はじめに はじめに はじめに はじめに はじめに
都市における便利で快適な生活を維持する裏で、膨大なエネルギー消費と環境負 荷物質の増大は、都市だけに留まらず地球全体の環境までも脅かしている。エネル ギー資源に乏しい我が国は、1 9 7 0 年代のオイルショック以降、省エネルギー技術に 先んじてきたが、それを凌ぐ勢いで熱・電力の需要が伸び続け、集中型の電力供給 システムのみに頼ることが難しくなりつつある。総合エネルギー効率を向上させる ためにも、分散型の熱電供給システムの普及が期待されている。一方、深刻化が続 く自動車公害問題に対して、大気環境に配慮した自動車が開発されても、需要に合 わせたインフラ整備が進まず、本格的な普及に繋がらないでいる。
本論文では、分散型のエネルギー供給システムのあり方を示すための基礎的研究 として、エネルギー消費と環境負荷物質の主要な増加要因である建物と自動車への トータルなエネルギー供給システムを提示した。既に都市インフラとして整備され ている都市ガス網の活用により、地域に分散する熱需要と燃料需要に対応すること を特徴とし、その省エネルギー性と環境保全性について定量的に評価を行ったもの で あ る 。
本 論 文 が 、 都 市 に お け る 分 散 型 エ ネ ル ギ ー 供 給 シ ス テ ム の 整 備 促 進 の 一 助 と な り、ひいてはエネルギー消費と環境負荷物質の削減に寄与できれば幸いである。
2003年3月 柳 澤 聡 子
引用・参考文献 引用・参考文献 引用・参考文献 引用・参考文献 引用・参考文献
【第1章】
1)環境庁(当時):「平成1 0 年度版 環境白書」,1 9 9 8
2)東京都環境局:「東京都環境基本計画」,http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/kikaku/keikaku‑
kaitei/new‑masterplan/index.htm,2002.1
3)東京都環境局:「都におけるエネルギー需給構造調査報告書」,2 0 0 1 . 3
【第2章】
1)大阪低公害自動車コミュニティシステム事業推進協議会:「大阪府下の天然ガススタンド整備 のあり方について」,1996.12
2)環境庁・通商産業省・運輸省(当時):「低公害車ガイドブック' 9 7 」,1 9 9 7 . 7 3)(社)日本ガス協会:「天然ガス自動車の普及に向けて(1 9 9 7 年版)」,1 9 9 7 . 4 4)(財)日本電動車両協会:「電気自動車について」,p . 4 ,1 9 9 7 . 3
5)資源エネルギー庁:「給油所経営実態報告」,1 9 9 4 年度,1 9 9 5 年度 6)東京都環境保全局:「東京都自動車公害防止計画」,p . 6 5 ,1 9 9 7 . 9 。 7)(財)自動車検査登録協会:「自動車保有車両数:諸分類別」,1 9 9 7 . 3 8)東京都清掃局:「事業概要」,1 9 9 7 . 3
9)東京都交通局:「事業概要」,1 9 9 7 . 3 10)(社)日本バス協会:「会員名簿」,1 9 9 6 . 8 1 1 )(社)東京環境保全協会:「会員名簿」
12)東京都清掃局:「事業概要」,1997.3
1 3 )運輸省:「自動車ターミナル(専用トラックターミナル)台帳」,1 9 9 6 . 3 14 )(社)東京都トラック協会:「会員名簿」,1 9 9 6 . 1 0
1 5 )建設省(当時):「自動車駐車場年報」,1 9 9 7 . 3
16)東京都環境保全局:「東京都自動車公害防止計画」,p.32,1997.9
17)林英明,岡建雄,小玉祐一郎:1990年表によるエネルギー消費量と炭素排出量の原単位/産業 連関表による建築物の評価(その5),日本建築学会計画系論文集,第511号,75‑81,1998.9 1 8 )(財)エコ・ステーション推進協会:「第4回エコ・ステーション海外調査団調査報告書(米
国・カナダ)」,p.13,1997.3
1 9 )都市部における低公害車普及のための燃料供給施設の整備に関する研究,駐車場併設型天然ガ ススタンドの提案と東京都区部における検討,日本建築学会計画系論文集,Vol.518,1999.4,
柳澤聡子,市川徹,高橋信之,尾島俊雄
【第3章】
1)通商産業省・資源エネルギー庁(当時),「燃料電池実用化戦略研究会報告書」 2 0 0 0 年 2)( 財)エンジニアリング振興協会,水素利用国際エネルギーシステム技術(WE−NET)第
Ⅱ期研究開発:タスク7 水素供給ステーションの開発,2 0 0 0 年3 月
3)Seth Dunn, Routes to a hydrogen economy, Renewable Energy World, July‑August 2000
4)Jensen, Marc W. and Marc Ross. THE CLIMATE CHALLENGE: DEVELOPING AN INFRASTRUCTURE FOR FUEL CELL
5)柳澤聡子:東京都区部の集合住宅における水素供給施設の整備手法に関する研究,日本建築学 会計画系論文集,Vol.565,2003.3
