Bulletin ofFaculty ofEducation,NagasakiUniversity:Curriculum and TeachingNu36(2001)33‑46
金属の腐食でみた浦上川水辺の環境
〜金属の腐食量の測定〜
富 山 哲之● 寺崎 望英日 中村 新奈 =*
(平成12年10月31日受理)
EnvironmentalCorrosionofMetalsandAlloysattheRegionUrakamiRiver
‑MeasurementoftheCorrosionMass‑
NoriyukiTOMIYAMA* NozomiTERASAKI**NiinaNAKAMURA***
(ReceivedOctober31,2000)
1 は じめ に
大気環境 は人 間や動植 物 に広 く直接 に接触 してお り、 またあ らゆ る生物 は呼吸 を しなけ れ ば生存 で きない ことか ら大 気 が汚染 され る とその影響 を直 接受 け る ことにな る。更 に大 気環境 は水 及 び土壌環境 と も密接 に関 わ ってい るために環境 汚染 によ る生態 系‑ の影響 が 深刻 な問題 とな ってい る。 近 年 、学校 教育 において環境教育 の重要性 が叫 ばれ て久 しく、
理科 では身近 な 自然環境 を考 え る授業 が盛 んに取 り入れ られて きた。2002年度 か ら完全実施 され る新教育課程 では、新 設 された総合 的 な学習1)に一 つの柱 と して、小学校 か ら環境教 育 の推進 があ る。 これ まで環 境学習 の多 くの実践試行例 が見 られ る。
系 ・システムの概 念 と して、環境 の腐食作 用 は、 自然界 での物質 の循環 に関 わ る もので あ る。 金属 の腐食 は材料 とその環境 間 の相互作 用 によ って生 じる現 象 で あ り、身近 な問題 である。 周知 の よ うに中学校理科2)で は、酸 化及 び硫化 の現 象が取 り挙 げ られ てい る。鉄 の錆 は穏 やか な化合 の身近 な例 と して学習 す る ことにな る。 この よ うな事例 は、今後 の環 境教育 を支 え る基本 的科 学概 念 で あ る と言 え る し、環境教育 のための教材 化 の意義 はあ る もの と考 え られ る。 本研 究 は、簡単 に測定 で きる器具 を用いた環境教育 を視野 に入 れ学校 教育 での指導 に対応 した内容 を模 索す る ものであ る。
本稿 は身近 であ り調 査研 究 が比較 的容 易 な長 崎市 内の浦上 川流域 を対 象 と して、河川環 境 を金属 の腐食 とい う観 点 か ら理解 しよ うとい う試 みであ る。 各種金属材料 の腐食量 につ
いて調 べ、 その経 時的 な変 化 の特 徴 を明 らか に した ことにつ いて述 べ る。
2.実験 方法
実験 に使 用 した金属材料 は次 の通 りであ る。鉄 、ステ ンレス鋼 (18クロム鋼 )、銅 、真録 (7‑3黄銅)、アル ミニ ウムの5種類 の鏡面仕上 げ された普通材料 を使 用 した。市 販 の金
*長崎大学教育学部理科教育講座 **社会福祉法人南高愛隣会
***長崎大学教育学部附属幼稚園
34 長崎大学教育学部紀要 教科教育学 No.36 (2001年)
属板 の寸法 はそれぞれ40×60cm2、厚 さ0.3mmであ り、各板材 か ら5.0×5.Ocrrfの寸法 で切 り 出 した ものを試料 と した。各試料 は超音波洗浄器 を使 って洗浄 し乾燥後、 それぞれの質量 を精 密天 秤 (実感量 1×10 3g)で秤量 した。
実験 は1999年10月か ら12月に浦上川流域又 は本学実験 室 において実施 した。浦上川河 口か ら川沿 いに1km間隔で 1‑ 8地点 (9ポイ ン ト)を設定 し、試料設置場所 または河川水 と 河底土壌 の採取場所 と した。 図1に 「地番」 (図 中○印) と主要 な地 名 または施設名 (国 中●印) を示す。長 崎市 の中央部 を南北 に浦上 川 が流 れ る。 地 図上 の 「地番」1‑ 8の間 は建物 が密集 してお り、交通量 の多 い幹線道路 に近 い。浦上 川流域 の下水道普及率 (1996 年度 ) は56.6%に達 してい る3)。 大橋
