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環境学習における子どもの環境認識と生活感覚に関する研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)環境学習における子どもの環境認識と生活感覚に関する研究 キーワード:環境学習,子ども,生活,課題解決,環境認識,生活感覚 発達・社会システム専攻 増本 孝子 目次. 日常的に認識し難いエネルギー・環境問題を子どもが認. はじめに. 識していく過程に着目する。その研究の対象と方法とし. 第一章. 環境学習における今日的課題と広がり. 第一節 環境学習における今日的課題 第二節 環境教育の現状 第三節 先行実践事例に関する考察 第二章. 現代の子どもの生活感覚と環境認識. 第一節 現代の子どもの情報メディア機器と生活 感覚. ては、①子どもの環境学習実践の分析、②環境教育の指 導書の分析を取り上げる。 本研究は、今日の子どもをとりまく状況において、子 どもが自ら考えることの重要性に視点をおき、現代の子 どもが環境学習をする意義を積極的に究明しようとする ものである。 「環境」とは、 「めぐり囲む区域、四囲の外界。周囲の. 第二節 現代の子どもの消費生活文化と環境認識. 事物。特に、人間または生物をとりまき、それと相互作. 第三節 現代の子どもの自然環境・生活環境とのか. 用を及ぼし合うものとして見た外界i」を指す。子どもに. かわり 第四節 現代の子どもの生活感覚と環境認識の形 成 第三章. 環境教育指導資料における環境教育の視点. おいては子どもをとりまく外界であると定義される。本 研究においては、特に子どもの日常生活を中心とした、 「人間の日々の生活に大きく関わっている空気・水・日 、すなわち、生活に関わる自然を 照・騒音などの環境ii」. 第一節 環境教育政策の概要. 含めた全ての環境を対象とする。その中で、子どもがそ. 第二節 環境教育指導資料(小学校編)における環. の環境をどのように認識しているのか、認識とは「物事. 境教育 第四章. 環境学習実践における子どもの環境認識と生 活感覚. 」を指す。 を見定め、その意味を理解することiii。 本研究においては、「子どもが生活環境を中心として 自らを取り巻く環境をどのように見て、考え、理解し、. 第一節 子どもの環境学習実践の事例分析の視点. 判断しているのか。 」 を環境認識と定義し、 あわせて、 「子. 第二節 事例①色で涼しく. どもがどのように生活を感じとらえているかiv」を生活. 第三節 事例②電子レンジの省エネ. 感覚と定義する。その上で、環境学習において、子ども. 第四節 環境学習実践における子どもの環境認識. がどのように生活に目を向け、学習の中で考える過程を. と生活感覚 終章. 経て、環境問題を学習し、認識しているのかを探るもの である。これは、嘉田由紀子らの提唱する、環境と人間 とのかかわりを日常生活の視点から見ようとする生活環. 1.研究の目的と方法. 境主義vにも通ずるものである。. 本研究は、今日、環境問題への関心の高まりや『総合. 今日、環境問題への関心の高まりを背景とし、また、. 的な学習の時間』の導入に伴い学校や地域において広く. 現代的課題のひとつとして上げられることから『総合的. 取り組まれている環境学習において、その内容における. な学習の時間』の導入に伴い、学校や地域において環境. 子どもの日常生活と環境問題との関りを子どもがどのよ. 学習は広く取り組まれている。. うにとらえ、学習しているのかに着目し、子どもが実際. その内容においては次の問題が存在している。. に学習の中でとらえている生活や環境を検証することに. 一点目は、学習するテーマが、本来学習の主体とな. よって解明し、今日の環境学習実践の広がりと深まりの. るべき子ども自身が生活の中から考え、導きだした課題. 検証を行うことを目的としている。よって研究の目的を. ではない、すなわち子どもが学習の主体となっていない. 達成するための視点や内容としては、環境学習の中でも. 点である。. 特にエネルギー・環境学習に視点を置き、 生活において、. ニ点目は、子どもが持っている発想の多様性と大人の.

