自 由 貿 易
地帯 構 想
と イ ギリスー ヨ ー ロ ッ パ 共 同市場構 想 へ の 「対抗提 案」
決定過程, 1956 年 (5 ・ 完)
益 田 実
目次
序 章 「対 抗 提 案」 ‑ "co u nte rInitiativ e
"
‑ の起 源
第1 章 ク ラ ー ク作 業 部 会の作 業 開始ま で:5 6 年1月 ‑ 2月 (以 上, 法 経 済論 叢 第2 1 巻2 号 掲 載。)
第2 章 ク ラ ー ク作 業 部会 報 告の完 成ま で:5 6 年3月 ‑ 4月 (以̲L, 法経 清 論 叢 第2 2 巻2 号掲 載。)
第3 章 自 由貿 易地帯 構 想‑ …pla n G "‑ の誕 生 :5 6 年5月‑ 7月 (以上 法経 済 論 叢 第2 3 巻2 号掲 載。)
第4 草 間僚レベルでの合 意形 成への過程:5 6 年8月‑ 9 月 (以 L , 法 経 済 論叢 第2 4 巻1号 掲 載。)
第5 章 自 由 貿 易地帯 構 想の発 表と 反応:5 6 年1 0月‑ 1 1 月 結 章 F T A 交 渉の開始に向け て
(以 上, 本 号掲 載。)
第5 章 自由貿易 地 帯 構 想の発 表と反 応 : 5 6 年1 0 月 ‑ l l 月
1
コ モ ンウェ ル ス蔵 相 会 議か ら帰 国し たマクミランとソ ‑ ニ クロ フト は ま ず,1 0 月2 日, イ ‑ デン の要 請 を 受 けPla n G を 補 完 する対 西ヨ ー ロ ッ
パ政 治 イニ シアチ ブを 検 討 する た め設 置さ れ て いた臨 時 閣 僚 会 合の席 )
で, 首 相以下 主 要 閣 僚にコ モ ンウ ェ ル ス諸 国の反 応は好 意 的 な もので あっ た と報 告し た。 同 時に彼ら は, 遺 憾 なが ら会 議 内容のリ ー ク があっ
た結 果, イ ギ.) ス政 府の意 図につ いて必 ずしも 正 確では か 、報 道がなさ れて い る と しで1 ), 直 ちに記 者 会 見 を 開 催し, P la n G の概 要 説 明 をおこ な うことを提 案し た。 こうし て, Pla n G につ いて の政 府 公 式 声 明 を 作 成 すること が承 認さ れ, 同 時に首 相 提 案につ いて は, 英 仏 合 同以外にフラ
ン ス, ベ ルギ ー , ノ ルウェ ー , オ ランダ との 間で Pla n G と整 合 性のある どの よう な 政 治 的協 力 関 係 構 築が可 能か官 僚 達に検 討さ せ ることも 決 定 さ れ た( 2 ), 同日直 ちにマ クミ ラン, ソ ‑ ニ クロフ ト両 名に より 記 者 会 見 が開催さ れ た。 記 者 発 表では, イ ギ リス政 府は, 6 カ国の共 同 市 場が形 成さ れ た場 合に どの よう な 関 係 を 構 築 すべきかこれまで検 討し てきた が, 共 同 市 場お よ び他の OEE C 諸 国と ともに「部 分 的 自 由 貿 易 地 帯」 を 形 成 することを 念 頭に置いてい る, 最 も 重 要 な 点は国 内 農 業とコ モ ン ウェ ル ス農 産 物 製 造 者に対して考 慮 を 払い, 農 産 物お よ びその加工品は 除 外 することである, 目 標は排 外 的 貿 易ブロ ックの構 築ではな く, ヨ ー ロ ッパと イ ギ リス の経 済 力 を 強 化し, 完 全 雇 用の維 持と, 対コモ ンウェ
ル ス ・ 植 民 地 投 資 能 力 を 向上 さ せ, 対ドル地 域 数 量 規 制 も撤 廃 すること
である,とい っ た説 明がなさ れ た。 またこれ はまだ検 討 中の構 想であ り,
今 後コモ ンウェ ル ス, ヨ ー ロ ッ パ, 国 内 団 体との協 議 を 経た 上で決 定 を おこな う もの であることも 強 調さ れ た̀ 3 )。