堰 でのBOD年平均値 は各地番の中で最 も高い場所 であ り環境基準値をようや く 下 回 るよ うにな ったが、未 だ本県 内で BOD値が高 い河川の一つである。以下 の要領 で、実験開始後 は7日おきに金属 試料表面模様の 目視法 による観察 と腐食
量測定 を行 った。屋外実験の試料 は実験 4‑1・2・城 栄 町2 重 に移 して質量測定 した後、その 日に再
び元 の場所 に戻 した。
実験期間中の試料設置場所の水温、流 速、pH、塩分濃度の平均値を表 1に示 す。地番4には大橋堰があ り、堰下付近 は河 口か ら海水が流入す るために塩分濃 度が高 い。堰上付近 は河川の流量の多い 満潮時 に塩分を含んだ水流が堰を越えて 逆流 す ることがあ る。
2.相 佐 町1
8.川平 町 (東 口 )
7.川平 町 (西 口)
●長 崎大学 (医)
●浦上駅
1
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旭町 2長崎港
●長崎駅
0 1hl
図1試料設置地点等の概況図 表 1 試料設置場所等 の河川水 の諸量測定結果
地番 町 名 水温(℃)流速(m/S) pH 塩分濃度 (%) 1 旭町2番地 16.3 0.03̲ 8.0 2.3 2 稲佐町1番地 ■16.5 0.04 7.9 ・1.7 3 宝栄町1番地 16.3 0.07 7.7 ‑1.4 4 城栄町2番地(4‑1堰下) 15.8 0.∴og p7.6 1.4
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(4‑2堰上) 16.1 0.ll 7.7 0.25 大橋町25番地 9.9 0.06 8.0 0.0 6 大手1丁 目 9.1 0.35 8.1 0.0 7 川平町(西 口) 10.5 0.25 8.2 0.0 8 川平町(東 口) 8.1 0.25 8.1 ・0.0
富山哲之 寺崎望美 中村新奈 :金属でみた浦上川水辺の環境 35
pHは、HANNA製ATC pH Meter,PICCOLOを用 い、塩 分 濃 度 は積 水 化 学工 業 製 デ ジタル塩 分計SS‑31Aを 用 いて測定 した。 実験 期 間 中の気 象要素 を観 測 した。快 晴 日数 は
26日間、 晴 日数41日間 、曇 日数25日間 で あ った。 この 内、短 時 間 の降雨 か あ った 日数 は17
日間で あ り何 れ の 日も雨量 は少 なか った。長 崎市 で は、降雨 のpHは過 去12年 間の年平 均値 は4.8で あ り、酸 性 雨 出現 率 は非 常 に高 い3)0
以 下 、各環 境 中 にお け る実験 方 法 を示 す。
2.1.大 気 中の腐 食 法
試 料 設 置地 点 の 川原 にお い て 、各 種金 属試 料 片 の それ ぞれ に水 糸 を結 び付 けて地 上 高 さ 1‑ 2mの空 中 に吊 る した。 電子 天 秤 に よる質 量 測定 は7日お きに実験 室 で行 った。
2.2.流 水 中 の腐 食法
各地 点 の河 川水 中 にお い て 、各 種 金 属試料 片 の それ ぞれ に水 糸 を結 び付 けて水 面下 深 さ 約50cmの水 中 に浸漬 した。質 量 測定 は前項 と同時 に実験 室 で行 った。試料 面 に生 じた腐食生 成 物 が水 中 で剥 離 す る場 合 を考 慮 し、試 料 面 の付着 物 また は腐食 生 成 物 を ブ ラ シで落 と し た後 、超 音 波 洗 浄器 で洗 浄 した。
2.3.静 水 中の 腐 食法
各地 点 の河 川水 を それ ぞれ の タ ンクに採 取 した。 実験 室 にお い て、各地 点 又 は試料 ご と に用意 した スチ ロール樹 脂 容器 に、採 取 した水 (約350cc)を入 れ て、試 料 を浸漬 した。 こ の 後 、容器 は ラ ップ フ ィル ムで覆 った。質量 測 定 時 には、試料 に腐 食 生 成物 が生 じ容器 の 水 が変色 した と認 め られ る もの につ いて、容 器 の底 に落 下 した腐 食 生成 物 は渡紙 で渡過 を 行 い、漉 過後 に残 る腐 食 生 成 物 を含 め て秤量 した。 質量 測定 の度 に、 当初採 取 した水 を新 た に容器 に満 た して実験 を行 った。
2.4.土 壌 中の 腐 食法
