原
著
地 域
在
宅
高 齢 者
に
お け
る
最
大 サ イ ド
ス
テ
ッ
プ
長
と
運
動 能 力
お
よ
び
転
倒
と
の
関
係
*藤 澤 宏 幸
* *’
#武 田 涼 子
植 木 章
三
河 西
敏 幸
高 戸 仁 郎
島
貫
秀 樹
本 田
春 彦 芳 賀 博
要旨
本 研 究
の目的
は,
地 域在
宅高 齢 者
にお ける最
大 サ イ ドス テ ップ 長 (MSSL
)
と 運 動能 力
お よ び 転 倒 との関 係
につ い て検 討 す
る こ とであ
る。対 象
は宮 城 県 米
山町
お よ び 大 郷 町 に在 住
で平 均 年 齢
75
歳(
範 囲
:70
歳
〜85
歳 )
の971
名 (
男 性
368
名
,
女 性
603
名 )
と し た。
測 定項
目 は 長 座位 体 前屈
,
握力
,
膝 関 節 伸 展
筋 力
,
股 関節外 転 筋 力
,
開 眼片
脚 立位 保 持 時
問,
Timed
“
Up
andGo
”
test,
MSSL
,
最 大 歩 行 速 度,
歩 幅,
歩 行 率
であ
っ た。結 果
,
MSSL
と歩 行指 標
との関係
に おい て,
年 齢
を統 制
し た偏 相 関 係
数 は最
大 歩行
速 度 で0
,
63
,
歩 幅
では0
.
67
であっ た。
重 回帰
分析
で は,MSSL
に影
響 を 与 え る 因 子 と し て 歩行 能力
とバ ランス能 力
の寄 与
が相 対 的
に高
かっ た。
ま た,
下 肢 長で標準
化 し たMSSL
が1
.
00
以 ヒの群
では,
転 倒
の オッズ 比 が有 意
に小
さか っ た。結 論
と して,
MSSL
は側 方
へ の動 的
バ ラン ス の指 標
と して有
用であ り,
サ イ ドス テッ プの能 力 を高
める こと は転 倒
の危 険性
を減 少
さ せ る可 能 性
のあ る こ と が示
唆 さ れ た。
キ
ー
ワー
ドサ イ ドス テ ッ プ
,
運 動 能 力
,
バラ ンス は じ め に立位
での側 方 重 心 移 動 は
,
日常 生 活
にお け
る基 本 動 作
の重 要 な 要素
であ
る。特
に歩 行
では 立 脚相
に お け る 側方
重心 移動
とそ
の制 動
が安 定 性
に関
して重 要 な役 割
を 担っ ているD 。ま
た,
側 方 重 心 移 動 動 作
の一
つ であ
る横 歩
き動作 (
サ イ ド
ステップ) は
,
日常 生 活
にお
いて頻 繁
に用
い ら れ て お り, さ ら に 側方重 心 移 動
と制 動
の練 習
とし て 運動 療 法
の中
にも取 り入 れ られ
るこ とが 多
い 2)3}。 サ イ ドステ ップを
バ ラン ス の視 点
か ら考 え
る と,
側 方
へ の動
的
バ ラ ン ス 能 力 が 安 定 し た 動作
遂行
の た め に重
要であ
る。
す な わ ち,初 期
に は閉脚 立位
か ら片脚 立 位 とな
っ て前
額 面 上 に お け る 足 圧中心 と重 心 線
の差 を
つく り
だし
,
重 力
に よ る モー
メ ン ト に よっ て体
重 心 を一
ド側方
へ 移 動 す る。
その後
,
体 重 心
の運 動 量
とド肢 伸 展
に よる床 反力
の *Relationship
between
Maximum Side
.
stepLength
and
Pt
’
loterAbility or FaUs amorlg
Comrnunity
−
Dwelling Otder Adut匸s*
*
東北文 化 学園大 学 医療 福 祉 学 部
〔〒981
−
8551 宮城県f
[[1台 市 青 葉 区 国 見6一
弱一
1}Hiroyuki Fujisawa
,
RPT.
PhD,
Ryoko Takeda,
RPT.
MS,
ShozoUeki
,
PhD,
Toshiyuki Kasai,
PhD,
Jinro
Takato.
PhD,
HidekiShimanuki
,
Haruhiko Honda,
Hiroshi Haga.
PhD: Faculty QfMedica[Science and IVetfare
,
Tohoku Bunka Gakuen University#
E
.
mail :fujisawa@rehab.
tbgu.
ac.
jp
く受付 凵 2DO5年4月20凵
/
’
受理 日 2005年7月23日 ) 側 方 成 分 を 利 用 し.
