いを大切にし、. く児iにつけさせたい力〉. 生き生きと瞳輝く子. く学校の重点経営方針〉. ① 重点目標の達成のため、すべての教育活動にお いて、生徒理解・学習適応・環境の整備などに意 図的・計画的に具体化を図り、常に目標を押さえ ながら実践・評価・改善する中で、組織活動の充 実と効率化を図る。 ② 教育内容を厳選し、体験学習(自然体験・生活 体験・社会体験・労働体験)を積極的に取り入れ るため、ゆとりある指導計画の作成とその実施に 努める。 ③ 変化の激しい社会にあって、「生きる力」を育 むための研修と実践に努める。. くめざす子ども像〉 ①自ら追究しようとする 意欲を持つ子 (卦互いに学び合いながら. 研究主毘「生き生きと瞳輝く子どもの育成」 ∼総合学習の実践を通して∼. 自ら判断し、問題を解 決していこうとする子. ・意 欲 ・判断力 ・思考力 ・推察力 ・観察力 ・行動力 ・表現力 ・想像力 ・直感力 ・探求力 ・主体性 ・感受性 ・協調性 ・自立性 ・思いやり ・耐 性. くめざす教師像〉. 子どもたちの発想を大 切にする総合学習を推進 するためには、教師が「今 の子どもたちにどのよう な力をつけさせるか」と. いう明確な視点をもっ. (卦より良いものをめざし. て、自分を高めていこ うとする子 く研究の仮設〉. 基礎的・基本的な内容に厳選する方向で見直し、 時間を確保する中で、総合学習にじっくりと取り組. ませ、意欲と自信にあふれた活動を通して、「生き 生きと瞳輝く子ども」を育てることができる。. て、子どもたちとともに 活動し、創意工夫するこ とが大切である。 子どもたちが本来持っ ているカヤ個性を十分発 揮していけるように支援 するのが教師の役割であ るハ. く特別活動〉 (学級活動・児童会活動. く教 科〉 (各教科・総合学習). ・観察力 ・直感力 ・行動力 ・主体性. ・思考力 ・判断力 ・想像力 ・表現力 ・推察力・主体性. ・感受性. ・探求心・意 欲. 学校行事). 総合学習(特色ある教育) 子どもたちに生き方や価値観を問い直していく. 「ゆとり」の中で「生きる力」を育み、生き生きと瞳輝く子どもを育成する. 学 級 経 営・学 級 実 践. 図1「生き生きと睡輝く子どもの育成」の全体構造 − 27 −. く道徳〉(心の教育) (道徳の時間 ・特色ある教育). ・思いやり・耐 性 ・行動力 ・自律性 ・観察力 ・協調性.
(7) 三浦 裕・高橋 一徳・小林 禎三・片岡 繁雄. な食べ物,適度な運動,豊かな自然の中での休養,心を 広げる文化など,健康に生きていくために一人ひとりが. 表3 年 次 計 画 年 次 1年次 2年次 3年次. 気をつけていますが,それだけでは安心できない課題が. (HlO) (Hll) (H12). 現在たくさん指摘されています。. 1 各教科における基礎・基本の ○. ○. 自分たちの回りの環境を健康なからだを維持する視点. 見直し. 2 総合学習の理論的研究. ◎. ○. ○. から見直したとき,ゴミ処理問題やダイオキシン,自動. 3 テーマの検討と設定. ○. ○. ○. 車の排気ガスや酸性雨,地球温暖化と二酸化炭素排出な. 4 身につけさせたい力の分析. ○. ○. ○. ど,健康を脅かす問題が数多くあります。そして,緊急. ○. ○. ○. 6 支援計画の立案・作成. ○. ◎. ○. 7 総合学習の実践. ○. ◎. ◎. きかを考え,責任ある行動をとれるようになってほしい. 8 実践の反省・まとめ. ○. ○. ○. と願うところです。そのためには,環境に対する豊かな. 5 各教科・特別活動・道徳との. に解決しなければならないものばかりです。. 関連. 今回の学習を通じて,人間の生活にとって豊かな自然 と環境の大切さを理解し,それらを守るためにどうすべ. 9 視察・研修・研究会への参加 必要に応じて実施 10 成果と課題. ○. 11研究発表(公開研究会). 感受性や見識,環境についての問題意識を育て,子ども ○ ○. 12 研究のまとめ. たち一人ひとりが環境問題を自分のこととしてとらえ, ◎. 環境に配慮した生き方ができるようになってほしいと思. ◎. います。. ○は実施内容 ◎は重点内容. 4)児童の実態 表4 「総合学習」の内容と時教(平成12年度予定). 5年生・6年生になって児童会活動に積極的に参加す. 学校行事的な内容との再編成. るようになり,児童会として取り組んだ。5374運動(前. ○野外学習・栽培学. 出)や牛乳パックのリサイクルから,ある程度の資源保. 習・炊事遠足の実施 ○縦割班活動を生かし た話し合い. ○生活科・家庭科・学 級活動とのクロス. 護,環境への意識は育っています。さらに,自分たちが 環境を守るために何をなすべきかを学んでほしいと思い. 7時間 物・実施. ます。. 交流・反省. 1時間. 畑の後始末. 