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骨 髓 血 管 の 発 生 学 的 研 究

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Academic year: 2022

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(1)骨. 髓. 血. 管. の 第. 発. 生. 二. 編. 学. 的. 研. 究. 大 腿 骨骨 髄血 管(其 の二)家 兎新生 児並 び に幼若家 兎 岡 山 大学 医学 部平木 内科教室(主任 副. 手. 大. 枝. 〔昭和29年3月2日. 内 第1章. 序. 第2章. 研 究 材料 及 び 研究 方 法. 第3章. 自 家 所 見. 平木. 容. 論. 潔教授) 亘. 受付〕. 目. 次. 第4章. 総 括並 び に考 按 Ⅰ. 骨体 部栄 養 動脈 の骨髄 内分 岐及 び 走行. Ⅰ. 生 後1日. Ⅱ. 骨 体部 骨髄 内 静脈 系の発 達. Ⅱ. 生 後3日. Ⅲ. メタ フィ ー ゼ部 動脈 系. Ⅲ. 生 後5日. Ⅳ. メ タ フイ ー ゼ 部 静 脈 系. Ⅳ. 生 後10日. Ⅴ. 軟骨 管 並 びに エ ピフィ ー ゼ動 静脈. Ⅴ. 生 後15日. Ⅵ. 化 骨 軟 骨 盤(骨. Ⅵ. 生 後23日. Ⅶ. 生 後30, 45, 60日. 第5章. 結. 序. 通 血管. 語. 写 真 説 明並 びに 写 真. (1903)は. 第1章. 端 線)貫. 論. 余 は曩 に第 一 編 に於 て家 兎胎 児 大腿 骨 骨髄 血 管 の 発 育 過 程 に つ い て 報 告 し た が,引. 続き. 人 新 生 児 及 び 幼 児 の 長 管 骨 で は血. 管 は 栄 養 動 脈 ・メ タ フ ィ ー ゼ 動 脈 ・エ ピ フ ィ ー ゼ 動 脈 の 三 つ の 領 域 あ り ,夫々 発 育 層 或 は 骨 核 に 向 つ て 走 る が,老. 齢 期 の動脈 は不 規則. 家兎新 生 児並 び に幼 若 家 兎の 大 腿 骨骨髄 血 管. に な り,目. 装 置 を 研 索 し,聊 か 新 知 見 を 得 た の で 茲 に 報. 彼 は メ タ フ ィ ー ゼ 及 び エ ピ フィ ー ゼ 動 脈 は 既. 告 す る.. にLangerが. 胎 生 期 骨 髄 血 管 の 発 育 過 程 に 関 す る文 献 が. 的 の な い 走 行 を 示 す と述 べ,更. に. 見 出 せ る 如 く終 末 動 脈 で あ る と. 述 べ て い る.尚Lexerは. 既 に新 生児 に 於 て. 少 い の に 反 し て,生 後 発 育 期 の 血 管 構 造 に 関. エ ピ フ ィ ー ゼ と メ タ フ ィ ー ゼ の 両 動 脈 系 を連. す る文 献 は 可 成 り存 す る.特 に 骨 端 メ タ フ イ ーゼ ,及 び エ ピ フ ィ ー ゼ部 の 血 管 は 骨 の 成 長. 絡す る所 の軟 骨盤 の貫通 枝 の存 在 を 指摘 して. 化 骨 と関 係 が あ るの み な らず,一. に 於 け る急 性 血 行 性 骨 髄 炎 の 研 究 か ら エ ピ フ. 方成熟 時 と. い る が,一. 方Dumont11). (1913)は. 幼 若家 兎. 異 な る 特 異 な る走 行 は 骨 結 核,化 膿 性 骨 髄. ィー ゼ と メ タ フィ ー ゼ の 間 の連 絡 を 否 定 して. 炎等 の 病 的 変 化 と甚 だ 密 接 な 関 係 あ り,為 に. い る. Garre14). 19世 紀 末 葉 以 来 多 数 臨 床 医 家 の 研 究 対 象 と な. に 関 す る研 究に 於 て若 年 者 では此 の 連 絡 を否. つ て居 り,そ の 主 な る も の を 列 挙 す れ ば 次 の. 定 し て い る.次. 如 くで あ る.. 人 新 生 児 の 長 管 骨 の 研 究 に よ り, Neumann31). 先 づLanger26). (1876)の. 軟 骨管 及 び骨 髄. 内 血 管 の 走 行 に 関 す る 記 載 に 始 ま り, Lexer27). (1869)が. (1893)も. 急性 骨髄 炎 の特 異 型. にGussenbauer15). (1875)は. 最 初 に 注 目 し た 所 の メ タ フ ィー ゼ 部. に 於 け る血 流 の 緩 徐 及 び 終 末 動 脈 の 存 在 を 真.

(2) 564. 大. 枝. 亘. 珠 貝 細 工 の 職 工 に 好 発 す る骨 炎 症 に 関 係 づ け. を,一. て い る.又Nusshaum32). 木 の 製 作 法 は 第 一 編 に 記 し た.切. 朱,墨. (1923)は 易 熔 性 合 金,. 汁 等 の 血 管 内 注 入 標 本に よつ て 新 生 児. 部 は 連 続 切 片 標 本 を 作 製 した.透 明 標 片標 本は チ. エ ロ イ ジ ン 及 び パ ラ フ イ ン包 埋 に よ り10〜. 及 び 発 育 期 の 人 大 腿 骨 遠 位 端 の 血 管 の 経 路,. 15μ の 連 続 切 片 を 作 製 し ヘ マ トキ シ リン ・エ. 及 び そ れ と 病 的 変化 との 関 係 を 研 究 し,発. オ ヂ ン 複 染 色 を 施 し た.尚. 育. 以 上 の他 一部 の家. 期 の メ タ フ ィ ー ゼ 動 脈 は 終 末 動 脈 を 為 し,一. 兎 は 開 腹 後,腹. 方 エ ピフィ ー ゼ動脈 は乳児 に 於 て は終末 動 脈. 骨 髄 内 血 管 の 鋳 型 を 作 製 し た. Resinの 製 作. の み で あ る が,骨. 法 及 び 爾 後 の 処 置 は 当教 室 平 木 教 授 ・塩 月 ・. 端化 骨核 出現 以 後は 大 きな. 吻 合 網 を 形 成 し,終 末 動 脈 で な くな る と述 べ,. 片 山21) (1953)に. 更 に エ ピフィ ー ゼ とメ タ フィ ー ゼ との間 に は. て省 略 す る. 部 大 動 脈 よ りResinを. 注入 し. よ り詳 細 に 記 載 し あ るを 以. 骨 端 線 の 存 在 し て い る間 は 何 ら の 吻 合 を 見 出 さ な い と述 べ て い る.本 (1920),平. 邦 に 於 て も保保23). 自 家. 所. 見. 山22)(1923)は 夫々 幼 若 家 兎 の 実 験. に 際 し,メ タ フ ィー ゼ 部 に 於 て 骨 髄 動 脈 の 終 末 枝 は 骨 髄 突 起 内 に 進 入 し,化 骨 軟 骨 盤 に 達 す る と俄 か に 管 腔 を拡 大 し静 脈 系 とな り,前 者 は 吻 合 が 極 め て 稀 に し て,後 者 は 吻 合 が 甚 だ 多 く静 脈 網 を 形 成 す る と, Neumann, bauerと. 第3章. 同 様 の 所 見 を 述 べ,更. Gussen. に此 の動 静脈. 移 行 部 特 に 静 脈 壁 内 皮 は 異 物 に 対 す る〓 喰 機 能 が 甚 だ 薄 弱 で あ る事 を化 膿 性 骨 髄 炎 の 好 発. 検 査 所 見 は 重 要 な る も の の み を 記 載 し,発 育過 程 を追 つ て 変化 の少 い もの は重複 を避 け る た め 一 部 省 略 した.尚. 等 の比 較 の為 に 記 載 した数 値 は透 明標 本に於 て 計 測 し た もの で あ り,標 本 作 製 中 に 加 へ ら れ た 萎 縮 が あ り,生 体 に 於 て は 之 等 の 数 値 よ り可 成 りに 大 で あ る と考 へ られ る. Ⅰ生 後1日(平 図 参 照)(写. 部 位 と し て 意 義 づ け て い る. か くの 如 く骨 髄 の 病 的 変 化 を 解 明 す る為 に 臨 床 医 家 に よつ て な さ れ た 研 究 は 可 成 りあ る. 自 家 所 見 中 血 管 口径. 均 体 重42.0瓦)(挿. 図 第1. 真 第1・2・3図). 骨 体 部.栄 養 動 脈 の 進 入 部 位,進 入 方 向,上 ・下 行 動 脈 枝 の 分 岐 様 式 等 は 挿 図 第 Ⅰ図 の(1),. が,骨 髄 の 血 管 系 に 関 し て は 何 れ も断 片 的 で. 写 真1及. あ り,そ の 全 貌 を 把 握 す る に 到 つ て い な い.. 胎 生 末 期 の 所 見 に 極 め て 類 似 す る.但. しか し て 骨 髄 血 管 の 発 育 過 程 の 系 統 的 研 究 は. 動 脈 本 幹 よ り分 岐 す る上 行 動 脈 枝 は 殆 ん どの. Anseroff1). 他見 る. 例 に 於 て1本 で あ り,該 上 行 枝 を 分 岐 して よ. か し乍 ら前 者 は 主. り骨 髄 中 央 で2〜3本 の 下 行 枝 に 分 れ る迄 の 骨. と し て 〓線 撮 影 に よ る た め 微 細 構 造 特 に 静 脈. 髄 腔 は 極 め て動 脈 性 血 管 に 乏 し く,そ の 間 を. 系 に 関 し て は 解 明 し得 ず,後. 者 は組 織切 片 標. 走 る栄 養 動 脈 本 幹 よ りは3〜4本. 本 に よ る た め 血 管 の 走 行,分. 岐様 式 の実 態 を. 枝(内. (1934),橋. 本18) (1940)の. べ き もの は 殆 ん ど な い.し. 研 究材 料 及び 研 究 方法. 研 究 材 料.幼 3日6匹,生. 若 家 兎,生. 後1日21匹,生. 後5日14匹,生. 後15日9匹,生 生 後45日3匹,生. 後. 後10日8匹,生. 後23日2匹,生 後60日2匹,以. 後30日4匹, 上 合 計69匹. を 使 用 し た. 研 究 方 法.上. 示 す 如 く,第 一 編 に 記 載 した. 径5〜7μ)の. し栄 養. の細小 動脈. 分 岐 を 見 るの み で あ る.. 此 の 分 枝 は 夫々 骨 髄 内 で1〜2回. 正 確 に 把 握 す る に は 不 充 分 で あ る. 第2章. び2に. 分 岐 した 後. 外 表 面 に 向 い,骨. 皮質 を 貫 い て骨膜 下血 管 に. 移 行 し て い る.上. ・下 行 動 脈 枝 は 夫々5〜6. 回箒 状 に分 岐 し メタ フィ ー ゼ部 に達 してい る が,そ. の 分 岐 状 態 は 胎 生 末 期 の 所 見 に 比 し更. に 分 岐 間 隔 延 長 し,特 に 下 行 動 脈 枝 は 屈 曲 も 少 く平 行 動 脈 枝 の 形 態 を 示 し て い る.以 上 の 上 ・下 行 動 脈 枝 は 内 径12〜16μ. を 算 し,同 じ. 記 幼若 家 兎 に生 体 二重 色 素血. 箇 所 よ り分 岐 せ る枝 相 互 の 間 に は 太 さ の 差 殆. 管 注 入 を 施 行 し,ス パ ル テ ホ ル ツ 式 透 明 標 本. ん ど な く,従 つ て 上 ・下 行 動 脈 枝 の 中 で 特 に.

