Title
隅角地形上の防波堤に作用する波力と堤滑動
Author(s)
河野, 二夫; 津嘉山, 正光; 筒井, 茂明
Citation
琉球大学理工学部紀要. 工学篇 = Bulletin of Science &
Engineering Division, University of the Ryukyus.
Engineering(14): 149-187
Issue Date
1977-09-30
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/26935
琉球大学理工学部紀要 (工学篇}第14号, 1977年
隅角地形上の防波堤に作用する波力と堤滑動
河野二夫事津嘉山正光事筒井茂明事Study on Wave Pressure to Breakwater
Constructed on Corner-shaped Sea Bottom Tsugio KONO, Seiko TSUKAYAMA and Shigeaki TSUTSUI
Synopsis
As well as the alignment of breakwaters which contribute to calmness of harbour regions, the plane distributionoftotal wave press -ures to breakwaters is also important in design of breakwaters.
In the planning of the New Naha Port, the wave shelteringeffects of breakwaters have been studied by the same authorsin these four years.
Concerning with the plane distributions of total wave pressures to the breakwaters, it is notsoeasy to estimate the distributions for the particular places, where the breakwaters are to be constructed and have very complicated bottom topography.
Therefore, the authors carried out the experimental study on the wave pressur田 tothe breakwaters using the modified models shown in Fig. 3 -7, and also conductedexperimentson sliding ofthe breakwaters in two dimensional models.
The results obtained from tne experimental research are shown as follows;
1) The ware heightsintheregionwhere sea bottom elevation is:ic0.0 cm are very small comparing with the other regions in all cases of these expements.
2) In the cases with the breakwaters, the cIapotis are caused and hydraulic phenomena arevery complicatedin frontofthe breakwaters. 3) The wave p
,
essures take their maximum valueson pointB in Fig. 2 -1 when the incidentwave directions are normal to the breakwaters, and Point C in Fig. 2 -1 takes the highestwave pressure when the incident wave directions are 45' to the breakwaters. 4) The areas, influenced by corner -shaped bottom topography in distribution of wave pressuresandwave heights, arelarge in the cases ofthe incident wave directionsof45' than in thecasesof normal to 受付 :1977年4月初日 • ff,[球大学理工学部.1:木工学料 149L 150 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 the br田 kwaters. 5) The relative values of breakwater sliding S/L become smaller as the relative weights of breakwaters,μW /F, become large. t . 緒 雷 港湾計画において.外かく施設の配置とともに防波 堤のタイプ・断面の計画は,港内静穏度および堤の安 定という面できわめて重要なことである。 那覇港沖防波堤の計画に伴う堤の波浪遮蔽効果に関 しては,沖縄開発庁からの委託を受けて当琉球大学理 工学部土木工学科水工学研究室において昭和48年以来 研究が行なわれ,台風および冬期宝季節風による波浪に 対する計画防波堤の遮蔽効果について実験的に検討が 行なわれてきた1).2)。 那覇港々減はリーフ海底であり.防波堤建設予定地 域も図2-5に示すように複雑な海底地形をなしてい る。このような海底地形のところに防波堤を設けると, 堤に作用する波力は当然のことながら地形の影響をう けて場所毎に変化する。特に海底コンターラインが隅 角部を形成するような場所にある防波堤への作用波庄 は,地形的に波浪収童文などが起りやすいため,かなり 犬きな波圧となることが考えられる。したがって,防 波堤の設計に際してはこのことを考慮に入れなければ ならないと考える。 そこで,筆者らは引続き沖縄開発庁よりの研究委託 を受けて,那覇港j中防波堤の海底コンターラインの隅 角形成部付近での作用波圧の場所的分布と,防波堤の 滑動に関する模型実験を行なった。本報告は,その実 験結果について取纏めたものである。 2.実 . 験 2 -t )実験目的 防波堤の設置位置の海底地形が図2-5のようにコ ンタ一隅角部を形成する場合'たとえば同図中のA,B, C点), 防 波 堤 法 線 上 その付近での堤への作用波庄は 地形の影響により大きくなることが予想される。図2 -5の那覇港々域の海底は極めて複雑な地形をなして おり,防波堤の設計に当っては上述のことを考慮しな ければならない。 このよ 7な場合,場所的な波圧分布について理摘がJ に解析することは殆んど不可能であり.模型実験によ って検討せざるを得ず.したがって本報の実験を行な ったので、あるが.ただその際綾雑な海底地形をそのま ま模型に再現することは,徒らに関係因子をふやすこ とになって実験結果の解析にあたって重要なFactor の判断が明確にできないということも予想されるので, 模型海底は原型の特徴を生かしつつ,後節2-:3-2 で述べるように単純化した海底地形(凶2-7)を用 L、ることにした。 実験の目的は,図2-7に示すような平面線型の海 底地形の箇所に設置された防波堤の隅角部付近の場所 的波圧分布が,入射波の波向が堤法線に対して直角お よび45'の場合にどのようになるかということを明ら かにすることになる。なお,このような隅角部をもた ないときの波圧を知り,かつ防波堤の安定に関する検 討のため, 二次元模型において上述と同様の波圧実験 を行なうとともに.防波堤の滑動に関する実験も行な った。 2 - 2)実験条件 2 -2ー 1)後烈の再現範閉 実験模型の再現範囲は.図 2-5の Cを中心lこして 堤軸方向が約 700m,堤位置よりi中前]に%の海底勾配 で水深20mに達する範闘で,それより沖lWJは-20mの 一様水深とした。 2-2-2)模引縮尺 模型の縮尺は,原守!の実験対象域の大きさと実験施 設の大きさ等も考慮して幾何縮尺を1/49とした。本実 験の場合,現象はFroudeの相似l!IJに従うので,各物 理量の縮尺は表2-1のようになる。 表 2- 1 険相縮尺 2-2-'3)実験潮位. 矧i新j巷の場合, L. W' L =土 O.Om,H. W . L =+2.IOmである。実験潮位は危険制Ijを考慮して0.0
