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巻頭のことば

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Academic year: 2021

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(1)

KANSAI GAIDAI UNIVERSITY

巻頭のことば

著者

植田 都

雑誌名

関西外国語大学人権教育思想研究

12

ページ

1

発行年

2009-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1443/00005745/

(2)

巻頭のことば

人権教育思想研究所所長  

植田 都

昨年(2008年)はまさに変化の年でした。海外に目を向けると、アメリカ 大統領選挙でアフリカ系のバラク・オバマ氏が当選を果たしました。1963年、 あのキング牧師が行なった“私には夢がある”の演説の中で、「いつの日か私 の四人の子どもたちが、肌の色によって評価されるのではなく彼らの人格の 深さによって評価される国に住めるようになること」と願ったことが、“夢” ではなくなるかもしれない第一歩を、歩み始めました。しかしながら、その アメリカで始まった、百年に一度とされる金融危機の波が日本にも押し寄せ、 非正規社員の中途解雇や雇い止め、そして中には学生の就職内定取り消し、 さらには住居さえ失う人たちも見られ、世界が相互依存関係にあることを実 感せざるをえない状況になっています。 また、昨年はブラジルへの第1回移民船出港から百年にあたりました。そし て、かつて大陸に渡った日本人移民の子孫が労働のため来日し、その数が今 では31万人に達しています。このことに関連して、本学の第2回学生人権問 題学習会では、日系ブラジル人の青年の方に講演をお願いし、大勢の学生が 参加し、共に学びました。 さらに、昨年は世界人権宣言が国連総会で採択されて60周年にあたりまし た。「すべての人間は、生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する。…」 と謳われていますが、その実現には程遠い現実があります。しかし、一人一 人が人権意識を持ち、出来るところから実践に移していくしかありません。 本紀要において、今年度も寄稿して下さった先生方が、日々、人権に対し て意識を向けられたり、体験なさったことを通して執筆の労を賜ったものば かりで、お陰様で多様な領域の研究成果を収録できたことに感謝しています。 今後も、様々な分野から、幅広い人権テ−マを本紀要に寄せていただきた いと願っております。 巻頭のことば ─ 1 ─

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