各地 点 の河 底土壌 (以 下 「土壌 」 と略称 す る) を採 取 した。地 番 2‑4‑1の土壌 は、濃 灰 色 の沈泥 及 び粘土質 で あ り、地 番4‑2で は泥 の 中 に細 砂 が多 く含 まれ て い た。地 番5、 6で は は粗砂 か ら成 り、地 番7、8で は砂裸 か ら成 る等 の特 徴 が あ る。 地 番 1で は、水 深 が深 い ため に土 壌 は採 取 して い な い。実験 室 にお い て、各地 点毎 に用意 した ポ リ容器 に採 取 した土壌 (約500cm3) と同地 点 の河 川水 を補充 し試料 を埋設 した。 この後 、容器 は ラ ップ フ ィル ムで覆 った。質 量 測 定 時 に は、試料 面 に付着 した汚 れ や腐 食 生 成 物 を ブ ラ シで落 と した後 、超音 波 洗 浄 した。
2.1.‑2.4.の各環境 中で試料 を設置 した ときの様子 の一 例 をそれ ぞれ図2(a)、(b)、(C)、 (d)に示 す。 図2 (e)は土 壌 ((d)図 ) 中で実験 開始 か ら70日間経 過 した質 量 測定 時 の 試 料 を示 す。 質 量 測定 は7日お きに約3か 月 間実施 した。 各試料 の質 量 測定 直 前 に、真 空 装 置 (日本 電子 製JEE‑4B型 ) の ベ ル ジ ャに試料 を入 れ て低真空 度 で約30分 間脱 気 した。
質 量 測 定 には電子 精 密天 秤 (HANSEN製HL‑320N型 ) を用 い た。
腐食 実験 に用 い た金 属試 料 の腐 食量 の変化 を よ り明確 にす るため、次 の方 法4)に よ って 質量 変化 と腐食度 を表 した。 各環 境 中 にお ける質量変 化 は規格 化 され た値〟sdを式(1)を用 い て求 め た。
〟sd=〟/〟0 (1)
ここで、〟Oは実験 開始 時 の試料 の質量 [g] 、 〟 は一定 時 間経過 後 の質 量 [g] であ る。
各 種 金 属 試料 の腐 食 度Rは式(2)を 用 いて求 め た。
36 長崎大学教育学部紀要 教科教育学 Na36(2001年)
R‑ m / (ax E) (2)
ここで、mは質量変化 値 [g]、 aはみか けの表面積 [rrf]、 tは経過 時間 [S]であ る. 経 過 日数 に対 す る質量比 を図3‑図22の各 図 (a)に示す。経過 日数 に対 す る腐食度 を図3‑
図22の各 図 (b)に示す。 座標 の横軸 は各 図全 て同一 目盛 であるが、縦 軸 の 目盛 の単位数 は 図 によ り異 な る。
(a)大気中 (地番 4の設置試料)
(C)静水中 (地番4で取水 した浸漬試料)
(b)流水 中 (地番4の 設置試料)
(d)土壌 中 (各図は,右側か ら左側 まで順次,地番2,3,4‑1,4‑2,5,6,7,8 の土壌である。)
秩
真 鍛
鍋
アル ミニ ウム
ステンレス鋼 (e)土壌 中埋設試料 (右列か ら左列 まで順次,地番2,3,4‑1,4‑
2,5,6,7,8の土壌 中に埋設 した試料である。) 図2 試料 の種類 と設置状況
富山哲之 寺崎望美 中村新奈 :金属でみた浦上川水辺の環境 37
3. 実験 接 果 と検 討 3.1.大 気 腐 食
(1) 川 岸 の大 気 中 に曝 した ときの鉄 片 の腐 食 模 様 の特 徴 は次 の よ うで あ る。下 流 域 の地 番 1か ら4で は、時 間経 過 と と もに腐 食 が進 行 し、試料 設 置 後28日目で試料 面 が黒 ず ん だ腐 食 生 成物 に覆 われ た。上 流 域 の地 番5‑ 8地 点 で は、前 述 の試料 に比 べ て腐食 は進 ま ず薄茶 色 の斑 点状 の腐 食 生成物 が試 料 面 を覆 った。 図3(a)に示 す腐食 による質 量 変 化 は 地 番 2において最大 で あ り、実験 開始 後70日目で5%に達 す る。 図3 (b)に示す よ うに、
下流域 の地 点 では、7日目か ら腐食度 が増大 したが、28日日以 後 は増加傾 向は次第 に緩 やか にな った. それ ぞれ35日日または42日、52日目に腐食度 の ピー クが あ る.地番2で は、腐食 度 が最 大 約1.4g/rrf・dayであ る. 上 流 域 の地 点 での腐 食 度 は前 者 に比べ て小 さい.
