• 検索結果がありません。

斜面崩壊と土石流 斜面崩壊 斜面崩壊が土石流化して, 甚大な災害を引き起こすことが地すべり多い 人家 (2009 年 7 月防府市豪雨災害 ) アジア航測撮影

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "斜面崩壊と土石流 斜面崩壊 斜面崩壊が土石流化して, 甚大な災害を引き起こすことが地すべり多い 人家 (2009 年 7 月防府市豪雨災害 ) アジア航測撮影"

Copied!
59
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成28年熊本地震による土砂災害の特徴

水・土砂防災研究部門 若月 強

1.熊本地震による土砂災害への対応

2 熊本地震による土砂災害の特徴

2.熊本地震による土砂災害の特徴

・斜面変動(斜面崩壊・土石流)の発生場所

・1990年と2012年の豪雨災害との比較

(2)

斜面崩壊と土石流

斜面崩壊が土石流化して,

斜面崩壊・

斜面崩壊が土石流化して,

甚大な災害を引き起こすことが

多い

斜面崩壊・

地すべり

人家

人家

2009年7月防府市豪雨災害)

アジア航測撮影

(3)

平成28年熊本地震による被害の状況

(4)

土砂災害による犠牲者

(5)

土砂災害による死者・行方不明者

阿蘇大橋 高野台 死者5名 行方不明1名 火の鳥温泉地区 立野川 死者2名 火の鳥温泉地区 死者2名 死者計9名、行方不明1名 国土交通省の情報をもとに作成

(6)

土砂災害による死者・行方不明者

阿蘇大橋

(7)

熊本地震による土砂災害に対する取り組み

○ 4/17-20 新潟大学との連携の下 熊本市内および阿蘇地域での土砂災害の被害状況調査 ○ 4/17 20 新潟大学との連携の下、熊本市内および阿蘇地域での土砂災害の被害状況調査、 及び現地ヒアリングを実施 (1名) ○ 4/21 「熊本地震による土砂災害と今後の注意点」 防災科研HPに掲載 ○ 4/21 熊本地震による土砂災害と今後の注意点」 防災科研HPに掲載 ○ 4/21 「熊本地震による土砂移動分布図」 防災科研HP、eコミマップ(災害対応支援地図) に掲載 (その後、5/2・5/13・6/28に更新) ○ 4/27-28 西原村役場および村内にて被害状況に関するヒアリングを実施 (1名) ○ 5/9-12 阿蘇山周辺の斜面崩壊調査 (2名) ○ 5/12 「GIS形式のレーダ雨量(九州)」 防災科研HPに掲載 ○ 5/19-22 阿蘇山 中央火口丘及び外輪山の斜面崩壊調査 (9名) ○ 5/31 「地震後の降雨に よる 土石流 に いて 防災科研HPに掲載 ○ 5/31 「地震後の降雨に よる 土石流 について」 防災科研HPに掲載 ○ 5/31-6/1 阿蘇山周辺の斜面崩壊調査 (3名)

(8)

4/21掲載 熊本地震による土砂災害と今後の注意点

・熊本地震による土砂災害と今後の注意点熊本地震による土砂災害と今後の注意点 山田・飯田 1.「地すべりには反復性があるため、特に地すべり地形の周辺地域では大規模な土 砂災害発生の危険性がさらに高くなっている可能性があります。」 2 「山沿いにお住まいの方はもちろん 火山性土砂は水を含むと流動性が高まるた 2.「山沿いにお住まいの方はもちろん、火山性土砂は水を含むと流動性が高まるた め山沿いから数100 m以上離れた場所にお住まいの方も注意をお願いします。」 使用した図と注釈 推定震度頻度分布: ・推定震度頻度分布: トリガ時刻2016/04/16 01:25, マグニチュード7.1, 最大計測震度 6 4 最大計測震度 6.4, ・地すべり地形分布図: 全国で過去に発生した大 全国で過去に発生した大 規模な地すべり変動(幅 約150m以上)の地形的痕 跡の分布図。 跡の分布図。

(9)

