• 検索結果がありません。

学校まるごとわくわくプログラミング -品川区立京陽小学校の事例-:2.算数科におけるプログラミングの活用(6年生) -素数を探すプログラムを書こう-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学校まるごとわくわくプログラミング -品川区立京陽小学校の事例-:2.算数科におけるプログラミングの活用(6年生) -素数を探すプログラムを書こう-"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)小特集 学校まるごとわくわくプログラミング─品川区立京陽小学校の事例─. 2. 基応 専般. 算数科における プログラミングの活用(6 年生) ─素数を探すプログラムを書こう─. 日下部和哉(品川区立京陽小学校). 京陽小学校と算数科の概要. 素数を探す学習. 品川区立京陽小学校は全校児童数 379 名,12 学級. それまでの学習で「人の手で計算するには大変. (1 学年 2 学級)の,品川区では,一般的な規模の公. だと思うことが,プログラミングを活用すること. 立小学校である.. によって早く求められることに気付いた」という. 算数科 1 年次年間 168 時間,2 ~ 6 年次年間 200 時. 児童からの発言があったことを踏まえて,人の手. 間程度が割り当てられ,数量や図形の基礎的な知識・. で調べると大変な素数探しを,プログラミングで. 技能を身に付けたり,筋道立てて考え,表現したりす. 行うという単元の指導計画を作成し,授業を実施. る能力を育てている.. した.. 6 年間における算数科の学習は, 「数と計算」 「量と 測定」 「図形」 「数量関係」の各領域において,基礎基. 単元名「算数を使って考えよう」. 本の習得をベースに,既習事項を確認したり活用し. ~素数を探すプログラムを書こう~. たりしながら,算数的活動を学習の中に取り入れて 進めてきた.. 学習の内容 本単元では,素数という数の概念を机上で復習. プログラミングの活用. させ,プログラミングを活用して素早く探す活動 に取り組ませた.素数を探すプログラムを書く活. プログラミング学習は,5 年生から各教科の学習の. 動の中で,自分の考えをもってプログラムを書く. 中に取り入れ,どの児童も基本的な操作を習得して. こと,自分のプログラムを表現したり提案したり. いる.. しながら友だちとプログラムを考えること,他者. 6 年生になってからは,すでに図画工作科「ク. の考えを理解したりグループの考えをプログラム. レイアニメーションを作ろう」や算数科「およそ. の形で表現したりすることなどを目指した.. の面積」で,プログラミングを取り入れた学習を 展開している.「およその面積」の学習では,前. 学習の流れ . 単元「円の面積」で作成した円を方眼に乗せて面. 本単元の学習を進めるにあたって,段階を追っ. 積を数え上げるプログラムを活用し,不定形のお. て学習に取り組めるようにした.. よその面積を数え上げるプログラムを書き上げた.. <ステップ 1 >. 自分たちで工夫や改良を考えて取り組むなど,プ. フィズバズのプログラムを紹介する.. ログラミングへの意欲は高い.. スクラッチ画面上のネコが,3 の倍数で「フィ ズ」,5 の倍数で「バズ」,3 と 5 の公倍数「フィ ズバズ」という一定の規則に従って言葉を発する. 情報処理 Vol.57 No.12 Dec. 2016. 1223.

(2) 小特集 学校まるごとわくわくプログラミング─品川区立京陽小学校の事例─. プログラミング作品を紹 介し,そのプログラムの 書き方についてグループ で考えさせた(図 -1). <ステップ 2 > 1 から 100 までの素数を 探す. 5 年生の既習事項とな る素数の探し方について 復習し,それぞれがワー クシート上の数表の中か ら素数を探す活動に取り. 図 -1 フィズバズのプログラム例. 組ませた. <ステップ 3 > 素数を探すプログラムの組み立てを考える. 素数を探す活動の中からきまり見つけさ せ,ワークシート上にプログラムの組み方 を考えさせた.支援の方法として,フィズ バズのプログラムやヒント集を参考にさせ た(図 -2). <ステップ 4 > 素数を探すプログラムを書く.. 図 -2 素数を探すプログラムの組み立てを考えている様子. ワークシート上に組んだプログラムをも とに,プログラミングの再現性を活用し,試行,. し,自力解決しようと意欲的に取り組む児童が多. 修正しながらプログラムを書き換える活動に取り. く見られた.一方で,算数の習熟度が低い児童で. 組ませた(図 -3).. 構成されたグループは,教師の助言やアドバイス. <ステップ 5 >. を求めたり,難しくて作業が中断したりする児童. 自分たちの作ったプログラムを発表する.. が見られた.. プログラムの交流を通して,未完成グループが修. ①1から 100 までの数字が並んだリストを作る.. 正したり,発表を聞いた感想や自分たちのグループ. ②リストの中から,調べる数を 1 ずつ変えるプロ. との違いなどをワークシートに記入させたりして, 学習の振り返りをした.. グラムを書く. ③ 1 つ成功したら,次のステップへと進むプログ ラムを書き進める.. 児童のプログラミングの様子. ※ワークシート上で探した素数とプログラミング 上で探した素数にズレがないか,確認しながら. 素数を探すプログラムを作ろう. 本単元の学習については,グループでの学習を 基 本 と し て 進 め た. 算 数 の 習 熟 度 が 高 い 児 童 で 構 成 さ れ た グ ル ー プ は, 試 行 錯 誤 し な が ら 相 談. 1224. 情報処理 Vol.57 No.12 Dec. 2016. 進めた. ※ほかのグループや教師の助言を参考にしながら 進められる環境作りを心がけた(図 -4)..

(3) 2 算数科におけるプログラミングの活用(6年生). 協力してプログラムを 書く作業は,相互補完 的な活動になり子ども たちの主体的な学びに つながった.. 課題 自分の頭の中で考え ていることをプログラ ムに書いて表すことが 技能的に追いつかない 児 童 が 多 数 見 ら れ た.. 図 -3 素数を探すプログラム例. (どうプログラムを書い て組み立てたら,思い通りに動くかが分か らないなど)プログラミングを学ぶ(コン ピュータに命令して指示通りに作業させる スキル)とプログラミングで学ぶ(教科の 理解度や学習の幅を広げるために活用する スキル)の両方を系統的に指導していくこ とが必要だと感じた. (2016 年 9 月 1 日受付). 図 -4 教師の助言を受けている様子. 授業を通して 成果 算数的能力とプログラミング能力が必要とされ る課題において,グループで自分の役割を考え,. 日下部和哉 2014 年より,品川区立京陽小学校.. 情報処理 Vol.57 No.12 Dec. 2016. 1225.

(4)

参照

関連したドキュメント

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

子どもたちは、全5回のプログラムで学習したこと を思い出しながら、 「昔の人は霧ヶ峰に何をしにきてい

だけでなく, 「家賃だけでなくいろいろな面 に気をつけることが大切」など「生活全体を 考えて住居を選ぶ」ということに気づいた生

子どもたちが自由に遊ぶことのでき るエリア。UNOICHIを通して、大人 だけでなく子どもにも宇野港の魅力

小・中学校における環境教育を通して、子供 たちに省エネなど環境に配慮した行動の実践 をさせることにより、CO 2

小学校における環境教育の中で、子供たちに家庭 における省エネなど環境に配慮した行動の実践を させることにより、CO 2

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に