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周りの人との信頼関係構築

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Academic year: 2021

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第3学年F組道徳学習指導案

指導者 湯浅 一磨 1 主題名 周りの人との信頼関係構築(関連:学習指導要領:B-(8)友情・信頼) (資料名 映像資料「みんなで描く心の色」 出典 千葉県教育委員会) 2 主題設定の理由 (1)価値について 本主題は,「友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち,互いに励まし合い,高め合うとと もに,異性についての理解を深め,悩みや葛藤も経験しながら人間関係を深めていくこと」をねらいと している。 中学校時代は,人間関係で苦しむことの多い年頃である。互いに誤解が生じたり,偏見や噂に基づいて 他の人を判断したりしてしまうこともある。また,自分と友人の価値観の違いに敏感になるのもこの頃で あり,むやみに周囲に同調することで疲労困憊してしまったり,傷つくことを恐れて周囲と一定の距離を 保ち,本音で語り合う人間関係が築けなかったりすることも多い。 しかし,そのような苦しみや葛藤は,中学生が社会性を身につけていく中で重要なステップである。1 人で思い悩んだり,仲間と思いや言葉をやりとりしたりする過程を通して,どこまで自己を主張すべきか, どこから互いに譲り合うべきかを,手探りで学んでいくのがこの時期である。そして,その学びを支えて いるのが,価値観の違いを乗り越え,互いに認め合い,信頼し合い,励まし合う仲間の存在であると言え よう。 現代のネット社会で,自分の思いを口に出しコミュニケーションをとることが苦手な人が増えている中, 自分の信頼できる友達をつくることや,腹を割って本音をぶつけ合うことの意義について改めて感じる ことができるであろう。また,中学校3年生の修学旅行,体育祭という大きな行事が終わったこの時期 に,より高いレベルの集団生活の向上,人間関係の深化に向けて今一度「友情・信頼」について考える ことで,更なる友好関係を築いていけるようになると考え,本主題を設定した。 (2)生徒の実態について 3年F組は,男子18名,女子17名の合計35名で構成されている。2年生からクラス替えがなく, 生徒達は一年以上のつきあいである。1・2学年の頃にピアサポートで人間関係作りについて学習して おり,友達との接し方,言葉がけなどを学習している。日頃から元気で明るく,朗らかな生徒が多い。 課題は男子に未だ幼い面が残り,男子と女子の間に精神年齢の差が見られることである。特に男子は, 自分の思いを言葉にかえることが苦手で,喧嘩になってしまうことも多々見られる。これまで男女とも に,本音でぶつかり合える機会が少なく,自分の意見を最後に押し殺してしまう場面が多々見られた。 学級では,ホームルームなど「友達の気持ちを考える」機会を多くつくってきた。また,3年生になっ てからは考えを言葉に出し,相手に伝えることで正しい信頼関係,人間関係の構築を促す支援を行って いる。 授業で発表する生徒は決まっておらず,比較的多くの生徒が挙手をし,発表することができる。それ は間違えたあとでもクラスの生徒が温かい雰囲気を出すことができることが理由として挙げられる。

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道徳アンケートの結果(平成28年5月19日実施) (対象30名) 当てはまる やや当てはま る やや当てはまら ない 当てはまらない 質問 1 友達が困っていたら 助けたいと思う 22 名 6 名 2 名 0 名 質問 2 知らない人が困っていたら 助けたいと思う 8 名 15 名 3 名 4 名 質問 3 友達と本音で語り合うことが できる 15 名 10 名 3 名 2 名 質問 4 友達が誤った行動を していたら指摘できる 10 名 14 名 5 名 1 名 質問 5 どんなときに【友情】という 言葉を思い浮かべますか 【自由記述欄】複数回答可 ・自分のために何かしてくれたとき ・遊んでいるとき ・友達にメリットがなくても何かしてくれるとき ・助け合うとき ・自分が「助けたい」と思うまえに体がうごく ・自分が困っている(辛い)時に助けてくれたら ・一緒に喜んだとき ・すごく共感できて笑いあえるとき ・自分がつらい時助けてくれる ・秘密を守ったとき ・一緒に楽しいことしたとき ・相談にのってくれたとき ・友達が励ましてくれたとき ・わからない アンケート結果では「友達が困っていたら助けたいと思う」という項目で,当てはまると答えた生徒 が多く見られた。しかし,その反面で「知らない人が困っていたら助けたいと思う」という項目で当て はまらないに近い選択肢を選ぶ生徒が多かった。また,多くの生徒が「本音で語り合うことができる」 という項目に関して,当てはまる,またはやや当てはまるを選択しているが,クラスの約5分の1の生 徒が,あてはまらない,またはやや当てはまらないを選択している。このことから,友達や自分の知ら ない人が困っているとき,助けたいと考える生徒が多く,優しい友情心をもつ生徒が多い一方で,友達 と本音で語り合うことが苦手なことや,自分と関係をもたない人との関わりをもつことに関心が薄い生 徒が見られる。 今回の結果で,日々の道徳教育で培っていかなければならない点が顕著に表れたように感じる。 (3)資料について 本教材は,ささいなことがきっかけで学級内で孤立してしまった女子生徒(理子)が,友達からの励ま しや信頼をきっかけに自信を取り戻していく過程を扱っている。小学校のときに仲の良かった主人公理子 と翔太が,中学校に入り,周りの目を気にするようになったことから次第に溝ができはじめる。理子は次 第に翔太のみならず,クラスメイトとも距離を置くようになり,理子が孤独感を感じるシーンも見られる。 そんななか,体育祭のクラス団旗のリーダーを決める学級会で,理子が推薦され,翔太が後押しするこ ととなる。この学級会がきっかけとなり理子と翔太の信頼関係,またそれまで疎遠になりつつあった,理 子と級友との信頼関係を築いていく様子が描かれている。 この資料から2人の心の動きを追求し,共感することで,真の友情とはどうあるべきかをつかむことが できるであろう。

