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個別の相談事例の中に潜在している行政に対する市民ニーズについて(平成16年度)<平成17年3月28日>

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(1)

岡 山 市 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 答 申 書

( 平成1 6 年度)

行政に対する市民ニーズについて

∼ 性 別 に か か わ ら ず市 民 一 人 ひ と り の 個 性 が 輝 く

「 住 み よ いま ち 、 住 み た い ま ち 」 を め ざ し て ∼

(2)
(3)

目 次

答申にあたって ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅰ 市の制度・運用の改善に向けて(答申) ・・・・・・・・・ 3

1 配 偶 者か らの 暴 力( 以 下「 D V」)の 被 害者 に 対す る保 護 支援 策 を迅 速か つ

的 確に 実施 する ため の手順 等を 整理 した 行動 計画 を策 定さ れた い。

2 市 男女 共同 参画 相談 支援 セン ター に おけ る相 談者 アン ケー トの 実施 方法 の見

直 しと 、日 常 的な 相談 支援 業 務に 関す る苦 情処 理 体制 の確 立を 進め られ た い。

3 民 間支 援団 体と 行政 が協 働し たD V 被害 者支 援ネ ット ワー クを 構築 する とと

も に、 ファ ミ リー サポ ート 事 業と の連 携を 図っ て 市の 登録 DV 被害 者サ ポ ータ

ー の効 果的 な活 用を 進めら れた い。

4 ポ ータ ルサ イト の開 設や パン フレ ッ トの 作成 ・活 用で 市の DV 施策 等に 関す

る 市民 への 周 知を 進め ると と もに 、民 生児 童委 員 協議 会や 愛育 委員 協議 会 の広

報 誌 に 情 報 を掲 載 し て も ら う こと で D V 被 害 の 早 期発 見 の 機 運 を 醸 成さ れ た

い 。

5 D V被 害者 の市 営住 宅へ の優 先入 居 の法 的根 拠を 早急 に整 備す ると とも に、

目 的外 使用 につ いて も抽選 倍率 の低 い住 宅か らそ の導 入を 検討 され たい 。

6 児 童扶 養手 当の 支給 にあ たり 国が 示 した 「遺 棄」 の認 定基 準に 準じ 、D V被

害 者を 「配 偶 者か ら遺 棄さ れ た女 子」 とし て解 釈 して 母子 福祉 資金 の貸 付 を可

能 とさ れた い。

(4)

■ 凡 例

「さんか く条例」=岡山 市男女共同参画社 会の形成の促進 に関する条例

「さん かくプラン」 =岡山市男女 共同参画社会の 形成の促進に関 する基本計画

(5)

答申にあたって

この答申は、平成14年3月に策定された「岡山市男女共同参画社会の形成 の促進に関する基本計画」( さんかくプラン) に基づき、個別・具体的な相談事 例に潜在する市民ニーズを市の制度やその運用の改善に反映させようと昨年度 に引き続いて行うものです。

本年度は特に、昨年12月2日の改正DV防止法の施行に合わせ、岡山市が 全国の市町村に先駆けて配偶者暴力相談支援センターの業務を開始した中での 答申ということで、この業務の円滑な定着を願ってより一層力の籠もったもの になったと考えています。

答申の取りまとめに当たっては過去5回にわたって調査・審議を重ねてまい りましたが、その過程においては、残念ながら市の内部でのDVに対する認識 が必ずしも十分ではないことも認知することとなったものの、個人のプライバ シーに十分配慮されつつ示された14の相談事例は、その一つひとつから相談 者のお悩みやご苦労が間近に見るように伝わり、問題の根本的な解決の一助に なればと専門委員会の委員全員が真剣に取り組んでまいりました。

市民の声に真摯に耳を傾け、自ら積極的に改善を進めようとする市の姿勢に 心から敬意を表しつつ、このような取り組みの更なる拡充と定着を願い、性別 にかかわらず市民一人一人の個性が輝く「住みよいまち、住みたいまち」の実 現に向け、本答申の趣旨が最大限生かされることを切に希望します。

平成17年 3 月

岡山市男女共同参画専門委員会

(6)

市 の 制 度 ・ 運 用 の 改 善 に 向 け て

(7)

1 配 偶 者 か ら の 暴 力 ( 以 下 「 D V」) の 被 害 者 に 対 す

る 保 護 支 援 策 を 迅 速 か つ 的 確 に 実 施 す る た め の 手 順 等

を 整 理し た 行 動 計 画 を 策定 さ れ た い 。

◆ 相 談 事 例か ら 明 ら か に な った 問 題 点

配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 に 関 す る 法 律

( 以 下 「 D V 防 止 法」) が 改 正 さ れ 、 市 町 村 に お い て も 、 当

該 市 町 村 が 設 置 す る 適 切 な 施 設 が 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン

タ ー ( 以 下 「 D V セ ン タ ー」) と し て の 機 能 を 果 た す よ う に

す る こ と が 可 能 と な っ た こ と を 受 け 、 岡 山 市 で は 同 法 が 施

行 さ れ た 昨年 1 2 月 2 日 か らそ の 業 務 を 開 始 した 。

市 町 村 に お け る D V セ ン タ ー の 設 置 は 、 国 で の D V 防 止

、 法 の 見 直 しに 当 た っ て 岡 山 市か ら 要 望 し た 経 緯が あ る ほ か

岡 山 市 で は こ れ ま で に 「 さ ん か く 条 例 」 に 基 づ く 緊 急 一 時

保 護 や 自 立 支 援 の た め の 保 護 、 市 営 住 宅 の 優 先 入 居 、 再 生

品 等 の 優 先 的 無 償 提 供 、 D V 被 害 者 サ ポ ー タ ー 養 成 、 条 例

に 基 づ く 住 民 票 等 の 交 付 制 限 、 民 間 企 業 と の 連 携 な ど 積 極

的 に D V 施 策 の 充 実 に 取 り 組 ん で き た が 、 全 国 初 と な る 市

で の D V セ ン タ ー 設 置 で 、 ま た 一 歩 D V 施 策 が 前 進 す る と

高 く 評 価 した い 。

こ う し た 中 、 昨 年 度 と 同 様 に 、 個 人 の プ ラ イ バ シ ー が 確

保 さ れ つ つ 事 務 局 か ら 示 さ れ た 個 別 具 体 的 な 相 談 事 例 か ら

は 、 改 め て D V 被 害 者 の 多 く が 住 宅 、 就 業 、 健 康 保 険 、 年

金 、 同 伴 す る 子 ど も の 就 学 、 住 民 票 な ど 、 様 々 な 問 題 を 抱

(8)

