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火山災害

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(1)

火山災害

鹿児島大学理学部地球環境科学科

岩松 暉

(2)

有珠山 2000年4月25日噴火(西山山腹)

(3)
(4)
(5)
(6)

わが国の活火山

火山観測研究

体制

 第5次火山噴 火予知計画 (1994-)  火山噴火予知 連絡会 

活動火山対策

特別措置法

N 雌阿寒岳 十勝岳 樽前岳 北海道駒ヶ岳 岩手山 蔵王山 吾妻山 安達太良山 那須岳 浅間山 富士山 伊豆大島 三宅島 硫黄鳥島 西之島 硫黄島 有珠山 岩木山 秋田焼山 秋田駒ヶ岳 鳥海山 磐梯山 草津白根山 新潟焼山 焼岳 御嶽山 伊豆東部火山群 鶴見岳 阿蘇山 霧島山 桜島 薩摩硫黄島 口永良部島 諏訪之瀬島 硫黄鳥島 雲仙岳 赤は重点観測火山

(7)

活火山定義変更

従来の定義

約2000年以内に

噴火した証拠があ

る火山

新定義(2003)

概ね過去1万年以

内に噴火した火山,

及び現在噴気活動

が認められる火山

86

→108個所

(8)

マグマの化学組成と粘性

マグマの粘性 低(流れやすい) 高(流れにくい) 玄武岩質 安山岩質 デイサイト質 流紋岩質 三原山 桜島 普賢岳

(9)

噴火の形式

割れ目型 (アイスラ ンド型) ハワイ型 ストロンボリ 型 バルカン 型 プリニ型 ペレー型

(10)
(11)

ポンペイ最後の日

(12)

火山災害の種類

噴火災害

 溶岩流出  火砕流・サージ  岩屑なだれ  噴石・降灰・火山ガス 

山体崩壊

火山性地震

 地震動・地殻変動・津波 

二次災害

 泥流(ラハール)・土石流 桜島大正噴火

(13)

火山災害による死者数

死亡原因 1600-1899 1900-1986 火砕流・岩屑なだれ 18,200( 9.8%) 36,800(48.4%) 火山泥流・洪水 8,300( 4.5%) 28,400(37.4%) 降下火砕物・噴石 8,000( 4.3%) 3,000( 3.9%) 津波 43,600(23.4%) 400( 0.5%) 噴火後の飢饉・疫病 92,100(49.4%) 3,200( 4.2%) 溶岩流 900( 0.5%) 100( 0.1%) 火山ガス・酸性雨 ― 1,900( 2.5%) その他・原因不明 15,100( 8.1%) 2,200( 2.9%) 合 計 186,200(100%) 76,000(100%) 年平均死者数 620 880 (Tilling,1989)

(14)
(15)

溶岩流出に伴う災害

桜島大正溶岩で閉塞

されつつある瀬戸海峡

(これで桜島は大隅半

島と陸続きになった)

三宅島1983年噴火に

より溶岩流が阿古集

落を襲い,民家が多

数焼失した

(16)

1986伊豆大島噴火

溶岩流が元町集落に接近

初めての全島民避難実施

(17)

溶岩流と植生の破壊

桜島

 溶岩の

年代と樹 齢対応

(18)
(19)

火砕流に伴う災害(1)

1991.6.3普賢岳火砕流:

死者43名

負傷者11名

(20)

火砕流に伴う災害(2)

(21)

1991年ピナツボ噴火

(22)

浅間鎌原火砕流(岩屑なだれ)

1783.8.5土石なだれ

住民597名中466名

(23)

浅間天明噴火と災害の経過

(24)
(25)
(26)

噴石による災害

1986.11.23巨大噴

石(

φ2m,5ton)が

桜島古里の旅館

に落下

鉄製屋根とコンク

リート床を突き破

り地下室へ落下

←落ちた後 もまだ熱い (火事になっ た例もある)

(27)
(28)
(29)
(30)
(31)

2000.10.7/16:42爆発

噴煙五千米以上、 島内で は 車の フ ロ ン ト ガ ラ ス 割れる

(32)

降灰と風向き予報

テレビの天気予報

ヤレヤレ,今日は洗濯 物が干せる

(33)

克灰グッズ

(34)

桜島降灰による災害

学校の防灰窓

島みかんの裂果

養殖ハマチ マイカー

(35)

0 50 0 10 20 50 100 (58.7) 0 0 50 5 0 0 0 有症率 浮遊粉塵 浮遊粉塵 降灰量 0 火口からの距離(km) (kg/m2) (μg/m3) (%) (μg/m3) 浮遊粉塵 浮遊粉塵 降灰量 大隅 桜島町 対照地区 慢性気管支炎 急性気管支炎 喘息 慢性閉塞性肺疾患

降灰による健康被害

 鹿大医学部による黒い肺の写真一人歩き(野良犬の肺はきれい)  肺まで侵入するのは約10μm(火口から30~40km付近が浮遊粉塵量多い)  呼吸器疾患→都会よりはるかに少ない,タバコのみの肺のほうが汚い

(36)

1991ピナツボ噴火と1993年冷夏

 1991.6.28大爆発  梅雨明け宣言撤回  鹿児島豪雨災害  米の緊急輸入 太陽入射エネルギーの透過率

(37)

浅間噴火とフランス革命

天明3年7月8日(1783.