琉 球 大 学 理 工 学 部 紀 要 ( 工 学 篇 ) 第14号,1977年 151 間+2.lOm= ふ2.lOm (模型では 0.043m)とするこ とにした。 し た が っ て,原 型 の 水 深20mに対応 す る 水 僧 底 面 上の 水 深 は (20m+2.10m)/ 49=0.451 mとな る。 2-2-4)実験波 原 型 の 波 は 水 深20聞の地点で波 高 7.0m,周 期14.0 4少と与えられた。したがって,模型'Jで は 波 高14.3cm, 周ゐ12.0秒ということになるが,実 験 施 設 の 関 係 で 笑 験波周期は1.6秒としたのなお.実 験 に 当 っ て は 原EIJ 波 と 波 形 勾 配 を 同 一 に し た 実 験 波 に よ る 実 験 も 行 な っ た 。 実 験j庄の諸7己をまとめると表2-2のようである。 表2 - 2 実 験 波 の 諸 花 波向(m)周期(秒) 波形勾配 -*深(m) 披 "1' 実 f真骨J 0.143 1.6 0.048 -0.451 堤輸に対Ll直 験 角および45' ① 波 原型 7.0 11.2 1/ 一20.0 H 実 模 型
。
110 1.6 0.037 0.451"
験 ② 波 IH~ 5.4 11.2 1/ ー20.0 1/ 2-2--5) d十羽JI点 平 面 模 裂の場 合 i皮向が防波堤』二対して直角のとき の 波 高 ・ 波 圧 の 計 測 点 は 図2-1 ( a), 2 -2 (a) に示すとおりであり.波同]が堤 に 対 し て45・ の 場 合 は !司2ー1(は 2 -2 (b)1こ示す点である。 二 次 元 模 型 の 場 合 は , 図2-3に示す点で波高とJ皮 圧を計調IJした。なお, 滑 動実 験 は 図2-3 (a), (b) のE,F点(リーフ天端高土Oのとき)およ びE;F' 点(リーフ天端高がー20.4c恨のとき)の各点 に 防 波 堤 模 型を設 置 し て 行 なった。 ま た,1,皮圧計 測 の と き は前面 波高も同時計調IJした。 2- 2 - 6 )実験 ケ ー ス 平 面 模 型 の 場 合 は 模 型 防 波 堤 お よ び 模 型 消 波 工 ( テ トラポyド)の有無,入 射 波 条 件 の ち が い , 二 次 元 模 Z!!の 場 合 は 模型海 底 断 面 や 防 波 堤 の 位 置 , 消 波 工 の 有 無 お よ び 入 射 波 の 条 件 の ち が い 等 に よ っ て 笑 験 ケ ー ス をわけた。実験 ケ ース を と り ま と め て 示 す と 表2 - 3 のようになる。 表2-3 (a) 実 験 ケース ( 平 面 模 型 ) 入 射 波 実験ケース 1真型別 波 向 防波堤 消波工 H (cm) T( s e c) 1-1-] 14.3 1.6 平 面 堤に直角 無 1-[-11 11.0 1.6 ]-2-] 14.3 1.6"
1/ 有 量 1-2-I1 11.0 1.6 1 -3-] 14.3 I守6 H 1/ 有 有 1-3-Il 11.0 1.6 2 -1 -1 14.3 1.6 1 / 堤と45' 無 2-1-I1 11.0 1.6 2 -2 -1 14.3 1.6 " H 有 無 2-2-I1 11.0 1.6 2 -3 -1 14.3 1.6 1 / 1/ 有 有 2-3-11 11.0 1.6 表2-3 (b) 実 験 ケ ー ス (二次 元 模 型 ) 入射描 実験ケース 模型日IJ堤位置 日(cm)T( sec) 3 -1 -1 'J-7Jピ 14.3 1.6 3-1-11i量高さ0 11.0 1.6 3.-2-1 14.3 1.6 1 / E占 3-2-I1 11.0 1.6 3 -1:-] 14,3 1.6 H F点 3-3-11 11.0 1.6 4-1-1 リー7天 14.3 1.6 端 高 4 -]一日 -20.4<m 11.0 1.6 4-2-1 14.3 1.6 1/ E'主 4-2-1l 11.0 1.6 4 -3-] ]4.3 1.6"
F占 4-3-11 11.0 1.6 2 - 3 )実験縮設および実験検型 2-3ー 1)実験施設 防接堤 I自披 工 『 息(
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有 有 1:ll'!: する。 有 主E (無のとき) 有 有 ]:Il':! する乃 有 有( JI ) 実験には琉球大学理工学部石嶺水理実験所 (那覇市 首里石嶺町 249番地)の施設を用いた。地設の主要ヰ ものは,平面水槽,造j皮装置,導i皮板, 1肖波装置等で あるn a )平面水槽 平面水槽は底版と側壁の厚さ15cmのRC造であり, 最大幅約31m.最大長は約46mで面積は約1400m'であ隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 Flat ( -40.8cm) 二 次元水路 152
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ーーー---j 実験模型配置図 (波ruJ直角) 図2-1 (a)153 琉球大学理工学部紀要(工学篇)第 14号. 1977年 Flat ( -40.8cm) 二次元水路 M o 1 2 3 4 5 」ム」ー...L....L... │工 WAVE GENERATOR 波 工 「ー一一一一「 !モーター室
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」一ーーー一一ー」 実験模型配置図(波向 45.) 図2- 1 (b)154 WAVE WAVE 隅角地形上の防波堤に作用する波力と堤滑動 @ p o 1 234 5 :n I...L.Jー」ーム...J
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( a)波向直角のとき-
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@p (b)波向45。のとき 図2-2 波高計調rJ,¥,): WAVEi
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@ @) ト2m→4←2 m→l :!:O.Ocm ( a)実験ケース 3 WAVE iー @ K @' @)' ト 2m-+-2 m→jし
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司君守一一一ー-20.4cm ( b)実験ケース 4 図 2- 3 /,皮高・波圧・滑動計調rj点(二次元模型n
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f,JL球 大 学理 工学 部 紀 要 (工 学 篇)第14号, 1977年 155 る。笑験模司'!は後述するように同水槽内に仕切壁を入 れて.平耐絞司'Jと二次元模型が投手JIにつくられた。な お,平面水惜の側壁高は造j皮部が 0.8刑で,その他の 部分は O.6mである。 水槽の周聞には高さ2mのビニ ールトタンおよび亜鉛引トタンの凶壁をめぐらしてあ る。 b)造波装置と導波板 造波装置は概略図を図2-4に示すようにFlap -typeのもので,主要諸元は次のとおりである。 発生j皮周期の範囲 ;0.3-2.08ec. 発生波々高 ;1.0-20.0cm 駆動装置 ; 15KW電動機 変速装置 ;パイエlトサイ クロ無段変速機 造波桜 ;長き21.2m,高き 1.0mでアン ルトラス組の前面に米松板をと とりつけたもの。 導li!i.t&は防水ベニヤ板を使用し,造波板両端から造 波板にl直角にのばした。 c) 消波装置 平面模型の側面と隅角コンタ一部背後の仕切壁前面 および二次元模別の未端部には消波装置を設けた。 j肖 波装置としては,水深の大きい筒所では断面 0.9mX 0.6m,長さl.Omのアングル枠に金鋼ばりしたものの 中に砕石を入れたものを並べて用い.水深の小さいと ころでは仲石のみを用いた。 2-3-2)実験模型 a)海底模恕 海底模型は 2ー 1)でのべたような理由で,原型の 特徴を生かしつつ単純化した模型を用いることにした。 そこて¥まず図2-5の海底地形図により隅角形成部 付近について断面図を描くと図2- 6 (a)のようにな る。同図によると,防波堤から200m-750mの範囲で 勾 配 は 種々の値をとっているが,200m-400mの問で 急 勾 配で,450m-750聞は比較的緩勾配となっている。 この断面図のこまかい凹凸をならして平均勾配断面を 示すと図 2-6 (b)の笑線のようになるが,さらに 200m- 450mまでの範聞をならして勾配1/8,水深 20m以 深 部を水平床とした同図中の破線断面を原間と して模型に再現することにした。 平面的には図2-5 の C点の前聞の悶角形成部のコンターラインを同孤で おきかえて単 純化し, 図 2-7に示すような模型海底 にした。なお,平 面 水槽中の模型配置を図 2ー 1( a ) および図2- 1 (b)に示してある。 二次元模型の海底断面は,図2-7のSection③一 @ お よ びSection@一@'こ対応する2種とした。 海底模型の製作にあたっては,まず砂でおおよその 地形をつくり,その上 に ほ ぼ4cm厚の表層モルタルを ぬって規定の海底寓に仕上げた。平面模型で実験波の 波向がかわった場合,また二次元模型で海底天端高 が か わ る 場合はいずれも海底模型を作りかえた。写真2 1, 2 -2に平面模型の状況を示す。 b)模型防波堤 防波堤の標準断面は開発庁より図2-8のように示 された。 防波堤の模型は,~皮圧計測部以外は図 2-9 に概略 図を示すようにSteelangleで支持台をつくり,前面 に15_厚の防水合板をとりつけたものを用いた。 波圧計測部の防波堤模型はアクリルキ反で製作し,そ 3.0
