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有珠 山噴火災害 における応 急仮設住宅 入居者へ の ア ンケー ト調査

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長崎大学工学部研究報告 第31 第57 平成13 105

有珠 山噴火災害 における応 急仮設住宅 入居者へ の ア ンケー ト調査

高橋 和雄* ・中村 聖三*

古賀 克久**・稔木 理‑***

QuestionnaireSurveyonLivingEnvironmentofTemporaryDwelling dudngⅥ)lcanicDisasterofMt.Usu

by

KazuoTAKAHASHI*,ShozoNAKAMURA*

KatsuhisaKOGA**andRiichiMATSUKI***

Mt.UsueruptedonMarch31,2(X氾after23yearsdormancy.Aboutsixteenthousandinhabitantswereobligatedto stayplacesofrefuse.TemporarydwellingswerebuilttoglVerelieftothesuffers.Managementonlivingenvironlt℃nt oftemporarydwellingsinAbutatownisstudiedbyquestionnairesurveyinthispaperandcomparedwiththecasesof eruptlOnOfMt.UnzenandGreatHanshinAwajiEhrthquake・

1.まえがき

平成12年3月31日に有珠 山が23年ぶ りに噴火 し,虻 田町 ,伊達市および壮瞥町で約16千人が避難 した.

幸いに も噴火が短期間で終息 したため ,避難 は短期間 で解除 され た. しか し,噴火口に近い202世帯や洞爺 湖温泉街の住民約1,500人 は応急仮設住宅 で不 自由 な 生活 を強い られている.防災施設の整備 ,住めな くな った土地の買い上 げ ,公営住宅の建設 などが片付かな いと応急仮設住宅の生活が解消 しない状況 にある.応 急仮設住宅の長期間の使用は雲仙普賢岳の噴火災害や 阪神 ・淡路大震災で も間蕉 となっている1).応急仮設 住宅 を設置す るだけでは住んだ り,生活す ることは無 理であり,住環境 ,周辺環境 ,交通 アクセスなどの整 備が必要 なことが指摘 されている.

本研究では ,今回の噴火災害で建設 された応急仮設 住宅の居住性 ,周辺環境 ,交通 アクセス,恒久住宅へ の移転の見通 しなどを応急仮設住宅居住者 に対 してア ンケー ト調査 を行 った結果 を報告す る.アンケー ト調 査 は平成1211月と12月に虻田町の月浦地区 ,清水地 区および豊浦地区の応急仮設住宅団地 において実施 し

ている.アンケー トの調査結果 を雲仙普賢岳の噴火災 害の被災地島原市 と阪神 ・淡路大東災の被災地神戸市 における調査結果 と比較す る1).

2.ア ンケー トの調査の El

この アンケー ト調査の 目的は ,応急仮設住宅 を長期 間使用す る場合の諸問題 を把握 し,今回の有珠山噴火 災害の場合 と雲仙普賢岳噴火災害や阪神 ・淡路大震災 の場合 を比較 し,今後の課題 を明 らかにす ることで あ る.平成1211月か ら12月にかけて虻田町内の 月浦地 区 ,清水地区および豊浦地区の応急仮設住宅の居住者 にアンケー ト調査 を実施 した.設問の主 な内容 は,居 住者の属性 ,応急仮設住宅の居住性 ,応急仮設住宅の 周辺環境 ,応急仮設住宅 における健康管理および恒久 的な住宅への移転の見通 しである.今回の有珠山の火 山災害 による応急仮設住宅固有の設問に加 えて ,雲仙 普賢岳の火山災害や阪神 ・淡路大震災時 に実施 したア ンケー ト調査 と比較す るために ,共通の設問 も設 けて いる.アンケー トは応急仮設住宅へ戸別配布 し,直接 もしくは郵送方式 で回収 した.配布数 は304部で ,回

平成13年420日受理

*社会開発工学科 (DepaJtmentOfCivilEngineering)

**国土交通省(MinistryofLand,InfrastrucbreandTraJISPOIt)

***大学院博士前期課程環境 システム工学専攻(GraduateStudent,Deprhea ntOfEmvironn旭ntalSystemsEnginoering)

(2)

収軟は81,全体の回収率 は26.6%である.また ,応急 仮設住宅団地 ごとの配布戸数 ,回収数 ,回収率 を表‑

1に示す.