1時間. 5)日. 情報・表現領域としての再編成. 環境の保全と保護の必要性を理解し,よりよい環境づ. ○コンピュータの活用 ○国語科とのクロス. 額. 0時間. くりのために積極的に活動しようとする態度を育てると. ともに,より広い視野から環境問題を考えることができ るようにする。. 後述する6章の授業は,平成10年度に既に実施された授 業の学習指導計画の実践である。. 6)単元全体の学習指導計画(15時間計画). (1)「健康なからだ」について考えるとともに,健康. 6 授業の実際. の保持増進には何が必要であるかを考え,課題を設. 1)「総合学習(環境)」支援案. 平成10年11月27日実施。対象は高学年(5年生12名,. (2)決定した課題をもとに,各グループに分かれ,研. 6年生11名,合計23名)であり,支援者は松尾真紀子,. 究する手だてを考え,調べる ……………‥. 4時間. (3)調べたことをまとめ,「健康なからだ」について. 高橋一徳の2名である。. 分かったことを発表する …………………‥. 5時間. (4)調べたことをもとにしながら,今,自分には何が. 2)題 材 名. できるかを考え,多くの人に伝えることができるよ. 「健康と生活」. うにポスターを作成する …………………‥. 3)馬材について. 2時間. (5)ほかにも身体に関わる健康保持増進に必要なも. の,また害となるものを考えてみる ……‥. 健康なからだは,私たちが生きていくための基本的な. 条件です。そのために,食事や運動,その他の必要なこ とを学びながら,日常生活を過ごしています。栄養豊か. − 28 −. 1時間.
(8) NO.55. 小規模校における「総合学習」. 2000.12. 7)学習のながれ. 表5参照。 表5 学習のながれ 予 想 さ れ る 学 習 活 動. 留 意 点. 1「健康なからだ」とはどのような生活環境で保つことができるのかを理解する ・適度な運動,十分な休養や睡眠 ・バランスのよい食事 ・よい水,よい空気,日光など ・運動が効果的なのは? ・バランスのよい食事とは? ※からだを害するものには,どんなものがあるのだろう? ◎課題を設定する ・たばこの害について ・ダイオキシンについて. ・グループ編成を行う 大気汚染について 環境ホルモン. 2 追及する手立てを考える ・図書館で調べる. もっとよりよい生活をするために は,どうすればよいのかを考えるこ. ・給食センターで栄養士に話を聞く. ・役場の環境課の人に話を聞く ・診療所の医者に話を聞く. とができるように配慮する. 3 調べたことをまとめ,各グループごとに発表する ・こんな原因があったのか ・こんな努力をしている人がいるんだ ・こうすればよいのでは? ・健康と運動 ・空気と水(大気汚染). よりよい生活環境にしていくため に,努力している人々との連携を通 して課題追及の学習を深める. ・給食問題(環境ホルモン・添加物) ・日光と骨(紫外線など) 4 今の自分にできることを考える. ほかにも,健康増進,からだに害を 与えているものはないかを話し合う. ・今の自分の何ができるだろう. ・一人ひとりの努力が健康を維持増進させることを認識する. 場を設定する(健康診断・衣食住・ ゴミ処理・原子力発電・環境ホルモ. ・もっと大勢の人に呼び掛けていきたい ・ポスターを作成する. 5 ほかにも人のからだの健康保持増進に役立つもの,または害になるものを考える. ン・ダイオキシン). 8)各時の展開(抜粋:1∼13/15時間) 1/15時間 児童の発言(P)・教師の発言(T). 学 習活 動. (テーマについて). 1 健康な生活を送るために. T:健康な生活を送るためには,健康なからだが大事です。健康なからだをつくるためには,. 2 健康な生活ができなくな. P:栄養のある食事体温を調節する服装十分な休養や睡眠 T:小学生では,9時間から10時間必要だと言われています。 P:適当な運動で,からだを鍛えるきれいな水や空気 T:からだの60∼70%は水分です。 P:日光を浴びる。. 何が大事でしょう?. る問題について. T:健康を害する問題について考えてみよう。どんなことがあるか? P:たばこを吸うとガンになりやすい 空気を汚している排気ガスや工場の煙 ダイオキシンやゴミ処理 酸性雨 農薬. 腐った食物や食中毒(例:0−157) 騒音やテレビの見過ぎ テレビゲームのやり過ぎ 3 次時の予告. 木がなくなる森林伐採 二酸化炭素が増え,酸素が不足する T:地球規模の問題ですね。そのほかには?. P:地球の温暖化 水の汚れ 水俣病 T:健康な生活を送りたくても,個人の努力だけではどうにもならない問題もありますが,一 人ひとりがもっと学習して,少しでも改善していきたいと思います。 T:自分で,もっと深く調べたいと思うことを決めて,学習していきましょう。. ー 29 −.