D V 被 害 者 が そ の 暴 力 被 害 か ら 逃 れ て 、 安 全 安 心 の う ち

に 自 立 に 向 か う た め に は 、 あ ら ゆ る 関 係 機 関 が D V に 関 す

る 正 し い 認 識 に 立 ち 、 互 い に 連 携 し な が ら 迅 速 か つ 的 確 に

支 援 策 を 総動 員 す る こ と が 求め ら れ る 。

◆ 必 要 と され る 市 の 制 度 等 の改 善

改 正 D V 防 止 法 は 、 国 に 対 し て は D V 施 策 に 関 す る 基 本

方 針 の 策 定 を 、 都 道 府 県 に は D V 施 策 の 実 施 に 関 す る 基 本

計 画 の 策 定 を 義 務 づ け て い る が 、 岡 山 市 に お い て は 、 全 国

に 先 ん じ た D V 施 策 が 最 大 限 の 効 果 を あ げ る よ う 、 市 の D

V セ ン タ ー を 中 心 に 関 係 部 局 が 施 策 を 総 動 員 で き る よ り 具

体 的 な 行 動計 画 が 必 要 で あ ると 考 え る 。

( 1 ) 岡 山 市 に お い て は 、 市 独 自 の 各 種 D V 施 策 を 中 心 に 、

D V 被 害 者 が 相 談 、 保 護 、 自 立 の 各 段 階 で 必 要 と す る 保

護 支 援 策 ( 以 下 の 答 申 及 び 附 帯 意 見 の 内 容 を 含 む ) の 洗

い 出 し と 、 そ の 保 護 支 援 策 を 迅 速 か つ 的 確 に 実 施 す る た

め の 手 順 等 ( 各 保 護 支 援 措 置 を 必 要 と す る D V 被 害 者 か

否 か の 判断 を 含 む ) を 整 理し て 行 動 計 画 と され た い 。

( 2 ) ま た 、 保 護 支 援 措 置 を 必 要 と す る D V 被 害 者 か 否 か の

判 断 は 、 市 条 例 に 基 づ く 住 民 票 等 の 交 付 制 限 や 国 の 基 本

方 針 に 基 づ い て 健 康 保 険 に お け る 被 扶 養 者 か ら 外 す 場 合

に 照 ら し、被 害 者 の 保護 や 安 全 確 保 に関 し て は 裁 判 所(保

護 命 令 の 決 定 ) 又 は 警 察 、 D V セ ン タ ー が 行 い 、 被 害 者

の 自 立 支 援 に 関 し て は D V セ ン タ ー が 行 う こ と と す る の

(9)

2 市 男 女 共 同 参 画 相 談 支 援 セ ン タ ー に お け る 相 談 者 ア

ン ケ ー ト の 実 施 方 法 の 見 直 し と 、 日 常 的 な 相 談 支 援 業

務 に 関す る 苦 情 処 理 体 制の 確 立 を 進 め ら れた い 。

◆ 相 談 事 例か ら 明 ら か に な った 問 題 点

岡 山 市 男 女 共 同 参 画 相 談 支 援 セ ン タ ー ( 以 下 「 市 相 談 支

援 セ ン タ ー」) は 、 平 成 1 4 年 4 月 の 開 設 以 来 、 性 別 に 起 因

す る 人 権 侵 害 の 専 門 相 談 窓 口 と し て 非 常 に 大 き な 役 割 を 果

た し て き た 。 市 民 へ の 周 知 も 進 み 、 平 成 1 5 年 度 一 年 間 の

相 談 件 数 は 1 5 0 0 件 近 く と 飛 躍 的 な 伸 び を 示 し て い る 。

相 談 員 の 資 質 向 上 に も 力 を 入 れ 、 延 べ 4 6 回 ( H 1 5 年

度 ) の 研 修 を 実 施 し て い る が 、 依 然 、 相 談 者 へ の 情 報 提 供

が 一 般 論 に 止 ま っ た り 、 支 援 制 度 に 関 す る 理 解 が 必 ず し も

十 分 で な かっ た 例 が 相 談 事 例中 に 見 受 け ら れ た。

ま た 、 市 相 談 支 援 セ ン タ ー で は 、 そ の 相 談 業 務 の レ ベ ル

を 客 観 的 に 把 握 し よ う と 、 昨 年 2 月 か ら 相 談 を 受 け た 方 を

対 象 に 相 談 ア ン ケ ー ト を 実 施 し て い る が 、 い つ 誰 に ア ン ケ

ー ト を 依 頼 す る か の 判 断 は 相 談 員 に 委 ね ら れ て お り 、 こ れ

ま で に 回 収 で き た ア ン ケ ー ト は 一 般 相 談 で 6 件 、 緊 急 一 時

保 護 で 3 件に 止 ま っ て い る 。

参考 岡 山市 男 女共 同 参画 相 談支 援セ ン ター に おけ る 相談 件 数等 の 推移 ( 件)

【 】

緊急 一 時保 護 総 相談 件 数 内 D V相 談

実 施 件数 総数 面 接 電 話 総 数 面接 電 話

823 227 596 351 105 246 8 H1 4 年度

(10)

◆ 必 要 と され る 市 の 制 度 等 の改 善 対 策

市 相 談 支 援 セ ン タ ー は 、 昨 年 1 2 月 2 日 か ら D V 防 止 法

に 基 づ く D V セ ン タ ー と し て 機 能 す る こ と と な り 、 こ れ ま

で 以 上 に その 果 た す べ き 役 割は 増 し て い る 。

こ う し た 市 民 ニ ー ズ に 的 確 に 応 え て い く た め に は 、 常 に

相 談 支 援 業 務 の 質 の 向 上 を 目 指 さ な け れ ば な ら な い が 、 そ

の た め に は 、 日 常 的 に 相 談 業 務 の レ ベ ル や 問 題 点 を 客 観 的

、 、 、

に 把 握 点 検で き る 仕 組 み を 確立 し そ の 結 果 を 踏ま え て

必 要 な 研 修や 相 談 体 制 の 充 実を 図 る こ と が 重 要で あ る 。

、 、 、

( 1) そ こ で 現 在 の ア ン ケ ー トの 実 施 方 法 を 見 直し 原 則

面 接 相 談 を 受 け た 相 談 者 全 員 を 対 象 に 相 談 実 施 毎 に 協 力

を お 願 い し 、 ア ン ケ ー ト 用 紙 に 記 入 し て い た だ く 方 法 に

加 え 、 D V に 関 す る ポ ー タ ル サ イ ト ( 11 頁 を 参 照 ) か ら

も 回 答 で き る よ う に し 、 ア ン ケ ー ト の 提 出 先 は 男 女 共 同

参 画 課 が適 当 で あ る と 考 える 。

( 2 ) ま た 、 相 談 支 援 業 務 に 関 し て 相 談 者 か ら 苦 情 の 申 出 を

受 け た と き は 、 適 切 か つ 迅 速 に こ れ を 処 理 す る こ と も 重

要 で あ り、「 さ ん か く 条 例 」 第 2 0 条 に 基 づ く 市 の 制 度 に

関 す る 苦 情 処 理 と は 別 に、「 市 民 の 声 室 」 で 行 っ て い る 日

常 業 務 に 関 す る 苦 情 処 理 の 方 法 に 倣 っ て 男 女 共 同 参 画 課

が 迅 速 に 対 応 す る こ と が 必 要 で あ る 。 苦 情 の 申 出 先 は 男

(11)

3 民 間 支 援 団 体 と 行 政 が 協 働 し た D V 被 害 者 支 援 ネ ッ

ト ワ ー ク を 構 築 す る と と も に 、 フ ァ ミ リ ー サ ポ ー ト 事

業 と の 連 携 を 図 っ て 市 の 登 録 D V 被 害 者 サ ポ ー タ ー の

効 果 的な 活 用 を 進 め ら れた い 。

◆ 相 談 事 例か ら 明 ら か に な った 問 題 点

、 D V 被 害者 へ の 情 報 提 供 が単 な る 一 般 論 に 止ま る こ と は

問 題 解 決 が 進 ま な い ば か り か 、 D V 被 害 者 自 身 の 自 立 へ の

意 欲 を 削 ぐ結 果 に な り か ね ない 。

ま た 、 市 の 登 録 D V 被 害 者 サ ポ ー タ ー や 民 間 シ ェ ル タ ー

な ど 市 民 の 間 に も D V 被 害 者 支 援 の 輪 が 大 き く 広 が り つ つ

あ る が 、 現 時 点 で は 十 分 な 活 用 や 連 携 が 図 ら れ て い る と は

言 い 難 い 。

◆ 必 要 と され る 市 の 制 度 等 の改 善

真 に D V 被 害 者 の 問 題 の 解 決 に つ な が る 相 談 支 援 を 進 め

る た め に は 、 市 相 談 支 援 セ ン タ ー が 各 担 当 部 局 や 民 間 支 援

団 体 と 緊 密 に 連 携 し て 、 各 事 例 ご と に き め 細 か な 対 応 を 図

る こ と が 必要 が あ る 。

、 、

( 1) そ こ で 市 相 談 支 援セ ン タ ー や 庁 内関 係 部 局 を 中 心 に

民 間 支 援 団 体 も 含 ん だ 支 援 ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 し 、 ケ ー