こうして, Plan G は公の舞 台に登 場し たの であ り, マクミラン自 身,
回想 録で, こ の時 点で自 由貿 易 地 帯 構 想は帰 還 不 能 点 を 過 ぎた と述べ て
いる' 4 )。 またこれまで閣 内の反 対 論の主 要 な 論 拠であっ たコモ ンウェ ル
スか らの反 発 を 指 摘 する声 も, コモ ンウェ ル ス蔵 相 会 議で の反 応が お お むね 好 意 的であっ たこと に より 沈 静 化し た。 以後1 0 月 中, マ クミラン とソ ‑ ニ クロ フト は, 6 カ国お よ び国 内 各 種 団体との 問で半ば 以 上自 由 貿 易 地 帯 構 想の採 用が決 定し た かのような形で協 議 を 進めて いくこと に
(9 0)
白 由貿 易地帯 構 想と イ ギ リス
なっ た。
ワ シ ントンか らの 閣僚の帰 国と同 時に, 大 蔵 ・ 商 務 省 内で今 後の日程 が議 論さ れ は じ め, 遅 くとも1 1 月 初め に は コ モ ン ウ ェ ル ス諸 国か ら
Plan G につ いての公 式 見 解が届 く 予 定であ り, 1 1 月 半ばの閣 議 決 定 を 目 指 すという 目標が設 定 され た。 手 順と して は, 駐コモ ンウェ ル ス高 等 弁 務 官へ の コモ ンウ ェ ル ス蔵 相 会 議につ いて の報 告と駐 米 大 使に よ る令 衆 国 政 府‑ の説 明に加 え, 保 守 党 有 力 議 員へ の個 別 説 明と 10 月の保 守 党 大 会で の説 明 ・ 野 党と労 働 組 合 会 議 (the Tr ade s U nio n Congre s s : TU C) ‑ の説 明・ 財 界 人との協 議 をソ ‑ ニクロ フト が おこない, 全 国 農 民 連 盟 (the N ational Far m ers'Union : N FU) と は農 水 相が会 談 する と
いっ た点が合 意 され た。 また 1 0 月8 日 に予 定さ れ る 6 カ国 外 相 会 議で
フラン スが共 同市 場 加 盟の条 件と して海 外 領土包 含や関 税 削 減 第 一 段 階 後の離 脱の自 由とい っ た イ ギ リスと して受 け 入れ が たい提 案 をおこな う 危 険があるの で, Plan G 正 式 決 定 前にそのよう な 条 件にコ ミットすべ き
で はないと警 告 する書 簡 をマクミ ランがス パ ー ク に送ることも合 意さ れ f=( 5'.
2
1 0月3 日付でマ クミランか らス パ ー ク に書 簡が送ら れ, コモ ンウェ ル ス蔵 相 会 議の内 容が報 告 され た。 農 業 を 除 く 自 由 貿 易 地 帯 構 想につ いて の決 定はまだ最 終 的ではない こと が強調さ れ ていた。 その上で マクミラ ンは, 今 後の共 同市 場 構 想と自 由 貿 易 地 帯 構 想との円 滑 な 連 携 を 保つた め に, 予 定さ れて いる 6 カ国 外 相 会 議に おいて は,
「できる だけ事 態 を 流 動 的に と ど め」,
「拘 束 力のある決 定」 を 回避 することを 要 請 する と とも に協 議のた めの ス パ ー クの訪 英 を 提 案し た' "。 こ の後, 6 カ国 外 相 会 談
の日程は 1 0 月2 0 ・2 1 日開 催へ と延 期さ れ, 日程 的にス パ ー クの訪 英は
困 難になっ た。 折か らス エズ問 題の国 連での議 論の た めニ ュ ー ヨ ー ク滞 在 中の ス パ ー ク に対し て, 外 相ロイ ド と国 連 大 使デイクソ ン (Sir P ier‑