4/21掲載

土砂移動分布図

(災害対応支援地図に表示) 若月・竹田・ 青 青木・佐藤・ 猪股 初版:4/21 更新:5/2 更新:5/2 6/27

(10)

土砂災害警戒避難基準の引き下げ

-熊本県・気象庁・国交省

(11)

5/12掲載 GIS形式のレーダ雨量(九州)

・半減期72時間実効雨量半減期 時間実効雨量 三隅・前坂・平野・石澤 ・半減期1.5時間実効雨量 ・ 24時間積算雨量 ・実況降雨強度実況降雨強度 (実効雨量:地表面や土壌中に貯留されている水分量を近似的に表現したもの) 6月21日0時5分時点 (5分ごとに更新)

(12)

5/12掲載

GIS形式のレーダ雨量(九州)

-災害対応支援地図 三隅・前坂・平野・石澤

(13)

5/31掲載

地震後の降雨による土石流について

○5月21日の現地調査によって判明 山田・若月ほか ○南阿蘇村赤瀬(阿蘇大橋の西北西) ○地震後の降雨によって発生したと考 えられる土石流が確認された(図の青 矢印) 矢印)。 4月20日以降、調査までの約1ヶ月間 の降雨により新規に発生した。 (この間の最大雨量を記録した4月21 日(アメダス南阿蘇の日雨量113 mm、 最大1時間雨量24.5 mm)に発生した 可能性が高い) 可能性が高い)。 4月20日撮影の空中写真を詳細に判読 すると土石流が発生した流路脇では地 震によって小規模な斜面崩壊(図の黄 緑の範囲)が発生しており、この崩土 が流動化することで土石流となったと 考えられる 考えられる。 このように、地震により崩壊が発生 した場所やその周辺の地盤が緩んだ場 所では、100 mm程度の降雨でも土石 流が発生する可能性があるので注意が 必要です。

(14)

5/31掲載

地震後の降雨による土石流について

(15)

詳細空撮による被害状況把握

○ 5/9-12 阿蘇山周辺の斜面崩壊調査 (2名) 内山・斎藤・酒井 ○ / 阿蘇山周辺の斜面崩壊調査 ( 名) ○ 5/31-6/1 阿蘇山周辺の斜面崩壊調査 (3名) 梅雨前の状況等を把握するため 熊本市 益城町 西原村 南阿蘇村 阿蘇市の 梅雨前の状況等を把握するため、熊本市、益城町、西原村、南阿蘇村、阿蘇市の 上空600-1200mから、建物被害状況、断層、斜面崩壊、斜面上のクラック、熊本城 など、約5,000枚の写真を空撮。 →阿蘇市等に提供 →阿蘇市等に提供

(16)

まとめ:熊本地震による土砂災害への対応について

○防災科研では、熊本地震による土砂災害について、現地調査による情報収集 や土砂移動の発生箇所の特定、レーダー雨量の解析等を実施した。 ○情報提供 1.防災科研のホームページ(災害対応支援地図など) -土砂移動分布図 レーダー雨量 危険性の周知 -土砂移動分布図、レーダー雨量、危険性の周知 2.地元自治体への情報提供 詳細空撮デ タ 危険斜面に関するアドバイス 土砂移動分布図 -詳細空撮データ、危険斜面に関するアドバイス、土砂移動分布図 ○災害予測に関する課題 ・現状では、地震による土砂災害が発生する場所はわからない。地震後の降雨に よる土砂災害についてもわからない。 その理由は、地盤の状態(強度・水分)が不明であるためと考えられる。

(17)

1.熊本地震による土砂災害への対応

2 熊本地震による土砂災害の特徴

2.熊本地震による土砂災害の特徴

・斜面変動(斜面崩壊・土石流)の発生場所

(18)

土砂移動分布図の作成範囲

国土地理院が 若月・竹田・青木・佐藤・猪股 撮影した空中写 真を判読 黒線:4/16-20, 29撮影(主に地 震による土砂移 動) 黄緑線 :5/30-31撮影(5/30ま 31撮影(5/30ま での降雨による 土砂移動) 背景は, 国土地理院の 青線:7/5撮影 (7/5までの降雨 による土砂移 「標準地図」 による土砂移 動) 熊本県の北半分(天草、宇土、熊本、益城、阿蘇など)と大分県の一部(竹田市、由布市、別府市など)

