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生化学 ( 糖質と脂質の構造 ) 糖質に関する記述である 正しいのはどれか (1) ケトースは アルデヒド基を持つ (2) 天然の糖質は D 型よりも L 型の光学異性体が多い (3) セルロースは α-1,4- グリコシド結合を持つ (4) アミロースは α-1,6- グリコシド結合を

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第 20~31 回管理栄養士国家試験 問題と解答

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち・臨床栄養学

目次

生化学(糖質と脂質の構造)

2

消化器系(肝、胆、膵)

151

生化学(糖質と脂質の代謝)

7

循環器系

160

生化学(核酸と遺伝子)

14

腎・尿路系

171

生化学(生体エネルギー)

18

内分泌系

185

生化学(酵素とたんぱく質)

22

神経・精神系

194

生化学(代謝の調節と情報伝

達)

31

呼吸器系

203

生化学(恒常性)

36

血液系

211

細胞

37

運動器(筋・骨格)系

221

組織

40

生殖系

228

疾患による細胞・組織変化

42

感染症

236

疾患診断の概要

46

免疫・アレルギー

240

疾患治療の概要

58

悪性腫瘍

251

栄養アセスメント

63

クリティカルケア

255

栄養ケア・マネジメント

69

小児期疾患

259

栄養補給法

78

高齢期疾患

262

術前術後の栄養管理

90

臨床栄養学の用語

266

医薬品

92

医療制度(保健、介護)

269

ビタミン・ミネラル欠乏症

98

たんぱく質エネルギー欠乏症

102

肥満、メタボリックシンドロ

ーム

104

糖尿病

110

脂質異常症

121

高尿酸血症

125

先天性代謝異常症

129

消化器系(口腔、食道、胃、

腸)

133

*各問題の詳しい解説は、ホームページ(http://www.c-able.ne.jp/~nagasaka)または

ブログ管理栄養士国家試験徹底解説(http://diet2005.exblog.jp)を参照すること

(2)

2

生化学(糖質と脂質の構造)

22-23 糖質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)ケトースは、アルデヒド基を持つ。 (2)天然の糖質は、D 型よりも L 型の光学異性体が多い。 (3)セルロースは、α-1,4-グリコシド結合を持つ。 (4)アミロースは、α-1,6-グリコシド結合を持つ。 (5)グリコサミノグリカンは、二糖の繰返し構造を持つ。 (1)× ケトースは、ケトン基(C=O)もつ。アルデヒド基(CHO)をもつのは、アルドース。 (2)× 生体に存在する糖質はほとんどすべて D 型である。一方、タンパク質を構成するアミノ酸 はすべて L 型である。 (3)× β-1,4-グリコシド結合をもつ。 (4)× アミロースは、直鎖なのでα-1,4-グリコシド結合のみをもつ。枝分かれするアミロペクチ ンは、α-1,4-グリコシド結合とα-1,6-グリコシド結合をもつ。 (5)○ 正解(5) 23-23 糖質の構造に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)デオキシリボースは、6 個の炭素原子をもつ。 (2)L-ガラクトースは、ラクトースの構成要素のひとつである。 (3)グリコーゲンは、α-1,6-グリコシド結合をもつ。 (4)でんぷんは、β-1,4-グリコシド結合をもつ。 (5)ヒアルロン酸は、硫酸基をもつ。 (1)× デオキシリボースは、ペントース(五炭糖)である。 (2)× ラクトースは、D-グルコースと D-ガラクトースからなる二糖類である。 (3)○ (4)× でんぷんは、α-1,4-グリコシド結合とα-1,6-グリコシド結合をもつ。 (5)× ヒアルロン酸は硫酸基をもたない。硫酸基をもつのは、コンドロイチン硫酸である。 正解(3) 25-23 糖質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)ガラクトースは、六炭糖アルドースである。 (2)グルクロン酸は、グルコースの還元によって生じる。 (3)マルトースは、α-1,6-グリコシド結合をもつ。 (4)でんぷんは、β-1,4-グリコシド結合をもつ。 (5)ラクトースは、α-1,4-グリコシド結合をもつ。 (1)〇 (2)× グルコースが酸化されて、グルクロン酸になる。 (3)× マルトースは、2 つのグルコースがα1,4 結合したもの (4)× α-1,4-グリコシド結合(直鎖)とα-1,6-グリコシド結合(枝分かれ)をもつ。 (5)× ラクトースは、ガラクトースとグルコースがβ-1,4-グリコシド結合したもの 正解(1)

(3)

3 25(追加)-22 糖質に関する記述である。誤っているのはどれか。 (1)リボースは、アデノシンの構成成分である。 (2)ジヒドロキシアセトンは、ヘキソースである。 (3)デオキシリボースは、ペントースである。 (4)乳糖は、グルコースとガラクトースからなる。 (5)グリコーゲンは、分枝(分岐鎖)構造をもつ。 (1)〇 (2)× ジヒドリキシアセトンは、トリオース(三炭糖)である。 (3)〇 (4)〇 (5)〇 正解(2) 20-24.脂質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)リノール酸は、n-3 系不飽和脂肪酸である。 (2)パントテン酸は、複合脂質である。 (3)ホスファチジルコリンは両親媒性物質である。 (4)ステロイド骨格をもつ物質を総称して、コレステロールという。 (5)1 分子のジアシルグリセロールは、2 分子のグリセロールを含む。 (1)× n-6 系不飽和脂肪酸である。 (2)× パントテン酸は CoA の構成成分として利用されるビタミンの 1 種であるが、構造上、エス テル結合も糖・リン酸も含まないので単純脂質でも複合脂質でもない。 (3)○ (4)× ステロイド骨格をもつ脂質を総称してステロイドという。 (5)× 1 分子のジアシルグリセロールは、1 分子のグリセロールと 2 分子の脂肪酸を含む 正解(3) 21-26 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)セラミドは、アポたんぱく質である。 (2)中鎖脂肪酸は、エイコサノイドである。 (3)オレイン酸は、飽和脂肪酸である。 (4)ホスファチジルイノシトールは、リン脂質である。 (5)スフィンゴミエリンは、中性脂肪である。 (1)× セラミドは、スフィンゴシンに脂肪酸が 1 つ結合した複合脂質。複合脂質は脂肪酸とアル コールの他にリンや糖を含む脂質で、それぞれリン脂質、糖脂質という。リン脂質は、さら にグリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分類される。 (2)× エイコサノイドは、炭素数 20 の多価不飽和脂肪酸。短鎖脂肪酸は炭素数 2~4、中鎖脂肪酸 は炭素数 5~10、長鎖脂肪酸は炭素数 11 以上。 (3)× 一価不飽和脂肪酸 (4)○ (5)× リン脂質 正解(4)

(4)