再 び 閉 脚 立 位 に な るのであ る4 }。
こ の際,
ステ ップ 長 を大 き くす れ ば す る ほ ど,
片 脚 立 位 期 に おけ
る足
圧中心
と体
重心 線
との距 離
が 大き く
なり
,
再
び 閉 脚tf
’
位 で 静 的 に 安定
し た 状態
へ 戻 す た め に は良 好
な 動 的バ ラン ス が 必 要 と な る。
そ れ ゆ え,
最 大サ イ ドステッ プ 長 (maximum side
−
steplength
,
MSSL
) を 測 定 する こ と に よっ て
,
側
方
へ の動 的
バ ラン ス能
力
を評
価
で き るも
の と考
えて い る。
一
方
,
高 齢 者
の転 倒
が社 会 問題
と なっ て久
しいが,
転
倒 予 防
に関 す
る効 果 的
な 運動 種
目につ い て十分
な検 討
が成
さ れ てい る とは言
い難
い。
Gardner
らは5〕,
転 倒 予
防 に関 す
る介入 効 果 を比 較 検 討 し
,
今 後 異 な
る高 齢 者
の グ ルー
プに対
して転 倒
の危 険
を より低 くす
る た めに,
最 も
効 果 的 な 運 動の種 類,
頻 度,
期 間,
強 度 を確 定 す るこ と が 必要
で あ る と提 言
してい る。
ま た
,
転 倒 闘 題 と は 別 に,
歩 行 速 度 が在
宅 高 齢 者の 日常
生活
活 動の自 立 度 を 推 定 す る 指 標 と して重 要 で あ るこ と が報 告 さ
れており
6〕,
歩 行 能 力
を向
上 させ る た めの効
果 的 な運 動 種 目
の特 定 も重 要 な課 題
であ
る。
我
々は そ
の よう
な 運動 種
凵の一
.
つ と し て サ イ ドステ ップ が有 用
であ
る と考
え ている。
以 ヒよ り
,
本 研究
は 地 域在
宅 高齢
者
にお け るMSSL
と 運 動 能力
お よ び転
倒 との関係
につ い て検 討 す
る こ と を392 理 学 療 法 学 第
32
巻 第7号 表1 被験 者の年 齢 と身 体 特性 年 齢 〔歳 ) 対象
者 数 70−
74 75−
79 80−
84 全体 男性 :148
男
’
圏
主: 女性 :
294
女性 : 合 計 : 442 合 計; 148 男
」
匪 : 72 男 性.
: 368213
女性 : 96 女 性:603
361
合 計 : 168 合 計 : 971mean
SD
meanSD
meanSDmean
SD
身 長 (cm ) 棘 果 長 (cm ) 体重 〔kg) BMI 160.
Ol47.
2151.
580.
874.
976.
962
、
354、
757.
324
.
325.
2249 610998107165 55833499a & 3a 158.
5145.
7151.
080.
374877.
059
.
751
.
855
.
123
、
724.
424.
1 4.
9 156.
2 6.
1 5.
l l43.
8 5.
4 8.
1 149ユ8
.
4 3.
6 79.
6 3.
83
.
7
74
.
4
3
.
7
4
.
6
76
.
6
4
.
58
.
6
56
.
2
8
.
5
Z4
49
.
5
7
.
8
8
.
8
52
.
4
8
.
7 2.
8 23.
0 3.
1 3.
3 23.
9 3.
7 3.
1 23.
63
,
4 158.
6 5.
6 146ユ5
.
3
150
.
9
8
.
⊥ 80.
4 3.
874
.
8
3
.
8
76.
9
4
.
760
.
1
9
.
0
52
.
9
8
.
5
55.
6
9、
4 23.
8
3
,
0
24.
7 3.
6 24.
43
.
4
BMI
;body
mass index.
目 的とし て 行っ た
。
ま た,
各 測 定 項 目に関 して加 齢 変 化,
性 差
につ い て も検 討
し たの で報 告 す
る。方
法
ユ,
対 象
宮 城 県 米
山 町(
人冂1
ユ,
235
,
平 成
15
年
8
月
1
日時 点 )
お よ び 宮 城県
大 郷 町 (人口9
,
877
,
平
成15
年
8
月
1
日時
点 )
に お け る在
宅高 齢 者 (
70
歳
以 上85
歳 未 満
)で,
転
倒 予 防検 診
の会
場 調査
に参
加 し た1062
名
のう
ち,
本 研
究の 検 討 項 目 につ いて全て実 施で き た971
名 (
男
性368
名
, 女 性603
名
) を対 象
と し た(
表
1
)
。
対 象 者
の平 均
年
齢
は75
歳 で あっ た。
対 象 者
に は検 診
の趣 旨
を十 分
に 説 明 し,
書 面に よ る 同 意 を得
た 後,
体 力
測定
お よ び聞
き取 り調 査
を行
っ た。転 倒 予 防 検 診
は,
平 成
15
年
8
月
か ら9
月
にか けて実 施
し た。米 山 町
,
大 郷 町
とも
に宮 城 県
の県
北に位 琶 し,
農業
が 町の基幹
産業
と なっ てい る こと が共
通点
と してあげ
ら れ る。
2
.