(19)

土砂移動分布図の作成範囲

↓ 平野から山地(阿蘇カルデラ等)まで広範囲 ↑ 震源分布(Hi-net観測網) のほとんどの範囲をカバー 背景は, のほとんどの範囲をカバ 背景は, 国土地理院の 「色別標高図」

(20)

土砂移動分布図の作成方法

国土地理院「地理院地図」に掲載された載 2016年4月16日・19日・20日の空中写真を、真 災害前のGoogle Earthに掲載されている衛星画像と比較することで、地震による土砂 移動箇所を特定し、土砂移動分布図を作成した。一部では実体視も行っている。 追加撮影された場合は 新規に形成された土砂移動箇所を抽出した。 追加撮影された場合は、新規に形成された土砂移動箇所を抽出した。 土砂移動分布図は、斜面崩壊・土石流等による発生域・流下域・堆積域を判読したものです。発生域・流下域・堆積域の区 別はされておらずまとめて1色で塗られています。現地調査を十分に実施していない等の理由で、必ずしも正確な場所や判 読内容が記載されているとは限りません。

(21)

地震による土砂移動分布

地震による 地震による 土砂移動分布 赤色- 国土地理院4/16-20撮影の空中写 真を判読 阿蘇市 菊池市 ピンク色- アジア航測4/29撮 影の空中写真を判 大津町 大津町 背景は 南阿蘇村 西原村 背景は, 国土地理院の 「標準地図」 西原村

(22)

気象庁-推計震度分布図

阿蘇市 菊池市

斜面崩壊多発

阿蘇市 大津町 合志市 熊本市北区津浦町 死者2名 南阿蘇村 西原村 熊本市 菊陽町 高森町 死者2名 6/20~21の降雨による 土砂災害 熊本市 西原村 南阿蘇村 益城町 高森町 宇土市住吉町 死者1名 土砂災害 山都町 御船町 宇土市 宇土市椿原町 死者1名 http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/su ikei/201604160125_741/201604160125_7 41_505.html 甲佐町 宇城市 宇土市椿原町 死者1名 上天草市大矢野町 死者1名

(23)

土砂移動と地形

土砂移動の発生場所 地震 ・揺れが大きい ・断層のすべり量が 大きい 地形地質 ・急峻な山地地形 ・脆弱な火山噴出物脆弱な火山噴出物 背景- ・色別標高図(国 土地理院) 土地理院) ・活断層図(地震 調査研究推進本 部)

(24)

断層のすべり量の分布 –eコミマップより

久保久彦、鈴木亘、青井真(防災科学技術研究所)、関口春子

(京都大学防災研究所)) 近地強震記録を用いた平成28年

(2016年)熊本地震(4月16日1時25分、M7.3)の震源インバー ジョン解析(2016/5/12改訂版)

(25)

3エリアに区分

外輪山外側 外輪山内側 外輪山外側 水色- 平成24年豪雨 中央火口丘 平成24年豪雨 黄色- 平成2年豪雨 中央火口丘 平成2年豪雨

(26)

地震のみ 地震+地震後降雨 平成2年豪雨+平成24年豪雨 +地震+地震後降雨

中央火口丘エリア

黄色- 平成2年 震 +地震+地震後降雨 平成2年 豪雨 水色- 緩勾配斜面 平成24年 豪雨 赤・ピンク 高野台 赤 ピンク色- 平成28年 地震 高野台 死者5名 黄緑色- 地震後の 降雨 火の鳥温泉地区 降雨 (5/30ま で) 火の鳥温泉地区 死者2名 1.急勾配斜面(30°以上)で斜面変動は多いが、10 °~30 °の緩勾配斜面でも崩れている。 1.急勾配斜面(30 以上)で斜面変動は多いが、10 30 の緩勾配斜面でも崩れている。 → 軟弱なテフラが厚く堆積した地盤 2.崩壊後の降雨による斜面変動は少ない。 3.過去の豪雨災害の場所でも地震による斜面変動が発生している(急勾配斜面)。→ 同じ斜面が何度も崩れる。

