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目 次 第 2 部平成 25 年度水産業の振興に関して講じた施策 1 宮城県水産業復興プランの概要 1 2 平成 25 年度に講じた施策 2 [ 復興のポイント Ⅰ] 水産業の早期再開に向けた取組 2 1) 漁港 漁村 1 漁港の早期再開を目指した応急工事の実施 2) 漁場 資源 1 津波により発生

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(1)

- 第 2 部-

平成25年度

水産業の振興に関して講じた施策

平成26年9月

宮城県

(2)

目 次

第2部 平成25年度水産業の振興に関して講じた施策

1 宮 城 県 水 産 業 復 興 プ ラ ン の 概 要 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 2 平 成 2 5 年 度 に 講 じ た 施 策 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 [復 興 の ポ イ ン ト Ⅰ ] 水 産 業 の 早 期 再 開 に 向 け た 取 組 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 1 ) 漁 港 ・ 漁 村 ① 漁 港 の 早 期 再 開 を 目 指 し た 応 急 工 事 の 実 施 2 ) 漁 場 ・ 資 源 ① 津 波 に よ り 発 生 し た ガ レ キ の 撤 去 ② 栽 培 漁 業 対 象 種 の 種 苗 確 保 及 び 放 流 支 援 ③ 地 盤 沈 下 に よ り 失 わ れ た 干 潟 の 造 成 3 ) 養 殖 業 ① 漁 業 者 へ の 情 報 提 供 や 養 殖 指 導 の 実 施 ② 水 産 業 共 同 使 用 施 設 及 び 養 殖 施 設 な ど の 復 旧 支 援 ③ 漁 業 権 の 一 斉 切 替 4 ) 漁 船 漁 業 ① 漁 船 , 漁 具 の 復 旧 支 援 ② 漁 船 の 復 旧 を 支 え る 造 船 所 の 経 営 再 開 に 向 け た 支 援 5 ) 流 通 加 工 ① 水 産 物 加 工 流 通 施 設 の 復 旧 支 援 ② 水 産 物 流 通 加 工 業 者 に 対 す る 事 業 活 用 な ど の 支 援 ③ 加 工 原 料 を 安 定 的 に 確 保 す る た め の 支 援 ④ 被 災 し た 魚 市 場 の 製 氷 機 能 の 回 復 ⑤ 漁 船 誘 致 な ど に 対 す る 支 援 6 ) 漁 業 経 営 ① 浜 の 担 い 手 団 体 へ の 活 動 等 へ の 支 援 7 ) 試 験 研 究 ① 水 産 試 験 研 究 機 関 の 復 旧 整 備 ② 漁 業 調 査 指 導 船 の 復 旧 ③ 試 験 研 究 8 ) 原 子 力 発 電 所 事 故 に よ る 影 響 へ の 対 応 ① 本 県 水 産 物 の 検 査 体 制 ・ 管 理 体 制 の 維 持 ② 検 査 体 制 の 強 化 - 主 な 取 組 - ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9 ○ 漁 業 活 動 の 支 障 と な っ て い る ガ レ キ の 撤 去 に つ い て ○ 種 苗 生 産 業 務 の 再 開 の 取 組 に つ い て ○ 栽 培 漁 業 の 種 苗 放 流 に つ い て

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○ 地 盤 沈 下 に よ り 失 わ れ た 干 潟 の 造 成 に つ い て ○ 震 災 後 に お け る マ ボ ヤ 採 苗 へ の 取 組 に つ い て ○ 共 同 カ キ 処 理 場 の 復 旧 状 況 に つ い て ○ 養 殖 業 の 復 旧 ・ 復 興 に 向 け た 取 組 に つ い て ( 北 部 地 区 ・ 中 部 地 区 ・ 南 部 地 区 ) ○ 共 同 利 用 施 設 の 復 旧 整 備 に つ い て ( 沿 岸 漁 業 ・ 養 殖 業 ) ○ 漁 業 権 の 一 斉 切 替 に つ い て ○ 共 同 利 用 施 設 の 復 旧 整 備 に つ い て ( 流 通 加 工 関 係 ) ○ 「 中 小 企 業 等 グ ル ー プ 施 設 等 復 旧 整 備 補 助 事 業 」 を 活 用 し た 水 産 加 工 業 の 復 旧 に つ い て ○ 漁 業 士 の 活 動 状 況 に つ い て ( 北 部 地 区 ・ 中 部 地 区 ・ 南 部 地 区 ) ○ 漁 業 調 査 指 導 船 の 復 旧 整 備 に つ い て ○ 気 仙 沼 湾 の ワ カ メ 養 殖 の 安 定 化 に 向 け た 栄 養 塩 自 動 観 測 の 運 用 に つ い て ○ 広 瀬 川 に お け る ア ユ の 遡 上 状 況 に つ い て [復 興 の ポ イ ン ト Ⅱ ] 水 産 業 集 積 拠 点 , 漁 業 拠 点 の 集 約 再 編 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 9 1 ) 漁 港 ・ 漁 村 ① 漁 港 の 本 格 復 旧 工 事 ② 漁 港 施 設 用 地 の 嵩 上 げ 工 事 - 主 な 取 組 - ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 0 ○ 漁 港 復 旧 の 取 組 に つ い て [復 興 の ポ イ ン ト Ⅲ ] 新 し い 経 営 形 態 の 導 入 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 3 1 ) 漁 業 経 営 ① 水 産 業 関 連 団 体 の 再 建 支 援 ② 水 産 業 復 興 特 区 の 活 用 ③ 共 同 化 , 協 業 化 な ど の 取 組 支 援 ④ 漁 業 経 営 の 改 善 支 援 - 主 な 取 組 - ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 4 ○ 水 産 業 団 体 被 災 施 設 等 再 建 整 備 支 援 事 業 ( 復 興 交 付 金 ) に つ い て ○ 水 産 業 復 興 特 区 に つ い て [復 興 の ポ イ ン ト Ⅳ ] 競 争 力 と 魅 力 あ る 水 産 業 の 形 成 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 6 1 ) 漁 場 資 源 ① 資 源 管 理 ・ 漁 業 経 営 安 定 対 策 2 ) 流 通 加 工 ① 県 産 水 産 物 の P R ・ 販 路 拡 大 支 援 等 3 ) 漁 業 経 営 ① 6 次 産 業 化 へ の 支 援 4 ) 試 験 研 究 ① 食 料 地 域 再 生 の た め の 先 端 技 術 展 開 事 業 ② 全 雌 三 倍 体 イ ワ ナ 「 伊 達 イ ワ ナ 」 の ブ ラ ン ド 化 ③ 麻 痺 性 貝 毒 原 因 プ ラ ン ク ト ン へ の 対 応 - 主 な 取 組 - ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 9 ○ 資 源 管 理 ・ 漁 場 改 善 計 画 設 定 等 に つ い て ○ 水 産 物 の PR・ 販 売 促 進 に つ い て ○ 宮 城 県 水 産 加 工 情 報 サ イ ト 「 サ カ ナ ッ プ み や ぎ 」 の 開 設 に つ い て ○ 第 3 8 回 宮 城 県 水 産 加 工 品 品 評 会 の 開 催 に つ い て ○ 「 塩 釜 フ ェ ア 」 の 開 催 に つ い て ○ 「 い し の ま き 復 興 支 援 フ ェ ア 」 の 開 催 に つ い て

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○ 6 次 産 業 化 へ の 支 援 に つ い て ○ 食 料 生 産 地 域 再 生 の た め の 先 端 技 術 展 開 事 業 に つ い て ○ イ ワ ナ 全 雌 三 倍 体 の ブ ラ ン ド 化 に 向 け た 取 組 に つ い て ○ 秋 サ ケ 資 源 利 用 に よ る 商 品 開 発 事 業 の 取 組 に つ い て ○ 気 仙 沼 湾 で 発 生 し た ま ひ 性 貝 毒 の 特 徴 に つ い て [復 興 の ポ イ ン ト Ⅴ ] 安 全 ・ 安 心 な 生 産 ・ 供 給 体 制 の 整 備 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 0 1 ) 養 殖 業 ① ホ タ テ ガ イ の 貝 毒 に お け る 対 応 方 針 及 び 貝 毒 区 分 の 見 直 し 2 ) 流 通 加 工 ① 水 産 物 の 放 射 能 対 策 - 主 な 取 組 - ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 1 ○ ホ タ テ ガ イ の 貝 毒 に お け る 対 応 方 針 及 び 海 域 区 分 の 見 直 し に つ い て ○ 水 産 物 に お け る 放 射 能 対 策 に つ い て

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1 「宮 城 県 水 産 業 復 興 プ ラ ン 」の 概 要

[宮城 県 水産 業復 興 プラ ンの 概要 ]

本 県 で は , 「 み や ぎ 海 と さ か な の 県 民 条 例 」 ( 平 成 1 5 年 3 月 2 0 日 公 布 ) に 基 づ い て 策 定 し た「 水 産 業 の 振 興 に 関 す る 基 本 的 な 計 画( 以 下「 水 産 基 本 計 画 」と い う )」( 平 成 1 6 年 6 月 策 定 , 平 成 2 1 年 3 月 見 直 し ) に よ り , 水 産 業 の 振 興 に 資 す る 各 種 施 策 を 実 施 し て き ま し た 。 し か し , 平 成 2 3 年 3 月 1 1 日 に 発 生 し た 東 日 本 大 震 災 に よ り 本 県 水 産 業 を 支 え る 沿 岸 地 域 が 壊 滅 的 な 被 害 を 受 け た た め , 水 産 基 本 計 画 に よ る 施 策 の 展 開 は 事 実 上 困 難 と な り ま し た 。 そ こ で , 震 災 か ら の 早 期 の 復 興 に 向 け て ,県 で は ,平 成 2 3 年 1 0 月 に 「 宮 城 県 水 産 業 復 興 プ ラ ン ( 以 下 「 水 産 業 復 興 プ ラ ン 」 と い う 。 ) 」 を 策 定 し , 「 宮 城 県 震 災 復 興 計 画 」 ( 平 成 2 3 年 1 0 月 策 定 ) に お け る 水 産 業 分 野 の 個 別 復 興 計 画 に 位 置 づ け , 水 産 業 の 復 旧 ・ 復 興 の た め の 施 策 を 展 開 し て き ま し た 。