測 定 項H
お よ び 方 法 1) 転 倒 歴聴 き取 り調 査
に て過 去
1
年 間
の転 倒
の有 無 を 調 査
し,
2
回 以 上 転 倒 経 験の あ る 対 象 者 を 抽 出 し た。
転 倒 は,
「
故 意
に よ らず 身 体
バ ラ ン ス を 崩 し, 膝よ り上 の身
体の一
部
が地 面
や床
にふ れ た場
合
」
と定義
した。
2
) 長 座 位 体 前 屈 柔 軟 性の指 標と して測 定 した。
対 象 者に ト分 な 予 備 運動 を行
わ せ た後
,
長座 位
で両 足 底 全 体 を測 定 器
に接 触
さ せ る よう指 示
し た。
次
に,
両膝
関節
を 可能
な限 り伸
展さ せ た状 態
で体 幹
お よ び股 関 節
の屈 曲運 動
を行
わ せ,
そ
の足 底 か ら
の指 尖 ま
で の距 離 を測 定 した
。測 定
回数
は2
回 と し,
解 析
に は2
回 の測 定 値
のう ち最 大 値
を 用い た。
3
> 握 力
上 肢 筋 力
の指 標 と
して測 定
し た。
対
象
者
に は 立位
にお いて握 力
計 を身体
か ら離 し た 状 態 で 最 大努 力
にて握 る よう指 示
し た。
握 り幅
は手 指
MP
関節
を伸
展 し た 状態
で,
ハ ン ドル がMP
関節
とPIP 関節
の 問 に位
置 す る よう
調 整 し た。測 定
回数
は2
回 と し,
解
.
析
に は最 大値
を 用いた。
4
) 膝 関 節 伸 展 筋 力
下 肢 筋 力
の指 標
と して測 定
し た。被 験 者 を測 定 用 椅 子
に座 ら せ,
大腿 部
と体 幹
をベ ル ト に て椅 子
へ 固定
し た。測 定 肢 位
は膝 関 節 屈 曲
90
度
,
股 関 節 屈 山
90
度
と し,
対
象 者
にはセ ンサ(
OG
技 研 製
:GT −30,
アニ マ社 製
MT
−
1
)
の付
い たレバー
アー
ムを蹴
る よう
に膝
関節 伸
展す
る こと を指 示
し た。
こ の時
の,
等
尺性 収 縮
に よ る最 大 伸
農筋 力 を測 定
した。
金 属 製
の レバー
アー
ム に 固定
さ れ た筋
力 測 定
用セ ン サを,
その ド端
が内
果の最 突 出
部の高
さに来
るよう
に調 節 し
,
膝 関 節 運 動 軸 (
大 腿 外 側
ヒ顆 ) か ら
センサ中央 部
まで の距 離
を下 腿
アー
ム長
と して布
メジャー
に て測 定 し た。
測 定 回 数 は 左 右1
回 と し,
解 析には ド 腿アー
ム長 とセ ンサ部
に お け る力
の積
であ るモー
メ ン トを算 出
して 用い た。
左 右
の測定
川頁序
は 乱数
表
を 用い て 無 作為
化 し た。
5
) 股 関 節 外 転 筋 力下
肢
筋
力
の指 標
と し て測
定
し た。
被験 者
を測 定川
ベ ッ ドに 背 臥 位に寝 か せ,
体 幹 お よ び 測 定 肢 と 反 対 側の大 腿 部 を 股 関 節 外 転0
度でベ ル ト を 用い て ベ ッ ドへ 固 定 した
。 さら
に,
筋 力 測 定 用
セ ンサ(
アニ マ社 製
:MT −1
)
を非 伸 縮 性
ベル ト に て測定肢
の大
腿外
側上顆に合
わ せ て固 定
した。測 定 肢 位
は股 関節 外 転
0
度
と し,
等 尺 性 収 縮
による最 大 外 転 筋 力 を測 定 した
。また
,
大 腿
アー
ム長
は大
転 子
の最 突
出部
か ら センサ部
中央 ま
でと
して布
メジ
ャー
を 用いて測 定 し た。
測 定 回 数は左 右 ユ回と し,
解析
に は 大 腿アー
ム長 とセ ンサ 部 に お け る力
の積
であ
る モー
メ ン ト を算
出 して用い た。左 右
の測 定 順 序
は乱 数 表 を用
い て無 作 為 化 し た、
6
)
開 眼片脚
・
乞位 保 持 時 間
静 的
、k
位
バ ラン ス の指標
と して測 定
し た。
測 定
は裸
足 で 行い,
攴 持 側は楽に支 持出来る方を対 象 者に 選択さ せ た,
両 千 を腰
に当
てた状 態
で片 脚 立位 を 行 わ
せ,
挙
H
側
の 足部
が支 持 側
の下肢
へ触
れな
い よう
に注 意 し
た。測 定
は一
側のみ とし,
挙上側の足 部が離床
し た時点
か ら,
再
び接 床 す
るま
で時 間 を
ス トッ プウ ォッ チ に て測 定
し た。測 定
回数 は
2
回,
測 定 時 間
は最 大
30
秒 ま
で と し たt.
