(1)ヒラメ仔魚期の飼育水温 が体 色異常に及ぼす影響
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(2) か ら画 像 解 析 ソ フ トウ ェ ア(Scioncorporation. 60. 社 製ScionImage)を. 50. 10%ホ. 用 い て 全 長 測 定 を行 い,. ル マ リン溶 液 で 固 定,保 存 した。 卵孚化. 後40日. 目以 降 の サ ン プ ル に つ い て は,ス キ ャ. ナ ー(Canoncanoscan8200F)を. 用 い て,各 個. 体 の 有 眼 側 お よび 無 眼 側 を 撮 影 し,得 られ た 画 像 か ら全 長 測 定 を 行 っ た 。有 眼 側 の 体 色 につ い て は,変 態 完 了 後 に決 定 し,艀 化 後40日. 目以. 降 に は着 色 部 位 が 明 白 に な る が,白 化 個 体 は 発 死 が 起 こ りや す く生 残 率 が 低 下 す る た め,卵孚化 後40日. 目に 各 水 槽 の 白化 個 体 を計 数 し 白化 率. を求 めた。 さ ら に,艀 化 後60日. 目 に各 水 槽 か ら黒 化 個. 卵孚化 直 後 の 平 均 全 長 は,2.59±0.06mmで っ た 。 そ の 後,1区,2区,3区,4区. 体 を計 数 し黒 化 率 を 求 め た 。 ま た,艀 化 後40. 化 後60日. と順 に. 25℃ ま で 昇 温 し た 後 は,各 実 験 区 と も 徐 々 に 成. 日 目 の サ ン プ ル に つ い て は 得 られ た 画 像 か ら 有 眼側 体 色 の 分 類 を行 い,艀. あ. 目の サ. 長 速 度 が 増 大 し た 。 実 験 終 了 時 の 平 均 全 長 は,. ン プル につ い て は 無 眼側 体 色 の 分 類 を行 っ た 。. 対 照 区 で40.Omm,1区. で44.2mm,2区. 有 眼側 の分 類 は,福 所 に よ る人 工 採 苗 ヒ ラ メ に. mm,3区. よ び4区. 発 現 す る 白化 個 体 の 類 別 に順 じて 行 っ た5)。な. あ っ た 。 ま た 発 育 ス テ ー ジ の 推 移 に つ い て は,. お,こ の 分 類 表 に は 正 常 個 体 が 含 ま れ て い な か. 1区. っ た た め,Type‑IXを. 了 し て お り,発 育 ス テ ー ジ の 初 期 に 昇 温 した 実. 正 常 個 体 と して 付 け加 え,. で43.5mmお. で46.3. で41.5mmで. が 最 も早 く発 育 ス テ ー ジ を 経 て 変 態 を完. 9タ イ プ に 分 類 した 。 無 眼 側 の 分 類 は,石 原 ・. 験 区 ほ ど各 発 育 ス テ ー ジ の 存 続 時 間 は 短 か っ. 有 村 の報 告 を 基 に行 っ た1)。. た。 体 色異 常 出現状 況. 結. 果. 0.20%,1区 0.43%お. 飼 育結果 ま た,正. 卵 径 は,0。9土0.02mmで. 常 艀 化 率 は,85.2±4.4%で. あった。 25. あ った。奇. 形 仔 魚 お よ び 未 卵孚化 卵 が わ ず か に 見 ら れ た が ほ ぼ 正 常 な 艀 化 仔 魚 で あ っ た 。実 験 終 了 時 で の 各 実 験 区 に お け る 平 均 生 残 率 は,対 39.9士2.5%,1区 3区. で395土8.5%お. で26.0圭5.1%,2区 よ び4区. 照 区で. で31.3士7.1%,. で42.9土4.9%で. あ. っ た(Fig.1)。 FisherのPLSDに. よ る有 意 差 検 定 を行 っ た結. 果,実 験 区 間 で 有 意 な 差 は 認 め ら れ な か っ た も の の,1区. で 最 も 低 い 生 残 率 を 示 し,発. 育 ステ. ー ジ の 初 期 に 昇 温 し た 実 験 区 ほ ど低 い 生 残 率 を 示 す 傾 向 が 見 られ た 。. 64一. 白 化 率 は,対. で2.10%,2区 よ び4区. で0.17%で. 照 区で. で1.89%,3区 あ っ た(Fig.2)。. で.