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(4)指導観 映像資料は生徒にとって,資料を読むよりも話の筋がとらえやすく,登場人物の心情を共感的に理解し やすいと思われる。本資料は,主人公の年代が中学校1年生ということで,共感的に登場人物の心情を理 解をしながらも,先輩の立場から冷静に行動を観察し,それが公正・公平なものかを判断できると期待で きる。本資料の主人公理子になったつもりで,その場面で自分ならばどうするだろうかと考えさせたい。 考えさせる内容は,本音と建前や,その場の雰囲気のことなど,現在の自分自身にも当てはまることであ る。話し合いを通して,自分の身の周りでも安易に同調したために,意図せずして問題を大きくしてしま ったり,人を傷つけたりしていないか,自分の日頃の行いを見直させたい。 また,級友や友達との信頼関係を築く上で,本音で言い合うことの大切さ・意義について考えさせ,今 後の学級経営に役立てていきたい。 3 本時の指導 (1)ねらい 主人公理子と,陰から彼女を支えようとする翔太の気持ちの変容を通して,友情の尊さを理解し,心か ら信頼できる友達をもち,互いに励まし合い高め合う態度を育てる。 (2)展開 過程 時配 学習活動と主たる発問・ 予想される児童生徒の反応 支援及び指導上の留意点 資料 導 入 3 分 1 あなたの周りに信頼できる人はいま すか? ・いる ・いない 2 信頼できる人とはどういう人ですか。 また,どういう人なら信頼できます か? ・約束を守る人 ・相談に乗ってくれる人 ・自分の気持ちを理解してくれる人 ○あまり深入りせず,生徒のも つ「信頼」のイメージを明確 にすることを目的とする。 ○本時の学習に関心を高める。 2 分 3 DVDを視聴する前に,主な登場人物 について確認する ○理子,翔太,級友の写真と名 前カードを提示し,理子と翔 太の気持ちを考えながら視聴 するように指示する。 場面写真 資料2枚 展 開 4 0 分 4 DVDを視聴する。 (視聴 14分) 映像資料 「 み ん な で 描く心の色」 5 友達に誤解され,学級で孤立してしま った理子は,どんな気持ちだったのだ ろう。 ・何を言っても誤解されてしまうの で,もう誰とも話したくない。 ・学級に信頼できる人がいない。 ・傷つくのが怖いので,なるべく目立 ○言動が全て裏目に出てしまい, 孤立を深めてしまった理子の 苦しみに共感させる。 ○友人の興味本位の言動から学 校生活全般に無力感を感じる ようになってしまった理子の 心の痛みに共感させる。 ワ ー ク シ ー ト配布

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6 翔太が理子をクラス団旗作成のリー ダーに推薦したのは,どんな気持ちか らだろうか。 ・元気をなくしてしまった理子を,な んとか励ましたい。 ・好きな絵を描いて活躍することで, 小学校時代の明るい理子に戻って 欲しい。 ・今とは違う理子の姿を,学級のみん なにも分かってもらいたい。 ○力説する翔太の気持ちを想像 させる。 ○理子の悩みを察しながらも何 もできずにいた翔太が,この チャンスを活かして理子を励 まそうとする必死さに共感さ せる。 ○一度は辞退しようとする理子 に対し,「自分が保証する」と まで言って強く進めた翔太の 内面を理解させる。 【中心発問】 7 クラス団旗作成のリーダーとしての 推薦を受けるか迷っていた理子が,最 終的に「頑張ります!」と決意したの は,どんな気持ちからだろうか。 ・男子生徒の一人が,一番初めに推薦 してくれたことが嬉しかった。 ・「暗い絵になるんじゃないか」とからか われそうになったとき,沙織と裕香 がすぐにかばってくれたことが嬉 しかった。 ・翔太が「理子の腕なら,俺が保証す る!」と言ってくれたことがうれし かった。 ○ワークシートに理子の気持ち を書いて,話し合わせる。 ○無力感に陥っていたはずの理 子が,クラス団旗作成のリー ダーを引き受けることにした 転機は何か,理子の心情の変 化を想像させる。 ○疎遠になっていたはずの沙織 や裕香,幼なじみの翔太の発 言が,理子の背中を押した点 に注目させる。 終末 5 分 今日の授業を通して,「本当の友達」に ついて考えたこと,思ったことをワークシ ートにまとめる。 ○学習を振り返り「本当の友達」 について考えたことを,ワー クシートに記入させる。 ○仲間の心や立場を察し,良好 な人間関係を築くために,進 んで行動しようとする気持ち をもたせる。

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(3)板書計画 4 他の教育活動との関連 ○特別活動・・・・・「学級や学校の生活づくり」 ○社会・・・・・・・「現代社会とわたしたちの生活」「人権と共生社会」 ○学校行事・・・・・「修学旅行」「体育祭」

参照

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