4 22-27 人体内で合成可能な脂肪酸である。誤っているのはどれか。 (1)パルミチン酸 (2)ステアリン酸 (3)ミリスチン酸 (4)α-リノレン酸 (5)オレイン酸 (1)○ パルミチン酸は、炭素数が 16 個の飽和脂肪酸なので、体内で合成可能である。 (2)○ ステアリン酸は、炭素数が 18 個の飽和脂肪酸なので、体内で合成可能である。 (3)○ ミリスチン酸は、炭素数が 14 個の飽和脂肪酸なので、体内で合成可能である。 (4)× α-リノレン酸は、炭素数 18 個の多価不飽和脂肪酸である。カルボキシル基から数えて 9 番 目、12 番目、15 番目の炭素に二重結合がある。ヒトは 15 番目の炭素に二重結合を導入でき ないので、体内では合成できない。 (5)○ オレイン酸は、炭素数 18 個の一価不飽和脂肪酸である。カルボキシル基から数えて 9 番目 の炭素に二重結合があるので、体内で合成可能である。 正解(4) 23-27 脂質についての記述である。正しいのはどれか。 (1)ジアシルグリセロールは、複合脂質である。 (2)ヒトは、α-リノレン酸を合成できる。 (3)ロイコトリエンは、アラキドン酸から生成される。 (4)アシル CoA 合成酵素は、コレステロール合成の律速酵素である。 (5)アポたんぱく質(アポリポたんぱく質)は、脂質とたんぱく質からなる。 (1)× 単純脂質(脂肪酸とアルコールのエステル)である。 (2)× 体内で合成できないリノール酸とαリノレン酸は必須脂肪酸である。 (3)○ (4)× アシル CoA 合成酵素は、脂肪酸からアシル CoA を生成する。コレステロール合成の律速酵 素は 3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル CoA 還元酵素(HMG-CoA 還元酵素)である。 (5)× リポタンパク質から、脂質を取り去った残りがアポたんぱく質である。 正解(3) 24-24 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)オレイン酸は、n-6 系の一価不飽和脂肪酸である。 (2)エイコサペンタエン酸は、炭素数 20 の飽和脂肪酸である。 (3)アラキドン酸は、プロスタグランジンの前駆体となる。 (4)ホスファチジルコリンは、セリンをもつ。 (5)ビタミン A は、ステロイド骨格をもつ。 (1)× オレイン酸は、一価不飽和脂肪酸であるが、ω位の炭素から数えて 9 つ目に二重結合を 1 つ もつ脂肪酸なので n-9系である。 (2)× エイコサペンタエン塩酸は、炭素数が 20 で、5 つの二重結合をもつ多価不飽和脂肪酸。 (3)〇 (4)× コリンをもつ。セリンをリン脂質はホスファチジルセリン。 (5)× ビタミン A は、1 つの六員環に側鎖がついた構造。 正解(3)

(5)

5 24-25 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。 (2)ドコサヘキサエン酸は、エイコサノイドである。 (3)血中のケトン体が増加すると、血液 pH は上昇する。 (4)メバロン酸は、コレステロール合成の中間体である。 (5)スフィンゴミエリンは、単純脂質である。 (1)× β酸化は、ミトコンドリアのマトリックスで行われる。 (2)× ドコサヘキサエン塩酸は、炭素数が 22 で 6 つの二重結合をもつ多価不飽和脂肪酸。エイコ サノイドは、炭素数 20 の多価不飽和脂肪酸からつくられる生理活性物質の総称。 (3)× 酸性(ケトアシドーシス)になる。 (4)〇 (5)× 単純脂質は、脂肪酸とアルコールのエステル。スフィンゴミエリンは、リン脂質。 正解(4) 25-27 ヒト体内における脂肪酸の関する記述である。正しいのはどれか。 (1)オレイン酸は、必須脂肪酸である。 (2)エイコサペンタエン酸は、パルミチン酸から合成される。 (3)ドコサヘキサエン酸は、γ-リノレン酸から合成される。 (4)リノール酸は、アラキドン酸の前駆体となる。 (5)トランス脂肪酸は、血清 LDL-コレステロール値を低下させる。 (1)× 必須脂肪酸は、リノール酸とα-リノレン酸 (2)× エイコサペンタエン酸はα-リノレン酸から合成される。 (3)× ドコサヘキサエン酸はα-リノレン酸から合成される。 (4)〇 (5)× 血清 LDL-コレステロール値を上昇させる。 正解(4) 25(追加)-26 脂質の性質とヒト体内における役割に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)ステアリン酸は、多価不飽和脂肪酸である。 (2)トリアシルグリセロールは、両親媒性物質である。 (3)パルミチン酸は、プロスタグランジンの前駆体となる。 (4)ホスファチジルコリンは、リポたんぱく質の構成成分となる。 (5)コレステロールは、身体活動のためのエネルギー源として利用される。 (1)× ステアリン酸は、炭素数が 18 個の飽和脂肪酸である。 (2)× トリアシルグリセロールは、疎水性(脂溶性)物質である。 (3)× プロスタグランジンの前駆体は、アラキドン酸である。 (4)〇 (5)× コレステロールは、身体活動のためのエネルギー源として利用できない。 正解(4)

(6)

6 21-23 糖質と脂質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)胆汁酸はステロイドである。 (2)グルコースは、両親媒性分子である。 (3)ホスファチジルセリンは、単純脂質である。 (4)エイコサペンタエン酸(EPA、イコサペンタエン酸)は、n-6 系不飽和脂肪酸である。 (5)グリコーゲンは、直鎖構造のグルコース重合体である。 (1)○ 胆汁酸は、コレステロールから合成されるステロイドの 1 種である。 (2)× 親水性(水溶性)分子である。 (3)× 複合脂質(リン脂質)である。 (4)× n-3 系不飽和脂肪酸である。 (5)× 枝分かれ構造のグルコース重合体である。 正解(1) 28-22 糖質と脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)グルコースは、5 個の炭素原子をもつ。 (2)デオキシリボースは、6 個の炭素原子をもつ。 (3)ホスファチジルコリンは、糖質である。 (4)リン脂質は、ホルモン感受性リバーゼにより分解される。 (5)ホスファチジルイノシトールは、リン脂質である。 (1)× 6 個の炭素原子をもつ六単糖 (2)× 5 個の炭素原子をもつ五単糖 (3)× リン脂質 (4)× ホスホリパーゼにより分解 (5)○ 正解(5) 29-22 糖質と脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)フルクトースは、アルドースである。 (2)フルクトースは、五炭糖である。 (3)グルコースは、ケトースである。 (4)リボースは、RNA の構成糖である。 (5)イノシトール 1,4,5-三リン酸は、糖脂質である。 (1)× ケトース、ケトン基(C=O)を持つ (2)× 六炭糖 (3)× アルドース、アルデヒド基(-CHO)を持つ (4)○ RNA はリボース、DNA はデオキシリボース (5)× イノシトールに 3 個のリン酸が結合したもの 正解(4)

(7)

7

生化学(糖質と脂質の代謝)

20-27.糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)グルコース-6-ホスファターゼは、解糖系の酵素である。 (2)グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、クエン酸が生成する。 (3)オキサロ酢酸からグルコースの合成は、ミトコンドリア内で進行する。 (4)グルコースがペントースリン酸回路によって代謝される際に、NADPH が生成する。 (5)グリコーゲンの加水分解によってグルコース-1-リン酸が生成する。 (1)× 糖新生の酵素。グルコース-6-リン酸からグルコールを生成する。 (2)× 乳酸が生成する。 (3)× 細胞質で進行する。 (4)○ (5)× 加水分解ではなく、加リン酸分解 正解(4) 21-25 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)アセチル CoA は、糖新生のための基質となる。 (2)ヘキソキナーゼは、解糖系の酵素である。 (3)クエン酸回路には、基質と酸素分子が反応する過程がある。 (4)グリコーゲンの加リン酸分解による生成物は、グルコースである。 (5)ペントースリン酸回路の代謝過程で、NAD が生成する。 (1)× アセチル CoA は、脂質合成のための基質。糖新生の基質はオキサロ酢酸。 (2)○ (3)× 酸素分子が反応する過程は、電子伝達系の最終段階の電子の受け取りに関与。 (4)× グルコース-1-リン酸 (5)× NADPH が生成 正解(2) 22-26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)解糖系では、グルコースからガラクトース-6-リン酸が生成される。 (2)ピルビン酸の乳酸への還元には、NADPH が用いられる。 (3)ピルビン酸脱水素酵素は、ビタミン B6を補酵素とする。 (4)骨格筋には、グルコース-6-ホスファタ-ゼが存在する。 (5)ペントースリン酸回路では、リボース-5-リン酸が生成される。 (1)× 解糖系では、グルコースからピルビン酸が生成される。 (2)× 補酵素として NADH が用いられる。 (3)× ピルビン酸脱水素酵素は、ビタミン B1(チアミン)から作られるチアミンピロリン酸を補 酵素とする。 (4)× グルコース-6-ホスファターゼは、肝臓と腎臓にある。 (5)○ 核酸の材料になるリボース-5-リン酸と脂肪酸合成に必要な NADPH を産生する。 正解(5)