表‑1 応急仮設住宅の戸数 ,回収数 ,回収率 地 区名 配布数 回収数 回収率 月浦 140 44 31.4% 豊浦 64 20 31.3% 汗水 100 17 17.0%

3.居住者のJl

応急仮設住宅居住者の性別 ,年齢は 「男性」44.4% ,

女性」48.2%でほぼ半数ずつの回答 が得 られている.

年齢については 60歳代」 が24.7%と最 も多 く,次 い 70歳代」が22.2% ,「50歳代」がlS.5%で,65歳以 上の高齢者 が44.7%を占めていて ,かな り多い ことが わかる.職種 を見 ると,応急仮設住宅居住者の職業 は

無職」 が全体の42.0%を占め ,次 いで 「家庭婦人」

が17.3% ,会社員」が7.4%であり,「その他」 はパ ー トやアルバ イ トなどであった.被災以前の住宅形態 を ‑ 1に示す.「公的借家」 が半数以上の53.1%を占 ,「民間借家」 が27.2% ,持 ち家」 が17.3%と持 ち 家がかなり少ないことが特徴的である.家屋の被災状 況 を図‑2に示す.「部分被害」 と 「被害 な し」 を合 わせ ると約半数 を占め る.家屋 に 「全壊」 も しくは

半壊」の被害 があるのは約40%であるが ,これは金 見津山の火口か ら500m以内の泉北 お よび洞爺湖温 泉 地区の立入 り禁止区域の居住者の住宅 である.虻田町 の復共計画(莱)によれば ,この地区は砂防施設 などの 設置による非居住地区になる予定である.新 しい公営 住宅の建設や住宅用地が造成 され るまで応急仮設住宅

に居住せ ざるをえない状況にある.

‑1 被災以前の住宅形態

図‑2 元の住宅の被害 4.応魚仮設住宅の居住性 ・使用性

建設 された応急仮設住宅の種類 はlK(居間6畳), lDK (居間6畳 ,和室6畳)および2DK(居間6畳 , 和室6畳 ,和室4.5畳)の3タイプである.家族の人 数 は 「2人」37.0% ,「1人」32.1%,「3人」16.1%,

「4人」以上8.6%となっている.雲仙火山災害の場合 と比較す ると家族の人数 が少ない.応急仮設住宅の構 造上の問題 については,居住 スペースが狭」 とす る回答 が回答者の75.3%を占める.以上の ことにより, 一般の住宅 から見 ると応急仮設住宅 に 「狭 さ」 を強 く 感 じていることがわかる.

応急仮設住宅の構造上の同居 を,ヒアリングで破 り 込んだ項 目を挙げて冊いた結果 を,妻仙普賢岳の噴火 災害 と阪神 ・淡路大震災の場合 と比較 した もの を図‑

3に示 す.「寒 い または暑,収納 スペースが少 な い」,隣の物音が聞 こえる」および 「す きま風 が入 る」

が上位 を占めている.これ ら以外の項 目は大 きなウエ イ トを占めていない.上位4位 は書仙や神戸の応急仮 設住宅 につ いての アンケー トで も多 く運 ばれてお り, 応急仮設住宅の構造上の共通問題であるl).島原市 と 神戸市で回答が多かった 「湿気が多い」 とい う項 目に つ いては虻田町では少ないが,これは気候の速 いによ

るもの と考 えられ る.

