Linux入門講習会
九州大学情報基盤研究開発センター
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スケジュール
Linuxの概要
計算機への接続
, ログイン, ログアウト
Linuxの操作
ファイル操作
テキストファイルの編集
その他のコマンド
ssh公開鍵認証
UNIX とは
OS(Operating System)の一種
OS: 計算機の管理を行う基本ソフトウェア キーボードからの入力、ディスプレイへの出力、 ファイルの読み書き、プロセスの管理など 代表的な OS: UNIX、Windows、DOS、MacOS 等 CPU OS 計算機 ディスプレイ キーボード 周辺機器 (ハードディスク、プリンタ等)Linuxとは
UNIX風のOS
厳密にはUNIXではないが、UNIXとの互換性を意識 Linuxの構成要素の多くはフリーのソフトウェア
誰でもソースコードの殆どを参照できる. Linuxと呼ばれるOSにも多くの種類がある
RedHat, Debian, SUSE等の系統がある.
情報基盤研究開発センターの
研究者用計算機システム
tatara.cc.kyushu-u.ac.jp 富士通 PRIMERGY CX400 S1 Intel Xeon 2.7GHz x 16コア x 1476ノード メモリ: 128GB / ノード hayaka.cc.kyushu-u.ac.jp 富士通 PRIMEHPC FX10 Fujitsu SPARC64 Ⅸfx 1.848GHz x 16コア x (768+384)ノード メモリ: 32GB / ノード hakozaki.cc.kyushu-u.ac.jp 日立 HA8000-tc/HT210 Intel Xeon 2.7GHz x 24コア x 965ノード メモリ: 256GB / ノード mikasa.cc.kyushu-u.ac.jp 日立 SR16000モデルVM1情報基盤研究開発センターへの
利用登録
アカウント 情報基盤研究開発センターの研究者用計算機利用権 以下の Webページで「利用申請書」を入手し記入後提出 1~2週間程度で「利用承認書」送付 利用承認書:アカウントに関する情報 ユーザー ID 初期パスワード http://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/users/download.html情報基盤研究開発センターの
問い合わせ窓口
ホームページ:
http://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/ 計算機利用法等の資料 利用申請書 運用情報 等 電子メール:
request@iii.kyushu-u.ac.jpスケジュール
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計算機への接続
中~大規模の計算機は通常複数の利用者で共同利用 するので,ネットワークを介した遠隔利用が主体 UNIX等はネットワーク経由の共同利用が得意 TeraTerm najima% ■ TeraTerm tatara% ■ najima tatara hakozakiPCからの接続
ログイン
Windowsより: PuTTY, TeraTerm等の
接続ソフトウェアを利用 UNIX, MacOSより: sshコマンド ファイル転送 Windowsより: WinSCP等のソフトウェアを利用 UNIX, MacOSより: scpコマンド sftpコマンド
接続用ソフトウェアの入手
TeraTerm
WinSCP
http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/
セッション:
Linux の利用開始から終了まで
Linuxへの接続
Linuxへのログイン
パスワードによる認証後、セッション開設 作業
ファイル操作等 Linuxからのログアウト
セッション終了接続
Windowsの場合
TeraTermを起動
Tera Term New Connection ウィンドウで
Hostにホスト名(例えば najima.cc.kyushu-u.ac.jp)を入力 Service の SSH をチェックして [OK]
SECURITY WARNINGウィンドウがでたら
Add this machine ... をチェックして [Continue]
エラーが出ても、慌てず [OK]
MacOSの場合
ターミナルを起動
ログイン
Windowsから TeraTermで接続している場合
ユーザID,パスワードを入力
Use plain password to log in をチェックして[OK]
MacOSから接続している場合
パスワードの重要性
ユーザーの認証に利用
他人に知られた場合の危険 ファイルの破壊 そのユーザーになりすまして悪用される etc. パスワードの管理
他人に知られないようにする パスワードの変更: passwd コマンド → ただちに変更することを推奨 メモ等、他人が読める形で残さない 類推が容易なパスワードは避ける(自分の名前や誕生日等) → 大文字・小文字・数字・記号を含めると強度が上がるサーバからのログアウト
exit コマンドによりセッション終了(ログアウト)
Windowsのログオフやシャットダウンをする前に必ず Linux からログアウト 正常にログアウトしないと実行中のプログラムがそのまま残 る可能性あり. 「ログアウト」と「シャットダウン」の違い シャットダウン・・・コンピュータの電源を切ること ログアウト・・・・・・コンピュータの使用をやめること(電源は切らない)スケジュール
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シェル
ファイルの操作やプログラムの実行を行うための
インターフェイス
Windowsではexplorer,Mac OSではFinderに相当 基本的な操作は全てシェル上で行う Linuxでは複数のシェルが利用可能
シェル
- bash
RedHat系やSUSE系で既定のシェルとして採用さ
れているシェル.