s o n D ix o n) を 通じ て, 改め て 「流 動 性」 の維 持 を 求め る と ともに, 特に 植 民 地につ いて, イ ギ リスは自 由 貿 易 地 帯に植 民 地 を 包 含 すべきでない と考 えて おり, 共 同 市 場に おいても植 民 地の包 含につ い て決 定 を 延 期 す る よう 要 請さ れ た( 7 '。
デイクソ ンと会 談し たス パ ー ク は, 共 同 市 場 交 渉で の フラン ス の姿 勢 につ いて後日文 書で知ら せ る と約 束し た。 1 0月1 6 日マクミランは再 度
ス パ ー ク に書 簡 を 送 り, フラン ス のた め に特 別 な 譲 歩 を すること は イ ギ リス国 内か ら同 様の扱いを 求め る意 見が出る危 険 も あるの で, できる だ け 回 避し て ほ しい, また植 民 地の扱 い につ い て は, イ ギ リスと して は O E E C 作 業 部 会で議 論し たい の でそ れまでの 間は結 論 を 出さない でほ しいと要 請し た。 こ の書 簡に対しス パ ー ク は, フラン ス は経 済 的 苦 境に あ り, 優 遇 措 置 なしでは共 同市 場 参 加 を 拒 否 する姿 勢 を 示し て おり, 何 ら かの譲 歩 をせざるを 得 ないと回 答し た。 そして植 民 地の包 含につ いて はまだ決 定はな され ていないが, ド イツ で アデ ナ ウア ー が, フラン ス で モ レが政 権に と どま り,独 仏 両 政 府の共 同 市 場‑ の支 持が得ら れ る間に,
早 期に合 意 を 形 成 する必 要がある と再び強 調し た( 8'。
こ の 間, 1 0 月3 日の記 者 会 見に対 する大 陸 諸メディ ア の反 応は, 全 体 に好 意 的であっ た。
一 部に は否 定 的 あるいは敵 対 的コメ ントも あ り, イ ギ リスはヨ ー ロ ッパ市 場か らの除外 を 恐れて自 由 貿 易 地 帯に参 加し よう と して い る, あるいは イ ギ リスは 6 カ国の共 同 市 場 を 妨 害し ようと意 図 し ている とい っ た報 道 も なさ れて い た( 9 )。 ベネルクス諸 国で は, オラ ン ダ政 府 高 官が イ ギ リス大 便に対して非 公 式に, オ ラ ンダの対 英 輸 出の 5 0 % は農 業 関 連であ り, これ が除外さ れ ること は望 ましく ないが, イ ギ リス の ヨ ー ロ ッパ経 済 協 力への参 加を獲 得 する た め に は妥 協 も 仕 方がな
いという 見 解 を 述べ て いた。 ベ ルギ ー , ルクセ ンブルクの メ デ ィ アは と ( )
自 由貿 易地帯 構 想と イ ギ リス
もに イ ギ リス提 案 を 歓 迎 する姿 勢 を 示して いた( "'。 イ タ リア政 府は, 令 体と して好 意 的 な 姿 勢 を 示し た が, 農 業の除 外に は強い不 満 を 示し た。
イ ギ リス の動 機が自 由貿 易 地 帯 なしで の共 同 市 場 成立 へ の危 倶に基づく ものであれ ば交 渉上 イ ギ リス の立場は弱 く な り, 交 渉 過 程での農 業 問題
で の譲 歩 を 期 待 する という 姿 勢が イ ギ リス大 使に示さ れ た( l l )。
駐 仏 大 使 館か ら は 1 0 月16 日時 点で,1 0 月3 日の蔵 相 発 表に対 するフ ラン ス政 府 公 式の意 見 表 明はな く, 報 道 内 容は非 好 意 的である との報 告 が届いて いた。 自 由 貿 易 地 帯 提 案は, 共 同 市 場 加 盟に対 する イ ギ リス流
の 「丁 寧な断 り」 であ り, イ ギ リスは 6 カ国の統 合の進 展 を 恐れて いる,
