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土粒子の形状に着目した破砕性地盤の支持力特性

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Academic year: 2022

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(1)3‑047. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). 土粒子の形状に着目した破砕性地盤の支持力特性 徳山工業高等専門学校. 正会員○桑嶋啓治 正 正会員 上 俊二. 藤原東雄. 1. はじめに 1.はじめに 地盤の支持力を考えるとき,地盤を構成している土粒子は様々であり,土粒子の形状や硬度,脆弱さも異なっ ているため , 設計などを行うときに注意すべき点として挙げられる . 特に土粒子の破砕が顕著な破砕性地盤で は支持力メカニズムの解明が必要となっている . また , 破砕性地盤における土粒子は複雑な形を形成している ことが特徴として挙げられるため , 本研究では , 土粒子の形状に着目して顕微鏡による観察と模型基礎載荷試 験を行った . 2. 土粒子の形状 2.土粒子の形状 本研究で用いた試料は,主に石英,長英からなるシリカ系の砂であ る山口県秋穂町採取砂(以後秋穂砂)と , 沖縄県チイビシ採取砂(以 後チイビシ砂)である. チイビシ砂は, 珊瑚礁などの海洋生物の遺骸 などからなり , 破片状の角張った粒子や筒状の粒子が多く , 多孔質 カーボネイト系の砂で炭酸カルシウム成分を多く含んでおり,破砕性 (a ) チイビシ砂 (b ) 秋穂砂 地盤として位置付けられている .写真‐1(a),(b)は, それぞれチイビ 写真 ‑1 試料の顕微鏡写真 シ砂と秋穂砂を電子顕微鏡を用いて撮影した写真である.これらの写 真に示すように,それぞれの土粒子の形状は異なっており,また複雑 Y方向 であることがわかる.粒子形状の複雑さは,見た目だけでも判断でき (XZ面) Y るが , 複雑さを数字で表現するため , 本研究では , 土粒子を 1 つずつ X 電子顕微鏡で 3 方向より観察を行った . 図 ‑1 に示すように 1 つの土 粒子に対し 3 方向(X,Y,Z 方向)から撮影し , 画像処理ソフトを用い X方向 Z (YZ面) Z方向 て土粒子の周長面積 , 長軸 , 短軸を計測した . (XY面) 次に粒子形状を評価する指標として以下に示す真円度および縦横 図‐1 粒子形状の方向 比を用いる . 真円度の値 Rc は次式で表される . 50. キーワード 連絡先. 粒子破砕. 構成割合(%). 20 15 10. Y方向. 40 35 30 25 20 15. 真円度. 1.7〜1.8. 1.6〜1.7. 1.5〜1.6. 1.4〜1.5. 1.3〜1.4. 2.4〜2.6. 2.2〜2.4. RC. 真円 度 RC. チイビシ砂. (b) 秋穂砂. 図 ‑2. 80. 真円度構成割合 30. X方向 Y方向 Z方向. 70 60 50 40 30 20. 構成割合(%). (a). 2.0〜2.2. 1.8〜2.0. 1.6〜1.8. 0. 1.4〜1.6. 5. 0. 1.2〜1.3. 10. 5 1.2〜1.4. Y方向. 25 20 15 10 5. 縦横比. (a). 模型基礎載荷試験. 図 ‑3. 縦横比と構成割合. 徳山工業高等専門学校. TEL 0834‑29‑6338. 1.9〜2.0. 1.8〜1.9. 1.7〜1.8. 1.6〜1.7. 1.5〜1.6. Ar. (b) 秋穂砂. 電子顕微鏡. ‑93‑. 1.4〜1.5. 縦横比. Ar. チイビシ砂. 〒 745‑8585 山口県周南市久米高城 3538. 1.3〜1.4. 1.2〜1.3. 1.0〜1.1. 4.5〜5.0. 3.5〜4.0. 3.0〜3.5. 2.5〜3.0. 0. 2.0〜2.5. 0. 1.1〜1.2. 10 4.0〜4.5. 構成割合(%). 25. (2). ここで ,b:投影粒子の長軸 長さ ,a:短軸長さである . 土 粒子の画像から真円度と縦横 比を求め,整理したものを図‐ 2 と図‐3 に示している . これ らの図の分布状況より , チイ ビシ砂は比較的円に近い粒子 から , 極めて複雑な表面形状 の粒子まで様々な形状の粒子 が存在していること , より複 雑な粒子表面形状を有してい る粒子が多いことが見てとれ る.. 45. 30. 1.5〜2.0. (b ≥ a). 35. 1.0〜1.2. b a. 40. 構成割合(%). Ar =. 50. X方向 Y方向 Z方向. 45. 1.0〜1.5. L2 (1) 4π A ここで,L:粒子を上から見た 状態での周囲長,A:粒子の断 面積である.また,縦横比Ar を次式に示す . Rc =.

