• 検索結果がありません。

第3章 基本理念、政策目標、重点課題.pdf 宮崎市民長寿支援プラン(第8期高齢者福祉計画、第7期介護保険事業計画) 宮崎市

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "第3章 基本理念、政策目標、重点課題.pdf 宮崎市民長寿支援プラン(第8期高齢者福祉計画、第7期介護保険事業計画) 宮崎市"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

基本理念

政策目標

重点課題

第1節

基本理念と政策目標

第2節

重点課題

第3節

地域包括ケアシステムの7つの分野の取組み

(2)

基本理念

本市では、第五次宮崎市総合計画において、高齢者福祉等に係る重点項目として 2025 年問題に対応した「医療・福祉の充実」を掲げ、団塊の世代が後期高齢者となる 2025 年 問題に対応するため、住み慣れた地域での生活を支える地域包括ケアシステムの構築を目 指すこととしています。地域包括ケアシステムの推進にあたっては、医療と介護の切れ目 のないサービス提供のほか、サービス提供に必要な体制の充実や、高齢者がともに支え合 い、生きがいや誇りをもって生活できるよう高齢者の社会参加が図られることが重要にな ります。

また、国は平成 37(2025)年までの介護保険事業計画を「地域包括ケア計画」として 位置づけ、各計画期間を通じて地域の実情を踏まえた地域包括ケアシステムを段階的に構 築することや、地域共生社会の実現に向けて各分野(高齢、障がい、児童等)にまたがる 包括的な支援体制を地域に構築することを求めています。

本計画では、上位計画と整合を図るとともに、前計画から取り組んでいる地域包括ケア システムを深化・推進していくため、前計画の基本理念を引き継ぎ、「すべての高齢者が住 み慣れた地域の中で、安心して暮せるまちの構築」を基本理念とします。

政策目標

団塊の世代が 75歳に到達する 2025年問題に向け、「住み慣れた地域でいつまでも暮 らしたい」という市民の希望を実現するために、本市では「住まい」「生活支援」「介護予 防」「介護」「医療介護連携」「医療」「認知症」の7つの分野を構築し、一体的に提供して いく地域包括ケアシステム(「ぐるみん宮崎」)を推進しています。

高齢者が地域でいつまでも安心して生活を継続するためには、関係機関など多様な職種

第1節

基本理念と政策目標

すべての高齢者が住み慣れた地域の中で、

安心して暮らせるまちの構築

基本理念

地域包括ケアシステムの推進による

(3)

の連携により高齢者の身体・精神状態に合わせた適切なサービスを提供するとともに、高 齢者の自立や重度化防止を推進することが重要となり、このことが介護保険制度を始めと する高齢者福祉サービスの安定的な提供にもつながります。

また、地域においても、地縁団体やNPO、地域住民など地域の多様な主体による支え 合い体制を構築することや、高齢者が介護保険制度を正しく理解し、自主活動等により健 全で活動的な生活を維持していくことも重要になります。

そこで、政策目標として、『地域包括ケアシステムの推進による「介護サービスの充実」 と「自立支援の推進」を目指して』を掲げ、行政や関係機関、市民が一体となった取組 みを推進していきます。

基本理念や政策目標の実現に向けた基本的な考え方

高齢化が進展する中で、地域包括ケアシステムを推進するとともに、制度の持続可能 性を維持するため、国は介護保険法等の一部を改正する法律を公布し、市町村に対し、 自立支援や重度化防止の取組みを強化することを求めています。すでに自立支援に先進 的に取り組んでいる自治体では、きめ細かな在宅サービスの充実が図られ、本市に比べ ると、施設サービス利用者の割合が低く、在宅サービス利用者の割合が高い状況が見ら れます。

また、国は「地域医療構想による病床の機能分化・連携」を進めており、今後、医療 病床が削減され、高齢化の進展と相まって、在宅生活者への医療及び介護サービスの需 要が増加することが見込まれます。

これらを踏まえ、本市では、基本理念であるすべての高齢者が住み慣れた地域の中で 安心して暮らせるまちの構築に向けて、本計画から「在宅介護の継続」を重視すること とし、在宅介護の継続に資する在宅サービスの充実を図るとともに、「在宅生活の限界点」 を高めるための事業等に積極的に取り組んでいきます。特に、医療依存度の高い高齢者 に必要なサービスを提供できる体制を整えるため、医療と介護の連携や、看護機能をも つ在宅サービスの充実を図っていきます。