様々な機能が利用可能で比較的高機能
.
補完機能 コマンドやファイル名を途中まで入力し, TABキーを押すと残りを補完する. コマンド履歴の呼び出し機能 今まで入力したコマンドを矢印キーの上下で 呼び出す. コマンド行編集機能 入力中のコマンドの書き換え、 カットアンドペースト等.bashの利用法
通常のコマンドに加え,以下の機能を利用可能 キー操作 機能 → カーソルを一つ右に移動 ← カーソルを一つ左に移動 C-a, Home 左端に移動 C-e, End 右端に移動 C-u 全部削除 C-k カーソルから右側を切り取り C-y 直前に切り取った部分を貼り付け ↑ 実行したコマンド履歴の古い方へ ↓ 実行したコマンド履歴の新しい方へ TABキー コマンドやファイルの補完Linux のコマンド入力
プロンプト = コマンド入力待ち 基本的なコマンドの形式 半角スペースで区切る 打ち間違えたら BackSpace(後退), C-u (クリア) で訂正 改行キーを押して実行 [ユーザ名@najima]$ ■ コマンド名 オプション 引数 pwd cd test ls -l testLinux のコマンド入力
オプションが複数ある場合
Linuxの基本的なコマンドで、 「ハイフン1つ+アルファベット1文字」 のオプションが複数ある場合,ハイフンの後にアルファベ ット部分を連続して書いても同じ結果が得られる. 例) ⇓ 同じ操作 % ls -a -l % ls -alユーザ・グループ
Linuxではアカウント(ユーザ)の管理のためグルー
プというものが存在する。
所属しているグループはidコマンド(後述)で確認できる。 グループの用途例
グループ内でファイルを共有 ディスク使用量の上限をグループ毎に設定ユーザ情報の確認
id コマンド
使い方:
id [ユーザ名]
(引数なし:実行したユーザについて表示)
実行結果:
① 現在のユーザ ② プライマリグループ ③ 所属しているグループ % iduid=501(user01) gid=501(user01) 所属グループ=501(user01),500(users)
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Linuxにおけるファイルの整理
ファイルの数が多くなると 目的のファイルを探すのが面倒 新しく作るファイルの名前を考えるのが面倒 ディレクトリ(= ファイル分類用の箱)を利用して整理 ファイルを目的別に分類して格納することにより, 管理(探索,再利用,削除等)を容易にする. Windows のフォルダと同じ働き.ファイルの分類法
自分が管理しやすいように
.
例えば 1.研究に関連するファイルは work ディレクトリの中に置くことにする. 2.さらに, workディレクトリの中に プロジェクト毎のディレクトリを用意し分類する. proj3 proj1 proj4 proj2 workファイルとディレクトリの構造
準備:
ディレクトリにファイルが入っている状態を
このように表すことにする
.
fortran test1.f90 fortran test2.f90 test3.f90april may test.f90
複数のファイルが 入っている状態 ディレクトリとファイルが 混在している状態 1つのディレクトリに 1つのファイルが 入っている状態 fortran test.f90
サーバ全体のファイル構造
逆さにした木のような構造 一番上にルート(根)ディレクトリ / usr tmp home etc usr0 a99999a work ルートディレクトリ - 階層構造の起点 usr1 usr9 a00009a ホームディレクトリ - ログイン時のカレントディレクトリ - ユーザー毎に用意 カレントディレクトリ -作業対象となるディレクトリ - cd コマンドで適宜変更可 - 最初(ログイン直後)は ホームディレクトリ proj1ホームディレクトリと
カレントディレクトリ
カレントディレクトリ(=現在“いる”ディレクトリ)を基準として ファイルやディレクトリの場所を指定する. (⇒相対パス:後述) ログイン直後はホームディレクトリ (=自分専用のディレクトリ)に ”いる”. 例1: カレントディレクトリに ディレクトリ作成 例2: カレントディレクトリの test.f90 を カレントディレクトリの下の work ディレクトリに移動 % mkdir work % mv test.f90 workカレントディレクトリの確認
pwd コマンド
使い方:
pwd
使用のタイミング:
cdコマンドで移動した後の確認. 重要な操作(ファイルの削除や移動等)を 行う前の確認.ファイルの一覧表示
ls コマンド
使い方: ls [オプション] [ファイル名またはディレクトリ名] 例1: カレントディレクトリのファイル,ディレクトリを表示 例2: workディレクトリの下のファイル,ディレクトリを表示 例3: カレントディレクトリの下のファイル,ディレクトリの 詳細情報を表示 ※詳細情報の見方については後述 例4: カレントディレクトリの下のファイル、サブディレクトリの下の ファイルを表示 % ls % ls work % ls -lドットファイル
(隠しファイル)
普通に
lsコマンドを実行した際には表示されないフ
ァイルがある.