解
析
に は2
回の測 定
f
直
のう
ち最
大値
を 用い た。
7
)Timed
“
Up
&Go
”
test動 的
立位
バ ラ ン ス の指 標
と して測 定
し た。
測定
はPodsiadlo
ら7, の方 法
に し た がい,
裸
足に て行
っ た。
こ の全 動 作
の所 要 時 間 を
ス トッ プウォッ チ にて計 測 し
た。 測定
回数
は2
回 と し,
解 析
に は2
同の平 均 値
を用
いた。
8
) 最 大サ イ ドステ ッ プ長
(MSSL
)側 方へ の重 心 移 動 能 力 お よ び 動 的バ ラン スの
指 標
と し て測定
し た。
サ イ ドス テッ プの誘 導 路
とし
て7m
の直
線ラインを 引 き,
開 始位
置に ス ター
ト ラ イ ンを誘 導 路
に 対 し て垂 直
につ け た。
被 験 者
に は,
進 行 方 向
の足 底 外 側
を
ス ター
トライン に平 行
に合
わ せて閉 脚
立位
と な り,
そ こか ら 可 能 なか ぎ り大 き く
サ イ ド ス テ ッ プ (開 脚
) し て 冉 び閉脚 立 位
にな
るよう
に指 示 し
た。動 作 中
には 上肢
で体 を 攴持
し ないこ と,
ま
た ジャ ンプ しな
いこと を注 意
し た。
動 作
が終
ゴし た時点
で,
進行 方 向
の足 底 外 側 をマー
ク し てス ター
ト
ライ
ンか ら
の距 離 を計 測
し た。測 定
は裸
足 に て実 施
し,
以
下の2
つ のノ
∫法 を用
い た。第
ユ に連 続
5
歩ステッ プ を 繰 り返
して1
歩 当
たり
の ス テ ッ プ長
を算
出 す る方 法 (
5MSSL
),
第
2
に1
歩
だけ
ス テ ッ プし
てそ
の距 離 を 測定 す
る方法
(lMSSL )であ
っ た。事 前
に左 右の 下 肢 長 (練
果長
)を 布
メ ジャー
に て測 定
し,
その左 右 平 均値
で最 人
サ イ ドス テ ッ プ長
を除
して標 準 化
し た。
測 定 順 序
は IMSSL,
5MSSL
の順 と して,
左 右につ い て は乱数 表
を 用いて無 作 為 化
した。
ま た,
測 定 中 は検
者の一
人が 必 ず 被 験 者
の後 方
に立 ち,
転 倒
を予 防
し た。
g
)歩 行 能 力
11m
の平
坦 な 歩行
路の3m
と8m
の 地 点に ラ イン を貼 り
,
歩行 開始 後
か ら3m
のラインを 越 え て 足 部 が接 床
し
た時 点
か ら8m
の ラインを越
え て接床
す る ま で の所
要
時 間 と 歩 数,
歩 行 距 離 を 測定
した。
歩 行 課
題は,
「自 由
速 度」
の歩 行 と
,
「
最 大 速 度 」
の歩 行
とし
,
測 定
は裸 足
にて行
っ た。 測定 順 序
は自由 速 度
,
最
大速 度
の川貝と し た。
また,
他
の指 標
と相
関 を検 討 す
る際
,
下肢 長
を用
い て測
定 値 を標 準 化
した8)。 その際
,
平均
下肢 長
は全対 象 者
の平均 値 を用
い,
ド肢 長
は各対 象 者
の左 右平 均 値 を用
いた。3
.
統 言
十解 †
斤
体 力 測 定
の各項
目につ い て平均 値
と標 準 偏
差 を 算 出 し た、
.
ま
た,
年 齢
(
3
水 準
:70
−
74
,
75
−
79
,
80
−
84
歳
),
性 別
〔2
水 準
:男
,
女
)の2
要 因
が測 定 変
数 に対
す る影
響
を検 討
す る た め に2
元 配 置 分 散 分 析 を 用いて 検 討 し た。
ま た,
年 齢 の 効果 に 対 す る 多 重 比 較 に は,
Bonferroni
検 定 を用
い た。さ
ら に,
測 定 項 目間
の関係
を検 討 す
る た めにビア ソ ン の積 率 相 関係
数 お よ び年 齢
を統
制した 偏 相 関 係 数 を 求めた、
、
MSSL
に影 響
を与
え る因 子
を検 討
す る た め に,
MSSL
をH
的変
量,
年 齢
・
性 別
・
体前
屈
(柔
軟性
)・
開
眼片脚
立 位 保持
時 間 (静
的バ ラ ン ス)・
Timed
Up
&Go
働
的バ ラ ン ス)・
股 関 節 外 転 筋 力 〔筋JJ
)・
最 大 歩 行 速 度 〔移 動 能 力 〉 を 説 明 変 量 と し た 重 回 帰 分析
〔ステッ プワ イ ズ法
)を 行
っ たt/
加 え
て,
過 去
1
年 問
の複 数
回転 倒 者
を判 別
す る た め,
MSSL
・
年 齢
・
性 別 を 共 変 量 と して ロ ジステ ィック 回 帰分 析
を行
っ た,
た だ し,
MSSL
は1
.
00
よ り 小 さい群
と1
.
00
以L
の2
群
に分 け
,
年 齢
は萌 述
し た3
水 準
に分類
し たも
の を用
いた。
統 計 学 的 有意 水 準
は 危 険率
5
% と し た。
結
果1
.
運 動 能 力 と その加 齢 変 化 お よ び 性 差長 座 位
体
前 屈,
握 力,
股 関 節 最 大外
転筋 力
,
開 眼片
脚 立位 保 持 時 間
,
5MSSL
,
1MSSL
お よ び 最 大 歩 行 速 度 は,年 齢
お よ び 性 別の効 果 が 有 意 で あ り,
交 互 作 用 効 果 は 有 意で は な かっ た。
す な わ ち,
長 座 位 体前
屈 およ び最 大歩
行
速度
で は75
−
79
歳の群
と80−84
歳
の群
聞 に有 意
な差
が み ら れず
,
その他
の測 定 項
目 で は 全 ての年 齢
群 問 で 有 意 な 差 が あ り,
高 齢にな るにし た がっ て低 値
を 示 し た(
表
2
)
。 ま た,
長
座位 体 前屈
では 女性
の方
が男性
よ り も 高値
を,
その他
の測定
項 日で は 男 性で高 値 を 示 し た (表3
,
表
4
),
,
さ らに,
下 肢 長で標準 化
し た5MSSL
は,
男性
の 左右 平均 値
で1
.