また、多様化する介護需要への対応に加え、自立支援・重度化防止に向け、柔軟にサ ービス提供を行えるように、総合事業(通所型サービス、訪問型サービスなど)や市町 村特別給付、保健福祉事業において、在宅生活を支援するためのメニューの充実を図っ ていきます。

(4)

「基本理念」及び「政策目標」を実現するために、本市では「住まい」「生活支援」「介護 予防」「介護」「医療介護連携」「医療」「認知症」の7つの分野を構築し、一体的に提供して いく地域包括ケアシステムを推進していきます。推進にあたって、特に重点的に取り組む課 題について「4つの重点課題」として設定し、計画期間中において特に留意して取り組んで いきます。

4つの重点課題

第2節

重点課題

自立した生活を継続するための「介護予防」

「重度化防止」による自立支援の推進

高齢者の生活を支えるための地域自治区ごと

のサービス体制の整備

介護保険制度(総合事業含む)を将来にわた

って継続するための「給付の適正化」の推進

地域でいきいきと活動的に暮らすための

(5)

本市の要介護認定率の特徴として、要支援と要介護1の認定者が、認定者全体の 54%を 占めており、軽度者の割合が高い状況にあります。この状況から、介護予防の取組みを積 極的に進め、特に軽度者の自立や重度化予防を図ることで、住み慣れた地域での自立した 生活の継続につなげていきます。

【重点課題1】

自立した生活を継続するための「介護予防」「重度化防止」による自立支援の推進

<取組内容>

自立支援型の地域ケア会議等を通じた介護予防マネジメントの強化

すでに先進的に取り組み、成果をあげている埼玉県和光市の支援のもと、医 療や介護に係る多職種(医師、管理栄養士、歯科衛生士、理学療法士、作業療 法士、薬剤師等の医療関係者、保険者や地域包括支援センター等)の参画によ り、高齢者の自立等に向けたケアマネジメントを検討する「自立支援型地域ケ ア会議」の開催を推進していきます。

この「自立支援型地域ケア会議」では、地域包括支援センターや居宅介護支 援事業所等の介護支援専門員(ケアマネージャー)が検討した個別のケアマネ ジメントについて、多職種による専門的見地からの意見を反映し、医療制度や 高齢者福祉制度に基づく支援や、地域のインフォーマルなサービスを含めた多 様な主体によるサービスを効果的に提供することで、高齢者の生活の質(QO L)の向上につながるように調整・支援を行っていきます。また、支援の実施 の受け皿となる地域の主体や、展開する予防事業、必要な医療介護の連携体制 等も合わせて充実させていきます。

(6)

【介護予防マネジメントの展開イメージ】

○ 自立支援型地域ケア会議において、個別の自立支援を実施していくための課題を分類す ると「個人の課題」「多職種連携が必要な課題」「地域の課題」があります。

○ 「個人の課題」について、介護保険制度における「総合事業」や「市町村特別給付」「保 健福祉事業」において、自立や重度化防止の支援に必要となるサービス(総合事業の訪問 A~D型や通所A~C型、市町村特別給付に係る事業など)を構築し、自立に向けたサービ ス提供を行います。

○ 身体機能等の改善が図られ、要支援から自立が図られた高齢者には、介護予防事業や地 域住民主体の通いの場等への誘導を行い、身体機能の維持・改善を図り、在宅生活の継続 につなげていきます。

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

自立支援型地域ケア会議に諮る

ケアプラン件数

12件

※大宮地区

144件

※5地区程度

192件

※22 地区

192件

※22 地区

宮崎市実績

自立支援型地域ケア会議を実施し

た地域包括支援センターの要支援

者 の ケ ア プ ラ ン の う ち 、 総 合 事 業

の現 行相当 サー ビ スから 自 立し た

要支援者の割合

(7)

要介護認定者の増加等に伴い介護給付は増大していくことが予想され、介護保険料の高 騰など、財源の確保が懸念されています。将来にわたって安定的に介護保険制度を維持し ていくために、介護を必要とする高齢者等を適切に認定し、高齢者等が真に必要とする介 護サービスを適切に提供することにより、給付費の効率化を図ります。