6)寺山弘晃,神原伯典,柳澤聡子,高橋信之,尾島俊雄:東京都区部の集合住宅における水素供 給ステーションの整備手法に関する研究,日本建築学会関東支部研究報告集,2 0 0 2 . 3
【第4章】
1)通商産業省(当時):「平成9年度版 商業統計業態別統計編」1 9 9 9 . 2
2)農林水産省:「食料品消費モニター調査結果(食料品の購買行動について)」1 9 9 7 3)コープとうきょう:環境報告書 1999年度版,2000.6
4)富永正道・山本博之・柳澤聡子・李海峰・高橋信之・尾島俊雄:スーパーマーケットにおける コージェネレーションシステム導入に関する研究,日本建築学会関東支部研究報告集,2001.3
【第5章】
1) 社団法人日本冷蔵倉庫協会,冷蔵倉庫業界レポート1 9 9 9 ,p . 2 より。
2) 社団法人日本冷蔵倉庫協会,冷蔵倉庫業界レポート1 9 9 9 ,p . 4 より。
3) 社団法人日本冷蔵倉庫協会,営業冷蔵倉庫の機能と物流サービス,h t t p : / / w w w . j a r w . o r . j p / guide̲f.html,2001より。
4)東京冷蔵倉庫協会,協会紹介,http://www.toreiso.gr.jp/about.html,2001より。
5) 社団法人日本冷蔵倉庫協会,冷蔵倉庫業界レポート1 9 9 9 ,p . 5 より。
6)尾島俊雄研究室,建築の光熱水原単位〔東京版〕,早稲田大学出版部,1995,p.29‑33(一般オ フィスビル)p.72‑75(デパート)より。
6)社団法人食品需給センター:市場流通要覧,1 9 9 9 . 1 7)東京都中央卸売市場:東京都中央卸売市場概要,1 9 9 2
8)伊藤誠,原英嗣,松村亘,高偉俊,尾島俊雄:冷蔵倉庫のエネルギー消費量調査研究,日本建 築学会関東支部研究報告集,2 0 0 1 . 3
9)三木守,山本博之,柳澤聡子,高橋信之,尾島俊雄:東京都中央卸売市場におけるエネルギー 消費量実態調査,日本建築学会関東支部研究報告集,2 0 0 1 . 3
1 0 )柳澤聡子,尾島俊雄:東京都における冷蔵倉庫のエネルギー消費実態に関する調査研究,日本 建築学会計画系論文集,Vol.564,2003.2
1 1 )山本博之,神原伯典,高橋信之,尾島俊雄:築地市場におけるエネルギー需要量の予測および CGSの導入に関する調査研究,D‑2分冊,p.1155,2001.9
【第6章】
1)東京都中央区:銀座地区街づくり調査報告書,1 9 9 9 . 3
2)尾島俊雄研究室,建築の光熱水原単位〔東京版〕,早稲田大学出版部,1 9 9 5 3)社団法人日本熱供給事業協会:熱供給事業便覧1 9 9 9
4)神原伯典・山本博之・柳澤聡子・中島祐輔・吉國泰弘・高橋信之・尾島俊雄:東京都心地区再 生プランに基づく熱源ネットワークに関する研究,日本建築学会関東支部研究報告集,2000.3
謝 辞 謝 辞 謝 辞 謝 辞 謝 辞
本論文を作成するにあたり、大変数多くの方々にお世話になりました。
早稲田大学教授の尾島俊雄先生には、研究の端緒から現在までにわたり、多大なるご協力と 貴重なご指導を頂きましたことを深く感謝致します。また、早稲田大学理工学総合研究センター 教授中島康孝先生、早稲田大学教授長谷見雄二先生、早稲田大学教授田辺新一先生には、ご多 忙のところ快く審査をお引き受け頂き、審査過程において的確なご示唆と貴重なご助言を頂き ましたことを心より感謝申し上げます。
早稲田大学理工学総合研究センター教授の高橋信之先生には、本論文の研究の方向性につい て常に適切なご助言と懇切なるご指導を頂きましたことを深く感謝致します。
市川徹氏(東京ガス㈱)には、本論文の発端となる研究テーマをご提供頂き、新たな研究領 域に踏み出すきっかけを作って頂きましたことを心より感謝致します。
尾島研究室の諸先輩方、高偉俊先生(北九州市立大学助教授)、デワンカー・バート氏(北 九州市立大学助教授)、八十川淳先生(東北文化学園大学)、横尾昇剛先生(宇都宮大学助 手)、鍵屋浩司先生(建築研究所)、澤田雅浩先生(長岡造形大学講師)には、随所で激励と ご助言を頂きました。また、高口洋人先生(早稲田大学理工学総合研究センター講師)、中島 裕輔先生(早稲田大学理工学総合研究センター講師)には、日々の研究活動において親身なご 指導とご助言を頂きました。感謝申し上げます。
原英嗣君(早稲田大学建築学科助手)、当時大学院生の山本博之君(㈱森ビル)、大学院生 の伊藤誠君、当時卒論生の三木守君、富永正道君、寺山弘晃君には、データの収集、実測調査、
図表作成において多大なるご協力を頂きました。記して感謝申し上げます。
また、日々の研究生活において様々なご協力を頂いた大学院生の増田幸宏君、山田和義君、
佐藤洋行君、早川潤君、会田祐君、細やかな気配りでいろいろな面を支えて頂いた小林千加子 氏、その他多くの先輩、後輩、友人の方々に心より感謝の意を表します。
博士論文としてこのテーマが体をなすまでに至りましたのは、尾島俊雄先生に整えて頂いた 研究体制と共に研究に取り組んだ卒業生諸氏のご協力の賜物であります。改めて研究室の恵ま れた環境に支えられていた有難さを感じました。
最後に、これまでの研究生活を支え、理解をもって常に励ましてくれた家族に対して心より 感謝の意を捧げます。
2003年3月 柳澤 聡子