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図2-4 造波装置概略図156 隅角地形上 の 防波堤に作用する波カ と堤 滑動 CC 凶 CC 司 CC 閃 CONGO-[ 豆 o
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寸 図随時国お ( 水門 す ) 刑判制 居室 求総鷹 山高 的 l N 図157 成 球 大 学 理 工 学 部 紀 要 (工 学篇)第14号.1977年. 750 防波堤法線 か ら の 距 離(m) 500 250 堤 水 深 (同 。 中の数字は図2-5の測線番号 に対応 20 30 ( a) 海底断面図
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平均勾配。
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10ト 20ト 30' -水 深 (吋 αコ C C H 明@
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(b)平均勾配線図 図2-6 )内は模型イ直.mm -20.0m ( -408)m
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① 7 ① 土0.0 ~一
模型 製 作 図 図 2-7158 (a) 士0.00 単 位 :cm 590
-( 12.04) " / y y y y y y 隅角地形上の防波堤に作用する波力と堤滑卸J 写真2-1 平面模型 (波向が堤に直角) 写真2-2 平面模型 (波向が堤に45.) 1500 (30ω) S町,1angle ク 、..~千 y( テトラポ y ド43.3,
)
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(堤体) y y γ y y y y y yd
~勿F (合 板) IV/ )内は模型値 (b) 図2-9 桜~防波堤 (i皮圧計 iJlllml以外) 土0.00 図 2-8 防波堤標準断面図琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号, 1977年 159 れに板ばね(燐117鋼板5mm厚)をとりつけ,板ばねの 上端を図2-10の支持台に固定したものを用いた。こ れは波圧計ilill用のユニットをなす。なお,写真2-3 に模型防波堤の設也状況を示し,写真2-4は波圧計 測ユニットの外観を示したものである。 模型防波堤の天端高は図2-8に示されている原明 写真2-3 模型堤設置状況 。 的 h h o 門 的 ー A ' a ' 山形鋼は全てL-4 X50X50 図2-10 波圧計支持台
160 隅角地形上の防被堤に作用する波力と堤滑動 ‘ 写真2-4 波圧計測ユニット の+6.00mに対応して +12.24c刑とした。したがって 当然堤頂よりの越波が起ることになる。模型堤の堤高 は,リーフ天端高が土O.Ocmのj支部て棋は12.24c市,1)ー フ天端高-20.4cmの深部では 32.65c刑て“ある。 滑動実験に用いた模型防波堤はアクリル板(10....厚) で製作したものである。同堤体の言者元は図2ー11に示 すとおりである。 c) 消波テトラポγド+英型 l京型のテトラポッドは霊長43.3tonのものであるの て¥これを模型縮尺で換算した重量 369gramの 模 型 テトラポッドを用い,図2-8の標準断面形状につみ あげた。その設置状況を写真2-5に示しである。 写真2-5 模型テトラポッド設置状況 h
同
盟
6 Plane 図2-11 堤体模型(滑動用) 2 -4) 実験方法 2-4-1) 実験の方法 1 ) 平面(三次元)模型実験 入射t皮の波向が防波堤法線に対して直角の場合,図 2 -1 (a)の海底模型により,入射波の条件が図2 2 (a) の P点で H =14.3cm T=1.6sec.になる ように調繋し,はじめに防波堤のない場合の波間分布 を図2-2 (a) に示す各計測点で計調JしたI 。続いて 防波堤を設置して同計iJllJ点で波高計測をし,図2-1 ( a)のA,B, C, 0点において波圧を計iJllJした。 さらに,防波堤前面にテトラポッド消波工を設置し, 上記と同様にi皮肉・波圧を計測した。つぎに入射波の 波高を11.0cm(周期1.6sec.) にかえて上述と同内容 の実験計測を行なった。 入射波の波向が防波堤法線に対して45・となる場合に ついては,造t皮板が定置式であるので海底模型をつく りかえて図 2-1 (b) のようにした。このときの波 高および波圧計mlJ点は閃図と図2-2 (b) に示すと おりであり,実験・計測の内容は上述の波向が堤法線 に対して直角の場合と全〈同様でレある。 2 ) 二次元模型実験 二次元模型実験においても実験波は周期1.6sec.に 対し,波高14.3cmおよび11.0仰の 2種の淡を用い,波 圧 .i皮高分布に関して三次元模型の場合とほぼ同様な 笑験を行なった。 a) 海底天端高が:tO.Ocmの場合 この場合,i!ij:底断面は図2-3 (a)に示すとおり であり,これは図2ー 7の⑥一⑥sectionに対応する ものである。防波堤のないときの波高は図2- 3 (a) のE点と,同点から岸向に2m間隔で2点計3点で計 測した。ついでE点に防波堤設置ました場合および防波161 に設けたP 2 引) i波皮圧計祖抑測lリl 波圧の五十 iWJには図2ー12に示すような,ストレイン T武球大学理工学部紀要(工学篇)第14号.1977年
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d 112.0 1 12.0 波圧計 図2-12 ゲージをトランスデューサーとして受圧板にかかる波 圧による板ばね (燐青銅板)の曲げヒズミをヒジグラ フに記録するタイプの波圧計を用い,その記録から合 波圧と作用点を求めるようにした。 実験J皮庄の求め方 については後述するが.受圧板は10mm厚のアクリル板 を用い,図2-12に示すように幅は20cmてボ高きは各測 定点の防波堤高と同じにした。したがって i支部用 (図2-1のA点用)は高さ 12.24cm.深部用 (図2 1のB.C.D点用)は32.65cmて'ある。 計測iの方法は,予め製作された波圧 計を図2-1の A-D点に設置し.各点の波IEを順次計測記録するよ うにした。その際計測点の前面波高とP点波高を同記 録紙上に同時記録した。な お "十測点移動のときは, j皮高計調IJの場合と同様にー且i皮送りを中止し, つぎの 点、の計測準備が完了したのち造波して計調IJした。各点 j皮圧計調IJ~寺の入射 i 皮は,波圧計調IJ記録と同時記録さ iL たP点の波形記録によって変動の有無をcheckした。 二次元模型における波圧計測点は図2-3のE. F およびE; F'の点であり.計測方法は平面模型'Jの場 合 と同様である。なお波圧計は.E. F点では図2-12 のi支部用を E; F 3 川) 滑動量計j淑測H即則lリl 二次元模型における防波堤滑動量の計測には主とし 堤と消波工を設けた場合につき,それぞれ波圧と前面 波高を計測した。さらにE点から2m岸寄りのF点に 計測点を移して,防波堤のみと防波堤と j肖j皮工を設置 したときの波圧と前面波高をそれぞれ計測l記録した。 滑動実験は. E. F両点において堤前面のテトラポ ンド消 j庄工のあるときとないときの両方の場合につい て行なった。このときの堤休模型は既述の通りアクリ ル板製て“あるが,滑動時のまさつ抵抗に関係する防波 堤と設置海底面との間の接面条件が均一になるように 模型海底面上に3mm厚の合板をおき,その上に堤をお いて波を送り堤の滑動状況を観isIJした。実験の内容は. 堤重量を種々かえて滑動限界堤重をきめ,かつ各堤重 の場合の滑動量を計測したものである。なお,滑動限 界重量に関しては防波堤の堤体と設置底面聞のまさつ 係数が関係すると考えられるので,水中における堤体 と底面との聞の静まさつ係数を測定した。 b) 海底天端高が 20.4cmの場合 このときの模型海底は図2-7の ③ 一 ②sectlOnに 対応するもので,図 2-3 (b) に示す断面形状のも のである。上記 a) の実験が終了したあと海底模型を つく りかえた。 実験の内符はと述 a)の場合と同様であるが.1皮圧 計測および滑動実験を行なった防波堤位置は図 2-3 ( b)のE; F'点である。 2-4- 2) 計調JI方法 1 ) 波高計iHIJ 波高の計測には電気容量式波高討を用いた。半面i模 型実験での波高計測点はl'K12-2に示してあるように コンタ一隅角形成音11を中心にして約2m間隔のmesh を組み,その交点を原則としたが必要に応じてmesh の中間点にも設けるようにした。 計測に当っては,まず同図のP点でのj皮寓・周期力、 表2-2に不すλ射i庄条件に一致するように調幣した のち,各点の波尚をl調1][且2-3点│吋時計調JIした。な おP点波高は各調IJ回とも│司時計測し,入射波のcheck を行なった。計iKlJ点移動のときは造波機を止め,波高 計を移動したのち改めて起波して計測を行なった。│坊 波堤法線上にある計調JI点での波高計測は,テトラポソ ド消i皮工があるときには同点ヒにi皮高計を設置するこ とができなかったので,これらの点からi中側に約30cm ltt 寸 l斗!│
