市民活動におけるアートマネージメントの研究~Himejiミュージカルの事例~
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(2) ていった。. それを具体的な目標へと落とし込み、団員の意思. その中で計画を立てるまでにすべき作業であ. 統一をはかりつつその目標を次の計画に組み込. る、分析と市場調査について言及し、その具体的. み、実行していくのである。それらに対し、プロ. かっ簡単な方法を挙げた。さらに経営学的側面か. を含め数団体の実際のサイクルを見ながら考察. らも、事業計画においての大きな要素である、人、. していった。. 場所、資金、広報、について考えていった。また. その際に、消費者の購買プロセスに「畑DMAの. 4、総合考察. 法則」や更に現代に則し発展した「畑SCEASの. ここまでの研究によって、運営に携わる者は、少. 法則」といった消費者プロセスモデルを基に、顧. なからず経営的な知識が必要であるといえる。日. 客の購買というものに対し考察していった。. 本において現在の状況では海外のような完全な. 「畑DMAの法則」から「刈SCEASの法則」へ. 芸術と運営の分業化は難しいといえる。つまり、. の内容の変化からも見て取れるように、芸術家が. 運営に携わる者の多くは依然として、演者でもあ. 苦手とすることの多い、インターネットの活用法. り続けているのである。そういった状況にあって. についても明らかにしていった。. は、運営者に大きな意識改革が必要である。その. 第三章では、その計画を基に、実行、評価、修. 意識改革とは、運営者が自身をr芸術家」である. 正というフェイズについて明らかにしていった。. と同時に「事業者」でもあるという自覚を持つこ. 計画のしっかりとした事業において実行という. とである。つまり運営的な作業や知識は、芸術事. フェイズはさして重要なものではない。なぜなら. 業をするためにしかたなくする、余分なものでは. ば綿密な計画が立てられていれば、実行とはその. なく、自らの芸術事業をより発展させ拡大させる. 地図の通り歩く作業であり、その過程において多. ものだと捉えるのである。その上で、後進の育成. 少のトラブルと修正はあっても、大きくは変化し. という役割も果たすような、分業化された組織形. ないからである。端的にいえば、タイムスケジュ. 態、人員配置を行い、また、経済学的・経営学的. ールと台本があれば、多少のトラブルに見舞われ. 知識をとりいれ、演目の決定や、価格、広報など. ようとも公演を終えられるということに等しい。. を戦略的に行い、事業を成功へと導いていくので. つまりここでより重要となるものは、実行よりも、. ある。しかし、それが芸術の使命を逸脱した営利. 評価と修正である。PDCAサイクルというフレー. 的なものになることはない。むしろ、その恩恵を. ムワークは、前述した通り、事業全体と作業一っ. より多くの人に享受できる手段に他ならないの. 一つの両方に当てはめて考えなければならない。. である。. つまり全ての作業は円環しつつ、かつ螺旋的構造. 今回の研究ではまだデータも少なく現実の団. で構成されていくと考える。そんな中にあって、. 体の持つ問題の全てに即したものにはなりきれ. 活動自体をより質の高いものへとかえていくた. ていない。データの増加、自らのフィールドワー. めに、団体の抱える課題を浮き彫りにし、スタッ. クでの実践などを今後の課題としていきたい。. フ全員がそれを認識するためのフェイズが評価 なのである。そして修正フェイズでは、そこで挙. 主任指導教員. げられた課題に対して、修正案を考え、そこから. 保坂博光. ’437一.
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