(3) 骨 髄 血 管 の 発 生学 的 研 究 挿 図 第1図. 生 後1日. 565. 家 兎 大 腿骨 血管 系. (1) 骨体 部動 脉系. メ タ フ ィ ー ゼ 部.骨. (2) メタ フィー ゼ部動靜 脉. 体 部動. 脈 の 上 ・下 行 動 脈 枝 の 末 梢 は メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 近 づ く と俄 か に 多 数 の 小 枝 に 分 れ,之. よ. り骨 髄 突 起 内 へ 各 一 条 宛 微 細 な 毛 細 血 管(内. 径5〜6μ)を. 送 入 す る事,及. び それ の 静脈. 系 へ の 移 行 様 式 は挿 図 第1図 の(2)に示 せ る 如 く胎 生 末 期 の. (3) 竝位骨端部軟骨管(後面). 所 見 と異 な ら な い.尚. 此 の部. の静脈 系 は 骨梁 間隙 を通つ て 随 所 に 吻 合 し静 脈 竇 網 を 形 成 し て い る に 反 し て,動. 脈性 分. 枝 の 間 の 吻 合 は 極 め て僅 か に して終末 動 脈 枝 の形 態 を示 し て い る.骨 髄 突 起 へ 進 入 し た. (4)遠位骨端部軟骨管(後面). 動脈 性 毛 細血 管 が 極 め て狭少 で あ るに 反 し て,静 脈 性 血 管 は 極 め て 内 腔 が 広 大 で15〜 20μ を 算 し て い る . 次 に 骨 膜 下 よ り骨 皮 質 を 随 所 に 貫い て骨髄 内 に進 入す る 微細 な 動脈 性 血管 は骨 幹部 同 様 認 め ら れ る が,成 熟 時 に 認 め られ る 如 き 太 い 個 有 の メ タ. 略. 字. 説. 明. フィ ー ゼ 動 脈 の 骨 髄 内 進 入 は. K. P.. 化 骨軟 骨盤. S. C.. 骨 皮 質(緻. C. F.. 大腿骨頭. T. M.. 大転子. F. T.. 転子 窩. 密 質). C. M.. 内〓. C. L.. 外〓. F. I.. 〓 間 〓. K. M.. 骨体 部骨髄. 3. 下行動 脈枝. 1. 栄養動 脈. 2. 上 行動脈 枝. 4. 骨体 部 動 脈 終 末 枝. 5. 静脈 竇. 太 く主 幹 と見 做 す べ き も の は な い 極 め て 少 数 で あ る が,上. 然 し乍 ら. ・下 行 動 脈 枝 よ り分. 血 管 に 移 行 す る 細 小 動 脈 枝 を 認 む.. 同様 に 縦 に 長 い 大 静 脈 竇 網 を 認 め,末. だ主 幹. の静脈 竇 網 は. 甚 だ 不 規 則 で 静 脈 竇 の 内 径 も小 は20μ よ り大 は150μ. い て メタ フィ ー ゼ動. 脈 と名 付 け ら るべ き も の は 近. に 微 細 血 管 の 進 入 を 見 る の み で あ る.之 に 反 し て 静 脈 系 に 於 て は 骨 髄 内 静 脈 竇 網 と骨 膜 下 血 管 網 との 間 に は,骨. 幹 部 以 上 に 多 数 の連 絡. 血 管 あ り,特 に 転 子 窩 底 に 於 て 著 し い. エ ピ フ ィ ー ゼ部.近. 示 す 如 く胎 生 末 期. 静 脈 竇 は 形 成 され て い な い.此. れ ず,強. 位 骨 端 転 子 窩 底 附 近 よ り僅 少. 岐 して 短 い 走 行 の 後 に 骨 皮 質 を 貫 い て 骨 膜 下. 骨 体 部 静 脈 系 は 写 真3に. 此 の 期 に 於 て は 殆 ん ど認 め ら. 達 は 挿 図 第1図. 遠 両骨 端の 軟 骨管 の 発. の(3)(4)に示 す 如 く胎 生 末 期 に. 比 し更 に 高 度 に 進 展 す るが,軟. 骨 管相 互 の 間. に 発 達 の 程 度 の 差 が 著 し く認 め られ る. 近位 骨端 大 腿 骨頭 に 於 ては 骨頭 先端 大 腿 円. に 及 び 広 狭 不 整 で あ る.尚 骨 髄 内 静. 靱 帯 附 着 部 及 び 後 面 転 子 窩 よ り進 入 した 夫 々. 脈竇 は随 所に 骨 皮質 を貫 い て骨 膜 下血 管 網 と. 2〜3条 の 軟 骨 管 は 走 行 距 離 も短 く,そ の 発 達. 連 絡 して い る.. は 微 弱 で あ る が,骨. 頭 後 面 内 側 凹 窩 部 よ り進.

(4) 大. 枝. 亘. 入 し た2〜3条 の 軟 骨 管 は 著 し く発 達 し,骨 頭. 上 行 し,後 述 の 転 子 窩 底 よ り進 入 す る メ タ フ. 中 心 部 に 向 うに つ れ 夫 々2〜3叉 に 分 岐 し,そ. ィ ー ゼ 静 脈 主 幹 に 直 接 移 行 す る.骨 体 部 骨 髄. の 内 の1〜2条 は 弧 を 描 い て 下 方に 向 い 化 骨 軟. の 上1/3は該 上 行 主 幹 静 脈 竇 を 中 心 と して箒 状. 骨 盤 を 貫 い て,メ. に 近 位 骨 端 方 向 に 走 る静 脈 竇 に よつ て 充 され,. る を 認 む.大. タ フ ィ ー ゼ部 骨 髄 と連 絡 せ. 転 子 に 於 て も後 面 転 子 窩 よ り進. 入 せ る2〜3条 の 軟 骨 管 が よ く発 達 し,大. 此 の 静 脈 竇 は 互 に 吻 合 し静 脈 竇 網 を 形 成 し て. 転子. い る.次 に 下 行 主 幹 静 脈 竇 は 骨 髄 中 央 幾 分 外. の 中 心 部 を 占 め て い る他 に,外. 側 よ り数 条 の. 側 寄 りを 下 行 し,骨 髄 の 中1/3と下1/3の境 附 近. 微 細 な 軟 骨 管 の 進 入 を 認 む.遠. 位 骨端 部 で は. で2枝. 後 面〓 間 窩 よ り垂 直 に 進 入 した4〜6条 骨 管 の 内,一. の軟. 部 の もの は進 入後 方 向 を転 じ内. 外 両〓 の 方 向 に 向 うが,大 に つ れ 夫 々2〜3叉. 部分 は 深部 に 向 う. に 分 岐 し,骨 端 軟 骨 の 中. に 分 れ,夫. 夫骨 髄 の 内 外 側 近 くを 遠 位. 端 に 向 う,此 の 下 行 主 幹 静 脈 竇 は 非 常 に 太 く, 内 径200〜300μ 占 め てい る (写 真4)に. を 算 し骨 髄 横 径 の 約1/2〜1/3を 但 し生 後3日. の 標 本 の 内1例. 於 て 所々 長 軸 に 平 行 に 細 長 き 島. 央 部 に 達 し,此 所 よ り一 部 は 内 外 両〓 に 向 い, 一 部 は 上 方に 向 い ,メ タ フ ィ ー ゼ 部 骨 髄 と連. 状 の 骨 髄 実 質 の 為 に,数. 絡 し て い る.尚 遠 位 骨 端 部 軟 骨 は そ の 大 部 分. ら ざ る場 所 が 認 め られ る.下 行 主 幹 静 脈 竇 の. を 上記 後 面〓 間 窩 よ り進 入 し た 軟 骨 管 に よ り. 数 ケ 所 よ り分 枝(内. 占 め られ て い るが,そ. 枝 は 成 熟 時 の 集 合竇 に 相 当 し,主 幹 静 脈 竇 よ. の 他 に 内 外 両〓 の 前 側. 方 及 び 上 方 よ り も,夫々. 数条 の 微 細 な 軟 骨 管. が 進 入 し て い る. 以 上 の 軟 骨 管 は メ タ フ ィ ー ゼ 部 骨 髄 と連 絡. 径80〜100μ)に. 本 の 太 い 静 脈 管(内. 分 れ,末. だ 一 本 に 合 流 し切. 径30〜40μ)あ. り,該 分. り直 角 に 分 岐 し辺 縁 に 向 うに つ れ 多 数 に 分 れ, 一 部 は 骨 皮 質 を 貫 き 骨 膜 下 血 管 網 と連 絡 す . 骨 髄 腔 の 下1/3の部 分 も上1/3の部 分 同 様 に,下. せ る も の を 除 き 全て 嚢 状 の 盲 端 に 終 つ て い て,. 行 主 幹 静 脈 竇 末 梢 の 内 外 側 両 枝 を 中 心 に遠 位. 軟 骨 管 内 の動 静脈 の 形態 は既 に第 一編 に 記述. 骨 端 に 放 線 状 に 走 る 静 脈 竇 網 に よつ て 充 され. せ る 如 く,中 央 部 を 動 脈 が 走 り,そ の 周 辺 を. て い る.. 静 脈 が 取 り巻 い て い る.該 軟 骨 管 内 動 脈 は 吻. メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 於 て 転 子 窩 底 よ り進 入 す. 合 が 認 め られ ず 終 末 動 脈 を な し て い る.尚 化. る メ タ フィ ー ゼ 静 脈 の 発 達 は 著 明 に して,転. 骨 軟 骨 盤 を 貫 通 せ る 軟 骨 管 に よ り,エ ピ フ ィ ー ゼ 部 静 脈 と メ タ フ ィ ー ゼ 部 静 脈 との 連 絡 が. 子 窩 底 部 よ り多 数 の 内 径15〜20μ. 認 め ら る.. 絡 して い る が,之. Ⅱ 生 後3日(平. 均 体 重69.8瓦)(写. 真 第4. 図). 脈 竇 が 認 め られ,上. 脈 管 が 骨 髄 腔 に 進 入 し,骨 髄 内 静 脈 竇 網 と連 等 の 静 脈 管 の 内,最 後 方 に. 位 す る も の は 広 濶 な 内 腔 を 有 し,骨 皮 質 を 通 過 す る 際 既 に60〜70μ. 骨 体 部 静 脈 系 に 於 て此 の 期 に 初 め て 主 幹 静 行 ・下 行 主 幹 静 脈 竇 の 区. の 細 い静. を 算 し,骨 髄 腔 に達. す る と更 に 内 腔 を 拡 大 し て,上 記 上 行 主 幹 静 脈 竇 の 上 昇 端 に 直 接 移 行 す る.. 別 が 付 く様 に な る.即 ち 栄 養 動 脈 と共 に 栄 養. エ ピ フ ィ ー ゼ部 の 中,遠 位 骨 端 に 於 て は 後. 孔 を 通 じ て,内 側 上 方 よ り外 側 下 方 へ 斜 に 進. 面〓 間 窩 よ り進 入 した 軟 骨 管 の 中,数 条 の も. 入 した 栄 養 静 脈 は 骨 髄 内 に 達 す る や 直 ち に 多. の は,骨. 数 の 分 岐 を 出 し静 脈 竇 網 を 形 成 し て い る が,. に 化 骨 核 の 形 成 が 開 始 さ る.. 該 栄 養 静 脈 よ り大 彎 曲 し て 上 方 に 向 う枝 と, そ の 儘 骨 髄 中 央 を 下 方 に 向 う枝 は 特 に 太 く, 之 は 成 熟 時 に 於 け る上 行 ・下 行 主 幹 静 脈 竇 と. 端 軟 骨 の 中 心 部 に 於 て 吻 合 し,此 所. Ⅲ 生 後5日(平 図 参 照)(写. 均 体 重73.6瓦)(挿. 図 第2. 真 第5・6・7・8・9図). 骨 体 部.栄 養 動 脈 の 骨 体 部 骨 髄 内 分 布 様 式. な る もの で あ る.此. の初 期 の上 行主 幹 静脈竇. は挿 図 第2図. (内 径70〜100μ)は. 栄 養 静 脈 よ り分 れ 大 彎. 骨 軸 方 向 へ の 発 育 旺 盛 な る 為,下 行 動 脈 枝 の. 曲 を 以 て 上 方 に 向 うに つ れ,幾. 分 外 側 寄 りに. の(1)に示 す 如 く,骨 幹 部 の 下 方. 発 達 顕 著 に し て,骨. 体 部 骨 髄 の 下 方2/3はは 下.