[宮城 県 水産 業復 興 プラ ンを 見直 し , 新 たな 「水産基本計画 」へ ]

震 災 か ら 3 年 が 経 過 し ま し た が , 水 産 業 の 復 旧 ・ 復 興 は 道 半 ば で あ り , 復 旧 に 向 け た 取 組 を 一 層 加 速 す る と と も に 本 格 的 な 復 興 に 向 け た 取 組 の 強 化 が 求 め ら れ て い ま す 。 ま た ,平 成 1 6 年 に 策 定 し た 水 産 基 本 計 画 が 終 期 を 迎 え る た め ,県 は も と よ り ,関 係 者 が 総 力 を 結 集 し , 本 県 水 産 業 の 抜 本 的 な 再 構 築 に よ っ て 震 災 前 以 上 の 発 展 が で き る よ う 水 産 業 復 興 プ ラ ン を 見 直 し , 新 た な 「 水 産 基 本 計 画 」 の 策 定 に 着 手 し ま し た 。 ( 宮 城 県 水 産 業 復 興 プ ラ ン の 概 要 ) 水 産 業 復 興 プ ラ ン で は ,早 急 に 復 旧 を 遂 げ ,震 災 前 以 上 に 発 展 す る こ と が で き る よ う ,単 な る 原 形 復 旧 で は な く「 新 た な 水 産 業 の 創 造 」と し て ,新 た な 考 え 方 や 取 組 を 積 極 的 に 取 り 入 れ , 復 興 の 担 い 手 で あ る 個 人 ・ 民 間 事 業 者 ・ 地 方 自 治 体 及 び 国 が 総 力 を 結 集 し , 本 県 水 産 業 を 抜 本 的 に 再 構 築 す る こ と を 目 指 し て い ま す 。 計 画 期 間 : 1 0 年 間 「復旧期」(H23~25):被災者支援を中心に生活支援や生産基盤,経営基盤の復旧を図る。 「再生期」(H26~29):水産業集積拠点や漁港整備の本格化,経営の安定化・効率化を図る。 「発展期」(H30~32):水産都市・漁港地域全体の活性化,競争力と魅力ある水産業の実現を図る。 主 要 施 策 Ⅰ 水 産 業 の 早 期 再 開 に 向 け た 取 組 Ⅱ 水 産 業 集 積 地 域 , 漁 業 拠 点 の 集 約 再 編 Ⅲ 新 し い 経 営 形 態 の 導 入 Ⅳ 競 争 力 と 魅 力 あ る 水 産 業 の 形 成 Ⅴ 安 全 ・ 安 心 な 生 産 ・ 供 給 体 制 の 整 備

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2 平 成 2 5 年 度 に 講 じ た 施 策

[復 興 ポ イ ン ト Ⅰ ] 水 産 業 の 早 期 再 開 に 向 け た 取 組

1 ) 漁 港 ・ 漁 村

① 漁 港 の 早 期 再 開 を 目 指 し た 応 急 工 事 の 実 施 震 災 に よ り 県 内 に あ る 1 4 2 漁 港 ( 県 管 理 漁 港 2 7 港 , 市 町 管 理 漁 港 1 1 5 港 ) の 全 て が 被 災 し ま し た 。 県 で は 震 災 直 後 か ら 応 急 工 事 に 着 手 し , 平 成 2 5 年 度 に は 漁 業 活 動 に 必 要 な 係 留 施 設 に つ い て 部 分 使 用 が 可 能 と な っ て い ま す 。 な お , 本 格 復 旧 工 事 は 平 成 2 3 年 1 2 月 か ら 着 手 し , 平 成 2 6 年 3 月 末 現 在 , 県 , 市 町 管 理 漁 港 を 併 せ た 着 手 率 は 9 4 % と な っ て い ま す 。

2 ) 漁 場 ・ 資 源

① 津 波 に よ り 発 生 し た ガ レ キ の 撤 去 県 内 の 沿 岸 漁 場 を 5 ブ ロ ッ ク に 分 け , 養 殖 漁 場 の 周 辺 な ど , 漁 場 へ 流 入 し た ガ レ キ を , 起 重 機 船 を 用 い て 撤 去 し ま し た 。 ま た , 底 び き 網 漁 船 に よ る 広 域 的 な ガ レ キ 撤 去 を 支 援 し ま し た 。 ● み や ぎ の 漁 場 再 生 事 業 起 重 機 船 な ど に よ り 養 殖 漁 場 を 中 心 に ガ レ キ 撤 去 を 行 い 平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 ま で に 1 6 9 ,7 9 5 m3( 平 成 2 5 年 度 実 績 4 ,2 6 7 m)の ガ レ キ を 回 収 し ま し た 。 ● 漁 場 生 産 力 回 復 事 業 漁 業 者 が 行 う ガ レ キ 回 収 支 援 を 行 い , 平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 ま で に 1 0 0 , 8 4 8 m3( 平 成 2 5 年 度 実 績 7 , 3 2 2 m) の ガ レ キ を 回 収 し ま し た 。 ② 栽 培 漁 業 対 象 種 の 種 苗 確 保 及 び 放 流 支 援 震 災 に よ り 県 内 の 種 苗 生 産 施 設 が 壊 滅 し , ア ワ ビ や ヒ ラ メ , サ ケ 稚 魚 な ど の 種 苗 生 産 , 放 流 の 実 施 が 不 可 能 と な っ た こ と か ら , 他 県 か ら 放 流 用 種 苗 を 購 入 し て 放 流 す る と と も に , 団 体 が 行 う 放 流 を 支 援 し ま し た 。 ま た , 水 産 技 術 総 合 セ ン タ ー に お い て ア ワ ビ , ホ シ ガ レ イ の 種 苗 生 産 を 一 部 実 施 し ま し た 。 ( 種 苗 放 流 の 内 容 ) 魚種 事業主体 購入先 購入数量 放流時期 アワビ 宮 城 県 ( 公 社 )北 海 道 栽 培 漁 業 振 興 公 社 奥 尻 町 3 0 0 千 個 ( 3 0 m m サ イ ズ ) 3 2 千 個 ( 5 0 m m サ イ ズ ) 6 月 ヒラメ 宮 城 県 ( 公 社 )青 森 県 栽 培 漁 業 振 興 協 会 ( 公 財 ) 茨 城 県 栽 培 漁 業 協 会 2 0 0 千 尾 ( 6 0 m m サ イ ズ ) 2 0 千 尾 ( 6 0 m m サ イ ズ ) 1 0 月 サケ 宮 城 県 さ け ま す 増 殖 協 会 県 内 サ ケ ふ 化 場 3 3 , 0 0 0 千 尾 ( 0 . 8 g サ イ ズ ) 1 月 ~ 4 月

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③ 地 盤 沈 下 に よ り 失 わ れ た 干 潟 の 造 成 干 潟 や ア マ モ 場 は 海 域 環 境 の 浄 化 や 魚 介 類 の 産 卵 , 幼 稚 仔 の 育 成 場 の 機 能 を 有 し , ア サ リ 漁 場 と し て も 利 用 さ れ て お り ま し た が , 震 災 に よ る 地 盤 沈 下 等 の 影 響 に よ り 干 潟 の 多 く が 消 失 し ま し た 。 こ の た め , 平 成 2 5 年 度 か ら , 志 津 川 湾 , 万 石 浦 , 松 島 湾 に お い て 国 の 「 水 産 環 境 整 備 事 業 」 を 活 用 し , 失 わ れ た 干 潟 の 修 復 ・ 造 成 に 着 手 し ま し た 。

3 ) 養 殖 業

① 漁 業 者 へ の 情 報 提 供 や 養 殖 指 導 の 実 施 漁 業 者 自 ら の 復 旧 , 復 興 に 向 け た 取 組 を 支 援 す る た め , 水 産 業 普 及 指 導 員 と 試 験 研 究 機 関 が 連 携 し て , 養 殖 種 苗 安 定 確 保 の た め の 環 境 調 査 ,幼 生 分 布 調 査 , 生 育 状 況 調 査 な ど を 実 施 し , 漁 業 者 へ の 情 報 提 供 を 行 い ま し た 。 ま た , ワ カ メ 養 殖 や ホ ヤ 養 殖 に 必 要 な 種 苗 の 人 工 採 苗 な ど の 技 術 指 導 も 実 施 し ま し た 。 ● 情 報 提 供 養 殖 通 報:種 ガ キ 2 0 報 ,ホ ヤ 9 報 ,ノ リ 2 2 報 ,ホ タ テ 1 0 報 ,栄 養 塩 1 1 報 。 ● 養 殖 指 導 な ど 「 ワ カ メ 養 殖 指 導 」 , 「 ホ タ テ ガ イ ・ 種 ガ キ 浮 遊 幼 生 及 び 付 着 調 査 」 , 「 マ ボ ヤ 人 工 採 苗 指 導 」 , 「 ノ リ 養 殖 指 導 」 な ど を 実 施 し ま し た 。 ② 水 産 業 共 同 利 用 施 設 及 び 養 殖 施 設 な ど の 復 旧 支 援 震 災 に よ り 被 災 し た 水 産 業 共 同 利 用 施 設 や 養 殖 施 設 の 復 旧 ・ 整 備 , 種 苗 確 保 に 係 る 支 援 を 行 い ま し た 。 ま た , 漁 業 者 グ ル ー プ が 実 施 す る 養 殖 用 資 機 材 や 養 殖 生 産 物 の 付 加 価 値 向 上 の た め の 施 設 整 備 に 支 援 を 行 い ま し た 。 ● 水 産 業 共 同 利 用 施 設 復 旧 支 援 事 業 被 災 し た 共 同 利 用 施 設 機 能 ( カ キ 処 理 場 , ノ リ 加 工 施 設 や 作 業 場 の 機 能 ) の 修 繕 や , 機 能 回 復 に 不 可 欠 な 機 器 整 備 を 支 援 し 養 殖 業 の 早 期 復 旧 を 図 る た め , 平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 末 現 在 ま で に 4 7 6 件 ( 平 成 2 5 年 度 実 績 は 1 1 3 件 ) の 修 繕 や 機 器 整 備 に 係 る 経 費 を 補 助 し ま し た 。 ● 水 産 業 共 同 利 用 施 設 復 旧 整 備 事 業 被 災 し た 共 同 利 用 施 設 ( カ キ 処 理 場 , ノ リ 加 工 施 設 や 作 業 場 ) の 本 格 復 旧 に 向 け 施 設 の 整 備 を 図 る た め , 平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 末 現 在 ま で に 1 3 6 件 ( 平 成 2 5 年 度 実 績 は 6 2 件 ) に 係 る 経 費 の 補 助 し ま し た 。 シジミ 北 上 追 波 漁 業 協 同 組 合 東 京 都( 荒 川 ),三 重 県( 木 曽 川 ) 5 9 , 3 4 0 K g ( 1 0 ~ 1 5 m m サ イ ズ ) 6 月 ~ 11 月 アユ 県 内 内 水 面 漁 協 及 び 加 美 町 宮 城 県 内 種 苗 生 産 施 設 5 , 0 3 0 K g ( 4 ~ 1 5 g サ イ ズ ) 4 月 ~ 7 月