ス ス タ デ ィ ー や ケ ー ス 会 議 を 通 じ て 個 別 対 応 能 力 の 向 上

(12)

、 ( ) ま た 岡 山市 で は 育 児 の 応 援を し て 欲 し い 方 依頼 会 員

と 応 援 し た い 方 ( 提 供 会 員 ) が 育 児 の 相 互 援 助 活 動 を 有 償

ボ ラ ン テ ィ ア で 行 う フ ァ ミ リ ー サ ポ ー ト 事 業 を 実 施 し て お

り 、 会 員 同士 の 合 意 に よ り 病児 の 保 育 も 可 能 であ る 。

( 2 ) フ ァ ミ リ ー サ ポ ー ト セ ン タ ー で は 入 会 研 修 に 加 え て 、

、 提 供 会 員向 け に 年 5 回 程 度の 研 修 会 を 実 施 して い る の で

D V 被 害 者 サ ポ ー タ ー が 託 児 支 援 を 行 う 場 合 に は 、 同 時

に フ ァ ミ リ ー サ ポ ー ト の 提 供 会 員 に 登 録 し て 託 児 支 援 に

必 要 な 研 修 を 受 け て い た だ く こ と で 、 D V 被 害 者 が 安 心

し て 子 ども を 預 け ら れ る 体制 を つ く ら れ た い。

( 3 ) 市 登 録 D V 被 害 者 サ ポ ー タ ー に よ る 託 児 支 援 は 無 償 ボ

ラ ン テ ィ ア で あ り 、 D V 被 害 者 の 自 立 支 援 に 大 い に 役 立

(13)

4 ポ ー タ ル サ イ ト の 開 設 や パ ン フ レ ッ ト の 作 成 ・ 活 用

で 市 の D V 施 策 等 に 関 す る 市 民 へ の 周 知 を 進 め る と と

も に 、 民 生 児 童 委 員 協 議 会 や 愛 育 委 員 協 議 会 の 広 報 誌

に 情 報 を 掲 載 し て も ら う こ と で D V 被 害 の 早 期 発 見 の

機 運 を醸 成 さ れ た い 。

◆ 相 談 事 例か ら 明 ら か に な った 問 題 点

「 D V は 社 会 問 題 」 と の 認 識 が 浸 透 す る 中 、 ま だ ま だ 十

分 と は 言 え な い ま で も 、 近 年 、 D V 施 策 の 充 実 は 日 進 月 歩

で 進 み つ つあ る 。

岡 山 市 で は 、 こ う し た 情 報 に つ い て 、 市 の 広 報 紙 「 市 民

」 「 」

の ひ ろ ば お か や ま や 市 の 男 女 共 同参 画 の 情 報 誌 デ ュ オ

な ど を 積 極 的 に 活 用 し て 広 報 を 行 っ て い る が 、 市 民 へ の 周

知 は 意 外 と進 ん で い な い の が現 状 で あ る 。

全 て の 世 帯 に 広 報 で き る と い う 意 味 で 市 広 報 紙 は 非 常 に

効 果 的 で あ る が 、 平 成 1 5 年 度 に は 男 女 共 同 参 画 に 関 す る

普 及 啓 発 に 延 べ 約 7. 3頁 分 の 紙 面 を 使 用 し て お り 、 更 に 多 く

の 紙 面 を 割く こ と は 困 難 な 状況 に あ る 。

◆ 必 要 と され る 市 の 制 度 等 の改 善

近 年 、 イ ン タ ー ネ ッ ト が 各 家 庭 に も 急 速 に 普 及 し つ つ あ

る こ と を 受 け 、 岡 山 市 で は 「 子 育 て 」 や 「 住 ま い 」 な ど に

関 す る ポ ー タ ル サ イ ト を 開 設 し て 、 積 極 的 な 情 報 提 供 に 取

(14)

( 1 ) そ こ で 、 岡 山 市 の D V 施 策 に 関 す る ポ ー タ ル サ イ ト を

開 設 し て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で D V 被 害 者 が 相 談 、 保 護 、

自 立 の 各 段 階 で 必 要 と な る 保 護 支 援 策 に つ い て 報 情 報 提

供 を 行 われ た い 。

ま た 、 必 ず し も 全 て の 市 民 が イ ン タ ー ネ ッ ト の 利 用 環 境

を 持 っ て い る わ け で は な い こ と 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で は 情 報

の 受 け 手 側 で 情 報 の 取 捨 選 択 が 行 わ れ 、 行 政 か ら 市 民 に お

知 ら せ し た い 情 報 が 必 ず し も 市 民 に 届 か な い 場 合 も あ る こ

と も 踏 ま える 必 要 が あ る 。

( 2 ) そ こ で 、 岡 山 市 独 自 の D V 施 策 を 中 心 に 、 D V 被 害 者

が 相 談 、 保 護 、 自 立 の 各 段 階 で 必 要 と な る 保 護 支 援 策 に

か か わ る 情 報 を ま と め た パ ン フ レ ッ ト を 作 成 さ れ た い 。

( 3 ) さ ら に 、 作 成 し た パ ン フ レ ッ ト が よ り 多 く の 市 民 の 目

に 触 れ る よ う に す る た め に は 、 地 域 の 協 力 を 求 め て 町 内

会 で パ ン フ レ ッ ト を 回 覧 す る な ど の 工 夫 も 必 要 で あ る 。

加 え て 、 民 生 委 員 ・ 児 童 委 員 や 愛 育 委 員 は 、 地 域 に お け

る 福 祉 や 健康 の 増 進 に 非 常 に重 要 な 役 割 を 担 って い る 。

( 4 ) そ こ で 、 民 生 児 童 委 員 協 議 会 や 愛 育 委 員 協 議 会 の 協 力

を 仰 い で 、 そ れ ぞ れ の 協 議 会 が 発 行 す る 広 報 誌 に D V に

関 す る 情 報 を 掲 載 し て も ら い 、 D V 被 害 の 早 期 発 見 ( 配

偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー 等 へ の 通 報 ) の 機 運 を 醸 成 さ

(15)

5 D V 被 害 者 の 市 営 住 宅 へ の 優 先 入 居 の 法 的 根 拠 を 早

急 に 整 備 す る と と も に 、 目 的 外 使 用 に つ い て も 抽 選 倍

率 の 低い 住 宅 か ら そ の 導入 を 検 討 さ れ た い。

◆ 相 談 事 例か ら 明 ら か に な った 問 題 点

平 成 1 6 年 3 月 、 国 土 交 通 省 か ら 、 D V 被 害 者 の 公 営 住

宅 へ の 優 先 入 居 や 目 的 外 使 用 が 可 能 で あ る こ と 及 び そ の 運

用 基 準 が 示 さ れ た が 、 岡 山 市 で は 、 平 成 1 4 年 度 か ら 、 運

用 上 、 D V 防 止 法 の 保 護 命 令 の 決 定 を 受 け て い る D V 被 害

者 の 抽 選 倍 率 を 優 遇 す る 優 先 入 居 ( 優 先 抽 選 ) を 行 う こ と

と し て き た。

国 に 先 ん じ た 取 組 の 姿 勢 は 高 く 評 価 し た い が 、 こ の 度 の

本 専 門 委 員 会 で の 審 議 の 過 程 で 、 必 ず し も そ の 運 用 が 定 着

し て い な いこ と が 明 ら か と なっ た 。

ま た 、 優 先 抽 選 の 対 象 者 は 市 営 住 宅 入 居 申 込 者 全 体 の 約

半 数 を 占 め て お り 、 抽 選 倍 率 が 優 遇 さ れ る 方 に つ い て も 狭

き 門 で あ るこ と に 変 わ り は ない 。

【 参考 】 岡 山 市に お ける 市営 住 宅の 申 込状 況

募 集戸 数 ( 戸 ) 申 込 総数 ( 人) 内 優 遇対 象

人 数 ( 人 ) 割 合( % )