10
〔表
3
),
女 性で は1
.
03
であっ た (表 4)。
1MSSL
も5MSSL
と 同 程 度の 数 値 で あっ た、
一
方
,
膝
関節
最大 仲
展筋 力
お よびTimed
“
Up
&Go
”
teSt
およ び自 由 歩行 速 度
は年 齢
,
性 別
,
交
互作
用効 果
が 全 て有
意 で あっ た。Timed “
Up
&Go
”
testで は女 性
の方
が 男性
よりも高 値 を示
し,
その他
の測 定 項 目
で は男 性
が高 値 を
示 した。
交
互作
用効 果
とし て,
女 性
で は全て の年
齢 詳 間
に おいて有 意 な差 が あ
った
の に対 し
て,
男 性
で は75
−
79
歳
の群
と80
−
84
歳
の群 間
には有 意 な差
がみ ら れな
かっ た。2
.
測定
項 凵間
の相 関 関 係
年 齢
を統 制
し た偏 相 関 係 数
におい てMSSL
と高
い相
394 理学 療 法 学 第
32
巻 第7号 表2測 定結 果
(
全体)
年 齢 (歳) 対象者数
70−
74 75−
79
80
−
84
全体 n=
442 mean SD n=
361
n=
168
meanSD
meanSD
n=
971
meanSD
長 座 位 体 前屈 握 力膝
関節伸
展筋
力 股 関節外 転 筋 力 片 脚 立位 保 持 時間Timed
Up
&Go
test 5MSSL (1歩 換算,
実 測 値 ) 左方 向
右 方 向 左 右 平 均 5MSSL(
下肢長 に よ る標 準値 )左 方
向
右 方 向 左 右 平 均 1MSSL (実 測 値 ) 左 方 向 右 方 向 左 右平 均1MSSL
(下肢 長に よ る標 準 値) 左 方 向右 方向
左右 平 均 自由速 度歩 行 速 度 歩 幅 歩 行率 最 大 速 度 歩 行 速 度 歩 幅 歩 行 率 (cm ) (kg) (N・
m ) (N・
m )(
s)
(s) ララ
ラ mmm mmm 14
.
127.
263
.
467
.
318.
310
.
2
0
.
840
.
850
.
85LlOLIi1
.
10 0.
850.
860,
85
Llll ユ11 ユ1 (m・
s−
i)1
,
28
(m )0
,
63
(step・
min−
1)122
.
7 (m・
s−
1)1
.
65
(m )0
,
70
(step・
min−
1)142
.
0 7.
37.
430
.
822
.
OlO.
52
.
2
0
.
130
.
130
.
130
、
150
.
160.
15 0.
130.
13.
13
0.
160.
150
.
15 0.
230.
0915.
90
.
310
.
1017
.
6 12,
626
.
355
ユ 63.
314
.
811
.
2
7
.
47224
.
82L610.
22
.
5
0
.
79
0
.
13
0.
81
0.
140
.
80
0
.
13
1
.
031
.
051.
04
0800.
810.
81
⊥.
041.
051
.
05 1.
200.
59121.
1 L530.
66138
,
90
ユ50.
160.
1511
.
324
.
349
.
556.
08
.
912
.
3
0
,
74D.
740.
74
0
.
960
.
970
.
96
〔),
14 0.
75 0,
13 0,
750
、
13 0.
750
、
160.
160
.
150
.
970
.
97097
0.
23 1ユ1 0.
09 0.
56 15,
0 119.
37
.
47
.
224
.
620.
78
,
33
.
30
.
140.
140.
14
0,
160.
170、
16
0.
140.
140,
13O
.
170
,
170
,
160
.
250,
1015.
913
.
026
.
457.
963.
915
.
410
.
9 7.
57.
428.
122.
OlO
、
62.
7 0.
81 0ユ4 0,
81 0.
140
.
8
王0
.
14 1.
051.
061
.
05
0.
820、
820,
82
1
,
06LO71
.
06
1
.
220
.
60121.
5 0.
29 1.
48 D.
35 1.
58 0.
10 0.
63 0.
ll O.
67 15.
4 140.
6 19.
4 140.
6 0.
160.
170
.
16
0
,
140.
140.
13
0
.
170
.
17D
.
16
0
.
240
.
0915.
6 0.
320.
lll7,
2関
を示
し たのは,
歩 幅
,
歩 行 速 度
お よびTimed
“
Up
&Go
”
であ
った (
表
5
)
。一
方
,
MSSL
と歩 行 率
の関係
で は男 性
で全 般
に相 関 が 低 く
,
有 意
でな
いも
の が多
かっ た。
長
座位 体 前 屈
は男 女
とも
にMSSL
と の 関係
におい て相関
が全 般
に低
かっ た。ま
た,5MSSL
お よ び1MSSL
に おけ
る左 右
の相 関係 数
は,
男 性
でそ
れ ぞ れ0
.
92
,
0
.
