五 四
﹁到着﹂な條件とする貿易契約
﹁ 到 着 ﹂ を 條 件 と す る 貿 易 契 約 ( 下 )
︾三く巴士買買に關する一研究ーー
大
目次
蕃 野 し ー
皿﹁船舶の到着﹂條件
皿﹁物品の到着﹂條件
︾巳く鑑賢買と穿凸ぽ℃契約
結
谷
一二四敏 治
一昌︾﹁二く巴條件の内容
恥船舶の到着のみを條件とする場合(
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ぎσ︒匿β暫︒寄りω︒か玉る費買契約に於いては︑明示的にも黙示的にも︑どういふ種類の風σΩぎ旨を到着せし
むべしとか︑または到着するやかくかくの品質なりとかいふ零9旨き錯はない︒た讐冥ρHと表示せられ
た一五〇噸のO舞ω匿且風σq蹄︒昌が︑◎︒達山︒蕊號で到着するであらうことが豫想され︑そして若し此の種の・此
の数量の.嘗㈹ぎ昌が到着したならば噸當め然かじかの値段で︑當事者の一方は之れを費り一方は之れを買取
ると︑約定するのみである︒從つて若し物品が到着しなければ︑或ひは到着しても晶質または籔量が契約違反
であるといふような場合には︑條件はみたされない︑從つて契約は無敷ー之れがこの型の契約の精神とさ
れ︑︒ゆゲ莚畠︒︒タ閉銭︒事件︑<寓器畠︒♂≦‑①げ霞事件その他の$︒︒︒を支配した見解である㈲︒契約所定の物品
が到着しない場合には︑費手は如何なる約定をも冤れうる1之れが嘗つての判例を支配した観念である︒然
しながらかくの如きは︑あまりにも廣班な︑ゆきすぎた見解と云はねばならない︒何故かなれば︑若しさうと
すれば︑一旦約定したる後に物便騰貴その他の事情が起つて︑費手若し契約が自分に不利となつたと悟らば︑
﹁到着﹂な條件とすろ貿易契約一二五
﹁到着﹂な條件とすろ貿易契約一二六
彼は極めて容易に船積を妨げ︑または他の手段によつて︑條件のみたさる﹂ことを妨げ︑もつてあらゆる義務
を免れうるからである㈲︒
かくて自然に︑到着に關する條件はたΨ費手を航海の危瞼について保護するのみ︑とする見解が要當となつ
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鷺円⁝・:とかいふような表現は凡て︑物品が現に航海の途中にありとの零碧壁昌昌を與へるか︑または船積すべ
しと約束する竜のであつて︑この場合には船舶の到着のみが條件となる④︒
)
(5)(4)(3) (2)(1
このように船舶の到着のみを條件とする舞N凶奉一費買に於いては︑
約は有敷になρ︑當事者は夫れ夫れの債務を履行せねばならない︒ ω﹃擢一自む降く.℃象餓ρ轟2.・<.図悼い.
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ほ≦㊤曇蔓と8昌山置o口との匠別については︑寓・U60げ鑑ヨoび日700Q巴oohΩoo房︾o♂岡◎◎ゆ曾響ゲ①鮮層H8庫oPお目o鳩
℃や団ゆりー OO往見o
船舶が到着すれば︑條件はみたされて契
既に述べたように︑船舶の到着及び物口㎜の到着を條件とする場合は︑船舶は到着しても物品が到着せぬ時
は︑條件は成就せす︑契約は無敷となり︑爾當事者に何の義務をも獲生しないのであるがω︑このように船舶
の到着のみを條件とした場合には︑船舶は到着したが物品を舶載しなかつた場合と雄も︑船舶の到着した限
り︑條件は有敷に成就し︑費手は從つて物品引渡の債務を員はねばならない︒五十函の国9︒︒二巳壁日邑︒毛を︒︑8ぴ︒山︒奪臼a8ω9瀞母Hぞ9一9嶺ミミぎ忌せミ§鼠︒龍9↓冨02具霧9国㎡写..の約で費買し︑支佛は,︑δげ︒冨鵠ぎ♂霞§昌魯団︒︒聾巽昏巴碧黛轟昏・器︒臣.︑と取りきめ︑且つ02茸⑦ωの亀困管號は當時︒昌ず窪冨ωq︒僧σq︒{おヨO巳2け冨8卜︒a8と費手によつて附け加へられたる匡9冨≦国層壽︒昌事件は︑089①匂・ω亀巨収昌號は無
事に到着したが︑雷ま笥を舶載しなかつたことによつて訴訟となつたのであるが︑判示は︑此の契約は物品の
陸揚後支佛といふ約定ではあるが︑夫れは支佛に關する取り極めであつて︑契約自盟は般舶の到着を條件とし
たもの︑從つて船舶の到着した以上萱手は責を免れすと云ふにあつた②︒
また船舶・物晶ともに到着健したが物品に数量不足ある場合を考へるに︑船舶・物晶の到着を條件とする場