(27)

中央火口丘エリア

(28)

中央火口丘エリア

(29)
(30)

中央火口丘エリア-急斜面の土層構造

Nc 簡易貫入試験 勾配は約40° 軟 崩壊深は約1m(他の崩壊は最大約3 m) ,cm 崩壊面 軟 弱 深度 若干 硬質 (いずれ 軟弱 ( ずれ も粘性土 -粘土・ シルト約 何度崩れても軟弱な地盤が再び現れる シルト約 55%) テフラ-火山噴出物のうち固体として地表に噴出される物質。火山砕屑物,火砕物と同義。 溶岩は含まれない (地形学辞典) 何度崩れても軟弱な地盤が再び現れる 溶岩は含まれない。(地形学辞典) 本報では,降下スコリア,軽石,火山灰といった軟弱な噴出物 黒ボク-腐食に富む黒色の土壌(A層)。黒ボクの大部分は火山灰を母材とする。(地形学辞典)

(31)

中央火口丘エリア-急斜面の土層構造

土層の写真 50 c m 5 0 m 0 cm 崩壊地脇: テフラ・黒ボクの運積土(再移動) 崩壊地直上: 20~30cmごとのテフラ・黒ボクの互層

(32)

中央火口丘エリア-緩斜面の斜面崩壊

勾配は約10° テフラ層の崩壊 勾配は約10 崩壊深は5~10 m テフラ層の崩壊

高野台

死者5名

死者5名

200m

(33)
(34)

中央火口丘エリア-緩斜面の斜面崩壊

勾配は約24° テフラ層の崩壊 崩壊深は不明 テフラ層の崩壊

火の鳥温泉地区

火の鳥温泉地区

死者2名

100 100m

(35)

外輪山内側エリア・外輪山外側エリア

外輪山外側

外輪山内側 外輪山外側

(36)

地震のみ 地震+降雨(5/30まで) 地震+降雨(5/30まで) 平成24年豪雨+地震

外輪山内側エリア・外輪山外側エリア

水色- 平成24年豪雨 +降雨(7/5まで) +降雨(5/30まで)+降雨(7/5まで) 平成24年豪雨 赤- 平成28年地震 黄緑色- 地震後の降雨 (5/30まで) 外輪山内側エリア(急勾配) 1.地震時の斜面変動が多い。 (5/30まで) 青色- 地震後の降雨震 (7/5まで) 外輪山外側エリア(緩勾配) ・斜面変動の多くは、地震時 に発生している。発 。 →降雨では崩れにくい。 ・内側エリアよりも崩壊数は 少ない 少ない

(37)

外輪山内側エリア-地震後の降雨による斜面変動

赤色- 地震による斜面変動 黄緑色 黄緑色- 地震後5/30までの斜面変 動 (4/21の降雨?、 ( 降 、 最大時間雨量21 mm・ 最大24時間雨量113 mm) 青色 青色- 5/30から7/5までの斜面変 動 (6/20-21の降雨?、 最大時間雨量69 mm・ 最大24時間雨量243 mm) 2.地震時の崩壊土砂 2.地震時の崩壊土砂 が再移動(一部は土石 流化) 3.地震により地盤が緩 んだ場所で崩壊が発生 4.降雨量の多い6月20 日~21日の方が斜面変 動が多く、規模も大きい

(38)