<取組内容>

宮崎県が策定する介護給付適正化計画等を踏まえ、本市では「要介護認定の 適正化」「ケアプランの点検」「住宅改修、福祉用具購入・貸与の点検」「縦覧点 検・医療情報との突合」「介護給付費通知」を実施し、介護給付の適正化を進め ていきます。

(1)要介護認定の適正化

市民にとって介護保険制度利用の入口となる認定審査業務について、適正 な認定を推進するため、全合議体が参加する全体審査(全合議体が同じ事例 を審査し、同じような審査ができているかを確認する)により審査の平準化 を図るほか、全認定調査員を対象とした研修により調査業務のスキルアップ を図ってきました。引き続き、審査の平準化と調査業務の質の向上を図りな がら、適正な認定審査に努めていきます。

(2)ケアプラン(居宅サービス計画)の点検

本人や家族の心身の状況や生活環境等に配慮し、利用する介護サービスの 種類や内容を定めるケアプラン(居宅サービス計画)について、利用者本位 のサービス計画が作成されているか、自立支援の視点が入っているか、必要 以上のサービスが提供されていないかなど、ケアプランの点検を行います。

点検方法としては、3年に1回以上の頻度で実施する居宅介護支援事業所 への実地指導等によるケアプラン点検のほか、介護支援専門員を対象とした 講座等の開催により、介護支援専門員のスキルとケアプランの質を高めてい きます。

(3)福祉用具購入・貸与、住宅改修の点検

福祉用具貸与を取り扱う業者ごとに異なる仕入価格等について、全国平均貸 与価格等を参考に適正価格による貸与を推進するほか、住宅改修にかかる材料 費や施工費等の詳細の内容や価格の把握を通して、適正価格での住宅改修の実 施を推進します。また、必要に応じて、利用者宅の実態調査や利用者の状態を 把握し、必要性の確認等を行います。

【重点課題2】

(8)

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

注)2018年度は、本計画及び自立支援型地域ケア会議の開始初年度であることから、

重点的に周知に取り組むこととしている。 指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

居宅介護支援事業所のケア

プラン点検数

165件 364件 357件 357件 宮崎市実績

居 宅 介 護 支 援 事 業 所 実 地

指導数

30件 52件 51件 51件 宮崎市実績

ケ ア プ ラ ン キ ャ リ ア ア ッ プ 講

座受講者数

30人 100人 100人 100人 宮崎市実績

市の取組みや介護保険制

度の理解を推進する出前講

座等の受講者数

933人

5,000人

注)

3,000人 3,000人 宮崎市実績 また、介護保険サービスのうち福祉用具貸与のみを継続的に利用している要 介護者及び要支援者について、利用の実態等を踏まえて福祉用具の購入の検討 を行うなど、給付の適正化を図ります。

(4)縦覧点検・医療情報との突合

医療や介護の審査支払業務を行う宮崎県国民健康保険団体連合会が保有す る入院等の医療情報と介護情報を突合した結果をもとに、二重請求や誤った 請求等の確認を行うほか、利用者ごとの支払状況から、提供されたサービス の整合性や算定回数等の点検を行い、適切な処置を行います。

また、利用者ごとの医療給付費や給付の内容、介護サービスの提供内容等 を突合し、医療と介護サービスの因果関係の把握や、地域ケア会議等におけ る自立支援や重度化防止に向けた検討の基礎情報とするなど、医療情報の活 用の検討を進めていきます。

(5)介護給付費の通知等による市民の介護保険制度への理解の促進

介護保険法において、介護保険制度は「要介護状態等の軽減又は悪化防止 に資するよう行われる」もので、利用者自身も「健康の保持増進」や「有す る能力の維持向上」に努めることと規定されています。

(9)

「いつまでも住み慣れた地域で暮らしたい」という市民の希望を実現するために、地域 自治区ごとに医療や介護のサービスを切れ目なく提供していく上で必要な施設等の整備を 図るとともに、人材不足が深刻化する介護職等について、「新たな人材確保」と「人材定着・ 離職防止」の側面から取組みを推進します。