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h てスケールによる目視観測の方法をとり,滑動量が微 小のときは夕、イヤルゲージも一部併用した。このダイ ヤルゲージは,動歪増幅器を通じてビジグラフに変位 -90cm軍事した,点でfi'なゥたc 二次元模型実験での波高計測方法も平面模型の場合 と同様であるが,入射波の計測lは二次元水路入口近付162 隅角地形上の防波堤に作用する波力と堤滑鈎J 五tが記録されるタイプのものであるが,ゲージの接触 子が堤滑Jn}Jに対し微小ながら抵抗を及ぽすので,その 記録は堤滑動の有無の判定のための参考として利用す るにとどめた。 討?動111計淑Jrの方法lム 写 真2-6に示すように模型 防波堤の横に固定されたスケール(物指)によって, 襲来波数101.皮目までは各j皮毎の堤の移動量をよみとり, 10.i皮以降は5i.皮増すごとに移動量をよみとるようにし, 原則として40波固までの移動員を観iJliJした。 写真2-6 5 ) 写真織影 実験装置,実験計jffrJ状況や実験時の諸i現象をカメラ でぬ組長し,また必要に応じて8ミリカメラによる撮影 も行なった。 2-4-3) 波圧計の検討 1 ) 振動系の方程式 図2-13のような振動系をなす波圧計に外力 Pが作 用したときのz方向の運動方程式は次式となる。 μ K ' P F z十一」ー-.1: +一一一-x=一一一一一 M+m M+m- M+m M+m (2 ) ただし, M ;受圧昔日質量, μ ;まさつj威一哀係数 m ;受圧部付加質量, K' ;ばね系のばね定数 F;抗力 である。いま外力Pを波圧とし,かつ波動周期と同周 期で変動するものとして 12πl P=Pm sin
lT)
t ( 2. 2) とおき,また抗力Fの項を無視すれば (2. 1)式は 次式 (2. 3)となる。 4 ) 絡まさつ係数の百十損rJ 滑却J笑験に用いた模型防波堤を静水中に滑動笑験時 と同条件になるようlミ定置し,スプリンク。バランスに よって水平方向に張力を加え,堤が動きはじめる限界 の水平カ (F) の値をよみとった。静まさつ係数をμs とすると,堤重W(浮力を差引いた値)とFとの附に はF=μ ,Wの関係があるので,堤霊を種々かえて上 記のiJliJ定をくり返し,その結果を用いて模型防波堤と 設置水底聞の紗まさつ係数μsを求めた。 滑動実験の状況 P -w 図2ー13 z 振動系 x + 2β 土 +ω ~x = A sinωt 2β=一一丘 一-M+m K' ω。=可τ
m
A一 一=.Pm M+m 3 )琉球大学理工学部紀要 (工学篇)第14号, 1977年 163 ただしTは入射波周期である。 2) ( 2. 3) 式の解 ( 2. 3)式を初期条件t= 0でi=O,x=xoと して解〈。同式の右辺を0とおいた防l次方程式の解は 一βtr~ ./s亡 wat ー
I
s
2
-
w~ t1
x = e I C1 e + C,
e I (イ) となる。た だ し C.. C,は任意定数である。 ( 2. 3) 式中のβに含まれるμは一般にはかなり小 さい f直て"あり, β2 ー ω~<0となるので β2ー ωa=一α2 (ロ) とおいて(イ)を書きかえると次式(ハ)となる。x=e一βt
I
l ~ c'cosαtv~O u. 十, ~ ~... C"sinatI
I
U • J l (ハ) C'='C1+ C" C"ニ ι(C1- C,) J 初期条件により ,C l = X O, C"= 0となるので同次解 は次式となる。 ー がt x = e . Xo cosαt ( 2. 4) ( 2. 4)式は,t→ ∞ でx=Oとなリ,時間と共に 減衰する減衰振動を示す。 つぎに(2. 3)の特解を求めるため,x = D cosωt + E sinwt (D, Eは任意定数)とおいて(2. 3)に 代入し,未定係数法によれば 2βωA ・ 2 x =(ωJ一ω
,
)2+ (2βωyCOS叫 T (ωJω2)A (ωJ一ω2)2+( 2βω'
i
s InωE 故に x= ー ← ー cos(ωt -o)I
I
(
ωJ一ω')'十(2βω )2l
ωJ一ω2 o = tan-1一二一一一一 2sω ( 2. 5) (2.4) と (2.5) の和が (2.3) の一般解で (2.6)と なる。 -st A/ωJ x=e XnCOSαt + " 01
{
1
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(
ゴド(
与
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x cos (ωt - o) ( 2. 6) ( 2. 6)より楠幅率YaPは次式となる。山 つ 。
ー 一 川
( 2. 7) 3 ) 固有振動 図2-13のような振動系にある変位を与えて静かに はなすとその系特有の振動をする。この場合の系の運 動方程式は 11 K' x+一一こ- x +一一一一-x=0 M+m M+m ( 2. 8) ここで前項 2)と同様に 11 K' 2β=ー」一一 一一一 =ωJ M+m' M+m ( 2. 9) とおくと, (2. 8) は x+2βx+ωo'x = 0 ( 2. 10) となり,その一般解は 1 li l -y 、 lJ σ D a x ρ uc
+ t σ 伶 r E F V ︹ t ρ u r a し一 一
z σ2=ωJ-β2 ( 2. 11) となる。ここにC1,C,は任意定数て'ある。(2. 11) はさらに zニe一βt(C cosσt + D sinσt) 1 ~ ( 2. 12) C=C1+ C" D= i (C1- C,) I と書換えられ,ここでC'十D'=N, o = tan_1 (D/ C)とおくと. x = e一βtA cos (σt-o) (2.13) となる。この式は振幅がAe βtで時間と共に減衰する 振動を示す。振動系をx=A。までたわめて静かにはな すとすれば,初期条件はt= 0でx=Ao, x = 0とな るから (2. 13) は次式となる。 -/:ft x = j至。e cosσt ( 2. 14) 実験においては,振動系を自由振動させて図2-14 のような振動記録をとり,これより固有振動数を求め た。すなわち,同図から振動周期t'を求めれば σ=2 π/t'だから振動数ω。!;!:次式となる。 zト
ハ
_t
/~
土
t,j
図 2-14 自由振動曲線164 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 2π α)0=一一一一一 σ ( 2. 15) 一方減衰率βについては.(2. 14)より 2nπ log (xn / Ao)ニ ーβ・ =一βnt' σ (2. 16) η = 1. 2. 3. 一... となるので,自由振動の記録から t=nt'に対 す るx /A。を求めて片対数グラフにプロ yトし,その直線の 勾配を求めればそれが β を与える。 4 ) 波圧による動ひずみ 最大波圧に対応する波圧計(振動系)の実際の動ひ ずみはビジグラフの記録ひずみを(2. 7)式の増幅率
Y
.
.
で除した値に対応する。したがって,波圧計の振 動記録から合波圧を求めるときはこの動ひずみの値を 用いなければならない。1
)
.
.
の計算に必要な系の固有 振動数ω。と減衰係数 βは,既述のように振動系の自由 振動記録より求められる。 5 ) 実験における波庄の求め方 計ifilJに先だち受圧板重心に静的な既知力日をかけて ストレインゲージG 1. G 2のひずみをビジグラフ上 に記録する。P,の作用点とゲージG1.G 2との距離 は既知であるから,両ゲージに対応するビジグラフ上 の記録のふれ幅o"んと己によるゲージ位置のモーメ ントMC1= P, l" Mc. = ,P1 2の関係図2-16が描ける。 図 2-15 ピジグラフのふれ S 図 2-16 っさに波動による圧力分布 (未知であるが)が図2 -15のようになったとすれば,合波圧Pwは ~ Y =h,
I n , (イ) ω- )0 P. dy 一方波圧PyによるゲージG1. G 2の点のモーメ ン ト MG1• Mc.は h, MC1 =.
