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Microsoft Word - B-1. バッグ類.doc

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バッグ類

1. 日本のマーケット事情

(1) 品目の定義

ここでは、かばん(トランク、スーツケース、書類かばんなど)、ハンドバッグ、財布等の小物を含むバッグ類を扱う。貿易

統計上、バッグ類は外面素材によって、革製(コンポジションレザー製、パテントレザー製を含む)、プラスチックシート製

または紡織用繊維製、その他の材料製に区分される。

HS番号は以下のとおりである。

品目名 HS番号 外面素材 4202.11、91 革製 4202.12、92 プラスチックシート製または紡織用繊維製 かばん類 (トランク、スーツケース、携帯用化粧道具入れ、エグ ゼグティブケース、書類かばん、通学用かばん等) 4202.19、99 その他 4202.21 革製 4202.22 プラスチックシート製または紡織用繊維製 ハンドバッグ (取手が付いていないものを含み、肩ひもが付いてい るかいないを問わない) 4202.29 その他 4202.31 革製 4202.32 プラスチックシート製または紡織用繊維製 小物 (通常ポケットやハンドバッグに入れて携帯するもの) 4202.39 その他 注1) コンポジションレザーとは、革のくず、砕片を集めて作ったもの。 注2) パテントレザーとは、革にワニス・ラッカー等を塗布、またはプラスチックシートをかぶせて光沢を出したもの。 注3) 最近は、かばんとハンドバッグの垣根が取り払われ、分類する上で難しい製品が多くなっている。

(2) 市場動向

日本のバッグ市場では1,000円~5,000円程度の普及品については中国をはじめとするアジア諸国からの輸入品が

価格の安さと実用性で市場を席巻し、その上に1万円~3万円の国内ブランド、2万円~7万円の海外ブランド、そして7

万円以上の欧州ラグジュアリーブランドと階層化されている。近年は中国製の低価格・良品質のバッグが消費者の支持

を集め、年々輸入が拡大する一方、商品価値の高いラグジュアリーブランドが売上を伸ばし、その狭間で特徴のない中

価格帯(主として国産品)が没落するという二極化傾向が顕著に見られる。国内メーカーが製造・加工委託拠点を中国

にシフトする動きが本格化するとともに、国産品の出荷額の減少が輸入品の増加以上に大きくなり、バッグ市場は総体

的に減少傾向を示している(⇒図表8)。

ラグジュアリーブランドの需要を担っているのが特別な富裕層ではなく、

20代~30代の若い女性が多い点に日本の

ファッション市場の特性がある。ある調査によると、首都圏の

20代女性の約半数が海外のラグジュアリーブランドのバッグ

を所有し、その理由として「自分へのごほうびとして購入した」、「ブランドが好き・自分が満足できるから」、「品質・ファッ

ション面で安心できるから」をあげている。このように、ラグジュアリーブランドの多くは一時のようなブランドの名前で売れ

ているのではなく、品質の高さ、洗練されたデザイン、機能性と美しさを併せ持つ装飾的ディテール、上質のイメージ、

手厚いアフターサービスなどの総合力で顧客の信頼を獲得している。なかでもルイ・ヴィトン(フランス)は

1978年の日本

法人設立以来年々順調に売上を伸ばし、

2000年には日本市場の海外ブランドとして初めて1,000億円を超える規模に

達した。

2003年にセリーヌ・ジャパンを吸収合併して、商号をLVJグループに変更し、売上高1,529億円と過去最高を更

新している(同社は

2004年度以降売上高を開示していないが、フェンディ・ジャパン、ロエベジャパンを合併して、さらに

業績を高めており、

500億円台と推定されるエルメスジャポン、グッチグループジャパン以下を大きく引き離している)。

近年は、これらのラグジュアリーブランドの使わなくなったバッグを買い取り、中古品として販売する二次流通市場がで

きあがり、なかなか入手できないモデルをプレミアム価格で買い取り・販売するなど、「資産」としてのブランドの価値を高

める役割を果たしている。

ラグジュアリーブランド各社は、2004年以降も積極的に大型直営店をオープンしているが、これまで市場を牽引してき

た勢いに減速感が出ているのも事実である。ブランド人気を支えてきた若い女性の消費支出が海外旅行やエステなど

に分散し、やや購買意欲が衰えていることに加え、ユーロ高・円安による価格上昇で、若い女性には手が出ない価格帯

になってきていることも大きい。例えば、ルイ・ヴィトンは日本国内の販売価格をフランスの1.4倍に設定し、為替相場に

連動して小売価格を改定する仕組みをオープンにしているが、近年のユーロ高により、2001年2月以降7回にわたる引

き上げ(1回値下げ)が行われた結果、2005年2月時点の小売価格は同じ商品でも2000年当時に比べて40%強上昇し

ている。

(2)