<取組内容>

(1)地域自治区ごとに介護需要に応じた施設等の整備の推進

高齢者が地域で安心して生活を続けていくには、居住する地域において、身 体状況等に応じた医療及び介護サービスを、地理的条件等を踏まえた一定のエ リア内において、切れ目なく提供できる環境を整えていくことが重要になりま す。そこで、本市では、地域の自律性の向上や市域の均衡ある発展に向けて設 置している 22 の地域自治区を基本に、地域包括ケアシステムの基盤となる介 護施設等の整備を進めていきます。

また、高齢者の増加に伴い介護需要が一層高まる中で、高齢者が身体状況等 に応じた適切な介護サービスが受けられるように、地域自治区ごとに多様な在 宅サービスを整備していくことが重要になります。さらに、平成 37(2025) 年の医療提供体制を示す「地域医療構想」に基づき医療病床数の減少が見込ま れていることから、医療的ケアが必要な高齢者を受け入れる療養病床を確保す るとともに、医療と介護の連携を図り、訪問看護や訪問リハビリテーションな どの医療系サービスの整備を推進するなど、切れ目なく在宅サービスを提供で きる環境を整えることが必要になります。

そこで、本市では、介護サービス事業所等の施設数及び利用状況、要介護認 定者数、人口構造等をもとに、高齢者が身体状況等に応じて適切なサービスを 受けられるように、地域自治区ごとに介護需要に応じた施設等の整備を進めて いきます。

(2)地域密着型サービスの整備の推進

地域密着型サービスは中重度の要介護状態になっても、住み慣れた地域で の生活を継続できるように2006年から始まったサービスで、「小規模多機 能型居宅介護」や「看護小規模多機能型居宅介護」、「定期巡回・随時対応型 訪問介護看護」、「認知症対応型共同生活介護」などがあります。

地域密着型サービスは、本市の住民しか利用できないことや、市独自で全 国一律の介護報酬を上回る報酬を設定できるなど市の裁量が認められていま

【重点課題3】

(10)

す。また、介護報酬が「出来高制」の訪問介護や通所介護等の居宅サービス と異なり、「月額包括報酬制」であることから、利用者の状況に応じて柔軟で 臨機応変にサービスを提供できます。

これらのことから、要介護者等が在宅生活を継続するために重要な役割を 担うサービスとなりますので、国の補助を活用して整備を図るほか、地域密 着型サービスの優位性や重要性等の周知を図るなど、重点的に整備を推進し ていきます。

(3)介護人材の確保に向けた取組み

今後、介護需要が高まる中で生産年齢人口の減少が見込まれており、安定 的に介護サービスを提供する上で、介護人材の確保は喫緊の課題となってい ます。

本市では、「新たな人材の確保」策として、介護予防・日常生活支援総合事 業の「訪問型家事援助サービス」における、家事援助のサービスの担い手を 平成28年度から養成していますが、これに加え、訪問介護など、高齢者の 在 宅 生 活 の 継 続 に お い て 重 要 な 役 割 を 担 う 介 護 サ ー ビ ス 等 の 実 態 把 握 に 努 め、実効性のある人材確保の支援策を検討していきます。

また、法律改正により介護福祉士の国家資格を取得すれば在留資格が得られ ることとなったことから、外国人の受け入れに向けた支援のあり方について検 討を行っていきます。

「人材定着・離職防止」策としては、要介護者や認知症高齢者の介護を行 う家族等への実態調査の結果を踏まえ、家族等の身体的・精神的な支援を実 施していくほか、高齢者の自立支援や介護者の負担軽減に資する観点から国 で実証検証等が進められている介護ロボットの導入支援を積極的に進めてい きます。

(4)地域の受入体制の充実

高齢者が安心して地域で生活を継続していけるように、地域協議会をはじめ とする地域の関係機関や地縁団体等の有機的な連携のほか、ボランティアや地 域内の身近な住民による支え合いなど、地域ぐるみの支援体制の構築を進めて いきます。

(11)

【地域自治区ごとの基盤整備イメージ】

【入退院時における医療と介護の連携イメージ】

(12)

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

指標

現況値 目標値

出典等 2017(見込) 2018 2019 2020

定期 巡回・ 随時 対応型 訪問

介護看護の整備数

― 3年間で3事業所 宮崎市実績

( 看 護 ) 小 規 模 多 機 能 型 居

宅介護の整備数

2事業所 3年間で5事業所 宮崎市実績

認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介

護の整備数

0事業所 3年間で5事業所 宮崎市実績

市が養成した介護人材が就

労 開 始 し た 人 数 ( 介 護 職 員

就業・定着促進事業)