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③ 漁 業 権 の 一 斉 切 替 平 成 2 5 年 8 月 3 0 日 付 け で , 今 後 5 年 間 ( 共 同 漁 業 権 に あ っ て は 1 0 年 間 ) の 漁 場 と な る 7 5 4 件 の 漁 業 権 を 免 許 し ま し た 。 今 回 の 一 斉 切 替 に あ た っ て は , 大 震 災 に よ り 漁 場 環 境 が 変 化 し て い る こ と か ら , 関 係 漁 業 協 同 組 合 の 意 見 や 漁 場 確 認 等 を 実 施 し , 漁 場 の 統 廃 合 に 努 め る と と も に , 漁 場 区 域 を 従 来 の 基 点 方 位 か ら G P S に よ る 緯 度 経 度 表 示 に し て お り ま す 。 共 同 漁 業 権 定 置 漁 業 権 区 画 漁 業 権 合 計 旧 免 許 件 数 新 免 許 件 数 1 5 2 1 5 2 4 1 3 5 6 5 6 5 6 7 8 4 9 7 5 4

4 ) 漁 船 漁 業

① 漁 船 , 漁 具 の 復 旧 支 援 漁 業 者 が 円 滑 に 漁 業 を 再 開 で き る よ う ,共 同 利 用 す る 漁 船 の 建 造 ,中 古 船 取 得・修 繕 , 定 置 網 な ど 漁 具 購 入 費 用 を 補 助 す る た め 共 同 利 用 小 型 漁 船 建 造 事 業 及 び 共 同 利 用 漁 船 等 復 旧 支 援 対 策 事 業 を 実 施 し ま し た 。 そ の 結 果 ,平 成 2 5 年 度 末 ま で に 新 造 船 2 ,4 2 7 隻( 平 成 2 5 年 度 実 績 は 8 0 9 隻 ), 中 古 ・ 修 繕 船 7 3 9 隻 ( 平 成 2 5 年 度 実 績 は 7 6 隻 ) , 定 置 漁 具 1 4 7 ヶ 統 ( 平 成 2 5 年 度 実 績 4 8 ヶ 統 ) , 漁 労 設 備 7 2 2 件 ( 平 成 2 5 実 績 は 3 8 1 件 )の 漁 船 な ど の 生 産 基 盤 の 再 取 得 を 支 援 し ま し た 。 ② 漁 船 の 復 旧 を 支 え る 造 船 所 の 経 営 再 開 に 向 け た 支 援 被 災 漁 船 の 修 繕 と 代 船 建 造 の 促 進 を 通 じ て 沿 岸 漁 業 の 早 期 再 開 を 図 る た め ,被 災 し た 県 内 の 中 小 造 船 所 に 対 し ,経 営 再 開 に 向 け た 施 設 修 繕 ・ 設 備 整 備 に 係 る 費 用 を 補 助 し ま し た 。 平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 末 ま で に 3 0 業 者( 平 成 2 5 年 度 実 績 は 事 業 を 繰 越 し た 1 業 者 ) に 対 し 支 援 を 実 施 し ま し た 。

5 ) 流 通 加 工

① 水 産 物 加 工 流 通 施 設 の 復 旧 支 援 水 産 加 工 業 の 早 期 復 旧 を 図 る た め ,水 産 業 共 同 利 用 施 設 復 旧 支 援 事 業 や 水 産 業 共 同 利 用 施 設 復 旧 整 備 事 業 を 活 用 し , 市 町 ,漁 業 協 同 組 合 , 水 産 加 工 業 協 同 組 合 な ど が 所 有 し て い た 施 設 や 設 備 の 整 備 に 対 し 支 援 し ま し た 。ま た ,中 小 企 業 等 グ ル ー プ 施 設 等 復 旧 整 備 補 助 事 業 に よ り , 被 災 し た 水 産 関 係 中 小 企 業 グ ル ー プ の 施 設 ・ 設 備 の 復 旧 を 支 援 し ま し た 。 ● 水 産 物 加 工 流 通 施 設 復 旧 支 援 事 業 水 産 業 共 同 利 用 施 設( 製 氷 貯 氷 施 設 ,荷 さ ば き 施 設 , 水 産 加 工 施 設 ,冷 凍 冷 蔵 施 設 等 ) の 早 期 復 旧 に 不 可 欠 な 機 器 等 , 及 び 被 災 し た 施 設 の 機 能 を 回 復 し , 共 同 利 用 施 設

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成 2 5 年 度 末 ま で に 6 6 団 体 の 1 5 3 施 設 ( 平 成 2 5 年 度 の 実 績 は 1 6 団 体 2 6 施 設 ) の 整 備 に 係 る 費 用 を 補 助 し ま し た 。 ● 水 産 物 加 工 流 通 施 設 整 備 支 援 事 業 被 災 し た 漁 協 , 水 産 加 工 業 協 同 組 合 等 の 共 同 加 工 施 設 , 排 水 処 理 施 設 な ど の 共 同 利 用 施 設 の 整 備 に 係 る 費 用 を 補 助 し ま し た 。 平 成 2 4 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 末 ま で に 1 4 事 業 者 1 4 施 設 ( 平 成 2 5 年 度 実 績 は 5 事 業 者 5 施 設 ) の 費 用 を 補 助 し ま し た 。 ● 中 小 企 業 等 グ ル ー プ 施 設 等 復 旧 整 備 補 助 事 業 被 災 し た 中 小 企 業 の 復 旧 支 援 と 地 域 経 済 の 回 復 を 目 的 と し「 地 域 経 済 の 中 核 」 を 形 成 し 復 興 の リ ー ド 役 と な る 中 小 企 業 の グ ル ー プ を 認 定 し ,復 旧 整 備 に 係 る 費 用 を 補 助 す る も の で ,平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 2 5 年 度 ま で に 1 7 グ ル ー プ を 認 定 し 6 5 4 者 の 補 助 金 交 付 を 決 定 し , 4 4 8 者 が 事 業 を 完 了 し ま し た ( 平 成 2 5 年 度 実 績 は ,3 グ ル ー プ 3 3 社 に 交 付 決 定 し , 繰 越 事 業 も 含 め 1 3 5 社 が 事 業 完 了 ) 。 ② 水 産 流 通 加 工 業 者 に 対 す る 事 業 活 用 な ど の 支 援 震 災 復 興 の 事 業 等 を 有 効 に 活 用 す る た め ,委 託 事 業 に よ り 水 産 業 復 興 支 援 コ ー デ ィ ネ ー タ ー を 設 置 し ,県 内 水 産 加 工 事 業 者 等 に 対 し て 各 種 支 援 事 業 の 情 報 提 供 ,事 務 手 続 き 等 の 支 援 を 行 う こ と に よ り 水 産 加 工 事 業 者 の 早 期 復 旧 に 努 め ま し た 。 平 成 2 5 年 度 は ,1 7 4 企 業 を 訪 問 し ,震 災 復 興 に 関 す る 相 談 や 事 業 協 同 組 合 の 設 立 支 援 , 水 産 加 工 業 界 の 現 状 な ど に つ い て 情 報 収 集 及 び 補 助 事 業 の 申 請 補 助 を 行 い ま し た 。 ③ 加 工 原 料 を 安 定 的 に 確 保 す る た め の 支 援 加 工 原 料 の 安 定 確 保 の た め , 被 災 漁 港 へ の 水 揚 げ が 本 格 的 に 再 開 さ れ る ま で の 間 , 協 同 組 合 な ど が 緊 急 的 に 遠 隔 地 か ら 加 工 原 料 を 確 保 す る 際 に 生 じ た 掛 か り 増 し 経 費 の 補 助 を 行 い ま し た 。 平 成 2 5 年 度 は 全 国 漁 業 協 同 組 合 連 合 会 東 北 事 業 所 , 宮 城 県 漁 業 協 同 組 合 に 対 し 支 援 を 実 施 し ま し た 。 ④ 被 災 し た 産 地 魚 市 場 の 製 氷 機 能 の 回 復 被 災 し た 産 地 魚 市 場 な ど の 製 氷 機 能 を 回 復 す る た め ,3 市 場 1 荷 さ ば き 施 設 に 対 し , 鮮 度 保 持 に 効 果 が 高 く ,将 来 的 な 衛 生 管 理 に も 寄 与 す る 流 動 海 水 氷( ス ラ リ ー ア イ ス ) 製 氷 施 設 な ど の 整 備 に 係 る 費 用 を 補 助 し ま し た 。 平 成 2 5 年 度 は 女 川 町 , 牡 鹿 漁 業 協 同 組 合 , 宮 城 県 漁 業 協 同 組 合 の 1 町 2 団 体 が 行 う 付 属 設 備 の 整 備 を 支 援 し , 魚 市 場 の 鮮 魚 流 通 の 高 度 化 に 資 す る こ と が で き ま し た 。 ⑤ 漁 船 誘 致 な ど に 対 す る 支 援 商 品 販 売 力 向 上 の た め の 産 地 イ メ ー ジ を 確 立 し , 原 料 の 安 定 確 保 を 図 る た め , 各 魚 市 場 ( 気 仙 沼 漁 業 協 同 組 合 , 株 式 会 社 女 川 魚 市 場 , 石 巻 市 漁 船 誘 致 及 び 原 魚 確 保 推 進 委 員 会 , 塩 釜 市 水 産 振 興 協 議 会 ) が 実 施 し た 漁 船 誘 致 に 係 る 支 援 を 行 い ま し た 。