(9) 三浦 裕・高橋 一徳・小林 禎三・片岡 繁雄. 2/15時間 児童の発言(P)・教師の発言(T). 学 習 活 動 (課題の設定). T:今日の学習は,自分が調べてみたい課題を決めます。なぜ,その課題を選んだのか,理由. 1 前時の学習を振り返り,. 本時の学習を確認する. もはっきりさせます。. ・プリントを見て,前時の 学習を確認する. T:自分が調べたいことを選んで,プリントに書いて下さい。. 2 自分で課題を決め,選ん だ理由を考える ・何について調べたいかな. T:その課題を選んだ理由や,どのように調べたいかも考え,書き込んで下さい。. どをプリントに書き込む 3 調べたい課題につい. て,. T:どんな課題を選んだのか,発表してもらいます。 T:次回は,同じ課題を選んだ人同士でグループをつくります。. 各自発表する. けれど,まだ分からないことがたくさんあ. ○子どもたちが選んだ課題とその理由(抜粋). るので,調べてみたい。. 〈地球温暖化について〉. ・M.K.:どういうふうに地球の温度が上がってい. ・A.K.:理科で酸性の勉強をしたから,酸性雨はど. き,どんな書があるのか調べてみたい。. んなものか調べてみたい。. ・M.H.:一年にどれだけ上がるか,調べてみたいか. 〈たばこの害について〉. ・たばこの煙を吸って,どのくらい吸ったら害がある. ら。. のか知りたい。. ・R.T.:なぜ,温暖化になってきたのか知りたいか ら。. 〈森林伐採について〉. ・Y.T.:どれくらいの吾があるのか調べたいから。. H.S∴酸素を作る木を切ったりするのはいけないと 思ったから。. 〈ダイオキシンについて〉. ・J.S.:燃やしたときに出るダイオキシンは,どん. 〈農薬について〉. ・M.S.:本当に,作物にとってよいものなのか?. な害があるのだろう?. ・M.K.なぜ,からだに害があるのか調べてみたい。. 〈水俣病について〉. ・H.K.:以前にも学習したけれど,もっと詳しく勉. く酸性雨について〉. ・E.S.:最近テレビや新聞などでよく聞くことばだ. 強したいから。. 3/15時間 学 習 活 動. 児童の発言(P)・教師の発言(T). (課題の設定). 1 同じ課題を選んだ人で, グループをつくる. T:前回決めた課題ごとにグループをつくりました。もう一度考えて,課題を変えたい人はい ませんか?. P:ダイオキシンから森林伐採に移ります。 P:農薬について調べたいです。. (何人か課題を変更する). T:それぞれのグループのメンバーが決まりましたので,皆さんで協力して. ,これからの学習. を進めて下さい。. 2 グループごとに集まっ て,リーダーを決め,課題. T:グループのリーダーを決めて下さい。リーダーを中心に,グループの課題や調べたい理由 を確認して下さい。. を確認する ・6つの課題に分かれて話 しあう. − 30 −.