(8)

8 23-26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)小腸で吸収されたグルコースは、リンパ管を経て輸送される。 (2)解糖系の第一段階は、グルコースとアセチル CoA の結合である。 (3)乳酸は、脂肪組織でグルコースに変換される。 (4)ビタミン B6は、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ(α-ケトグルタル酸脱水素酵素)の反応 に関与する補酵素の前駆体である。 (5)ペントースリン酸回路は、NADPH を生成する。 (1)× 門脈を経て、肝臓に輸送される。 (2)× 解糖の第一段階は、グルコースに ATP のリン酸基を転移して、グルコース-6-リン酸を生成 する反応である。この反応を触媒する酵素は、ヘキソキナーゼである。 (3)× 乳酸からグルコースを生成する経路を糖新生という。糖新生は肝臓で行われる。 (4)× ビタミン B6はメチオニン合成酵素の補講素である。 (5)○ 正解(5) 24-30 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)乳酸は、好気的条件下でピルビン酸から生成される。 (2)乳酸脱水素酵素は、解糖系の律速酵素である。 (3)アラニンは、肝での糖新生に利用される。 (4)ペントースリン酸回路は、クエン酸回路の側路である。 (5)グルカゴンは、。 (1)× 嫌気的条件下 (2)× 解糖の律速酵素は、ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、ピルビン酸キナーゼの 3 つ である。 (3)〇 グルコース・アラニン回路 (4)× 解糖の側路である。 (5)× 促進する。グリコーゲン分解を抑制するのはインスリン 正解(3) 24-29 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)インスリンは、骨格筋でグルコース輸送体(GLUT4)に作用する。 (2)骨格筋では、グリコーゲンがグルコースに変換される。 (3)アセチル CoA は、リンゴ酸と反応してクエン酸回路に入る。 (4)ぺントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。 (5)アセチル CoA は、糖新生の基質となる。 (1)〇 (2)× 骨格筋にはグルコース-6-ホスファターゼがないので、グルコースは生成されない。 (3)× アセチル CoA は、オキサロ酸と反応してクエン酸回路に入る。 (4)× 細胞質に存在する。 (5)× 糖新生は、オキサロ酢酸からホスホエノールピルビン酸を経て、グルコースがつくられる代 謝経路である。アセチル CoA は糖新生の基質になることはできない。 正解(1)

(9)

9 25-26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)インスリンは、肝臓へのグルコースの取り込みを抑制する。 (2)グルコースは、ペントースリン酸回路で代謝され ATP を生じる。 (3)乳酸脱水素酵素は、乳酸からオキサロ酢酸を生成する。 (4)グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲン合成を促進する。 (5)ビタミン B1は、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素である。 (1)× 促進する。 (2)× グルコースは、解糖、クエン酸回路、電子伝達系で代謝されて ATP を生じる。 (3)× 乳酸を酸化してピルビン酸を生成する。 (4)× グリコーゲンを加リン酸分解して、グルコース-1-リン酸を生成する。 (5)〇 正解(5) 26-26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)ヘキソキナーゼは、糖新生系の律速酵素である。 (2)肝臓には、グルコース‐6‐ホスファターゼが存在する。 (3)グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコースが生成する。 (4)ペントースリン酸経路は、尿素回路の側路である。 (5)グルカゴンは、グリコーゲン合成を促進する。 (1)× 解糖系の律速酵素の一つ。解糖系の律速酵素は、ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナー ゼ、ピルビン酸キナーゼの 3 つ。糖新生系の律速酵素は、ホスホエノールピルビン酸カルボ キシラーゼ、フルクトースビスホスファターゼ、グルコース‐6‐ホスファターゼの 3 つ (2)〇 (3)× グルコース‐1‐リン酸が生成する。 (4)× 解糖系の側路。 (5)× グリコーゲン分解を促進する。 正解(2) 27-25 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)グルカゴンは、グリコーゲン分解を抑制する。 (2)グルコース‐6‐ホスファターゼは、解糖系の律速酵素である。 (3)アセチル CoA は、ピルビン酸と反応してクエン酸回路に入る。 (4)グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコース‐1‐リン酸が生成する。 (5)ペントースリン酸回路は、ペントースリン酸を分解するための代謝経路である。 (1)× グリコーゲン分解と糖新生を促進 (2)× (3)× アセチル CoA は、オキサロ酢酸と反応してクエン酸となって、クエン酸回路に入る。 (4)○ (5)× ペントースリン酸を生成するための代謝経路 正解(4)

(10)

10 31-23 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲンを加水分解する。 (2)肝細胞内 cAMP(サイクリック AMP)濃度の上昇は、グリコーゲン合成を促進する。 (3)グルコース-6-ホスファターゼは、筋肉に存在する。 (4)ぺントースリン酸回路は、NADH を生成する。 (5)糖新生は、インスリンによって抑制される。 (1)× 加リン酸分解 (2)× グリコーゲン分解を促進 (3)× 肝臓と腎臓に存在 (4)× NADPH (5)○ 解糖を促進、糖新生を抑制 正解(5) 25(追加)-25 糖質と脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)グルコキナーゼは、糖新生系の酵素である。 (2)中鎖脂肪酸は、糖新生の基質になる。 (3)肝臓では、グルコース‐6‐リン酸がグルコースに変換される。 (4)グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲンの加水分解を触媒する。 (5)脂肪酸は、ミトコンドリア内で合成される。 (1)× 解糖系の酵素である。 (2)× 糖新生の基質になるのは、オキサロ酢酸である。 (3)〇 (4)× グリコーゲンの加リン酸分解を触媒する。 (5)× 脂肪酸は、細胞質で合成される。 正解(3) 20-28.脂質の代謝についての記述である。正しいのはどれか。 (1)ヒト体内では、脂肪酸に二重結合は導入されない。 (2)オレイン酸は必須脂肪酸である。 (3)アラキドン酸は、一価不飽和脂肪酸である。 (4)コレステロール合成の律速酵素は、HMG-CoA 還元酵素である。 (5)脂質は、たんぱく質と結合してアポたんぱく質を形成する。 (1)× 脂肪酸に二重結合を導入する不飽和化酵素は、カルボキシル基から数えて 9 位の炭素まで しか二重結合を導入できない。そのため、9 位に二重結合があるオレイン酸(18:1)は合成 できるが、9 位と 12 位に二重結合があるリノール酸(18:2)は合成できない。 (2)× 必須脂肪酸は、リノール酸(C18:2 n-6)とα-リノレン酸(C18:3 n-6)。 (3)× アラキドン酸は、炭素数 20 個の脂肪酸で、カルボキシル末端から数えて 5、8、11、14 番目 の炭素に二重結合がある多価不飽和脂肪酸である。 (4)○ (5)× リポたんぱく質から脂質を取り去った残りのたんぱく質がアポリポたんぱく質(あるいは アポたんぱく質ともいう)である。 正解(4)

(11)