1
(
1,
+ d 百)P. dy ~h , Mc.=
I
(1.十d-y ) P. dy で あ る 。 (ロ). (ハ)より MCl一MG2=(i 1 I 2 ) f j M (ニ) (イ)の関係を用いれば, 九 は 次式のようになる。 (MC1一Mc.) Pω=ー (2. 17) 6.1 したがって, MC1' MG2が実祖JIより求まれI;l:'(2. 17) より Pwが求まリ,また,たとえばゲージG1と九の作 用点問の距離を1.とすれば MC1 Ip=
'
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(2. 18) • w となるので合波庄の作用点も求められる。 実験においては, i皮圧作用時のゲージG1.G 2の ひずみを電気的に変換してビジグラフに記録し,それ より,予め作ったo-M図 (図2-16のような図jを 用いてMC1.Mc.を求め,式 (2. 17).(2. 18)に よって合波圧凡とその作用点 lpを求めた。 (ロ) ) 、 ノ ( 3 .実験結果と考察 本章には, 実験 データを整理・解析し,かつ若干の 考察を加えた結果がとりまとめてある。 3 - 1 ) 実験結果のとりまとめ方針 実験の目的は,堤設置箇所の海底地形が隅角部を形 成するとき.それによって波庄の場所的分布がどのよ うに影響されるかということを明らかにするのが主で ある。 そこで,実験結果の取纏めに当っては,i皮圧に最も 関係する隅角部を中心にした波高分布をポし,場所的 i皮圧分布との関係について検討できるようにした。波 圧に関する実験結果は, 平均i皮圧強度の場所的分布を ポL.また隅角部のないときの波圧に相当する二次元 模型での実験値との比較により,隅角部のI也形が波圧成球大学理工学部紀要 (工学篇)第14号, 1977年 165 の分布に及ぼす影響について検討を加えることにした。 防波堤の滑動に関しては,一応の滑動限界重量を示し, また種々の堤重のときの滑動状況を示すことJこした。 1 ) 波高のデータの整理 P点波高は,波形記録より造波開始後波形が安定す るまでの 4波程度を除き 5波目以降から海底模型ス ロープおよび防波堤からの反射の影響の入らない時間 内の波高の平均値をとった。 1皮ド1]が堤法線に直角の場 合 p点と模型海底 Slope聞の距離は約13mだから第 1波がP点を通過してのち,反射j皮がP点に達するの に要する時間 tは,tニ 2X13m/Cg;(Cgは 群 速 度)であ1 本実験では Cg二 1.85m/sだからtニ14 secとなる。したがってt時間にP点で記録きれる波 数は14sec./T =14/1.6';09波となるので, 波形記録 から5波目-10波目のうち波高がほぼ一様と見なされ る 5波程度の平均をとってP点波高Hmpとした。波向 が防波堤法線に対し45'のときは,海底天端高-20.4cm の音11分の前凶lスロープや堤による反射波のI
,
J'きは入射 波の波rilJと111.角の方lilJとなるが,円孤スロープからの 反射波等の影響がP点波に及はない時間内の波高をと ることとし,波 lilJが堤と,Ii交する場合と│百l様に5i皮目 -lOi度日lYlitのうち.波高のほぼ一様とみなせる5波 松度の平均jl{iをとった。 ド点以外の,山、の波高は.周期的とみなされるものに ついては入射波条件が一定と見なせる波数範閏内の5 波程度の、P: t~J11直をとり.ランダム波形のときはゼロ ・ アップ・クロス法による有義波の波高および周期をと ることにした。なお,波高の表示は各点波高HをP点 j庇i高Hmpで除した無次応j皮高比 H/Hmpで示した。 H Hmp 0.5ト•
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6 11 12 2 ) 波圧計iRJlデータの整理 造波開始とともに波圧計の板ばねのひずみ記録をと り,同時記録された前面波形も検討して,入射波条件 が同ー と 見 な さ れ る 波 数 内 (5波目 -15波目)の約 5 波に対応するひずみ記録の平均値を用いて, 2 -4 -3 )でのべた方法により合波圧とその作用点を求めた。 波圧の表示は,計測波圧から平均波圧強度p(p = p /(B' d) ; Pは全波圧, Bは受圧板幅, d'ま受圧板 前面波頂高)を求め,入射波のパラメータ即日mp(却 は水の単位E重量,Hmpは入射波高)との比p/ w Hmp で示した。 3 ) 滑動実験 データの整理 滑動に関係するパラメータを波高H,波長L,堤重 W,波カ F,まさつ係数μ,堤脚水深d,堤i中水深 h とすれは¥滑動量Sに関しては次元解析により•
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( 3. 1) なる関係がある。そこて¥実験結果は各堤逗:のときの 滑動状況を示し,(3. 1)によって波力が堤滑動によ って変化しないと見なされる波数範囲内での一波当り の平均滑動量S/Lとμ W/Fの関係を示した。 3 -2 ) 波高分布 3-2-1) i皮肉が防波堤法線 lこ対し直角のとき 1 ) 防波堤のない場合の波高分布 (実験ケース1 1 -1, 1ーlーIl) 防波堤のない場合の各計測点の波高分布を図3-1 に示し l庄の状況を写真 3ー 1に不 Lた。。
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Case 1 - 1 - 1 . ; Case 1 -1 -II 16 17 18 19 22 23 24 26 PointNo 図 3ー l 堤のないときの波高分布166 問角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 ( a) Case 1 -1 -1 ( b) Case 1 -1 -II 写 真3-1 Point No.1, 3, 9, 15の各点はH/Hmpが か り な いては,堤のない場合とほとんど同様の波高となって り小さし NO.15の点以外は 0.3以下である。これらの いる。防波堤による反射のため,その前節械では丞絞 点では写真2-1からもわかるように砕波後のj皮で, 波が形成されて堤位置 (No4, 5, 6) では H/Hmp しかも水深 4.3cmの浅い点であるのでH/Hmpは小さ =1.6-1.9となっている。この場合,堤から (2n
+
くなる。 NO.4付近はj皮の収束する地点で波高は大きく 1) L/4, 2nL/4; (Lは波長 n= 1, 2,"') H/Hmp = 1.2程度となっている。 隅角部近傍は波の の位置にそれぞれ重複波の節 ・腹に相当する点があり, 屈折や砕波或いは干渉などのために複雑な水理現象を 本実験ではL= 296cmてザあるので, PointNO.ll, 12お 呈し, H/Hmpの値も0.9-1.1と変動するが.隅角部 よひ'NQI8,19の点で波高小および大となっているのは からはなれた点(N口5, 6, NO.22-26)はほぼH/Hmp これらの点がそれぞれこのような節と腹の位世に近い =1である。 ためと推察される。写真3ー 2にI止め状況を示す。 2 ) 防波堤があるときの波高分布(実験ケース1 3 ) 防波堤とテトラポyド消波工を設けたときの - 2 -1, 1- 2ーII) 波高分布(実験ケース1-3-1, 1-3ーII) この場合は図3- 2に示すような波高分布となる。 i皮肉分布は図3-3に示すようである。また,実験 水深の浅い地域の点 (PO inlNo.1, 3, 9, 15)につ 状況を写真3-3に示す。全体的にみてt i削皮工のなJfrt球大学理工学部紀要(工学篇)第14号.1977年 167 2.0
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3 4 5 6 9 10 11 12 15 16 17 18 19 22 23 24 26 Point No 図3-3 防波堤とテトラポッド消波工のあるときの波高分布 ( a) Case 1 - 3ー I ( b) Case 1 -3ーIl 写 真 3 - 3Jfil球大学課工学部紀要(工学篇)第14号,1977年 16¥1 い場合に比べてH/Hmpの値が小さくなっていること を除けば, 1度高分布は堤のみの場合と同様である。 なお, 図中のPointNo.4, 5, 6のH/Hmpが小き いのは,テトラポyドがあるので計測を本来の位置か ら沖1則に移したために節点に近い点てーの百十損11となった ためであり,堤直前てが計測すれば,図3-2のPoint No.4, 5, 6の備に近い値になるものと推測される。 4 .) 実験ケース 1-1, 1 -2, 1 - 3の比 較 防波堤のない場合(笑験ケースlー1-1, ll),防 2.0・ @ 1.5ト @ H Hmpl @ @