最近、成長著しいブランドとしてコーチ(米国)があげられる。3~5万円を主力とする価格帯の商品は20~30代の女

性に「手の届く高級品」として人気が高く、コーチ・ジャパンは2004年6月期までの3年間で売上高を3倍の316億円に増

やしている。同社は2005年7月に住友商事との合弁を解消してコーチの全額出資子会社体制とし、2009年には売上高

を800億円に拡大する計画を発表している。最近は他ブランドもこの層を狙って販売量の増加をねらおうとしており、ル

イ・ヴィトンが6月に発表した最新作「アンティグア・ライン」は、オールキャンバス地のトート&ショルダーバッグで、

65,100円からと同社のバッグとしては最も低価格帯の商品である。一方、これとは対照的に、グッチは現在既に多くのラ

グジュアリーブランドバッグを所有し、同じブランドでも他の人が持っていない商品を求める富裕層をターゲットとして、高

額な商品ラインナップ(中心価格が10~15万円)を充実させて高級感を徹底させる戦略をとっている。

最近のバッグ市場では小型のハンドバッグの人気が薄れ、トートバッグ、ボストンバッグ、リュックなど、より収納性の高

い商品を好む傾向がますます強くなっている。さらに、ストラップを調節することで、2-WAY(トート&ショルダー)、

3-WAY(+斜め掛け)にも使い分けられるタイプ、同じデザインのポーチバッグとセットになっているものなどが人気である。

消費者ニーズの多様化・高度化に応えるため、素材もますます多様化しており、合成皮革、キャンバス生地、パラシュー

ト生地、ナイロンなど複数の素材を組み合わせて、軽量で使い勝手が良く機能性に優れ、しかもデザイン性の高い商品

が求められている。この結果、ラグジュアリーブランドの定番商品を除いて、少量多品種化、商品サイクルの短縮化が一

段と進行している。また新しい傾向として、30代以上の大人の男性に向けた革製のカジュアルバッグ、ビジネスバッグに

注目が集まっており、これまでの女性の需要一辺倒からの変化も感じられる。

(3) 日本の流通・取引慣行

バッグ類の国内の流通経路は、メーカー(製造卸)→卸売問屋→販売店→消費者という経路が一般的である。エース、

サザビー、吉田、松崎など大手卸売問屋はブランドメーカー(製造卸)として、自ら商品を企画し、下請メーカーを組織・

管理して製造した商品を自己ブランドで販売し、市場での主導権を握っている。ただし、最大手のエースで売上高258

億円の規模であり、海外ブランドとの差が大きい。同社は2004年末に40年間にわたって続いたサムソナイト(米国)との

ライセンス製造契約を終了し、今後は日本法人サムソナイト・ジャパンを通じて、米国本社が扱う商品を輸入販売する体

制となる。また、サザビーも22年間続いたC.M.C.(フランス、アニエスベーブランド)との合弁契約を2005年3月で解消し

ており、それぞれメインブランドを手離した後の経営戦略が注目されている。一般の卸売問屋はその主たる販売先によ

って、地方向け、百貨店向け、現金専門問屋に分けられ、中国、ASEANから輸入されたノンブランド品は、国産品とほ

ぼ同じ流通経路をたどる。

高級ブランド品は海外メーカー日本法人または輸入代理店から百貨店、専門店等に販売されることが多い。近年は、

海外の有力ブランドが相次いで大型直営店(メガストア)をオープンし、日本国内でのイメージ発信拠点として、消費者

に直接アプローチしている。また、百貨店や総合スーパー等の小売店が直接海外メーカーから買い付ける直輸入や、

日本仕様の規格に基づいた商品を海外から輸入する開発輸入、日本の代理店を通さずに海外の販売店等から直接輸

入する並行輸入等、輸入の形態が多様化している。最近はインターネットを利用した販売も増えており、なかには個人

や一般小売店がデザイン・材料・部材を選択できる直接発注体制をとっているところもある。

図表1 バッグ類の流通経路

輸 入 業 者 百貨店・量販店 海 外 メ ー カ ー 国内メーカー 卸 売 問 屋 通信販売 専門店 小売店 消 費 者

(3)

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 2000 2001 2002 2003 2004 0 100,000 200,000 300,000 2000 2001 2002 2003 2004

2. 貿易動向

(1) 日本の輸入動向

2004年におけるバッグ類の輸入は6億5,353万個(前年比4.0%増)、3,808億5,300万円(同5.4%増)の規模に達し

た。ここ1、2年は減速気味で、市場での飽和感が見えつつあったが、2004年には再び拡大に転じ、数量・金額ともに過

去最高を更新している。数量では中国の伸びがめざましく、2004年には5億9,865万個、全体の91.6%を占めるまでに

なっている。日本の大手メーカー・製造卸問屋だけでなく、中規模メーカーも生き残りをかけて中国での生産・加工委託

に進出し、また、海外メーカーも中国を対日輸出拠点とするところが増えている(⇒図表2、4)。

品目別にみると、輸入の中核はプラスチックシート(合成皮革などを含む)や繊維製のかばんであり、輸入総量の

74.0%(4億8,329万個)、輸入総額の52.1%(1億9,856万円)を占める。金額ベースでこれに続くのが革製かばん(451

億円)、プラスチックシート/繊維製小物(384億円)、革製小物(366億円)で、いずれも前年実績を上回る(⇒図表3)。

なかでも革製かばんは最近5年間で1.8倍の規模に急拡大している(⇒図表2)。

全体として活況を呈する輸入バッグ市場で、唯一革製ハンドバッグだけは低迷が続いており、最近

5年間に278億円

501万個)から222億円(379万個)へと減少し、ピーク時の1996年(550億円)に比べて40%の規模に縮小している。こ

の背景には、需要の主体が大型で収納性が高く、使い勝手の良いかばんタイプのバッグにシフトし、素材的にもキャン

バス地など軽量でデザイン的自由度の高いものが好まれるようになっていることがあげられる。

図表2 バッグ類(全体)の輸入の推移

[輸入総額の推移] [品目別輸入金額の推移]