11 21-28 脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)α-リノレン酸からアラキドン酸が合成される。 (2)体脂肪の主成分は、ジアシルグリセロールである。 (3)脂肪酸の酸化は、小胞体で行われる。 (4)ホルモン感受性リパーゼの活性は、インスリンによって抑制される。 (5)キロミクロン(カイロミクロン)は、肝臓で形成される。 (1)× -リノレン酸から合成されるのは、EPA と DHA。アラキドン酸はリノール酸から合成。 (2)× 中性脂肪(トリアシルグリセロール)が主成分 (3)× ミトコンドリア (4)○ (5)× 小腸で合成される。 正解(4) 30-19 脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。 (2)エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。 (3)β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在する。 (4)オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる。 (5)トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。 (1)× C16 の飽和脂肪酸 (2)× C20 の不飽和脂肪酸 (3)× 2 つ目の炭素(β炭素) -Cβ炭素-Cα炭素-COOH (4)〇 体内で合成できない必須脂肪酸は、リノール酸とαリノレン酸 (5)× 不飽和脂肪酸 二重結合がトランス型 正解(4) 22-28 コレステロールに関する記述である。正しいのはどれか。 (1)コレステロールは、甲状腺ホルモンの前駆物質である。 (2)血液中のコレステロールのうち、エステル型は 30%以下である。 (3)コレステロール合成の律速酵素は、コレステロール 7α-ヒドロキシラーゼである。 (4)小腸に分泌される胆汁酸の再吸収率は、 50%以下である。 (5)コレステロールは、胆汁酸合成の原材料である。 (1)× 甲状腺ホルモンの前駆物質は、アミノ酸のチロシンとヨードである。 (2)× 約 3 分の 1 が遊離型、約 3 分の 2 がエステル型。 (3)× 律速酵素は、ヒドロキシメチルグルタリル CoA 還元酵素(HMG-CoA 還元酵素) (4)× 胆汁酸は、回腸で 90~95%が吸収され、肝臓に戻る。 (5)○ 正解(5)

(12)

12 26-27 脂質とその代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)HDL の粒子径は、キロミクロンより大きい。 (2)肝臓の LDL 受容体は、HMG-CoA 還元酵素の阻害に伴って減少する。 (3)インスリンは、リポたんぱく質リパーゼ活性を低下させる。 (4)リポたんぱく質のコア部分は、リン脂質からなる。 (5)スカベンジャー受容体は、酸化 LDL を結合する。 (1)× キロミクロン>VLDL>LDL>HDL (2)× HMG-CoA 還元酵素を阻害すると、肝臓内コレステロール含量は減少ので、血液中の LDL を取 り込むために LDL 受容体の発現が増加する。 (3)× インスリンは、リポたんぱく質リパーゼ活性は促進する。 (4)× トリグリセリドとコレステロールエステルからなる。 (5)○ スカベンジャー受容体は、マクロファージの細胞膜に存在し、酸化 LDL に結合して、細胞 内に取り込む。 正解(5) 27-26 脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)コレステロールは、身体活動のためのエネルギー源となる。 (2)脂肪酸のβ酸化は、脂肪酸を水と二酸化炭素に分解する過程である。 (3)肝細胞内で生成したクエン酸は、脂肪酸の合成材料となる。 (4)アラキドン酸は、オレイン酸から合成される。 (5)骨格筋細胞は、脂肪酸をグルコースに変換する作用をもつ。 (1)× 体内では、コレステロールをアセチル CoA に分解することはできないので、エネルギー源 としては利用されない。 (2)× β酸化は、脂肪酸から炭素 2 つずつ切り出してアセチル CoA を生成する過程 (3)○ 脂肪酸は、アセチル CoA から合成される。 (4)× アラキドン酸(20:4)は、リノール酸から合成することができる (5)× 体内では、脂肪酸をグルコースに変換することはできない。 正解(3) 28-27 糖質・脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)解糖系は、ミトコンドリアに存在する。 (2)ぺントースリン酸回路は、ゴルジ体に存在する。 (3)肝臓では、グルコース 6-リン酸からグルコースが生成される。 (4)脂肪酸合成は、核で行われる。 (5)β酸化は、リソソームで行われる。 (1)× 細胞質に存在 (2)× 細胞質に存在 (3)○ (4)× 細胞質で行われる。 (5)× ミトコンドリアで行われる。 正解(3)

(13)

13 29-27 糖質・脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)肝臓のグリコーゲンは、血糖値の維持に利用される。 (2)糖新生は、筋肉で行われる。 (3)脂肪細胞中のトリアシルグリセロールの分解は、インスリンにより促進される。 (4)脂肪酸合成は、リボソームで行われる。 (5)β酸化は、細胞質ゾルで行われる。 (1)○ (2)× 肝臓と腎臓で行われる。 (3)× アドレナリンにより促進 (4)× 細胞質で行われる。 (5)× ミトコンドリアで行われる。 正解(1)

(14)

14

生化学(核酸と遺伝子)

20-29.DNA に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)細胞周期を通して、DNA 量は変化しない。 (2)ミトコンドリア内の DNA は、線状 1 本鎖である。 (3)テロメアは、細胞分裂にしたがって長くなる。 (4)DNA が制限酵素で切断される過程は、スプライシングと呼ばれる。 (5)組み換え DNA(recombinant DNA)技術によりインスリンが生産されている。 (1)× DNA 量は、S 期に複製のため倍増する。 (2)× 環状の 2 本鎖(2 重らせん) (3)× 短くなる。 (4)× mRNA は、転写直後はエクソンとイントロンを含んでいるが、スプライシングによりイント ロンが取り除かれエクソンだけになる。 (5)○ インスリン製剤は、ヒトインスリンの遺伝子を組み込んだ大腸菌が産生している。 正解(5) 22-30 核酸に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)核酸の主鎖には、硫酸が含まれる。 (2)ミトコンドリアには、DNA が存在する。 (3)成熟した mRNA(伝令 RNA)は、イントロン部分を持つ。 (4)rRNA(リボソーム RNA)は、プロモーター領域を持つ。 (5)tRNA(転移 RNA)は、コドンを持つ。 (1)× リン酸と糖(RNA ではリボース、DNA ではデオキシリボース)を含む。 (2)○ 独自の環状 DNA をもつ。 (3)× 転写直後の mRNA には、エクソンとイントロンがあるが、スプライシングによりイントロン が除かれ、しっぽにポリ A がついて成熟する。 (4)× rRNA は、リボソームの構成成分。プロモーター領域とは、DNA 上の遺伝子の上流にあって、 遺伝子の発現(転写)を調節している部位のこと。 (5)× tRNA は、アンチコドンをもつ。 正解(2) 23-29 核酸に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)アミノ酸をコードするコドンは 20 種類ある。 (2)イントロンは開始コドンをもつ。 (3)mRNA(伝令 RNA)はテロメアをもつ。 (4)rRNA(リボソーム RNA)はエキソン(エクソン)をもつ。 (5)tRNA(転移 RNA)はアンチコドンをもつ。 (1)× コドンは、4 種類の塩基 3 つで構成するので、4×4×4=64 種類ある。 (2)× 開始コドン(AUG=メチオニン)は、エクソンの先頭にある。 (3)× 各染色体を構成する DNA の両端にある。 (4)× rRNA は、リボソームに含まれ、ペプチド結合をつくる酵素活性をもっている。 (5)○ 正解(5)

(15)

15

24-32 核酸・遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。

(1)成熟 mRNA(伝令 RNA)で遺伝情報を含む部分は、イントロンである。 (2)ヌクレオシド(nucleoside)は、リン酸をもつ。

(3)DNA から mRNA(伝令 RNA)への転写は、DNA ポリメラーゼによる。 (4)活性型ビタミン D は、遺伝子発現を調節する。

(5)DNA 分子中のチミンに対応する相補的塩基は、アラニンである。

(1)× 遺伝情報を含む部分をエクソンという。成熟 mRNA には、イントロンはない。

(2)× 塩基にペントース(五単糖)がくっついたものが、ヌクレオシドである。ヌクレオシドのペ ントースにリン酸がくっついたものがヌクレオチドである。

(3)× DNA から mRNA への転写は、RNA ポリメラーゼによって行われる。DNA ポリメラーゼは、DNA を複製するときに働く。 (4)〇 ビタミン D の受容体は核内にある。活性型ビタミン D と受容体が結合した複合体は、転写 因子として働く。 (5)× 相補的塩基対は、アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)である。 正解(4) 25-28 ヒトの核酸と遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)たんぱく質をコードする DNA は、全ゲノムの約 50%である。 (2)核酸に含まれる塩基の種類は、DNA と RNA で同一である。 (3)終止コドンは、アミン酸を指定する。 (4)2 本鎖 DNA の相補的塩基対は、共有結合により形成される。 (5)遺伝子変異の中には、一塩基多型(SNP)がある。 (1)× DNA 全体の数%