― 70人 70人 70人 宮崎市実績

「家事援助スタッフ」養成数 70人 100人 100人 100人 宮崎市実績

住民主体の通いの場設置数 180ヵ所 211ヵ所 226ヵ所 241ヵ所 宮崎市実績

(13)

超高齢社会を迎えた中、明るく活力のある社会を実現するには、高齢者が健康を維持し、 生きがいを持って、地域との関わりを持ち続けることが重要です。

高齢者が年齢にとらわれることなく、主体的に活動し自立した生活をしていくために、 趣味やスポーツ、生涯学習などのほか、ボランティアや地域活動などを通じて、人と人と のつながりを広げ、地域での役割を実感することができるような取組みを推進します。

【重点課題4】

地域でいきいきと活動的に暮らすための生きがいづくりの推進

<取組内容>

(1)高齢者の健康・生きがいづくり活動の支援

高齢化の進展に伴い、趣味嗜好の多様化や健康志向の高まりのもと、趣味活動 や娯楽、スポーツにより生きがいを感じている高齢者が増えています。

本市でも、いつまでも健康で生きがいを持って暮らせるまちづくりを目指して おり、高齢者の健康づくり、趣味・サークル活動等を通じた生きがいづくり活動 を積極的に推進していきます。

中でも、老人クラブは地域に根付いた自主的な組織であり、「健康・友愛・奉 仕」の理念の下、文化・スポーツ活動、ボランティア活動などさまざまな分野で 活動しています。一方で、加入率の低下、役員の高齢化、後継者不足といった問 題が深刻化しており、従来の活動に新しい活動をバランスよく取り入れながら、 より一層魅力的なクラブ活動を展開していくことが重要になっています。

今後も、老人クラブをはじめとする各種団体による介護予防や地域貢献活動 等、生きがいにつながる取組みを推進するとともに、これらの取組みの活性化に 向けて要となる人材の育成を図ります。

(2)高齢者の外出促進および通いの場の充実

健康寿命の延伸に伴い活力ある高齢者が増加する中で、閉じこもりの防止や社 会参加のきっかけとなるように、高齢者の外出の機会や活動の場を創出すること が重要になります。

そこで、老人福祉センターなどの生きがい支援施設について、多くの高齢者が 快適に利用するとともに、高齢者同士が交流を深め、共に活動する機会を提供で きるような施設運営に努めていきます。

(14)

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

老 人 クラブ活 動 参 加 延 べ人 員 数 160,000人 162,000人 164,000人 166,000人 宮崎市実績

敬老バスカ保有者 46,593人 49,500人 52,500人 55,500人 宮崎市実績

通いの場の充実を図っていきます。

(15)

本市では、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活していけるように、団塊の世代が 75 歳以上となる平成 37(2025)年に向け、地域ぐるみの支え合いの仕組みである地域包括ケ アシステム(「ぐるみん宮崎」)の構築を推進しています。

今期計画においても、「住まい」「生活支援」「介護予防」「介護」「医療介護連携」「医療」 「認知症」の7つの分野のサービスを、各地域自治区において一体的に提供できるように、 分野ごとに将来像や方針等を設定し、医療・介護の関係者、市民団体や企業、地域住民等と 連携しながら、地域が一体となった取組みを進めていきます。

【地域包括ケアシステム構築イメージ】

(16)

<2025年までに実現すべき将来像>

高齢者の「住まい」に関する支援体制が充実し、居住ニーズに応じた「住まい」が 確保されるとともに、高齢者向け居住施設においては、入居者の権利が尊重され、適 切なサービスが提供されている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

