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耐流動性評価指標とわだち掘れ量の関係 佐藤渡辺技術研究所

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度). Ⅴ‑394. 耐流動性評価指標とわだち掘れ量の関係 佐藤渡辺技術研究所. 正会員 ○坂本 寿信,下野 祥一. 独立行政法人土木研究所 正会員. 寺田 剛 ,久保 和幸. 1.はじめに アスファルト混合物(以下,混合物)のホイールトラッキング試験結果から得られる動的安定度は,混合 物の耐流動性を評価する指標であり,わだち掘れ量と相関があることが分かっている.しかし, 「舗装調査・ 試験法便覧」によると動的安定度が 6,000 回/mm を超える試験結果では,全ての試験結果において「6,000 回 /mm 以上」として報告することとされており,6,000 回/mm 以上の領域とわだち掘れ量との関係は明らかに なっていない. そこで,土木研究所構内の舗装走行実験場において 6,000 回/mm 以上の混合物で試験工区を構築し,6,000 回/mm 以上の領域における耐流動性評価指標とわだち掘れ量の関係を明らかにすることを目的に,荷重車に よる走行試験を行った.本研究はその結果を報告するものである.なお,本研究は(独)土木研究所と(社) 日本道路建設業協会との共同研究「舗装及び舗装用バインダの性能評価法に関する共同研究」の一環として 実施したものである. 2.耐流動性評価指標の検討 「舗装調査・試験法便覧」では,動的安定度は試験時間 45 分と 60 分の変位量の差から算出するように明 記されている(以下,DS45-60) .一方,既存の研究によれば,試験時間 30 分と 60 分の変位量の差から算出 する動的安定度(以下,DS30-60)や試験時間 60 分後の変位量(以下,d60)が DS45-60 と相関関係にある ことが分かっている 1).これらの評価指標は DS45-60 の代替となる可能性があることから,本研究では DS30-60 および d60 についても DS45-60 と同様にわだち掘れ量との関係を調べた. 3.アスファルト混合物の配合および室内試験結果. 表-1 混合物の配合および室内試験結果 使用箇所. 基層. 混合物の種類. 粗粒(20). 密粒(13). 密粒(20). 密粒(20). アスファルトの種類. 改質Ⅱ型. 改質Ⅱ型. 改質Ⅱ型. 改質Ⅲ型. 使用した混合物は,基層は表層用混合物の差を明確にするため, ポリマー改質Ⅱ型粗粒度アスファルト混合物で同一とした.表層 はポリマー改質Ⅱ型密粒度アスファルト混合物(13) (以下,密粒 (13) 改質Ⅱ型) , ポリマー改質Ⅱ型密粒度アスファルト混合物 (20) (以下,密粒(20)改質Ⅱ型)およびポリマー改質Ⅲ型密粒度ア スファルト混合物(20) (以下,密粒(20)改質Ⅲ型)の 3 種類と した.混合物の配合および耐流動性評価指標の室内試験結果を表. アスファルト量 % 骨 材 配 合. 4.5. 5.4. 4.9. 4.8. 5号砕石. 21.0. ―. 20.0. 20.0. 6号砕石. 35.0. 37.0. 27.0. 27.0. 7号砕石. 17.0. 19.0. 10.5. 10.5. 砕砂. 12.0. 22.0. 26.0. 26.0. 細砂. 10.0. 15.0. 10.0. 10.0. 石粉. 5.0. 7.0. 6.5. 6.5. 9,403. 4,599. 7,590. 11,053. 割 合 %. 回/mm. DS45-60. DS45-60変動係数 %. -1 に示す.. 9.3. 19.4. 15.3. 33.0. 7,730. 4,065. 6,885. 8,571. DS30-60変動係数 %. 20.8. 23.2. 12.1. 27.1. d60. mm. 1.41. 1.82. 1.34. 1.21. %. 27.8. 25.9. 14.0. 27.1. 回/mm. DS30-60. DS45-60 は,密粒(13)改質Ⅱ型<密粒(20)改質Ⅱ型<密粒 (20)改質Ⅲ型の順に大きい値であった.また,DS45-60 の変動. 表層. d60変動係数. 係数が 20%を超える試験結果もあり,ややばらつきの大きい結果 となった. 4.荷重車による走行試験. 表層. 舗装走行実験場に構築した試験工区を図-1 に示す.1 年間あた り 49kN 換算輪数で 40 万輪走行試験を行い,2008 年度から 2010. 基層. 密粒(13). 密粒(20). 改質Ⅱ型. 改質Ⅱ型. 密粒(20) 改質Ⅲ型. DS=4,599回/mm. DS=7,590回/mm. DS=11,053回/mm. 粗粒 改質Ⅱ型 DS=9,403回/mm. 年度までの 3 年間で累積 120 万輪(N5 交通 12 年相当)まで走行. 連続鉄筋コンクリート舗装版. 試験を行い,10 万輪ごとにわだち掘れ量の測定を実施した.. 図-1 試験工区. キーワード:動的安定度,わだち掘れ量,耐流動性,変位量,相関 連絡先. :〒300-0420 茨城県稲敷郡美浦村郷中 2801-1. TEL 029-885-8148 株式会社 佐藤渡辺 技術研究所. ‑787‑.