金 額 数 量 2000 2001 2002 2003 2004 2000 2001 2002 2003 2004 かばん 24,464 30,395 36,413 40,424 45,064 6,717 7,195 8,558 9,404 11,355 ハンドバッグ 27,839 28,394 23,937 22,938 22,202 5,007 4,274 4,222 3,804 3,791 小物類 31,747 33,790 31,729 34,797 36,633 27,994 27,438 27,636 27,061 27,622 革製 小 計 84,050 92,578 92,080 98,160 103,899 39,717 38,907 40,417 40,269 42,769 かばん 174,962 202,484 193,497 190,256 198,559 437,129 473,662 468,540 476,965 483,292 ハンドバッグ 33,919 37,738 30,808 33,574 34,654 21,735 19,195 19,292 18,303 18,503 小物類 25,296 30,906 32,562 34,801 38,357 60,188 70,005 66,493 71,813 85,616 プラスチック シート/ 繊維製 小 計 234,177 271,128 256,867 258,631 271,570 519,052 562,862 554,325 567,081 587,411 かばん 3,518 4,538 4,387 3,935 4,533 8,071 9,365 13,307 11,436 13,164 ハンドバッグ 281 303 235 190 263 256 261 222 186 283 小物類 764 762 776 584 587 11,555 11,529 12,074 9,709 9,898 その他 小 計 4,564 5,602 5,398 4,708 5,383 19,882 21,155 25,603 21,332 23,345 合 計 322,791 369,309 354,345 361,499 380,853 578,651 622,924 620,345 628,682 653,525 単位:金額=百万円、数量=千個 出所:財務省「貿易統計」 (百万円) (年) (百万円) プラスチックシート/繊維製 その他 革製 (年)

(4)

その他 4.7% 中 国 48.0% EU 44.3% ASEAN 3.0% 0 50,000 100,000 150,000 200,000 2000 2001 2002 2003 2004

図表3 2004年における品目別輸入動向

金額ベース 数量ベース 平均単価 金 額 構成比 前年比 数 量 構成比 前年比 2003年 2004年 かばん 45,064 11.8% 111.5 11,355 1.7% 120.8 4,299 3,968 ハンドバッグ 22,202 5.8% 96.8 3,791 0.6% 99.7 6,030 5,856 革 製 小物 36,633 9.6% 105.3 27,622 4.2% 102.1 1,286 1,326 かばん 198,559 52.1% 104.4 483,292 74.0% 101.3 399 411 ハンドバッグ 34,654 9.1% 103.2 18,503 2.8% 101.1 1,834 1,873 プラスチックシート /繊維製 小物 38,357 10.1% 110.2 85,616 13.1% 119.2 485 448 かばん 4,533 1.2% 115.2 13,164 2.0% 115.1 344 344 ハンドバッグ 263 0.1% 138.6 283 0.0% 151.5 1,017 931 その他 小物 587 0.2% 100.6 9,898 1.5% 101.9 60 59 かばん (小計) 248,156 65.2% 105.8 507,812 77.7% 102.0 471 489 ハンドバッグ (小計) 57,119 15.0% 100.7 22,577 3.5% 101.3 2,543 2,530 小物類 (小計) 75,578 19.8% 107.7 123,136 18.8% 113.4 646 614 単位:金額=百万円、数量=千個、前年比=%。平均単価=個あたり円 出所:財務省「貿易統計」

(2) 対日輸出国別内訳及びASEANのポジショニング

中国からの輸入は2004年時点で輸入総数の実に91.6%(5億9,865万個)と、圧倒的多数を占め、バッグ類の生産基

地としての地位を一段と確立している。数量では輸入単価(CIFベース)で1個あたり306円という廉価な中国製品が市

場を席巻する一方、ルイ・ヴィトンやエルメスに代表されるフランス(1個あたり単価:19,034円)、グッチやプラダに代表さ

れるイタリア(同:11,545円)の高級品が市場で確固たる位置を獲得しており、金額ベースでは中国(1,830億円、

48.0%)、イタリア(755億円、19.8%)、フランス(736億円、19.3%)の上位3カ国が全体の87.1%を占める。これに年々

上昇を続けているスペインなどを加えたEU全体では44.3%(1,686億円)を占め、輸入バッグ市場では普及品の中国

対高級品のEUという構図が明確になっている。なお、コーチ(米国)は生産拠点を中国をはじめ世界10数カ国に国際

分散している。

図表4 バッグ類(全体)の主要対日輸出国・地域

[主要国の輸入金額推移] [2004 年の輸入金額構成] 2000 2001 2002 2003 2004 金 額 金 額 金 額 金 額 数 量 金 額 数 量 平均単価 中 国 135,509 159,283 160,126 163,496 568,058 182,996 48.0% 598,648 91.6% 306 イタリア 74,510 80,016 70,291 72,810 6,543 75,536 19.8% 6,543 1.0% 11,545 フランス 53,019 68,258 72,874 77,137 3,869 73,642 19.3% 3,869 0.6% 19,034 スペイン 6,481 8,756 8,652 12,491 782 13,830 3.6% 820 0.1% 16,859 米 国 12,121 13,469 9,911 8,188 2,644 8,367 2.2% 2,346 0.4% 3,566 ベトナム 6,105 6,818 6,164 5,573 8,733 4,983 1.3% 8,988 1.4% 554 タ イ 3,391 4,817 4,236 3,805 5,940 4,278 1.1% 6,209 1.0% 689 韓 国 12,906 9,740 6,961 4,268 13,106 3,116 0.8% 11,168 1.7% 279 その他 18,750 18,151 15,131 13,731 18,640 14,104 3.7% 14,933 2.3% 944 合 計 322,791 369,309 354,345 361,499 628,682 380,853 100.0% 653,525 100.0% 583 (E U) 137,683 161,499 156,679 167,706 13,339 168,620 44.3% 12,811 2.0% 13,162 (ASEAN) 12,414 14,962 13,254 11,538 20,025 11,338 3.0% 19,913 3.0% 569 単位:金額=百万円、数量=千個、平均単価=個あたり円 出所:財務省「貿易統計」 (年) (百万円) 中 国 イタリア フランス スペイン

(5)