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波堤のある場合(実験ケース 1 -2-1,11)必よび 防波堤とテトラポッド消波工を設けた場合(実験ケー ス1 -3 -1,1I)の波高分布の比較のためにまとめ たのが図3 -4である。 水深の浅い地 域 (図の A) では三つのケースで波高 はほとんど同じであると言える。堤法 線上の地 域 (C) では防波堤の有無によって大きくちがい,またその前 面 域 (D)のj皮高分布にも防波堤が影響し,堤前面に 形 成される重複波の節に近い点では波高が小さく腹に。。
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0・Ca配 1-1 -1 ⑤・Ca田 1-2ーI・
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@ 企 11 PointNo (テトラのため計測点移動) 3 9 15 10 16 17 4 5 6 19 12 18 19 22 23 24 26 領域 」一一一①-ー~'-ー令~'-一一①-__
--''--一一①一~ 図3-4 (b) 実 験ケース1- 1ー11,1-2ー11,1 -3ー11の波高分布比較隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 なっている。 2 ) 防波堤を設けたときの波高分布(実験ケース 2-2-,1 2-2 -II) 図 3-6に波高分布を示す。水深の浅い音11分におけ る波は砕波後の波で波高は小さい。 j庄の状況は写真3 -5に示しであるが,隅角部前面は防波堤よりの反射 波.円孤スロープ部による屈折・反射波と直進波の合 成または干渉等により写真でみるように縞状の波高分 布を示す。 PointNo. 3 - 6, 11-14, 16-19ではこの ような現象の影響によりH/Hmp=1.2-1.8の範囲の {直となる。 3 ) 防波堤とテトラポッド消波工を設けたときの 波高分布(実験ケース 2 - 3 -1,2-3一il) この場合の波高分布は図3ー 7に示し i皮の状況を 写真 3-6に示す。j皮高分布は防波堤のみの場合とほ ぼ同じであるが,各点の波高比H/Hmpの値は防波堤 のみの場合に比べてかなり小さくなっている。このケ ースでは堤に沿う流れに対してはテトラポッド消波工 近い点では波高が大となっている。円孤部分を含む地 域 (B) はj皮の屈折・砕波・干渉などにより複雑な現 象を示すところであるが3つのケース閉め差異はあま り大きくない。また堤沖地域 (E)では,いずれのケ ースでもH/Hmp王寺 1であり隅角部や防波堤の影響が ほとんどないということである。テトラポyド消波工 の効果は波向が堤に対して直角の場合はあまり大きく はない。 3-2-2) 波向が防波堤法線に対し 45・のとき 1 ) 防波堤がないときの波高分布 (実験ケース2 - 1-1,2-1ーII) 図 3-5に波高分布を,写真 3-4に波の状況を示 してある。水深の浅い地域における波高は, i皮向が堤 法線に直角の場合と同様に小さい。附角部付近の波は 円孤スロープおよび水深 20.4 cm城の前面スロープか らの反射や Shoaling,屈折などのために波峯線が隅角 部に収童文する形状を示す。したがって波高は PointNo. 5, 6, 10, 11, 12が高<, H/Hmp =1.1 -1.25と 170 0
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0: Ca盟 .: Case 8 0.5ト 2 -1 -1 2-I-II ーs
25 30 22 23 24 PointNo 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 6 5 4 3 2 堤のないときの波高分布•
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1.5 8 25 20 22 23 24 Point No 18 19 17 防波堤のあるときの波高分布 16 15 14 13 12 11 10 図3-6 9 6 5 4 3 2 @frr[球大学理工学部紀要(工学篇)第14号.1977年 171
¥去、以
4jk-'一 一 ・ ( a) Case 2 -1ー I 写 真3-4 ( b) Case 2 -1ーII ( a) Case 2 - 2 -1謝
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議議事
写 真3-5 (b) Case 2 -2ーII172 隅角地形上の防波堤に作用する j皮力と堤滑動 2.0 1.5 H Hmp 1.0 AU A 品 A A M -企 A
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→ 1 2 3 4 5 6 9 10 II 12 13 14 15 16 17 18 19 20 22 23 24 25 Point No 図3ー 7 防波堤とテトラポッド消波工のあるときの波高分布 ( a) Case 2 -3ー I 写 真 3-6 ( b) Case 2 - 3ーII琉球大学理工学部紀要{工学篇)第14号.1977年 173 の効果が大きくなると思われ,このことによって結果 的には反射波も小きくなり,したがって消波工なしの 場合に比べて波高も小きくなるものと符えられる。つ まり消波工の効果が大ということである。 4 ) 実験ケース2 -1. 2 -2. 2-3の比較 図3-8は実験ケース2-1.2-2.2-3の波 高分布をまとめたものである。 水深の浅い部分(図のA)では,実験ケース 2- 1 と2-3でH/Hmpの値が同程度となるが実験ケース 2ー2では入射波高H=llcmのとき他の2ケースに比 べてH/Hmpの値はやや大きくなっているο防波堤法 線付近の水域(B)では.堤を設置したときはH/Hmp の値は2近くになり,やはり重俊波形成の影響が大き くなる。先に述べたように隅角部前面では縞状の波高 2.0 ~ ~ ~ (t @ 1.51- ( t 市 、t (t ~ (t H
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Point No 1 2 9 10 3 4 5 6 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 22 23 24 25 領域」一一①ー~'-一一@一一J 図3-8 (b) 実験ケース2-1ーII. 2-2-II. 2-3-IIの波高分布比較174 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 分布となるため,円弧法面を含む隅角地 域 (C)や隅 角昔日前面域 (0)でも,防波堤があるとき(ケース 2 -2)はH/Hmp=1.3-2.0と変動する。 要するに,これらのケースでは波向が防波堤に直角 の場合に比べて,隅角部 がj度高分布に及ぼす影響はそ の前面水妓の広範囲に及ぶということである。 3 - 3 ) 平面模型における波圧 3-3-1) 波"J'が防波堤法線に直角のときの波 尽(実験ケース1-2,1 -3) 図3-9には波向が防波堤法線に対して直角の場合 の無次元波圧強度p/ w Hmpの場所的分布が示しであ る。同図によればA点でp/ w Hmp は最も小さく約 0.4, B点で最大で1.1程度となり, B, C, 0の順 に次第に小きくなっている。 A点は水深 4.3酬の浅い地点で砕波後のt庄があたり, また阿孤スロープの方からまわりこむ波と隅角部前面 P wHmp
。
。
0 ム の進行j皮および防波堤よリの反射 j皮がぶつかり合って その前由ーはかなり後維な水理現象を呈するが,砕j皮に よってエネルギーの大部分が失われてしまうために波 圧は小さくなる。 Bl~ は隅角部の中心で J庄の収飲する 地点であり, したがって波圧も大きい。 テトラポyドI制度工.を設けると j皮[C'j:若干小さくな る傾向を司、している (1"1図3-9の実験ケース1-2 -1 と1- 3-1,1 -2-11と1-3 -1Iのよヒ申立) が,その効果は場所によって異なる。 3-3-2) 波"'Jが防波堤法線に士、lし4S・のときの 波 圧 (尖験ケース2-2,2-3) このときの無次7じ波A強度の場所的分布・は閃3-10 に示すようになる。A点はこの場合もp/ w Hmpは寂 小で約0.4-0.5の僚となるが,他の点では入射J皮のち がL、によって傾,i'JiJ‘やや異なり.Hmp=14.3cmの入射 波のとき(実験ケース2-2-1,2-3-1)はC 点で波圧強度が最大となるのに対し, Hmp=ll.Ocm2
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・Case1 -2 -1!