(2)× DNA に含まれる塩基は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)。RNA に 含まれる塩基は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U) (3)× 終止コドンは、どのアミノ酸にも対応していない。 (4)× DNA の相補的塩基対は、水素結合によって形成される。 (5)〇 正解(5) 25(追加)-27 ヒトの核酸に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)核酸は、リン酸化合物である。 (2)tRNA(転移 RNA)は、コドンをもつ。 (3)mRNA(伝令 RNA)は、イントロンをもつ。 (4)RNA を構成するピリミジン塩基は、アデニンとチミンである。 (5)リボソームは、DNA を鋳型とする RNA の生合成(転写)を行う。 (1)〇 (2)× tRNA(転移 RNA)は、アンチコドンをもつ。コドンをもつのは、mRNA である。 (3)× mRNA(伝令 RNA)は、イントロンをもたない。 (4)× ピリミジン塩基はシトシンとウラシル、プリン塩基はアデニンとグアニンである。 (5)× リボソームは、mRNA を鋳型として、ペプチドの生合成(翻訳)を行う。 正解(1)

(16)

16 26-22 染色体・核酸に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)クロマチンには、たんぱく質は含まれない。 (2)細胞内の RNA で量が最も少ないのは、リボソーム RNA(rRNA)である。 (3)DNA リガーゼは、DNA 中の特定塩基配列を切断する。 (4)DNA と伝令 RNA(mRNA)の塩基対形成を、DNA の変性と呼ぶ。 (5)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法には、DNA ポリメラーゼが用いられる。 (1)× たんぱく質(ヒストン)を含む。

(2)× rRNA が約 80%、tRNA が約 15%、mRNA が約 5%

(3)× DNA リガーゼは、DNA を複製する際に生成するラギング鎖(岡崎フラグメント)を接続する 酵素。特定塩基配列を切断するのは、制限酵素。

(4)× DNA の変性とは、2 本鎖の DNA が高温やアルカリ処理により 1 本鎖の DNA になること (5)〇 正解(5) 27-22 核酸および遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)ポリヌクレオチドは、糖とリン酸分子が交互に結合した構造をもつ。 (2)転写は、DNA ポリメラーゼによって触媒される。 (3)分枝アミノ酸は、それぞれ 1 つのコドンによって指定される。 (4)翻訳は、DNA を鋳型とする tRNA 合成の過程である。 (5)mRNA は、アンチコドンをもつ。 (1)○ (2)× RNA ポリメラーゼ (3)× 1 つのコドンで対応しているのは、メチオニンとトリプトファンだけ (4)× 塩基配列による遺伝暗号をアミノ酸配列に変換 (5)× mRNA 上のコドンに相補的なトランスファーRNA(tRNA)上のトリプレットをアンチコドンと いう。 正解(1) 28-23 核酸に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)tRNA(転移 RNA)は、脂肪酸を運ぶ。 (2)RNA は、チミンを含む。 (3)DNA ポリメラーゼは、DNA を分解する。 (4)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法は、DNA を増幅する。 (5)アデニンとシトシンは、相補的塩基対をなす。 (1)× アミノ酸を運ぶ。 (2)× ウラシルを含む。 (3)× DNA を合成する。 (4)○ (5)× アデニンとチミン、グアニンとシトシン 正解(4)

(17)

17 29-23 核酸に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)RNA は、主にミトコンドリアに存在する。 (2)tRNA(転移 RNA)は、アミノ酸を結合する。 (3)DNA ポリメラーゼは、RNA を合成する。 (4)cDNA(相補的 DNA)は、RNA ポリメラーゼによって合成される。 (5)ヌクレオチドは、六炭糖を含む。

(1)× リボソーム、rRNA(約 80%)、tRNA(約 15%)、mRNA(約 5%) (2)○ (3)× RNA ポリメラーゼ (4)× DNA ポリメラーゼ (5)× 五炭糖(RNA はリボース、DNA はデオキシリボース) 正解(2) 30-20 核酸の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法には、プライマーが必要である。 (2)プロモーターは、mRNA の移動に必要である。 (3)rRNA(リボソーム RNA)は、脂肪酸を運ぶ。 (4)イントロンは、たんぱく質に翻訳される。 (5)DNA 分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、アデニンである。 (1)〇 (2)× RNA ポリメラーゼによる転写開始に必要 (3)× リボソームの構成要素であり、ペプチド結合をつくる酵素活性をもつ。 (4)× エクソン (5)× アデニン-チミン、グアニン-シトシン 正解(1) 31-19 核酸およびたんぱく質の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)アデノシン 3-リン酸(ATP)は、ヌクレオチドである。 (2)イントロンは、RNA ポリメラーゼにより転写されない。 (3)アミノ酸を指定するコドンは、20 種類である。 (4)たんぱく質の変性では、一次構造が変化する。 (5)プロテインキナーゼは、たんぱく質脱リン酸化酵素である。 (1)○ 塩基+糖(リボースまたはデオキシリボース)+リン酸=ヌクレオチド (2)× イントロンとエクソンの両方を転写 (3)× 4 種類の塩基 3 つの組み合わせ 4×4×4=64 種類 (4)× 立体構造(二次、三次、四次構造)の変化 (5)× リン酸化酵素 正解(1)

(18)

18

生化学(生体エネルギー)

24-26 エネルギーとその変換に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。 a グルコースの好気的代謝によって生じる ATP は、嫌気的代謝よりも多い。 b 37.0℃の水 50kg が、2,000kcal の熱量を吸収すると、水温は 37.4℃になる。 c ヒトが生存・活動するためのエネルギーとして利用しているのは、熱エネルギーである。 d 呼気中の二酸化炭素分子には、摂取した水分子に由来する酸素原子が含まれる。

(1)a と b(2)a と c(3)a と d(4)b と c(5)c と d

a○ 好気的代謝では、38 分子の ATP が生成する。嫌気的代謝では、2 分子の ATP が生成する。 b× 1kcal は、1g の水を1℃上昇させる。50×0.4=20kcal である。 c× 高分子を低分子に分解するときに発生する化学エネルギー d〇 呼気中の二酸化炭素の酸素は、グルコース、リン酸、水に含まれる酸素に由来する。 正解(3) 20-25.生体エネルギーに関する記述である。正しいのはどれか。 (1)電子伝達系の電子受容体の 1 つに、酸素分子がある。 (2)クレアチンキナーゼは、クエン酸回路を構成する酵素の 1 つである。 (3)クエン酸回路には、酸素分子と基質が反応する過程がある。 (4)細胞膜では、ATP の分解と共役して K+イオンが細胞外に輸送される。 (5)酸化的リン酸化の過程では、Na+イオンの濃度勾配を利用して ATP が合成される。 (1)○ (2)× クレアチンキナーゼは、クレアチンリン酸のリン酸を ADP に渡して ATP を合成する。 (3)× 解糖とクエン酸回路の電子の受け取り手は NAD+と FAD である。 (4)× 細胞膜にある Na-K ポンプは、ATP を分解するときのエネルギーを使って Na+を細胞外に、K+ を細胞内に輸送する。 (5)× ミトコンドリアのマトリックスの H+濃度と、内膜と外膜の間の H+濃度の濃度勾配を利用し て ATP が合成される。 正解(1) 22-24 生体エネルギーに関する記述である。正しいのはどれか。 (1)AMP は、高エネルギーリン酸結合を持つ。 (2)電子の受容は酸化と呼ばれる。 (3)酸化的リン酸化による ATP の合成は、細胞質ゾルで進行する。 (4)ホスホクレアチン(クレアチンリン酸)の高エネルギー結合は、ATP 生成に利用される。 (5)電子伝達系を伝達される電子は、最終的に水素に移る。 (1)× 高エネルギーリン酸結合をもつのは、ADP と ATP。 (2)× 電子を受容するのが還元。電子を供与するのが酸化。 (3)× ミトコンドリア (4)○ (5)× 電子伝達系の電子は、最終的には酸素に渡される。 正解(4)