(2) 3‑047. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). 3. 模型基礎載荷試験 3.模型基礎載荷試験 (1)模型地盤 模型地盤の大きさは幅60㎝×高さ50㎝×奥行き 6 ㎝である . その側面には厚さ 1 ㎝のアクリル板を 用いており,容易に地盤を観察することが出来る. 地盤の変形の様子を観察するために , 赤色に着色 した色砂を用いた . 一層ごとの間隔は , 高さが 28 ㎝になるまでは水平方向の間隔をを4㎝とし,それ を超えると2㎝間隔である.地盤に用いた砂は秋穂 砂とチイビシ砂である.相対密度50%の緩詰めの地 盤を目標に地盤を作成した結果 , 秋穂砂では密度. 写真 ‑2. 試験装置. 写真 ‑3 模型地盤. 14.1kN/m3,チイビシ砂では10.5kN/m3の地盤となり 秋穂砂よりもチイビシ砂の方が密度の小さな地盤 となった . (2)模型基礎載荷試験結果 試験終了後に , 地盤の断面を示した写真 を , 写真 ‑4(a),(b)に示している . 図 ‑4 は ,2 種類の砂を用いて行った模型 基礎載荷試験の荷重沈下曲線を示している. 縦軸に沈下量を基礎直径(6cm)で正規化し た正規化沈下量を , 横軸に基礎支持力を示. (a)チイビシ砂. している . この図より , いずれの試料を用 いて行った模型基礎載荷試験でも貫入量の増加に. 写真 ‑4 模型基礎載荷試験. ともない , 支持力の値も増加していることが示さ. ○秋穂砂 □チイビシ砂 ●,■P=0kN/m 2 ○,□P=37.8kN/m 2. れている.また,秋穂砂とチイビシ砂の支持力の値. 0.0. を発現していることが伺える.これは,土粒子の形 状と関係しており , チイビシ砂の粒子形状のほう が複雑であり , 土粒子間のインターロッキング効. 正規化沈下量. を同じ正規化沈下量で比較すると , 上載圧のない ときは , チイビシ砂が秋穂砂の2倍以上の支持力. (b)秋穂砂. 0.2 0.4 0.6 0.8. 果によって結合力が発現されるためである . この 様に,地盤の密度は小さくても,土粒子の形状が複. 1.0. 0. 200. 40 0. 60 0. 800. 10 00. 基礎支持力(kN/m 2 ). 雑である場合,インターロッキング効果によって, 高い支持力が得られることがわかる .. 図 ‑4 支持力曲線. 2. 次に , 上載圧(p=37.8kN/m )を載荷した場合 , わ ずかにチイビシ砂の方が , 高い支持力の値を示しているがその差は近づいていると言える . 上載圧による支持 力の増加割合は,秋穂砂の方が大きく,チイビシ砂の場合,土粒子の破砕が進行し,先ほど述べたインターロッ キング効果が低下したためであると考えられる . 写真‑4 に示すように, 上載圧が無いときは , 基礎周辺の地盤変形が基礎の貫入によって上方に盛り上がって いる様子が伺える . また , その様子は , チイビシ砂よりも秋穂砂の方が良く現れている . これは , 地盤内の滑 りの問題と関わっており , 秋穂砂の方が地盤内に滑りを生じやすいということが分かる . 逆に , 土粒子の形状 が複雑なチイビシ砂の方は , インターロッキング効果により地盤の変形が抑制されていると考察される . 4 . 結論 土粒子の形状が複雑な地盤ではインターロッキング効果が発現され , 地盤の支持力は高い値を得る . しかし ながら , 地盤内の応力状態が増加することにより , その効果は減少する . 5. 参考文献 5.参考文献 加登文学 , 中田幸男 , 兵動正幸 , 村田秀一:破砕性材料の粒子特性と一次元圧縮特性 , No.701/ Ⅲ -58,pp.343-355, 2002.3.. ‑94‑.

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