第8回日本語教育推進議員連盟総会用資料
海外の日本語教育の現状と課題
ご説明内容
1.海外における日本語教育の現状
(1)全体
(2)地域別
2.国際交流基金の取り組み
3.海外における日本語教育の課題
・・・・ P2 ~ P6
・・・・ P12 ~ P13
・・・・・・・・・・・・・ P7 ~ P11
1.海外の日本語学習・日本語教育の状況
4,097 64,108 1,145 16,179 127,167 3,655,024 0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 1979年 1984年 1988年 1990年 1993年 1998年 2003年 2006年 2009年 2012年 2015年 日本語学習者数(人) 日本語教師数(人) 日本語教育機関数(機関) 過去36年間で、 学習者数は28.7倍 教師数は15.6倍 機関数は14.1倍に。 日本語学習者/教師/教育機関数の推移1.海外における日本語教育の現状
2初等教育7.6% (276,604人) 中等教育 47.3% (1,728,599人) 高等教育 28.5% (1,042,739人) 学校教育 以外(民間含む) 16.6% (607,082人) 東アジア 48.2% (1,763,420人) 東南アジア 29.9% (1,094,437人) 南アジア 1.1% (40,795人) 大洋州 10.7% (392,348人) 北米5.2% (190,599人) 中南米1.4% (49,789人) 西欧2.3% (83,559人) 東欧0.7% (27,154人) 中東・北アフリカ 0.1% (5,831人) アフリカ0.2% (7,092人) アジアの学習者が 全体の8割近く 中等教育過程での 学習者が全体の半数近く 学習者数の割合(計366万人)
<地域別>
<教育段階別>
1.海外における日本語教育の現状
1.海外の日本語学習・日本語教育の状況
1.海外における日本語教育の現状
(1)初等教育における日本語教育の拡大傾向
(2)学習者数は、教育制度改革などにより、
上位3か国(中国・インドネシア・韓国)で減少、
一方、多くの国では増加し、国・地域毎に傾向が多様化
(3)進出日本企業からの現地人材への日本語教育に
対するニーズ増加
(4)技能実習制度・EPAなど、日本への受け入れ人材の
育成のための日本語教育ニーズ増加
(5)特に東南アジアで民間日本語教育機関の学習者が増加
(6)学習方法の多様化(インターネット、
eラーニング 等)
自習者・独習者も一定数存在
海外の日本語教育の動き ニーズ・目的・手段の 拡大・多様化 4各国・地域の学習者数/ 機関数/ 教師数(学習者数順位)
【現状・課題】 <2,852人>半数が高等教育課 程の学生 ○トルクメニスタンでは2015年の 安倍総理訪問を機に中等・高等 教育で日本語教育が急拡大 ⇒教師・教材不足の解消 中央アジア 【現状・課題】 <1,763,420人>半数弱が高等教育課 程の学生 ○中・韓で初等~高等教育の全段階 で学習者数が減少したが、単位にはな らない課外活動の学習者数が増加 ○モンゴルでは2割超の学習者数増 ⇒多様な学習機会・方法の提供 東アジア 【現状・課題】 <190,599人>中等教育課程 と高等教育課程の学習者が 各々約4割 ○米国では初等~高等教育 の全段階で学習者増の一方、 教師人材不足と教育予算削減 によるポスト減が進行中 ○中西部~中央部等は日本 語教育が極めて弱い ⇒教員の新規養成、学習機会 が極めて少ない地域への展開 北米 【現状・課題】 <1,094,437人>8割弱が中等 教育課程の生徒 ○多くの国で学習者増。フィリ ピン、ベトナム、タイで大幅増。 ミャンマー、ラオスで急増。 ○中等教育課程は各国教育 政策の影響が大きい。 ○日本社会で活躍する日本語 人材の需要高 ⇒教員新規養成と現職教師研 修強化 東南アジア 【現状・課題】 <49,789人>6割弱は民間 学校等で学習 ○メキシコ、チリ、ペルーで 35%の学習者増 ○日系社会での日本語教 育は時代とともに「継承語」 と「外国語」の両面へと変化。 ⇒教員の新規養成、日本語 教育の基盤整備 中南米 【現状・課題】 <83,559人>3割弱は民間学校等で 学習 ○英・スウェーデン・仏で中等教育課 程の日本語教育導入校が拡大。 ○英国では初等教育の導入校と学習 者数が大幅増 ⇒教師育成と適切な教材の供給強化 西欧