(10) NO.55. 小規模校における「総合学習」. 4/15時間 学 習 活 動. 児童の発言(P)・教師の発言(T). (学習計画の作成). 1調べる計画を立てる. T:グループで調べる計画を話しあってもらいます。まず,「何を,どのように調べるか」です。. ・グループごとに話し合う T:総合学習は,全部で15時間予定しています。今日で4時間目です。これからの進め方につ ・各グループごとに,プリ いて,話し合います。 ントに記入しながら話し 合う. 5∼7時間目は,町の図書館へ出かけます。8∼12時間目は,まとめになります。13時間 目以降は,発表などになります。. 5∼7/15時間 児童の発言(P)・教師の発言(T). 学 習 活 動 (追及の活動). 1 課題別に図書館を利用し て,調べる ・6つのグループに分かれ て調べる. ① 地球温暖化 ② 酸性雨 ③ たばこの害. T:それぞれグループに分かれて,調べます。図書館は,町民の方々も使いますので,迷惑に ならないよう,静かに調べましょう。 (予想される状況). P:参考資料を探すのに,図書館の人に質問する。. P:時間内に調べきれないグループは,冬休みに本を借りる手続きをする。. ④ 森林伐採 (9 農薬. ⑥ 水俣病. 8/15時間 学 習 活 動. 児童の発言(P)・教師の発言(T). (まとめ). 1 まとめ方について話し合. T:今まで調べたこ. とを元にして,発表できるようにまとめていきます(プリントの配付)。. つ. 2 各グループごとに話し合 いながらプリントに記入す. T:まとめるのに,まだ足りないことなどを挙げておきます。. 次回には,その不足分をもう一度調べましょう。. る. ・課題と理由 ・原因(なぜ) ・どうなる. ・どうすれば ・身近な問題点 ・自分たちはどうすれば. 9∼13/15時間 学 習 活 動. 児童の発言(P)・教師の発言(T). (まとめ). 1 不足分について調べる. T:調べ足りない分については,図書館などで調べて下さい。. 2 調べたことをまとめる. T:発表しやすいようにまとめます。発表するのに,どのような方法があるでしょうか?. また,実験など,必要なことをして下さい。. 3 発表しやすいように,工 夫する. P:模造紙に書く 紙芝居にする OHPで映す T:自分たちはどのまとめ方をするのか,話し合って下さい。. 4 発表の内容を簡単にまと める. 5 他のグループの発表に対 して,質問項目を作る. − 31−. 2000.12.
(11) 三浦 裕・高橋 一徳・小林 禎三・片岡 繁雄. したがって,このテーマをどのような問題意識として. 9)成果と課題. とらえるのか,そしてどのように子どもたちの実際の学. 2年次(平成11年度)までの成果と課題についてまと. 習として授業に下ろしてくるのかといった方法が,子ど. めると,次のようになる。 (1)「総合学習」のねらいや支援策については,研究 が進むにつれて,小規模校のメリットが次第に生か. もたちの日常生活の実態に応じて工夫されなければなら. ないであろう。このように,「健康」は普遍的な内容で. されるようになり,教職員間での共通理解が促進さ. はあるものの,子どもの学習の観点からすれば,子ども. れた. の生活やその基盤となる地域などと密接に関連する内容. でもある。この点を深く吟味することが重要であり,そ. (2)子どもたちの生活の場である身近な近隣地域に テーマを求めることの必要性や重要性などが認識さ. の成果がおのずと各授業の特色となって表出することと. れ,そこから発する素朴な興味・関心などを課題に. なる。この点において,よりよい総合学習の授業づくり. 結びつけていく方向性が確認された. とは,地域性や子ども・学校の特色などを授業におおい. (3)子どもたちには,自分自身で学習を発見する喜び. に反映することでもある,と言い換えることもできよう。. また,さらに充実した授業にするためには,成果と課. や,そこで得た課題を自分のものとして主体的・意. 題でも述べたように,「子ども/学校→地域」あるいは「地. 欲的に学習に取り組もうとする態度が育ちつつある. 域→子ども/学校」という一方向的な通行ではなく,「地. また同時に十分達成されず,次年度以降に残された課 題としては,次の点などを挙げることができる。. 域こ子ども/学校」という双方向的な交通を推進するこ とが必要である。今回はこの点などが十分ではなかった. (1)子どもたちが学習したことを自らの生活や地域な. どへ生かし,働きかけるための具体策と実践化の深. ので,今後の課題としたい。. 