(2) 発想のズレが存在する点である。. る、というネガティブなものが多く見られる。これは、. 三点目は、子どもが自ら考え、生活に基づき環境に対. 子どもだけでなく、現代社会の全般に共通する問題点と. する考え方を構築できるという環境学習の有する可能性. 「よい」 して指摘されていることでもあるix。すなわち、. が活かされていない点である。. 「悪い」といった判断が情報や消費社会によって左右さ. 一点目についてであるが、今日、学校や地域で行わ. れるという現代社会に対する危惧である。. れている環境学習は自然保護意識の高揚や自然を愛する. つまり、今日の子どもが、現代生活において自ら考え. ことを目的とした、 自然を観察したり、 自然保護を学ぶ、. ることのない、そしてできない状況におかれていると言. といった自然保護教育であることが多い。その具体的な. えよう。. 内容は、蛍を育てるといった生物を通じた自然保護、自. つまり、このような現代社会において、環境学習にお. 然保護や水の大切さを学習するための川の清掃、校区の. いて子どもが自分の生活をどうするかということを考え. ごみ広い、給食時の牛乳パックのリサイクル、アルミ缶. ることは、すなわち、子どもが自分で考えるという力量. のリサイクルといったゴミ問題に関することなどである。. 形成を行うことができる可能性を有するものである。今. これらの学習は、 「○○川を守ろう!」 「○○が大変!」. 日の子どもを取り巻く状況を鑑みたとき、その意義は大. といったように、 地域環境問題から、 地球環境問題まで、. きい。. 様々な環境問題として考えられている事例をテーマとし. 現代の環境教育・環境学習における課題は、この教育. て、学習するものである。そこに子どもの日々の生活と. 実践が、先述したように自分の生活をどうするのかとい. いった日常性は考慮されていない。. うことを考えるという大きな意義、可能性を有しながら. 二点目についてであるが、筆者が現在までに関与して. も、その多くの実践において、それがどうしてよいこと. きた福岡市におけるエネルギー・環境学習においては、. なのか、と自分で考える過程が考慮されていないという. 従来までの環境学習において学習されてきた自然環境や. ことである。. ゴミ問題、などとは視点を異にする研究をする子どもが. 例示するならば、川をきれいにする活動は蛍が住める. 多く見られた。その学習内容は多様なものがあり、具体. 川にすること、というように条件反射的に教えられてい. 的に例示するならば、スーパーやデパートで購入したお. ることである。. 惣菜を家で食べる「中食」に関する研究、電子レンジに. すなわち、環境美化や環境保全といった場合にはアル. よるエコクッキングの研究、色による洋服の涼しさ・暖. ミ缶を拾う、というように考えるトレーニングが行われ. かさに関する研究、 冷蔵庫の冷え方に関する研究である。. ずにマニュアル的に指導されることが多いことが指摘で. これらの研究内容は、生活を取り巻く多様なテーマの. きよう。これは、理想の環境像を子どもに教える可能性. 中から子ども自身が興味・関心を持ち、発想したもので. をもはらみ、ある側面だけが強調され、結果的に別の側. ある。 これは、 大人からの学習内容の意味付けではなく、. 面が学習する子どもから遠ざけられたりする可能性が存. 子ども自身が発想したことに意味があると言えよう。つ. 在する。. まり、子どもは環境を学ぶということを教えられると、. また、環境学習は、自分で自分の生活をいかにするの. 自分の視点で考えていくことができると評価されるもの. かを考え、 自分はどれを選ぶのか、 自分はどうするのか、. である。. その選択をする過程が重要であり、またその答えは決ま. 三点目であるが、環境学習は、環境という日々の生活. った答えがあるのではなく、子どもそれぞれが多様に答. を取り巻くものを学習するものであり、自分がそれをい. えを持つことができるものである。これは、学校教育と. かにするかということを考える学習である。. は異なった形態として、つまり、単一の答えを求めない. 現代の子どもをとりまく日常は、環境とのかかわりに おいても、例えば、 「スズメを知らない子ども」の登場vi、. 授業形態として評価されるものである。 すなわち、環境学習は今日の子どもを取り巻く状況に. という危機的状況であると言われる。子どもや若者の問. 対し、多くの可能性を有するものである。しかし、その. 題を指摘するキーワードとして「消費思想の深化vii 」、. 環境学習においても指導のマニュアル化がなされている. 「規範意識の崩れ」 、また、 「九〇年代は、まさに「差異」. 側面があることは否めない。この状況を改善することに. と「記号」の延長線上にあるviii」といった、自然体験が. よって、現代の子どもが環境学習を行うことによる可能. 少なく、消費世界と情報社会に取り込まれ、規範意識が. 性が一層大きなものとなると言えよう。. 崩れており、なおかつ自己決定も消費世界と情報社会が. また、現代社会における子どもの育ちの現状は、生活. 浸透した結果、自らの感覚ではなく記号をもって判断す. 力の乏しさについて「生活を主体的にとらえる力をつけ.

