基礎数理 室田 基本演習 問題 第1部:集合 vers. 2009-09-07
問題S1. S={1,2, . . . , n}の各要素の重みを表す実数w1, . . . , wnが与えられているとする.S の部分集合Aに対して,h(A) =∑
i∈Awi と定義される集合関数hがモジュラ等式 h(A) +h(B) =h(A∪B) +h(A∩B) を満たすことを示せ.
問題S2. S ={1,2, . . . , n}の各要素の重みを表す実数w1, . . . , wnが与えられているとする.S の部分集合Aに対して,f(A) = maxi∈Awi と定義される集合関数f が劣モジュラ 不等式f(A) +f(B)≥f(A∪B) +f(A∩B) を満たすことを示せ.
問題S3. 整数a, bに対してa−bが6の倍数のときにa∼bと定めることにより2項関係∼ を定義する.これが同値関係であることを証明せよ.
問題S4. 集合S = {(a, b) |a ∈Z, b ∈Z\ {0}} の上に2項関係∼を「(a, b) ∼ (a0, b0) ⇐⇒
ab0=a0b」で定義する.この2項関係∼が同値関係であることを証明せよ.
問題S5. 行列の集合の上に,「A∼B ⇐⇒ ある正則行列Pが存在してP−1AP =B」によっ て2項関係∼を定義する.
(1)この2項関係∼が同値関係であることを示せ.
(2)通常の行列の加算(和)を用いて,同値類の間に加算を定義しようとしても 上手くできないこと(well-definedでないこと) を説明せよ.
問題S6. 擬順序関係¹が与えられたとき,2項関係∼を「a∼b ⇐⇒ a¹bかつb¹a」に よって定義する.
(1)∼は同値関係になることを示せ.
(2)その同値類C1, C2, . . .の代表元をa1, a2, . . .とすると,同値類の間の2項関係
≤を「Ci ≤ Cj ⇐⇒ ai ∈ Ci, aj ∈ Cjに対しai ¹ aj」によって定義できること
(well-definedであること)を示せ.
(3)上で定義した2項関係≤は順序関係であることを示せ.
問題S7. 右図のグラフの強連結成分分解を求めよ.
q1 q2
q3 q 4
5q
q 6
1 6 1 PPPqPP
BB BBB N
6
-
?
問題S8. 劣モジュラ集合関数ρ(X)の最小値を与えるXの全体をLとすると,Lは分配束を成 すことを示せ.ただし,ρが劣モジュラであるとは,任意のX, Y に対して,ρ(X) + ρ(Y)≥ρ(X∪Y) +ρ(X∩Y) が成り立つことをいう.
問題S9. S = {a, b, c}上の同値関係,全順序,半順序,擬順序をすべて列挙せよ.ただし,
a, b, cの置換で入れ替わるものは同じとみなす.
問題S10. S ={a, b, c}上の部分集合からなる分配束で∅とSを含むものをすべて列挙せよ.た
だし,a, b, cの置換で入れ替わるものは同じとみなす.
以上
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