ここ数年、中国とEUからの輸入額はほぼ拮抗していたが、2004年には中国が前年の1,635億円から1,830億円へと

大きく増大したのに比べ、EUはユーロ高による輸入単価の上昇から数量が減少しているため、輸入額の伸びも限定的

(1,677億円→1,686億円)で、中国との差はこれまで以上に広がっている。特にフランスは数量・金額ともに前年比減に

終わり、減速傾向が明らかになっている。

品目別にみても、ほとんどの品目で中国、イタリア、フランスの3カ国が85~90%を独占し、他の国々を大きく引き離し

ている。唯一の例外はその他の材料製かばんだけで、中国に続いて米国、ドイツ、ASEANが上位を占める。中国が特

に強さを際立たせているのがプラスチックシート/繊維製かばん(1,210億円、シェア61.0%)であり、近年の中国躍進

の原動力となっている。一方、イタリアは革製かばん(169億円、シェア37.5%)とプラスチックシート/繊維製小物(116

億円、30.2%)、フランスは革製ハンドバッグ(74億円、33.4%)で中国を押さえてトップをキープしている(⇒図表5)。

図表5 品目別主要対日輸出国・地域 (2004年、金額ベース)

かばん (革製) ハンドバッグ (革製) 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 第1位 イタリア 16,921 37.5% 113.6 20,173 フランス 7,414 33.4% 92.2 68,986 第2位 中 国 13,210 29.3% 126.9 1,478 中 国 6,583 29.7% 100.6 2,024 第3位 フランス 9,299 20.6% 95.6 42,754 イタリア 5,464 24.6% 97.0 25,981 第4位 スペイン 1,806 4.0% 94.0 37,453 スペイン 722 3.3% 98.4 33,668 第5位 タ イ 570 1.3% 99.9 2,802 韓 国 412 1.9% 68.2 10,596 (ASEAN全体) 1,029 2.3% 117.8 1,233 456 2.1% 94.8 7,087 小物類 (革製) かばん(プラスチックシート/繊維製) 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 第1位 中 国 14,590 39.8% 113.4 638 中 国 121,047 61.0% 109.4 269 第2位 イタリア 8,857 24.2% 97.7 10,090 フランス 27,238 13.7% 94.1 15,487 第3位 フランス 8,034 21.9% 102.8 16,719 イタリア 26,027 13.1% 101.5 13,663 第4位 スペイン 2,649 7.2% 102.6 10,199 米 国 5,733 2.9% 100.5 3,063 第5位 タ イ 676 1.8% 90.1 765 ベトナム 4,280 2.2% 86.3 578 (ASEAN全体) 880 2.4% 97.7 772 7,936 4.0% 95.7 522 ハンドバッグ (プラスチックシート/繊維製) 小物類 (プラスチックシート/繊維製) 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 第1位 中 国 13,063 37.7% 112.0 766 イタリア 11,590 30.2% 105.1 5,056 第2位 フランス 11,737 33.9% 91.1 29,199 中 国 11,375 29.7% 131.6 147 第3位 イタリア 6,560 18.9% 102.0 20,365 フランス 9,853 25.7% 101.8 11,434 第4位 スペイン 1,245 3.6% 186.6 25,450 スペイン 4,215 11.0% 107.0 15,731 第5位 米 国 676 2.0% 109.4 9,518 米 国 493 1.3% 93.9 2,672 (ASEAN全体) 371 1.1% 118.2 1,015 236 0.6% 87.8 294 かばん (その他製) ハンドバッグ (その他製) 国 名 金 額 シェア 前年比 平均単価 国・地域名 金 額 シェア 前年比 平均単価 第1位 中 国 2,446 54.0% 117.5 257 中 国 194 73.9% 153.2 721 第2位 米 国 587 13.0% 94.8 6,620 イタリア 29 10.9% 89.0 37,661 第3位 ドイツ 373 8.2% 121.7 9,706 フランス 12 4.4% 275.7 44,487 第4位 インドネシア 217 4.8% 105.9 2,793 ドイツ 7 2.5% 全増 37,034 第5位 タ イ 194 4.3% 112.8 137 香 港 5 2.1% 94.8 1,440 (ASEAN全体) 422 9.3% 104.1 281 8 3.0% 150.9 1,393

バッグ類におけるASEANからの輸入は2004年時点で1,991万個、113億円であり、いずれも3.0%のシェアにとどまる。

主力とするプラスチックシート/繊維製かばんで中国製品と直接バッティングしているため、全体での輸入数量は最近5

年間に3,075万個から1,991万個へと大きく減少し、輸入額も2001年の150億円をピークに減少が続いている。ただし、

この間に韓国や台湾などがそれ以上に大きく減少しているため、バッグの対日輸出国金額ランキングで、ベトナムは第6

位(498億円、1.3%)、タイは第7位(428億円、1.1%)に位置している。(⇒図表4、6)

単位:金額=百万円、前年比=%、平均単価=個あたり円 出所:財務省「貿易統計」

(6)

12,414 14,962 13,254 11,538 11,338 0 5,000 10,000 15,000 20,000 2000 2001 2002 2003 2004 30,753 28,886 24,839 20,025 19,913 0 10,000 20,000 30,000 40,000 2000 2001 2002 2003 2004