(3) る場を失った子どもたちx」と表されるように生活を営む. アによる情報からの判断が大きく影響している可能性が. ための「生きる力」の未成熟さが指摘されている。子ど. 考えられることが明らかになった。. もをとりまく生活において自分の生活をいかにするかを. 第三章においては、今日の子どもの環境学習に対する. 考えることを必要とする環境学習は、この点からしても. 環境教育の視点を探るため、文部省(現:文部科学省). 大きな可能性を有すると言えよう。. が 1992 年に作成した『環境教育指導資料(小学校編) 』. 子どもの環境学習に対する、現在の環境教育実践は、. の考察を行い、今日の環境教育の視点の検証を行った。. 環境の保護・保全を前提とし、それらに対して、マニュ. その結果、学習するテーマが決まっていることと、子ど. アル的に行動を提示する形で進められるものが多い。こ. もの日常性があまり考慮されていないことが明らかにな. のことは、環境学習が有する、子ども自身が生活を基盤. った。. として、環境問題や環境に対してどのように考えるのか. 第四章においては、環境学習の実践例の中から、実際. という、子どもが考えるプロセスを経ないものとなる可. の子どもの学習過程を、そのノートの記述を追うことに. 能性をはらんでいる。よって上記三点を改善することに. より、環境学習において、子どもが自分で考え、答えを. より、環境学習の持つ可能性が一層大きなものとなると. 導き出していく過程を明らかにした。具体的には、福岡. 言えよう。. 市立 A 小学校の5年生における学年取り組みの中から、. 本研究では、これらの三点の問題を鑑みつつ、今日の. 本研究が課題とする子どもの生活に関るテーマを学習し、. 環境学習実践および環境教育実践の現状を概観するとと. 合せて、生活全般の中で見ると埋没しているために、現. もに、実際の環境学習実践の中における子どもの学習過. 代の子どもにおいて喪失されていると危惧されがちな、. 程に着目し、子どもの学習ノートの記述を追うことによ. 子ども自身の感覚が学習の中に見られた2事例を取り上. って、その過程において、子ども自身が考え、答えを導. げ、その学習過程を明らかにした。分析においては、子. き出すことができるプロセスを経ることができるという. どもが記録したノートを用いた。このノートは各自が学. 環境学習が有する特性と可能性を検証した。. 習に合わせて自由に記入するものであり、記入する内容 に指導はなされていないために、子どもの視点での学習. 2.論文の概要. が明らかになると考え分析に用いた。. まず、第一章では、環境学習の今日的課題を整理する. 取り上げた事例は、①色による洋服の涼しさ・暖かさの. とともに、現在行われている環境学習・環境教育実践が. 研究、②電子レンジによるエコクッキングの2事例であ. どのようなものを主流としているのか検証を行う共に、. る。. 先行実践事例の考察を行うことにより、本研究との差異 を明らかにした。. これらの 2 事例から、それぞれの子どもが自分で考え る過程を経て、自分の生活と地球環境問題とのかかわり. 第二章においては、ベネッセ未来教育研究所実施「小. とに気づき、自らの生活の中で自分がどうするのか、自. 学生ナウ」等を中心に、小学生に対する各種調査結果か. 分で答えを見つけることができるようになった点が明ら. ら、①現代の子どもの情報メディア機器と生活感覚、②. かになった。すなわち、環境学習を通じて、自分の生活. 現代の子どもの消費生活文化と環境認識、③現代の子ど. に目を向け、環境問題との自分の生活との具体的かかわ. もと自然環境・生活環境とのかかわり、という上記 3 つ. りを自分で気づき、 考え、 それぞれの子ども自身の中で、. の視点から、現代の子どもの生活感覚と環境認識につい. 記号化された思考ではなく、自分の判断によりどうする. て、検証を行った。この 3 つの視点から浮かび上がった. のか、すなわち、考える過程を得て、ゆらぎの中で、自. 現代の子どもの特徴は、. 分の環境に関する考え方、つまり、本研究において課題. (ア) 間接経験の肥大と直接経験の縮小 (イ) 消費文化のもとでの成長. とする環境認識が行われたのである。 これらの事例に共通して観察できたことは、学習過程. (ウ) 快適性の高い生活. において、最後まで子どもが学習をやりぬいたことであ. (エ) 自然環境との脆弱なかかわり. る。この学習を支えたものはモチベーションの高さであ. という点であらわされた。その結果、現代の子どもが. る。このモチベーションは、すなわち、学ぶことへの楽. どのように暮らしを感じ取っているか、すなわち生活感. しさであると言えよう。自分で答えを導き出し、それに. 覚は、その生活における快適性の高さが大きく影響して. 正解・不正解はないという環境学習が有する学習の特徴. いると考えられ、現代の子どもが、自分をとりまく環境. に帰するものであると考えられるが、子どもが、本来子. を見て、判断しているか、すなわち環境認識は、メディ. ども自身の中に持つ楽しさを学習場面において発揮し、.

