クラウド環境でのアイドルVM識別のための機械学習適用事例
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(2) 情報処理学会第 81 回全国大会. 2018 年 10 月より実際のクラウド環境とアイドル VM 識別器を連結して運用している(図 2)。 4. 実環境への適用結果 本システムを継続して安定稼働させるにはア イドル VM 識別精度を高いレベルに保つ必要があ るが、システム環境の経年変化に伴い識別精度 の低下が懸念される。そこで 2018 年 10 月初旬 の稼働実績データに対するアイドル VM 識別精度 を二つのモデルで比較した。一つは 2017 年 9 月 の一ヶ月間のデータで学習したモデル、もう一 つは 2018 年 9 月の一ヶ月間のデータで学習した モデルである(図 3.a、図 3.b)。. 1.0. 学習モデル(2017年9月版)の精度. 0.9 0.8 0.7. アイドル VM の予測精度(precision)は 図 3.a と図 3.b とで大きな違いは無いが、アイドル VM の再現率(recall)は図 3.a の方があきらかに低 い。2017 年 9 月のデータで学習した識別器は 1 年後には精度が低下したものと考えている。 アイドル VM の予測精度が低下した理由を確認 するため、2017 年 7 月の一ヶ月間の教師データ で学習したモデルを使って、8 月以降の数ヶ月分 についてアイドル VM のデータを評価した。意図 的にアイドル状態で放置してある数個の VM につ いて、学習済みモデルへの入力画像と出力画像 の cos 類似度の各月ごとの平均値を表 1 に示す。 cos 類似度の平均値は月を追うごとに低下してお り、数ヶ月程度の時間経過であってもアイドル 状態の VM の振舞が変わり資源使用量の推移を表 すグラフ画像の特徴が変化しているものと推測 される。 アイドル状態の VM の振舞が変化したのであれ ば、最新の教師データを使って改めて学習し直 すことで当初の精度に戻せる可能性がある。. 0.6. 0.5. 表 1.アイドル VM の cos 類似度. 0.4 0.3 0.2. precision = TP / ( TP + FP ) recall = TP / ( TP + FN ). cos 類似度 (平均値). 2017/8. 2017/9. 2017/10. 2017/11. 0.94. 0.93. 0.90. 0.91. 0.1 0.0. 5. おわりに 本稿ではソフトウェア開発用プライベートク ラウド環境のメモリ資源の有効活用を図る目的 で、メモリ資源を無駄に占有しているアイドル VM を識別する際、機械学習モデルを活用した事 例を紹介した。加えて、クラウド環境の経年変 化に起因してアイドル VM 識別精度が低下するこ とに備えて自律的に学習し直すことで、環境変 化に耐性のあるアイドル VM 識別システムを構築 できる可能性を示した。 引き続き、自律的に学習し直しを行うシステ ムを構築し効果を検証していく予定である。. 10/1 10/2 10/3 10/4 10/5 10/6 10/7. 図 3.a 学習済みモデル(2017 年 9 月版)による 2018 年 10 月のアイドル VM の識別精度. 1.0. 学習モデル(2018年9月版)の精度. 0.9 0.8 0.7 0.6. 0.5. 参照文献 [1]住田宏己,吉本安男,“ソフトウェア開発用 プライベートクラウドにおける資源効率の改善 事例”,情報処理学会第 79 回全国大会講演論文 集,2A-02 [2]住田宏己,吉本安男,“資源効率の良いプライ ベートクラウド運用を実現するための機械学習 の活用”,情報処理学会第 80 回全国大会講演論文 集,2A-03. 0.4 0.3 0.2. precision = TP / ( TP + FP ) recall = TP / ( TP + FN ). 0.1 0.0 10/1 10/2 10/3 10/4 10/5 10/6 10/7. 図 3.b 学習済みモデル(2018 年 9 月版)による 2018 年 10 月のアイドル VM の識別精度. 1-28. Copyright 2019 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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