方 針 施 策

高齢者等が住みやすい住宅の普及 サービス付き高齢者向け住宅の供給促進

高 齢 者 向 け の 居 住 施 設 の 適 正 な 運 営 の 確

有料老人ホーム等の高齢者向け居住施設への指導強化

高 齢 者 等 が 安 心 し て 暮 ら せ る 住 宅 セ ー フ

ティネットの構築

低所得高齢者が入居可能な居住型施設(ケアハウス、

軽費老人ホームA型、生活支援ハウス)に対する支援

住 ま い に 関 す る ニ ー ズ に 対 応 し た 支 援 事

業の充実

・住宅改修による支援

・高齢者等住宅相談窓口の連携の促進

高 齢 者 が 安 心 し て 生 き 生 き と 暮 ら せ る 環

境づくり

・高齢者居住施設と地域コミュニティとの連携

・虐待相談に対する関係機関と連携した支援

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

居 宅 介 護 支 援 事 業 所 の ケ ア

プラン点検件数

165件 364件 357件 357件 宮崎市実績

有 料 老 人 ホ ー ム 等 立 入 調 査

件数

38件 66件 66件 66件 宮崎市実績

市営住宅の高度のバリアフリ

ー化率

32.5% 32.6% 33.3% 34.2%

宮崎市総合計画

住宅マスタープラン

(17)

生活支援

<2025年までに実現すべき将来像>

○ 地域の支え合い体制が構築されており、住民主体に加えて、NPO、ボランティ ア、地縁組織、民間企業等の多様な主体により、生活支援に関する生活のニーズに 対応した多様なサービス、支援が行われている。

○ 高齢者は、自らができる範囲でサービスの担い手として社会参加することで地域 とのつながりを保ち、生きがい・役割をもって生活している。

○ 地域の様々な困りごとを解決するため、全地域自治区に第2層協議体が設置され、 第1層協議体では、市内全域にかかる情報交換等を行っている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

方 針 施 策

生 活 の ニ ー ズ に 沿 っ た 多 様な サ ー ビ ス

の充実

・総合事業の実施による多様なサービス提供

・住民主体による支援や移動支援についての研究

・インフォーマルサービスの充実

・ニーズに応じた多様な在宅福祉サービスの支援

住民主体の支え合い活動の充実 ・民生委員、児童委員、福祉協力員、自治会等による

見守り活動の充実

・福祉協力員、見守りボランティアの増員

・既存の互助活動の拡大の検討(さんさんクラブの友

愛活動等)

・地域住民の生活状況の把握

生 活 支 援 コ ー デ ィ ネ ー タ ーの 活 動 の 充

第2層協議体設置等による地域課題の解決に向けた取

組みの推進

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

第2層協議体の設置数 0協議体 3年間で22協議体 宮崎市実績

「家事援助スタッフ」養成数 70人 100人 100人 100人 宮崎市実績

生 活 支 援 シ ョ ー ト ス テ イ 延 べ 日 数 14日 21日 28日 28日 宮崎市実績

生活支援配食サービス登録者数 190人 195人 200人 205人 宮崎市実績

介護用品支給利用認定者数 1,025人 1,050人 1,075人 1,100人 宮崎市実績

(18)

介護予防

<2025年までに実現すべき将来像>

○ 高齢者の自立支援や重度化防止を図るための、地域の多様な主体によるサービス 提供の受け皿づくりが進んでいる。

○ 市民が健康づくりに積極的に取り組むなど、介護予防や健康についての市民の意 識がますます高まっている。また、これらの活動主体として、高齢者もその担い手 として参加することにより、生きがいや介護予防につながっている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

方 針 施 策

介 護 予 防 普 及 啓 発 活 動 の 推 進 及 び 関 係 部

署との連携強化・情報共有体制の確立

・若年層を含め、生涯を通じた普及啓発体制の構築

・介護予防活動に関するデータに基づいた情報提供

各 種 グ ル ー プ 活 動 の 活 性 化 と キ ー パ ー ソ

ンの育成

・地域で介護予防活動を先導するキーパーソン(もし

くは候補者)に対する研修事業等の実施

・地域で介護予防活動を行う団体への支援

多 様 な 主 体 に よ る 高 齢 者 の 自 主 的 な 通 い

の場の充実

・通いの場づくり及び通いの場における介護予防活動

に対する支援

・生きがい支援施設の充実

介護予防活動に対する支援の充実 ・専門職等と連携した介護予防事業の展開

・介護予防サービスから地域の介護予防活動への移行

に対する支援

・地域におけるキーパーソン発掘のための生きがい支

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

住民主体の通いの場設置数 180ヵ所 211ヵ所 226ヵ所 241ヵ所 宮崎市実績 生 き 活 き 地 域 活 動 応 援 事 業 の 団 体

数 ※累計

6団体 22団体 22団体 22団体 宮崎市実績

み ん な で 体 操 み ん な で 健 幸 事 業 参

加者

47,095人 49,095人 51,095人 53,095人 宮崎市実績

シ ニ ア 応 援 ボ ラ ン テ ィ ア 事 業 登 録 者

565人 645人 725人 805人 宮崎市実績

(19)