1 5 2 2 , 08 4 9 99 47 . 9 H1 4 年度

1 3 5 1 , 64 1 8 12 49 . 5 H1 5 年度

(16)

◆ 必 要 と され る 市 の 制 度 等 の改 善

( 1) D V 被 害 者 の 市 営 住 宅 へ の 優 先 入 居 に つ い て は、「 岡 山

市 営 住 宅 条 例 施 行 規 則 」 を 改 正 す る な ど し て 早 急 に そ の

適 用 根 拠 を 明 確 に し 、 目 的 外 使 用 に 関 し て も 抽 選 倍 率 が

低 い 市 営住 宅 か ら そ の 導 入を 検 討 さ れ た い 。

し か し な が ら 、 抽 選 倍 率 の 低 い 市 営 住 宅 は 、 比 較 的 竣 工

年 度 が 古 く 、 浴 槽 ・ ボ イ ラ ー 等 の 設 備 が な い 。 さ ら に 、 前

居 住 者 が 自 前 で 設 置 し た 設 備 も 退 去 時 に は 撤 去 す る こ と と

な っ て い る。

( 2 ) そ こ で 、 目 的 外 使 用 の 検 討 に 際 し て は 、 不 要 と な っ た

設 備 で 使 用 可 能 な も の に つ い て は 、 市 の 東 部 リ ユ ー ス プ

ラ ザ や 民 間 の ス ト ッ ク ハ ウ ス で 引 き 取 っ て 再 利 用 す る こ

(17)

6 児 童 扶 養 手 当 の 支 給 に あ た り 国 が 示 し た 「 遺 棄 」 の

認 定 基 準 に 準 じ 、 D V 被 害 者 を 「 配 偶 者 か ら 遺 棄 さ れ

た 女 子 」 と し て 解 釈 し て 母 子 福 祉 資 金 の 貸 付 を 可 能 と

さ れ たい 。

◆ 相 談 事 例か ら 明 ら か に な った 問 題 点

D V 被 害 者 は 経 済 力 を 持 た な い か 、 仮 に 持 っ て い て も 非

常 に 脆 弱 で あ る ケ ー ス が 多 く 、 そ う し た 被 害 者 が 自 立 す る

際 に は 、 そ の 扶 養 す る 児 童 の 修 学 資 金 や 自 ら の 就 職 に 必 要

な 知 識 技 能 を 修 得 す る た め の 資 金 等 に 利 用 で き る 母 子 福 祉

資 金 貸 付 金は 非 常 に 心 強 い 。

、 「 」

し か し なが ら そ の 根 拠 法 であ る 母 子 及 び 寡 婦福 祉 法

に お け る 「 配 偶 者 の な い 女 子 」 の 定 義 で は 、 D V か ら 逃 れ

て 家 を 出 た が 法 的 に は 婚 姻 関 係 が 継 続 し て い る よ う な 者 は

想 定 さ れ て お ら ず 、 貸 付 を 受 け る 際 の 障 害 に な っ て い る 。

◆ 必 要 と され る 市 の 制 度 等 の改 善

市 担 当 課 か ら は 、 上 記 の よ う な 者 を 「 配 偶 者 か ら 遺 棄 さ

れ て い る 女 子 」 と 解 釈 し て 貸 付 る こ と も 可 能 で あ る と の 説

明 が あ っ た が 、 実 際 に そ の よ う な 運 用 を 行 う に は 、 ど の よ

う な 場 合 を 「 遺 棄 さ れ て い る 」 と す る の か を 明 ら か に し な

け れ ば な らな い 。

こ う し た 中 、 児 童 扶 養 手 当 で は 、 国 が 「 遺 棄 」 の 認 定 基

準 を 示 し て 「 父 が 引 き 続 き 一 年 以 上 遺 棄 し て い る 児 童 」 に

(18)

( 1 ) そ こ で 、 こ の 基 準 に 準 じ て 、 D V 被 害 者 を 「 配 偶 者 か

ら 遺 棄 さ れ た 女 子 」 と し て 解 釈 し て 母 子 福 祉 資 金 の 貸 付

を 可 能 とさ れ た い 。

( 2 ) た だ し 、 母 子 福 祉 資 金 は 、 貸 付 金 と し て の 性 格 上 当 然

住 所 要 件 や 保 証 人 が 必 要 と な る 一 方 、 遺 棄 さ れ て い る 期

間 ( 児 扶 で は 一 年 ) に つ い て は 特 段 の 定 め が な い こ と に

(19)

① 諮 問 書 ( 写 ) P 1 9

② 岡 山 市 に お け る 性 別 に 起 因 す る 人 権 侵 害 に 関 す る 相 談 事 例 を

反 映 し た 市 の 制 度 ・ 運 用 の 改 善 に つ い て の 論 点 整 理 P 2 1

③ 岡 山 市 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 で の 検 討 経 過 P 2 5

④ ( 岡 山 市 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 に 関 す る 基 本 計 画

(20)

岡 男 女 第 2 4 2 号

平 成 1 6 年 8 月 2 6 日

岡 山 市 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会

委 員 長 正 保 正 恵 様

岡 山 市 長 萩 原 誠 司

個 別 の 相 談 事 例 の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に 対 す る

市 民 ニ ー ズ に つ い て ( 諮 問 )

個 別 の 相 談 事 例 の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に 対 す る 市 民 ニ ー ズ に つ い て 、 貴

会 の ご 意 見 を 伺 い ま す 。

参 考 資 料 ①

(21)

岡山市における性別に起因する人権侵害に関する相談事例を反映した 市の制度・運用の改善についての論点整理

参考資料②

(平成16年度第4回男女共同参画専門委員会資料)

分野1 分野2 相談内容

事例 記号

法令に起因するもの 条例に起因するもの その他に起因するもの

国 民 健 康 保 険

加 入 資 格

夫の社会保険の喪失届が ないと国民健康保険に加 入できない。

A

【国民健康保険法(抜粋)】

第5条〔被保険者〕 市町村又は特別区(以下単に「市町村」という。)の区 域内に住所を有する者は、当該市町村が行う国民健康保険の被保険者 とする。

第6条〔適用除外〕 前条の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに 該当する者は、市町村が行う国民健康保険の被保険者としない。 一 健康保険法の規定による被保険者。ただし、同法第3条第2項の規 定による日雇特例被保険者を除く。

二 船員保険法の規定による被保険者

三 国家公務員共済組合法又は地方公務員等共済組合法に基づく共 済組合の組合員

三の二 私立学校教職員共済法の規定による私立学校教職員共済制 度の加入者

四 健康保険法、船員保険法、国家公務員共済組合法(他の法律にお いて準用する場合を含む。)又は地方公務員等共済組合法の規定による 被扶養者。ただし、健康保険法第3条第2項の規定による日雇特例被保 険者の同法の規定による被扶養者を除く。

五∼七 (省略)

第7条〔資格取得の時期〕 市町村が行う国民健康保険の被保険者は、 当該市町村の区域内に住所を有するに至つた日又は前条各号のいず れにも該当しなくなつた日から、その資格を取得する。