平成24年豪雨との比較

赤色- 地震による斜面変動 黄緑色- 地震後5/30までの斜面変 動 動 (4/21の降雨?、 最大時間雨量21 mm・ 最大24時間雨量113 mm) 青色- 5/30から7/5までの斜面 変動 変動 (6/20-21の降雨?、 最大時間雨量69 mm・ 最大24時間雨量243 mm) 阿蘇大橋 行方不明1名 水色-平成24年豪雨 最大時間雨量106 mm・ 最大24時間雨量508 mm 立野川 死者2名 行方不明1名 (H24)新所 死者2名 江戸時代中期 死者16名 最大24時間雨量508 mm 5.平成24年豪雨と、今回の地震及びその後の降雨との斜面変動の発生場所は異なる。 斜面が順番に崩れ る 度土砂が落ちきると暫くは安定する 死者2名 死者16名 (西山ほか,2014) →斜面が順番に崩れている。一度土砂が落ちきると暫くは安定する。 6.24時間雨量500 mmで崩れなかった場所が、わずか100mm~250 mmの雨量で崩れている。 →前ページ1,2

(39)

豪雨により崩れやすい場所

水(地中水)が集ま

りやすい

急な斜面

りやすい,急な斜面

地中水

の流れ

(40)

地震のとき崩れやすい場所

急な斜面

豪雨のときの

斜面崩壊・地す

斜面崩壊

地す

べり

地震のときの

斜面崩壊・地

すべり

地震ではあらゆる場所で崩れる可能性がある

(41)

外輪山内側エリア・外輪山外側エリア

斜面崩壊の模式図

外輪山外側斜面- テフラの崩壊

斜面崩壊の模式図

外輪山内側斜面- 凝灰岩 テフラの崩壊 凝灰岩・テフラの崩壊 以下の文献の図に加筆- 竹 敬 蘇 竹 地 お る森林 砂災 竹下敬司(1991)阿蘇・竹田地区における森林と土砂災 害.平野宗夫研究代表,科研費研究成果報告書「1990年 7月九州北部豪雨による災害の調査研究」,234p.

0.5~2 km

(42)

外輪山内側エリア

勾配:30°(急崖部は37°) 阿蘇大橋 崩壊厚:5~10m?(目視による) 凝灰岩・テフラの崩壊 阿蘇大橋 行方不明1名 凝灰岩 テフラの崩壊

(43)

外輪山内側エリア

急崖部(約37°) 急崖部(約37 )- 凝灰岩・安山岩 (中期更新世、先阿蘇火山岩類) 凸凹している

(44)

外輪山内側エリア

凝灰岩の亀裂 凝灰岩の亀裂 に沿った 岩盤剥離崩壊 風化凝灰岩又 はテフラからな る急勾配斜面 る急勾配斜面 の浅層崩壊

(45)

外輪山内側エリア

立野川 死者2名

運積土(再移動堆 積物)の崩壊?

(46)

外輪山内側エリア

外輪山外側 外輪山内側 外輪山外側 水色- 平成24年豪雨 平成24年豪雨 黄色- 平成2年豪雨 平成2年豪雨

(47)

平成24年九州北部豪雨

災害時の6時間雨量 災害時の6時間雨量 阿蘇カルデラの北 ・阿蘇カルデラの北 側(阿蘇市)のみに 激しい降雨 ・西側と東側での降 雨の違いはほとん ど無い 出典:山本ほか(2014)2 012年7月12日に熊本 012年7月12日に熊本 県で発生した豪雨と洪水 災害の特徴.自然災害 科学

(48)

平成24年九州北部豪雨

三隅・前坂・平野・石澤 GIS形式の レーダ雨量 (九州)- 防災科研 ・阿蘇カルデラの北 側(阿蘇市)のみに 激しい降雨 ・西側と東側での降 雨の違いはほとん ど無い ど無い

(49)

テフラの厚さ-東側外輪山外側斜面

(単位はm) 52ka 45ka 40ka 39ka 31ka 18ka 31ka 18ka 宮縁ほか2003_阿蘇火山における過去約9万年 間の降下軽石堆積物 中央火口丘の東北東方向にテフラが集積しやすい →斜面変動が発生しやすい

(50)

外輪山外側エリア

平成24年豪雨+地震 水色平成24年豪雨 外輪山外側エリア(緩勾配) 平成24年豪雨+地震 +降雨(5/30まで)+降雨(7/5まで) 大津町古城 平成24年豪雨 赤- 平成28年地震 外輪山外側 リア(緩勾配) ・斜面変動の多くは、地震時 に発生している。 →降雨では崩れにくい 大津町古城 黄緑色- 地震後の降雨 (5/30まで) →降雨では崩れにくい。 ・内側エリアよりも崩壊数は 少ない (5/30まで) 青色- 地震後の降雨震 (7/5まで)