<2025年までに実現すべき将来像>

○ 利用者が住み慣れた地域において、心身の状態や希望に応じてサービスを選択で きる環境が整備されている。

○ 利用者に即した適切なサービスが計画され、自立支援や重度化防止に向けた質の 高いサービスが提供されている。

○ 利用者やその家族を社会全体で支える介護保険制度が適正に運営されている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

方 針 施 策

地 域 自 治 区 ご と の 高 齢 者の 状 況 や 介 護 需 要 を 見

据えたサービス基盤整備

・地域密着型サービスの公募

・地域密着型サービスの特性や利便性の周知

・介護需要を見据えた各介護サービスの指定

制度の持続可能性と信頼感を担保するため、適切

な介護サービスの確保と不適切な給付の適正化

・介護給付適正化事業の実施

利 用 者 の 自 立 支 援 に 即 した ケ ア プ ラ ン 立 案 に 向

けたケアマネジメントの質の向上

・医療・介護専門職による自立支援型地域ケア

会議の推進

・居宅介護支援事業所のケアプラン作成支援

ケ ア プ ラ ン に 沿 っ た 適 切な サ ー ビ ス 提 供 の た め

のサービスの質の向上

・実地指導、集団指導等による事業所への指導

・監査の実施

制度改正・報酬改定への適切な対応 ・各制度改正事項の施行

・市民・事業者への周知活動

介護者の身体的・精神的負担の軽減が図れるよう

な事業の実施

・家族介護者交流事業の充実

・家族向けの認知症介護教室等の普及促進

介 護 需 要 に 適 切 に 対 応 する た め の 介 護 人 材 の 確

保と育成

・高齢者の就労支援

・外国人活用の仕組みの検討

・介護ロボットの導入支援

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

(看護)小規模多機能型居宅介護整備数 2事業所 3年間で5事業所 宮崎市実績 グループホーム整備数(ユニット数) 0ユニット 3年間で5ユニット 宮崎市実績

定期巡回・随時対応型訪問介護看護整備数 ― 3年間で3事業所 宮崎市実績

自立支援型地域ケア会議に諮るケアプラン件数 12件 144件 192件 192件 宮崎市実績 ケアプランキャリアアップ講座受講者数 30人 100人 100人 100人 宮崎市実績

(20)

医療介護連携

<2025年までに実現すべき将来像>

○ 市民(個人)の心身の実情や生活環境に応じた、医療と介護の切れ目ないサービ ス提供が図られている。

○ 多職種連携会議等を通して、医療・介護関係者が相互の制度理解や、関係者間の ネットワーク化が図られている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

方 針 施 策

医療と介護の連携体制の構築と強化 ・医療と介護の連携会議の実施

・医療と介護の連携に向けた相談窓口の運用

・地域資源の実情に応じた多職種連携会議の

継続実施と内容の充実

・医療と介護の関係者間の情報共有ツールの

充実

・医療と介護の関係者相互理解のための研修

会等の実施 医療 と 介護 関係 者 の相 互理 解促 進の ため の 人

材育成

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

医 療 と 介 護 関 係 者 の 連 携 状 況

充実度

2018年度以降に調査を行い、

目標値を設定予定

宮崎市調べ

多職種連携会議設置率 77.8%

※2016実績

84.0% 92.0% 100% 宮崎市実績

退 院 時 に 病院 か ら ケア マ ネ ジ ャ

ーへ情報提供を行った割合

82.9%

※2016実績

89.0% 95.0% 100% 宮崎市調べ

入 院 時 に ケ ア マ ネ ジ ャ ー か ら 病

院へ情報提供を行った割合

56.7%

※2016実績

(21)

<2025年までに実現すべき将来像>

○ 市民が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、質の高い持続可能 な医療提供体制が構築されている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

※2013年策定の「宮崎県医療計画」等を参考として、市現況値からの単純推計にて算出

方 針 施 策

在宅医療提供体制の構築と強化 ・訪問医療を実施する医療機関等の確保の推進

(訪問診療、訪問看護、訪問歯科、訪問薬局)