● 被保険者の範囲は国民健康保険法に規定されてい るので、市では改善が難しいのではないか。 ▲ 国民健康保険は市の制度なので、市の条例を改正 すればよい。

◆ 現在被保険者証は世帯単位に交付されているが、 今後は被保険者ごとに交付されることになるので、利 便性は向上する。

◆ 以前にDV被害者の住所の確認ができれば手続を してもらえた例があった。

サ ン フ ラ ワー

基 金

離婚調停に行く交通費に 当てるためにサンフラワー 基金から自立支援金をも らった。

● サンフラワー基金は民間の基金で、財源の問題も あるので、過度な要望は難しい。

▲ 離婚調停や裁判を抱えているDV被害者には、自立 支援金とは別の支援金を支給できないか。

◆ サンフラワー基金の利用については、他の相談機 関では理解が少ないと思われる。周知促進が必要。

母 子 ・ 寡 婦 福 祉 資 金

離婚が成立していないの で、母子福祉資金貸付金 の対象にならない。

B

【母子及び寡婦福祉法(抜粋)】

第6条〔定義〕 この法律において「配偶者のない女子」とは、配偶者(・・・ 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。・・・)と死別した女子で あつて、現に婚姻(・・・事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含 む。・・・)をしていないもの及びこれに準ずる次に掲げる女子をいう。 一 離婚した女子であつて現に婚姻をしていないもの

二 配偶者の生死が明らかでない女子 三 配偶者から遺棄されている女子

四 配偶者が海外にあるためその扶養を受けることができない女子 五 配偶者が精神又は身体の障害により長期にわたつて労働能力を失 つている女子

六 前各号に掲げる者に準ずる女子であつて政令で定めるもの 2∼6 (省略)

第13条〔母子福祉資金の貸付け〕 都道府県は、配偶者のない女子で 現に児童を扶養しているもの又はその扶養している児童に対し、配偶者 のない女子の経済的自立の助成と生活意欲の助長を図り、あわせてそ の扶養している児童の福祉を増進するため、次に掲げる資金を貸し付け ることができる。

一 事業を開始し、又は継続するのに必要な資金

二 配偶者のない女子が扶養している児童の修学に必要な資金 三 配偶者のない女子又はその者が扶養している児童が事業を開始し、 又は就職するために必要な知識技能を習得するのに必要な資金 四 (省略)

2∼3  (省略)

● 離婚が成立していなくても、「配偶者から遺棄されて いる女子」も対象となる。この場合の「遺棄」の認定に ついても、児童扶養手当の支給に係る「遺棄」の認定 の場合と同様に、同居、扶養等の事実関係を総合的 に勘案して判断することが求められる。

市の制度・運用の改善についての委員の意見

●=主な意見 ▲=その他の意見

◆=参考意見

相談事例 相談解決の妨げとなっている要因等

自 立 資 金 等

(参考1)

【国民健康保険法施行規則(抜粋)】

第6条〔被保険者証及び被保険者資格証明書の交付〕 市町村は、世帯主に対し、その世帯に属する退職被保険者及びその被扶養 者以外の被保険者に係る様式第一号による被保険者証並びにその世帯に属する退職被保険者に係る様式第一号の二による被保険 者証及びその被扶養者に係る様式第一号の二の二による被保険者証を交付しなければならない。この場合において様式第1号又は 様式第1号の2若しくは様式第1号の2の2による被保険者証は、その世帯に属する被保険者ごとに作成するものとする。

2 (省略)

附則(平14.9.5)第4条〔国民健康保険法施行規則の一部改正に伴う経過措置〕

第3条の規定による改正前の国民健康保健法施行規則の様式による国民健康保険被保険者証は、当分の間、同条の規定による改正 後の国民健康保険法施行規則の様式によるものとみなす。

(参考2)

【サンフラワー基金規約(抜粋)】

第1条〔名称〕 本会は,サンフラワー基金(以下「基金」という。)と称し,非営利,非政治のボランティア組織とする。

第2条〔目的〕 基金は,岡山市の行うドメスティック・バイオレンス(以下「DV」という。)施策を補完し,又はこれに協力し,DV被害者を経済的に援助 することによって,DV被害者の自立を支援・促進することを目的とする。

第3条〔活動〕 基金は,前条の目的に賛同する団体又は個人に広く寄附を募り,寄附金及びその利息をDV被害者の経済的援助に充てる。

【DV被害者自立支援金支給事業実施要綱(抜粋)】

第1条〔目的〕 配偶者からの暴力(以下「DV」という。)の被害者に対し,その自立に必要な資金(以下「自立支援金」という。)を支給することにより,D V被害者の自立を促進することを目的とする。

第2条〔実施主体〕 実施主体は,サンフラワー基金とする。

第3条〔支給対象者〕 自立支援金は,岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例(以下「条例」という。)第21条に規定に基づき設置され た男女共同参画相談支援センターにおいて相談を受けている者又は条例第23条の規定による緊急一時保護を受けている者であって,男女共同参 画相談支援センターの所長(以下「相談支援センター長」という。)が次の各号のいずれにも該当すると認める者に対して支給するものとする。 (1) DVの被害者であること

(2) 自立のために自立支援金の支給を必要とする者であること

(22)

岡山市における性別に起因する人権侵害に関する相談事例を反映した 市の制度・運用の改善についての論点整理

参考資料②

(平成16年度第4回男女共同参画専門委員会資料)

分野1 分野2 相談内容

事例 記号

法令に起因するもの 条例に起因するもの その他に起因するもの

市の制度・運用の改善についての委員の意見

●=主な意見 ▲=その他の意見

◆=参考意見

相談事例 相談解決の妨げとなっている要因等

職 業 訓 練

職業安定所から、(一般的 には)公的な職業訓練は 雇用保険受給者が優先さ れ、受講は困難であると言 われた。

また、(一般的には)公的 機関が実施する技能修得 講座は希望者が多く、民 間の資格取得講座は費用 負担が大きい。

B

● 公共の職業訓練所では、必ずしも雇用保険受給者 でなくても受講が可能である。

◆ DV被害者が直ぐに職業訓練を行うのは難しい。公 民館や市民ボランティアの講座から段階的に行くべき である。

就 職 紹 介

職業安定所から、(一般的 には)住み込みで働けると ころは少なく、高齢者は断 られると言われた。

● 相談事例Bについても言えるが、一般論を相談者に 伝えても全く意味がない。個別具体的な対応が必要。 ● DV被害者サポーターの協力を得て、DV被害者に 対して就職情報を提供してはどうか。

病 児 保 育

子どもが病気になったと き、預かってもらえるところ がない。

C

● 市に登録しているDV被害者サポーターの協力を得 てはどうか。

● 緊急な対応も可能で、費用も比較的定額である。D V被害者へのより一層の情報提供が必要。

◆ 何でも気楽に話し合えるDV被害者サポーターが必 要である。現在の一人一回のサポートでは真のサ ポートはできない。

学 童 保 育

年度途中の転校だったた め空きがなく、学童保育に 入れなかった。

C

● 放課後児童クラブは公設民営なので、児童の受け 入れについては、地元の運営委員会の判断による。 ● 市に登録しているDV被害者サポーターの協力を得 てはどうか。

◆ DV被害者の子どものみでなく、充実が望まれる。 子

ど も 就 職

(参考3)

【職業安定法(抜粋)】

第19条〔共職業訓練のあつせん〕 公共職業安定所は、求職者 に対し、公共職業能力開発施設の行う職業訓練(職業能力開発 総合大学校の行うものを含む。)を受けることについてあつせんを 行うものとする。

第33条の4〔地方公共団体の行う無料職業紹介事業〕 地方公 共団体は、当該地方公共団体の区域内における福祉サービスの 利用者の支援に関する施策、企業の立地の促進を図るための施 策その他当該区域内の住民の福祉の増進、産業経済の発展等 に資する施策に関する業務に附帯する業務として無料の職業紹 介事業を行う必要があると認めるときは、厚生労働大臣に届け出 て、当該無料の職業紹介事業を行うことができる。

2 (省略)

(参考4)