8.3)浅間火山大爆発

鎌原火砕流

鬼押出し溶岩

1783.6.8ラキ火山(アイ

スランド)爆発

日本:天明の大飢饉

 享保の改革(松平定信)  南部藩(安藤昌益)  米沢藩(上杉鷹山) 

欧州:青い霧

(火山ガス?)  フランス • 1784不作,1788干ばつ  1789フランス革命  ナポレオン対外侵出

(38)

開聞岳貞観16年噴火災害

貞観16年3月4日(874.3.25)

「日本三代実録」に記載

指宿市橋牟礼川遺跡で実証

• 最初に火山礫(φ5mm) • 次に火山灰と共に降雨 • 重みで建物倒壊

(39)
(40)

火山ガスによる災害

1986.8.21カメルー

ンのニオス湖

多量のCO

2

ガス

死者1746人

1976.8.4草津白根

3名死亡

1989.8.26霧島新湯

温泉

2名死亡

カメルーン・ニオス湖

(41)
(42)
(43)

セントヘレンズ火山の山体崩壊

(44)

磐梯山の山体崩壊

1888.7.15磐梯山大

規模な水蒸気爆発

岩屑なだれによる

堰き止め湖形成

死者461名

(45)

流れ山

(46)

島原大変による流れ山

1792.2.27 普賢岳 噴火 1792.512 大地震 発生, 眉山崩 壊 島原大変大絵図→

(47)
(48)

西の松島・象潟

 東鳥海馬蹄形カルデラ (3.0~2.6Ka)  象潟岩屑なだれ堆積物 • 浅海に流入小島群形成  砂丘で閉塞古象潟湖形成  1689年芭蕉遊覧  1804年地震で2m隆起 象潟図屏風

(49)

流れ山の内部構造

(50)

見祢の大石

磐梯山一八八八年岩屑 なだ れが 運ん だ 大石

(51)
(52)

火山性地震による被害

三宅島2000年噴火

がけ崩れ多発

家屋被害出ている

桜島大正噴火

死者の大部分は地

震による

シラス崩壊

家屋倒壊

地割れなど

三宅島

(53)
(54)
(55)

地殻変動による災害

国道230号上に出来た有珠山噴火に伴う断層群

(56)
(57)

アトランティス大陸伝説

1680BC頃サントリー

ニ火山爆発

 ミノア文明の崩壊  アトランティス=サン トリン島+クレタ島?

(58)
(59)

津 波

(60)

モーセの出エジプト(Exodus)

紅海が二つに割れ,イスラエル人は通れた

 サントリーニ火山爆発に伴う津波との説  火と雲の柱が導く←火山活動を示す 

時代が異なるなどの反対論や浅瀬説など異

説も多い

(61)
(62)

泥流による災害

金比羅山KB火口付近の国道230号 金比羅山KB火口付近の国道230号 金比羅山火口付近の国道230号 有珠山西山川 泥流の無人化 施工による除 去作業↓

(63)

浅間天明噴火と洪水

鎌原岩屑なだれ・

泥流が吾妻川閉塞

決壊して洪水

利根川に達する

熱い泥水が本庄・

熊谷付近まで襲う

江戸まで死体漂着

利根川東遷の契機

(64)

土石流による災害

無人化施工

1993.4.28

(65)

降灰による荒廃と土石流

火山灰が地表を覆う

植生育たず荒廃

湿ると表面が固まる

雨水がしみ込まない

土石流起きやすい

桜島 野尻橋 野尻川

(66)
(67)
(68)

ハード対策

有村川

(69)

変わり種対策

放水による固化

 アイスランド・ヘイマイ 

堤防による流路変更

 ハワイ・キラウエア 

爆破による流路変更

 シシリー・エトナ ヘイマイ エトナ キラウエア

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(72)

火山噴火予知(2)

大崎鼻における水準測量結果 噴火前は隆起傾向,噴火直後沈下 

京大桜島観測所

 坑道内に伸縮 計・傾斜計を設 置  爆発の1時間前 には予知可能

(73)
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桜島火山防災マップ

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(78)

有珠山火山防災マップ

(79)

小学生の作った火山マップ

(80)