・在宅での療養を 24時間支援する医療提供体

制の構築と強化

(在宅療養支援医療機関、訪問診療や訪問看

護を 24時間提供する医療機関等、在宅療養

患者の急変時入院医療機関、在宅での看取り

体制)

・訪問医療機関、かかりつけ医、かかりつけ薬

局の特性や利便性、その他在宅医療に係るこ

と全般について市民への普及啓発

・在宅医療関連会議等における医療と介護の多

職種連携の強化に係る取組みの推進(宮崎東

諸県医療介護連携推進協議会ほか)

・「わたしの想いをつなぐノート」の医療従事

者及び市民への普及啓発 在宅医療と介護の多職種連携の強化

在宅での看取り体制の充実

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

在宅療養支援医療機関数 66機関 67機関 68機関 69機関 九州厚生局届出一覧

在宅訪問診療医療機関数 108機関 109機関 110機関 111機関 みやざき医療ナビ

在宅訪問看護医療機関数 63機関 65機関 67機関 69機関 みやざき医療ナビ

訪問看護ステーション数 45件 47件 49件 51件 宮崎市実績

在宅療養支援歯科診療所数 47件 50件 53件 56件 九州厚生局届出一覧

在宅患者訪問薬剤管理指導

料届出薬局数

(22)

<2025年までに実現すべき将来像>

○ 軽度認知機能障がい(MCI)の恐れのある高齢者等について、発症を予防する ことができている。

○ 認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供が行われている。

○ 地域住民の認知症に対する理解が広がり、認知症の方やその家族を支える体制が 構築されている。

<方針及び主な施策>

<成果指標> ※指標は原則として年度別の目標値

方 針 施 策

認 知 症 施 策 推進 総 合戦 略 ( 新 オ レ ン ジ

プラン)の推進

・認知症ケアパスの普及・啓発

・認知症初期集中支援チームの設置と活動の充実

・認知症地域支援推進員等の活動の充実

・認知症カフェの設置と活動の充実

認知症予防の促進 ・認知症の早期発見と予防の取組みの促進

地域住民の認知症理解と支援の促進 ・認知症サポーターの養成と活動の支援

・認知症高齢者見守り声かけ訓練等による地域支援体制

の充実

・認知症高齢者又は介護者に対する在宅生活支援の充実

権利擁護支援体制の充実 ・成年後見制度の周知

・法人後見・日常生活自立支援事業による支援の充実

指標

現況値 目標値

出典等

2017(見込) 2018 2019 2020

認知症サポーター数 7,624人

※2016実績

7,000人 7,000人 7,000人 宮崎市実績

初 期 集 中 支 援 チ ー ム 支 援 対 象 者

14人

※2016実績

35人 40人 40人 宮崎市実績

認 知 症 カ フ ェ 延べ 参 加 者 数( 介 護

教室参加者含む)

196人

※2016実績

320人 320人 320人 宮崎市実績

ステップアップ講座受講者数 60人 60人 60人 60人 宮崎市実績

防火支援用具の件数 15件 15件 15件 15件 宮崎市実績

参照

関連したドキュメント

また,文献 [7] ではGDPの70%を占めるサービス業に おけるIT化を重点的に支援することについて提言して

羽咋市の高齢化は石川県平均より高い。 2010 年国勢調査時点で県平均の高齢化率 (65 歳 以上 ) は、 23.7 %であったが、羽咋市は 30.9% と高かった ( 「石川県住生活基本計画 2016 」 2017

ホーム >政策について >分野別の政策一覧 >福祉・介護 >介護・高齢者福祉

2.シニア層に対する活躍支援 (3) 目標と課題認識 ○ 戦力として期待する一方で、さまざまな課題も・・・

居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について 介護保険における居宅介護住宅改修費及び居宅支援住宅改修費の支給に関しては、介護保険法

一方、介護保険法においては、各市町村に設置される地域包括支援センターにおけ

411 件の回答がありました。内容別に見ると、 「介護保険制度・介護サービス」につい ての意見が 149 件と最も多く、次いで「在宅介護・介護者」が

番号 団体名称 (市町名) 目標 取組内容 計画期間 計画に参画する住民等. 13 根上校下婦人会 (能美市)