(5) 骨髄血 管 の発生学 的研究. 567. 行 動 脈 枝 に よつ て 占 め られ て い る.従 つ て 下. く と,中 枢 よ りも 逆 に 口 径 の 増 大 し て い る も. 行 動 脈 枝 は 益々 平 行 動 脈 の 様 相 を 呈 して い る.. の が 認 め られ る(写. 次 に 生 後1日. 上 ・下 行 動 脈 枝 は メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 達 す る も. は,上. の 標 本 と甚 だ 相 違 し て い る 所 見. ・下 行 動 脈 枝 の 夫 々各 分 枝 相 互 の 間 に. の は 極 め て 稀 で,途. 真7).次. に 口径 の細 い. 中更 に微 細 な細小 動脈 枝. 血 管 口径 の 差 が 著 明 に 認 め ら れ る 事 で あ る. を 分 岐 し,之 は 最 早 や 主 軸 に 平 行 す る事 な く. (写 真5・6).而. 盛 ん に 迂 曲 しつゝ 種 々 な る 方 向 に 走 り,一 部. 径25〜35μ. を 算 し,夫々. 走 る に 従 い,数 減 ぜ ず,総. して 口径 の太 い動 脈枝 は 内 遠 近 両骨 端 方向 に. 回分 岐 を行 うも口径 を 殆 ん ど. て メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 迄 達 し て い て,. しか も一 部 の 動 脈 枝 は メ タ フ ィ ー ゼ部 に 近 づ. は 骨 皮 質 を 貫 い て 骨 膜 下 へ,一 血 管 に 移 行 した 後,此. 部 は漸 次 毛細. の期 に始 め て 出現 した. 所 の,成 熟 時 に 認 め ら れ る 如 き静 脈 竇 へ 移 行 し て い る.尚 口 径 の 細 い 上 ・下 行 動 脈 枝 及 び 細 小 動 脈 枝 に は 僅 少 乍 ら吻 合 が 認 め ら れ る.而. 挿 図第2図. 生後5日家兎大腿骨血管系. して此 の 細. い 上 ・下 行 動 脈 枝 の 内 稀 に メ タ フ ィ ー ゼ部 に 達 せ る もの は 此 の 部 で 次 第 に 口 径 を 増 大 し, 前 記 の太 い動 脈 枝 同様 に メ タ フィ ー ゼ部 に 分 布 し て い る. 尚 下 行 動 脈 枝 に 分 岐 す る前 の 骨 体 部 動 脈 主 幹 及 び 口径 の 太 い 上 ・下 行 動 脈 枝 よ りも少 数 乍 ら細 小 動 脈 枝 の分 岐 が 認 め られ る. 骨 体 部 静 脈 系 は 挿 図 第2図 の(2)及び 写 真8に. 示 す 如 く,. 上 ・下 行 主 幹 静 脈 竇 ・集 合 竇 を 明 瞭 に 認 め る他,此. の 期に. 始 め て 不 定 型 的 で は あ る が, 成 熟 時 に 認 め られ る 如 き 静 脈 竇 網 を 認 め,之. は細小 動脈 枝. の 末 梢 た る動 脈 性 毛 細 管 を 受 け,結 局 集 合 竇 を 通 じ て 主 幹 静 脈 竇 へ 移 行 して い る が,骨 皮質 を通 じて骨 膜下 の静脈 網 との 連 絡 が 甚 だ 多 数 に 認 め ら れ る. 下行 主 幹 静脈竇 の比 較的 口 径 は 生 後3日. 略 K. P. 化 骨 軟 骨 盤. 字. 説. S. C. 骨 皮 質(緻 密 質). 明. 骨 髄 横 径 の1/4〜1/5を占 め て い. F. T.. 転子窩. 1. 栄養 動 脈. 2. 上行動 脈枝. 3. 下行動 脈枝. 4. 栄養靜 脈. 5. 上 行 主 幹靜 脈 竇. 6. 下 行 主幹靜 脈 竇. 8. 静脈竇 網. 9. メ タ フ ィー ゼ靜 脈. 7 集合 竇 10 貫 通 軟 骨 管 内靜 脈. よ り幾 分 減 少 し,. る が,傍. を 走 る主 幹 動 脈(内. 径50〜70μ)に. 比較 す れば 遙. か に 広 大 で 内 径200〜250μ 算 し て い る.. を.

(6) 568. 大. メ タ フ ィ ー ゼ部.上 行 動 脈 枝 の 内,口. 枝. 記 骨 体 部 動 脈 の 上 ・下. 径 の 太 い も の は,此. 達 す る迄 口 径 を 殆 ん ど 減 ぜ ず,む. の部に. しろ一部 の. もの は 逆 に 口 径 の 増 大 す る も の も あ るが,骨 髄 突 起 開 口部 に 近 づ く と,生 後1日. 以 上 に多. 亘. り,特 に 遠 位 メ タ フイ ー ゼ 部 内 外 側,近 位 メ タ フ ィ ー ゼ 部 転 子 窩 底 附 近 に 著 明 に 認 め られ る. メ タ フ ィ ー ゼ部.該. 部 の動脈 性 血管 の大部. 分 は 骨 体 部 動 脈 の 末 梢 に よつ て 占 め られ,個. 数 に 分 岐 し,此 所 で 始 め て 幾 分 口 径 を 減 じ,. 有 の メ タ フ イ ー ゼ 動 脈 の 進 入 が 殆 ん ど認 め ら. 最 後 は骨髄 突 起 内へ 各一 条宛 微細 な毛 細血 管. れ な い 事 は 生 後1日. が 進 入 し て い る.従 つ て 生 後1日. の標 本 よ り. も遙 か に 動 脈 性 血 管 が 豊 富 で あ る(写 真7). エ ピ フ ィ ー ゼ 部.生. 後3日. よ り出 現 し始 め. 〜5日. エ ピ フ ィ ー ゼ 部.遠. と同 様 で あ る.. 位 骨 端 化 骨 核 は 写 真10. に 示 す 如 く,更 に 高 度 に 発 達 し,メ タ フ ィ ー ゼ部 骨 髄 と の 間 の 化 骨 軟 骨 盤(骨. 端 線)の 厚. た 遠 位 骨 端 の 化 骨 核 は 益 々拡 大 し,後 面〓 間. 径 は0.8〜1.0mmを. 窩 よ り進 入 す る 軟 骨 管 内 の 動 静 脈 を 主 栄 養 動. 骨 核 内 の 動 静 脈 は 主 と し て 後 面〓 間 窩 よ り進. 静 脈 と な し,動 脈 は 該 化 骨 核 内 進 入 後 複 雑 な. 入 した 軟 骨 管 内 の 動 静 脈 の 支 配 を 受 け て い る. る 走 行 を な し,互 に 吻 合 を 営 ん で 動 脈 網 を 形. が,尚. 成 し て い る.然. し乍 ら該 化 骨 核 よ り周 辺 の 軟. の 一 部 の もの は 該 化 骨 核 と連 絡 し て,そ の軟. 骨 組 織 内 へ 嚢 状 の 軟 骨 管 の 突 起 を 出 し,此 の. 骨 管 の 中 を 走 る静 脈 管 の 連 絡 は 勿 論,動 脈 も. 突 起 内 の 動 脈 は 吻 合 を 缺 ぎ,終 末 動 脈 を 為 す.. 化 骨 核 内 動 脈 と連 絡 し て い る.近 位 骨 端 に於. 尚 化 骨 核 よ り上 方 へ 向 う軟 骨 管 の 内4〜5条 の. て も骨 頭 内化 骨 核 が 発 達 す る の み な らず,大. もの は化 骨 軟 骨 盤 を 貫 通 し,メ タ フ ィー ゼ部 骨. 転 子 に も化 骨 核 が 出 現 し,該 化 骨 核 内 動 静 脈. 髄 と連 絡 し て い る事 は 生 後1日. と同 様 で あ る.. 近 位 骨 端 部 大 腿 骨 頭 に も大 腿 骨 頭 後 面 内 側 凹 窩 部 よ り進 入 す る2〜3条. の 軟 骨 管 に よ り,. 中 心 部 に 化 骨 核 が 出 現 し 始 め,該 化 骨 核 内 の 動 静脈 は上 記 軟骨 管 内動 静脈 を主 栄養 動 静脈 と な し て い る他,骨. 頭 先端 円靱 帯 附 着部 よ り. 進 入 せ る軟 骨 管 内 動 静 脈 の 一 部 の も の も,化 骨 核 内 へ 進 入 し,夫々. 連 絡 し て い る.該 化 骨. 核 よ り下 方 へ 伸 び た 軟 骨 管 の 内 数 条 の も の は 遠位 骨 端 同様 に化 骨 軟 骨盤 を貫 い て メタ フ ィ ー ゼ 部 骨 髄 と連 絡 して い る(写 真9) . Ⅳ 生 後10日(平. 均 体 重132.0瓦)(写. 真 第10. 図) 骨 体 部.動. 静脈 両 系 は 口 径 に 於 て も走 行 様. 算 す る に 過 ぎ な い.化. 内 外 両〓 の 前 側 方 よ り進 入 す る軟 骨管. は 大 部 分 は 後 面 転 子 窩 よ り進 入 す る軟 骨 管 に 由 来 し,一 方 外 側 面 よ り進 入 す る軟 骨 管 の一 部 の も の も,核 化 骨 核 内 に 進 入 し動 静 脈 と も 夫 々連 絡 が 認 め ら れ る. 尚遠 近 両 骨 端 に 於 い て 生 後1〜5日. に認め. られ た 化 骨 軟 骨 盤 を 貫 通 す る軟 骨 管 は 極 め て 少 数 且 微 弱 とな る. Ⅴ 生 後15日(平 ・12図). 均 体 重144.2瓦)(写. 真 第11. 骨 体 部 動 脈 の 上 ・下 行 動 脈 枝 に 広 狭 二 様 が 認 め ら れ る事 は 生 後5日. と同 様 で あ る.然 し. 乍 ら生 後5日 に 於 て は 太 い 動 脈 枝 は メ タ フ ィ ー ゼ部 に 近 接 す る 迄 分 岐 を 重 ね て も 口 径 を 減 ぜ ず,む. しろ一 部 の ものは 逆 に 口径を 増加す. 式 に 於 て も生 後5日 と 殆 ん ど変 化 な し,従 つ て. る も の が 認 め られ る の に 対 し て,此 の 期 に 於. 骨 の 長 径 ・横 径 方 面 へ の 発 育 旺 盛 な る に 拘 ら. て は 上 ・下 行 動 脈 枝 は 太 い もの で も分 岐 を 重. ず,血. ね るに つ れ 次 第 に 口 径 を 減 ず る.即 ち 動 脈 主. 管 口 径 は 余 り増 大 しな い 為,血. 管 の比. 較 的 口 径 は 幾 分 減 少 し,下 行 主 幹 静 脈 竇 の 最. 幹 は80〜95μ の 内 径 を 持 ち,上. も太 い 部 分 に 於 て も,骨 髄 横 径 の1/6を 占 め る. の 中 枢 附 近 は30〜50μ. に 過 ぎ な い.骨. ー ゼ 部 骨 髄 突 起 開 口 部 の 近 くで は15〜20μ に. 体 部骨髄 に は 成熟 時 に認 め ら. ・下 行 動 脈 枝. を 算 す る も,メ タ フィ. れ る如 き,定 型 的 静 脈 竇 網 が 可 成 りに 発 達 し. 過 ぎ な い.但. て い る.尚 骨 髄 内 静 脈 竇 と骨 膜 下 血 管 網 との. 盛 に 分 岐 し,骨 髄 突 起 内 に 各 一 条 宛 微 細 動 脈. 骨 皮 質 貫 通 に よ る連 絡 は 依 然 と し て 旺 盛 で あ. が 進 入 し て い る 事 は 生 後5日. し 骨 髄 突 起 開 口部 に 近 づ く と旺. と同 様 で あ る..