【県内の公共職業能力開発施設】

岡山職業能力開発促進センター「ポリテクセンター岡山」(岡山市田 中/独立行政法人雇用・能力開発機構)、中国職業能力開発大学 校(倉敷市玉島/独立行政法人雇用・能力開発機構)、岡山県立高 等技術専門校(瀬戸町・倉敷市新田・津山市川崎・美作町)

【公共職業能力開発施設入所】 ●対象 求職者、在職者

●受付 住所管轄の公共職業(雇用保険基本手当て受給資格者 は、公共職業安定所の受講指示要)

●講料 無料(教科書代等は自費負担)

(参考5)

【岡山市乳幼児健康支援一時預かり制度】

●対象 市内に住み、病気の回復期にある児童で、保護者の勤務 の都合など社会的にやむを得ない事情によって、家庭で育児ができ ない児童(小学校低学年児童を含む)

●実施施設 市内5カ所の医院

●登録・申込み 事前登録が必要で利用毎に申込み。(緊急の場合 は事後手続も可)

●利用料 2,500円/人・日(生活保護世帯、非課税世帯は免除)

(参考6−1)

【運営委員会方式による児童クラブの標準基準(抜粋)】 5 児童定数

(1)1クラブ当たりの児童数は、最低10人以上とする。 (2)児童定数は、各クラブにおいて設置面積に応じて定める。 6 入会の基準

(1)児童クラブに入会できるのは、昼間仕事などで家庭に保護者の いない小学校低学年児童(1∼3年生)で、原則として当該小学校に 通学し、当該小学校区に居住する児童とする。

(2)児童クラブに定員の余裕がある場合は、運営委員会は上記以外 の児童を入会させることができる。

7 入会の決定

(1)運営委員会は、入会決定するにあたり、ひとり親家庭の児童を優 先することとする。

(2)運営委員会は、共同生活を送るのに支障がないと判断した場 合、障害のある児童の入会を決定することができる。

(3)運営委員会は、申込みの受付業務などについて公平に取り扱わ なければならない。また、入会の申請にあたって虚偽や不正行為が あった場合、入会を取り消すことができる。

(4)運営委員会は、児童を募集するにあたって、入会基準・優先順 位・保護者負担額等を明記した文書により、広く周知することとす る。

(参考7)

【DV被害者サポーター等による支援活動】

●支援活動の位置付け 無償ボランティア(但し、支援活動中の事 故等に備えて、県市でボランティア保険に加入)

●支援提供者

〔DV被害者サポーター〕岡山県及び岡山市が共同で実施したDV被 害者サポーター養成講座の全課程修了者で、直接支援も行う者とし て県市に登録した者(39人※) 〔DV被害者支援協力者〕前記養成 講座の基礎講座修了者で、間接支援のみを行う者として県市に登 録した者(23人※) ※ H16. 8. 1現在

●支援内容

〔直接支援〕同行、手続代行、紹介、家事支援、運搬補助、メンタル フレンドなど 〔間接支援〕就職・住宅情報の提供、生活用品の提供 など

●支援コーディネート 市男女共同参画相談支援センターがDV被 害者のニーズ等を把握し、マッチングを図ったサポーター等に対し て支援活動を依頼する。

(参考6ー2)

【放課後児童クラブの設置状況】

平成14年4月1日 64.2%(81学区中52学区、53クラブ) 平成15年4月1日 70.4%(81学区中57学区、60クラブ) 平成16年4月1日 74.1%(81学区中60学区、63クラブ)

(23)

岡山市における性別に起因する人権侵害に関する相談事例を反映した 市の制度・運用の改善についての論点整理

参考資料②

(平成16年度第4回男女共同参画専門委員会資料)

分野1 分野2 相談内容

事例 記号

法令に起因するもの 条例に起因するもの その他に起因するもの

市の制度・運用の改善についての委員の意見

●=主な意見 ▲=その他の意見

◆=参考意見

相談事例 相談解決の妨げとなっている要因等

安 全 確 保

住 民 票 の 交 付 制 限

【住民基本台帳法(抜粋)】

第11条〔住民基本台帳の一部の写しの閲覧〕 何人でも、市町村長に 対し、当該市町村が備える住民基本台帳のうち第7条第一号から第三号 まで及び第七号に掲げる事項(・・・省略・・・)に係る部分の写し(・・・省 略・・・以下この条及び第五十条において「住民基本台帳の一部の写し」 という。)の閲覧を請求することができる。

2 前項の請求は、請求事由その他総務省令で定める事項を明らかにし てしなければならない。ただし、総務省令で定める場合には、この限りで ない。

3 市町村長は、第1項の請求が不当な目的によることが明らかなとき又 は住民基本台帳の一部の写しの閲覧により知り得た事項を不当な目的 に使用されるおそれがあることその他の当該請求を拒むに足りる相当な 理由があると認めるときは、当該請求を拒むことができる。

第12条〔住民票の写し等の交付〕 住民基本台帳に記録されている者 は、その者が記録されている住民基本台帳を備える市町村の市町村長 に対し、自己又は自己と同一の世帯に属する者に係る住民票の写し (・・・省略・・・)又は住民票に記載をした事項に関する証明書(以下「住民 票記載事項証明書」という。)の交付を請求することができる。

2 何人でも、市町村長に対し、自己又は自己と同一の世帯に属する者 以外の者であつて当該市町村が備える住民基本台帳に記録されている ものに係る住民票の写しで第7条第十三号に掲げる事項の記載を省略 したもの又は住民票記載事項証明書で同条第一号から第十二号まで及 び第十四号に掲げる事項に関するものの交付を請求することができる。 3 前二項の請求は、請求事由その他総務省令で定める事項を明らか にしてしなければならない。ただし、総務省令で定める場合には、この限 りでない。

4 (省略)

5 市町村長は、第1項又は第2項の請求が不当な目的によることが明ら かなときは、これを拒むことができる。

6 (省略)

【岡山市ドメスティック・バイオレンス及びストーカー行為等の被害者支 援のための住民基本台帳事務の取扱いに関する条例の概要】 〔支援の必要性の認定〕

支援の申出人がドメスティック・バイオレンス又はストーカー行為の被害 者であって、更なる被害を受けるおそれがあり、かつ加害者が当該申出 人の住所を探索する目的で住民基本台帳の閲覧等を行う恐れがあると 認められるかどうかについて、警察、裁判所等の意見を聞いて事実を確 認する。

〔支援措置の内容〕

(1) 加害者から支援対象者に係る住民基本台帳の閲覧等の請求があっ た場合 法第11条第3項又は第12条5項の規定により請求を拒否する。 ただし、請求理由を審査した結果、必要不可欠であり、かつ代替手段が ないと認められるときは、適当と認められる方法により請求に応じることが できる。

(2)支援対象者本人から請求があった場合 申出の際にあらかじめ取り 決めた方法により、本人確認を行ったうえで請求に応じる。

(3)加害者及び支援対象者以外の者から請求があった場合 法第11条 第3項又は第12条5項の規定により請求を拒否する。ただし、請求者自 身の確認を行うとともに、請求事由を明らかにする資料等に基づき審査 を行い、正当な理由があると認められるとこは、請求に応じる。 〔支援措置の期間〕 1年(期間延長可)

〔施行日〕 平成16年10月1日

● DV被害者については、住民票や戸籍の附票の交 付制限は可能である。特に岡山市では条例を制定し て対応することとなった。

● 住民票の交付制限について、市民への周知促進が 必要である。

市 営 住 宅

◆ 市営住宅の入居については、DV被害者の優先入 居や目的外使用が可能ではないのか。

養 護 老 人 ホー

養護老人ホームは月1回 の入所判定委員会の審査 を待たないと入所できな い。

【老人福祉法(抜粋)】

第11条〔老人ホームへの入所等〕 市町村は、必要に応じて、次の措置 を採らなければならない。

一 65歳以上の者であつて、身体上若しくは精神上又は環境上の理由 及び経済的理由(政令で定めるものに限る。)により居宅において養護を 受けることが困難なものを当該市町村の設置する養護老人ホームに入 所させ、又は当該市町村以外の者の設置する養護老人ホームに入所を 委託すること。