(19)

19 25-24 ヒト体内のおけるエネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)脂肪酸は、嫌気的に代謝され、乳酸となる。 (2)ミトコンドリアの電子伝達系において、酸素分子は電子受容体として働く。 (3)外界から取り入れた熱を、身体活動のためのエネルギーとして利用できる。 (4)摂取した水分子に由来する酸素分子は、呼気中の二酸化炭素には含まれない。 (5)解糖系の反応は、ミトコンドリア内で進む。 (1)× 脂肪酸は、ミトコンドリアにおいて好気的に代謝される。脂肪酸は、まず、β酸化によって アセチル CoA となる。アセチル CoA はクエン酸回路と電子伝達系によって、最終的に水と二 酸化炭素になる。 (2)〇 (3)× 身体活動のためのエネルギーは、食物を代謝して生成する ATP によって供給される。 (4)× 二酸化炭素の酸素は、グルコース、リン酸、水に含まれる酸素に由来する。 (5)× 細胞質で進む。 正解(2) 25(追加)-23 ヒトの体内におけるエネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)体脂肪は、酸素と直接反応してエネルギーを産生する。 (2)体脂肪の酸化で生じた熱は、体内に蓄積される。 (3)脂肪酸のβ酸化は、嫌気的条件下で進行する。 (4)酸素は、ミトコンドリアの電子伝達系による水の産生に利用される。 (5)呼吸商は、酸素消費量を二酸化炭素産生量で除した値である。 (1)× エネルギー代謝において、酸素分子が直接反応するのは、電子伝達系の最終段階である。 (2)× 体脂肪に限らず、代謝によって産生された熱を体内に蓄積することはできない。 (3)× 脂肪酸のβ酸化は、好気的条件下で進行する。 (4)〇 (5)× 呼吸商は、二酸化炭素産生量を酸素消費量で除した値である。 正解(4) 26-23 生体エネルギーと代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)脱共役たんぱく質(UCP)は、酸化的リン酸化を促進する。 (2)Na+,K+-ATPase は、K+を細胞外へ排出する。 (3)摂取した水分子の酸素原子は、呼気中の二酸化炭素には含まれない。 (4)代謝過程で生じた熱は、身体活動のためのエネルギー源として利用することができる。 (5)脂肪酸のβ酸化経路には、中間代謝物と酸素分子が反応する過程はない。 (1)× 抑制する。 (2)× Na+を細胞外へ排出し、K+を細胞内へ取り入れる。 (3)× 呼気中の CO2に含まれる酸素原子は、グルコース、リン酸、水に由来する。 (4)× 骨格筋が収縮するエネルギーは、ATP によって供給される化学エネルギー (5)〇 β酸化は、FAD と NAD+が電子を受け取るので、酸素分子と反応する過程はない。 正解(5)

(20)

20 23-24 生体エネルギーに関する記述である。正しいのはどれか。 (1)解糖系には、基質と酸素分子との反応過程がある。 (2)電子伝達系では、NADP+は電子供与体として働く。 (3)酸化的リン酸化による ATP の合成過程では、水素イオン(H+)濃度勾配が利用される。 (4)脱共役たんぱく質(UCP)は、電子伝達と ATP 分解を脱共役させる。 (5)グルコース-6-ホスファターゼは、グルコース-6-リン酸のリン酸をクレアチンに転移する。 (1)× 解糖に、酸素を基質とする反応はない。

(2)× 電子伝達系で電子供与体として働くのは、NADH と FADH2である。NADPH は脂肪酸合成の補酵

素として働く。 (3)○ (4)× 電子伝達と ATP 合成を脱共役させる。 (5)× グルコース-6-ホスファターゼは、グルコース-6-リン酸を加水分解して、グルコースとリン 酸を生成する。クレアチンをリン酸化するのかクレアチンキナーゼである。 正解(3) 28-24 生体エネルギーと生体酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)グルタチオンは、活性酸素の産生に関与する。 (2)ATP は、高エネルギーリン酸化合物である。 (3)脱共役たんぱく質(UCP)は、ATP 合成を促進する。 (4)ATP の産生は、同化の過程で起こる。 (5)電子伝達系の電子受容体は、水素分子である。 (1)× 活性酸素の消去に関与する (2)○ (3)× ATP を合成せずに、熱を発生させる。 (4)× 異化の過程で起こる。 (5)× 酸素分子 正解(2) 29-24 生体エネルギーと生体酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)ATP の産生は、グルコースの異化の過程で起こる。 (2)脱共役たんぱく質(UCP)は、AMP 産生を抑制する。 (3)AMP は、高エネルギーリン酸化合物である。 (4)電子伝達系の電子受容体は、窒素である。 (5)グルタチオンは、活性酸素産生を促進する。 (1)○ (2)× ATP 産生を抑制 (3)× ADP と ATP (4)× 酸素 (5)× 活性酸素を消去 正解(1)

(21)

21 31-20 ヒトの生体エネルギーと代謝・栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)栄養形式は、独立栄養である。 (2)体の構成成分として、糖質は脂質よりも多い。 (3)解糖系は、好気的に進む。 (4)脱共役たんぱく質(UCP)は、ミトコンドリアに存在する。 (5)電子伝達系では、窒素分子が電子受容体として働く。 (1)× 従属栄養 (2)× 水分 60%、たんぱく質 18%、脂肪 18%、ミネラル 3.5%、炭水化物 0.5% (3)× 嫌気的 (4)○ ミトコンドリアの内膜に存在 (5)× 酸素分子が電子受容体 正解(4)

(22)

22

生化学(酵素とたんぱく質)

26-24 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)アポ酵素は、補欠分子族を含む。 (2)律速酵素は、代謝経路で最も速い反応を触媒する。 (3)アイソザイムは、同じアミノ酸配列をもつ。 (4)化学反応の活性化エネルギーは、酵素によって低下する。 (5)競合阻害では、酵素反応の最大速度(Vmax)は低下する。 (1)× 完全な酵素(ホロ酵素)から補欠分子族を取り除いたものをアポ酵素という。補欠分子族と は、たんぱく質が機能を果たす上で必要な非たんぱく質成分 (2)× 最も遅い反応を触媒 (3)× アイソザイムとは、同一の化学反応を触媒する 2 種類以上の酵素、異なる遺伝子でコード されていて、アミノ酸配列も異なる。 (4)〇 (5)× 阻害物質の濃度に対して基質の濃度が十分に高ければ、阻害は起こらないので、酵素反応の 最大速度(Vmax)は低下しない。 正解(4) 27-23 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)アミラーゼは、酸化還元酵素である。 (2)HMG-CoA 還元酵素は、アセチル CoA によってフィードバック阻害をうける。 (3)フェニルアラニン水酸化酵素は、チロシンからフェニルアラニンを生成する。 (4)アンギオテンシン変換酵素は、プロテインキナーゼである。 (5)α-グルコシダーゼは、加水分解酵素である。 (1)× 多糖類のグリコシド結合を加水分解する加水分解酵素 (2)× 最終生成物であるコレステロールによってフィードバック阻害をうける。 (3)× フェニルアラニンからチロシンを生成する。 (4)× アンギオテンシノーゲンの特定の部位のペプチド結合を加水分解する酵素 (5)○ 正解(5) 28-25 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。 (2)基質との親和性が低いと、ミカエリス定数(Km)は小さい。 (3)酵素活性の調節機構として、酵素たんぱく質のリン酸化がある。 (4)アロステリック部位は、酵素の基質結合部位である。 (5)アイソザイムは、同じ一次構造をもつ。 (1)× 補酵素などの補助因子が必要 (2)× ミカエリス定数(Km)は大きい。 (3)○ (4)× 基質結合部位とは異なる部位 (5)× 異なる一次構造をもつ。 正解(3)