(10)

6 ) 漁 業 経 営

① 浜 の 担 い 手 団 体 へ の 活 動 等 へ の 支 援 水 産 業 の 早 期 復 旧 の た め に は , 地 域 の 牽 引 役 と な る 漁 業 の 担 い 手 の 確 保 ・ 育 成 が 必 要 不 可 欠 で あ る こ と か ら , 水 産 業 普 及 指 導 員 が 中 心 と な っ て , 浜 の 担 い 手 活 動 推 進 母 体 で あ る 宮 城 県 漁 業 士 会 , 漁 協 青 年 部 , 漁 協 女 性 部 な ど が 行 う 生 産 活 動 再 開 の 取 り 組 み に 対 し 支 援 し ま し た 。 ま た , 震 災 に よ る 漁 業 就 業 者 の 減 少 が 懸 念 さ れ る こ と か ら , 漁 協 な ど と 情 報 交 換 を 行 っ た ほ か , ハ ロ ー ワ ー ク が 主 催 す る 就 職 相 談 会 等 に 参 加 し 新 規 就 業 者 の 確 保 に 努 め ま し た 。

7 ) 試 験 研 究

① 水 産 試 験 研 究 機 関 の 復 旧 整 備 水 産 業 の 復 旧 ・ 復 興 に 向 け て 必 要 と さ れ て い る 調 査 ・ 研 究 を 進 め る た め , 被 災 し た 4 ヶ 所 の 水 産 試 験 研 究 機 関 の う ち , 平 成 2 3 年 度 の 水 産 技 術 総 合 セ ン タ ー の 復 旧 整 備 に 続 き , 七 ヶ 浜 町 松 ヶ 浜 漁 港 に 建 設 す る 養 殖 生 産 部 種 苗 生 産 施 設 , 気 仙 沼 市 波 路 上 岩 井 崎 に 建 設 す る 気 仙 沼 水 産 試 験 場 , 石 巻 市 魚 町 に 建 設 す る 水 産 加 工 開 発 部 公 開 実 験 棟 の 施 設 設 計 業 務 を 完 了 し ま し た 。 ② 漁 業 調 査 指 導 船 の 復 旧 被 災 し た 漁 業 調 査 指 導 船 の 再 編 方 針 に 基 づ き ,平 成 2 4 年 度 に 竣 工 し た 1 9 ㌧ 漁 業 調 査 指 導 船 「 開 洋 」 に 続 き , 平 成 2 6 年 3 月 に 1 9 9 ㌧ 漁 業 調 査 指 導 船 「 み や し お 」 が 竣 工 し , 漁 業 調 査 指 導 船 の 復 旧 整 備 が 完 了 し ま し た 。 ③ 試 験 研 究 震 災 後 の 漁 場 環 境 の 安 全 性 を 確 認 す る た め 水 質 ・ 底 質 調 査 を 定 期 的 に 実 施 す る と と も に , タ ラ や イ カ ナ ゴ な ど の 魚 類 資 源 調 査 , ワ カ メ な ど の 養 殖 漁 場 調 査 を 実 施 し ま し た 。 調 査 結 果 に つ い て は , 操 業 時 の 漁 場 選 定 や 養 殖 施 設 の 適 正 管 理 な ど , 安 定 操 業 や 養 殖 生 産 に 活 用 さ れ る よ う ,漁 協 や 漁 業 者 に 対 し て 情 報 提 供 を 行 い ま し た 。 ま た , 養 殖 生 産 物 の 高 付 加 価 値 化 を 図 る た め , 海 域 特 性 を 活 か し た マ ガ キ 養 殖 技 術 の 開 発 や , イ ワ ナ 全 雌 三 倍 体 作 出 技 術 の 安 定 化 , ブ ラ ン ド 化 な ど に 取 り 組 み ま し た 。

8 ) 原 子 力 発 電 所 事 故 に よ る 影 響 へ の 対 応

① 本 県 水 産 物 の 検 査 体 制 ・ 管 理 体 制 の 維 持 東 日 本 大 震 災 に よ る 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に よ り , 周 辺 環 境 に 放 射 性 物 質 が 放 出 さ れ た こ と を 受 け , 平 成 2 4 年 4 月 1 日 に 放 射 性 セ シ ウ ム の 新 た な 基 準 値 ( 放 射 性 セ シ ウ ム 1 0 0 ベ ク レ ル / k g ) が 設 定 さ れ た こ

(11)

す 。 こ の た め , 安 全 ・ 安 心 を 確 保 す る た め の 対 策 の 検 討 や 情 報 共 有 な ど を 行 う た め , 漁 業 団 体 , 流 通 加 工 団 体 な ど 宮 城 県 の 水 産 関 係 団 体 で 組 織 す る 「 宮 城 県 水 産 物 放 射 能 対 策 連 絡 会 議 」 を 設 置 し て い ま す 。 平 成 2 5 年 度 も 本 体 制 を 維 持 し 本 県 水 産 物 の 安 全 性 確 保 に 努 め て い ま す 。 ② 検 査 体 制 の 強 化 新 基 準 値 へ の 対 応 が 必 要 で あ り 関 係 団 体 か ら の 検 査 要 望 も 高 ま っ た こ と か ら , 平 成 2 4 年 度 か ら ゲ ル マ ニ ウ ム 半 導 体 検 出 器 を 宮 城 県 水 産 技 術 総 合 セ ン タ ー に 設 置 し た ほ か , 市 場 な ど に 簡 易 型 放 射 能 測 定 器 を 導 入 し , 検 査 体 制 を 強 化 し ま し た 。 平 成 2 5 年 度 は ゲ ル マ ニ ウ ム 半 導 体 検 出 器 に よ り 2 , 0 5 6 検 体 , 簡 易 測 定 で 8 , 3 1 6 検 体 を 検 査 し ま し た 。 ま た , 検 査 体 制 を 強 化 し た 結 果 , 出 荷 制 限 を 受 け て い た イ シ ガ レ イ , ア イ ナ メ , ヒ ラ メ , ヒ ガ ン フ グ , ア ユ ( 白 幡 堰 堤 よ り 上 流 の 白 石 川 ) の 5 魚 種 に つ て 規 制 解 除 を 図 る こ と が で き ま し た 。

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課 名 事 業 費 ( 千 円 ) [ 決 算 額 ] 事 業 名 水 産 業 振 興 課 16,824,796 小 型 漁 船 及 び 定 置 網 共 同 化 支 援 事 業 沿 岸 漁 業 復 興 支 援 施 設 整 備 事 業 水 産 都 市 活 力 強 化 対 策 支 援 事 業 水 産 物 加 工 流 通 施 設 復 旧 支 援 事 業 水 産 物 加 工 流 通 施 設 整 備 支 援 事 業 加 工 原 料 等 安 定 確 保 支 援 事 業 高 鮮 度 魚 介 類 安 定 供 給 事 業 水 産 系 試 験 研 究 機 関 管 理 費 県単独試験研究費 漁業調査・指導船代船建造事業 漁 業 経 営 改 善 支 援 強 化 事 業 沿 岸 漁 業 担 い 手 活 動 支 援 事 業 水産技術総合センター気仙沼水産試験場復旧整備事業 水 産 業 基 盤 整 備 課 漁 港 復 興 推 進 室 41,104,691 水 産 基 盤 整 備 災 害 復 旧 費 漁 港 施 設 機 能 強 化 事 業 費 海 岸 保 全 施 設 整 備 事 業 費 農 山 漁 村 活 性 化 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 事 業 漁 場 環 境 保 全 推 進 事 業 み や ぎ の 漁 場 再 生 事 業 漁 場 生 産 力 回 復 支 援 事 業 海 底 清 掃 資 材 購 入 支 援 費 水 産 環 境 整 備 事 業 費 栽 培 漁 業 種 苗 放 流 支 援 事 業 資 源 管 理 ・ 漁 場 改 善 推 進 事 業 養 殖 用 資 機 材 緊 急 整 備 事 業 養 殖 施 設 災 害 復 旧 事 業 水 産 業 共 同 利 用 施 設 復 旧 支 援 事 業 水産業共同利用施設復旧整備事業 養殖業再生事業 養殖生産物営々管理対策事業 水 産 技 術 総 合 セ ン タ ー 種 苗 生 産 施 設 復 旧 支 援 事 業 農林水産経営支援課 112,118 漁 業 経 営 震 災 復 旧 特 別 対 策 資 金 漁 業 近 代 化 資 金 新 産 業 振 興 課 53,441,028 中 小 企 業 等 グ ル ー プ 施 設 等 復 旧 整 備 補 助 事 業 中 小 企 業 等 施 設 設 備 復 旧 支 援 事 業 ※ 過 年 度 繰 越 し が あ る 場 合 は 過 年 度 繰 越 し を 含 む 金 額 を 記 載 し て い ま す 。

(13)

○ 漁 業 活 動 の 支 障 と な っ て い る ガ レ キ の 撤 去 に つ い て

(関 連 事 業:み や ぎ の 漁 場 再 生 事 業 ,漁 場 生 産 力 回 復 支 援 事 業 )

1 は じ め に

東 日 本 大 震 災 に 伴 う 津 波 に よ り , 膨 大 な 量 の ガ レ キ が 漁 場 に 流 出 し , 本 県 水 産 業 の 復 興 に 大 き な 支 障 と な り ま し た 。 県 で は , 震 災 直 後 か ら 起 重 機 船 な ど の 大 型 重 機 に よ る ガ レ キ 撤 去 を 進 め る と と も に , 漁 業 者 自 ら が 行 う 漁 場 の 清 掃 活 動 に 助 成 を 行 う な ど , 漁 場 の 早 期 復 旧 に 向 け た 取 組 を 行 っ て き ま し た 。