図表6 ASEANからの国別/品目別輸入の推移

[金額推移] [数量推移] 金 額 数 量 2000 2001 2002 2003 2004 2000 2001 2002 2003 2004 かばん 443 661 757 874 1,029 368 301 267 384 834 ハンドバッグ 676 599 518 481 456 208 145 110 111 64 小物類 976 888 874 901 880 1,314 1,235 1,206 1,258 1,141 革 製 小 計 2,096 2,148 2,149 2,255 2,365 1,890 1,682 1,583 1,753 2,039 かばん 9,153 10,789 9,549 8,289 7,936 24,879 22,951 19,284 15,669 15,199 ハンドバッグ 587 1,044 558 314 371 1,013 959 590 364 366 小物類 300 401 413 268 236 1,747 1,767 1,908 935 800 プラスチック シート/ 繊維製 小 計 10,040 12,234 10,520 8,871 8,542 27,639 25,678 21,782 16,969 16,365 かばん 271 555 577 405 422 1,170 1,477 1,442 1,277 1,498 ハンドバッグ 5 25 7 5 8 5 25 7 4 6 小物類 2 1 2 2 2 49 24 24 22 5 その他 小 計 278 581 586 412 431 1,224 1,526 1,474 1,303 1,509 合 計 12,414 14,962 13,254 11,538 11,338 30,753 28,886 24,839 20,025 19,913 ASEAN 合計 全体に占めるシェア 3.8% 4.1% 3.7% 3.2% 3.0% 5.3% 4.6% 4.0% 3.2% 3.0% 革製バッグ 240 250 186 202 386 412 302 286 344 809 プラスチック/繊維製バッグ 5,862 6,555 5,974 5,366 4,594 14,904 13,442 10,431 8,378 8,177 その他のバッグ 3 12 3 4 2 9 41 11 11 2 合 計 6,105 6,818 6,164 5,573 4,983 15,325 13,785 10,727 8,733 8,988 ベトナム 全体に占めるシェア 1.9% 1.8% 1.7% 1.5% 1.3% 2.6% 2.2% 1.7% 1.4% 1.3% 革製バッグ 1,153 1,281 1,476 1,470 1,352 1,290 1,230 1,202 1,227 1,110 プラスチック/繊維製バッグ 2,012 3,188 2,460 2,160 2,729 6,114 5,729 4,362 3,527 3,685 その他のバッグ 226 348 301 175 196 999 1,172 1,190 1,186 1,414 合 計 3,391 4,817 4,236 3,805 4,278 8,402 8,132 6,754 5,940 6,209 タ イ 全体に占めるシェア 1.1% 1.3% 1.2% 1.1% 1.1% 1.5% 1.3% 1.1% 0.9% 0.9% 革製バッグ 146 91 71 89 154 87 72 35 68 48 プラスチック/繊維製バッグ 1,378 1,578 1,430 1,016 830 4,237 3,881 3,559 3,533 3,060 その他のバッグ 12 144 235 205 218 25 39 73 68 79 合 計 1,537 1,813 1,736 1,310 1,203 4,349 3,992 3,666 3,669 3,197 インド ネシア 全体に占めるシェア 0.5% 0.5% 0.5% 0.4% 0.3% 0.8% 0.6% 0.6% 0.6% 0.5% 革製バッグ 528 478 378 431 410 56 44 27 50 46 プラスチック/繊維製バッグ 42 94 67 36 43 82 176 79 91 46 その他のバッグ 0 1 2 0 0 0 5 2 0 0 合 計 571 573 447 467 453 139 225 108 141 93 シンガ ポール 全体に占めるシェア 0.2% 0.2% 0.1% 0.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% フィリピン 769 796 564 302 321 2,057 1,884 1,297 433 277 マレーシア 33 133 104 77 96 456 829 2,279 1,097 1,150 カンボジア 0 1 2 1 4 0 2 2 3 3 ミャンマー 5 11 2 0 1 11 37 6 4 4 ラオス 2 - - 2 - 13 - - 5 -ブルネイ - - - - - 単位:金額=百万円、数量=千個、平均単価=個あたり円 出所:財務省「貿易統計」 (百万円) (千個) (年) (年)

(7)

(3) 国内市場における輸入品のシェア

中国からの低価格品とEUからの高級ブランド品の狭間で、国内生産は減少の一途をたどり、1999年の2,346億円か

ら2003年には1,572億円へと2/3の規模に縮小している。国内生産の中核を占める、袋物やなめし革製ハンドバッグを

はじめ、ほとんどの品目(合成皮革製ケースを除く)で減少が目立つ。

図表7 バッグ類の国内生産の推移

1999 2000 2001 2002 2003 構成比 前年比 1999年比 なめし革製旅行かばん 1,581 1,313 697 1,183 1,116 0.7% 94.3 70.6 なめし革製書類入かばん・ 学生かばん・ランドセル 18,766 18,470 16,257 16,594 17,926 11.4% 108.0 95.5 革製ケース 3,432 1,351 1,367 1,357 897 0.6% 66.1 26.1 その他のなめし革製かばん類 4,189 3,437 2,928 3,992 3,393 2.2% 85.0 81.0 なめし革製ハンドバック 50,293 45,204 41,017 39,504 35,364 22.5% 89.5 70.3 合成皮革製ケース 8,180 8,385 7,940 8,983 8,757 5.6% 97.5 107.1 プラスチック製かばん 13,991 12,943 8,365 5,596 5,021 3.2% 89.7 35.9 その他のかばん類 35,483 33,536 32,681 26,466 26,219 16.7% 99.1 73.9 袋 物 85,968 77,061 69,768 52,662 48,628 30.9% 92.3 56.6 プラスチック製ハンドバック 1,756 588 562 500 440 0.3% 88.0 25.1 その他のハンドバック 10,999 12,061 11,108 8,323 9,460 6.0% 113.7 86.0 合 計 234,638 214,349 192,690 165,160 157,221 100.0% 95.2 67.0 単位:百万円(工場出荷額ベース)、前年比・1999年比=% 出所:「工業統計」(品目編) 従業員4人以上の事業所を対象とする。