磐梯山火山防災マップ

(81)
(82)

火山災害被害予測

(83)
(84)

避 難

1986伊豆大島からの全島民避難

島原市仮設住宅

(85)

避けられない避難の長期化

(86)
(87)

3.噴火クライシスが過ぎてから

今回の噴火では泥流・噴石・地殻変動により, 道路・地下埋設のライフライン・住宅等が被害を 受けた。噴火が終息に向かい始めるのをまって, 行政は復興計画を立て始めた。単なる被災区 域の復旧に留まらず,今後の噴火で同様の災 害が起こる可能性を減らすという視点も盛り込 まれた。そのために今従来のマップの見直しが 進められている。復興に向けての土地利用の ゾーニングや幹線道路網の再構築にもマップに 示された火砕流・火砕サージの危険区域の線 引きが大きく影響している。 改定準備中の火山防災マップの下図 1995年版防災マップに対する修正意見の まとめ(北海道庁による) 土地利用計画に使われた防災マップ情報 (北海道庁資料より) 新国道路線計画に使われた防災マップ情報 (北海道開発局記者発表資料) (北大宇井教授から拝借したスライド)

(88)

4. マップに関わる火山専門家の役割

2001.4.17読売新聞北海道版朝刊 今回の噴火対応で火山専門家はマップを作っただけでは済ま されないことが明白となった。噴火とその後始末に際しては多 様な防災対応を影で支える立場の火山専門家が必要となる。 観測と学術研究に集中しているだけでは済まない。マップが有 効に活用されるためには平素から火山専門家が行政や住民の 防災意識を高めるための情報発信を行うことも大事である。 地震学会・火山学会共催のこどもサマースクール (200.9.1朝日新聞北海道版朝刊) (北大宇井教授か ら拝借したスライド)

(89)

生活復興

火山災害は長期

にわたる

住居だけでなく生

業も失うことがある

農業・観光業など

災害復旧など土木

面だけではダメ

火山活動の周期

に見合った利活用

(90)

火山防災の問題点

噴火予知

 マグマ上昇は捕捉可能 • 地震と地殻変動  終息予測は困難 • マグマ溜まりの形や容積 すらわからない  各火山の履歴重要 

ハザードマップ

 噴出口特定できず • GIS化して臨機応変  噴火直前になれば被害 想定可能 

住民生活

 活火山山麓は観光地  離島の集落は火山の 中腹より上に立地 • 災害と隣り合わせ  避難の長期化避けら れない • 心身の健康問題  生活手段や土地家屋 失う恐れもある • 社会的経済的制度的 支援必要

(91)
(92)

火山地質学と火山防災

個々の火山には個性

 噴火様式  噴火活動推移のパターン  ハザードマップ作成 

これらは防災に不可欠

の情報

長期予報は可能か

 活動に周期性があるか 

マグマ成因論や火山岩

岩石学だけは不十分

火山地質学

 患者の体質・持病・病 歴などを知っている 

地球物理的手法

 検温・X線検査など患 者の現状把握は得意

(93)

火山工学

火山に関する基本

事項

 火山の概要  噴火様式 

火山災害工学

 火山災害様式  二次的影響  火山災害予測  災害防止・復旧対策 

その他付随事項

 火山噴火予知  災害教育と法規  火山の恵み・共存 

理学・工学・農学・環

境科学・社会科学・

医学・法学・経済学

などを総合した横断

的領域

(社)土木学会火山工学研 究小委員会(1995)

(94)

学者災害(学災)

太田一也(1993):「雲仙普賢岳災害で思うこと

―災害科学って何だろう?」,災害科学研究通

信No.48

研究者達の現地活動の一部は,時として住民

にも混乱をもたらし

学災(学者災害)

とも呼ば

れている.

 あまりにも現実離れした仮定に基づいた結論  結果論としての論評やただ危険だとの情報  具体的にどのように危険なのか,頼りになる役に 立つアドバイス  被災地のニーズとはあまりにもかけ離れている

(95)

冷たい火山学から暖かな火山学へ

(96)

櫻島爆發記念碑

住民ハ理論ニ信頼

セズ,異変ヲ認知ス

ル時ハ,未前ニ避

難ノ用意尤モ肝要ト

シ,平素勤倹産ヲ

治メ,何時変災ニ

遭モ路途ニ迷ハザ

ル覚悟ナカルベカ

ラズ

(97)

死都日本

加久藤カルデラ爆発

九州壊滅的被害

低頻度大規模災害

(98)

The End

これで火山災害のお話はおしまいです。自然災

害には,他に強風災害や雪害などいろいろありま

すが,地質学とは関係が薄いので,省略します。

(99)

←亡くなったクラフト氏(地質学科出身の冒険野郎)

参照

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