(7) 骨髄 血 管の発 生学 的研究 上 ・下 行 動 脈 枝 の 中,細. い動 脈 枝 の みな ら. ず,太 い 動 脈 枝 及 び 骨 体 部 動 脈 主 幹 に 於て も, そ の 随 所 よ り細 小 動 脈 枝 の 分 岐 あ り,之 は 最 早 や 骨 軸 に 平 行 す る事 な く複 雑 に 骨 体 部 骨 髄 内 を走 り数 回 分 岐 を 行 い,結 血 管 を 経 て 静 脈 竇 へ,一. 局 大部 分 は 毛細. 部 は 骨 皮 質 を 貫 き骨. 膜 下 へ 移 行 して い る.. 569. られ な くな る. Ⅳ 生 後33日(平 図 参 照)(写. 均 体 重200.0瓦)(挿. 図 第3. 真 第13・14・15・16図). 骨 体 部.動. 静 脈 系 共 生 後15日 の 所 見 と殆 ん. ど 変 化 は 認 め られ な い.但 示 す 如 く,上. し挿 図3図. の(1)に. ・下 行 動 脈 枝 よ り分 岐 す る細 小. 動 脈 枝 は 生 後15日 以 上 に 可 成 りに 認 め られ る.. 骨 体 中央 部 は 静 脈 竇 網 が 非 常 に 良 く発 達 し,. 而 し て 上 ・下 行 動 脈 枝 の 中,口 径 の 細 い も の,. 成 熟 時 と殆 ん ど 変 り な く,下 行 主 幹 静 脈 竇 内. 及 び 細小 動脈 枝 に は比 較 的容 易 に 吻合 を認 め. 径は250〜300μ. 得 る.. を 算 し骨 髄 内 径 の1/7〜1/8を. 占め て い る.. メ タ フィ ー ゼ 部.生 後15日 に 始 め て 見 出 さ. 骨体 部 骨髄 は 近位 端 で は 大腿 骨頸 部 及 び大 腿 骨 頭 の 一 部 に 迄 及 び,遠. 位 端 では 内外 両〓. の上 縁 を 結 ぶ 線 の 高 さ に 達 し,メ. タ フィ ー ゼ. 部 骨髄 で は 骨 体 部 動 脈 末 梢 以 外 に,近. 位端. れた 個有 の メ タ フィ ー ゼ動脈 は此 の期 では 可 成 りに 発 達 し,挿 図 第3図. の(2)(3),写 真13・. 14に 示 す 如 く,近 位 端 で は 骨 頸 部 内 側,遠 端 で は 内 外 両 上〓 の 上 方,及. 位. び 後 面 よ り骨 皮. で は 大 腿 骨 頸 部 内 側 及 び 転 子 窩 面 よ り,遠 位. 質 を 貫 き 骨 髄 内 に達 す る と,夫 々 化 骨 軟 骨 盤. 端 で は 内 外 両 上〓 及 び 後 面 よ り,個 有 の メ タ. に 向 い,骨 髄 突 起 開 口 部 に 近 づ く と多 数 に 分. フイ ー ゼ 動 脈 の 進 入 が 認 め られ る.但. 岐 を 重 ね,一. し該 動. 部 は 骨 体 部 動 脈 の 末 梢 と係 蹄 を. 脈 は 末 だ 微 細 で あ り,メ タ フ ィ ー ゼ部 骨 髄 の. 作 つ て 吻 合 し て い る.骨 体 部 動 脈 及 び メ タ フ. 表 層 近 くの 小 部 分 を 占 め て い る に 過 ぎ な い. ィ ー ゼ 動 脈 は 写 真15に 示 す 如 く,生 後1〜15日. (写 真11).. 同様 に 最後 は 骨髄突 起 内 へ微 細 な毛 細血 管 を. 骨 端 部.遠 位 骨 端 部 及 び 大 腿 骨 頭 部 の 化 骨. 送 り,之 は 骨 髄 突 起 先 端 に て 急 に 拡 大 し静 脈. 核 は 益々 発 達 し,メ タ フィ ー ゼ部 骨 髄 との 間. 系 に 移 行 して い る.尚 骨 髄 突 起 開 口 部 附 近 に. の化 骨 軟 骨 盤 の 厚 径 は,夫. 於 て,動 脈 枝 は 多 少 は 係 蹄 を 作 つ て 吻 合 し て. 0.8〜1.0mmと. 々0.6〜0.7mm,. な る.大 転 子 の 化 骨 核 も可 成. り発 達 を 示 し て い る(写 真12).斯. く化 骨 核. い る の を 認 め 得 る も,最 後 の 骨 髄 突 起 内 へ 進 入 せ る 毛 細 血 管 に は 吻 合 は 認 め ら れ な い.. の 発 達 に よ り骨 端 部 の 軟 骨 部 分 の 減 少 に 伴 い,. メ タ フ ィ ー ゼ部 に 於 け る 骨 髄 内 静 脈 竇 と骨. 軟 骨 管 は 直 接 化 骨 核 と連 絡 し て い る も の 以 外,. 膜 下 血 管 網 との 骨 皮 質 貫 通 に よ る連 絡 は 依 然. 総 て軟 骨 内 進 入 直 後 方 向 を 転 じ,化 骨 核 表 面. と し て 旺 盛 で あ り,尚 生 後3日. に 平 行 に 走 り盲 端 に 終 つ て い る.特 に 此 の 所. る 転 子 窩 底 よ り進 入 し,直 接 上 行 主 幹 静 脈 竇. 見 は 遠 位 端 で 著 明 で あ る.即 ち 内 外 両 上〓 よ. べ 移 行 す る所 の メ タ フ ィ ー ゼ 静 脈 は 写 真16の. り進 入 し た 夫 々8〜10条 の 軟 骨 管 の 中, 1〜2条. 如 く非 常 に 太 く,骨 皮 質 を 貫 通 す る所 に 於 て. は 骨 表 面 よ り垂 直 に 進 入 し,化 骨 核 と連 絡 し,. 既 に 内 径200μ. 爾 他 の もの は 総 て 軟 骨 内 進 入 後 方 向 を 転 じ,. 以 後 認 め られ. を 算 す る.. エ ピ フ ィ ー ゼ 部.骨. 端 化 骨核 の発 達及 び軟. 骨 の 前 面 の 軟 骨 部 或 は 後 面 の 内 外 両〓 の 軟 骨. 骨 管 の 走 行 は 生 後15日. 部 に 走 つ て 盲 端 に 終 つ て い る.尚 内 外 両〓 の. 化 骨 核 内 エ ピ フ ィ ー ゼ 動 脈 の 走 行 は 挿 図 第3. 軟 骨 部 は 此 の 内 外 両 上〓 よ り進 入 す る 軟 骨 管. 図 の(2)(3)に 示 す 如 く に し て,随. 以 外 に,〓. め ら れ る.. 間 窩 よ り進 入 す る2〜3条. の軟 骨. 管 も認 め ら れ る. 化 骨 核 よ り周 辺 の 軟 骨 組 織 に 向 い 嚢 状 に 突 出 す る 軟 骨 管 は 少 くな り,特 に メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 向 い 化 骨 軟 骨 盤 を 貫 通 す る軟 骨 管 は 認 め. Ⅶ 生 後30日(平. 所 に 吻合 が認. 均 体 重277.0瓦),生. (平 均 体 重467.5瓦),生 瓦)(写. と 殆 ん ど 変 り な し.尚. 後60日(平. 後45日. 均 体 重500.0. 真 第17・18・19・20図). 生 後30日. 以 後 は 先 に 当 教 室 大 藤35) (1953).

(8) 570. 大. 挿 図 第3図. (1). 枝. 亘. 生 後23日. 骨体 中央 部 動 脉 系. (2). 家 兎 大 腿 骨 血 管 系. 大腿骨頭 部動脉 系. 略. 字. 説. (3) 遠 位骨 端 部 動 脉 系. 明. 1. 骨 体 部動脈 主幹. 2. 下 行動脈枝. 3. 静脈竇 網. 5. メ タ フィー ゼ動 脈. 6. エ ピ フ ィー ゼ動 脈. 7. 8. 仝 上(内. 9. 萎縮 軟骨 管. 仝 上 動 脈 と連 絡 せ る軟 骨 管 内動 脈 (大 腿 円靱 帯 附 着 部 よ り進 入). 上〓 よ り進 入). 4. 骨体 部 動 脈末 梢. の 記 述 せ る成 熟 時 の 所 見 に 甚 だ 類 似 し,且 生. す 如 く,メ タ フィ ー ゼ 部 の 可 成 り広 範 囲 を 占. 後30日 よ り60日 迄 の 間 に 生 ず る 変 化 は 殆 ん ど. め て い る が,依. な く,茲 に 一 括 し て 記 述 す る.. 央 部 は 骨 体 部 動 脈 の 末 梢 に よつ て 占め られ て. 骨 体 部.主. 然 と し て メ タ フ ィ ー ゼ部 の 中. 幹 動 脈 及 び 上 ・下 行 動 脈 枝 の 走. い る.尚 此 の 期 に な る と,骨 髄 実 質 は メ タ フ. 行 及 び 血 管 の 口 径 は 生 後15日 の 標 本 と殆 ん ど. ィ ー ゼ部 の辺 縁 近 くに 迄 よ く発 達 し,従 つ て. 変 化 な く,従 つ て 骨 髄 横 経 に 対 す る比 較 的 口. 骨 体 中 央 部 に 認 め られ る如 き 定 型 的 静 脈 竇 網. 径 は 次 第 に 減 少 し,特 に 生 後45日 及 び60日 の. が 化 骨 軟 骨 盤 の 近 くに 迄 達 し,骨 髄 突 起 は 次. 標 本 で は 絶 対 的 口 径 の 減 少 も認 め られ る.上 ・下 行 動 脈 枝 よ り分 岐 せ る細 小 動 脈 枝 は 次 第. 第 に 浅 くな り,特 に 生 後45日 以 後 は 写 真19に. に 増 加 し,写 真17に 示 す 如 く,複 雑 に 骨 髄 内. 末 梢 は 次 第 に 浅 弱 とな り,且 分 岐 の 回 数 も減. を 走 り,数 回 分 岐 を 行 い,次 第 に 微 細 な 毛 細. 少 し,骨 髄 突 起 内 へ 進 入 す る終 末 枝 の走 行 も. 管 とな り,結 局 大 部 分 は 静 脈 竇 へ,一. 甚 だ微 弱 且短 い. 部 は骨. 示 す 如 く,メ タ フ ィ ー ゼ 動 脈 及 び 骨 体 部 動 脈. 脈竇. エ ピ フ ィ ー ゼ 部 .骨 端 部 化 骨 核 は 益々 周 辺. に 比 す れ ば 其 の 数 は 甚 だ 少 く,管 腔 も狭 隘 に. に 向 つ て拡 大 し,遠 近 両 骨 端 線 に あ る軟 骨 盤. し て細 長 い 線 状 を な し て 走 行 し て い る.骨 体. は 夫 々0.5mm前. 部 静 脈 系 は 全 て定 型 的 静 脈 竇 網 に よつ て 充 さ. 軟 骨 層 も0.4〜0.6mmの. れ,主. ず,従. 皮 質 を 貫 き骨 膜 下 へ 移 行 し て い るが,静. 幹 静 脈 竇 の 口 径 は 骨 髄 横 径 の 約1/10を. 占 め,成. 熟 時 の 値 を 示 す.. 厚 さを 持 つ に過 ぎ. つ て 外 表 面 よ り進 入 し て い る 軟 骨 管 も. 直 接 化 骨 核 と連 絡 し て い る も の 以 外 は総 て微. メ タ フ イ ー ゼ 部 .生 後15日 以 後 に 認 め られ た 個 有 の メ タ フ ィ ー ゼ 動 脈 は 写 真18・19に. 後 とな り,又 化 骨 核 周 辺 の. 示. 弱 とな り,次 第 に 消 失 す る,即 ち 生 後30日 で は 写 真20に 示 す 如 く,遠 位 端 内 外 両〓 の 軟 骨.

