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英語学習者の自律学習支援 中間報告

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Academic year: 2021

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1 はじめに

 「英語学習者の自律学習支援」研究プロジェクトでは、学習者が真に「使える」

英語を習得するためには自律的学習態度を身につけることが不可欠であると考 え、自律した学習者を育成・支援するためにはどのようなリソースや制度が必 要か、またそのためにどのような指導が効果的か探求してきた。本稿ではこれ までの研究の取り組みと成果について報告する。

2 英語学習スタンプラリー

 語学学習者の自律学習を支援する一つの学習形態として、セルフアクセス学 習センター(SALC)などの学習環境を活用したセルフアクセス学習がある。

SALCは自己主導型学習を支援する様々な語学学習教材や設備と、理想的には 常駐の学習支援アドバイザーを備えており、学習者はSALCでアドバイジング を受けながら授業時間内外に自らの興味・ニーズに応じた教材や設備を用いて 自主的に学習を進めることができる(関屋・マイナード・クッカー,2010)。

 本プロジェクト始動に先立ち、参加メンバーはSALCに定評のある神田外国 語大学のSALC見学に訪れ、その充実した設備・プログラム内容・人的資源に 非常に感銘を受けた。その上で、そのような大々的な施設をすぐに湘南ひらつ 研究代表者 

河 内 智 子 英語学習者の自律学習支援

中間報告

共同研究報告

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国際経営フォーラム No.26

かキャンパスに設置することは現実的ではないとしても、キャンパス内に分散 する様々な既存の学習リソースを学生に紹介し、認識させることによりそうし たリースがより有効活用されるのではないかと考えた。そこで、①LL準備室、

②English Lounge、③図書館、④LL教室、⑤国際課それぞれの施設で活用で きるリソースを紹介するスタンプラリー冊子を作成し、2015年度初めに経営 学部・理学部の全新入生に配布した。また、2014年12月にこの取り組みにつ いて全国語学教育学会学習者ディベロプメント研究支部学会で発表した。

3 iPadを用いた多読・多聴学習

 また、本学部では2013年度より大量のやさしい英語文章を読むことにより 英語力を向上させる「多読学習」を英語の授業に導入すると同時に授業外での 自主的取り組みを推奨しているが、2014年度には多読学習のさらなる強化・

促進のため、ICTの活用を試みた。具体的にはiPadを複数台購入し、やさしい 英語図書とその音源がセットになっている多読・多聴用アプリを通じて学習者 が視覚・聴覚による大量英語インプットを受けることのできる環境を整えた。

この取り組みはまだ試行段階ではあるが、これまでiPadを通じた多聴・多読 を実践した全ての学生がこの学習方法を好意的に捉えている。今後さらなる教 材等の充実を図っていきたい。

4 英語自主学習プログラム

 2015年度からは、多様化する学生の英語能力やニーズに対応すべく、希望 学生に対して教員が授業外に英語学習の個別アドバイジングをする「英語自主 学習プログラム」を始動した。経営学部の1、2年生に希望者を募ったところ、

事前の予想を上回る80名の学生による参加申し込みを受け、現在7名の専任 教員が定期的に個別指導にあたっている。参加学生の英語能力は基礎から上級 レベルまでと幅広く、またニーズも基礎的文法の習得から留学準備まで多岐に わたり、改めて個別的自律学習支援の必要性が認識された。

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共同研究 英語学習者の自律学習支援

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5 おわりに

 国際化が進む社会において、コミュニケーション・ツールとしての英語習得 の必要性はこれまで以上に高まる一方で、学生の英語能力やニーズは多様化し ている。また、変化の激しい社会においては、学生が社会に出た後に必要とな る英語の質も刻々と変化していくであろうことが予測される。このような状況 下では、個人個人がその時々に必要な英語能力を発揮できるよう、生涯にわ たって自律的に学習することのできるスキルや態度を習得させることが肝要で ある。本プロジェクトでは引き続き、そうした自律学習を支援するための効果 的な教育方法を模索すると同時にその効果について検証していきたい。

参考文献

 関根康・マイナード ジョー・クッカー ルーシー(2010)「第8章 学習者の自律を支援す るセルフアクセス学習」小嶋英夫・尾関直子・廣森友人(編)(pp.193-212)『成長する 英語学習者―学習者要因と自律学習』大修館書店.

参照

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