化. (2)授業時間の策定など,完全実施を見据えた教育課. 8 おわり に. 程全体についての検討. 平成13年度からの完全実施に向けて,現在,多くの学. (3)学習内容や支援のあり方など,基礎・基本の厳選. 校では「総合学習」の取り組みに余念ないところである。. と個に応じた教育の充実. ともすれば,多数の似通った授業が実施される可能性も. (4)地域における学習(素)材の発掘と人材の選定. 考えられなくもないが,しかし,各学校で共通した内容 の「総合学習」となるのではなく,地域性や子ども・学. 7 全体のまとめ. 校の実態などに応じた多種多様な現代的課題をテーマと する「総合学習」の本質的な意図が実際に授業において. 以上のように,本稿においては小規模校における総合 学習のテーマとして「健康と生活」を取り上げ,前述の. 展開されることこそ,本来の「総合学習」のねらいであ. ような取り組みおよび成果と課題を得ることができた。. る。そして,そこで意図される学力とは,改めて言うま. しかしながら,この「健康」ということばは,総合学習. でもなく新しい学力観に基づいた「生きる力」である。. の内容の一つとして例示されてはいるものの,実態とし. 本校においては,これまで概括してきたように「総合. ては幅広い概念や関係性を内包することばでもあり,ま. 学習」の導入と展開を試みてきた。それで得られた成果. た何よりも人々の現実の生活と密接な関係にあることも. は既に前述のとおりであるが,また同時に数多くの課題. 事実である。. も残されているのが現状である。今後は,「生きる力」. このため,「健康」を取り上げる観点は一つに限定さ. を育む「総合学習」本来の意義を踏まえた授業づくりの. れるものではなく,現段階だけでも数多くの学校におい. ために,より一層研究を深めるとともに,「生き生きと. て多様な取り組みがなされているものと思われる。した. 瞳輝く子ども」の育成をめざしたいと考えている。. がって,授業構想において重要な点は,それぞれの目標 に応じた多様な観点の設定とそれに適応した方法の開発 などが,実際の授業展開場面において子どもたちの学習 のレベルで一体化し,生活上の問題として認識化される. ことである。つまり,今回事例とされた授業は,どの小 規模校でも使えることを目的として開発された授業では. なく,またテーマである「健康」も花月小学校でなけれ ば取り上げることのできないような内容でもない。反対 に,全国的あるいは人類に共通した普遍的な内容である。. − 32 −.
(12) NO.55. 2000.12. 小規模校における「総合学習」. 高浦勝義,『総合学習の意義と進め方』,「総合学習 引用・参考文献. の理論」,黎明書房,p.11,1997.. 4)文部省,『小学校学習指導要領解説総則編』,東京書. 1)例えば,国立学校財務センター市川昭午教授の言及 のように,「総合的な学習の時間の創設を苦肉の策」. 籍,pp.44−45,1999.. ととらえる主旨の論稿がある。市川昭午,『教職研. 5)前掲書4),pp.45−46.. 修』,第27巻,9号,通巻321号,教育開発研究所,. 6)加藤幸次・佐野亮子,「/ト学校の総合学習の考え方・ 進め方」,黎明書房,pp.7−12,1998.. pp.99−102,1999.. 2)「「総合的な学習の時間」の前には,明治以降,ひと. 7)加藤幸次,『「総合学習」の実践』,黎明書房,pp.9−15,. つの水脈のように受け継がれてきた「合科・総合学. 1997.. 習」の創造的な実践の歴史がある。」 日台利夫,『総. 8)前掲書2),p.50.. 合学習の進め方基礎・基本山東洋館出版社,p.24,. 9)『学校便覧』,新十津川町立花月小学校,1999.. 1999.. 10)『平成11年度研究紀要山「第24回空知へき地・複式. 3)「このような総合学習の実践は,わが国大正期の例. 教育研究大会新十津川大会∼生き生きと瞳輝く子ど. えば木下の実践や第二次世界大戦後の新教育期の社. もの育成−「総合学習」の実践を通して−∼」,新. 会科の実践やコア・カリキュラムの研究・実践など. 十津川町立花月小学校,1999.. にその先駆をみることができるし,今日では「生活. 11)『第24回空知へき地・複式教育研究大会開催要項』,. 新十津川町立花月小学校,1999.. 科」をその典型として考えることができよう。」,. ー 33 −.
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