2 主 な 取 組 内 容

① 大 型 重 機 に よ る ガ レ キ 撤 去(み や ぎ の 漁 場 再 生 事 業 ) 起 重 機 船 や バ ッ ク ホ ウ 台 船 な ど の 大 型 重 機 に よ る 沿 岸 漁 場 に 堆 積 し た ガ レ キ の 撤 去 及 び 処 分 ② 漁 業 者 自 ら が 行 う 漁 場 清 掃 活 動 の 助 成(漁 場 生 産 力 回 復 支 援 事 業 ) ( 1 ) 底 び き 網 漁 業 や 刺 網 漁 業 な ど の 操 業 時 に 回 収 さ れ る ガ レ キ の 処 分 ( 2 ) 底 び き 網 漁 船 に よ る 広 域 的 な 海 底 ガ レ キ の 撤 去 及 び 処 分 起 重 機 船 に よ る 漁 場 ガ レ キ の 撤 去 底 び き 網 漁 船 で 回 収 さ れ た ガ レ キ

3 取 組 の 成 果

平 成 2 5 年 度 は ,大 型 重 機 な ど に よ る ガ レ キ 撤 去 量 が 4 ,2 6 7 m3,漁 業 者 自 ら が 行 う 漁 場 清 掃 活 動 で は 7 , 3 2 2 m3と 合 計 で 1 1 , 5 8 9 mの ガ レ キ が 漁 場 か ら 撤 去 さ れ ま し た 。前 年 度( 平 成 2 4 年 度 )に 比 べ る と 撤 去 量 は 約 半 分 に 減 少 し ,概 ね 操 業 も 再 開 さ れ て い ま す が ,依 然 と し て 沖 合 漁 場 で は ガ レ キ が 入 網 す る こ と や ,養 殖 漁 場 周 辺 で 時 化 の 後 に 浮 上 す る ガ レ キ が 確 認 さ れ る な ど ,ガ レ キ が 操 業 や 養 殖 の 支 障 と な っ て い る こ と か ら , 次 年 度 に お い て も 引 き 続 き , こ れ ら ガ レ キ の 撤 去 作 業 を 行 う こ と と し て い ま す 。 表 漁 場 ガレキの撤 去 量 ( 水 産 業 基 盤 整 備 課 ) 取 組 内 容 漁 場 ガ レ キ 撤 去 量 ( 単 位 : m3 主 な 回 収 場 所 H 2 3年 度 H2 4年 度 H 25年 度 ① 大 型 重 機 等 に よ る ガ レ キ 撤 去 149,293 16,235 4,267 養 殖 漁 場 等 の 沿 岸 ② 漁 業 者 が 行 う 漁 場 清 掃 活 動 84,228 9,298 7,322 沿 岸 漁 場 ,沖 合 底 び き 網 漁 場 な ど 合 計 233,521 25,533 11,589 %

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- 主な 取組 -

○種苗生産業務の再開の取組について

(関連事業:栽培漁業種苗放流支援事業)

目的及び背景

東日本大震災により,本県の種苗生産施設が壊滅状態になりましたが,平成24年度末に 水産技術総合センター本所の施設整備を行い,小規模ながら種苗生産業務が可能となりまし た。そこで,平成25年度にはホシガレイ及びエゾアワビの種苗生産を再開しました。

ホシガレイの種苗生産

親魚は,主に平成25年5月~7月に長面浦で採補された16尾を購入し,養成しました。 親魚の成熟が確認された1月に4回人工採卵・採精を実施し合わせて685千粒の卵を確 保しました。得られたふ化仔魚は82千尾程となりました。 ふ化仔魚は,10千尾前後/tの密度で収容し,生物餌料と配合飼料で育成中であります。

エゾアワビの種苗生産

昨年度購入し,養成した母貝を使用して,平成25年9月9日に産卵誘発を行い,受精卵 2,300千粒を得ましたが,飼育水温の急激な昇温や浮泥の混入等により全滅しました。 9月30日に再度産卵誘発を行い,受精卵510千粒,ふ化幼生490千個を得ました。 成熟度の低い母貝を使用したため採苗後の生残率は低く,3月10日現在で数千個程度と見 込まれました。 翌年度生産用の母貝は,平成25年12月に県漁協北上町十三浜及び寄磯支所から合わせ て40個購入し,早期採卵のための加温海水での養成を行っています。 ○ホシガレイの採卵 ○ホシガレイ稚魚 ○エゾアワビ母貝熟度判定 ○エゾアワビ産卵誘発 (水産技術総合センター)

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○ 栽 培 漁 業 の 種 苗 放 流 に つ い て

( 関 連 事 業 : 栽 培 漁 業 種 苗 放 流 支 援 事 業 )

1 事 業 の 概 要

東 日 本 大 震 災 に よ り , 県 内 の 種 苗 生 産 施 設 が 壊 滅 的 な 被 害 を 受 け , 種 苗 の 生 産 , 放 流 が 実 施 不 可 能 な 状 況 に な っ て い る こ と か ら , 資 源 の 減 少 に よ る 将 来 の 漁 獲 量 の 落 ち 込 み が 懸 念 さ れ て い ま す 。 こ の た め , 新 た な 種 苗 生 産 施 設 が 整 備 さ れ る ま で の 間 , 国 の 「 被 災 海 域 に お け る 種 苗 放 流 支 援 事 業 」 を 活 用 し , ヒ ラ メ , ア ワ ビ , シ ジ ミ , ア ユ な ど の 放 流 用 種 苗 を 他 県 の 種 苗 生 産 施 設 な ど か ら 導 入 し , 県 内 各 地 で 放 流 し て い ま す 。

2 平 成 2 5 年 度 種 苗 放 流 実 施 内 容

① ア ワ ビ 種 苗 の 購 入 及 び 放 流 ・ 購 入 先 : ( 公 社 ) 北 海 道 栽 培 漁 業 振 興 公 社 , 奥 尻 町 ・ 購 入 尾 数 : ( 北 海 道 栽 培 漁 業 振 興 公 社 ) 3 0 m m サ イ ズ 3 0 0 千 個 ( 奥 尻 町 ) 5 0 m m サ イ ズ 3 3 . 2 千 個 ・ 事 業 主 体 : 宮 城 県 ② ヒ ラ メ 種 苗 の 購 入 及 び 放 流 ・ 購 入 先 : ( 公 社 ) 青 森 県 栽 培 漁 業 振 興 協 会 ,( 公 財 ) 茨 城 県 栽 培 漁 業 協 会 ( 無 償 ) ・ 購 入 尾 数 : ( 青 森 県 栽 培 漁 業 振 興 協 会 ) 6 0 m m サ イ ズ 2 0 0 千 尾 ( 茨 城 県 栽 培 漁 業 協 会 ) 6 0 m m サ イ ズ 2 0 千 尾 ・ 事 業 主 体 : 宮 城 県 ③ サ ケ 稚 魚 の 購 入 及 び 放 流 ・ 購 入 尾 数 : 0 . 8 g サ イ ズ 3 3 , 0 0 0 千 尾 ・ 事 業 主 体 : 宮 城 県 さ け ま す 増 殖 協 会 ④ シ ジ ミ 種 苗 の 購 入 及 び 放 流 ・ 購 入 尾 数 : 1 0 m m ~ 1 5 m m サ イ ズ 5 9 , 3 4 0 k g ・ 事 業 主 体 : 北 上 追 波 漁 業 協 同 組 合 ⑤ ア ユ 稚 魚 の 購 入 及 び 放 流 ・ 購 入 尾 数 : 4 g ~ 1 5 g サ イ ズ 5 , 0 3 0 k g ・ 事 業 主 体 : 県 内 内 水 面 漁 協 及 び 加 美 町

3 事 業 実 施 期 間

平 成 2 4 年 度 ~ 平 成 2 7 年 度 シ ジ ミ 種 苗 放 流 状 況 ア ユ 種 苗 放 流 状 況 ( 水 産 業 基 盤 整 備 課 ) %

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- 主 な 取 組 -

○ 北 上 川 の シ ジ ミ 資 源 の 回 復 に つ い て

( 関 連 事 業 : 栽 培 漁 業 種 苗 放 流 支 援 事 業 )

1 東 日 本 大 震 災 に よ る シ ジ ミ 資 源 へ の 影 響

北 上 川 で 漁 獲 さ れ る シ ジ ミ は , ベ ッ コ ウ 色 の 光 沢 が あ り , 出 荷 サ イ ズ は 殻 長 約 20mmの 大 型 貝 と し て い る た め , 市 場 の 評 価 は 高 く , 「 ベ ッ コ ウ シ ジ ミ 」 と い う ブ ラ ン ド 名 を 付 け ら れ て い ま す 。 北 上 追 波 漁 業 協 同 組 合 の 北 上 川 で の シ ジ ミ 漁 獲 量 は , 震 災 前 の 平 成19年 ~ 22年 ま で の 年 間 漁 獲 量 は ,63~ 162ト ン , 漁 獲 金 額 42~ 93百 万 円 ( 平 成 19~ 22年 ) で し た が , 震 災 に よ る 津 波 に よ り , 河 川 環 境 が 変 化 し , 漁 獲 量 が 激 減 し た こ と か ら , シ ジ ミ 資 源 の 復 旧 が 必 要 と な っ て い ま す 。 ( 表 ‐ 1 ) 平 成19~ 平 成 25年 北 上 追 波 漁 協 シ ジ ミ 漁 獲 数 量 と 漁 獲 金 額 の 推 移 ※ 北 上 追 波 漁 協 漁 獲 成 績 報 告 書 取 り ま と め 結 果