「プライバ シーが保てな」の項 目について島原市 と虻田町 を比較す ると虻田町では少ない. この原因は, 島原市の居住者の住宅 は一戸建 が90%なのに対 し,虻 田町では公的 ・民間借家が約80%で ,集合住宅の生活 に慣 れていたことによると考 え られ る.「洗滞物の干 し場がな」について島原市 が飛び抜 けているが,こ れ は降灰による影響である.男女別に見 ると女性の方 が比較的多 く,これは女性の方が家にいる時Fqが比横 的長 いためであると患われ る.「その他」の項 目の 中 で特 に気になるの は.玄関が二重戸ではないため戸 が凍 って閑かな くなる」 とい う問庵や,水落 しを し

(3)

有珠山噴火災害 における応急仮設住宅入居者への アンケー ト調査

ない と水道 ・トイレが凍轄す る」 とい う開港で ,寒冷 地 とい うことに対す る対策 が不十分で あることがわか

る.

近隣の物 音 につ いて開 いた結 果,「よ く聞 こえる

と 「聞 こえる」 を合 わせ ると70%近 くに もなっている.

これは応急仮設住宅 の大 きな問題の一つである.

応急仮設住宅内に気 になる段差 があるか を開いた括 ,「は」 と答 えた人 は40%で,」 と答 えた半 分 は65歳以上の高齢者で ある.気 になる段差の場所 は

浴槽 」 と 「玄関」 で ,その段差 の解消 はほ とん どな されていない とい う括乗で ある.

収納 スペ ースにつ いて開 いた結果 は,」 と答

えた回答 が70%以上 になってい る.収納 スペースを確 保す るために行 った ことを聞 くと ,半数以上 が,

屋 に棚 を作 ること」や,収納箱 を買 うこと」 で対応 している.他 に も,荷物 を知人や親戚 に預 けること」

,荷物 を処分す ること」 および 「役所 に要請 して 倉庫 を作 って もらうこと」 などで対応 してい る.

風 呂 ・トイレの使 い勝手 につ いて聞いた結果,60%

近 い人 が 「使 いに く」 と答 え,「使 いやす」 と答

えた人 は6%とかな り少 ない.応急仮設住宅ではユニ ッ トバ スなので ,ユニ ッ トバ スに慣 れてない ことが原 因の一つ と思 われ る.使 いに くい理 由は 「」 が圧 倒的に多 く,次 に 「,段差 が高,追 い炊 き

がで きない」 などとなっている.

暮いまたは暮 耽れスペースが少ない

■の●が7!こえる すきまJLが入る 玄BtIがない 湿気が多い 仏廿が■けない 洗刺 の干4dない プライJtシーd書でない その他 Lコ雪と

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l1A J‑ 1‑ ■■ lO■ ■ M■ h 図‑3 構造上の問題の3市町 による比較 5.応急仮設住宅の周辺環境 と生活

応急仮設住宅の周辺環境で問題 と思われ る点 を,項 目を挙 げて開 いた ところ図‑4の結果 となる.「近 く に店舗 が な,手 の連 行 な どによ る鼻 音 が気 にな る」,「自動販売横 が無 い」および 「風 よけの フェンス がな」の上位4項 目が特 に回答数 が多い.「近 くに 店舗 がな」 および 「自動販売積 が無」 につ いては , 応急仮設住宅居住者 は元 々洞爺湖温泉街周辺 に住んで

107

いた方 々なので ,便利 な商店街 か ら不便 な応急仮設住 宅へ移 り住 んだことによ り回答 が多 くなってい ると考 えられ る.応急仮設住宅団地近 くにコンビニや小 さい スーパ ーがで きた ところで は,近 くに店舗 が ない」

とす る回答 が少ない.

車 の通行 などによる鼻音 が気 になる」 と回答 した 人 を場所別 に見 ると,国道沿 いに立地 している豊浦 お よび清水仮設住宅 で 多 くなっている.

応急仮設住宅の周辺環境の問題 を男女別 に見 ると, 構造上の間者 と同 じ傾向で .全体的に男性 よ り女性の 回答 が多 く,買 い物 が関係す る 「近 くに店舗 が無 い

の項 目では特 に多 くなっている.

