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気持ちのコントロール授業が児童の学校適応感に及ぼす効果

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Academic year: 2021

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(1)気持ちのコントロール授業が児童の学校適応感に及ぼす効果                            学校教育研究科・学校教育学専攻                                   臨床心理学コース.                                       M07060E                                        田中聡 手続き:介入とその効果を検討するために行ったアセ.          問題と目的.  近年,学級単位の集団社会的スキル訓練般Dが. スメントの全体的な流れをFな1に示した感情への. 多く実施されており,社会的スキルの獲得が促進され. 介入は2回に渡り実施した①感情の理解:感情が喚. ることが示されている(例えば後藤・佐藤・高山,. 起するような場面のストーリーを提示し,自己や他者. 2001)。しかし,SSTは単に社会的スキルを獲得させ. の感情を表情,行動,状況,体の感じ,4つの手がか. ることが目的ではなく,子どもの社会的適応を促進す. りから読み取ることを教示した。②感情のコントロー. ることを最終的な目標としている(金山ら,200Φ。. ル:気持の信号ポスターを呈示し,赤信号はrストッ. 社会的不適応予防の点から考えると,獲得した社会的. プー落ち着こう」,黄信号は『ゆっくり考えよう」,青. スキルを適切に実行できることが重要であると考えら. 信瑚ま「決定したプランを実行しよう」ということを. れる。獲得した社会的スキルを適切に実行するために. 教示した黄色信号では,気持ちのコントロール方略. は様々な要因が存在するがその一つに,感情の続制が. として,「深呼吸する」「ほカの事を考える」「その場か. 重要となると考えられている。相川ら(1993)の社会. ら離れる」r楽しいことを考える」等を紹介し,児童ら. 的スキルの生起過程モデルでは,対人反応の決定と実. からも発言を引き出した. 行のためには,対人目標の決定により生じる感情を統. 尺度:感情統制のアセスメントとして,Ku㏄he. 制する必要があるとして,「感情統制」の過程を加えて. A蹴鵬h施πbw:肋樹卿・副を参考に質問. いる。. 紙を作成し,「うれしい」「悲しい」「怒?た」「こわい」.  このように,社会適応的行動における感情の機能を. の感情に対する,感情読み取りの手がかり,感情統制. 重要視するようになったことから,感情へ直接アプロ. の方略について自由記述により回答させた。自由記述. ーチする予防介入プログラムが開発されてきている。. の回答はH;㎜おeta1(1981),塚本(1997)を参考にカテ. その一つにK㎜虹&G一㏄曲㎎(1993)のP蛆HS. ゴリを決定し,分類した評定は3者が行い一致率を. カリキュラムがある。P細田Sカリキュラムは,感情. 検討した児童の自己評定用として,小学生用社会的. 理解の訓練,対人間題解決訓練を用いて,子どもの感. スキル尺度(嶋田ら,1996),教師による社会的スキ. 情について話す竃カを高めることや,感情のメタ認知. ル評定尺度(磯辺ら,2006)を用いた学校適応感尺. 的側面の理解を高めることに焦点があてられている。. 度として,日本版学校肯定感・回避感質問紙6LへΦ.  以上のことから,感情をうまくコントロールする能. C大対ら,2007)を用いた. 力は社会的スキルの適切な実行に影響を与え,また,.    介入群        統制群. 学1交適応を促すと考えられる。よって,学校不適応の. 鰯一. 」==ニュ...,. 予防的視点から考えると,感情面へのアプローチが有.        6月下旬介入前       =. 効になってくると考えられる。そこで本研究では,感.   学櫛磁瞥皇スキル醐コントロール.j. 情への直接的な介入を学級単位で実施し,その効果を 検討する。仮説として,感情を読み取る手がかりを多. 義封二]二二L. く用いるようになり,感情のコントロール方法を多く =       7月 下句介入後. 答えられるようになると,向社会的スキルが向上し,. I 1. 適応感が向上することが考えられる。.   学制社会的スキル,醐コントロール                    1 嘩            ユ=・…  .一・…  i7・’    一塁録鑓餓錫:・…  ^                    I      10月上旬 フォローアップ      1.            方法.   学校不適応感■社会的スキノレ,感情コントロール  1. 引っ込み思案行動,攻撃的行動は低減して児童の学校.                    ■・. 晦1幾二二;;二y;裏. 対象児:小学生4年生4クラス,127名。2クラスは 介入群(63名),2クラスは統韻麟(63名)としたまた,. 学級担任が感情のコントロール面で気になる児童を, 任意で数名選んでおいた。 一136一.

