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2020年度活動報告 CJP授業 : 総合日本語3

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Academic year: 2021

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2020年度活動報告 CJP授業 : 総合日本語3

著者

淺津 嘉之

雑誌名

関西学院大学日本語教育センター紀要

10

ページ

10-11

発行年

2021-03-31

URL

http://hdl.handle.net/10236/00029318

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10

-2020 年度活動報告 CJP 授業:総合日本語3

淺津 嘉之(関西学院大学日本語教育センター)

1.クラス概要

本授業は初級後半の学習者を対象とした必修科目であり、目標は 1)初級後半の表 現を使って日常会話ができるようになること、2)身の回りのことについて事実や感想 をまとまった長さで表現できるようになることである。授業は週 5 回(1 回 90 分)あ り、主教材として『みんなの日本語初級Ⅱ 第 2 版 本冊』と『みんなの日本語初級 Ⅱ 第 2 版 翻訳・文法解説 英語版』を使用した(第 36 課から第 50 課を使用)。今 学期の受講生は計 6 名(1 クラス 3 名)であった。

2.授業内容

2.1 基本方針・設計 文法シラバスの教科書によって積み上げ式に学習していくだけでなく、伝えたい内 容を自分が知っている表現形式を使って表現する練習も組み込むようにしている。そ のため、週 5 回のうち 3 回を教科書を使った「文法」、他 2 回をそれぞれ「会話」と「作 文」(いずれもトピックシラバス)としている。「文法」では、1 つの課に授業 3 回(教 科書学習 2 回、復習 1 回)を当てている。課ごとに復習プリントとクイズを実施し、 その際はセルフチェックやフィードバックの時間を確保することで、学習者が自分の 学習状況を把握しコントロールする意識を持てるようにしている。 2.2 オンライン対応 主な対応は「会話」の中止と「作文」の縮小であり、それ以外は基本的に対面で行 っていたものをオンラインで実現するようにした。クイズやテストもオンライン化せ ず、授業時間内に LUNA や zoom の画面共有によって提示したものを学生が見て答えを ノートに記入し、それを写真に撮って教師にメールで送ったりクラウドに保存したり するようにした。これは、学生の次学期への接続を考え、「文法」での教科書の範囲を これまでどおり修了することを優先したためと、初のオンライン授業に教員が慣れて おらず、テクニカルな混乱を避けて授業内容の質を維持することを優先したためであ る。その代わり、これまで以上に伝達内容を重視した活動や練習を取り入れることを 意識した。 「作文」は計 7 回(5 テーマ)の実施に縮小したが、これまでどおり、原稿が教師 とのやりとりのみにならないよう、ピア・レスポンスを取り入れて読み手を意識する ことや他者の考えを受け止めることができるようになるようにした。草稿は手書きも

(3)

11 -あったが、完成稿はすべて word で作成した。

3.成果と今後の課題

期末アンケート(3 名回答)には、ネット接続環境による授業進行への悪影響やメ ール整理の難しさといったオンラインならではに関するコメントが挙げられた。一方 で、オンラインでの授業の進め方や内容に対しては不満や要望は特に見られなかった。 解答や作成した文章をノートに書いて写真で送るといった臨時対応的なやり方にもコ メントは出されず、オンライン授業全体について「全く不便ではなかった」というも のもあった。 しかし、授業時間を日本語運用により有効に当てていくためには、例えばクイズを web 上で事前に受験しておくなど、オンラインの特性を活かす工夫が必要であると考 える。そのためには、手書き能力の育成をどのように位置づけるか、受験での不正行 為の可能性をどのように捉えるかなど、授業設計の基盤となる方針部分の検討が必要 である。今後は、オンラインというツールを活用して、いかに授業の質を維持・向上 しながら目的と目標をもとにした授業が展開できるかを課題として取り組んでいく。

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