また ,薯仙普賢岳の噴火災害 と阪神 ・淡路大震災の 堵令 l)と比較す ると,虻田町 では島原市お よび神戸市 におけるア ンケー トで多 く選ばれた 「敷地 内の水 はけ が悪」や 「バ ス停 ,駅 までが遠 い」の割合 が小 さく なってい る.「敷地 内の水 はけが悪」の項 目につ い ては ,構造上の問恵の 「湿気 が多」 と同 じく,気候

の違 いによる もの と考 えられ る.「バ ス停 ,駅 まで が 遠い」の項 目につ いては ,島原市 および神戸市 と比べ ると虻 田町 は回答 が少ない. これ は虻田町の場合 ,各 仮設住宅 に臨時のバ ス停 がで き,臨時の路線 がで きた

ためで あると考 えられ る.

近 くに店書ない・

4ど附fIに紬 日輪 売■かないL lよけのZdない ベンチや花郷 地 杓

■旭の*uけが暮い・

公民■(暮舎房)がなし I(ス書やtまでdlい

B+壇がない・

その他

*回答

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‑4 構造上の問題の3市町 による比較 応急仮設住宅 における生活上の問題 を項 目を挙げて 聞いた ところ図‑5の よ うな括兼 が得 られ る.「買 い 物 に不 便 」,「病 院 通 い に不 便」 の割合 が特 に高 い .

買 い物 に不便」の項 目につ いては ,周辺環境 の開港 点の ところで挙 げ られた 「近 くに店舗が無 い」 および

「自動販売横 が無」 を反映 した結果 と言 える. また , 洞爺湖温泉街周辺 に住 んでい ると洞爺湖協会病院がす

ぐ近 くにあ り,歩 いて通 うことがで きた. しか し,応 急仮設住宅 入居後 はバ スを使 い遭わなければな らな く な り,不便 になった ことか ら,病院遣 いに不便」の

(4)

項 目につ いて回答 が多 くなってい ると考 え られ る.

火災 ,急病 などの緊急時の対応」および 「通勤や通 学に不便」 などの 日常生活における不便や心配はいず れ も20%程度 となっている.

応急仮設住宅 における生活上の問題 を男女別に見 る ,「火災 ,急病 など緊急時の対応」および 「火災の 心配」についてみ ると男性の方が多い ことがわかる.

また,虻田町 ,島原市および神戸市の3市町で比較 す ると,全体的には大体同 じ傾向であるが 「台風や火 災の心配」 については顕著な相違がある.虻田町の場 合は火災の心酔 まあるだろうが,台風の心配は少ない ので島原市および神戸市 と比べかな り低い割合 となっ ている.

全体的に見 ると応急仮設住宅の周辺環境や生活上の 開鼻 は,立地の開係 もあるが ,構造上の問題 に比べ る と無 回答 も多 く,全体的 に問題 が少 ない ことが分 か る.

現在の応急仮設住宅 における交通の便 を開いた とこ ろ,半数近 くの人が 「不便」 と回答 してお り,不便な 理由には 「便数が少な,乗 り継 ぎに時間がかかる」

および 「自家用車がないと不便だと思 う」 などが挙げ られてい る. また ,無回答 も30%近 く,便利」 と答

えた人 も30%近 くいることも無視で きない.また ,割 引券やフ リーパスの発行などが行われている.

T竹に不便

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ilt‑や3学に不便 i人▼師 か かこと 稚粥の慎lAl

台JLや火災の心E ど48CiA)l 肌 f生などのu i その他

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l Ill JL 1■ ■ ‑5 生活上の問題の3市町による比較

6.応魚仮設住宅入居後 における健鷹状藩

応急仮設住宅入居後の健康状態 を開いたところ図‑

6の よ うな轄果 となる.「全貞健康」 と答 えた人 は全 体の約30%しかお らず,体調 を崩 した」 および 「 神的に不安がある」 と答 えた人 を合わせ ると50%を超 えている.主な症状 を聞 くと図‑7の ような結果 を得 る.その他 には 「入居直後に建材の臭いにまけ体詞 を くず した」や 「血圧が上 がった」などが挙げ られてい る.上位の項 目は 「不眠」,肩 こり」,頭痛」および

倦怠感」 などの症状 が多 く,これは薯仙普賢岳噴火 災害の場合 と同 じ傾向で ,精神的なことが起因 してい ると考 えられ る. また,咳」および 「」 は降灰

の影響 と考 えられ る.健康診断や健康相談 といった保 健活動 が行われてい るか どうか を聞 いた ところ図‑

8,図19の括乗 を得 る.また ,それ らの保健溝助の 利用状況 を冊いたところ図‑10に示す遣 りで ,利用状 況 はあまり良 くない.