(2) 全地 点 にお い て ステ ン レス鋼 片 の金 属 光 沢 は消失 せず 、腐食模様 は見 られ な い。
図4 (a)は質量 変 化 が前項(1)の1/10以 下 で あ る ことを示 す。 図4 (b)に示 す よ うに、下 流域 の地 点 では42日目に小 さな ピー クが あ る。 全地 点 にお いて腐食虎 はO.1g/nf・day以 下 で あ る。
(3) 上流域 の地 点 で は、銅 片 の光 沢 は比較 的長 く保持 され るが、下流域 では14日目か ら光 沢 が失 われ始 め黄 ばみ又 は赤茶 けた色 を呈 した。地 番 1及 び4‑1、5で7日目に、6で14
日目に緑青 が生 じた。 図5 (a)は質 量 変 化 が0.4%以下 を示 す。 図5(b)に示 す よ うに、
銅 の腐 食度 は0.20g/rrf・day以 下 で あ る。 下流 域 の地 点 で は42日目に腐食 度 の ピー クが あ る。 この ピー クを過 ぎ る頃 か ら試料 面 は急 に光 沢 を失 い くす ん だ赤 茶色 を呈 した。
(4)上流域 の地 点 で は、真鎗 片 の光 沢 は比較 的長 く保持 され るが、下 流域 では14日か ら光 沢 が消失 しくす ん だ色 を呈 した。 図6(a)は質 量 変 化 が0.4%以下 を示 す。 図6 (b)に示 す よ うに、腐食度 は0.25g
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・day以 下 で あ る.(5) 上流域 の地 点 で は、 アル ミニ ウム片 の光 沢 は消失 していないが、下流域 では、21日目 か ら光 沢 が薄 れ始 め 白味 かか った色 を呈 した。 図7 (a)は質量 変化 が1.3%に達 す る もの が み られ るが大 多数 は0.2%以 下 で あ る。 図7 (b)に示 す よ うに、全地 点 におい て腐 食 度 は殆 ど0.1g
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nf・day以 下 で あ る.実験 室 の乾燥 空 気 中 に置 い た鉄 片 の腐 食 模 様 ま た は腐 食量 は ご く僅 か な変 化 で あ るの に 対 して、 川岸沿 い に置 い た もの は腐 食 模 様 また は腐 食量 の変 化 が顕 著 で あ った。 上 流 域 の もの に比 べ て鉄 片 の腐 食 度 は下 流域 に お い て上 回 る。銅 、真 銀 、 アル ミニ ウムの各 試 料 に つ い て上 流域 に比 べ て下 流域 で は光 沢 が早 め に消失 して い るが 、腐食量 が僅 少 なの で地 点 別 の腐 食度 の差 異 は明 瞭 で な い。 鉄 鋼 の腐 食 度 が一 義 的 に海塩 粒 子 濃度 に依 存す る こ とは 既 に報告 され てい る5)。近年 、排気 ガ ス中 に含 まれ るSOx、NOxに起 因す る酸性 雨 が大気 腐 食 の立 場 か ら も無 視 で きない状 況 にな って い る。 長 崎市 にお い て もこれ らの大 気 汚 染物 質 につ い て常 時観 測 され てい る6)。 sox、NOx、SPM、 オキ シダ ン ト等 の測定 は環 境基 準 値 を満 た して い る。 また、交通量調査 によれ ば、幹線 道路 の交通量 は昼 間12時間で場 所 に よ り3‑ 6万台 に達 す る。 浦上 川 の どの地 点 も交通 量 の多 い幹 線 道 路 に近 い。上 流 域 に は 海 水 は流 入 しな いが 、下 流 域 は汽 水 域 で あ る と と もに汚 染泥土 が集 積 して い る。 その地 域 大 気 の腐食性 を高 め た もの と して、空 気 中 に浮 遊 す る海塩 粒 子 が結 露 時 に水 滴 に溶 け込 む
こ とに よ り腐食 が促進 され る こと も一 つ の要 因 で あ る と考 え られ る。
38 長崎大学教育学部紀要 教科教育学 No.36 (2001年)
拭料の質量変化 と腐食鹿の変化
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図4 ステ ン レス鋼
図6 莫簸
富山智之 寺崎望美 中村新奈 :金属でみた浦上川水辺の環境
3.2.流 水 腐 食
(1) 上流域 の地 点では、7日目に鉄 片 に斑点状 の赤 い腐食生成物 が生 じ、 その 後赤 褐 色 の腐 食 生 成物 が試 料 全 面 に拡 か った。下流域 では、7日目で試料全面 が黒ずんだ腐食 生成物 に覆 われた。腐食 が急速 に進行 し損傷が大 きい。地番2、3、 4‑1の試料 は腐食 が ひ ど く約 1か月後 に
は水糸か ら外れ て流失 した。図8(a)に 示す よ うに、下流域 では初期 の段階 で質 量減少 は約10%に達 す る。 その後、地番 1では質量減少 は最大約40%に達 す る。
