07/05/13
WHO Age-Friendly Cities(高齢者にやさしい都市)
グローバルネットワークへの参加案内
I.
グローバルネットワークについて
1. グローバルネットワークとは
WHOの
Age-Friendly Cities
(AFC、高齢者にやさしい都市)グローバルネットワークは、 世界中の全ての国や都市を対象として、2010 年初頭に立ち上げられました。本ネットワークは、 WHOが発表した『高齢者にやさしい都市づくりガイド (Global Age-friendly Cities: A Guide
)』 をもとに、高齢者および人口高齢化に配慮したまちづくりに努める国や都市の国際的なつなが りを強め、その活動を支援するためのものです。「高齢者にやさしい都市」の認定を受けるた め、あるいは認定を受けた都市のネットワークではありません。 2. グロバールネットワーク参加の利点 本ネットワークに参加する主な利点は、主に「情報の共有」です。各都市がそれぞれどのよ うな計画や評価、プロセスを経て、どのような施策を実施し、どれだけ成果を得ているのか、 他の都市から学ぶ意義は非常に大きいと考えられます。WHOでは、International Federation
on Ageing
と共同で、各都市の具体的な取り組みを共有し合うための、ウェブ上のポータルサ イト(http://www.agefriendlyworld.org/
)を立ち上げ、情報の共有を促進しています。このポ ータルサイトのユーザーを、都市の行政関係者のみならず、一般の人や NGO、その他の関係者 にも広げ、近況報告など、様々な情報発信の場として利用できるようにすることも、新たな試 みとして検討されています。また、ネットワークに参加している都市による、AFC国際会議(International Conference on Age-friendly Cities)
なども開催されており、高齢者にやさしい 都市づくりをするにあたり、どのような課題があるのか、特に各種サービスへのアクセスの充 実や都市設計などについて、活発な意見や情報の交換、優良事例の紹介などをする機会が設け られています。このようにして、ネットワークに参加している国や都市の間の連携を進めるこ とで、お互いに得られるメリットは大きいと考えられます。 3. 日本の各都市への期待 ネットワークでの情報共有は、原則として英語のみで行われるため、日本の都市にとっては、 日本からの参加都市が増えるほど、日本語での情報共有も可能となり、日本国内の参加都市間 での意見交換が可能になるなどの利点が増えます。ネットワークへの参加は、日本の都市の取 り組みを世界に紹介し、逆に世界の先進的な都市から知恵を学ぶ、貴重な機会になると期待さ れます。07/05/13
II.
グローバルネットワークへの参加と取り組み
本ネットワークでは、参加してから 1~2 年目に、各国や都市において「高齢者にやさしい都 市づくり」に関する計画を立て、実行に移す準備をし、それを 3~5 年目にかけて実行し、実行 開始から 3 年目(ネットワーク参加から 5 年目)を目途に、成果の評価とそれにもとづく計画 の修正を行い、その後、また新たな計画・実施・評価のサイクルを開始するという、継続的な プロセスを実施することが求められます。 グローバルネットワーク活動の流れ Step1:ネットワークへの参加 -必要事項の記入によるオンライン申し込み □参加を希望する自治体名、都市名、国名 □連絡先住所 □市長(自治体長)の氏名 □連絡窓口となる担当者の氏名、職務、役職名 □連絡窓口となる担当者のEメールアドレス □自治体の公式ウェブサイト、当該地域におけるAFC活動関連のウェブサイトのURL □国レベルでのAFC活動やネットワークへの参加状況 □グローバルネットワークへの参加表明と、参加してから2年以内に、次のStep 2に示される作 業を実施する旨を記した、市長および市政による公式文書(英文書)の提出 Step2:計画の立案 -2年以内に以下の4つの作業の実施 □高齢者の参加を保障する仕組みの確立 □ベースライン評価 □3年間の活動計画の立案 □経過・成果測定のための指標の同定、評価計画の立案 Step3:計画の実行と評価 -3~5年目にかけて活動計画の実行、評価、計画の修正・改善 □高齢者にやさしい都市づくりの持続的推進 □計画の進歩状況や活動成果等について報告07/05/13
