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3.合流ギャップの判断要因分析

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Academic year: 2022

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(1)IV‑217. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 高速道路合流部と一般道路合流部における合流車のギャップ選択行動に関する比較分析 金沢大学工学部. 正会員. 金沢大学大学院. 学生員. 高山純一 ○西. 1.はじめに 1.はじめに. 啓介. 金沢大学工学部. 正会員. 中山晶一朗. 国土開発センター. 正会員. 住友拓哉. 3.合流ギャップの判断要因分析. 近年,交通の円滑化,安全化を目的とした ITS の. 合流車がどのギャップ(第 1 ギャップ,第 2 ギャ. 研究開発が進んでいる.ITS 技術を利用した交通安全. ップ)に合流したかの判断要因を分析するために重. システムの効果分析に際しては,交通錯綜部におけ. 回帰分析を行う.ただし合流車と本線後走行車(本. る車両挙動を観測してモデル化し,当該部における. 線関与車とする)が存在するパターンを対象とする.. 交通流動をシミュレートすることが効果的である.. 目的変数(ダミー変数)を「合流ギャップ」とし,. 本研究では,高速道路合流部および一般道路合流. 重回帰分析を行った.分析の結果,高速道路合流部,. 部での合流車の合流挙動の調査・分析を行う.具体. 一般道路合流部いずれにおいても「合流車と本線関. 的には,合流車はどのギャップに合流するのか,そ. 与車との車尾時間の間隔」の相関関係が特に高い結. の判断のメカニズムを明らかにし,ギャップ選択モ. 果となった.また, 「合流車と本線関与車との相対速. デルの構築を行う.. 度」もある程度相関関係が高いと思われる.. ここではモデル構築の前段階として,高速道路合 流部と一般道路合流部における合流車のギャップ選 択行動を比較・分析する.. 2.合流部における実測交通流調査 2.合流部における実測交通流調査 2‑1 車両挙動の抽出システム 調査にあたり,画像データ(AVI ファイル)から 交通データを抽出できる以下のようなツールを用い た.このツールでは,まず AVI ファイルの任意のフ レームを静止画像としてパソコン画面上に表示する. 表‑1. 高速道路合流部における分析結果. 表‑2. 一般道路合流部における分析結果. 重回帰式 変数名 標準偏回帰係数 t 値 判 定 合流車の車種 -0.0211 -0.89 本線関与車の車種 0.0289 1.27 避走の有無 0.0372 1.58 合流車の速度 -0.0960 -2.92 ** 合流車の加速度 -0.2347 -8.39 ** 本線関与車の加速度 0.1962 7.49 ** 合・本車の相対速度 -0.2577 -8.57 ** 合・本車の車尾時間 -0.7020 -29.91 ** 定数項 12.88 ** 重相関係数 0.7398 **:1%有意 *:5%有意. ことができ,マウスのクリック操作により,現在の フレームから前後 1,2,5,8,15,30 フレームの画. 重回帰式 標準偏回帰係数 t 値 判 定 変数名 合流車の車種 0.0405 1.24 本線関与車の車種 0.1955 5.78 ** 避走の有無 -0.0245 -0.77 合流車の速度 0.1794 3.58 ** 合流車の加速度 -0.0381 -1.16 本線関与車の加速度 0.0754 2.35 * 合・本車の相対速度 -0.4600 -9.23 ** 合・本車の車尾時間 -0.4277 -12.34 ** 定数項 5.30 ** 重相関係数 0.6324 **:1%有意 *:5%有意. 像を表示させることができる. 2‑2 高速道路合流部の調査概要 調査地点:名神高速道路吹田 SA 合流部 調査時間:12:00〜16:00 の 4 時間 合流車数:1189 台 有効サンプル数:922 台 2‑3 一般道路合流部の調査概要 調査地点:国道 1 号線下り奈良野町付近 調査時間:7:00〜9:00・14:00〜16:00 の計 4 時間 合流車数:3973 台. 4.高速道路と一般道路における合流車の状況別の 4.高速道路と一般道路における合流車の状況別の. 有効サンプル数:608 台. 合流挙動分析. キーワード 連絡先. 4‑1 車尾時間による合流ギャップ選択行動分析. 合流挙動,ギャップ選択. 図 4-1 に,高速道路,一般道路における車尾時間. 〒920-8667 金沢市小立野 2-40-20. から見た合流車の見送り割合の比較を示す.. TEL076-234-4650 FAX076-234-4644 ‑433‑.