(2) 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度). Ⅴ‑394. 5.走行試験結果 16. 直後の初期値を差し引いた値とした.図-2 より,わだち掘れ量. 14. 密 粒 (13) 改 質 Ⅱ 型 2010年 夏 密 粒 (20) 改 質 Ⅱ 型. 12. 密 粒 (20) 改 質 Ⅲ 型. は夏季に大きく増加しており,それ以外の季節では著しい増加 は見られなかった.このことから,わだち掘れ量の増加には温 度が大きく影響していることを確認することができた. 120 万輪走行後におけるわだち掘れ量は,密粒(13)改質Ⅱ. わ だ ち 掘 れ 量 (mm). わだち掘れ量の測定結果を図-2 に示す.わだち掘れ量は施工. 10 8. 2009年 夏. 6 4. 2008年 夏. 2 0. 型>密粒(20)改質Ⅱ型>密粒(20)改質Ⅲ型となっており,. 0. 室内試験と同様の傾向となっていることが分かった.また,累. 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 49kN換 算 輪 数 (万 輪). 図-2 わだち掘れ量測定結果. 積走行輪数が累積するにつれて混合物間のわだち掘れ量の差は 開く傾向にあることが分かった.. 16. 密 粒 ( 13) 改質Ⅱ 型. 6.耐流動性評価指標とわだち掘れ量の関係 120 万輪走行後のわだち掘れ量と DS45-60,DS30-60 および d60 の平均値との関係を図-3~5 にそれぞれ示す. DS45-60 は現行の試験法で差が明確とされていない 6,000 回. わ だ ち 掘 れ 量 (mm). 14. 密 粒 ( 20) 改質Ⅱ 型. 12. 密 粒 ( 20) 改質Ⅲ 型. 10. R² = 0.9893. 8 6 4. /mm 以上の領域でもわだち掘れ量は差が表れているうえ,両者. 2. の相関も良好なことが分かった.. 0 0. 3000. DS30-60 も DS45-60 と同程度の相関があることが分かった.. 16. た可能性があると考えられる.. 14. ・わだち掘れ量は高温となる夏季に大きく増加し,それ以外 の季節ではあまり増加しない.. わ だ ち 掘 れ 量 (mm). た.この要因として,混合物の最大粒径が変位量に影響を与え. 以上の結果をまとめると以下のとおりである.. 9000. 12000. 15000. 図-3 DS45-60 とわだち掘れ量の関係. d60 は,DS45-60 および DS30-60 に比べて相関が低い結果となっ. 7.まとめ. 6000. DS45-60( 回 /mm). 密 粒 ( 13) 改質Ⅱ 型 密 粒 ( 20) 改質Ⅱ 型. 12. 密 粒 ( 20) 改質Ⅲ 型. 10. R² = 0.9932. 8 6 4. 2. ・現行の試験法では適切に評価できないとされている 6,000. 0 0. 回/mm 以上の領域でも DS45-60 の平均値とわだち掘れ量に. 3000. 6000. 9000. 12000. 15000. DS30-60( 回 /mm). は高い相関がある.. 図-4 DS30-60 とわだち掘れ量の関係. ・DS30-60 および d60 の平均値でもわだち掘れ量と高い相. 16. 関がある. 8.おわりに 本研究より,現行の試験法では適切な評価が難しいとされる 6,000 回/mm 以上の領域でも DS45-60 とわだち掘れ量には相関 があることを確認することができた.ただし,変動係数が 20% を超える試験結果もあることから,試験結果のばらつきを考慮 し,平均値を用いれば混合物の耐流動性を評価できると考えら. わ だ ち 掘 れ 量 (mm). 14. R² = 0.9347. 12 10. 8 6. 密 粒 ( 13) 改質Ⅱ 型. 4. 密 粒 ( 20) 改質Ⅱ 型. 2. 密 粒 ( 20) 改質Ⅲ 型. 0 1.0. 1.2. 1.4. 1.6. 1.8. d60( mm). れる.. 図-5 d60 とわだち掘れ量の関係. 今後は,WT 試験の精度を高める手法の検討や DS45-60 の代 替指標の検討も含めたさらなる研究が必要である. 〔参考文献〕 1)白井,井原,寺田,久保:改質アスファルト混合物の耐流動性評価法の検討,第 28 回日本道路会議,2009. ‑788‑. 2.0.

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