(51)

外輪山外側エリア

(52)

清正公道(大津町古城)

石澤・檀上 レーザー測量 Nc 580 縦断形 540 560 Z(m) , cm 480 500 520 深度 , テフ ラ 0 50 100 150 200 480 576 横断形 ラ 0 10 20 30 40 50 60 70 560 562 564 566 568 570 572 574 a'-a 554 556 崩壊面 Z(m) 0 10 20 30 40 50 60 70 544 546 548 550 552 554 b'-b 512 514 c'^c 崩壊面 0 10 20 30 40 50 60 70 506 508 510 Δd(m) 斜面勾配:24° 崩壊厚:5.5 m

(53)

テフラの厚さ-西側外輪山外側斜面

13m 3m 粘性土・礫質土 火山灰質粘性土・礫質土 8m 表土・粘土質礫質土 崩壊地_大津町古城 10mくらい? 1m 粘性土 7m 黒ボク・ローム・未固結土砂 10mくらい? 2m 表土・崖錐堆積物 1m 粘性土 平成28年(2016年)熊本地震 復興支援 ボーリング柱状 図 緊急公開サイト(一社)全国地質調査業協会連合会

(54)

火山灰質土層の物性

粒度組成- 粘土・シルト42-70%,砂・礫27-58 % せん断強度-0 6 0.7 0.8 0.9 1 fin er 阿蘇_一の宮宮地_崩壊地脇_ 表層1m深 160520-09 阿蘇_一の宮宮地_すべり面 160520-10 蘇 箱 ボ 阿蘇_大津町古城_すべり面 0 2 0.3 0.4 0.5 0.6 M ass ra ti o f 阿蘇_箱石峠_すべり面_黒ボ ク 160520-17 阿蘇_箱石峠_すべり面_テフ ラ 160520-18 阿蘇_大津町古城_すべり面 160522-10 0 0.1 0.2 0.001 0.01 0.1 1 10 100 Grain size (mm) 160522 10 阿蘇_大津町古城_表層1m深 160522-11 Grain size (mm) ・自然状態 c = 126 1 gf/cm2 ・飽和状態 c = 44 9 gf/cm2 飽和透水係数と乾燥密度-c 126.1 gf/飽和透水係数と乾燥密度-cm , φ= 30.8° c 44.9 gf/cm , φ= 29.3° 表層土の透水性は高く,すべり面付近 の透水性は低い傾向があるがばらつ きが大きい →すべり面より深部にもある程度浸透 すると考えられる

(55)

安定解析(無限長斜面)-外輪山外側斜面の崩壊

地震 阿蘇_大津町古城 目的:地震時の水平加速度を推定する。 (それ 外 条件は実測値を与える) 地震 撹乱試料 自然含水比 (それ以外の条件は実測値を与える) m) 水平加速度 (G A/ ) 崩 壊厚( (G, A/g) 崩 斜面勾配(degree) 0.29 G(水平加速度) で崩壊 [参考:震度6, 約0.25G-0.4G, 理科年表] テフラの強度が同じと仮定した場合 南西7.5kmのK-net 大津では, 4/16に最大0.68G (669gal、3成分)を記録 テフラの強度が同じと仮定した場合、 高野台の崩壊には、0.6Gが必要

(56)

安定解析(無限長斜面)-外輪山外側斜面の崩壊

降雨 阿蘇_大津町古城 目的:降雨時の地下水位(m値)を推定 し 最低限必要な雨量を見積もる 撹乱試料 飽和含水比 m = 0 (地下 水 m = し、最低限必要な雨量を見積もる。 (それ以外の条件は実測値を与える) 0 水 位発生 せ m = 1 (地下 水 0.5 厚 (m) せ ず) 水 位が地表 面 崩壊 厚 面 ) m = 0 5 (地下水位が崩壊厚の半分)で崩壊 斜面勾配(degree) m = 0.5 (地下水位が崩壊厚の半分)で崩壊 → 最低でも450 mmもの降雨が必要 (0.15g H2O/cm3 * 600 cm * 0.5) m=1 0.5 0 降雨による崩壊は発生しにくい