図8 (b)に示 す腐 食 度 は、地 番 1、3、4
‑1で初期 の段 階 で大 きな値 を示す。腐食 度 は411地 点 で最大値約25g/m2・dayか 得 られた。腐食度 が大 きい順 に地番4‑1、 2、3、1、8、7、6、5、4‑2で あ る。大 気腐食 に 比べて腐食度 はそれぞれ地番2で34倍 、 地 番4‑1で13倍 、地番 1で10倍 であ る。
下流域 での腐食度 が上流域 に比べ て大 き い こ とが わ か る。
39
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(2)地 番 1の ステ ン レス鋼 片 で は、試 料 の縁 の部 分 また は傷 の あ る部 分 が僅 か ばか り腐 食 して茶 色 を呈 した。 他 の地 点 の試料 では光 沢 は消失 せず腐食模様 は見 られない。 図9(a)
に示 す質 量 変 化 は0.3%以 下 で あ る。 図9 (b)に示 す よ うに、初期 に腐 食 度 が大 き く、地 番5、3、4‑2、1、8の順 で あ る。 前 項 (1)に比 べ て腐 食度 は数 十 分 の‑ で あ る。
(3) 上 流域 の地 点 で は、14日目か ら鋼 片 の光 沢 が失 われ黒 みか か った色 に変 わ った。
下流域 で は、7日目に試料 の色 が黄 ばみ、 その後 オ レンジ色 又 は赤 みがか った色 を呈 した。
地 番 1、2、3、4‑1で は7日目で緑 青 が生 じた。 図10(a)に示 す よ うに、地 番 1で は質 量 変化 が最 大 で あ り略比例 して増加 し約8%に達 して い る。次 いで地 番2、4‑1が それ ぞれ約3%、 約 1%であ る。 図10(b)に示す よ うに、地番 1の腐食度 は初期段 階 か ら最大値約5g/nf・
dayを維 持 して い る。 次 い で地 番2、3、4‑1の順 で あ る。
(4)上 流域 の地 点 で は、7日目に真 鏡 片 の光 沢 が失 わ れ青 紫 色 を呈 し、最 後 には黒 い色 を呈 した。 下 流 域 で は、7日目か ら光 沢 が失 われ 白み を帯 びた色 を呈 した。 その後地 番4 で は 白い色 が残 るが、地 番1、2、3で は黄 ばん だ色 を呈 した。 図11(a)に示 す よ うに、質量 変 化 は地 番 1で最 大 で あ り約8%に達 す る。次 い で4‑1、2が約3%で あ る。 図11(b)に示 す よ うに、腐食度 は地 番 1で最大値約4.5g/nf・dayであ る。次 いで地番4‑1、2の順 であ る.
前 項(3)と同様 に下 流域 での試 料 の腐食 が促 進 され て い る。
(5) 上 流 域 の地 点 で は、 アル ミニ ウム片 の光 沢 の変 化 は生 じなか った。下 流域 で は7日 目に光 沢 が消失 し、 その後 白い斑 点 が生 じた。 図12(a)に示 す よ うに、質量変 化 は1.8%
以 下 で あ る。 図12(b)に示す よ うに、地 番 1で は腐食 度 が最 大 値0.8g/nf・dayで あ る。
40 長崎大学教育学部紀要 教科教育学 No.36 (2001年)
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富山哲之 寺崎望美 中村新奈 :金属でみた浦上川水辺の環境
地 番 1、3、4で の腐 食 度 が大 きい。
浦上 川 の水 質 測定結 果3)によれ ば、pH は環境基 準 の6.5以上8.5以 下 の基準 内 にあ
り、弱 アル カ リ性 であ る。水 中のDO (港 存酸素 ) は通 常 の腐食 で よ く見 られ る酸素 還元反応 の単 体 酸化 剤 で あ る。 この ことを 考慮すれば、河川のDO値が大 きい観測点、
川平取水堰 (DO平均 値9.5mg/L)付近 に 置 いた金属試 料 の腐 食度 が大 き く、DO催 の低 い下流域 の観測 点 、梁 川橋 (DO平 均 値5.4mg/L)付近 に置 い た試料 の腐 食 度 は小 さい はず で あ る。 だが、本実験 の結 果 はその よ うで は ない。 因 って、 その他 の要 因が関係 して い るよ うに考 え られ る。 水 中 のBOD (生 物 化 学 的酸 素 要 求 量 ) 、 及 び
COD(化学的酸素要求量 )の数値 が大 きい 程河 川の汚濁 の程度 が高 い ことを表 す。特 に、大橋堰 付近 付近 は、東 西方 向か らの生 活排水 が合流 す る所 であ り、水 質汚濁 の程 皮 (BOD平 均 値8.7mg/L)が最 大 で あ
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図12アル ミニウム
