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市民活動におけるアートマネージメントの研究~Himejiミュージカルの事例~

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Academic year: 2021

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(1)市民活動におけるアートマネージメントの研究. ∼Himeji. ミュージカルの事例∼ 教科・領域教育学専攻   芸術系コース音楽.      M07212H      高田 祥吾 1.研究の動機と目的. 第二章 計画.  市民活動とはr政治的・宗教的でなく、市民の.  第一節 マーケティング. 自主性・自発性に基づいて行われる、生活の向上.  第二節 分析と調査. や改善に結びつき、社会に貢献する非営利活動」.  第三節 目的と目標. である。これをさらに芸術というジャンルに限っ.  第四節 演目と人数計画. ていえば、市民に呼びかけ募集した絵画による展.  第五節 予算計画書. 覧会であったり、キャストや合唱団を募集した演.  第六節 ヨンティンジェシープラン. 劇やオペラ、ミュージカルであろう。.  第七節 プロモーション.  近年、芸術に対する関心も高まりをみせ、さら.  第八節 ブランディンク. にそういった活動を行う団体も増加している。し.  第九節 インターネットと芸術事業. かしながらそれらの全てにおいて、運営が円滑に. 第三章 実行、評価、修正. 行われているとは言い難い。その原因には運営に.  第一節 実例と比較. 対する知識のなさと、その事業本来のもつ収益性. 第四章 新たなるアートマネージメントの提案. の難しさが考えられる。その様な状況にあって、.     (結びにかえて). どうすれば新たなる地域芸術文化としての市民 活動が根付いていけるのかを、現在、継続活動を. 3.研究の概要. 続けている、「Himejiミュージカル」を一つのモ.  第一章では市民活動を定義づけた上で、芸術に. デルケースとして捉え、新たなるアートマネージ. おいては先進国である海外の芸術団体との組織. メントの一助となる事を目的とするものである。. 比較を行う。また「特定非営利活動促進法(NP0 法)」にて定められたNP0法人をはじめとする法. 2.論文の様成. 人格を、団体が取得することのメリット、デメリ. はじめに. ットや義務について検証を進めていった。. 第一章 組織.  その後、実際活動を続けるHimejiミュージカ.  第一節 市民活動とは. ルとの比較検討を行った。.  第二節 日米での組織形態の比較.  第二章では、運営というものを大きくも小さく.  第三節 法人格の有無. も、PDCAサイクルという、一連の活動を計画.  第四節 Himejiミュージカルの組織形態      との比較. (P1an)実行(Do)評価(Ch㏄k)修正(Action). の観点から管理するフレームワークを基に考え. 一436一.

(2) ていった。. それを具体的な目標へと落とし込み、団員の意思.  その中で計画を立てるまでにすべき作業であ. 統一をはかりつつその目標を次の計画に組み込. る、分析と市場調査について言及し、その具体的. み、実行していくのである。それらに対し、プロ. かっ簡単な方法を挙げた。さらに経営学的側面か. を含め数団体の実際のサイクルを見ながら考察. らも、事業計画においての大きな要素である、人、. していった。. 場所、資金、広報、について考えていった。また. その際に、消費者の購買プロセスに「畑DMAの. 4、総合考察. 法則」や更に現代に則し発展した「畑SCEASの. ここまでの研究によって、運営に携わる者は、少. 法則」といった消費者プロセスモデルを基に、顧. なからず経営的な知識が必要であるといえる。日. 客の購買というものに対し考察していった。. 本において現在の状況では海外のような完全な. 「畑DMAの法則」から「刈SCEASの法則」へ. 芸術と運営の分業化は難しいといえる。つまり、. の内容の変化からも見て取れるように、芸術家が. 運営に携わる者の多くは依然として、演者でもあ. 苦手とすることの多い、インターネットの活用法. り続けているのである。そういった状況にあって. についても明らかにしていった。. は、運営者に大きな意識改革が必要である。その.  第三章では、その計画を基に、実行、評価、修. 意識改革とは、運営者が自身をr芸術家」である. 正というフェイズについて明らかにしていった。. と同時に「事業者」でもあるという自覚を持つこ. 計画のしっかりとした事業において実行という. とである。つまり運営的な作業や知識は、芸術事. フェイズはさして重要なものではない。なぜなら. 業をするためにしかたなくする、余分なものでは. ば綿密な計画が立てられていれば、実行とはその. なく、自らの芸術事業をより発展させ拡大させる. 地図の通り歩く作業であり、その過程において多. ものだと捉えるのである。その上で、後進の育成. 少のトラブルと修正はあっても、大きくは変化し. という役割も果たすような、分業化された組織形. ないからである。端的にいえば、タイムスケジュ. 態、人員配置を行い、また、経済学的・経営学的. ールと台本があれば、多少のトラブルに見舞われ. 知識をとりいれ、演目の決定や、価格、広報など. ようとも公演を終えられるということに等しい。. を戦略的に行い、事業を成功へと導いていくので. つまりここでより重要となるものは、実行よりも、. ある。しかし、それが芸術の使命を逸脱した営利. 評価と修正である。PDCAサイクルというフレー. 的なものになることはない。むしろ、その恩恵を. ムワークは、前述した通り、事業全体と作業一っ. より多くの人に享受できる手段に他ならないの. 一つの両方に当てはめて考えなければならない。. である。. つまり全ての作業は円環しつつ、かつ螺旋的構造.  今回の研究ではまだデータも少なく現実の団. で構成されていくと考える。そんな中にあって、. 体の持つ問題の全てに即したものにはなりきれ. 活動自体をより質の高いものへとかえていくた. ていない。データの増加、自らのフィールドワー. めに、団体の抱える課題を浮き彫りにし、スタッ. クでの実践などを今後の課題としていきたい。. フ全員がそれを認識するためのフェイズが評価 なのである。そして修正フェイズでは、そこで挙. 主任指導教員. げられた課題に対して、修正案を考え、そこから.  保坂博光. ’437一.

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