2 シ ジ ミ 資 源 復 旧 へ 向 け た 取 組

「 被 災 海 域 に お け る 種 苗 放 流 支 援 事 業 」 を 活 用 し , 平 成 2 4 年 度 か ら シ ジ ミ 種 苗 を 県 外 か ら 購 入 , 平 成 2 4 年 度 に は 約 4 7 t , 平 成 2 5 年 度 に は 約 5 9 t の シ ジ ミ 種 苗 を 放 流 し ま し た 。 今 後 も 種 苗 放 流 事 業 を 継 続 す る と と も に , 宮 城 県 水 産 技 術 総 合 セ ン タ ー 内 水 面 水 産 試 験 場 , 東 北 大 学 , 石 巻 専 修 大 学 と 連 携 し な が ら , 北 上 川 の 河 川 環 境 の 現 状 把 握 や , 現 在 生 存 し て い る シ ジ ミ 資 源 を 効 果 的 に 活 用 す る た め の 採 苗 試 験 , 新 規 加 入 群 調 査 な ど に つ い て , 関 係 機 関 が 一 丸 と な っ て 取 り 組 み , 北 上 川 の シ ジ ミ 資 源 復 旧 に 向 け て 取 り 組 ん で い き ま す 。 ( 図 -1 平 成 2 5 年 度 シ ジ ミ 種 苗 放 流 地 点 概 略 図( 左 図:新 北 上 川 、右 図:旧 北 上 川 )) ( 東 部 地 方 振 興 事 務 所 水 産 漁 港 部 ) 北上追波漁協 シジミ漁獲量、金額 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲数量 (kg) 漁獲金額 (千円) 合 計 162,850 93,112 142,261 83,064 88,702 54,342 63,398 42,129 8,352 5,653 5,758 3,859 841 384 H25 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25放流地点 11,590kg H25放流地点 400kg H25放流地点 5,920kg H25放流地点 2,740kg H25放流地点 6,940kg H25放流地点 1,190kg H25放流地点 1,540kg 平成25年度宮城県被災海域における種苗放流 支援事業(シジミ種苗放流支援事業) ○放流回数 14回(新北上川合計) ○実施期間 平成25年6月19日から11月29日 ○放流数量 30,320kg(新北上川合計) H25放流地点 24,440kg放流 H25放流地点 2,460kg放流 H25放流地点 2,120kg放流 平成25年度宮城県被災海域における種苗放流 支援事業(シジミ種苗放流支援事業) ○放流回数 11回(旧北上川合計) ○実施期間 平成25年9月4日から11月22日 ○放流数量 29,020kg(旧北上川合計)

(17)

○地盤沈下により失われた干潟の造成について

(関連事業:水産環境整備事業)

事業概要

志津川湾,万石浦,松島湾などでは,干潟やアマモ場が海域環境の浄化機能を果たすとと もに,魚介類の産卵場や幼稚仔の育成場などの役割を担うほか,アサリ漁場としても利用さ れてきました。 しかし,震災による地盤沈下等の影響により,これらの機能を果たしていた干潟の多くが 消失しました。 このため,平成 25 年度から志津川湾,万石浦,松島湾において国の「水産環境整備事業」 を活用し,失われた干潟の修復・造成に着手しており,海域環境浄化作用による湾内の環境 改善やアサリ資源の復活に寄与するものと期待されています。

取組内容

(1)全体事業計画 工区名 工区数 造成面積 事業年度 志津川湾折立 1 1.5ha H25 ~ 27 万石浦 3 7.9ha H25 ~ 27 松島湾 8 6.7ha H25 ~ 27 (2)平成25 年度実績 工区名 施工内容 志津川湾折立 潜堤用被覆ブロック(1.0t 型)製作 1,620 個 万石浦 石巻湾工区造成面積1.0ha、石巻地区工区造成面積 0.62ha 松島湾 名籠工区造成面積0.67ha、馬放島工区造成面積 0.85ha ○万石浦干潟造成石巻湾工区施工状況 ○松島湾名籠工区施工状況(完成) (平成25 年度分完成) ※ 干潟造成面の表層にはサキグロタマツメタの防除やアサリ等浮遊幼生の着底促進 のため粉砕カキ殻を混入しています。 (水産業基盤整備課)

(18)

- 主な 取組 -

○震災後におけるマボヤ採苗への取組について

(関連事業:水産業改良普及事業)

目的及び背景

本県の地域特産物であるマボヤの養殖は,東日本大震災により壊滅的被害を受け,早期の 種苗確保が復興の課題となっていました。しかし,養殖されていたホヤが流失したことによ り,産卵母集団が激減し天然での採苗が危惧されました。 このことから陸上における人工採苗技術を普及することにより,今後の養殖用種苗を確保 に努めました。また,震災以前から天然採苗により種苗供給を行っていた鮫浦湾,雄勝湾に おいて浮遊幼生の発生量調査を行い,その情報を提供することで採苗適期を判断するための 一助となることを目的としました。

人工採苗

平成 25 年に県内で人工採苗を行ったのは 13 地区 (18 グループ)で,多くの地区は平成 22 年以降取り 組 ん で お り , 実 施 に あ た っ て は , 事 前 に マ ボ ヤ の 生 態 , 人 工 採 苗 に 必 要 な 資 材 , 採 苗 方 法 な ど の 勉 強 会 を開催しながら準備作業にあたりました。 ほとんどの実施地区で 12 月下旬から1月上旬にか け て 大 量 の 放 卵 が 認 め ら れ , 順 調 な 採 苗 が 行 わ れ ま した。全体の採苗数量は,シュロ縄等(356,000 m)と カキ殻(233,000 枚)に採苗できました。

天然採苗

(1)浮遊幼生発生量調査 平成 25 年度の浮遊幼生調査は平成 25 年 12 月 10 日から開始し,水温・浮遊幼生発生状況 などの調査結果を養殖通報として取りまとめ,翌年2月4日までに9報を発行しました。 浮遊幼生は,12 月 10 日の調査時より確認されました。1月 14 日には鮫浦湾で 2,659 個体, 雄勝湾で7,539 個体の幼生が確認され,この時期が幼生の発生ピークと考えられました (2)天然採苗 鮫浦湾では,カキ殻の採苗器を用い,雄勝湾においてはシュロ縄の採苗器が使用されてい ます。これらの採苗器は両湾ともに平成25 年 12 月下旬に投入され,ほぼ例年並みの付着が 確認されていますが,具体の付着状況や採苗数量などについては,種苗がある程度生育した 後に確認する予定です。

トピックス

東日本大震災以降,生産が止まっていた宮城県産養殖ホヤの水 揚げが4年ぶりに今春(3月)から本格的に始まりました。 今年水揚げされるホヤはすべて3年子。水揚げは8月頃まで続き, 約 4,300 トンの水揚げを見込んでいます。オレンジ色に輝く丸々 としたホヤを前に,生産者も喜びを隠せないようでした。 ※シュロ縄:ヤシ科植物を原料でできた縄 (水産技術総合センター・気仙沼水産試験場)

(19)

○共同カキ処理場の復旧状況について

(関連事業:水産業共同利用施設復旧整備事業 ほか)

震災後の共同カキ処理場

震災前は全国生産量第2位を誇っていた”宮城のカキ”は東日本大震災により,その養殖 環境は一変してしまいました。特に本県の主たる出荷形態である”むき身出荷”のために不 可欠なカキ処理場のほとんどが全壊したため,県と漁協は共同カキ処理場の復旧整備を進め ています。

平成25年度の復旧状況

水産業共同利用施設復旧整備事業を活用し,平成25年度は8つの共同カキ処理場が完成 しました。共同カキ処理場の建設に際しては,土地の嵩上工事や土地利用の調整,加えて資 材等の高騰による建設費用の増加や工期の遅れにより,当初の計画よりも遅れているのが現 状です。 現在建設中のカキ共同処理場については,平成25年度漁期には間に合わなかったものの 懸命に作業が進めているところで,工事中の10施設のうち9施設については,平成26年 漁期当初からカキ剥き作業が行われる見込みとなっております。 震災後のカキ養殖業は種ガキの不足や夏場の高水温によるへい死に加えて,原発事故の風 評被害や販路喪失などにより苦戦を強いられています。こうした厳しい状況にありますが, カキ養殖業を再開された生産者の皆さんは,高品質なカキを育てるため懸命に復旧に取り組 んでいます。 今後は,新しく整備された衛生的な施設で”安心安全な宮城のカキ”を消費者の皆さんに 届けるとともに,宮城県漁協では新たな取り組みとして従来の共販制度を補完し,産直販売 を促進するための電子商取引市場(おらほのカキ市場)へのチャレンジや官民を挙げたPR 活動を行っています。県といたしましても ”宮城のカキ復活”のため,関係する皆さんと 力を合わせ引き続き支援していきます。 ・完成した共同カキ処理場 ・衛生的な施設でカキ剥き作業に励む生産者 (宮城県漁協表浜支所 西出当処理場) ※これまでに41カ所の共同カキ処理場の建設・修繕を支援(未完了分も含み) (水産業基盤整備課)

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-主な取 組-

○養殖業の復旧・復興に向けた取組について

Ⅰ 北部地区

1 概要

東日本大震災により,管内の養殖施設,陸上の作業施設や機器類の殆どが壊滅的な被害を 受け,その被害額は,管内の養殖水産物と養殖施設合わせて177億円となりました。 県は,養殖業の復旧復興に向けた取組を行ってきましたが,復旧復興はまだ途上であり, 昨年度に引き続き,被災し た施設や機器類の整備や被 災漁業者への経営相談等を 行って,養殖業の早期の復 旧復興に向けた取組を支援 してきました(表1参照)。