(9) 骨髄 血管 の発 生学的研 究. 571. 部 に於 て,化 骨 核 表 面 に 平 行 に 走 る微 弱 な 軟. 動 脈 は発 育 層 に向 つ て進 む が老 齢 期で は動 脈. 骨管 の 存 在 を 認 め る も,生 後45日 以 後 は 該 軟. は 下 規 則 とな り,目 的 の な い 走 行 を 示 す と述. 骨 管 は 認 め られ な い.. べ て い て,余. は 之 と比 較 す る老 齢 期 の 標 本 を. 持 つ て い な い が,発. 第4章. 総 括並びに考按. て もLcxer同. 家兎新生 児 並 びに幼 若 家 兎の 大腿 骨 骨髄 血. 育期 に於 て は家 兎 に就 い. 様 に 規 則 的 な 走 行 を 認 め た.尚. 大 藤35)は橋 本17) (1936)の. 主幹 動 脈 は 主幹 静. 管 装 置 の 検 索 に あ た り上 記 の 如 き所 見 を 認 め. 脈 に 纏 絡 す る と云 う所 見 を 否 定 し て い るが,. た が,茲 に 簡 単 に 総 括 し,第 一 編 同 様 項 を 分. 余 も 又 かか る縄 絡 像 は 認 め な か つ た.. ち て検 討 を 試 み る.. 胎 生 期 及 び 生 後1日 で は 上 ・下 行 動 脈 枝 の. Ⅰ骨 体 部 栄 養 動 脈 の 骨 髄 内 分 岐 及 び 走 行. 内,特. 骨 体 部 栄 養 動 脈 の 進 入 部 位,進. 生 後5日. 入 方 向 に関. に 太 く主 幹 とみ な み れ る も の は な い が, 以 後 は 上 ・下 行 動 脈 枝 の 夫 々各 分 枝. して は 既 に 第 一 編 に 記 述 し た 如 く,胎 生 末 期. 相 互 の 間 に 血 管 口 径 の 差 が 著 明 に 認 め られ,. に は一 応 成 熟 時 に 類 似 の 形 態 を 為 し,生 後 の. 其 の 内 太 き もの 即 ち 主 幹 と見 做 され る もの は. 発育 期 に 於 て は 胎 生 期 に 於 け る如 き 顕 著 な 変. 数 回 分岐 を 重 ね 乍 ら,総 て メ タ フ ィ ー ゼ 部 に. 化 は認 め られ な い.即. 迄 達 し,特 に 生 後5〜10日. ち栄 養 動 脈 の進 入部 位. は 生 直 後 よ り成 熟 家 兎 に 到 る迄,総. て大腿 骨. の 標本 で は メ タ フ. ィ ー ゼ部 に 近 づ く と分 岐 を 重 ね な が ら逆 に 口. 頭 下 方 内 転 筋 附 着 部 前 方 の 栄 養 孔 よ り進 入 し,. 径 の 増 大 し て い る もの も認 め られ,発. 進 入 方 向 も生 後1日. 動 脈 性 血管 の 主 力 が 骨 の 長 径 発 育 に 必 要 な メ. 既 に 骨 長 軸 と約20° の 角. 度 を な し,成 熟 時 と の 差 は 認 め られ な い. 骨体 部栄 養 動 脈 の骨髄 内分 岐 様 式 に就 ては. 育期の. タ フ ィ ー ゼ部 に 向 つ て い る事 が 推 察 され る. 而 し て 骨 体 部 動 脈 主 幹 及 び 上 ・下 行 動 脈 枝. 化 骨 機 転 と密 接 な 関 係 あ り,化 骨 の 進 展 に 伴. の 血 管 口 径 の 時 期 的 推 移 を 見 るに,骨. い,動 脈 の 走 行,分. 方 向 へ の 発 育 の 最 も旺 盛 な 生 後5〜10日. 岐 様 式 も次 第 に 変 化 し て. の長軸 を頂. く る.即 ち 第 一 編 記 述 の 如 く胎 生 期 に は 骨 体. 点 と し て,動 脈 性 血 管 の 骨 髄 横 径 に 対 す る 比. 中央 部 に 骨 髄 腔 が 出 来 始 め た 許 りで あ つ て 非. 較 的 口 径 は 漸 次 減 少 し,生 後45日 以 後 は 絶 対. 常 に 狭 く,直 ち に 海 綿 様 骨 質 部 が 接 し て い る. 的 口 径 の 減 少 も認 め られ,此. 為,骨. 骨 に 於 け るAnsemff1)の. 体 部 動 脈 は 骨 体 中央 よ り上 下 に 放 射 線. 状 に 走 り,骨 端 に 近 づ くに つ れ 分 岐 を 重 ね, 全 体 的 に 砂 時 計 状 を 為 し,従 つ て 上 ・下 行 動. の所 見 は人 長管. 記 述 せ る所 見 に 一 致. す る. 次 に 骨 体 部 動 脈 主 幹 或 は 上 ・下 行 動 脈 枝 よ. 脈 枝 に 於 て 口 径 に 著 明 な広 狭 の 差 な く,主 幹. り分 岐 す る細 小 動 脈 枝 は 発 育 の 進 む に 従 い,. と見 做 さ れ る もの は 非 常 に 短 い.し. 次 第 に そ の 数 を 増 加 し,主 幹 よ りの 分 岐 点 も. 生 末 期 よ り生 直 後 に か け て,次. か るに胎. 第 に骨髄 腔 が. 骨 髄 中央 よ り漸 次 近 遠 両 骨 端 の 方 向 へ 拡 大 し,. 進 展 し,特 に 下 方 へ の 進 展 が 著 明 で あ り,骨. 且 又 生 後1日. 体 部 動 脈 主 幹 が2〜3本. る が,生. す る部 位 は 生 後1日 生 後5日. で は 骨 髄 中 央 で あ る が,. 以 後 で は 骨 髄 の 下 部2/3は下 行 動 脈 枝. に よつ て 占 め ら れ,し の1〜3回. の 下行 動脈 枝 に分 岐. か も下行 動脈 枝 の最 初. の 分 岐 間 隔 は 発 育 す るに つ れ 益 々. で は 殆 ん ど 骨 皮 質 に 移 行 して い. 後5日. 以 後で は 静脈竇 へ 移行 す る も. の が 増 加 し て い る,斯 様 に 細 小 動 脈 枝 の 発 達 は 骨 髄 実 質 組 織 の 発 達 に 比 例 し発 達 す る も, 静 脈 性 血 管 に 比 す れ ば 其 の 数 は 甚 だ 少 い.尚 細 小 動 脈 枝 の 走 行 は 骨 長 軸 に 平 行 す る事 な く. 延 長 し,成 熟 時 大 藤35)の 認 め た 如 き 平 行 動 脈. 盛 ん に 迂 曲 しつゝ,数. の 形 態 を 完 成 し て 来 る.. に 走 る事 は 成 熟 時 大 藤 の 認 め た 所 見 と同 様 で. 斯 様 に 上 ・下 行 動 脈 枝 は 発 育 期 に 於 て は 遠 近 両化 骨 軟 骨 盤 の 方 向 に 向 う も の で あ るが, Lexer27)は 人 長 管 骨 に 於 て 新 生 児 及 び 幼 児 の. 回 分 岐 し,種. 々の方 向. あ る. Nussbaum32)は. 人 大腿 骨 骨 体部 骨髄 内に 於. て 栄 養 動 脈 の 分 枝 は 乳 児 に 於 て は 吻 合 は 少 く,.

