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科学の基礎概念の形成をめざした理科授業開発-「運動の法則」に関連した素朴概念克服のための指導法-

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Academic year: 2021

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(1) 科学の基礎概念の形成をめざした理科授業開発 一「運動の法則」に関連した素朴概念克服のための指導法一 専  攻. 教育実践高度化専攻. コ 一 ス. 授業実践リーダーコース. 学籍番号. P 0 8 0 1 5 I. 氏  名. 沖  野  信  一. 1 研究の背景  r理科離れ」の問題は叫ばれて久しく,現在.  高等学校r物理I」における単元r運動の法. でも科学への興味・関心や科学の楽しさを感じ. 則」の授業のデザインを試みた。. ている高校生の割合が低いと懸念されている。.  ◎単元の流れ    (総時数  6時間). r理科離れ」に歯止めをかけ,生徒が科学への. ①慣性の法則 ②運動の法則 ③力の概念の. 興味・関心や科学の楽しさを実感できる授業を. 再構築 ④質量概念の形成 ⑤運動方程式の. 展開するためには,指導者が計算問題の正解率. 応用(1)  ⑥運動方程式の応用(2). を高めることだけに満足するのではなく,物理.  この単元で,rメタ認知的支援」を教授方略と. 的な概念を伴った深い理解にまで生徒を導くこ. してはかる授業は,主に①慣性の法則,③力の. とが重要であると考えた。. 概念の再構築.④質量概念の形成 の3つの. 2 目的. 授業である。.  高等学校r物理I」の単元r運動の法則」に. 5 研究の方法. おいて,科学的概念の形成をはかる指導法を定. (1)期間・対象. め,モデル授業をデザインし,実践することで,. 期間:平成21年6月3∼15目. その指導法の有効性を実証的に検証すること。. 対象:石川県立A高等学校普通科2年(27名). 3 指導法の設定. (2)授業効果の測定方法.  科学的概念の形成に関する先行研究を概観.  調査問題を使って,単元の最初に事前テスト,. した。そこから得られた知見から,力学分野で. 単元の最後に事後テスト,そして事後テストの. は,生徒の素朴概念を概念転換させる方略が必. 1ヶ月後に遅延テストを行った。本研究の調査. 要であり,その方略はメタ認知に対する支援が. 対象者数は22名である。. 重要であることがわかった。そこで,本研究で. 講じるメタ認知に対する支援をrメタ認知的支 援」と呼び,以下のように三つの段階の支援を. 100. 80. 行うものと定めた。. 60.  方略1:素朴概念の明確化. ω.  方略2:素朴概念の獲得過程の明確化. 20.  方略3:素朴概念と科学概念の接続・照合. 0. 「直落信念の克服」に関する調査結果. 一30一.

(2) 幽. ①本研究の研究授業では,rメタ認知的支援」.  100 正 80 解 率 60 の. 平40 均. ( 20 %.  による教授方略が,「直落信念」から科学的  概念へ転換させる有効性が認められた。. ②本研究の研究授業では,運動方程式:  mo=Fをよりどころとして「カを捉えなお  す」という立場から授業を展開し,教授方略.  としてrメタ認知的支援」を行うことで, 『カの概念に関する水平方向の問題」の調査結果.  MIF(運動と同じ方向にはたらくカが含まれ  ている)的素朴概念を克服する有効性が認め  られた。. 正80. ③本研究の研究授業では,「メタ認知的支援」. 解 率  60 の 平.  による教授方略が,r慣性質量」およびr重. 均仙.  さと落下」に関する科学的知識を,得心をも. 裏.  って理解させることに有効であった。. ) 20. 10 学校現場への提言 ①物理の力学分野において,科学的概念の形成 rカの概念に関する鉛直方向の問題」の調査結果.  をはかるためには,生徒の素朴概念を科学的  概念へ概念転換させる方略が必要であり,教  授方略として「メタ認知的支援」を行うこと  が有効であると期待される。.  100 ・. ②高等学校の物理では, m0=Fをよりどころ.  80 正.  として,生徒がもっていた概念を再構築する. 解. 率  60 の  ω 平.  という授業展開が,力学的な素朴概念の克服. 均.  に有効に機能する可能性がある。. %. ③特に,これまで非常に堅固であり概念転換が.  20.  0.  難しいとされていたMIF的素朴概念を克服. r基礎的な質量概念」に関する調査結果.  するには, m=Fを学習した後で「カを捉  えなおす」という立場から授業を展開し,教.  100.  授方略として「メタ認知的支援」を行うこと. 正80 解 者60 の 割40.  が有効であると期待される。.  以上の提言は,特別な教具を必要とするもの. 合. ではなく,また,現状のカリキュラムに大きな. %. 変更を要求するものでもない。. ( 20.   0.     修学指導教員  大根哲治・永岡智子 r重さと落下」に関する調査結果.     指導教員 松本件示. 3ユー.

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