ここから輸入品のシェアを概算すると、2003年時点で70%に達しているものと推計される。2004年には輸入がさらに

増加する一方、全国一のかばん産地の兵庫県豊岡市が台風による洪水で大きな被害を受け、国内生産力の低下が免

れないため、輸入品のシェアは一層上昇していると考えられる。

図表8 国内市場に占める輸入品のシェア

2000 2001 2002 2003 国内生産 214,349 192,690 165,160 157,221 輸 出 4,230 4,148 4,335 4,598 輸 入 322,791 369,309 354,345 361,499 国内市場計 532,910 557,851 515,170 514,122 輸入品のシェア 60.6% 66.2% 68.8% 70.3% 単位:百万円 出所:「工業統計」、「貿易統計」

3. 対日輸出における留意点

(1) 日本における輸入時の規制・手続き

革製バッグ類の輸入に際しては、場合によって「外国為替及び外国貿易法」、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関す

る法律」、「関税定率法」、「関税法」の規制を受ける。

1) 外国為替及び外国貿易法(外為法)「輸入貿易管理令」

ワシントン条約に基づき、外為法の輸入貿易管理令では、ワシントン条約の附属書に掲載される野生動植物および

それらを原材料とする製品を輸入規制の対象としている。規制内容は下記A~Cの通り。詳細は経済産業省 貿易経

済協力局 貿易管理部 貿易審査課に照会のこと。

A:ワシントン条約附属書Ⅰ

(絶滅のおそれのある動植物) 主として商業的目的のための取引は禁止。輸入割当品目に指定されており、経済産業大臣の輸入承認・輸入割当を 受けなければならない。

B: ワシントン条約附属書Ⅱ

(国際取引を厳しい規制の下におかないと絶滅のおそれがある動植物) 輸出国政府または公的機関が発行した輸出許可書・再輸出証明書を税関に提出しなければならない。また、経済産 業大臣による事前確認を必要とするものもある。

C: ワシントン条約附属書Ⅲ

(締約国が国内的な規制措置の対象とするもので、他の締約国の協力を必要とする動植物) 輸出国政府または公的機関が発行した輸出許可書・原産地証明書の原本・加工証明書等が必要となる。また、経済 産業大臣による事前確認品目となっているものもある。

ただし、人工的な飼育により繁殖させたもの、または条約締結前に取得されたものは規制の対象にならないが、その

旨の証明書が必要である。一般名では同条約の対象動物に該当するか否か、また人工的に飼育されたものかどうか

(8)

の判断が難しいため、革製バッグを輸入する際には、あらかじめ学名を調査してインボイスに正式な学名を記載してお

くことが望ましい。

2) 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律

一部の毛皮や羽毛のハンドバッグなどを輸入する際には、輸出国政府機関発行の輸出許可証または適法捕獲証

明書を添付しなければならない。

3) 関税定率法・関税法

有名ブランド品等の偽物や模倣品の輸入は関税定率法で禁止されているため、関税法に基づき税関で没収・廃棄

等の処分が行われた上、場合によっては輸入者等に罰金、懲役などの罰則が科せられる。特に近年は、有名ブランド

バッグ類のニセブランド品が多く摘発され、問題になっている。

2003年4月の関税定率法改正により、輸入差止申し立

て制度の対象に特許権、意匠権、実用新案権などが追加され、

2004年4月からは模倣品の製造業者、輸出・輸入業

者情報を権利者に開示し、権利者が輸入業者を訴訟などで追及できるようになった。さらに

2006年3月には商標権、

意匠権等に登録されていなくても、紛らわしい商品、偽ブランド品、形態をコピーした商品など不正競争防止法にかか

る物品を税関での取締り対象とすることが決定しており、模倣品対策が強化されている。

なお、財務省によると、バッグ類の輸入差止実績の推移は次のとおりである。2004年には6,420件、16万4,939個と

過去最多のバッグ類が、知的財産権侵害疑義物品として税関で差し止められており、バッグ類の差止め件数は全体

の50.2%を占める。

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 前年比 件 数 1,131 2,376 5,547 5,420 6,420 118.5 点 数 43,687 83,863 161,213 142,417 164,939 115.8

(2) 日本における販売時の規制・手続き

バッグ類の販売に際しては「不当景品類及び不当表示防止法」の規制を受ける。一部の革製バッグ類については、

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」、「家庭用品品質表示法」の規制を受ける。また、商標権

など知的財産権にかかる商品を販売する際には、権利者の権利侵害に注意する必要がある。偽物、紛らわしい名称の

使用、キャラクターの広告宣伝への無断利用などの行為は、「商標法」、「意匠法」、「不当競争防止法」などに基づき、

権利者から提訴される場合がある。

その他容器包装に関して、識別表示については「資源有効利用促進法(資源の有効な利用に関する法律)」の規制を、

再商品化については「容器包装リサイクル法(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)の規制

(一定の小規模事業者は適用から除外)を受ける場合がある。対象となる容器包装、特定事業者の範囲、表示方法など、

詳細は下記所轄官公庁に問い合わせのこと。

1) 不当景品類及び不当表示防止法

販売する商品等の内容について、一般消費者に優良と誤認させる誇大広告や虚偽表示などは、不当表示として禁

止されている。また、特定の原産国を判別することが困難な紛らわしい表示も不当表示として禁止されている。なお「原

産国」とは、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行なわれた国と定められている。

2) 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律

同法は絶滅のおそれのある種の保存を図る体系的な制度である。希少野生動植物種に指定された種の毛皮や皮と

いった器官、加工品について国内での譲渡・陳列の禁止を定めている。ただし商業目的で繁殖させたものなど一定の

要件に相当するものについては、環境省大臣に登録の申請を行い、登録票の交付を受けることにより流通が可能とな

る。登録の事務は環境省の指定機関である

(財)自然環境研究センターにおいて行われている。詳しくは環境省 自

然環境局

野生生物課に照会のこと。

3) 家庭用品品質表示法

同法により、革製バッグ類のうち、牛革・馬革・豚革・羊革・やぎ革を使用した「かばん」(ハンドバッグ、財布等の袋物

を除く)を販売する場合には、同法に基づく表示が義務づけられている(⇒(3) 販売時の表示規制)。

(3) 日本における販売時の表示規制

1) 法律に基づく義務表示

① 不当景品類及び不当表示防止法

すべての輸入バッグ類には、一般消費者が国産品を外国産と見まちがえたりしないように、また原産国を正しく判別

(9)