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Case 1 -3 -1 x/L 図3-9 (a) 場所的波庄分布 P wHmp。
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Case 1ー2ーIIb
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Case 1 -3 -II x/L 図 3- 9 (b) 場所的波圧分布琉球大学理工学部紀要 (工学篇)第14号, 1977年 175 P wHmp 1.0 O A
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0.5 o 0.5。
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l::. A O0
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Case 2 -2ーI ~: Case 2 -3ー I 1.0 1.5 X /L 図3-10( a ) 場所的波圧分布 D P ωHmp。
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0.5ト ム0:
Case 2 - 2ー11ム
Case 2 -3ーII。
0.5 1.0 1.5 x/L 01占
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図 3-10( b) 場所的波圧分布 の場合(実験ケース 2 -2-II,2-3ーII)はB, C点では同程度の波圧強度となり, D点の方がやや大 きくなっている。 C点に関しては, H mpのちt"I/,¥によ るP/wHmpのf直そのものの差はなく,むしろ B点の 方の波圧強度が後者(実験ケース 2- 2ー 11,2-3 11)で大きくむっているのであり,このことは入射 波高が小の方が砕波水深も小となるから,相対的には 後者のケースのB点の方が砕波点からの距離が小さく なるためと考えられる。 3-3-3) 実験ケース 1 -2, 1-3と 2-2, 2 -3の比較 防波堤に対し入射波のi皮肉が直角の場合と 45'V')場 合 のA,B, C, D点の波圧強度の比較をしたのが図3 11である。 A点では P/w Hmpの依は波I"J45'のケースが常に大 2.0 7 / -四 / 出 較 / -較 日 比 比 ' ー の の , / I 日 / ト 一 / ; 2 2 / 3 3 / じ じ/2mua.h
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,,:Case 1-3-11と 日一11<'>比較 」ι 1.5 」ι 1.0 2.0 0.5 ( P/wHmp )90・ 図 3ー11 波向が堤と 90・と 45・のときの各点波庄の比較176 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 き し B点 では逆に波向が直角の場合が常に大きい。 C. 0の点は消波工のないときは波向45.のケースが大 き し 消 波 工を設けると反対に波向直角のケースの方 が大きくなっている。 A点は砕;皮後のt皮があたり,波圧強度の値は他の点 に比べてかなり小さいが.波向が堤法線に対し45。のと きは砕波後の流れも A点に集中する状況となり i皮肉 が堤に直角の場合に比べて波圧は大きくなるものと思 われる。 B点については,波向カ、直角の場合;ム円孤 スロープによる屈折波の直進波がB点付近に収飲する 状況であるのに対し,波向が堤に45.のときは円孤スロ ー プによる屈折波と防波堤からの反射波の干渉等のた めにB点前面で波峯がくずれてしまうこと.さらに砕 波後の水の流れの影響などのために波圧は前者の方が 大きくなるものと思われる。 C. 0点に関しては,波向が防波堤に対して45.のと きは円弧スロープと防波堤の形成する狭搾部形状のと ころにi庄が進入する状況にあり,円孤スロープによる 屈折波と堤による反射波のため隅角部およびその前面 の波高分布は,これらの波の合成 ・干渉等によって波 高の高い点と低い点が縞状に入リくみ,作用j皮圧もそ の影響によって変動してJ皮肉が堤に直角の場合のこれ らの点の波圧との関係は前述のようになるものと巧え られる。 3 - 3 ) 二 次 元 模 型 tニおける波圧 1 ) 実験による波圧 図3-12に二次元模型における波!王実験結果:を示し 一 フ 一卜 一 鉦 ⋮ 一 ア 一 有 1.0 0.5
。
てある。 図中のE.F点は図2-3 (a)の模型海底上の点で このときの堤脚水深は4.3cmてーある。 F点はE点から 2m岸寄りの点でおよそ入射波長の2/3の距離に相 当するが,波圧はかなり小きくなっている。この点の 波は勿論砕波したあとの波であリ.砕1皮点からかなり は む れ て い る 上 に 水 深 も 小 さ し 波 と い う よ り も 一 穂の流れの状況てeある。 一方図3-12( b )は図2- 3 (b)に示す模型海底断 面図中のE'. F'での波圧強度であるが,このときの断 面は平面模型の波!五計調JI点B. C, 0のある水域の断 面に対応し.堤脚水 深は24.7cmである。この場合はE 点よりもF'点、のj皮圧強度が大きくなっている。 F'点は E'点から約2/3波長後返した位置であるが.堤がF点 にあるときはちょうどマウンドをもっ混成堤のように なり,しかも堤前 (防波堤直前のマウンドに相当する と こ ろ ) で 砕 波 す る よ う に な る た め 薮 複 波 的 波 庄 の 作用するE'点に比べて波圧は大きくなるものと推す;守さ れる。 2 ) 従来の波1主計算式による波庄との比較 E. F点では砕i皮f去のJ皮!主こが作用し,このような場 合は砕波現象を含むために波圧に関しでも一般に理論 白甘な耳id丑L、は困整骨である。したカfって.ニれまで2. 3発表された波圧計算式も実験公式U'-Jなもので許あるが ここでは本間・堀川・長谷の式~) により E , F.'.'i に対 する波圧を計算し,実験値との比較検討をする。 一方水深の深いE;F'},¥の場合.淀脚水深h,
=24.7 cm,士是水深h=45.1cmであり,入射j庄はH=14.:lcmお 1.5 ム P wHmpa
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0.5ト。
」一一一一一一__j_ E'点 F'点 ( b) Case 4 2次元模雪山て"の波圧琉球大学理工学部紀要 (工学篇)第14号, 1977年 177 よひ 11.0cm,波長L= 296crnであるので,h / L=O 15, h,/H=1.73および 2.3,H/L=0.048, 0.037 となる。これらの債を用いて永井による砕波・重複波 限界図りにプロ ソトしてみる、とほぼ重複波領域に入る。 そこで、簡単のため計算式としてはサンブルー簡略式を 用いて入射波高H=14.3cmのときの合波圧を求め,上 述の本間・堀川・長谷の式による計算値と共に実験値 と対比して示したのが表3-1である。 表3-1 サンフル式によるf直 11.0kg 本間・堀川・長谷式による値 1.36kg E'点のi皮圧実験{直はサンフル一式による計算値とよ く合っており,昨j度・:司Hl!i皮の限界付近の条f'1となっ ているが,U.Lf鼠複i皮!王とみなしてよいと思われる。 枠波後のi度目:となるE,F点に関しては, 計算値はF 点の実視Ijj直に近い値となっている。 3 -4) 二次元模型と三次元(平面)模型におけ る実験値の比較 隅角部がある場合に,平面的な波rt.分布がどのよつ になるかということをみるために.凶3← 13,3 -14 に三次元と二次元模盟実験により得られた波圧強度の 比九/ P,(添~r:2. 3はそれぞれ二次厄および三次元 模耳目実験値であることを不す)をぶしてある。 図3-13は波 I('JiJ'll)ji皮淀に対して直角の場 合である が. P./只はB}.!~:、でF最大となっている。 波高分布の商 からみるとB点は隅角部地形の影響でj皮の収飲する点 であり,このことがこのような結果の一因となってい ると与えられる。C,D点では九/P,はほぼlにちか く , 隅角部の影響があまリ大きくないと言えよう。A 夕、については.P,/只の値が 1.2-0.4の聞で変化し ているが,この点は昨j皮したあとの波を受けており, 砕波位置との相対的な距離関係や砕波後の水の流れな どの影響によりこのような結果になると考えられる。 図3-141i波IIlJが防波堤に対して45.,の場 合である。 図より明らかなニとはA点の只/P,がかなり大きいこ とである。このケースでは隅角部は先述のように狭き 〈地形となり.A点はその中心奥にあって前面は波の 収束する点であり,二次元笑験での波圧強度Rに比べ てP,は大きくなるものと思われる。 ただ,この点の波 は砕波f去の波であり,すでに述べたように波庄 の値そ のものはそれほど大きくない。なおこの場合,平面模 型では波は防波堤に対して45'の角度をなして当るが, j皮圧計によって検出される波圧は防波堤に対して直角 方向の成分だけであり,このことを考慮に入れて図の 凡/P,の値をみれば, 8, C.D点の波圧に対する隅 角部地形の影響はかなり大きいものと判断される。結 局, .i皮向が防波堤に対して45'の場合,隅角地形の影響 が波圧に及ぶ範囲は波向が防波堤に直角の場合に比べ て大きくなるということである。 2 - 5) 防波堤j骨動実験の結果 2- 5-1) 静まさつ係数 防波堤の滑動は動的なものであり -.!i動きはじめ ると静まさつ係数はあまり問題にならないと思われる。 しかし, 滑動初期或いは滑動の限界重量を考えるとき は, 重要なノマラメータになると考えられる。 本実験の場合は,滑動実験H寺の模型堤体の底面支持 条件を均一にするため, 実験ケース3(模型海底天端 高::tO.Ocm)のときは厚さ 3m1n-1実験ケース4(模型 海底天端高-20.4c明)のときは5mm厚の合板をそれぞ れ敷き.その上に堤をおいて実験を行なった。両笑験 ケ スでの堤体と水底 (合板)聞の静まさつ係数に関 する測定結果を図3-15に示しである。なお同図中の Nは水中堤重である。 2-5-2) 滑動状況 堤重量を種々かえて行なった実験結果により,各堤 重別に防波堤の滑動の様子を示したのが付図Fl-F 11である。なお実験はl実験ケースにつき 5- 7種堤 震をかえて行なった。これらの図により滑動状況につ いて述べる。 全般的な滑動の傾向は,消波工の有無に拘らず堤重 の軽いときは襲来波の各波ごとに堤は移動するが.重 量が増して滑動限界近くになると数波日ことに動〈傾 向がある。また,i庄の条件が同ーのときは堤体重量の 較し、ときはど一波当りの滑動が大きく最終移動最も大 となる。テトラポッド消波工の効果も若干みとめられ る。 実験ケース3(模聖海底断面は図2-3 (a))のと きはE点 F点両点の堤に対し砕波後の j皮が作用する