81
,
女
性
では0
,
92
,
0
,
83
であ
っ た。5MSSL
を 目 的 変 量
とし
た重
回帰 分 析
で は,
投
入 し た 全 て の説 明 変 量
が有 意
に推 定
に寄 与 し
た。一
方
,
lMSSL
を 目 的変
量 とした 重回帰 分 析
で は,
投
入 し た説
明 変
量のう
ち長
座位 体 前 屈
と性 別
以外
のも
のが有 意
に推
定
に寄 与
し た。
ま た両 者
に共 通
して,
標 準化 係 数
お よ びt
値 で 高 値 を 示 し たのは 歩 行 速 度,
Timed
“
Up
&Go
”
,
片 脚 立 位 保 持 時 間の 移 動 性 お よ びバ ラン ス に関
わ る因子
であ
っ た(
表
6
)
。一
一
方
,
筋 力 と柔 軟 性
の 因 子 は移
動性
やバ ラン ス の 因 了一
よ り もMSSL
の推 定 に 関 す る 寄 与 が低
かっ た。
3.
転
倒
歴 に よ る 比較
過 去 ユ
年
間 に 複数
回転 倒
し たことの あ る者 (
転 倒 群 )
は 男性
368 名
中
51 名
,
女 性
603
名 中
80
名
であ
っ た。転
倒 群の平
均年 齢
は男 性
で75
.
9
±3
.
7
歳,
女 性
で は75
,
3
±3.
8
歳
で あっ た。
ロ ジステ ィック回 帰 分
析
の結 果では,
性 別 お よ び年 齢
は転 倒
の判
別 に対
し て有
意 な効 果
を示
さず
,
5MSSL
お よ び1MSSL
は1.
0
以 上の群 で有
意 に 転 倒の オ ッズ 比 が減 少 した (
表
7
)
。
考
察立
位
にお け
る側 方重 心 移 動 動 作
とし
て サイ
ドステップ
は日常
生活
に欠 かす 事
の で き ない動 作
であ
る。 理学 療 法
におい て も サ イ ドス テ ッ プ は そ れ自体
が 目常
生活
に必 要
な動
作
と し て,
ま た は歩 行
に お け る 側方 制 動
を改 善 す
る 目 的で,
さ らには 運 動 戦 略 を 評 価 する際の課 題 動作
と し て取 り入
れ ら れて いる 9’
) 10>。 こ の よう
にサイ ド
ス テッ プ は 重 要 な動 作
で あ る に も関
わ らず
,
他
の運動 能 力
や表
3
測
定結
果(
男性
) 年 齢 (歳 ) 対象者
数 70−
74 75−
79 8一
84 全体 n=
148 meanSD
n=
148 n=
72 meanSD
meanSD
n=
368 mean SD 長 座位体前
屈 握力 膝関節 伸展筋 力 股関節 外 転 筋 力 片 脚 立 位 保 持 時 間Timed
Up
&Go
test5MSSL
〔1
歩換 算,
実 測 値 ) 左 方 向 右 方 向 左 右 平 均 (cm ) (kg
) (N
・
m ) (N・
m ) (s ) (s) mmm5MSSL
(下肢 長による標 準 値 ) 左 方 向 右 方 向 左右 平 均 IMSSL (実測値
) 左 方 向 (m ) 右方 向 (m ) 左 右 平 均 (m )1MSSL
(F
肢長 に よ る標準
値 ) 左 方向右方向
左右 平 均 自由速度歩行 速 度 歩 幅 歩 行 率 最 大速 度 歩 行速
度
歩 幅 歩 行 率9
.
934
,
887
.
783
.
821.
09
.
80
.
920.
930
.
931
.
141
.
151.
15
0.
930.
950
.
94
1
.
151
,
171
.
16 (m・
s−
1)1
.
32
(m )0
、
67
(step・
min1)
119
.
2 (m・
s
−
] )1
.
76 (m > 0.
77 (step・
min−
1>137
,
7
7.
76.
733
.
623
.
210.
52
.
3 8.
632.
869
.
376
,
llZ310.
8 7.
95.
325.
922
ρ 10.
522
0.
13 0.
87 0.
ll,
13
0
.
88
0
ユ2 0ユ3 0,
87 0.
110
.
15 1,
08
0
.
14 0ユ5 1.
09 0.
140
.
15
1.
09
0
.
14 0、
13 0.
88 0,
12 0.
12 0.
89 D.
ll O.
12 0.
88 0.
ll 9.
030.
262.
667
.
911.
211.
1 O.
810.
810.
81 1.
Ol1.
Ol1.
〔}1 0.
810.
810.
81
0
.
15
1
.
09
0
.
15LO2
0
.
14
1
.
上0
0
、
14
1
.
02
0.
14 1.
10 0.
14 1、
020
.
25
1
.
24
0
.
09
0
.
63
13、
5 1185 0.
32 1.
63 0.
10 0.
7215
.
5
136
、
0
0
.
22 1.
220
,
09
0
.
61 14.
8 120.
3 7.
86、
728.
421.
79.
928 O.
130.
140.
13 0.
150.
160.
15 0.
140,
130,
13
0.
160.
160
.
150
.
240.
1014.
0 9.
233.
175.
477.
617.
610.
4 0.
880.
890.
88 1.
091
.
101.
10 0.
890.
9089
1.
101.
lll.
H 1.
270.