革製「かばん」の表示例

② 家庭用品品質表示法

革製バッグ類のうち、牛革・馬革・豚革・羊革・やぎ革を使用

した「かばん」(ハンドバッグ、財布等の袋物を除く)を販売する

場合には「家庭用品品質表示法」に基づき、下記のような表示

事項(表示方法および表示箇所を含む)が定められている。

1) 材料(皮革)の種類 2) 手入れ方法および保存方法 3) 表示者名及び住所又は電話番号の明示 (あらかじめ経済産業大臣に申請して承認を得た品質表示者の番号を用いて表示することで、表示者名及び連絡先に 代えることができる。)

③ 資源有効利用促進法

同法に基づき、一定の容器包装については分別回収促進のための識別表示をす

ることが義務づけられている。個包装、ラベル、外箱などに紙やプラスチック製包装材

を使用した場合、容器包装の1ヵ所以上に決められた様式で識別マークを表示する

必要がある。

2) 法律に基づく任意表示

バッグ類に関して法律に基づく任意表示は特にない。

3) 業界自主表示

① 日本かばん協会による「かばん」の表示ラベル

(社)日本かばん協会では「家庭用品品質表示法」に基づいて、外面積の60%以上に牛

革、馬革、豚革、羊革、やぎ革の皮革を使用した「かばん」に表示するラベルを作成してい

る。ラベルには、表に皮革製品の統一レザーマーク、裏に皮革の種類や取扱いの注意が表

示されている。また、日本製かばんには信頼性のマークが縫着されている。

問い合わせ先: (社)日本かばん協会 TEL:03-3862-3511 http://www.kaban.or.jp

(4) 新規参入時の留意点

バッグを含むファッション市場では、消費者ニーズが個性化、多様化、高度化しており、今後はさらに複雑な選択肢を

持つと思われる。日本市場に新しく参入しようとする海外メーカーは、消費者ニーズを先取りするための情報収集力、市

場分析力、商品企画力が要求される。ブランド名だけで商品が売れる時代ではなく、商品そのものに目が向けられるよう

になってきているため、むしろ新規参入のチャンスは拡大しているといえる。

特に女性用のハンドバッグやトートバッグは流行に左右されやすく、商品サイクルが短命である。百貨店、専門店、セ

レクトショップなどでは、顧客が訪れるたびに新鮮な印象を与えるために、頻繁に数量限定の新商品を投入し、希少性

を演出している。こうしたニーズに応えるため、少量多品種発注にきちんと応え、約束の納入期限を遵守することが信頼

できるパートナーに選ばれる基本である。

近年はバッグ類のニセブランド品が多いことが問題になっている。海外の有名ブランド品を模倣したニセブランド品の

輸入は、商標権、意匠権等の知的財産権を侵害するものとして関税定率法で禁止され、税関で差し止められ、没収、廃

棄等の処分がなされるので注意が必要である。また、ワニ革などが使われている革製バッグの場合には、ワシントン条約

の規制を受け、原産地証明書等が必要となるので注意しなければならない。

高額な大型かばんは、購入後長期間使用する商品であるため、アフターサービスの体制を整えておくことが不可欠で

ある。なお、ブランド品のアフターサービスは、通常、販売店が窓口となって行われている。修理の場合は、販売店自身

が修理する体制を整えているところは少ないため、国内の修理工場へ出す、輸入先へ返送、修理依頼する、または輸

入総代理店、国内直営店に依頼するなどの対応がとられる。自社で取り扱わない商品(購入先不明、並行輸入、個人

輸入など)への対応については販売店やブランドの方針によりさまざまであるが、近年は原則的に応じるところが増えて

いる。なお、日本では、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に害を及ぼしたことが証明された場合、製造業者

等の損害賠償責任について定め、被害者の保護を図る「PL(製造物責任)法」が制定されている。輸入品の場合は、輸

入者がその責任を負うことになるので、品質管理はもちろん取扱説明書・注意表示等に留意することが必要である。実

際、かばんのベルト金具の破損による落下で、ノートパソコンに損害を与えた例などが発生している。

外 箱 タッグ <表示例> かばんの表示例 皮革の種類:牛革 手入れ方法・保存方法 イ) ぬれた時は陰干しして乾かして下さい ロ) ベンジン類の使用は避けて下さい ハ) 保存する時は温度の高い場所は避けて下さい ○○株式会社 東京都○○区○○○-○-○ 電話番号 03-○○○○-○○○○

(10)

(5) 関連法制の所轄官公庁

外国為替及び外国貿易法(輸入貿易管理令)

経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理部 貿易審査課 TEL:03-3501-1511 (代) http://www.meti.go.jp

絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律/鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律

環境省 自然環境局 野生生物課

TEL:03-3581-3351 (代) FAX:03-3581-7090 (直通) http://www.env.go.jp

関税定率法・関税法

財務省 関税局 業務課

TEL:03-3581-4111 (代) http://www.mof.go.jp

不当景品類及び不当表示防止法

公正取引委員会 経済取引局 取引部 消費者取引課

TEL:03-3581-5471 (代) FAX:03-3581-1754 (直通) http://www.jftc.go.jp

家庭用品品質表示法

経済産業省 商務情報政策局 消費経済部 製品安全課 TEL:03-3501-1511 (代) http://www.meti.go.jp

資源有効利用促進法/容器包装リサイクル法

経済産業省 産業技術環境局 リサイクル推進課 TEL:03-3501-1511 (代) http://www.meti.go.jp 環境省 廃棄物・リサイクル対策部 企画課 リサイクル推進室