合は︑原則として︑買手は到着せる部分を引取る義務なく費手もまた之れを引渡す義務を員はないのである
が③︑若し船舶の到着のみを條件とした場合は︑船舶の到着した限り費買は有敷であの︑從つて責手は激量不
足について責を員はねばならない︒︑︑謹ミ§曾跨§坤oヨのぎσq巷9P9昌儀愚ミ榊馬き亀ミ竃言ピo巳oP<ド"鷺N
閑磐§︒︒︒議﹃q︒︒Oαぴ巴β喝qい薗ξ壽昌窃∪藻︒︒Oαぴ巴︒¢︑"の約で合計目℃嵩O竃8のσq§ぴ諄を費買したるO︒量ロ
﹁到着﹂な條件とする貿易契約一二七
﹁到着﹂を條件とすろ貿易契約一二八
く.男︒鮭昌事件が︑その例として墾げられうる︒即ち此の事件では契約所定の船舶は爾船ともまさしく約定の
個数28げ巽︒h冨︒す㈹8を舶載して到着はしたが︑その内容に於いて不足があつたと云ふのは︑當時
σq跨ヨぴ響の取引ではμ冨げとはトっ︒霜pの8ヨ肩o器a冨︒灯鴨を意味したのであるが︑到着せる審♂は僅にそ
の三分の一を含むにすぎなかつたからである︒そこで買手は物品の引取りを拒み︑費手が︑當時市場の通念と
して認められた量の寒ヨげ尋を含む冨げ一︑一七〇個が現實に航海の途申にありとの≦巽冨ロ昌を︑破つたこ
と︑並びに︑假に此の契約が︑船舶の到着と︑約定数量が船内にあつたならば︑との二重條件附であるとして
も︑費手は契約不履行である︑との二つを理由として訴に及んだωiこの理由の第二の黙は︑到着せる船内
に恰かもよし︑別に多量のσq節ヨぴ醇が舶載されて居て︑夫れは本件の費手宛ではなかつたけれども敬に於いて
は契約量の不足分を補つて充分に饒りあるものであつたのをねらつたものであるー之れに封して費手は︑契
約は所定のび幕︒・が到着すればと云ふこと︑及び費手宛で到着すればと云ふことの二重條件附であるから︑契
約は無奴であると抗辮した︒然かるに判決は︑第一の黙については︑買手の主張を支持し︑ぎミ8冨q・︒・茜︒と
云ふは物品が現に航海の途中にありと云ふ宕︒︒庄く︒な菩︒・巳9︒な保誰を與へるものである︑從つて船舶が到着
したからには契約は有敷であり︑從つて費手は引渡不履行について責を員ふべきであるとなした︒
即ち船舶の到着のみを條件とした場合には︑船舶さへ到着すれば物品は不足でも條件は成就し︑費手は激量
不足について責を員ふべしと云ふのである④︒
この事件に於ける買主の主張の第二は︑費手宛ならぬ物品の到着は條件を成就するや否やと云ふことであ
る︒本件に於いてはこの窯はもう決定が無用となつたのではあるが︑關與したるO︒集ぴ自♂O・臼騒はこの瓢を
読示して曰く︑人若しある船舶で到着すると豫期せらる玉物品を︑恰か喝自分が庭分灌をもつかのように振舞
つて費渡したる場合は︑後に物品が到着して自分宛でなかつたと云ふような事態が判明しても︑なぼ條件は成
就し︑費手は物品引渡不履行につき責を員ふべきである︑費手は到着と云ふ條件の外に︑到着の上自分宛であ
つたならと云ふ二重條件附であつたとは主張しえない︑物品を自分のものとして塵分したのであるからと⑥︒
(3) (2)(1) (6)(5)(4)
拙稿・﹁到着﹂な條件とすろ貿易契約(上)︑商學討究第八巻中冊所載六九‑七〇頁o
瓢巴o︿・口9蕊o♪轟O・⇔σ.(客9)︒︒い⁝いMピ.}・O・㌧・図◎︒漕置轟男.男・ひいい・同趣旨の捌例U貯︒︿・閑窪}ぽぴq3お穿旨・悼仁・
拙稿・前掲書七〇頁o但し此の揚倉にも契約に於ける意憲表示なもつて︑物品の一部の到着がなほ爾當事者に夫れ夫れ
義務な員はしむろことがある︑拙稿・前掲書七〇頁及び七一頁註②往見o
Oo霞鍵⇔・o口く.男臼比Pミピ・}.ρにNOWいρゆ.(客.ω●)ひ◎q一W国oO口●舛.◎Qωρ
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国8犀び葺P}6呂象認⑦o昌昏oo穿90h爵oOo導蜀90ho◎巴o℃いa9壱Ho昌伽8MおHo℃℃やぶ轟Ib︒綴・
船舶物品ともに到着したが︑品質に契約蓮反ある時には如何うであらうか︒若し船舶の到着及び物品の到着
を條件とする場合であれば︑縦ひ品質に關する取りきめがあつたにしても︑夫れは決して特定の品質を船積す
べしとの零9霞彗蔓を含ます︑唯だ記述せられたるような積荷が到着したならばとの條件を附したるにすぎな
﹁到着﹂准條件とすろ貿易契約=一九