2 復旧復興に向けた取組など

水産漁港部では,昨年度に引き続き,養殖漁場の利用に 支障が生じているガレキを撤去しました。養殖作業や水揚 げ及び一次加工処理に必要な施設や機器類の整備について も,国の支援事業等を活用し,基盤整備の復旧に努めまし た。また,養殖業の再開に共同で取組するグループへの支 援や被災漁業者への経営相談を行うとともに,わかめ,ほ や,ほたての種苗確保に向けた取組への技術指導を行い, 養殖業の復旧復興を支援しました。 その結果,平成26年4月現在では,養殖経営体は,再開予 定者に対して87%の人が着業しています(表2)。また,養 殖施設(筏)は,平成26年3月現在で,復旧予定台数に対し て85%の16,001台が復旧しています(表3)。 今後は,養殖業の復興を加速し,魅力ある養殖業となるよう,様々な支援を継続して実施 していきたいと考えています。 ( 気 仙 沼 地 方 振 興 事 務 所 水 産 漁 港 部 ) (表2)営んだ養殖種類別経営体の再開状況(平成26年4月現在、水産業基盤整備課調べ) かき 385 241 220 63% 91% 57% わかめ 902 712 683 79% 96% 76% ほや 341 245 146 72% 60% 43% ほたてがい 424 284 229 67% 81% 54% こんぶ 73 78 77 107% 99% 105% ぎんざけ 24 14 12 58% 86% 50% 合計 2,149 1,574 1,367 73% 87% 64% 震災前に対する 復旧割合 (③/①) 養殖種類 震災前 経営体数 ① 再開予定 経営体数 ② 再開 経営体数 ③ 再開予定 割合 (②/①) 再開予定に対する 復旧割合 (③/②) (表3)養殖施設の復旧状況(平成26年3月現在) 単位:台 かき 4,736 2,259 1,833 48% 81% 39% わかめ 12,698 13,676 12,244 108% 90% 96% ほや 1,131 739 574 65% 78% 51% ほたてがい 3,380 1,716 1,016 51% 59% 30% こんぶ 347 282 272 81% 96% 78% ぎんざけ 74 62 62 84% 100% 84% 合計 22,366 18,734 16,001 84% 85% 72% 復旧予定に対す る復旧割合 (C/B) 震災前に対する 復旧割合 (C/A) 養殖種類 震災前台数(A) 復旧予定台数(B) 復旧完了台数(C) 復旧予定割合(B/A) ( 写 真 ) 復 旧 し た 宿 舞 根 漁 港 の か き ・ ほ た て 共 同 作 業 場 ( J F み や ぎ 唐 桑 支 所 ) (表1)主な支援事業 区分 事業名 事業概要 がれき撤去 みやぎの漁場再生事業 漁場のガレキ撤去 共同利用施設復旧支援・整備事業 共同の養殖関連施設等の復旧,整備費用の補助 養殖施設災害復旧事業 被災した養殖施設の復旧費用の補助 がんばる養殖復興支援事業 養殖業の再開に共同で取組するグループへの支援 漁業経営改善支援強化事業 被災漁業者の経営相談,協業化への支援 施設整備 その他

(21)

【復旧支援事業】 ①共同利用漁船等復旧支援対策事業・・・・・・・漁船復旧 ②養殖施設災害復旧事業・・・・・・・・・・・・養殖施設復旧 ③水産業共同利用施設事業(沿岸漁業関係)・・・共同利用施設復旧 ④みやぎの漁場再生事業・・・・・・・・・・・・漁場ガレキ撤去 ⑤がんばる養殖復興支援事業・・・・・・・・・・養殖復興支援 ⑥養殖業再生事業(養殖用種苗確保)・・・・・・養殖種苗支援 ⑦水産業団体被災施設等再建整備事業・・・・・・漁協事務所復旧 1 2  共同利用施設  流通加工施設  内水面施設 4 5 6   ※県施設は除く。 ※宮城県調べ 62%   - 680,382,645 - 312,660,199 46% 水産動物(トン) 99,045 33,247,790 55,891 20,749,086 56% 39% 養殖施設他(箇所) 67,158 28,167,976 17,909 14,770,473 27% 52% 漁業用資材(箇所) 1,609 19,290,770 614 7,531,037 38% 47% 51% 16 927,269 4 182,213 25% 20% 48% 50% 476 24,244,742 231 12,427,285 49% 51% 3 水産施設(施設) 577 48,168,575 275 24,260,107 85 22,996,564 40 11,650,609 45% 漁港(箇所) 213 438,579,534 57 194,265,496 27% 44% 漁船(隻) 12,023 112,928,000 4,349 51,084,000 36% 県全体 東部水産漁港部管内 割合 (%) 数量 金額 数量 金額 数量 金額

Ⅱ 中部地区

1 水産関係施設等の被害状況

東日本大震災による管内の水産関連被害額は,3,126億円と県全体の46%を占める甚 大な被害を受けました。 管内の多くの浜では,大津波により家屋の他,漁船,養殖施設,漁業資材倉庫などの養殖関 連施設が流されたため,震災当初は多くの漁業者が漁業・養殖業の再開を諦めざるを得ないと 考えるなど,大変厳しい状況が続いていました。 (表-1)水産関係被害状況 (単位:千円)

2 復旧・復興に向けた取組

国,県では沿岸漁業・養殖業の 早期復旧・復興を図るため,様々 な支援事業が創設されました。水 産漁港部では,あらゆる機会を捉 え,漁協(支所)及び関係漁業者 に対し,当該事業を広くお知らせするとともに,必要に応じ復旧計画作成等の支援と迅速な事 務手続きを行いました。

3 平成25年度の養殖業の再開状況

各種復興支援事業が行われてきた結果,震災3年目には概ね7割程の養殖業が再開されてい ます。当部では引き続き養殖業の復興に向け取り組んでいきます。 (表-2)管内における養殖業の再開状況 (ホヤ養殖) (カキ養殖) (ノリ養殖) (ワカメ養殖) かき ほや ほたて わかめ ぎんざけ こんぶ のり 合計 508 297 284 224 69 62 27 1,471 295 88 121 168 48 46 13 779 320 209 151 216 49 65 19 1,029 1年後 58.1% 29.6% 42.6% 75.0% 69.6% 74.2% 48.1% 53.0% 3年後 63.0% 70.4% 53.2% 96.4% 71.0% 104.8% 70.4% 70.0% ※東部地方振興事務所水産漁港部調べ:漁協(支所)アンケート調査結果 震災前 震災1年後 (H24.5月) 震災3年後 (H26.5月) 復旧 状況

(22)

南部地区

取組の内容

養殖業の早期再開を図るため,生産基盤となる養殖施設や漁船及び共同利用施設について 各種の支援事業により,平成23年度から支援を実施してきました。 その結果,養殖施設においては,復旧率は100 %に達しました。漁船においても,実質 91 %まで復旧しました。 共同利用施設においても 92 %の施設が復旧しており,平成 26 年度以降も支援を継続する ことにより更なる復旧を目指します。

養殖生産の復旧・復興状況

生産基盤の復旧に伴い養殖生産量も徐々に回復してきています。しかしながら,震災の影 響に よる漁 場環 境の 変化や 猛暑等 の気 候の影 響に より 生産基盤 程の回復は見 られていませ ん。 今後も生産基盤の普及支援とともに養殖生産指導を実施し,養殖生産量の回復を支援して まいります。 (仙台地方振興事務所水産漁港部) 1 養殖施設 (平成26年3月末現在) ノリ 16,990台 (12,582台) 12,582台 74.1% (100%) 水産業共同利用施設災害復旧事業(激甚) ※ 被災前施設数は復旧計画台数(国査定) ( )内は,事業取り止めを除いた台数 カキ 1,639台 (1,264台) 1,264台 77.1% (100%) ワカメ・コンブ 1,769台 (1,747台) 1,747台 98.8% (100%) 区分 被災前 復旧状況 復旧割合 支 援 事 業 名 2 漁船 単位:隻 (平成26年3月末現在) 残存 ※1 復旧 ※2 計(b) 935 1,493 447 ※1 残存隻数(935隻)=被災前隻数(2,875隻)-廃船(失効返納)数(1,940隻:震災による廃船+その他の廃船) ※2 復旧隻数(873隻)=新規登録隻数(新規+県内譲受-相続) ※3 共同利用漁船等復旧支援対策事業による登録隻数 注) 上記事業により348隻の整備予定のうち,315隻が整備済みであり実質復旧比率は91%。 共同利用小型漁船建造事業(激甚) 共同利用漁船等復旧支援対策事業 震災による廃船 その他の廃船 20トン未満船 2,875 873 (315)※3 1,808 63% 区分 被災前隻数(a) 復旧状況 比率 (b/a×100) 支 援 事 業 名 4 生産状況 養殖生産物の生産状況 単位:数量(千枚・トン),金額(千円) (平成26年3月末現在) 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 南部 205,291 1,737,399 260,182 1,981,794 563,027 4,528,517 36.5 38.4 県内 275,228 2,300,260 350,516 2,603,306 682,624 5,433,915 40.3 42.3 南部 202 210,242 68 120,962 528 620,701 38.2 33.9 県内 1,059 1,112,134 576.5 827,720 4,296.7 4,785,758 24.7 23.2 南部 7 820 23 2,607 18 1,873 38.9 43.8 県内 8,700 926,827 13,866 1,478,359 15,459 2,077,129 56.3 44.6 カキ (むき身) ワカメ(生換算) (1~5月) ノリ 区分 H25 H24(最終) H21(最終) H25/H21(%) 3 水産業共同利用施設 漁協所有の養殖関連施設 (平成26年3月末現在) 被災前 (施設) 復旧状況 (施設) 復旧割合 155 142 92% 区分 支援事業名 備 考 海苔全自動製造施設, 共同カキ処理場等 水産業共同利用施設復旧支援・整備事 業等

(23)

○共同利用施設の復旧・整備について(沿岸漁業・養殖業)

(関連事業:水産業共同利用施設復旧支援事業,共同利用漁船等復旧支援対策事業ほか)

共同利用漁船等復旧支援対策事業

震災で被災した漁船の建造や修繕,定置網などの漁具の復旧を支援する事業で,北部,中 部,南部の3地区の施設保有漁業協同組合などが事業主体となり,復旧が進められました。 平成25年度末までに漁船は新船建造や修繕をなども合わせて約4,000隻がこの事業を 活用しています。また,定置網などの漁具の復旧も進んでおり,多くの経営体で操業が再開 されています。

水産業共同利用施設復旧支援事業(養殖業)