‑6 応急仮設住宅入居後の健康状態

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めまい 便蝉

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図‑7 主な症状

‑8 健康診断や健康相談 といった健康活動 は行わ れているか

(5)

有珠山噴火災害 における応急仮設住宅入居者への アンケー ト調査

10 15 20 25 0 38

‑9 保健活動の内容

よ く利用す

‑10 保健活動の利用状況 7.恒久的 な住宅への移転の見通 し

今後住み替 えを希望す る場所 と住宅の種類 を聞いた ところ,図‑ll,図‑12の結果 を得 る.住み替 えを希 望す る場所 を見 ると 「以前住んでいた所」および 「 前住んでいた所の近 く」 を合わせ ると半数 となってい る.30%の人が 「その他」で回答 してお り,その内容 ,町 内の安全 なところ」,安全 な ところ」および

空撮の ない ところ」 な どの安全 を重 視 した回答 や ,

「月浦地区」や 「豊浦地 区」 などの現在住 んでいる応

どこでもいい 8.6%

‑11 住み替 えを希望す る場所

公営住宅

一戸吐て住宅 難 ・畑瑚I7ンショ

丘■t★マンション

民■t書アJト ト 民職 *一戸一て住宅 その他

*国書

109

l Jt ) Q b ●L

図‑12 住み替 えを希望す る住宅の種類

急仮設住宅 の近 くとい う回答,小 ・中学校の近 く

や 「高齢なので便利の良い ところ」などの利便性 を重 視す る回答 ,また 「他の市町村」や 「虻田町の対応 が 悪 ければ他の市町村」などの虻田町か ら出 るとい う回 答 もあった.住み替 えを希望す る住宅の種類 を見 ると,

一戸建 て住宅」の13.6%をは るかに上回 る64.2%が

公営住宅」 を希望 してい る. これは元 々住 んでいた 住宅の種類 で 「持 ち家」 が17.3%と少 な く,公的借

家 ・民間借家」で80.3%と多いとい う結果 か ら見 ると 妥当な結果 と言 える.

移転の見通 しが立 っているか聞いたところ図‑13 い う結果 を得 る.「立 っている」お よび 「ほぼ立 って いる」 を合 わせて も34.6%と少 な く,「あ まり立 って

いない」,立 っていな」 を合 わせ ると56.8%に もの ぼ る.移 転 の見通 しが立 って ない理 由 につ い て は ,

仕事 ・収 入がな」 が一番 多 く,次 に 「適 当な土地 がない」,資金 が不足 している」 となっている.

住宅確保 に対 して行政へ要望す ることを項 目を挙 げ て聞いたところ図‑14の結果 を得 る.やは り 「公営住 宅の大量建設」が特 に多 く,次 に 「移転時に要す る費 用の補助」が多い. また 「応急仮設住宅の使用期限の

図‑13 移転の見直 し

(6)

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‑14 住宅確保 に対 しての行政への要望 撤廃」 とあるが ,これは移転の見通 しが立 っていない 人 にとっては切実 な閉居 と思われ る.

有珠山噴火災害虻田町復共計商事一次案では,洞爺 湖温泉 ・泉北地区の被災者 ,砂防事業 などの整備 に伴 い移転 を余儀 な くされ る世帯のための公営住宅 を確保 す ることを計画 している.戸数 としては洞爺湖温泉町 に30‑60戸 ,本町地区に50‑70戸 ,清水地区に10‑20 戸 ,月浦地区に30‑40戸の確保 を目指 している. また, よ り安全 な住宅環境 を求 めて移転す る世帯 に対 して ち,住宅地 などの確保やあっせん を行 い .住宅被災者 に対 して住宅金融公序の災害復興住宅資金 を利用 した 融資 を行 うことを計画 している.