二 65歳以上の者であつて、身体上又は精神上著しい障害があるため に常時の介護を必要とし、かつ、居宅においてこれを受けることが困難な ものが、やむを得ない事由により介護保険法に規定する介護老人福祉 施設に入所することが著しく困難であると認めるときは、その者を当該市 町村の設置する特別養護老人ホームに入所させ、又は当該市町村以外 の者の設置する特別養護老人ホームに入所を委託すること。

三 65歳以上の者であつて、養護者がないか、又は養護者があつてもこ れに養護させることが不適当であると認められるものの養護を養護受託 者(老人を自己の下に預つて養護することを希望する者であつて、市町 村長が適当と認めるものをいう。以下同じ。)のうち政令で定めるものに委 託すること。

2 (省略)

【岡山市養護老人ホーム条例(抜粋)】

第1条〔設置〕 老人の心身の健康の保持及び生活の安定を図り,もつ て老人の福祉を増進するため,老人福祉法以下「法」という。)第15条第 1項の規定に基づき養護老人ホームを設置する。

2 養護老人ホームの名称及び位置は,次のとおりとする。  名称         位置

 岡山市友楽園  岡山市平井四丁目13番33号  岡山市会陽の里 岡山市久保205番地の1  岡山市松風園  岡山市高松1006番地

第2条〔入所者の資格〕 養護老人ホームに入所することのできる者は, 法第11条第1項第1号の規定に該当する者で次の各号のいずれにも該 当するものとする。ただし,同号の規定による入所の委託(以下「入所の 委託」という。)を受けたとき又は市長において特別の事由があると認める ときは,この限りでない。

(1) 本市に住所を有していること。 (2) 伝染性疾患を有しないこと。

(3) 悪質な疾病等により,他の入所者に悪影響を及ぼすおそれのないこ と。

● 養護老人ホームへの入所は措置入所であるので、 緊急な場合でも対応できるのではないか。

◆ 高齢者の場合、特に住まいの問題が大きい。 夫の探索が怖くて住民票

をそのままにしているが、 市営住宅に入居したら住

民票の異動が必要。

C

住 宅

(参考8)

【住民基本台帳の一部の写しの閲覧及び住民票の写し等の交 付に関する省令(抜粋)】

第3条〔請求事由等を明らかにすることを要しない場合〕 法第1 1条第2項及び法第12条第3項に規定する総務省令で定める場 合は、次に掲げる場合(配偶者からの暴力の防止及び被害者の 保護に関する法律第1条第2項に規定する被害者のうち更なる暴 力によりその生命又は身体に危害を受けるおそれがあるものに係 る請求である場合等市町村長が法第11条第3項又は法第12条 第5項の規定に基づき請求を拒むかどうか判断するために特に 必要があると認める場合を除く。)とする。

一 住民票に記載されている者(・・・省略・・・)又はその者と同一 の世帯に属する者が第1条各号又は前条各号に掲げる事項を明 らかにして請求する場合

二∼四 (省略)

(参考9ー1)

【平成16年3月31日付け国住総第191号 住民局長通知(抜粋)】 「配偶者からの暴力被害者の公営住宅への入居について」(第1) (・・・略・・・)

第1 公営住宅への入居の取扱いについて

一 DV被害者については、その住宅の困窮する実情に応じて、地域の住宅事情、ストックの状況等を総 合的に勘案して、事業主体の判断により、優先入居の取扱いを行うことが可能であること。

二 優先入居を認められるDV被害者は、下記のいずれかに該当する者であること。

 ① 「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」(以下「DV法」という。)第10条の規 定に基づき、保護命令中の配偶者からの暴力を受けた被害者

 ② 婦人相談所において、配偶者からの暴力を理由として一時保護(DV法第3条第2項第3号の規定 による一時保護をいう。以下同じ。)をした又はしている者(一時保護委託を含む)、配偶者からの暴力を 入所理由とした婦人保護施設及び母子生活支援施設の退所者及び入所者

三 事業主体は、上記二のDV被害者に係る公営住宅の入居資格のうち収入の額の認定に当たっては、 当該DV被害者の今後の婚姻関係の継続の見通し等について十分考慮し、離婚の届出をしていない が、当該DV被害者に離婚の意思があることを確認したときは、当該婚姻関係が解消されたものとみなし て取り扱っても差し支えないこと。

四 事業主体においては、DV被害者の置かれている状況にかんがみ、公営住宅への入居が決定された DV被害者については、保証人の連署を必要としないことも含めて可能な限り弾力的に運用するよう配慮 するものとすること。

(参考9−2)

【平成16年3月31日付け国住総第191号 住民局長通知(抜粋)】 「配偶者からの暴力被害者の公営住宅への入居について」(第2) (・・・略・・・)

第2 公営住宅の目的外使用について

一 事業主体は、公営住宅の本来の入居対象者の入居を阻害せず、公営住宅の適正かつ合理的な管 理に支障のない範囲内で、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(以下「補助金適正化 法」という。)第22条の規定に基づく承認を得た上で、DV被害者に公営住宅を目的外使用させることが 可能であること。(以下、省略)

二 目的外使用によって入居を認められるDV被害者は、第1の二の要件を満たし、かつ、公営住宅の入 居資格のうち、公営住宅法第23条第2項に規定する収入要件及び同条第3号に規定する住宅困窮要件 を満たす者であること。

三 目的外使用に係る期間については、上記二のDV被害者の実情を勘案し、概ね半年から一年を基 本とすること。(以下、省略)

四 目的外使用させる場合の使用料については、公営住宅の本来の入居者に係る家賃と均衡を失しな い範囲で、上記二のDV被害者の実情に応じて適切に設定するものとする。

(24)

岡山市における性別に起因する人権侵害に関する相談事例を反映した 市の制度・運用の改善についての論点整理

参考資料②

(平成16年度第4回男女共同参画専門委員会資料)

分野1 分野2 相談内容

事例 記号

法令に起因するもの 条例に起因するもの その他に起因するもの

市の制度・運用の改善についての委員の意見

●=主な意見 ▲=その他の意見

◆=参考意見

相談事例 相談解決の妨げとなっている要因等

離 婚 調 停 ・ 離 婚 裁 判

個 人 情 報 の 開 示

調停に必要な夫の年金額 を社会保険事務所に開示 してもらえない。市の特別 相談でも、裁判になっても 個人情報の開示は難しい と言われた。

【家事審判規則(抜粋)】

第8条 家庭裁判所は、必要な調査を官庁、公署その他適当であると認 める者に嘱託し、又は銀行、信託会社、関係人の雇主その他の者に対し 関係人の預金、信託財産、収入その他の事項に関して必要な報告を求 めることができる。

第9条 家庭裁判所又は調停委員会がする嘱託の手続は、裁判所書記 官がする。

【弁護士法(抜粋)】

第23条〔秘密保持の権利及び義務〕 弁護士又は弁護士であつた者 は、その職務上知り得た秘密を保持する権利を有し、義務を負う。但し、 法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。

第23条の2〔報告の請求〕 弁護士は、受任している事件について、所 属弁護士会に対し、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報 告を求めることを申し出ることができる。申出があつた場合において、当 該弁護士会は、その申出が適当でないと認めるときは、これを拒絶する ことができる。

2 弁護士会は、前項の規定による申出に基き、公務所又は公私の団体 に照会して必要な事項の報告を求めることができる。

【岡山市情報公開条例(抜粋)】

第5条〔公文書の開示義務〕 実施機関は,開示請求があったときは,開 示請求に係る公文書に次の各号に掲げる情報(以下「非開示情報」とい う。)のいずれかが記録されている場合を除き,開示請求者に対し,当該 公文書を開示しなければならない。