る。 川平取水 堰 (BOD平 均 値0.8mg/L)、梁 川橋 (BOD平 均 値1.3mg/L)で あ る。流 水 中の鉄 片 の腐 食 度 は、 これ らの近 傍 の地 番 4、 3、 2にお い て大 きい数 値 を示 す。 水 質 汚 濁物質 中で は嫌 気性 微 生物 が優 位 とな り、生 活排 水 等 の汚 れ を分解 して悪 臭 の基 にな る 硫 化水素 を発 生 させ る こ とが知 られ て い る。 この硫 化 水 素 は腐 食 促 進 物 質 に挙 げ られ て いる。
筆者 らの実 験 期 間 中7日お きの観察 に よ って、上 流域 に比 べ て下 流 域 の汚 濁 の程度 が高 く動 植物 の生息状 況 が良 くな い こ と、及 び悪 臭 もか な り発 生 して い る こ とを確認 した。前 出の測定資料3)によれ ば、塩素 イオ ンは下流 の汽水域 の地 点 ほ ど大 きい数値 を示 してい る。
上 流域 の淡水 中の約800倍 で あ る。 海水 成 分 には多 くの塩 分 が溶解 し金属 の腐食促進物 質 で あ る。 塩 分 が検 出 され る下 流域 で は鉄 片 の腐 食度 が大 きい数 値 を示 して い るの で 、 そ の影 響 は十 分 に考 え られ る。 銅 や真 録 は海水 中 で保 護 皮膜 を生 成 す るの で腐食 の進 行 が抑 制 さ れ る こ とが分 か って い るが、下流 域 で は腐 食 度 が か な り大 きい数 値 を示 して い る。 この こ
とは、河 川水 に含 まれ る汚 濁物質 の影 響 が結 果 に強 く反 映 され もの と考 え られ る。
3.3.静 水 腐 食
(1)水溶液 を渡過後 渡紙上 に観察 され た鉄 片 の腐 食 生成物 の色 は、下流 域 の地 番1、2等 で採取 した水 中 で生 じた もの に比 べ て 、上 流域 の地 番 5、6で採 取 した水 中で生 じた もの は 赤 み が強 い色 を呈 した。 時 間経 過 につ れ て全地 点 で鉄 片 の光 沢 は消失 し、黒 い腐 食 生成 物 で覆 われ た。 所 謂 、鉄 の赤 錆 或 い は浮 き錆 とな って析 出す る とい う状 態 が繰 り返 し観 察 さ れ た。 図13(a)に示 す よ うに、質量 変 化 は どの地 点 の水 に対 して も増加 した。質量増加 は 地 番1におい て最 大 値約22%で あ る。 質 量 変 化 の大 きい順 に、地 番1、3、2、4‑1、5、
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富山哲之 寺崎望美 中村新奈 :金属でみた浦上川水辺の環境
4‑2、7、 8、 6、 蒸 留 水 中 で あ る。 図13
(b) に腐 食度 を示 す 。 地 番 1、 2で採 取 し た水 中 で は、7日目に腐 食 度 は最 大 値10g/
m2・dayを示 す が 、 それ以 降 は安 定 した数 値 を示 す。蒸留水 に浸漬 した試料 で は、他 の試 料 に比 して腐食度 は最 小 で あ る。21日目を過
ぎ る頃 か らどの地 点 の水 中 で も腐食度 は0
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5g/ITf・dayの範 囲 で安 定 して い る。上流 の 地番8か ら下流 の地 番 1の順 に従 い腐食度 は 僅 か ず つ大 き くな る。
(2)図14(a)に示 す ス テ ン レス鋼 片 の質 量 変 化 は0.4%以 下 で あ る。 図14(b)に示 す よ うに、蒸留水 で は7日目で腐食度 が ピー クに達 したが、河 川水 で は14日目に全地 点 で 腐 食 度0.14‑0.20g/rrf・dayの範 囲 に ピー
クが あ る。
(3) 地 番 1‑4‑1の 銅 片 は赤 銅 色 に変 わ り、91日目で緑青 が 生 じた。地 番4‑2‑ 8の 試料 は光沢 が くす ん だ よ うな色 を呈 した。 図
15(a)に示 す よ うに、 どの地 点 も7日目ま
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図17 アル ミニ ウム
た は14日目に ピー クが あ るが再 び84日目 に ピー クが あ る。質 量 変 化 は0.2%以 下 で あ る。 図
15(b)に示 す よ うに、 どの地 点 も7日目また は14日目に腐食度0.3‑0.7g/m2・dayの範 囲 で ピー クに達 す る。 そ の後 は小 幅 な変 化 を示 す。
(4) 図16(a)に示 す真 鎗 片 の質 量 変化 は0.25%以 下 で あ る。 図16(b)は腐 食 度 につ い て14日目まで は0.4g/nf・day、 それ以 後 は0.05g/rrf・dayの変 化 を示 す。 前項(2)の図15と 図16の 曲線 は類 似 して い る。 試 料 はCu‑30%Zn合 金 で あ り純Cuに類 似 した腐 食性 を示 し た と考 え られ る。