(10) 572. 大. 枝. 亘. 骨 の 長 さ の 増 加 に 従 い 吻 合 が 豊 冨 に な り,4. 主 幹 静 脈 竇 へ 移 行 し て い る が,骨. 才 で は 動 脈 性 血 管 網 の 存 在 を 認 め,更. で 胃膜 下 の 静 脈 網 と の 連 絡 は 全 発 育 期 を 通 じ. に彼 は. 骨 髄 内 に 毛 細 血 管 の 吻 合を も認 め て い るが,. 皮質 を通 じ. て 甚 だ 多 数 に 認 め られ る.. 余 の 家 兎 大 腿 骨 の 所 見 で は 上 ・下 行 動 脈 枝 の. Ⅲ メ タ フ イ ー ゼ部 動 脈 系. 中,口. メ タ フ イ ー ゼ 部 が 長 管 骨 に 於 け る長 軸 方 向. 径 の 細 い もの 及 び 細 小 動 脈 枝 に は,発. 育 の進 む に従 い比 較 的容 易に 吻合 を認 め 得 る. へ の 発育 に 重 要 な る役割 を演 ず る事 は衆知 の. も,全 般 的 に 見 れ ば 甚 だ 僅 少 で,特. 事 で あ り,従 つ て 発 育 期 に 於 て は 此 の 部 の血. に 毛細 血. 管 の 間 に は 吻 合 は 全 然 認 め ら れ な い.. 管 が 豊 富 な 事 は 推 察 し 得 る 事 で あ る.先. に. Ⅱ骨 体 部骨髄 内 静脈 系 の発 達. Lexer27)は 人 新 生 児 長 管 骨 に 於 て 此 の 部 に メ. 成 熟 動 物 の 骨 髄 内 静 脈 系 の 研 究 はDenys8). タ フ ィ ー ゼ動 脈 な る特 殊 の 脈 系 の 存 在 を 認 め,. (1887),. Venzlaff41) (1911),岩. 橋 本17)可. 男24) (1926),. 成 りの 研 究 あ り,そ の 主 幹 及 び 末. 該 動 脈 は 灌 木 状 に 化 骨 軟 骨 盤 に 向 い,骨 体 部 動 脈 の 分 枝 は 唯 例 外 的 に の み,又 唯 点 在 せ る. 梢 に 対 し て 種々 な る 名 称 を附 し,大 藤35)は そ. 枝 を 以 て の み 軟 骨 盤 に 達 す と述 べ, Nuss. れ を 総 括 し て,成 熟 家 兎 及 び マ ウ ス の 大 腿 骨. baum32)も 又 人 新 生 児 に 於 て既 に メ タ フ ィー ゼ. に 就 い て,骨 髄 内 静 脈 系 を 静 脈 竇,集. 合 竇,. 動 脈 の 存 在 を 認 め,該 動 脈 が メ タ フィ ー ゼ部. るに生 後. の 皮 質 に 近 き 大 部 分 を 支 配 し,中 央 の 残 部 の. 1日 の 家 兎 に 於 て は 第 一 編 に 記 述 した 胎 生 末. み 骨 体 部 動 脈 の 末 梢 に よつ て 支 配 さ れ て い る. 期 の 家 兎 と 同 様 に,縦. に長 い不 規 則 な大 静脈. と述 べ, Angeroff1)は 同 様 に 人 長 管 骨 に 於 て. 竇 網 を 認 め る も未 だ 主 幹 静 脈 竇 の 形 成 は 認 め. メ タ フ ィ ー ゼ動 脈 は 新 生 児 で は 補 足 的 性 格 を. ら れ な い.発. 持 つ て い る に す ぎ な い が,既. 主 幹 静 脈 竇 の 三 部 に 分 つ て い る.然. 育 す る に 従 い,かゝ. る不規 則 な. に2〜4才. では. る 大 静 脈 竇 網 の 中,骨 髄 腔 の 中 心 部 を 走 り,. 独 立 的 に 此 の 部 の 栄 養 に 本 質 的 役 割 を 演 じ,. 而 も栄 養 静 脈 に 直 接 連 絡 せ る部 分 は 内 腔 特 に. 且 又 該 動 脈 分 枝 は 骨 体 部 動 脈 の 末 梢 と吻 合 し. 広 濶 とな り,主 幹 静 脈 竇 の 形 成 が 始 ま り,生. て 粗 大 な 血 管 網 を 形 成 す る が,発 育 の 進 む に. 後3日. 従 い 漸 次 衰 退 し て く る と述 べ て い る.斯. で は 既 に 上 行 ・下 行 主 幹 静 脈 竇,集. 竇 の 形 成 が 認 め られ,次. い で 生 後5日. 合. には 骨. くの. 如 くに 人長 管 骨 に 於 て は 此 の 部 は メ タ フ ィ ー. 髄 中央 部 に は 不 定 型 的 で は あ る が 成 熟 時 に 認. ゼ 動 脈 が 主 流 を 占 め て い る 様 に 思 わ れ るが,. め ら れ る 如 き 静 脈 竇 網 を 認 め る に 到 る.主 幹. 余 の 家 兎 に 於 け る実 験 に 於 て は 全 発 育 期 を 通. 静 脈 竇 出 現 当 初 の 生 後3日. して 主 流 を 占 め て い る の は,自. では 骨髄 中央部 を. 家 所見 の項 に. 走 る 下 行 主 幹 静 脈 竇 の 内腔 は 非 常 に 広 濶 で 骨. 明 らか な 如 く,骨 体 部 動 脈 の 末 梢 で あ る.即. 髄 横 径 の 約1/2〜1/3を 占 め て い るが,此. の比 率. ち 余 の 例 で はLexer27)の. は 漸 次 小 とな り,生 後5日1/4〜1/5,生. 後10日. の メ タ フィ ー ゼ 動 脈 を 認 め る の は 生 後15日 以. 1/6,生 後15日1/7〜1/8,生. 後30日 以 後 は 成 熟 家. 示 す 可 成 り太 い 個 有. 後 で あ り,而 も該 動 脈 は 骨 皮 質 に 近 い 小 部 分. 兎 に 於 て 大 藤 の 認 め た 所 の1/10と な る.斯 様. を 占め る に 過 ぎ ず,以. に 主 幹 静 脈 竇 の 比 較 的 口 径 の 減 少 に 反 し て,. 分 布 範 囲 を 拡 大 す るが,上. 骨 髄 実 質,換. を 通 じて 主 流 を 占 め る の は 骨 体 部 動 脈 の 末 梢. 言 す れば 静脈竇 網は 次第 に充 実. し,骨 髄 中 央 部 よ り漸 次 周 辺 メ タ フ ィ ー ゼ 部 近 くに 迄 及 び,成 熟 時 の 形 態 を 完 成 す るに 到 る.尚 生 後1日. の未 だ定 形的 静脈 系を 完成 し. 後 の発 育に従 い 次第 に 記 の 如 く全 発 育 期. で あ る. 次 に 該 部 の 動 脈 性 血管 の 分 布 様 式 並 び に 時 期 的 推 移 を 見 る に,骨. 体 部 動 脈 の 上 ・下 行 動. て い な い 時 期 に 於 て も静 脈 竇 壁 は 単 層 の 菲 薄. 脈 枝 の 末 梢 は メ タ フ ィ ー ゼ部 に 近 づ く と俄 か. な 内 皮 細 胞 よ りな る事 は 成 熟 時 と 同 様 で あ る.. に 多 数 の 小 枝 に 分 れ,之 よ り骨 髄 突 起 内 へ 各 一条宛 微 細 な毛 細血 管 を送 入せ る所 見は全発. 又 発 育 す るに従 い充 実す る静脈竇 網は 細小 動 脈 枝 よ りの分 枝 を 受 け,結. 局集 合竇 を通 じて. 育 期 を 通 じて 共 通 の 所 見 で あ り,特 に 生 後5.

(11) 骨 髄 血 管 の発 生 学 的 研 究 日及 び10日 の 標 本 に 於 て は,上. ・下 行 動 脈 枝. の 中,口 径 の 太 い もの の 分 布 を 受 け,稀. に細. 573. 於 て 認 め ら れ る 所 見 で あ り,此. の 動静 脈 の移. 行 様 式 は 先 づ 第 一 にNeumann31)に. よ り指 摘. い 上 ・下 行 動 脈 枝 の 内 で メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 達. さ れ,次. い でGussenbauer15),. す る もの は,此. Lexer27),. Bidder6). の 部 で 血 管 口 径 の 増 大 を 認 め,. 分 岐 も甚 だ 旺 盛 で あ り,動 脈 性 血 管 が 豊 富 で. 保23),平. あ る.然. し,之. るに 生 後15日 以 後 メ タ フ ィ ー ゼ 動 脈. に よ る補 足 が あ るが,動. 脈 性 血 管 の豊 富 な る. 特 徴 は 徐々 に 衰 え,骨 髄 の 横 径 の 増 大 に 動 脈 の 分 岐 数 の 増 加 が 伴 わ ず,動. 脈 の 密 度 は 減 じ,. (1906),. Langer26), Nussbaum32),保. 山22)等 に よ り記 述 さ れ た 所 見 と 一 致. に よつ て 惹 起 さ れ る 血 流 の 緩 徐 は 骨 髄. の 病 的 変 化 の 好 発 部 位 と し て の 一 理 由 と推 察 さ れ る. 尚発 育 の進 む に従 い骨 髄 実質 は メタ フィ ー. 特 に 生 後45日 以 後 は 骨 髄 突 起 も次 第 に 浅 くな. ゼ 部 辺 縁 近 くに 迄 よ く発 達 し,従. り,従 つ て 該 突 起 内 へ 進 入 す る 毛 細 血 管 も甚. 央 部 に 於 て 認 め られ る如 き 静 脈 竇 網 が 漸 次 軟. だ 微 弱 且 短 くな る.斯 様 に メ タ フ ィ ー ゼ 部 の. 骨 盤 の 近 くに 迄 及 び,骨. 動 脈 性 血 管 は 生 後5〜10日. な る 事 は 上 述 の 通 りで あ る.. を頂 点 とし次第 に. 衰 退 して く るけ れ ど も,骨 体 中央 部 の 動 脈 性 血 管 と比 較 せ ば,余. の 追 究 した 最 年 長 の 生 後. 60日 に 於 て も著 明 な 差 が 認 め ら れ る.. つ て骨体 中. 髄 突 起 は漸 次 浅弱 と. 次 に メ タ フ ィ ー ゼ部 に 於 け る 骨 髄 内 静 脈 竇 と骨 膜 下 血 管 網 と の 骨 皮 質 貫 通 に よ る 連 絡 は 全 発 育 期 を 通 じ て 甚 だ 旺 盛 で あ り,成. 熟家兎. 膿 性 骨髄 炎等 の好. 大 腿 骨 に 於 て 橋 本17)の 認 め て い る 所 の 転 子 窩. 発部位 の理 由の一 つ として此 の部 の動脈 に於. 底 よ り進 入 し 直 接 上 行 主 幹 静 脈 竇 の 上 昇 端 に. て 終 末 動 脈 が 問 題 とな つ て い る.之 は 先 づ 第 一 にGussenbauer15)に より ,次 でLanger26). 移 行 す る 太 い メ タ フ ィ ー ゼ 静 脈 は 既 に 生 後3. 次 に 古 く よ り骨 結 核,化. 日 に は 形 成 さ れ て い る.. に よつ て 終 末 動 脈 の 存 在 が 指 摘 され, Lexerr27). Ⅴ 軟 骨 管 並 び に エ ピ フ ィ ー ゼ動 静 脈. も又Langerの. 既 に 第 一 編 に 記 述 した 如 く,胎 生 末 期 に 大. 文 献 を 引 用 し, Nussbaum32). は発 育期 の人 長 管 骨 に於 て は此 の部 の 動脈 に. 腿 骨 骨 端 部 の 一 定 部 位 よ り血 管 を 伴 う軟 骨 管. は 稀 に20μ 迄 の厚 さ の 吻 合 を 認 め るけ れ ど も. の 進 入 を 認 め た が,該. 終 末 動 脈 を 為 し て い る と述 べ,又. Friedlander13) (1904),. 彼 は 下腿 骨. 軟 骨 管 はLanger26), Bidder6),橋. 本20). の遠近 両 骨端 に於 て成 人で は 終末 動脈 を認 め. (1948),中. な い と述 べ て い る.し か して 余 の 発 育 期 家 兎. り示 され た 如 く,骨 端 軟 骨 の 栄 養 及 び 化 骨 に. 大 腿 骨 に 於 て は 骨 体 部動 脈 末 梢 及 び メ タ フ ィ ー ゼ動 脈 の 樹 枝 状 各 分 枝 の 間 に は ,所々 に 微. 関 係 が あ り,又 骨 端 化 骨 核 出 現 後 は 一 部 の 軟. 細 な 係 蹄 に よ り吻 合 を 認 め る も,終 末 動 脈 と. あ る.. 見 做 し て 差 支 え な し と思 わ れ,特. 島(敏)34). (1951)等. の研究 に よ. 骨 管 内 血 管 が 骨 髄 血 管 に な る事 は 衆 知 の 事 で. に最 後 に骨. さて余 の家 兎大腿 骨 骨端 部軟 骨管 の生 後 の. 髄 突起 内に 進入 す る微細 な毛細 血 管 には 全然. 発 育 過 程 を 見 る に,軟 骨 管 内 に 含 ま る血 管 の. 吻 合 を 認 め な い.. 様 相 は 一 先 ず 之 を 置 き,軟 骨 管 そ の もの に つ. Ⅳ メ タ フ ィー ゼ 部 静 脈 系. い て は 大 要 は 諸 家 の 所 見 と概 ね 一 致 して い る.. 骨体 部 動脈 末 梢 及び メタ フィー ゼ動 脈 の各. 即 ち 軟 骨 管 は 初 め は 単 管 状 で,漸. 次 長 さを. 分 枝は 最 後に 骨髄 突 起 内 に 各一条 宛 微 細 な動. 増 す と共 に 又 状 に 分 岐 を な す 事,軟. 骨管 相 互. 脈 性 毛 細 血 管 を 送 入 し,該 血 管 は 骨 髄 突 起 先. の 間 に 発 育 の 差 が 著 明 に 認 め ら れ る事,胎. 端 に て 急 に 漏 斗 状 に 拡 大 し静 脈 系 とな り,軟. 期 に は 軟 骨 管 相 互 の 間 に 吻 合 は 認 め られ な い. 骨 盤 に 達 し180度. が,生. 中央 に 向 い,該. 廻 転 し動 脈 に 平 行 し て 骨 髄. 静 脈 は 動 脈 と 異な り,新 生 骨. 生. 後 特 に 将 来 化 骨 核 出 現 部 位 を 走 る軟 骨. 管 に 吻 合 が 認 め ら れ る 事,化. 骨核 発生 前 に は. 梁 の 間 隙 を 通 り盛 ん に 吻 合 を 営 み 静 脈 竇 網 を. 軟 骨 管 は 殆 ん ど総 て 軟 骨 の 深 部 に 向 つ て 進 入. 形 成 し て い る事 は 胎 生 末 期 以 後 の 全 発 育 期 に. 分 岐 し,特 に そ の 本 幹 と見 る べ き もの は 将 来.