(2)            結果  記入漏れなどの欠損を除いた全児童のデータを用い. 9. 8. 口 万. 一. た。まず,感情読み取りの手がかり,および,コントロ.   o■. ール方法について,ウィルコクスシの順位和検定を行. 順 5 回. 業4. ったその結果,介入群において外顕的行動は有意傾. “  3. 向φく.05),手がかり総数は有意に増加していた⑫. 2 1. く一025)。また,介入群の心的状態の増加に有意傾向. 0. がみられたφく・05)。感情コントロール方法では,介. 凧○    似○   洲ト7,ブ ●1. 入群のリラックス,認知的転換が有意に増加し,無回. 刷十2フ和一ア州お甘舳嶋㎜男1⑭靴8m. 答が有意に減少した如く.025)。全児童を対象に, ●. 社会的スキルおよび学校適応感を従属変数とした群. .一・. ,.一〇.I一. 一. X時期の分散分析を行ったその結果,向社会的スキ. →一介入■ ● ・・. ル,引っ込み、思案行動,攻撃的行動,学校肯定感,学. 潤E・m. ● 5 じ. 鰯,のいずれにおいても交互作用は見られなか. ‘  ’. ● 警  3. った感情的側面の向上が見られた児童において,社. ,. 会的スキルおよび学1交適応感を従属変数として分散分. 1. 析を行なったその結果,心的状態が増加した児童に. 0. 介^D    介^■   フー一7,ヲ. おける,攻撃的行動の交互作用が有意であった(戸. ■調. 鉄ト孔フ把一ア,フニおげる⑰舳■と■㎝易量ω構■蜥I一. 4.30, or=1.73/67.53,’K.05)(Fi&3−3−1) 。 鞭…. 効果検定を行なった結果,統制群において介入前と介. のいずれにおいても介入の効果は見られなかった。ま. 入後の間に有意差が見られφく一05),介入後におい. た,社会的スキルおよび学校肯定感においても効果は. て介入群と統制群の間に有意傾向が見られたφ. 見られなかった. く.1O)。認知的転換が増加した児童における,学校回.            考察. 避感の交互作用が有意であった(件&12,梢/74,.  本研究は,感情読み取りの手がかり,および,感情. 〆.05)(Fig.3−3−2)。単純主効果検定を行なった結果,. のコントロール方法を教示する授業を実施したその. 介入群において介入前と介入後の間に有意傾向が見ら. 結果,感情読み取りの手がかり,および感情コントロ. れたφく.10)。心的状態および認知的転換が増加し. ール方法が増加することが指示された。また,感情的側. た児童における攻撃的行動の交互作用が有意であった. 面において向上が見られた児童は,社会的スキノkお. (周.g2,梢/34,〆.05)(Fig.3−3−3)。単純主効果. よび,学騎歯応感の変他茎見られた感情的側面が向. 検定を行なった結果,有意差は見られなかった介入. 上することにより,、思考的で柔軟性のある行動をとる. 前におけるsLAQ得点分布から,学校肯定感が中央値. ようになることで攻撃的行動の増加カ期制されことが. より低く学校回避感が中央値より高い児童を学凌適応. 考えられる。しかし,認知的転換を用いるようになっ. 低群として選別したこれらの児童において分散分析 を行った結果,学校肯定感のみ交互作用が有意傾向で. 情コントロール方法を教示する際に学校回避感を増加. た児童は学1交回避感が増加することが考えられた感. あり(周.82,欄/82,〆.1O),介入群の学校肯定. させない認知的法晩方法を教示する必要がある。轍. 感の減少が緩和する傾向が見られた教師が選出した. 適応感については,学校適応低群においてのみ学校肯. 児童における,本介入授業の効果を検討した。その結. 定感の減少を緩和する傾向が見られた本介入は、攻. 果,感情読み取りの手がかり,感情コントロール方法. 撃的行動への般化効果がみられ,学技適応低群におい. て学校不適応予防に貢献したと考えられる。今後は 6 7 .I一一. Z一・. SSTと感情統制への介入を組み合わせたアプローチ ・…. 一●一介λ6. 6. {. 9 ● に ε 口 讐. ・・. 5. 潤E・■順標. により,社会的スキルと学校適応感に対する交互作用 を検討することが望まれる。. 4 包. (主任指導教員市井雅哉). 一. 1.   (指導教員市井雅哉). o 介入資. 介入●. 冴。−7ガ. ㎜ ∼3−3・1、フォロー7ツブ1:おけ6心腕状●I■触果量ω検○絶行■一. 137一.

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