(5)図17(a)に示 す アル ミニ ウム片 の質 量 変 化 は0.8%以 下 で あ る。 図17(b)の腐食 度 は0.15g/rrf・day以 下 で あ る。
蒸 留水 中 で の鉄 片 の腐 食 度 は全期 間 にわ た り最 小値 を示 して い る。 前 項3・2・の流水 中の 腐 食 に比 べ て、静 水 中 に お け るそれ ぞれ の腐 食 度 は鉄 片 及 び ステ ン レス鋼 片 で は 1/2以 下 、 鋼 片 及 び真 鎗 片 で は1/10以 下 、 アル ミニ ウム片 で は1/5以下 で あ る。流 水 中 にお け る流速 の 上 昇 に伴 う腐 食 の加 速 現 象 が腐 食 度 を大 き く した もの と考 え られ る。
3.4.土 壌 腐 食
(1) 上 流 域 で採 取 した土 壌 中 で は 、鉄 片 の光 沢 は最 後 まで残 るが斑 点 状 の腐 食 生 成 物 の 色 は時 間経 過 につ れ て黄 土 色 か ら次 第 に黒 ず ん だ色 又 は ど リジア ン色 を呈 した。 上 流 域 の 土 壌 で は、試 料 は直 ぐに光 沢 を失 い、黄 色 ま た は オ レンジ色 の腐 食 生 成 物 が生 じた。 図18
(a)に示 す よ うに、地 番8及 び4‑2で は質 量 減 少 はそれ ぞれ8%、10%に達 す る。 図18(b) に示す よ うに、腐 食度 は地 番4‑2を除 いて7日目に ピー クがあ る。地 番3において最大値5・3g /rrf・dayで あ る。 そ の後 、 腐 食 度 は減 少 を続 け28日日頃 か ら地 点毎 に安 定 した数 値 を示 し
長崎大学教育学部紀要 教科教育学 No.36 (2001年)
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図19 ステ ンレス
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図21 集魚
富山哲之 寺崎望美 中村新奈 :金属でみた浦上川水辺の環境
てい る。腐食度 の大 きい順 に地 番3、2、4‑1、
4‑2、8、5、7、6であ る。 下 流域 の地 点 にお い て腐食 度 が大 きい こ とが分 か る。
(2) 上流域 の ものでは、 ステ ンレス鋼片 の 光沢 の変化 は生 じなか った。下流域 の もので は、試料面 に油膜 が張 った よ うな模様 が生 じ た。 図19(a)は質量 変化 が0.75%以 下 を示
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柵
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(3) 地 番4‑8では14日日頃か ら銅片 の光 …
沢が消失 す る。 地番2、3では初期 か ら変色 ‑
が始 ま り赤茶色 を呈 した。 図20(a)に示 す
よ うに、質量変化 は7日目で全地 点 において
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10/o以上 急減 したが、その後、最終 的 に地 番
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2で は約3.5%まで徐 々に減 少 す るが、他地 1m
点 で は0.5%以下 の僅 か な減少 で あ る. 図20 I.290
(b)は全地 点 で7日 目に最大 の腐 食 度 を示 す。地 番2では腐食度 の最大値12g/nf・day
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(a)土4 中におけるアルミニウム片のTtt化
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■(8】(A)土暮中におけるTルミニウム片の■*丘
を示 す。
(4)上流域 の ものでは、真鎗片 は紫色 また 図22 アル ミニ ウム
は黒 ず ん だ色 を呈 した。下 流 域 の もので は、 くす ん だ薄 い黄色 を呈 し、中 で も地 番4‑1で は 黒 ず ん だ色 を呈 した。 図21(a)に示 す よ うに、全地 点 で質量 は減 少 す る。質 量減 少 が大 き い順 に地 番2、3、4‑1で あ る。 それ以 外 の地 点 につ いて は0.5%以 下 で あ る。 図21(b)に 示す よ うに、腐食 度 が大 きい順 に地 番2、3、4‑1であ るが7日目以 降 は安 定 した数値 を示 す。
(5) 上 流域 の もの で は、 アル ミニ ウム片 の光 沢 の変 化 は生 じなか った。下 流 域 の もの で は 白味 を呈 した。 図22(a)に示 す よ うに、質 量変 化 は3%以下 で あ る。 図22(b)に示 す 腐食 度 は地 番 3か や や大 きい数 値 を示 して い る。