Step1 ネットワークへの参加
-WHOの
Ageing and Life Course
のホームページ(
http://www.who.int/ageing/application_form/en/index.html
)から、ネットワーク加入へ のオンライン申し込みをします。この際、必要情報の記入はすべて英語で行います。 オンライン申し込みに必要な情報(英語で記入) 参加を希望する自治体名、都市名、国名 連絡先住所 市長(自治体長)の氏名 連絡窓口となる担当者の氏名、職務、役職名 連絡窓口となる担当者のEメールアドレス 自治体の公式ウェブサイト、およびその他の当該地域におけるAFC活動関連のウ ェブサイトのURL 参加を希望する自治体が、国レベルのAFC活動あるいはネットワークに参加して いるかどうか、という質問への回答(該当しない場合、つまり国レベルのAFC活 動・ネットワークがない場合には、答えは No とする) グローバルネットワークへの参加表明と、参加してから2 年以内に、Step 2 に記さ れた 4 つの作業を実施する旨を記した、市長および市政による公式文書(英文書) の提出(添付ファイルにて) 追加情報の記入(自発的な情報提供を希望する場合のみ。これも英語で記入。)o
当該都市の住民における高齢者(65 歳以上)の割合(実際の数値を記入)o
このプロジェクト実施のために利用できる予算の有無についての説明(予算額、予 算源、等)o
当該都市において、特に高齢者を対象に、現在計画中あるいは実施中の、その他の プロジェクトがあるか、という質問への回答(もしあれば、そのプロジェクトの内 容も記入)o
当該都市において、「高齢者に優しい都市」としてのベースライン評価をすでに実 施しているか、という質問への回答o
ベースライン評価を既に終え、上記質問項目で Yes と回答した場合は、その評価結 果を踏まえて作成された、今後の活動計画を提供(添付ファイルにて)07/05/13 Step2 計画 の立案 -本ネットワーク加入後は、1~2 年目の間に、少なくとも以下の 4 つの作業に取り組む必 要があります。その結果をもとに、高齢者にやさしい都市づくりに関する具体的な活動計画書 を作成します。 参加から 2 年以内に、以下の 4 つの作業を実施 AFCの一連の活動において、高齢者の参加を保障する仕組みの確立 これに関連して、都市行政と国の政府、地域社会、市民社会(NGO 団体や学術機関 を含む)との間の協力関係も構築します。 当該地域において、「高齢者にやさしい都市」としてのベースライン評価 この評価の方法は、各都市や地域の多様性を考慮して柔軟に捉えていますが、少な くともWHOのAFCガイドに明示された、以下の 8 つの重要領域については検討 する必要があります。 1. 野外スペースと建物環境 2. 交通機関 3. 住宅 4. 社会参加 5. 尊敬と社会包摂 6. 市民参加と雇用 7. コミュニケーションと情報 8. 地域社会の支援と保健サービス ベースライン評価の結果に基づいて、少なくとも3 年間の活動および計画の立案 他の自治体と協力関係を築き、お互いの計画を関連付けて、AFCへの取り組みを 自治体レベルで広げて行くことが理想的です。 計画実施の経過および成果を測定するための指標の同定、評価計画の立案 評価に用いる指標は、当該地域の特性や実情を考慮して選定するべきですが、それ を踏まえたうえで、WHOでは、国際比較なども可能にするような、グローバルな AFC指標と指標選定の標準的な方法の確立も進めています。
07/05/13 Step3 計画の実行と評価 参加から 3~5 年目にかけて、活動計画の実行 その進捗状況や成果に対する評価を行い、評価結果を参考にしながら、成功事例お よび新たに取り組むべき課題の特定と、計画の修正・改善を定期的に行う。 活動計画の一連の流れを5 年のサイクルで実施し、持続的に高齢者にやさしい都市 づくりの推進を行う。その際、直接指導や支援が必要な都市は、WHOあるいはネ ットワークの他の参加都市から、必要に応じて協力を得ることも可能。 AFCのウェブ上のポータルサイト(