8.有珠 山嶋火災書虻 田町復興計画第一次案 について の意見

平成1212月上旬 に有珠山噴火災害虻田町復興計画 第一次案 が発表 されたが ,この復共計画第一次案 が12 月上旬 に発表 され た ことを知 ってい るか開 いた とこ ろ ,図‑15の結果 を得 る.やは り関心度 は高 く,「は

」 が80%近 い. また ,この後共計画第一次案 で は

生 活支援,「防災 まちづ くり」 お よび 「産業振興

3本柱 と している.そこで ,この 「生酒支携」,

無回答

図‑15 復共計商事一次業が12月上旬 に発表 された こ とを知 っているか

災 まちづ くり」 および 「産業振興」の それぞれについ て 自由記入欄 を設 けてみた.「生活支」 につ いて は

住宅,生活再建」 および 「周辺環境」の ことにつ いて書 き込みが多 く,公営住宅の建設,生活 が安

定す るまでの金銭的援助,雇用」および 「避難所 と して も利用で きる公共施設」 などについての意見があ った.「防災 まちづ くり」 につ いて は 「安全第‑の泥 流対策 を してほ しい」 とい う意見が多 く,また, 後 は住 むべ きではな」 とい う意見 もあった.「産業 」 につ いて見てみ ると,概光協会のいいな りの よ うな産業振共で先が見 えて こな」および 「町民全 ての人に意見 を聞いてほ しい」 などの意見があり,町 全体 が一体 となっていないような印象 を受 ける.

9.まとめ

(I)応急仮設住宅の構造上の問責では ,幸仙普賢岳の 噴 火災害時や阪神 ・淡路大震災時 に指端 されていた

寒 い または暑い」,収納 スペ ースが少 ない」,隣の

物音が聞 こえる」および 「す きま風 が入 る」の応急仮 設住宅の課題 が残 されたままで改善の余地 がある. ま ,玄関が二重戸ではないため戸 が凍 って閲かな く なる」 とい う問題や 「水落 しを しない と水道 ・トイレ が凍結す る」 とい う問題等のための寒冷地対策 も必要 である. さらに ,応急仮設住宅の立地条件 はそこでの 生活に大 きな影響 を及ぼすので ,建 てるだけではな く,

そこに住み生活す ることも考 えることが必要 である.

(2)応急仮設住宅居住者の半数以上 は ,精神的に不安 があった り休講 を崩 した りしている.保健活動 は行 わ れているが利用状況はあまり良 くない.主 な症状 は精 神的な不安やス トレスが原因 と思われ るので ,生活再 建のために自治体の方針 を示 し,応急仮設住宅居住者 の 自立の 目途 をつ け させ ることが必要であると思われ

る.

(3)応急仮設住宅 か ら恒久住宅への移転の見通 しにつ いては ,半数以上 が移転の見通 しが立 ってお らず ,行 政 には公営住宅の大量建設 を望 んでいる人 が多い.早 急 に公営住宅の建設が必要であ り,また ,民間住宅の 借 り上 げ も検討すべ きである.

なお本 アンケー ト訴査 を実施す るにあたって ,虻田 町内の応急仮設住宅入居者の皆様 にお世話 になった こ

とを付記す る.

暮考文献

1)高浦和堆 :妻仙火山災害 における防災対策 と復共 対策一火山工学の確立 を目指 して‑ ,九州大学出 版会,pp.98‑106,2αX).2

参照

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20.1% 5) となっている(2004(平成 16)年 4 月 1 日 現在)。 3.新潟県における応急仮設住宅設置の経緯と 方針  2004(平成 16)年 10

Key words:Gathering Place, Temporary Housing, Disaster, Aged, Recovery 1 はじめに 東日本大震災から 3

他の都道府県等、応急仮設住宅等の 供与主 体の関係 機 関に 照会

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