(23)

23 29-25 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)アポ酵素は、触媒作用を示す。 (2)酵素のアロステリック部位は、基質を結合する。 (3)アイソザイムは、ミカエリス定数(Km)が同じ酵素である。 (4)酵素の反応速度は、至適 pH で最大となる。 (5)律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。 (1)× ホロ酵素=アポ酵素+補助因子 (2)× 基質は触媒部位に結合、アロステリック部位は基質結合部位とは異なる部位のこと (3)× 同一の化学反応を触媒する 2 種類以上の酵素のこと (4)○ (5)× 最も遅い反応 正解(4) 30-21 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)反応速度は、至適 pH で最小となる。 (2)酵素と基質の親和性は、ミカエリス定数(Km)が大きいほど高い。 (3)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。 (4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムがある。 (5)化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって増大する。 (1)× 最大 (2)× Km は、酵素活性が最大に 1/2 になる基質の濃度 (3)× ホロ酵素=アポ酵素+補欠分子族(酵素の機能に必要な非たんぱく質成分、補酵素など) (4)〇 LDH1~5 (5)× 活性化エネルギーは低下→化学反応が起こりやすくなる。 正解(4) 31-21 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。 (2)Km 値は、反応速度が最大反応速度の 1/4 に達するのに必要な基質濃度である。 (3)反応速度は、至適 pH で最小となる。 (4)ペプチダーゼは、二つの基質を結合させる酵素である。 (5)アロステリック酵素の反応曲線は、S 字状(シグモイド)である。 (1)× 最も遅い反応 (2)× 1/2 (3)× 最大 (4)× ペプチド結合を加水分解 (5)○ 正解(5)

(24)

24 21-22 免疫グロブリンの基本構造に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)αへリックスを含む球状タンパク質である。 (2)細胞膜を 7 回貫通する構造をもつ。 (3)三重らせん構造をとる繊維状タンパク質である。 (4)2 本の H 鎖と 2 本の L 鎖からなる。 (5)A 鎖と B 鎖からなる。 (1)× フォーク状の形をしており、球状ではない。 (2)× 可溶性の血清たんぱく質であり、膜タンパク質ではない。 (3)× 三重らせん構造をとる繊維状タンパク質は、コラーゲンである。 (4)○ (5)× A 鎖と B 鎖からなるのは、インスリンである。 正解(4) 20-23.たんぱく質の構造に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)ジスルフィド結合は、たんぱく質の一次構造の形成に関与する。 (2)たんぱく質の二次構造は、L 型と R 型の 2 種類に分けられる。 (3)二次構造の 1 つとしてシートがある。 (4)へリックスは、二重らせん構造である。 (5)可視光線は、オプシンの高次構造を変化させない。 (1)× 一次構造は、たんぱく質のアミノ酸配列のことである。 (2)× 二次構造には、αへリックスとβシートがある。 (3)○ (4)× 1 重らせん構造である。 (5)× オプシンは、レチナール(ビタミン A 誘導体)と結合してロドプシンになる。ロドプシンは 視細胞にある視物質である。可視光線は、オプシンの高次構造が変化して視細胞の興奮を引 き起こす。 正解(3) 23-22 たんぱく質とその機能に基づく分類に関する組合せである。正しいのはどれか。 (1)補体 - 構造たんぱく質 (2)血清アルブミン - 酵素たんぱく質 (3)アクチン - 輸送たんぱく質 (4)へキソキナーゼ - 収縮たんぱく質 (5)カルモジュリン - 調節たんぱく質 (1)× 補体は、免疫や生体防御に関わっている防御たんぱく質である。 (2)× アルブミンには、酵素活性はない。構造たんぱく質または輸送たんぱく質である。 (3)× アクチンとミオシンは、筋原線維の構成成分なので収縮たんぱく質である。 (4)× 酵素タンパク質である。 (5)○ カルモジュリンは、細胞内情報伝達に関わる調節たんぱく質である。 正解(5)

(25)

25 24-22 たんぱく質の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)たんぱく質の変性とは、一次構造が破壊されることである。 (2)補体は、補酸素として機能する。 (3)受容体は、情報伝達物質の標的細胞に存在する。 (4)酵素は、触媒する反応に必要なエネルギーを増大させる。 (5)収縮たんぱく質は、それ自体の長さを短縮することで筋収縮を引き起こす。 (1)× たんぱく質の変性とは、一次~四次構造で作られる立体構造が変化して、そのタンパク質が 持っている機能(例えば、酵素活性)を果たせなくなること (2)× 補体は、血清中に存在する約 20 種類のたんぱく質で、抗体によって活性化される。 (3)〇 (4)× 酵素は、活性化エネルギーを減少させ、常温、常圧で反応を起こさせる。 (5)× アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって収縮する。 正解(3) 24-23 たんぱく質の構造に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)インスリンは、A 鎖と B 鎖の 2 本のペプチド鎖からなる。 (2)コラーゲンは、二重らせん構造をもつ。 (3)インスリン受容体は、7 つの膜貫通領域をもつ。 (4)ヘモグロビンは、α鎖とβ鎖からなる 2 量体である。 (5)IgG は、各 4 本の L 鎖と H 鎖をもつ。 (1)〇 (2)× グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンを主成分とする 3 本のペプチド鎖からなる三重 らせん状構造をもつ。 (3)× 2 本のαサブユニットと 2 本のβサブユニットからなり、αサブユニットは完全に細胞外に 出ている。2 つのβサブユニットは細胞膜を、それぞれ 1 回貫通している。 (4)× 2 本のα鎖と 2 本のβ鎖からなる 4 量体である。 (5)× 2 本の L 鎖と、2 本の H 鎖をもつ。 正解(1) 25-22 たんぱく質の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)インスリン受容体は、ホスファターゼ活性をもつ。 (2)プロインスリンは、1 本のペプチド鎖からなる。 (3)IgG は、5 量体である。 (4)筋収縮は、ミオシンの短縮によって起こる。 (5)アンギオテンシンⅡのペプチド鎖は、アンギオテンシンⅠより長い。 (1)× チロシンキナーゼ活性をもつ。 (2)○ (3)× 1 量体。IgA は 2 量体。IgM は 5 量体。 (4)× アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって起こる。 (5)× 短い。アンギオテンシン変換酵素は、アンギオテンシン 1 を切断。 正解(2)

(26)

26 25(追加)-21 ヒトのたんぱく質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)ヘモグロビンは、酸素結合部位を 1 つもつ。 (2)インスリンは、サブユニットを 3 つもつ。 (3)IgG は、抗原結合部位を 5 つもつ。 (4)アドレナリン受容体は、膜貫通領域を 7 つもつ。 (5)血清アルブミンは、一次構造をつくるアミノ酸を 9 つもつ。 (1)× ヘモグロビンは、酸素結合部位を 4 つもつ。 (2)× インスリンは、サブユニットをもたない。 (3)× IgG は、抗原結合部位を 2 つもつ。 (4)〇 (5)× アルブミンの一次構造をつくるアミノ酸の数は、約 600 個である。 正解(4) 21-27 たんぱく質に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)たんぱく質の加水分解にともない、ATP が産生される。 (2)トリプシンは、トリプシノーゲンの前駆体である。 (3)ユビキチンは、たんぱく質の異化に関与する。 (4)プロテアソームによるたんぱく質の加水分解は、ATP を必要としない。 (5)神経細胞のたんぱく質は、加水分解されない。 (1)× たんぱく質の加水分解(ペプチド結合の加水分解)では、ATP は産生されない。 (2)× トリプシノーゲンが、トリプシンの前駆体である。 (3)○ (4)× プロテアソームによるたんぱく質の分解では、ATP が消費される。 (5)× 神経細胞のたんぱく質も、加水分解される。 正解(3) 22-29 たんぱく質の合成・分解に関する記述である。正しいのはどれか。 (1)プロテアソームは、たんぱく質分解酵素の複合体である。 (2)プロトロンビンは、トロンビンから生成される。 (3)ユビキチンは、たんぱく質合成に関与する酵素の 1 つである。 (4)トリプシンによるたんぱく質分解は、ATP に依存する。 (5)分泌たんぱく質は、細胞膜表面で合成される。 (1)○ (2)× プロトロンビンからトロンビンが生成される。 (3)× たんぱく質分解に関与する。ユビキチン化されたたんぱく質は、プロテアソームで分解され る。 (4)× 一般に、大きな分子が小さな分子に分解されるとき、エネルギーが放出される。 (5)× 分泌タンパク質は、粗面小胞体で合成される。 正解(1)