(2) IV‑217. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 3~4. 0. 車尾時間(s). 相対速度. 図 4‑2. 車尾時間から見た見送り割合の比較. 250. 率で見送り(第 2 ギャップ合流)を行っている.一 方,一般道路においては車尾時間が小さい場合でも, 合流車が見送る確率は 30%前後とあまり高い確率に. サンプル数(台). 図 4-1 から,高速道路においては車尾時間が小さ い場合(1 秒未満)は 90%前後というかなり高い確. 相対速度から見た見送り割合の比較 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. 200 150 100 50. 0. -2. 0~. -2. -1. 0. 0 -3. 0~ -3. 0~. -4. -5. この理由としては,高速道路と一般道路における. -4. ~. -5. 0. 0. 0. はなっていない.. 0~. 図 4‑1. 見送り割合(%. 0 ~-50 -50~ -40~ -30~ -20~ ‐10~0 0~10 10~20 20~ -40 -30 -20 -10. 4~5. 相対速度(km/h). 合流車線の規格・形状の違いに起因していると考え られる.国道 1 号線奈良野町付近における国道 161 号線の合流部(一般道路)は,合流車線長が 30m弱. 図 4‑3. 見送り割合(%). 2~3. ~. 1~2. 20. 50. 20. 0~1. 40. 100. 20. 0. 150. ~. 50. 60. 200. 10. 100. 80. 見送り割合(高速). 10. 50 40 30 20 10 0. 見送り割合(一般道). 250. 0. 見送り割合(高速). サンプル数(高速). 300. 0~. 見送り割合(一般道). 150. 100 サンプル数(一般道). 0~. サンプル数(高速). 350. ‐1. サンプル数(台. 200. 100 90 80 70 60. サンプル数(台. サンプル数(一般道). 見送り割合(%. 250. サンプル数(一般道) サンプル数(高速) 見送り割合(一般道) 見送り割合(高速). 車尾時間 1 秒未満における. 相対速度から見た見送り割合の比較. と短いため,合流車は見送る余裕がなく車尾時間が 小さい場合,無理をしてでも合流していると考えら れる.一方,名神高速道路吹田SA付近(高速道路). おける相対速度から見た合流車の見送り割合を示す.. における合流部の合流車線長は,約 230mと一般道路. 図 4-3 から,高速道路においては車尾時間が 1 秒. の合流車線長のおよそ 8 倍程度あり,合流車には見. 未満の場合は,合流車は相対速度に関わらず 100%に. 送る余裕があるため車尾時間が短い場合は無理する. 近い値で見送りを行っていることが分かる.高速道. ことなく見送り,次のギャップに合流していると考. 路においては合流車線長が長いために,車尾時間が. えられる.また,高速道路においては,合流車の速. 短い場合は,相対速度に関わらず車尾時間の判断を. 度に比べ本線関与車の速度の方が圧倒的に大きいた. 優先させ見送りを行っていると考えられる.一般道. め,車尾時間が 0 秒に近い場合においては,ほとん. 路においては,車尾時間が 1 秒未満でも,合流車が. どの合流車は無理に合流せず,本線関与車を見送っ. 本線関与車よりも速い場合(相対速度がプラスの場. た後,余裕を持って合流していると考えられる.. 合)は,見送りを行う割合が低くなっている.これ. 4‑2 相対速度による合流ギャップ選択行動分析. は一般道路の合流車線長が短く,見送る余裕がない. 図 4-2 に,高速道路,一般道路における相対速度. ため,合流車は車尾時間が短い場合でも合流車の速 度の方が本線関与車よりも速度が速い場合は無理し. から見た合流車の見送り割合の比較を示す. 図 4-2 からは,高速道路と一般道路における相対. て合流していると考えられる.. 速度から見た合流車の見送り割合にはっきりとした 違いが現れていない.これは,相対速度から見た合. [謝辞 謝辞] 謝辞. 流車の見送り割合には,車尾時間が大きく関与して. なお,画像データの処理システムは京都大学(飯. いると考えられるからである.そこで,図 4-3 に車. 田研究室)で開発されたものを利用させて頂いてい. 尾時間 1 秒未満に限定した,高速道路,一般道路に. る.ここに記して感謝したい.. ‑434‑.

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