土 壌 中には多 くの微生物 が存在 してお り、有機物 の分解 や物質循環 の作 用を営 んでい る。
また、河 川 の底 質 土 壌 は その河 川 の水 質 の影響 を受 けて お り嫌 気性 微 生物 の硫 黄 細 菌 は全 て の天然水域 に存 在す る ことが知 られ て い る。 更 に、水 のBOD値 が大 きい場 所 で は好 気性 微 生物 が 多 く存 在 す る こ とが考 え られ る。 本 実 験 の結 果 は、上 流域 に比 べ て下 流 域 での腐 食 度 が大 きい ことを示 す 。
本市 内を流 れ る浦上 川流域 と中島川流域 にお け る1996年度 の下水道整備状 況 、及 び水質改 善状 況 を比較 した場合 、前 者 は下 水道普 及率56.6%の とき観 測 点大 橋 堰 にお け るBOD年平 均 値 は8.7mg/Lで あ るの に対 し、後者 は87.0%の とき1.7mg/Lであ る。 下 水道普 及率 の 上昇 に伴 って河川のBOD値 は低下傾 向 にあ るが浦上 川の場合 は早急 な水質 改善 が望 まれ る。
大 気 、流 水 、静 水 、土 壌 の何 れ の環 境 中 にお い て も、鉄 の腐食 度 は ステ ン レス鋼 、銅 、 真 録 、 アル ミニ ウム に比 べ て最 も大 きい といえ る。 腐食 度 の順位 は鉄 、銅 、真 続 、 アル ミ
ニ ウム、 ステ ン レス鋼 で あ る。 銅 と真 続 が略 同程 度 、次 いで アル ミニ ウム とステ ン レス鋼
46 長崎大学教育学部糸己要 教科教育学 Nm36(2001年)
が略 同程度 で あ る。腐食 は金属 が陽 イオ ンと して溶液 中 に溶 出す る現 象 であ る。 一 般 に電 気 化学列 で貴 な電位 を もつ金属 は耐 食性 が良好 な場合 が多 い ことが知 られてい る。 アル ミ ニ ウムは電位 か らみれ ば耐食性 が悪 い よ うに思 われ るが、河 川環境 中で良好 な耐食性 を示
して い る。 その理 由は、 ステ ンレス鋼 と同 じく表面 が極薄 の酸 化膜 で覆 われ不働 態 化 した ことに よ る。様 々な環境 因子 があ る中 で金 属 腐食 の原因 を特 定 す ることは難 しいが、主 と して水 と酸素 による穏 やか な酸化 で あ る。 河 川 を取 り巻 く都市環境 は様 々な汚染物質 の人 為 的 な発 生源 であ る。 この よ うな物 質 が金 属 に付着 す ることによ り腐食 は非常 に促進 され
る もの と考 え られ る。
4.おわ リに
浦上 川水域 の河 川環境 の特性 が身 の回 りで使 用 されてい る金属材料 の特性 に及 ぼす影 響 につ いて調 べ た結 果 、次 に示す結論 を得 た。
浦上 川の下流域 は上流域 に比 べ て本実験 で用 いた金属材料 に と って腐食性 の強 い環境 で あ る。 河 口に近 い ほ ど この傾 向が強 い よ うで あ る。大気 中で は、鉄 が最 も腐食 され易 い。
流水 中では、鉄 が最 も腐食 され易 く、 この時 の腐食度 は最大値約3×10、7kg/TTP・Sが得 られ た。次 いで鋼 、及 び真録 が同程度 に腐食 され易 い。静水 中で は、鉄 が腐食 され易 い。土 壌 中では、銅 、及 び鉄 が同程度 に腐 食 され易 い。 ステ ンレス鋼 、 アル ミニ ウムにつ いて は、
それ ぞれ の雰 囲気 中で腐食度0.1×107kg/rrf・S以下 の数値 を示 して お り、何 れ も腐食 され 難 い。 中で もステ ン レス鋼 が最 も耐食性 が あ る といえ る。
本教材 の利 点 と して は、次 の よ うな点 が挙 げ られ る。 実験 に高価 な材料 、機器 や高 度 な 技術 を必要 と しない こと。季節 、場所 を選 ばず に身近 な 自然 の中で容易 に調べ られ ること。
色 々な発見 ・気付 きな どが期待 で きる こと等 で あ り、生徒達 の環境教育 には きわめ て有 効 で、腐食環境 を身近 な 自然現 象 の一 つ と して認識 を深 め、 自然環境 の保 全 ・創造 へ の意 欲 を高 めて行 くもの と思 われ る。
参考文献
1)相川雅弘、小林穀夫共編 :小学校学習指導要領の展開 総合的学習編 (明治図書、1999)86. 2)江 田 稔、三輪洋次編著 :中学校学習指導要領の展開 理科編 (明治図書、1999)94. 3)長崎市環境部環境保全課編 :環境保全行政 (平成10年度版 )(1999)141.
4)橋口隆吉編 :金属学‑ンドブック (朝倉書店、1969)251. 5)小若正倫他 :住友金属、19(1967)53.
6)柴田和信、上野康成、村上正文、堤 俊明 :長崎県衛生公書研究所報 (1997)43.