(1) 個人に関する情報(括弧内省略)で特定の個人を識別することがで きるもの(括弧内省略)又は特定の個人を識別することはできないが,公 にすることにより,なお個人の権利利益を害するおそれがあるもの。ただ し,次に掲げる情報を除く。

ア 法令若しくは他の条例の規定により又は慣行として公にされ,又は公 にすることが予定されている情報

イ 人の生命,健康,生活又は財産を保護するため,公にすることが必 要であると認められる情報

ウ 当該個人が公務員(国家公務員法(昭和22年法律第120号)第2条第1 項に規定する国家公務員及び地方公務員法(昭和25年法律第261号)第 2条に規定する地方公務員をいう。)である場合において,当該情報がそ の職務の遂行に係る情報であるときは,当該情報のうち,当該公務員の 職及び氏名並びに当該職務遂行の内容に係る部分

(2)∼(5) (省略)

第7条〔公益上の理由による裁量的開示〕 実施機関は,開示請求に係 る公文書に非開示情報(第5条第5号に該当する情報を除く。)が記録さ れている場合であっても,公益上特に必要があると認めるときは,開示請 求者に対し,当該公文書を開示することができる。

● 裁判所や弁護士などは、もとより法に基づいて必要 な情報の報告を求めることができる。

◆ 市に登録しているDV被害者サポーターも「離婚・裁 判」の知識を持ったサポートが必要。

相 談 業 務

一 時 保 護

市相談支援センターから 女性相談所の一時保護に つなごうとしたが、女性相 談所では被害者の親戚宅 へつなぐこととした。

●どのような場合に市相談支援センターから一 時保護へつなぐかについて、女性相談所と協議 することが必要。

◆多様な選択肢が用意され、柔軟な対応が必 要。

(参考10)

【市相談支援センターから女性相談所の一時保護への接続件数】 〔平成14年度〕13件

〔平成15年度〕10件

(25)

岡山 市男 女共 同参 画専 門委 員会 での 検討 経過

開催 日 会 議の 内容 等

平成16年 H16年度 ○ 個 別の 相談 事例の 中に 潜在 して いる 行政 に対 する 市民

8月26日 第3回 ニー ズに ついて

*諮 問

10月 4日 H16年度 ○ 個 別の 相談 事例の 中に 潜在 して いる 行政 に対 する 市民 第4回 ニー ズに ついて

*論 点整 理

12月 3日 H16年度 ○ 個 別の 相談 事例の 中に 潜在 して いる 行政 に対 する 市民 第5回 ニー ズに ついて

*参 考人 からの 意見 聴取

平成17年 H16年度 ○ 個 別の 相談 事例の 中に 潜在 して いる 行政 に対 する 市民

2月 4日 第6回 ニー ズに ついて

*答 申案 に関す る協 議

3月28日 H16年度 ○ 個 別の相 談事 例の 中に 潜在 してい る行 政に 対する 市民 第7回 ニー ズに ついて

*答 申内 容の決 定

◎ 岡山 市長 へ答申 書を 提出

(26)

(岡 山市 男女 共同 参画 社会 の形 成の 促進 に関 する 基本 計画 「さ んか くプラ ン」 から )

苦 情 や 相 談 を 通 じ て 市 政 を 見 直 す

1 「 さ ん か く条 例 」 に 基づ く 苦 情 処理

市 民 及 び 事 業 者 は 、 市 が 実 施 す る 施 策 で あ っ て 男 女 共 同 参 画 社会 の 形 成

に 影 響 を 及 ぼ す と 認 め ら れ る 施 策 に 関 し て 苦 情 が あ る と き は、「 さ ん か く

条 例 」 の 規 定 に 基 づ き 、 一 定 の 手 続 に よ り 、 そ の 苦 情 を 市 へ 申 し出 る こ と

が で き ま す 。

こ の 苦 情 の 申 出 が あ っ た 場 合 は 、 民 意 を 反 映 し た 的 確 か つ 効 果的 な 苦 情

の 解 決 に 向 け 、 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 か ら の 答 申 を 踏 ま え て 、市 の 制 度

( 図 Ⅵ - 1を参 照 ) や 運 営 の 改 善を 図 り ま す。

2 個 別 の 相 談も 市 政 の 改善 に つ な げま す

( 1 ) 男 女 共同 参 画 相 談支 援 セ ン ター

、 、

ド メ ステ ィ ッ ク ・バ イ オ レ ンス セク シ ュ ア ル ・ハ ラ ス メ ント な ど

性 別 に よ る 人 権 侵 害 に 関 す る 相 談 に 応 じ 、 情 報 そ の 他 の 支 援 を 行 う た

、 、 「 」

め 平 成 14年 4 月 に 男女共同参 画相談支 援センター を さ ん か く 岡山

内 に 開 設し ま す 。

こ の 相 談 支 援 セ ン タ ー は 、 市 の 福 祉 事 務 所 等 の 女 性 相 談 員 と 密 接 に

連 携 し て 、 単 に そ の 場 限 り の 相 談 で 終 わ っ た り 、 相 談 窓 口 に よ っ て 対

応 が 異 な っ た り す る こ と の な い よ う 、 総 合 的 な 相 談 ・ 支 援 体 制 を つ く

り ま す 。

( 2 ) 個 別 の相 談 の 中 に潜 む 市 民 ニー ズ

男 女 共 同 参 画 相 談 支 援 セ ン タ ー や 女 性 相 談 員 は 、 個 別 ・ 具 体 的 な 相

談 に 対 し 、 現 状 の 制 度 の 中 で 最 善 の 解 決 を 図 り ま す が 、 そ の 根 本 的 な

解 決 の た め に は 、 相 談 事 例 の 中 に 潜 在 し て い る 行 政 に 対 す る 市 民 ニ ー

ズ の 掘 り起 こ し が 必要 で す 。

そ こ で 、 個 別 ・ 具 体 的 な 相 談 事 例 の 中 か ら 的 確 に 市 民 ニ ー ズ を 把 握

す る た め 、 苦 情 の 処 理 と 同 様 に 、 男 女 共 同 参 画 専 門 委 員 会 へ の 諮 問 ・

、 。

答 申 を 経て 市の 制 度 や 運営 の 改 善 に反 映 さ せ る しく み を つ くり ま す

(27)

市の制度・運用の改善

市民の相談 相談の解決

相談の受付

助言・保護・支援等

男女共同参画相談支援センター 福祉事務所等の女性相談員

男女共同参画専門委員会の開催

諮問

市、県、国の関係 機 関 と 連 携 を 図 ります。

具 体 的 な 相 談 事 例 の 中 か ら 、 市 の 制 度 や 運 用 の 改 善 が 必 要 な 事 項 を 調 査 ・ 審 議 します。

専 門 の 相 談 員 が 面 接 相 談 や 専 用 電 話 で の 相 談 に 応じます。

市の施策に対する苦情

苦情の処理の決定

諮問

答申 男女共同参画課

苦 情 の 申 出 者 へ 通 知 し 、 個 人 情 報 の 保 護 に 留 意 し て 公 表 し ま す。

既 定 の 様 式(苦 情 申 出 書)に よ り 申 出 を 行 い ま す。

緊 急 を 要 す る 場 合 を 除 き 、 概 ね 2 ヶ 月 ご と に 開 催します。

市 の 関 係 機 関 が 必 要 な 協 力 を 行 い 、 苦 情 処 理 を 決定します。 男女共同参画専門委員会の開催

苦情の受付

答申 結果の通知・公表

男女共同参画相談支援センター

諮 問 に あ た っ て は 、 個 人 情 報 の 保 護 に 留 意 し ま す。

図Ⅵ-1

参照

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