あるいはス エズ危 機のた め にア メリ カ‑ の過 度の依 存は好 ましく ないと 考 えヨ ー ロ ッパに接 近し ようと し てい る, というのがフラン ス メディ ア の論 調であ り, フラン スやヨ ー ロ ッ パ側に とっ てのイ ギ リス の自 由 貿 易 地 帯 参 加の メリットの分 析はないと さ れ ていた( 1 2〕。
ドイツで は,1 0 月9 日駐 独 大 使より, 外 務 次 官ハ ル シュ タイン(W alter
Hallstein,theState Se cretary,Ger m an Foreign M inistry) は, マ クミラ ンとソ ‑ ニ クロ フトの声 明 を 歓 迎しt ヨ ー ロ ッパ統 合の進 展に はイギ リ ス の参 加が不 可 欠である と述べた との報 告が届いてい た〔1 3 )。 同 時にハ ル シュ タ インは共 同 市 場に対 するフラン ス の姿 勢はなお懐 疑 的 な もの であ る とも述べていた。 こ の時 期, ド イツ政 府 内 部でも, 共 同市 場に対して の コミ ッ トメ ント につ い て大 き な 議 論が存 在し ていた。 共 同市 場 反 対 派
の最 有 力 閣 僚である経 済 相エ ア ハ ル ト はマクミラン の記 者 発 表の機 会 を 捉 えて, イ ギ リス提 案 を 無 視し て共 同市 場 交 渉に修正を 施 すことな く 継 続 するのは不 可 能である と主 張して いた。 共 同 市 場 を 強 く 支 持し てきた 首 相アデ ナ ウア ー 自 身 も, 6 月以来の フラン ス の社 会政 策 調 和の要 求に 強い不 満 を 抱いて い た。 ア デ ナ ウア ー は 7 月に は閣 議でも 共 同 市 場は
「政 治 的に は終わっ た」 とまで述べ, 統 合の間接 的ル ー ト と し て自 由 貿 易 地 帯 を 採 用 する可 能 性に言 及 する に至っ ていた。 し か し共 同 市 場の持
つ緊 密 な統 合という 政 治 的 利 益 を 指 摘 する外 務 省 を 中心とする主 張が 一 応の勝 利 を 収め,1 0 月5 日の 閣議で共 同市 場 交 渉に おける立 場 を 維 持 す
る辛が自 由 貿 易 地 帯 提 案 受 け入れの前 提である と決 定さ れ た。 エア ハ ル ト はなお反 意 を 示し た だけでなく 独 仏 合 意 成立を 妨 げるべく 活 動し, 1 0 月20 ・2 1 日の 6 カ国 外 相 会 議に自ら オ ブザ ー バ ー と し て参 加 すること
を 強 引に実 現さ せて いた̀ 1 4 )。
その他の OE EC 諸 国か らの 10 月3 日の記 者 会 見へ の反 応は, 農 業 輸 出 国 も 含めてイギ リス のリ ー ダ ー シ ップを 歓 迎 する基本 的に好 意 的 な ち
のであっ た( 1 5 )。
コモ ンウェ ル スに対し て は, 1 0 月1 9 日改めて コモ ンウェ ル ス関 係 省 か ら, 自 由 貿 易 地 帯 構 想へ の公 式 見 解 を 求め る書 簡が送ら れ た。 コモ ン ウェ ル ス諸 国か らの正 式 な 回 答がそろっ たの は 11 月 初め になっ てか ら であっ た。 カ ナ ダ政 府は, 自 由貿 易 地 帯が交 渉 過 程で新たな 特 恵 貿 易 地 域 へと変 質 すること がないよう 注 意 することを 求めなが らも, 構 想 その
もの に は反 対は しないと伝 えて いた。 ニ ュ ー ジ ー ランド政 府 も, 現 在の
コモ ンウェ ル ス特 恵に影 響がない限 りは, 自 由 貿 易 地帯に よりヨ ー ロ ッ パ経 済が強化さ れ, 西 側 同 盟 全 体に利 すること は好 ましいと伝 えていた。