(3) FisherのPLSDに 区,2区. よ る有 意 差 検 定 の 結 果,1. 間 と対 照 区,3区,4区. 間 で 有 意 な差. 度 が 高 ま り,早 期 に 昇 温 した もの ほ ど生 残 率 が 低 下 した こ とが 考 え られ た 。ま た,浮 遊 期 の仔. が 認 め られ た。白化 率 は 発 育 ス テ ー ジ初 期 に昇. 魚 に とっ て25℃. 温 した1区 お よ び2区 で 顕 著 に高 い 値 を示 した 。. 負 担 が 大 き過 ぎ た こ と も考 え られ た 。. 黒 化 率 は,対 照 区 で25.0%,1区 区 で84.6%,3区. で95.6%,4区. で93.8%,2 で78.2%で. 艀 化 後46日. 高水 温 は環境 ま たは生理 的 に. 目に対 照 区IIに お い て 大 量 減 耗. あ. した 。こ れ は,飼 育 水 中 の 仔 魚 お よ び 餌 料 生 物. り,対 照 区以 外 の 昇 温 した す べ て の 実 験 区 に お. の 排 泄 物 や,そ れ らの 分解 生 物 が 水 槽 中 に 蓄 積. い て 極 め て 高 い 値 を示 した 。. さ れ る こ と に よ る水 質 の 悪 化 が何 ら か の 病 気. 次 に,ス キ ャ ナ ー に よ っ て 取 り込 ん だ 画 像 か ら艀 化 後40日. 目のサ ン プル に お け る 白化 個 体,. を発 生 させ た こ と が考 え られ る6)。 白化 率 が 変 態 完 了 前 に 昇 温 した 実 験 区 で 高. 目の サ ンプ ル に お け る黒 化 個 体 に. い 値 を示 した こ と につ い て は,浮 遊 期 の飼 育 環. つ い て 分 類 した 。まず,白 化 個 体 に お い て はす. 境 が 間 接 的 に 白化 出現 を左 右 し,仔 魚 期 に 異 常. べ て の 実 験 区 で ほ ぼ 正 常 個 体 で あ っ た が ,体 色. 高 水 温 で 飼 育 す る と 白化 個 体 が 多 く 出 現 す る. 異 常 個体 は 異 常部 分 の面積 が大 きい 傾 向 が 見. こ と は既 に報 告 され て お り,変 態 完 了 後 に 昇 温. られ た 。黒 化 個 体 に お い て は,昇 温 した す べ て. した 実 験 区 で は 昇 温 に よ る影 響 を 受 け な か っ. の 実 験 区 で タ イ プ8の. た た め 白化 率 は低 い 値 を示 した と考 え られ た 。. 艀 化 後60日. よ うに 異 常 部 分 の 面 積. が 小 さ く,体 側 部 分 に体 色 異 常 が 出 現 す る個 体 が 多 く見 られ た(Fig.3)。. 無 眼 側 の体 色 異 常 に つ い て は,昇 温 した 実 験 区 だ け で な く,出 現 率 は 低 か った も の の 対 照 区 で も黒 化 が 見 られ た こ とか ら,着 底 期 前 期(G ス テ ー ジ)に 飼 育 密 度 が 適 切 で な か っ た こ とが 重 要 な 要 因 の 一 つ で あ る と考 え られ る。 ま た, 昇 温 した す べ て の 実 験 区 で 黒 化 率 が 高 い 値 を 示 し た こ とに つ い て は,何 らか の 負 荷 で 順 調 な 発 育 上 の 成 長 が 阻 害 され た 場 合 に は 黒 化 個 体 の 出 現 に 影 響 を 及 ぼ す こ とは 既 に 報 告 され て い る7)。 本 実 験 にお い て も25℃. 高水温 飼 育 が. 