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GIS を用いた国土管理基盤データの抽出と概念モデル構築(その2)

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Academic year: 2022

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(1)VI‑450. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). GIS を用いた国土管理基盤データの抽出と概念モデル構築(その2). 1.. 国交省国土技術政策総合研究所 正会員. 光橋 尚司、正会員 青山. 同上. 奥谷. 正 、正会員. 憲明. 二階堂義則. はじめに 別報(その1)では、国土管理基盤データとその抽出方法について報告した。本報告では、抽出した国土管. 理基盤データをもとに、その種類、分類、範囲、構成等の基本フレームを定めた概念モデルを構築したので、 これを報告するとともに、概念モデルの役割、要件、利用方法の検討結果についても報告するものである。 2.. 概念モデルの役割、要件 概念モデルは、国土管理基盤データの種類、分類、範囲、構成等の基本的フレーム等の国土管理情報基盤. 全体構成を記述した概念(全体応用スキーマ)である。概念モデルの実態は応用スキーマであり、基盤デー タを構成する地物(feature)の構成要素を空間データのパッケージ、クラスで表現し、各構成要素の関連 等を示すものである。その役割は、国土管理基盤データの応用スキーマ、データ定義の作成及びデータ整備 における役割分担や、個別アプリケーションデータの対象領域を明確化して、データモデル開発やデータ整 備の重複を回避するとともに、データの相互利用を助け、また他で整備されたデータモデルを前提としたア プリケーション設計を容易にすることである。また、概念モデルは、国土マネジメント業務やサービスの対 象範囲であれば、どの視点でもサポートできる汎用的なモデルである必要があることから、その要件は、個 別業務モデルの変化にともなって変化する可能性のある情報を保持せず、異なったシステムからのデータが 統合できるように配慮したものでなければならない。 3.. 国土管理基盤データ概念モデルの構築 国土管理基盤データを分類、整理方法について特に決まった方法はないが、国土管理基盤データのモデル. 開発及びデータ整備に関係する者が、共通理解できることが望ましい。このため、国土交通省の「国土管理 技術勉強会」座長である京都大学防災研究所岡田憲夫教授が提唱された国土構成要素の5層モデル(図−1) を用いて別報(その1)で抽出した国土管理基盤データを整理することにした。なお、5層モデルで整理分類 できない情報(例えば、空中写真、デジタル画像、災害や環境汚染など)については無理に整理することを避 けて、別の分類として整理した。そして、概念モデルはクラス間の関係を整理するために UML クラス図を 作成した。クラス図のイメージを図−2に示す。図−2はクラス図のごく一部をイメージとして表現したも のであり、別報(その1)の図−1の基盤データ項目を全て表現すると共にそれぞれのデータセットの定義が 必要である。. 人間活動. 下の4層の上で展開される人間の活動の結果生じるデータ。特に 国土管理において重要な位置を占める公共事業や、交通、土地利 用、居住等に関するものを対象としている。. 建築・都市空間. 人間が活動する都市空間を表現するデータや、そこに存在する社 会基盤以外の施設のデータ。. 社会基盤. 国土管理において広く公共一般に利用される諸施設のデータや、 それらを有機的に結びつけたネットワークのデータ。. 社会環境. 自然環境を受けて、国土を適切に維持するために人為的に作られ た境界や基準、規制等に関するデータ。. 自然環境. 国土を表現する上で、ベースとなる地形や地質、被覆に関する データや、自然現象の結果もたらされるデータ。. 図−1. 国土の構成要素に関する5層モデル. キーワード 国土マネジメント、情報基盤、GIS、データモデリング 連絡先 〒305‑0804 茨城県つくば市大字旭1 国土交通省国土技術政策総合研究所情報基盤研究室 ‑899‑. TEL0298‑64‑2211.

(2) VI‑450. 4.. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 概念モデルと個別応用 スキーマの関係. デジタル画像 パッケ-ジ. 概念モデルは上述したと. 社会基盤 パッケージ. おり、業務モデルの変化に対 して安定である必要がある. 現象(災害、環境汚 染) パッケージ. 人間活動 パッケージ. 国土管理情報基盤 パッケージ. 社会環境 パッケージ. 建築・都市空間 パッケージ. 自然環境 パッケージ. が、新たなデータ項目の追加 等については柔軟な対応が 求められる。このため、基本. 地形 パッケージ. 的には概念モデルはある機. 大気 パッケージ. 関で一元的に管理していく. 自然現象 パッケージ. 自然環境 パッケージ. 動物 パッケージ. 地盤・地質 パッケージ. 必要があると考える。一方、. 植生 パッケージ. 国土管理基盤データの応用 スキーマ、データ辞書は、各. 国土管理基盤データ概念モデルの UML クラス図の事例(イメージ). 図−2. 整備主体あるいはデータモデル開 発グループが概念モデルで示され た範囲で、ルールに従って作成して いく。この際、新たなデータ項目の. 概 念 モ デ ル. 追加があれば、概念モデルに反映さ れる。 また、国土交通省では、各分野で 既に GIS 標準化の検討が進められ ている。概念モデルでは、既存の検 討成果を最大限に利活用するため. 応用スキーマ 応用スキーマ. データ 辞書. の調整が必要である。このため、図 −3に示すように、既存の GIS シス. 再マッピングして相互関係を明. 応用スキーマ. データ 辞書. 応用スキーマ. データ 辞書. 応用スキーマの調整. 空間データ基盤. テム等を国土管理基盤データ全体 の中で位置づけて、モデリング、. データ 辞書. 建設行政空間データ基盤. 道路基盤データ (道路GIS). 河川基盤データ (河川GIS). 既存の検討成果の活用(再マッピング). 図−3 概念モデルと既存の GIS 標準化との関係. 確化するとともに、新たなデータ整備範囲を明確化していくことが重要と考える。 5.. まとめ 本報告では、国土管理基盤データの概念モデルについての検討結果について述べた。国土マネジメントに. 関わる業務は広範であるために、国土管理基盤データの開発や利活用を効率的に行うための概念モデルの策 定は重要である。なお、今回策定した概念モデルは、建築、都市空間等で検討が不足している部分もあるた めに、今後はさらに改良していき、より良いモデルを提案していく予定である。また、国土管理基盤データ 整備における国土交通省としての位置づけ、役割を明確にするとともに、河川、道路等の個別分野の GIS 標 準化検討が進んでいることから、データ交換システム標準の検討、実証分野での応用スキーマ、データ辞書 の作成検討を実施して、データモデル作成、基盤データ整備に関するマニュアル類の整備を早急に行ってい く予定である。. ‑900‑.

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参照

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