(4) 学習を成し遂げたのである。今日、子どもの学力低下が. ・ 榎本博明編『発達教育学』ブレーン出版、2003 年. 問題となる現代の状況において、子どもが学ぶ楽しさを. ・ 片岡徳雄『子どもの感性を育む』NHK ブックス、 1990 年. 感じ、見つけることができることは、非常に示唆的であ った。. ・ 嘉田由紀子『生活世界の環境学』農山漁村文化協会、 1995 年. 結論としては、環境学習において、自分の興味・関心 から始めた学習の中で、自分を取りまく生活に目を向け. ・ 田中実・安藤聡彦『環境教育をつくる』大月書店、 1997 年. て、自分で考える過程を経て、自分なりの答えや考えを 持つことが明らかになった。. ・ 南里悦史『改訂 子どもの生活体験と学・社連携』. 今日、子どもの生活と取り巻く状況は、消費社会や情 報社会のもと思考が記号化されていると言われるように、. 光生館、2001 年 ・ 藤岡貞彦編『<環境と開発>の教育学』同時代社、 1998 年. 「よい」こと、 「美しい」こと、という基準に照らして考 え、自分で考え判断することが困難な状況にある。 環境学習は、このような状況のもと、子ども自身が生 活に目を向け、自分で考える過程を経て、自分で問題を 見つけていく力量を形成することが可能である。また、 その問題を見つけ、自分がどのように考えるか、どう答 えを導き出すのかといった時に単一の回答はなく、多様 な回答が存在するものである。 すなわち、環境学習は、今日の子どもを取り巻く、消 費社会や情報社会、合せて、単一の回答を求める学校的 価値に対する対抗基軸として位置付けられよう。この点 から考えても今日の子どもたちが環境学習を行う意義は 小さくない。 今後の課題としては、環境学習は、上述した大きな可 能性を有するものであるが、現在行われている環境学習 は、学習者が考える過程を重視せず、マニュアル的に行 われる側面を有する。 今日、環境学習は個々別々の方法論や内容論がそれぞ れ環境学習として存在し、概念の統一はない。よって、 本研究で明らかになった子どもの事例が、そのままに他 の環境学習実践で求められるものではない。 環境学習という考え方をめぐる議論が行われ、統一的 な方法論や内容論の必要性が叫ばれる時、今日の環境学 習の現状が改善され、環境学習の有する可能性がいかに 活用されるかが大きな課題である。 よって、現代の子どもを取り巻く状況を鑑みたとき、 子どもが生活の中から考える学習過程を重視した、統一 的な環境学習・環境教育のプログラムの作成が急務であ り、課題であると言えよう。 また、学習を支援する大人においてもどのようにその 学習を支援するのかという力量形成が必要である。学習 を支援する者の力量形成をいかにおこなうかは今後の研 究課題としたい。 3.主要参考文献. i. 広辞苑 第四版、1995 大辞林 第二版、1999 iii 広辞苑 第四版、1995 iv 「感覚」とは、 「①目・耳・鼻・皮膚・舌などが身体 の内外から受けた刺激を感じ取る働き。また感じとった 色・音・におい・温度など。哲学的には知覚の構成分で あり、まだ意味づけられていないものとして知覚とは区 分される。 」 (大辞林、二版)ことから、意味づけをせず にどのようにとらえているかという意味で用いる。 v 嘉田由紀子『生活世界の環境学−琵琶湖からのメッセ ージ−』農村漁村文化協会、1995 vi 安藤聡彦「自然観察から環境計画へ−大森亨の教育実 践をめぐる考察−」藤岡貞彦編『<環境と開発>の教育 学』同時代社、1998 vii 片岡徳雄『子どもの感性を育む』NHK 出版、1990 viii 千石保 『新エゴイズムの若者たち』PHP 研究所、2001 ix 情報化社会における危惧として、山下柚美は今日の情 報化社会において、人々は自己の中に情報によって作り 出された基準を設け、その基準と照らして例えば「美」 を判断し、 「五感/感覚」 を使った暮らし方とは別な次元 で日々の生活を営み始めた。人は感覚を十分に使って生 きることを忘れ始めたと指摘している。 (山下柚美 『五感 喪失』文藝春秋、1999) x 丸岡玲子『子どもの自立と生活力』国民文庫、1990 ii.

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参照

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