(12) 574. 大. 枝. 亘. の 骨 核 発 生 部 に 向 つ て 走 る の に 対 し,骨 核 発. る.而. 生 後 に は化 骨 核 に進 入 しなか つた 軟 骨管 は 骨. の 項 に 明 らか な 如 く,大 腿 骨 頭,大 転 子,遠 位. 核 表 面 に 対 して 平 行 に 走 る 様 に な る事,等. 骨端 の化 骨 核 内動 静脈 は夫 々大腿 骨 頭 後面 内. 橋 本20)の 長 管 骨 骨 端 部,中. は. 島(敏)34)の 人 胸 骨. の 研 究 所 見 に 類 似 し て い る.. して余 の 家 兎大 腿 骨 に於 ては 自家所 見. 側 凹 窩 部,転 子 窩,後. 面〓 間 窩 よ り進 入 した. 軟 骨 管 内 動 静 脈 を 主 栄 養 動 静 脈 と して い るが,. 次 に 橋 本20)は又 化 骨 軟 骨 盤(骨 端 線)を 貫 い. 他 の 部 位 よ り化 骨 核 内 へ 進 入 し た 軟 骨 管 内 動. て メ タ フ ィ ー ゼ と連 絡 す る 貫 通 管 の 存 在 を 認. 静脈 との 連 絡 を 有 し,静 脈 は 勿 論,動. め て い る が,之. て も吻 合 を 可 成 りに 認 め,之. よ り先Bidder6)も. 又 該 貫通管. 脈 に於. は 発 育 と共 に 益. の 存 在 を 指 摘 し,該 管 を 通 じて 骨 端 化 骨 核 の. 々 多 数 と な り動 脈 網 を 形 成 し て い る.従 つ て. 造 骨 細 胞 は メ タ フ ィ ー ゼ よ り送 ら る と述 べ て. 化 骨 核 形 成 後 は 骨 核 内 に 終 末 動 脈 を 認 め ず,. い る.し か し て 余 も又 生 後1日. Nussbaum,. 標 本,即. よ り10日 迄 の. ち 丁度 化 骨 核 発 生 直 前 に 於 てか ゝ る. 貫 通 管 の 在 存 を 認 め, Bidderの 説 を 肯 定 し得 ぬ の で は な い が,該. 管 内の造 骨 細胞 の 有無 は. 確 か め 得 な か つ た.. Ⅵ 化 骨 軟 骨 盤(骨. 所 見 に 同 意 す る.. 端 線)貫. 通 血管. 発 育 期 に 於 て 骨 体部 と骨 端 部 の 二 つ の 血 管 系 が あ り て,化. 骨 軟 骨 盤(骨. 端 線)を. 然 と 区 別 さ れ て い る が,此. 次 に 軟 骨 管 の 運 命 に つ い て はLanger26), Friedlander13)は. Anseroffの. の 両系 統 の間の連. 絡 の 有 無 に つ い て は 古 来 種 々論 議 さ れ て い る. 軟 骨 管 内 の血 管 が 化 骨 核 発. 生 後 総 て 骨 髄 血 管 と な る と 述 べ,. 境に厳. Bidder6),. 所 で あ る.先. づLanger26)は. 人新 生 児に於 て. 浸 蝕 せ る 軟 骨 盤 の 中 に10〜20の. 開 孔 を 見 出 し,. 橋 本 は 貫 通 管 の 萎 縮 消 失 及 び 貫 通 管 以 外 の軟. そ れ に よ り 両 者 の 結 合 を 指 摘 し,そ. 骨 管 に 於 て も萎 縮 消 失 す る もの あ る を 認 め て. 線 の 化 骨 の 後 に 多 数 と な る と 述 べ,. い る が,余. も 又 生 後15日. も又 人 新 生 児 で メ タ フ ィ ー ゼ 動 脈 の 軟 骨 盤 貫. 認 め ず,生. 後30〜60日. 以 後 貫通 管 の存 在 を. の 自家 所見 に 示せ る如. 通 枝 の 存 在 を 認 め,之. れ は骨端 Lexer27). に よ つ て 骨 体 部 とエ ピ. く化 骨 核 内 に 進 入 し な い で 骨 核 の 表 面 に 平 行. フ ィ ー ゼ 動 脈 と の 間 の 連 絡 を 指 摘 し, Sudake. に走 つ て い る軟骨 管 は 次第 に萎 縮 消 失す るを. witsch38). 認めた. 之 に 反 し てCarre14),. 従 つ て軟 骨 管 内血管 は化 骨 後 残存 し. て 骨 髄 血 管(エ. ピ フ ィ ー ゼ 動 静 脈)と. 達 を 続 け る も の と,管. して発. 腔 と 共 に 全 く消 退 す る. も の と の 二 様 あ り.. (1914)も. 同 様 意 見 を 述 べ て い る. Dumont11)は. 化 膿性 骨髄. 炎 の 病 巣 が 骨 端 線 に 於 て 停 止 す る 事 よ りか ゝ る 連 絡 を 否 定 し, Eletto12). (1933)も. で は デ ィア フ ィー ゼ と エ ピ フ ィー ゼ の 動 脈 の 間. 斯様 に エ ピフ ィー ゼ動 静脈 は 発生 の始 めは 軟 骨 管 に 起 因 し て い る が,該. 軟 骨管 内 動 静脈. の 走 行 は 既 に 第 一 編 に 於 て 述 べ た 如 く,動. 脈. に 何 等 吻 合 な し と 云 い,又Bertrand5 及 びHarris16). (1929)は. の 流 入 実 験 で 胎 児 と 新 生 児 に は 骨 体,骨 部 間 に 結 合 な し と 述 べ,. Lexer27),. 成 人 で は 自 由 に 結 合 し て い る が,発. Nussbaum32)橋. 本20)の. 記 述 に もあ. も 又 之 を 肯 定 す る も の で あ る.然. Lexer27)は. エ ピ フ ィー ゼ 動 脈 は 骨 端 化 骨 核 出. 現 の 後 に も 終 末 動 脈 で あ る と 述 べ, (1908),. るに. Axhausen2). (1922)も. 因 に 関 し てLexerの 一 方Nussbaum32). Ludloff28). 又 関 節 鼠 の成. 所 見 を 引 用 し て い る. ,. Anseroff1)は. (1923). エ ピ フ ィ ー ゼ血 管 へ. は 吻 合 を 認 め ず 終 末 動 脈 を な ず 事 はLanger26),. り,余. 新 生 児. 隔 絶 さ れ て い る と 述 べ,. Testut39). (1928)も. Anseroff1)は. 本 で 人 長 管 骨 で は15〜16才. 端両. 育 期には 透 明標. で始 め て軟 骨盤 の. 中 央 が 貫 通 され 次 第 に 周 辺 に 及 ぶ と述 べ て い る.一 Lund10). 方Drinker, (1922)は. C. K.,. Drinker,. K. R. a.. 両 者 間 の連 絡 は幼若 動 物. 軟 骨 管 内動. に は 少 い か 或 は 全 然 無 く,成. 脈 は 何 ら 吻 合 を 見 出 さ な い が,化. 骨核 が 成立. 吸 收 さ れ,種. し て か ら 初 め て 吻 合 が 現 わ れ,発. 育 と共 に 吻. の 種 類 に よ り変 化 あ る も老 齢 の 動 物 で は 全 然. 合 は 多 数 と な り動 脈 網 を 形 成 す る と 述 べ て い. 熟 せ ば 中間 軟 骨. 々 の 程 度 に 連 絡 さ れ,之. 無 い と 云 う事 は な い と述 べ,動. は動 物. 物 の種 類に よ.