178 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 1.5 P
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図 3ー13(a ) 2次元・3次元模型波圧比較 1守5 干包 P,
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Case Ca 1 -2ーII 田 1-3-II。
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図 3-13( b ) 2次元・3次元模型波庄比較 ム。
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Ca田 2- 2 - 1ム:
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0.5 1.0 1.5 xJLφ φ
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図3-14( a ) 2次元・3次元模型のj皮圧比較10.0 F (kg) 5.0 10.0 F (kg) 5.0 1.5
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1.0ド ol 琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号.1977年 ム。
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Case 2 -3 -II。
0.5 1.0 1.5占
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図 3ー14(b ) 2次元・3次元模型波圧比較 F=μN μ=0.594 10.0 図3ー15(a ) 静まさつ係数 (Case3の場合) F=μN μ=0.538 5.0 10.0 図 3ー15(b ) 静まさつ係数 (Case4の場合) x/L金
15.0 N(kg) 15.0 N(kg) 179180 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 が,堤重量が同ーのとき入射波高の大きい場合 (Hmp =14.3cm)が入射波高小のとき(Hmp=ll.Ocm)より 初期の滑動量は大きいが,最終移動量は必ずしもそう でない。これは堤の移動に伴なって反射波の状態が変 化していくが,その変化のしかたが入射波条件によっ てかわり,したがって前面波の状態もかわり砕波状況 等が変化することと関係していると思われる。 実験ケース4(模型海底断面は図2-3 (b)) の場 合,E点では重複波状の波が作用しており,堤滑動に よって前面の波の状況はあまり変化せず,一波あたり の滑動量もあまり変化しない。 F点に堤があるとき, 波は堤前で崩れるが,波圧はE点の場合と大きなちが いはなく滑動状況も10波日程度までは E点における場 合と同傾向になっている。 滑動限界の重量は.実験ケース3て'.Wc/Wp 0.55,実験ケース 4では Wc/Wp =0.62である。 Jこ だし, WCは滑動限界の堤重量宇示し,Wp U:堤体材 料をコンクリートとしたときの計画堤体断面の堤重量 である, 3-5-3) 平均滑動量 (3 -1 )式の関係を考慮し,堤体の滑動によって 波カがあまり変化しないと見倣される波数範閤内の一 波当りの平均滑動量S / Lと相対波カを示すパラメー タμW/Fの関係を示したのが図 3-16.3-17である。 ただし実験ケース3のF点では波カが非常に小きし 滑動は問題とならないので省略した。 全体的にはいずれのケースでも,当然のことながら μW/Fの増加とともに S/Lは減少している実験ケー ス3の場合,同ーの μW/Fに対しては入射波高の大き いとき(ケース3-2-1) の方が入射波高小のとき (ケース3 -2-II) より S/ Lは大きいがt 肖 j?皮工 の効果はあまりないようである。実験ケース4のとき は入射波条件のちがいによるS / Lの 差 異 は な し ま たE: F'の両点において S / LとμW/Fの関係は同傾 向を示している。 4 . 結 暦 以上述べたことを要約すると次のようになる。 1 ) 波高分布に関して,海底天端高が:t0.0 cmの 区域は,入射の波向の如何に拘らず波高は小きい。 2 ) 波向が防波堤法線に対して直角のときは,堤 のないときはPointNo. 4付近が波高が高くなりH/ 12ト 。 玉 L (x 10-3 ) 8 40
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Case 3 -2 -1 ' (): Case 3 -2 -1I' • : Case 3 - 2ーI 4e
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0 1 a“ . a U F F 噌 E , , , r J 可 W -μ -M 3-s
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-L n L @ 一 図3ー16 平均滑動量 (Case3 E点) 20ト ー 30 5 L ( X10寸) 20 10 0: Case 4 -2ーl' • :Case 4 -2ー11' 1:::.:Ca盟 4-2ー I_ A.:Ca配 4-2-11。
l:>. ー 10ト 企 l:>.-
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-2 μ W/ F 3 (a) Case 4 E'点 l:>. O:Ca盟 4-3 - l' .: Ca配 4-3ーlI' 1:::.:Ca配 4-3-11 A. : Case 4 -3 - 1 -O A A。
- 岨 ' η ' b A 苛 企 一 企 一 ム し ・ ﹂ 企 7 /F 3 (b) Case4F'点 図 3-17 平均滑動量 Hmp = 1.2程度となる。 堤を設けるとその前面は重複 波となり,その節に近い点では波高は低<.腹にi!i:い 点では高くなる。このケースでは消波工の効果は釘著 ではない。琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号, 1977年 181 3 ) 波向が防波堤法線に対して45・のときは,堤の ない場合は波高は隅角部付近で高くなり H/Hmp= 1.1-1.25程度となる。堤を設けると堤よりの反射波 の影響で縞状の波高分布となり,場所によってH/ Hmp =1.2-1.8となる。このケースでは消波工の効 果は割合に大きい。 4 ) 波庄の場所的分布については,波向が堤に直 角のケースではB点が最も大きくなり,波向が堤と45・ となるときはC点で最大となる。 A点はいずれのケー スでも他の点に比べてかなり小きい。 5 ) 二次元および三次元模型による実験波庄の比 九/九の値は,~皮肉が堤に直角のときは B 点が最大で 約1.2, 45・のときはA点が大きく最大P,/ P,与1.5と なることもある。 6 ) 波高・波圧の場所的変化に対する隅角部の影 響については,波向が堤に対して45・のケースの方が影 響範囲が広、、。 7 ) 堤の滑動に関し,平均滑動量S/LはμW/ Fが増大すると減少する。 謝 辞 本実験に関しては多くの方々にお世話になった。こ こに心から御礼申し上げる。 特に,御依頼をうけた沖縄開発庁,模型製作を担当 されたアジア技研,波庄計調rJ支持台等を製作いただい た金秀鉄工, 並びに琉球大学事務局・理工学部事務室 の関係各位に対し深〈感謝申し上げる次第である。な お,実験・資料整理等に協力された当時琉球大学土木 工学科学生の神村美州 ・古波蔵健の両君に対し謝意を 表する。 参 考 文 献 1 ) 河野二夫・津嘉山正光・伊良波繁雄;那覇港沖 防波堤の波浪遮蔽に関する実験的研究,第21図海岸工 学講演会論文集, pp.109-114, 1974年。 2 ) 河野二夫・律事事山正光・筒井茂明;港内静穏度 におよぽすリーフの波浪減衰効果について,第30回土 木学会年次学術講演会講演概要第2部, PP.39-41, 昭和50年。 3 ) 本間仁・堀川清司・長谷直樹;海岸堤防に作用 する波庄の分布について,第10回海岸工学講演会講演 集pp.116-120,1963年。 4 ) 永井荘七郎;最近の研究にもとついた防波堤お よひ'防潮堤の設計法,海岸工学の最近の進歩, 土木学 会関西支部, pp.63-94,昭和36年。
182 隅角地形上の防波堤に作用する波カと堤滑動 S L Case3 -2 -1 ' • E点 0.10ト ト ﹂ 土 問 令 l J
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e A 堤重(kg) 6.60 7.30 8.00 8.80 0.05ト イ寸図 F-1 Case3 -2ーIl'. E点 5 L 0.05 堤季(kg) o 6.65 ① 7.30e
8.80 D. 8.00 0.10。
j度番号 40 付 図 F - 2183 琉球大学理工学 部 紀 要 (工学篇)第14号,1977年 3-2-1, E.点 堤重(kg) 6.60 7.35 7.90 8.75