(27)

27 26-25 アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)オートファジー(autophagy)は、たんぱく質を合成する作用である。 (2)アラニンは、アミノ転移反応によりオキサロ酢酸になる。 (3)アスパラギン酸は、ケト原性アミノ酸である。 (4)プロテインキナーゼは、たんぱく質分解酵素である。 (5)尿素回路は、肝臓に存在する。 (1)× たんぱく質を分解 (2)× アラニンは、アミノ基転移反応によりピルビン酸になる。アミノ基転移反応によりオキサロ 酢酸になるのは、アスパラギン酸である。 (3)× 純粋なケト原性アミノ酸は、ロイシンとリシンの 2 つだけである。ケト原性アミノ酸と糖 原性アミノ酸の両方に属するのは、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、チ ロシンの 4 つである。その他のアミノ酸は、糖原性アミノ酸である。 (4)× たんぱく質をリン酸化する酵素 (5)〇 正解(5) 27-24 たんぱく質の代謝・機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)ユビキチンは、たんぱく質の合成酵素である。 (2)オートファジー(autophagy)は、たんぱく質の二次構造を構築する作用である。 (3)ミオグロビンは、筋収縮たんぱく質である。 (4)アミノ酸のアミノ基は、身体活動のためのエネルギー源になる。 (5)G たんぱく質(GTP 結合たんぱく質)は、アドレナリン(エピネフリン)の作用発現に関与する。 (1)× 不要なたんぱく質を標識、ユビキチンが結合したたんぱく質はプロテアソームで分解 (2)× 細胞内で不要な物質を分解すること (3)× 筋肉細胞内で酸素を運ぶ。ミオグロビンを多く含む筋肉は赤く、赤筋と呼ばれる。 (4)× アミノ基が取れた残りのケト酸が、解糖またはクエン酸回路に中間体として入り、エネルギ ー源となる。 (5)○ 正解(5) 22-22 アミノ酸に関する記述である。誤っているのはどれか。 (1)セリンは、リン脂質の構成成分の 1 つである。 (2)γ-カルボキシグルタミン酸は、ビタミン K 依存性の翻訳後修飾により合成される。 (3)ロイシンは、分枝(分岐鎖)アミノ酸の 1 つである。 (4)グルタミン酸は、神経伝達物質である。 (5)アラニンは、フェニルアラニンの前駆体である。 (1)○ ホスファチジルセリン(レシチン)の構成成分 (2)○ (3)○ バリン、ロイシン、イソロイシンの 3 つが分枝アミノ酸である。 (4)○ (5)× フェニルアラニンの前駆体は、ホスホエノールピルビン酸とエリトロース-4-リン酸が結合 してできる 2-デヒドロ-3-デオキシ-アラビノヘプトン酸-7-リン酸である。 正解(5)

(28)

28 23-28 ヒト体内におけるアミノ酸の働きに関する記述である。誤っているのはどれか。 (1)アルギニンは、一酸化窒素(NO)の前駆体である。 (2)γ-カルボキシグルタミン酸は、プロトロンビンの構成アミノ酸である。 (3)グルタミン酸は、神経伝達物質である。 (4)システインは、メチオニン合成の基質である。 (5)シトルリンは、尿素回路の中間体である。 (1)○ NO シンターゼ(NOS)の作用で、アルギニンから NO とシトルリンが生成する。 (2)○ プロトロンビンの構成アミノ酸であるグルタミン酸を修飾してγカルボキシグルタミン酸 にする。この反応にはビタミン K が必要である。 (3)○ (4)× × メチオニン合成酵素は、ホモシステインと 5-メチルテトラヒドロ葉酸からメチオニン とテトラヒドロ葉酸を生成する。この反応にはビタミン B12が補酵素として作用する。 (5)○ 尿素回路の中間体は、シトルリン、アルギニノコハク酸、アルギニン、オルニチンの 4 つ。 正解(4) 24-31 生理活性物質とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである。正しいのはどれか。 (1)一酸化窒素(NO) - メチオニン (2)γ-アミノ酪酸(GABA) - グルタミン酸 (3)セロトニン - チロシン (4)ヒスタミン - ロイシン (5)アドレナリン - トリプトファン (1)× 一酸化窒素(NO)の前駆体はアルギニンである。 (2)〇 (3)× セロトニンの前駆体は、トリプトファンである。 (4)× ヒスタミンの前駆体は、ヒスチジンである。 (5)× アドレナリンの前駆体は、チロシンである。 正解(2) 25-29 ヒト体内に見出される窒素化合物とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである。正しいのは どれか。 (1)尿素 - アルギニン (2)ドーパミン - トリプトファン (3)ナイアシン - グルタミン酸 (4)尿酸 - ロイシン (5)一酸化窒素 - フェニルアラニン (1)〇 (2)× ドーパミンは、チロシンから合成される。トリプトファンは、セロトニンの前駆体である。 (3)× ナイアシンは、NAD(nicotinamide adenine dinucleotide)や NADP(nicotinamide adenine dinucleotide phosphate)の材料である。グルタミン酸は、γアミノ酪酸の前駆体である。 (4)× 尿酸は、プリン体塩基であるアデニンとグアニンの代謝産物である。

(5)× 一酸化窒素(NO)の前駆体はアルギニンである。フェニルアラニンは、チロシンの前駆体で ある。

(29)

29 25(追加)-28 ヒトの体内に見出される窒素化合物と、その前駆体のアミノ酸に関する組合せである。 正しいのはどれか。 (1)ヘム - トリプトファン (2)尿酸 - アルギニン (3)クレアチン - フェニルアラニン (4)グルタチオン - ロイシン (5)ノルアドレナリン - チロシン (1)× ヘムの前駆体アミノ酸は、グリシンである。 (2)× 尿酸は、プリン体(アデニンとグアニン)の代謝産物である。 (3)× クレアチンの前駆体アミノ酸は、アルギニンとグリシンである。 (4)× グルタチオンの前駆体アミノ酸は、グルタミン酸、システイン、グリシンである。 (5)〇 正解(5) 28-26 アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)ドーパミンは、グルタミン酸から生成される。 (2)γ-アミノ酪酸(GABA)は、チロシンから生成される。 (3)ユビキチンは、たんぱく質合成に関与する。 (4)オートファジー(autophagy)は、過食によって誘導される。 (5)プロテアソームは、たんぱく質の分解に関与する。 (1)× チロシンから生成 (2)× グルタミンから生成 (3)× たんぱく質分解に関与 (4)× 飢餓によって誘導 (5)○ 正解(5) 29-26 アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。 (1)γ-アミノ酷酸(GABA)は、トリブトフアンから生成される。 (2)アドレナリンは、ヒスチジンから生成される。 (3)ユビキチンは、必須アミノ酸の合成に関与する。 (4)プロテアソームは、たんぱく質リン酸化酵素である。 (5)オートファジー(autophagy)は、絶食によって誘缚される。 (1)× グルタミン酸から生成 (2)× チロシンから生成 (3)× 細胞質の不要なたんぱく質の分解に関与 (4)× たんぱく質を加水分解する酵素 (5)○ 正解(5)

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