(13) 骨 髄 血 管 の 発 生 学 的 研 究 つ て 相 違 の あ る 事 を 示 し, Nussbaum32)も. 又. 人 大 腿 骨 下 端 に 於 て 骨 端 線 の 存 在 し て い る間. 575. ば 甚 だ僅 少 で あ る. 5). 上 ・下 行 動 脈 枝 及 び 細 小 動 脈 枝 に は 発. に は 何 ら 両 者 間 に 吻 合 を 見 出 さ な い と述 べ,. 育 の進 む につ れ 吻合 を 比較 的 容易 に 認め る も. 彼 は 又Lexer27),. 全 般 的 に は 甚 だ 少 い.. Muller30) (1887)の. 山羊 に. 於 け る実 験 で 骨 端 線 を 貫 通 して 病 巣 の 連 続 を 観 察 し て い る の は,唯. 家 兎及 び山 羊 に於 ては. 6). 骨 体 部 静 脈 系 は 生 後3日. 静 脈 竇,集. 上 ・下 行 主 幹. 合 竇 を 生 じ,生 後5日. に は骨髄 中. 骨 端 線 の 貫 通 血 管 が 規 則 的 に 存 在 す る事 を 意. 央 に 成 熟 時 に 認 め る如 き定 型 的 静 脈 竇 網 を 認. 味 す るに 過 ぎ な い と,動 物 の 種 類 に よ る相 違. め,之. を 指 摘 して い る.. 幹 静 脈竇 の 骨髄 横 径に 対 す る比 較的 口 径は 発. 斯 様 に 研 究 者 に よ り動 物 の 種 類 に よ り貫 通 血 管 の 存 在 に 種 々 異 論 が あ り,余 の 家 兎 大 腿 骨 に 於 け る実 験 で は 生 後1日. よ り10日 迄 の 間. に 軟 骨 管 に よ る 貫 通 を 認 め た が,血. 管 内色 素. 注 入 に よ る透 明 標 本 で は 静 脈 系 は 該 貫 通 管 を 通 じて よ く連 絡 せ る も,動 脈 系 に 於 て は 遂 に 連 絡 を 認 め 得 ず,し. か も該 貫 通 管 も 前 記 の 如. く生 後15日 以 後 は 萎縮 消 失 し,遂 に 生 後60日 迄 何 等 両 者 間 に 血 管 の 連 絡 を 認 め な か つ た.. 余 は 生 後1日. 結. 語. 7). よ り生 後60日 迄 の 幼 若 家 兎69. 入 に よ る血 管 の 鋳 型,及. び組織. 切 片 に よ り骨 髄 血 管 の 発 育 過 程 を 研 究 し,次. 主 流 を 占め,個. 骨 体 部 栄 養 動 脈 は 骨 髄 内 進 入 後 上 ・下. 行 動 脈 枝 に 分 れ,夫. 々箒 状 に 分 岐 を 重 ね 両 骨. 端 に 向 う事 は 全 発 育 期 を 通 じ て 変 化 は な い が, 発 育の 進 むに つれ 骨髄 中央 部 は分 岐 の数 減 少 し,特 に 下 行 動 脈 枝 は 平 行 動 脈 を な す. 2). 上 ・下 行 動 脈 枝 の 夫 々 各 分 枝 相 互 の 間. に は 生 後5日. 有 の メ タ フ ィ ー ゼ動 脈 の 進 入. は 生 後15日 以 後 認 め る も骨 皮 質 に 近 い 辺 縁 を 占 め るに 過 ぎ な い. 8). 全発 育 期 を通 じて メ タ フィー ゼ部 の動. 脈 性血 管 は 甚だ 豊富 に して樹 枝状 に分 岐 し骨 端 線 に 向 うも,生 後15日 以 後 漸 次 動 脈 の 密 度 は 減 少 す る. メ タ フ ィ ー ゼ部 の 動 脈 は 終 末 動 脈 で あ. し 静 脈 管 に 移 行 す る. 10) 骨 端 部 に 於 て は 骨 端 化 骨 核 出 現 に 先 立 ち 血 管 を 含む 軟 骨 管 の 進 入 あ り,該 軟 骨 管 の 分 岐 及 び 走 行 様 式 は 化 骨 核 の 発 生 前 と後 に よ り相 違 が あ る.. の成 績 を 得 た. 1). メ タ フ ィ ー ゼ部 は 骨 体 部 動 脈 の 末 梢 が. り,そ の 終 末 枝 は 骨 髄 突 起 先 端 に て 急 に 拡 大. 匹 の 大 腿 骨 に つ い て,色 素 を 注 入 せ る 透 明 標 本, Resin注. 尚主. 育 の 進 む に つ れ 漸 次 減 少 す る.. 9). 第5章. は漸 次 両骨端 方 向 に向 い発 達 す. 以 後 口 径 に 広 狭 二 様 の 差 を 認 め,. 11) 軟 骨 管 内 の 血 管 の 一 部 は 将 来 骨 髄 血 管 とな り,他 は 骨 髄 血 管 とな る事 な く萎 縮 消 失 す る. 12) 軟 骨 管 内 動 脈 は 終 末 動 脈 を な す も,化 骨 核 内 動 脈 は 吻 合 を 営 み 動 脈 網 を 形 成 す る. 13) 生 直 後 よ り化 骨 軟 骨 盤(骨. 端 線)を. 貫. く貫 通 管 の 存 在 を 認 む る も,生 後15日 以 後 萎. 前 者 は メ タ フ ィ ー ゼ 部 に 達 す る も,後 者 は メ. 縮 消 失 し,以 後 の 発 育 期 に 於 て は 貫 通 血 管 の. タ フ ィー ゼ 部 に 達 す る事 は 稀 で あ る.. 存 在 を 認 め な い.. 3). 骨 体 部 動 脈 主 幹 及 び 上 ・下 行 動 脈 枝 の. 擱筆 す るに当 り御懇 篤 な る御指導 と御校閲 を忝 う. 血管 口径の 骨髄 横 径 に対 す る比較 的 口径 は生. せ し恩 師平 木教授並 び に大藤助教授 に深甚 の謝意 を. 後5〜10日. 表す. を 頂 点 と し て 漸 次 減 少 し,生 後45. 日以 後 絶 対 的 口 径 も減 少 す る. 4). 尚 本稿要 旨は第16回 日本血液学 会総 会に て発表 す.. 骨 体 部 動 脈 主 幹 及 び 上 ・下 行 動 脈 枝 よ. り分 岐 す る 細 小 動 脈 枝 は 骨 髄 実 質 組 織 の 発 達 に 比 例 し,骨 髄 中 央 よ り漸 次 両 骨 端 に 波 及 し, 且 そ の 数 も増 加 す る が,静 脈 性 血 管 に 比 す れ. 参 考文献 は第 三編末 尾に掲載 す..

(14) 576. 大. 枝. 寫. 亘. 眞. 説. 明. 第1図.. 生 後1日.大. 腿 骨 骨体 上 半 部 動 脈 系.(透. 明 標 本.). 第2図.. 生 後1日.大. 腿 骨 骨 体 下 半 部 動 脈 系.下. 行 動 脈 枝.(透. 第3図.. 生 後1日.大. 腿 骨 骨 体 部靜 脈 系.(透. 第4図.. 生 後3日.大. 腿 骨 骨 体 中央 部靜 脈 系.(透. 第5図.. 生 後5日.大. 腿 骨 骨 体 中央 部.(透. 4‑下 第6図.. 明 標 本.). 明 標 本.). 第7図.. 生 後5日.大. 腿 骨 遠 位 メ タ フ ィー ゼ 部.下. 第8図.. 生 後5日.大. 腿 骨 骨 体 中央 部靜 脈 系.(透. 3‑下. 行 主 幹靜 脈 竇.. 生 後5日.大. 生 後10日.大 骨 管.一. 4‑集. 腿 骨 骨 頭 部.(透. 線 を 貫 通 せ る軟 骨 管.. 第11図.. 2‑上. 行 動 脈 枝.. 明 標 本). 1‑下. 1‑栄. 行 主 幹靜 脈 竇.. 養 動 脈.. 2‑下. 2‑集. 合 竇.. 行 動 脈 枝.. 3‑栄. 養靜 脈.. 行 主幹靜 脈 竇. 腿 骨 骨 体 部.下 行 動 脈 枝(中. 第10図.. 養 動 脈.. 明 標 本.). 生 後5日.大. 第9図.. 1‑栄. 合 竇.. 樞 附 近).(透. 行 動 脈 枝 末 梢.(透 明 標 本.) 5‑靜. 明 標 本.). 4‑メ. 明 標 本.). 1‑栄. 養靜 脈.. 2‑上. 行 主幹靜 脈 竇.. 脈 竇 網.. 1‑軟. 骨 管(進. 入 部).. 2‑骨. 頭 化 骨 核.. 3‑骨. 端. タ フ ィー ゼ 部 骨 髄.. 腿 骨 遠 位 骨 端 部.(透. 明 標 本.). 部化 骨 核 と連 絡 せ る を見 る(A).. 生 後15日.大. 明 標 本.). 1‑遠. 3‑骨. 位 骨 端 化 骨 核.. 2‑内. 上〓 より進 入 せ る軟. 膜 下 血 管 網.. 腿 骨 遠 位 メ タ フィー ゼ部(内 側).(透. 明 標 本.). 1‑メ. タ フ ィー ゼ動 脈.. 2‑遠. 位. 骨 端 化 骨核. 第12図.. 生 後15日.大. 腿 骨 近 位 端,大. 側 壁 よ り進 入 す る軟 骨 管.一 第13図.. 生後23日.大. 腿 骨 骨 頸 部.(透. 骨 頭 化 骨核. 第14図.. 生後23日.大 軟 骨 盤(骨. 4‑化. 転 子化 骨 核.(透. 明 標 本.). 明 標 本.). 骨 軟 骨 盤(骨. 3‑遠. ピ フ ィー ゼ動 脈.. 2‑大. 転子外. 部 化 骨核 と連 絡 せ るを 見 る. 1‑メ. タ フィー ゼ動 脈.. 2‑骨. 体 部 動 脈 末 梢.. 3‑. 端 線).. 腿 骨 遠 位 メ タ フ ィー ゼ部(内 側).(透 端 線.). 1‑エ. 位 骨 端 化 骨 核 内 動 脈.. 明 標 本.) 4‑内. 1‑メ. タ フ ィー ゼ動 脈.. 上〓 よ り進 入 し,化. 2‑化. 骨. 骨 核 と 連 絡 せ る軟. 骨 管. 第15図.. 生 後23日.大 K. P. ‑化. 第16図.. 生後23日.大. 腿 骨 近 位 メタ フ ィー ゼ部 に於 け る骨体 部 動 脈 末 梢 分 布(靜 骨 軟 骨 盤(骨. 脈 竇 へ の 移 行).(透. 明 標 本).. 端 線).. 腿 骨 転 子 窩 底 附近 の靜 脈 系.(透. 明 標 本.). 1‑転. 子 窩 底 よ り進 入 す る メ タ フ ィー ゼ. 静 脈. 第17図.. 生 後45日.大. 腿 骨 骨 体 中央 部 骨 髄.(透. 行 主 幹靜 脈 竇. 第18図.. 生 後30日.大 動 脈.. 第19図.. 3‑遠. 生 後45日.大. 4‑靜. 明 標 本.). 1‑下. 行 動 脈 枝.. 2‑細. 小 動 脈 枝.. 3‑下. 脈 竇 網.. 腿 骨 遠 位 メ タ フ ィー ゼ部.(透 位 骨 端 化 骨 核 内 動 脈. 腿 骨 骨 頸 部.(透. 明 標 本.). 4‑化. 明 標 本.). 1‑骨. 体 部 動 脈 末 梢.. 2‑メ. タ フィー ゼ. 骨 軟 骨 盤(骨 端 線).. 1‑メ. タ フ ィ ー ゼ動 脈.. 2‑大. 腿 骨 頭 化 骨核.. 3‑. 化 骨 軟 骨 盤(骨 端 線). 第20図.. 生 後30日.大. 腿 骨 遠 位 骨 端 内〓 部.(透. 明 標 本.). 1‑遠. 位 骨 端 化 骨 核.. の 前 側 部 よ り進 入 し,骨 核 表 面 に 平 行 し て 内〓 の 軟 骨 部 を走 る軟 骨 管.尚 線 は 動 脈 を示 す.. 2‑内. 上〓,或. は 内〓. 軟 骨 管 中心 部 を走 る濃 い.

(15) 骨 髄 血 管 の 発 生 学 的 研 究. 大 枝. 論 文. 附. 577. 図. 第1図. 第2図. 第3図. 第4図.

(16) 578. 大. 枝. 大 枝 論. 亘. 文 附. 図. 第5図. 第6図. 第7図. 第8図.

(17) 骨 髄 血 管 の 発 生 学 的 研 究. 大. 枝 論 第9図. 第10図. 文 附. 図. 579.

(18) 580. 大. 大 枝. 枝. 論 文 第11図. 第12図. 亘. 附 図.

(19) 骨 髄 血 管 の 発 生 学 的 研 究. 大 枝. 論 文 附. 第13図. 581. 図 第14図. 第15図.

(20) 582. 大. 枝. 大 枝. 論 文 附. 亘. 図 第17図. 第16図. 第18図.

(21) 骨 髄 血 管 の 発 生学 的 研 究. 大 枝 論. 文 附. 第19図. 第20図. 図. 583.

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