負 荷 とな り間 接 的 に 悪 影 響 を 与 え た た め で あ る と考 え られ,防 除策 と して 成 長 速 度 を適 切 に 維 持 し,順 調 に成 長 させ,変 態 過 程 を 正 しい 機 序 で 経 過 させ る こ とが肝 要 だ と示 唆 され た 。. 考. ま た,仔 魚 期 の 早 期 に 昇 温 した 実 験 区 ほ ど雄. 察. の 発 現 率 が 高 い 値 を示 した 。ヒ ラ メ の 生 殖 腺 分 本 実験 で は仔魚 期 の ヒ ラメ にお い て 昇温 す. 化 の 臨 界 時 期 は変 態 着 底 終 了 以 後1ヶ. 月 の問. る 時 期 を変 え る こ と に よ り,成 長 率,生 残 率,. に あ り,こ の 間 に25〜28℃. 有 眼 側 お よび 無 眼 側 に お け る体 色 異 常,雄 出 現. る と100%雄. 率 に及 ぼ す 影 響 につ い て 調 べ た 。. る2)。本 実 験 に お い て も同 様 の こ とが 起 こ っ た. まず,昇 温 した 時 期 が 早 い 実 験 区 ほ ど 生 残 率 が 低 か っ た こ とに つ い て は,25℃. の高水 温で飼 育す. に な る こ とは既 に報 告 され て い. と考 え られ る 。. 高水温 飼 育. 本 実 験 の 結 果 か ら昇 温 開 始 時 期 に 関 わ らず. に よ り成 長 速 度 が 増 し た こ とに よ っ て 飼 育 密. 25℃ 高 水 温 飼 育 は 体 色 異 常 を 引 き 起 こ し,正 常. 一65一.
(4) 2. 個 体 へ の 発 達 を妨 げ た 。今 後 は 設 定 水 温 を低 下. 青 海 忠 久(1997):ヒ. させ 夏 期 の 飼 育 水 温 の 限 界 値 を検 討 す る 必 要. 体 色 異 常 発 現 機 構.水. が あ る と考 え られ た。. 厚 生 閣,pp63‑73.. ラ メ の 生 物 学 と 資 源 培 養,5. 産 学 シ リー ズ112.恒. 星社. 3. 謝. 辞. 山 本 栄 一(1992):ヒ. ラ メの 雌 性 発 生 お よび倍 数. 化 を 利 用 し た 育 種.水. 産 育 種,18.13‑23.. 4. 南 卓 志(1982):ヒ. 本研 究 を進 め る にあ た りヒラ メを飼 育管. 学 会 誌,48.158H588. 5. 理 して い た だ い た 近 畿 大 学 水 産 研 究 所 職 員. ラ メ の 初 期 生 活 史.日 本 水 産. 福 所 邦 彦(1990):人. の 皆 様 に 厚 く お 礼 申 し上 げ ま す 。. 防 除 法(上).水. 工採 苗 ヒ ラ メ の 白化 現象 と 産 研 究,9.42‑46.. 6. 杉 山 元 彦,中. 文. 献. (1982):異. 野 広,矢. 野 豊,福. 田 雅 明,村. 上直人. 体 類 の 健 苗 育 成 に 関 す る研 究 一1.白. 化 等 の 異常 個 体 出現 率 に お よぼす 注水 量 の影 響 に 1)石. 原 孝 ・谷 村 有 紀(1996):無 究 成 果 報 告,栽. 水 研 報,50.63‑69.. 7. イ プ.研. つ い て.北. 眼側の色素異常 タ. 培 漁 業 セ ン タ ー,4.. 水 産 総 合 研 究 セ ン タ ー(2004):ヒ 色 異 常 個 体 の 出 現 要 因 と 防 除 技 術.栽 ーズ. 一66一. ,3.. ラ メ無 眼側 体 培 漁業 シ リ.
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