1.海外における日本語教育の現状
6 < >内は各地域の日本語学習者数(2015年度時点) 【現状・課題】 <40,795人>4割強は民 間学校等で学習 ○日印の経済関係緊密 化に伴い日本語学習 需要増 ○スリランカ、ネパールで も学習者・教師数・日本語 教育機関数が増加 ⇒教員新規養成と現職教 師研修強化 【現状・課題】 <8,869人>5割強は 高等教育課程の学生 ○コートジボワール、 マダガスカルでは学習 者増 ○日本語教育未実施 の国も多い ⇒日本語教育の基盤 整備 アフリカ 南アジア 【現状・課題】 <392,348人>約半数が 中等教育課程の学生 ○9割超がオーストラリア の学習者。学習環境は、 州教育政策により多様 ○オーストラリアでは初等 教育課程の学習者も増加 ⇒教育の質の向上 大洋州2.国際交流基金の取り組み
6. 日本語教育方法の普及活動 (JFスタンダード、教材、eラーニング) 7. 日本語能力試験(JLPT) ②海外における日本語教授法及び 日本語学習者の能力評価の充実 8. 海外の日本語教育事情に関する情報収集・提供 ① 海外の日本語教育環境の整備 1. 日本語専門家の海外派遣 2. 日本語教育機関支援 3. 海外の日本語教師に対する研修 5. 日本語能力を生かしたキャリア形成支援 2014年~2020年までの7年間で3000人以上の日本語母語話者を 現地の日本語教師や生徒の日本語学習のパートナーとして ASEAN諸国を中心とするアジアに派遣日本語教師・機関・制度づくり
を支援する
世界の学習者が利用できる
共通基盤をつくる
4. 日本語教育の制度的導入・維持支援 各国の公教育での日本語教育を後押しするための各国機関等への働きかけ等 ③ “日本語パートナーズ”派遣 日本語を使う交流の機会を増やす 新たな取組みアザディ名称世界言語大学(トルクメニスタン)での日本語授業 将来、日本駐在や日本担当になる各国外交官・公務員に対する日本語研修 インターネット上の学習教材・ コースの開設(eラーニング) ラオスの中等教育課程の外国語科目での「日本語」導入支援 (パイロット校での授業風景)
2.国際交流基金の取り組み
82014年~2020年までの7年間で3000人以上の20歳から69歳までの日本語母語話者を、現地の 日本語教師や生徒の日本語学習のパートナーとしてASEANを中心とするアジアに派遣。 各国の高校などで、現地教師のアシスタントとして授業運営に携わり、日本語教育を支援す るとともに、派遣先校の生徒や地域の人たちに日本文化の紹介を通じた交流活動を行う。 日本語パートナーズ自身も現地の言語、文化、社会を学び、体験を日本に発信する。 【派遣実績】 第1期パートナーズ派遣前に安倍首相を表敬訪問
アジアとの交流強化: “日本語パートナーズ”派遣
国名・地域 2014年度 2015年度 2016年度 合計 1 インドネシア 48 74 156 278 2 タイ 29 52 99 180 3 マレーシア 8 20 38 66 4 ベトナム 10 12 41 63 5 フィリピン 5 9 10 24 6 ミャンマー - 1 5 6 7 シンガポール - 1 1 2 8 カンボジア - - 2 2 9 ラオス - - 1 1 10 ブルネイ - 1 1 2 11 中国 - - 5 5 12 台湾 - - 5 5 合計 100 170 364 6342.国際交流基金の取り組み
91か国・地域 287機関を認定 (平成29年3月末)