64119.
1 029 1.
62 0,
36 1.
68 0.
09 0.
69 0.
ll O.
7315
.
5
140
.
3
17.
3
137.
5
7.
86.
431.
423.
110.
92.
4 O.
130.
130.
130
.
160、
160.
15 0.
140 ユ30 ユ3
0.
160,
150.
15 0.
240.
0914.
10
.
320
ユ115.
9
転 倒
との関 連 性 を検
討 し た報 告
が他
の方 向
へ の ステッ プ11u2〕に比べ て少
ない のが 現状
であ
る。
今 回
の研 究
で は,
高 齢 者
のMSSL
平
均 値 は 概 ね 下 肢長
と同程 度
であ
ること が明
らか と なっ た。
丸 田 ら 13}は 大学
生 を 対象
(男性
23
名
,
女 性
27
名)
と してMSSL
を
測 定
し,
実 測 値
は男
女平
均 で 左 方向
ユ.
21
±0,
13m,
右
方 向1
,
22
±0.
13m
で あっ た と報 告
して い る。ま
た,
棘
果長
で除
して標 準 化 す
る と1
.
4
程 度
の数 値
にな る。
これ を も と に,高 齢 者
のMSSL
を健 常 青 年
の測 定 値
と 比較
す
ると
,70
% か ら80
% 程 度
に減 少 す
るこ とが
わ か る。ま
た,
今
回の結 果
では
,
MSSL
は歩 幅
,
歩 行 速 度 な
どの移 動 能 力
やバ ラ ン ス能 力
と相 対
的 に高
い相
関を
示 した。
さ らに,
重 回帰
分析
の結 果
で もMSSL
は 移動 能 力
やバ ラン ス能 力
を強 く反映 す
る ことが明
ら か と なっ た。
す
な わち
,
MSSL
が 高 齢 者
で減 少 す
る原 因
は,
柔 軟 性
に問題
があ り物 理 的
に開 脚
できな
い こと より も
,
他
の因子
の影
響
が強
い もの と推 察
で きる。
特
にMSSL
と最 大 速 度 歩 行
で の歩 幅
や歩 行 速 度
との相 関
は高 く
,
サ イ ドス テ ッ プ と歩 行
との間
に何
らかの類
似 性
のあ る
ことが 示 唆 され
た。運 動 学 的観 点
か らみ るな
ら ば,
二つ の動 作
の共 通 点
は片脚
立位
で の閉鎖 性
運動 連
鎖
に よ る 下肢
関節
の協 調
運動 を と もな う
こと
であ
る。
さ らに,
サ イ ドス テッ プで はス テ ッ プ長
が 大 きく
な る ほ ど片 脚 支 持 期
に おけ
る股 関 節
お よび膝 関節 屈 曲 角度
と足関
節 背 屈 角 度
が 大 きく
なる4〕が,
歩 行
にお け る歩 幅
の増
大 に対
応 し た 関 節 運 動の増 大 と 共 通 点 を持つ。
以 上の よう
に,
2
つの動 作 を 構 成 している 共 通 要 素の存 在 が,
強 い相 関
を示
し た 理由
であ
る と考
え ら れ る。
歩行
に お け る加 齢
の影 響
.
に は歩 行
速 度の低
下 が あ げ ら れ,
その主
な 要 因 とし て は歩 幅
の減 少
が指 摘
さ れて い る 14−
1ア〕。
し た が っ て,
歩 行能 力
の維 持
・
向上
に は,
歩 幅 を大 き くす
るこ と が 必 要 と なる。
今
同の研
究 か ら は サ イ ドス テ ップエ ク サ サ イズが歩 幅
の改 善
につな
が る可 能性
があ り
,
高齢 者
の運 動
プロ グラ ムを作
成す
る ヒでも有
益 な情 報
であ
る と 考 えている。
MSSL
の測 定 方 法
の比較
で は,
5MSSL
の方
が ユMSSL
396
理学 療 法 学 第32巻 第7号 表4 測 定 結 果 (女 性 ) 年 齢 磯 ) 対 象 者数 70−
74 75−
79 8D−
84 全 体 n=
294
meanSD
n=
213 n=
96 n=
603mean
SD
meanSD
meanSD
長座位 体 前屈 握 力 膝関節 伸展筋 力 股 関節 外 転 筋 力 片脚立位 保 持 時 間
Timed
Up
&Go
test 5MSSL 〔1歩換 算,
実 測 値 ) 左方 向 右 方 向 左 右平 均5MSSL
(ド肢 長 に よ る標 準値) 左 方 向 右 方 向 左 右 平 均 lMSSL (実測値 ) 左 方 向 右 方 向 左 右平 均lMSSL
(下 肢 長 に よ る標 準値 ) 左 方 向 右方 向 左右 平均 自由 速度 歩行 速 度 歩 幅歩
行率
最大速 度歩 行 速度歩
幅
歩 行 率 (cm )(
kg
) (N
・
m ) (N
・
m) (s) (s) mmm mmm (m・
s−
1) (m) (step・
min−
1) (m・
s−
1) (m) (step・
min−
1 ) 16.
223.
451.
259.
Ol7.
O
工0.
30
、
800
.
810
.
81
1.
081.
081.
08
0.
810.
810,
81 1.
081.
081.
08
1.
260.
61124、
5 1.
590.