沿岸漁業・養殖業に必要不可欠な各種作業機器,加工機器類などの共同利用機器類の復旧 がこの事業により行われています。 平成25年度は,浜作業に必要不可欠なフォークリフトなどの特殊車両,ワカメ・ホタテ 等の養殖関連機器,共同作業場の修繕など113件の復旧が完了し,浜の養殖作業に活用さ れています。

水産業共同利用施設復旧整備事業(養殖業)

漁港復旧工事や土地の嵩上げ工事が進むにつれ,養殖生産基盤となる生産物一次処理施設 や省力化施設等が復旧しています。 平成25年度は,養殖施設やワカメ共同作業所,荷揚用クレーン,漁船上架施設など58 件の復旧が完了し,養殖業の作業環境の改善に寄与しております。県としては,関連復旧工 事の進捗に合わせ引続き施設整備を支援していきます。 ・真新しい共同利用漁船 ・作業改善が期待される荷揚用クレーン (水産業振興課・水産業基盤整備課)

(24)

-主な取 組-

○漁業権の一斉切替について

1 概要について

平 成 2 5 年 8 月 3 0 日 付 け で 共 同 ・ 定 置 ・ 区 画 漁 業 権 の 一 斉 切 替 を 行 い ま し た 。 今 回 の 漁 業 権 切 替 に 当 た っ て は ,東 日 本 大 震 災 の 影 響 等 に よ り 漁 場 環 境 が 変 化 し て い る こ と か ら ,関 係 漁 業 協 同 組 合 か ら の 漁 場 行 使 等 に 係 る 意 見 及 び 漁 場 確 認 等 を 踏 ま え , 漁 場 の 統 廃 合 に 努 め る と と も に , 関 係 機 関 と の 協 議 , 海 区 漁 業 調 整 委 員 会 及 び 内 水 面 漁 場 管 理 委 員 会 の 意 見 を 聞 い て 漁 場 計 画 を 樹 立 し ま し た 。 漁 場 計 画 の 決 定 ・ 公 示 に 基 づ き 漁 業 協 同 組 合 等 か ら 提 出 さ れ た 免 許 申 請 に 基 づ き , 平 成 2 5 年 8 月 3 0 日 付 け で 漁 業 権 を 免 許 し ま し た 。 な お ,今 回 の 漁 業 権 切 替 か ら は ,基 点 方 位 表 示 で あ っ た 漁 場 区 域 を G P S に よ る 緯 度 経 度 表 示( 世 界 測 地 系 )に 改 め ま し た の で ,今 後 の 漁 業 権 の 適 正 行 使 に 役 立 つ も の と 考 え て い ま す 。

2 漁業権免許状況について

平成25年8月30日付けで免許した漁業権免許件数は,以下のとおりです。 【免許漁業権件数一覧表】 (単位:件) 共 同 漁 業 権 定 置 漁 業 権 区 画 漁 業 権 合 計 1 種 2 種 3 種 5 種 旧 免 許 件 数 6 5 6 1 2 2 4 4 1 6 5 6 8 4 9 新 漁 場 計 画 6 5 6 1 2 2 4 3 9 5 6 7 7 5 8 新 免 許 件 数 6 5 6 1 2 2 4 3 5 5 6 7 7 5 4 ※ 第 1 種 共 同 漁 業 権 内 訳 : 海 面 6 0 件 , 内 水 面 5 件

3 主な経過

・ 平 成 2 4 年 9 月 ~ 漁 業 権 行 使 状 況 調 査 ・ 平 成 2 5 年 4 月 2 3 日 漁 場 計 画 案 策 定 ・ 5 月 2 7 日 漁 場 計 画 決 定 ・ 6 月 3 日 漁 業 権 免 許 受 付 期 間 7 月 2 6 日 ・ 8 月 7 日 適 格 性 審 査 ・ 8 月 3 0 日 新 漁 業 権 免 許 区 画 漁 業 権 に 基 づ く カ キ 養 殖 施 設 (水産業振興課)

(25)

○ 共 同 利 用 施 設 の 復 旧 ・ 整 備 に つ い て ( 流通加工関係)

水 産 物流 通 加工 施 設 はそ の 大部 分 が沿 岸 域 に立 地 して い たこ と か ら ,沿 岸 漁業 と 同様 に被 害 は大 き く,震 災 時は 数 多く の 冷凍 冷 蔵 施設 や 加工 施 設が 流 失 しま し たが ,下記 の 事業 や グル ー プ補 助 金 の活 用 など に より 着 実 に復 旧 が進 ん でい ま す 。

1 水産業共同利用施設復旧支援事業

水 産 加 工 業 協 同 組 合 な ど が 所 有 す る 冷 凍 冷 蔵 施 設 等 の 共 同 利 用 施 設 の 応 急 復 旧 や 早 期事 業 再開 に 必要 不 可 欠な 加 工機 器 類の 整 備 を行 う 事業 で す。 修 繕 が必 要 だっ た 施 設は ほ ぼ復 旧 が 完 了 し てお り ,本事 業 の利 用 は 減少 傾 向に あ りま す。

2 水産業共同利用施設復旧整備事業

水 産 加 工 業 協 同 組 合 な ど が 所 有 す る 冷 凍 冷 蔵 施 設 や 製 氷 施 設 な ど の 共 同 利 用 施 設 の 整備 (新 築)を 行う 事 業 です 。 震 災 から 3 年が 経 過 し,水 産物 の 水揚 げ の 回復 に 合わ せ て,徐 々 にで は あり ま すが 冷 蔵庫 や 水産 加 工場 が 整 備さ れ つつ あ りま す 。しか し ,一 部 の地 域 で は,土 地区 画 整理 や 嵩上 げ 工事 の 遅れ に よ り,今 なお 着 工で き な い 施 設 もあ り ます 。水 産業 の 復興 に は ,魚 市場 の 復旧 と とも に 背 後施 設 の受 け 入れ 体 制 整備 が 不可 欠 であ る こ とか ら ,これ ら の施 設の い ち早 い 整備 が 求 めら れ てい ま す。 ● 水 産業 共 同利 用 施 設復 旧 支援 事 業 ● 水 産業 共 同利 用 施 設復 旧 整備 事 業 整 備 された加工 機 器 (魚 体処 理 機) 復 旧 した冷 凍冷 蔵 施設 ( 水 産 業 振 興 課 ) 事業 実施者数 (H23~H25) 完了 事業者数 H23採択分 実績額(千円) H24採択分 実績額(千円) H25採択分 実績額(千円) H26への 繰越額(千円) 69 68 14,951,632 4,607,190 397,040 6,083 事業 実施者数 (H23~H25) 完了 事業者数 H23採択分 実績額(千円) H24採択分 実績額(千円) H25採択分 実績額(千円) H26への 繰越額(千円) 24 14 9,642,865 1,328,443 0 7,858,269

(26)

―主な取組―

○「中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」を活用した水産加工業

の復旧について

1 中小企業等グループ施設等復旧整備補助金(グループ補助金)について

東日本大震災で被災した中小企業などの救済と地域経済の回復などを目的とした補助金で,「地域経 済の中核」を形成し,復興のリード役となり得る中小企業などがグループを組んで復興事業計画を作成 し,県の認定を受けた場合,施設・設備の復旧整備について事業費の75%(国費50%,県費25%) を上限に補助を受けることができます。

2 本県の状況

震災以降,平成25年度末までに第1次から第10次にわたる募集が行われました。 水産関係では,気仙沼,南三陸,女川,石巻,塩釜など,沿岸各地域においてグループが形成され, これまでに17グループが県の認定を受け,総額約840億円の補助金が交付決定されています。 グループ補助事業に採択された企業の約70%が操業を再開していますが,残り30%は,震災によ る地盤沈下や,各地域の土地利用計画決定の遅れなど様々な事情で,未だ復旧途上にあります。 県では,被災企業の早期復旧・復興が果たされるよう,引き続き必要な支援を行っていきます。 ●事業採択されたグループと交付決定状況 (水産業振興課) グループ名 参加(企業)数 (者) 交付決定金額      (億円) 完了件数 (H25年度末) 女川魚市場買受人協同組合 1 3 1 南三陸地区水産加工業復興グループ 8 14 8 塩釜水産加工業グループ 46 25 43 仙台市中央卸売市場水産卸グループ 8 3 8 気仙沼水産業グループ 108 226 93 石巻水産業復興グループ 199 357 162 養殖水産資源復興推進グループ 10 7 8 閖上水産加工業組合 10 12 10 水産の町「女川」復活プロジェクト 41 67 16 雄勝海域水産復興グループ 5 6 3 ゆりあげ港朝市協同組合 1 2 0 塩釜水産加工復興グループ 41 29 29 気仙沼水産復興グループ 41 27 14 石巻水産関連復興グループ 102 63 53 8次 石巻牡鹿海の幸加工復興グループ 7 1 0 9次 雄勝・北上海域水産復興グループ 15 3 0 10次 石巻牡鹿復興・再生遂行グループ 11 3 0 654 840 448 ※端数は切上げ 採択時期 H23 H24 H25 合計 1次 2次 3次 5次 6次

(27)

○漁業士の活動状況について

北部地区

岩手県漁業士会大船渡支部との交流会

宮城県漁業士会北部支部と岩手県漁業士会大船渡支部では平成11年度から,「各地区の 主要養殖種に関する情報・意見交換」や「水産物の流通に関する研修」を通じた交流会を年 1回開催してきました。 平成22年度まで両支部の持ち回りで行っていましたが,平成23年度及び24年度は東 日本大震災の影響及び復旧・復興を優先するために休止となっていました。

交流会の再開

平成25年8月22日に気仙沼市において宮城県漁業士会北部支部が担当となり,交流会 を再開しました。 両支部から漁業士19名(岩手県10名,宮城県9名)のほか関係者が参加し,「各地区 の震災復旧・復興状況に関する情報」を主なテーマに,カキ養殖,ワカメ養殖,ホタテガイ 養殖,漁船漁業ごとに復旧・復興状況,震災後に取り組んでいる協業化の現状と問題点,今 後の展望など活発に意見交換を行いました。 両支部による交流会を今後とも継続し,情報交換や相互の連携を深めていくことが確認さ れました。 (気仙沼地方振興事務所水産漁港部)

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