TEL:03-3581-3351 (代) FAX:03-3593-8262 (直通) http://www.env.go.jp

4. 日本の関税・消費税

(1) 関 税

バッグ類の関税率は次頁の図表9の通りである。事前に関税分類や関税率等を確認する場合、税関に対して口頭・文

書・Eメールで照会を行い、回答を受けることができる「事前教示制度」を利用すると便利である。

問合わせ先:税関ホームページ http://www.customs.go.jp 【特恵関税制度】 特恵受益国からバック類を輸入し、特恵関税の適用を受けようとする場合には、特恵受益国の税関などが発給する「特恵 原産地証明書」(Form A)を添付する必要がある(総価額が20万円以下の場合は不要)。詳細は財務省 関税局へ確認のこ と。なお、ASEAN諸国の関税率適用状況は以下のとおりである。 注) 日本・シンガポール新時代経済連携協定(JSEPA、2002年11月30日発効)に基づき、シンガポールを原産地とする物品の多 くが無税譲許されたが、バッグ類は譲許対象品目に含まれておらず、WTO協定税率が適用される。 適用税率 国 名 LDC特恵税率 ミャンマー、カンボジア、ラオス 一般特恵税率 タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム WTO協定税率 ブルネイ、シンガポール(注) 【関税暫定措置法による特例】 日本から原材料を輸出し、これを加工して製造した革製品(42.02項。外面が革製、コンポジションレザー製又はパテントレ ザー製のものに限る)を輸出許可日から1年以内に輸入する場合、関税暫定措置法に基づき、輸出原材料の関税相当額が 減免される「加工再輸入減税制度」が適用される。減税額は「輸出原材料価格×製品の関税率」となっている。この場合、輸 出の際に「加工・組立輸出貨物確認申告書」を提出して税関の確認を受けておく必要がある。 詳細は財務省 関税局へ確 認のこと。

(2) 消費税

(CIF+関税)×5%

5. 関連業界団体

・(社)日本かばん協会 TEL:03-3862-3511 http://www.kaban.or.jp

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図表9 バッグ類の関税率

税 率 HS番号 品 名 基本 WTO 協定 特恵 暫定 日星 協定 4202 トランク、スーツケース、携帯用化粧道具入れ、エグゼクティブケース、書類かばん、通学用 かばんその他これに類する容器 11 1. 外面が革製、コンポジションレザー製又はパテントレザー製のもの -100 (1) 携帯用化粧道具入れ (貴金属、これを張りもしくはめっきした金属、貴石、半貴石、ざんご、ぞうげ又は べっこうを使用したもののうち、課税価格が1個につき6,000円を超えるもの) 20% 16% 12.8% *無税 -200 (2) その他のもの 12.5% 10% 8% *無税 12 2. 外面がプラスチック製又は紡織用繊維製のもの -100 (1) 携帯用化粧道具入れ 20% 16% 12.8% *無税 (2) その他のもの -210 1) 外面がプラスチックシート製又は紡織用繊維製のもの 10% 8% 6.4% *無税 -220 2) その他のもの 5.8% 4.6% 3.68% *無税 19 3. その他のもの 4.1% (4.1%) 0.82% *無税 ハンドバッグ 21 1. 外面が革製、コンポジションレザー製又はパテントレザー製のもの (1) 貴金属、これを張り若しくはめっきした金属、貴石、半貴石、真珠、さんご、ぞうげ 又はべっこうを使用したもののうち、課税価格が1個に付き6,000円を超えるもの -110 1) 革製又はパテントレザー製のもの 17.5% 14% 11.2% *無税 -120 2) その他のもの 20% 16% 12.8% *無税 (2) その他のもの -210 1) 革製又はパテントレザー製のもの 10% 8% 6.4% *無税 -220 2) その他のもの 12.5% 10% 8% *無税 22 2. 外面がプラスチック製又は紡織用繊維製のもの -100 (1) 貴金属、これを張り若しくはめっきした金属、貴石、半貴石、真珠、さんご、ぞうげ 又はべっこうを使用したもののうち、課税価格が1個に付き6,000円を超えるもの 20% 16% 12.8% *無税 -200 (2) その他のもの 10% 8% *無税 6.4% 29 3. その他のもの 10% 8% 6.4% *無税 ポケット又はハンドバックに通常入れて携帯する製品 31 1. 外面が革製、コンポジションレザー製又はパテントレザー製のもの -100 (1) 財布 20% 16% 12.8% *無税 -200 (2) その他のもの 12.5% 10% *無税 8% 32 2. 外面がプラスチック製又は紡織用繊維製のもの -100 (1) 財布 20% 16% 12.8% *無税 -200 (1) その他のもの 10% 8% 6.4% *無税 39 3. その他のもの 4.1% (4.1%) 0.82% *無税 その他のもの 91 1. 外面が革製、コンポジションレザー製又はパテントレザー製のもの 12.5% 10% 8% *無税 92 2. 外面がプラスチック製又は紡織用繊維製のもの 10% 8% 6.4% *無税 注1) 特恵欄の「*」は後発開発途上国(Least Developed Countries)にのみ適用されることを示す。

注2) 税率は原則として、日星協定税率(シンガポールを原産地とする貨物にのみ適用)、特恵税率、WTO協定税率、暫定税率、 基本税率の順に優先して採用される。ただし、特恵税率は法令で定める要件を満たす場合に限られ、WTO協定税率はそれ が暫定税率又は基本税率より低い場合にのみ適用される。表の見方の詳細については、日本関税協会発行「実行関税率 表」などを参照のこと。

参照

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