66144.
2 6.
14.
220.
315.
91.
22
.
20
ユ10.
llO
.
U
0.
15,
150.
15 0.
110、
110.
ll 0.
150.
150.
14 0.
220.
0816.
8 0,
290.
0818.
2 15.
321.
845
.
354,
413.
Oll
.
5
e
.
740.
760
.
75
0,
991.
Oll.
000
.
750
.
760
.
76 1.
011
.
21.
Ol
1.
170.
57123
.
0
1.
460,
62140
.
9
574
.
318
.
616
.
39
.
62
.
7
O.
120.
120
.
12
0.
150.
160 ユ5
O
.
120.
120.
120
.
160.
170
、
15
13.
Ol9
.
839
,
647
.
17
ユ13
.
2
0.
690,
690
.
69
0.
920.
930,
93
6
.
73
.
415
.
314
.
76
.
43.
3
0.
120.
130.
12 0.
160.
160,
16
15
.
422
.
347
.
355
.
514
、
0112 0.
760.
770.
77 1.
021.
e31
.
03
0
.
70
0
.
12
0
.
77
Q
,
70
0
.
12
0
、
77
0.
700
ユ20
.
77
0
.
940
、
940
.
94
0
,
24 1.
04
0
.
08
0
.
52
15.
O
ll8
.
5
0.
28 1.
370
.
08
0
.
58
15
,
〔}140
.
9
0
.
160
.
170
.
16
1
.
031
.
041
ρ4
0
.
23
1
.
19
0
、
08
0
.
58
17
、
3
123
、
0
0.
30 1.
510
.
09
0
.
63
20
.
9
142
.
5
6
.
24
.
319
.
416
.
410
.
12.
8
0ユ20.
130.
12 0.
160.
170
.
16
0
.
120
.
130
.
12
0
、
160
.
170
.
160
.
240
.
0816
.
3
0.
300.
0917
.
7
よりも最
大歩行 速 度
および歩 幅
と強
い相 関 を示
した。
こ れ は,
5MSSL
が連 続 動 作
であ
り,
歩 行
と の よ り 強い 類 似性
が関 係
して い る と考
え ら れ た。 し かし
・
方
で,
5MSSL
と1MSSL
との間
の偏 相 関係 数
は男 女
とも
に0
.
90
と高 値
であ り
,
IMSSL
も歩 幅
お よ び歩 行 速 度
と有 意 な
相 関
を示
し たこと か ら,
測定 環 境
で十分
な 広 さ が確 保
で き ない場 合 や,
簡 便 性 を考
慮 す る 必 要 が ある場
合 な ど は ユMSSL
が 評 価 手 段 と して有
用であ る と考
え ら れ た。
転
倒 歴 に よ る 運動 能
力
因 子
や動 作 能 力
の差 につ いては 多 くの報 告 18−
24)が あ る が,
動 作レベ ル での指 標 と して は前 方
へ の重
心移 動
に関
す る ものが中
心 で あ る。
側方
の重
心 移動
に 関 して は 静 的バ ラン ス の 指 標 と し ての 片 脚 立 位 保 持 時 間 が その代 表 で あ る が25),
動 的バ ラン ス に 関 する指
標につ い て は よい指
標 が ない の が 現 状であ る、
そ の意 味
でMSSL
は側 方
へ の動 的
バ ラン スを評 価 す
る た め の指 標
と な り得
るも
の と考 え
てい る。今
回の 研究
で は,
ロ ジス テ ィッ ク回帰 分析
の結 果
,5MSSL
およびIMSSL
とも
に1
.
0
以L
の群
で複 数
回転 倒
の オッ ズ 比 が有 意
に低
下 し, サ イ ドステップ能
力
と転 倒
との関係
が明
ら か と な っ た。
転 倒の 際,
どの よ う に 倒 れ るのか は 疫 学 的 に は 必ず しも明 確
ではな
いが,
大 腿骨 頸 部骨 折
の発 生
に 関 して は側 方
へ の転 倒
で大 転
子を
強打
しての受
傷 が多
い とさ れ て いる26)。外 乱 な
ど に より重 心
が大 き く側 方
へ動 揺
し た場 合
に,
転 倒
を防 ぐ
に はステ ッ ピングな
どの運 動 戦 略
や股 関 節
に よ る側 方
へ の制動
が欠 く
こ との できな
い要 素
であ
る。
以 ヒの こと か ら,
側 方
へ のバ ラ ンスを効 率
よく
改 善 す
る ような 運 動
・
動 作
を明
ら かにし
,
積 極 的
に取 り
人 れる こと が 必 要であろ う。
謝 辞
:本
研 究の一
部
は文部 科 学 省 研 究 費補
助 金・
若 手 研
究 (B
) (課 題 番 号14770745
) 「高 齢 障 害 者転
倒予
防の た めの 立 位 側 方 重 心 移 動 動作
トレー
ニ ング に関す
る 基礎
的 研究 」 (
研究
代表 者
:藤
澤 宏幸
) を受
け て 行 わ れ た。
記 して謝 意 を 表 し ます。
表5 最大 サ イ ドス テップ長と各指 標との相 関 係 数
全 体 男 性
5MSSL * 1 IMSSL *1
5MSSL
lMSSL
r
*
2partial
*
3r purtial r Partial r Partia[年齢 長座位