(57)

土砂災害警戒区域と崩壊箇所

土砂災害警戒区域と 土砂災害警戒区域と 崩壊箇所は、ほとん ど一致していない。 死者が出た被災地4 箇所中、警戒区域に 指定されていたのは 指定されていたのは 1箇所のみ

(58)

2012年豪雨災害と土砂災害警戒区域

豆札 死者1名 赤で囲 た土石流は 赤で囲った土石流は、 警戒区域に指定され ていない。(死者5名) 福岡 死者5名

(59)

まとめ:熊本地震による土砂災害の特徴

○今回の地震では、主に震度5強以上を記録した熊本県の中~北部と大分県の一部で斜面変動 ○今回の地震では、主 震度 強以 を記録した熊本県の中 北部 大分県の 部で斜面変動 が発生したが、その中でも揺れが大きく軟弱な火山噴出物と急勾配斜面が多い阿蘇山周辺での 発生数が多かった。 ○阿蘇山周辺の斜面変動 1.中央火口丘エリアは、テフラの斜面崩壊が多数発生しており、急勾配斜面(30°以上)だけでな く、30°未満の緩勾配斜面でも崩れている。急勾配斜面では平成24年豪雨と同じ斜面で再発した 崩壊も多い。 2.外輪山内側エリアは、凝灰岩の急崖とテフラ斜面が縦断方向に連続しており、今回の地震では 凝灰岩 急崖 平成 年豪雨 は 斜面からそれぞれ斜面崩壊や土石流が始ま る場 凝灰岩の急崖、平成24年豪雨ではテフラ斜面からそれぞれ斜面崩壊や土石流が始まっている場 合が多く、中央火口丘エリアより発生数は少ない。 3 外輪山外側エリアは テフラが厚く堆積した緩勾配斜面が多く 斜面変動の発生数は最も少なく 3.外輪山外側エリアは、テフラが厚く堆積した緩勾配斜面が多く、斜面変動の発生数は最も少なく、 平成24年豪雨ではほとんど斜面変動が発生しなかった。 ○地震後の4月21日には最大24時間雨量113 mm 6月20日~21日には最大24時間雨量243 mm ○地震後の4月21日には最大24時間雨量113 mm、6月20日~21日には最大24時間雨量243 mm の降雨がそれぞれ発生した(アメダス南阿蘇の値)。これらの降雨により主に外輪山内側エリアに おいて斜面変動が発生したが、降雨量の多い6月20日~21日の方が斜面変動数が多くて規模も大 きかった きかった。 今まで以上に強い降雨が発生した場合には、更に斜面変動の発生数や規模が増大する可能性が 高いので、注意が必要である。

参照

関連したドキュメント

東京都北区勤務時間外の災害等に対応する非常配備態勢に関する要綱 19北危防第1539号 平成19年9月6日 区長決裁 (目 的) 第 1

○防災・減災対策 784,913 千円

東京都環境局では、平成 23 年 3 月の東日本大震災を契機とし、その後平成 24 年 4 月に出された都 の新たな被害想定を踏まえ、

防災 “災害を未然に防⽌し、災害が発⽣した場合における 被害の拡⼤を防ぎ、及び災害の復旧を図ることをい う”

⇒規制の必要性と方向性について激しい議論 を引き起こすことによって壁を崩壊した ( 関心

斜面の崩壊角度については,添付第 2-20 図に示すとおり,安息角と内部摩

ただし、災害面、例えば、陸上輸送手段が寸断されたときに、ポイント・ツー・ポ イント で結べ るの は航 空だけ です。 そう いう 意味で は、災 害時 のバ ックア ップ機

災害時の支援(受援)計画を実現可能かつ より良い活動をするために、平常時から静岡