また 10 月 中 旬に は主 要 植 民 地か らの見 解 も 届 き, 食 料の除 外, ヨ ー ロ ッ パ諸 国の海外 領 土 除外 を 条 件と し て, 全 体と して自 由貿 易 地 帯は植 民 地
の利 益に は反しないとの姿 勢が示さ れて いた ( 香 港とシ ンガ ポ ー ル のみ は植 民 地の参 加 を 希 望し てい た( 1 6))。
ア メリ カ政 府に対しては, 記 者 会 見 後 即 座に駐 英 大 使 館と国務 省 経 済 担 当 次 官に そ れぞれ 正式に記 者 発 表 内 容が伝 えら れ た。 国 務 省は内 容 を 検 討 する と回 答し た だけであっ た。 駐 英 大 使 館か ら は, 自 由 貿 易 地 帯が 差 別 的 貿 易ブロ ック に発 展せず, 対ドル地 域 貿 易 差 別の撤 廃 を 自 由 貿 易 地 帯 内の関税 削 減と並 行して進め ること がア メリ カ政府の支 持の条 件と なるであろうとの意 見が示さ れ た( 1 7 )。 スエズ危 機の過 程で の英 米 間の対
(9 4)
白 山 貿 易地帯 構 想と イ ギ リス
立 増 大と, 進 行 中の大 統 領 選 挙の影 響 も あ り, 以後, 11 月 末の自 由 貿 易 地 帯 構 想の正 式 公 表 まで の間, ア メリ カ政 府か ら自 由貿 易 地 帯 構 想につ
いての意 思 表 示はなかっ た。 た だ しt 選 挙 運 動 中の アイ ゼンハ ワ ー が,
1 0月1 2 日マイア ミ で の演 説に お いて, N AT O 諸 国の経 済 的 繁 栄は合 衆 国のた め にも 必 要であり, 6 カ 国に よ る共 同市 場 構 想と イ ギ リスに よ る 自 由貿 易 地 帯 構 想の双 方ともこ の点か らい っ て望 ましい展 開である と言 及し たことを もっ て, イ ギ リス政 府 内では, 合 衆 国か ら は好 意 的 な 対 応 が得ら れ るであろうと判 断さ れ た̀1 8 '。
3
国 外か らの蔵 相 ・ 南 柏 記 者 会 見へ の評 価 を 収 集 分 析 する過 程と並 行し て, 1 0 月 初め か ら は Plan G ‑ の超 党 派 的 支 持 を 獲 得 すべく, イギ リス
国 内の産 業 団 体, 保 守 党, 労 働 組 合, 労 働 党とい っ た組 織に対 する説 明 と説 得の作 業がマ クミランとソ ‑ ニ クロ フ ト に より 進め ら れ た。 10 月 4 日 に は イ ギ リス最 大の財 界 団 体, イギ リス産 業 連 盟 (the Federation ofBritish lnd u strie s: F B I) 議 長と会 談し たソ ‑ ニ クロフ ト が, 政 府と し
ては年 末 まで に は自 由貿 易 地 帯 構 想 採 択の決 定 を 下し たいと考 えてい る ことを 説 明し た。 F B I 側は基 本 的に自 由 貿 易 地 帯に は賛 成 する姿 勢で あっ た が, 1 0 月 末に給 会 を 開いて議 論 するので, それまで の 間に加 盟 各 産 業に説 明 をおこなう 資 料 を 提 供し て欲しいとの要 請があっ f=
'1 9 )
。 こ の
後, 1 0 月2 2 日 に は F B I 代 表とロ ー ワ ン の間でも 自 由 貿 易 地 帯につ いて
の協 議が おこなわ れ た。 そこ でもF B I 側は, 加 盟 産 業の大 半は, イ ギ リ スを 大 陸の経 済 統 合か ら隔 離 すること は でき ないと考 えて いる と述べ,
自 由 貿 易 地 帯に賛 同する姿 勢が示さ れ ていた( 2 0 )。
1 0 月1 0 日 に は, ソ ‑ ニ クロ フト と綿 製 品 協 会 会 長との 間で会 談がも た れ た。 ランカシ ャ ー の綿 製 品 業 界は自 由 貿 易 地 帯 形 成で明ら か に打 撃