ファイル名の先頭が . (ドット)になっているファイル 主に設定ファイル等がこの形式のファイルになっている. lsコマンドで表示するには-aオプションを追加する.
例:カレントディレクトリの下の隠しファイルを含めた 全ファイル,ディレクトリの詳細情報を表示 % ls -alディレクトリの作成
mkdir コマンド
使い方:
mkdir 作成したいディレクトリ名
例: workディレクトリの作成 空白(スペース)を 忘れない work % mkdir work別のディレクトリに移る
cd コマンド
使い方: cd [移動先ディレクトリ] 別のディレクトリに移る = カレントディレクトリの変更 移動先ディレクトリを指定しない場合, ホームディレクトリに移る. 例1: workディレクトリに移る. 例2: ホームディレクトリに移る. a99999a work test.f90 カレントディレクトリ % cd work % cdtest.f90
別のディレクトリに移って作業
作業対象のファイルやディレクトリがある ディレクトリに移って作業する. 例: work ディレクトリに移って, 各プロジェクトのディレクトリを作成する. a99999a work proj1 proj2 proj3 proj4 カレントディレクトリ ディレクトリを移らない場合,キー入力が大変: % cd workパス: ファイルやディレクトリの場所
目的のファイルやディレクトリまでたどる際の経路 (path)にあるディレクトリを列挙 二通りの記述方法(どちらでも良い) 相対パス:カレントディレクトリからたどるパス 絶対パス:ルートディレクトリからたどるパス / home a99999a work user9 カレントディレクトリ 絶対パス 相対パスパスの記述方法
:
「ディレクトリの下」 を / で記述
例:(今ホームディレクトリにいる状態で) workディレクトリの下の test.f90 を指定 相対パス (カレントディレクトリの下の) workの下のtest.f90 work/test.f90 絶対パス ルートディレクトリの下の home の下のusr9 の下の a9999a の下の work の下の test.f90
/home/usr9/a99999a/work/test.f90 ルートディレクトリも / で記述する. / home a99999a work test.f90 user9 カレントディレクトリ
パスの記述に用いる特殊な記号
一つ上のディレクトリ .. (ピリオド二つ) 例: カレントディレクトリの一つ上に移る カレントディレクトリ . (ピリオド一つ) 例: 一つ上のディレクトリの test.f90 をカレントディレクトリに移動する. ホームディレクトリ ~ 例: ホームディレクトリの work ディレクトリに移る. te199999 fortran カレントディレクトリ % cd .. % mv ../test.f90 .ファイルの移動
mv コマンド
使い方: mv 移動元 移動先 例1: test.f90 を workディレクトリに移動 例2:test.f90 の名前を test2.f90 に変更 例3:test1.f90, test2.f90, test3.f90 をtest ディレクトリに移動 work test.f90 test.f90 test.f90 test2.f90 test1.f90 fortrantest test1.f90 % mv test.f90 work % mv test.f90 test2.f90
ファイルの複製
cp コマンド
使い方:cp [オプション] 複製元 複製先
例1: test.f90 を test2.f90 という名前で複製
例2: test.f90 と test2.f90 を work ディレクトリにコピー 例3: (backupディレクトリがまだ存在しなければ) work ディレクトリ全体を backupという名前で複製 例4: (backupディレクトリが既に存在すれば) work ディレクトリ全体を backupディレクトリの下に複製 % cp test.f90 test2.f90 % cp -r work backup
ファイルの削除
rm コマンド
使い方: rm [オプション] 削除するファイルやディレクトリ 例1: test.f90 と hello.f90 を削除 例2: workディレクトリとその下の全てのファイルを削除 例3: 削除の前に確認 % rm test.f90 hello.f90 % rm -r work % rm -ir workファイル名の補完 *
ファイル名の一部だけを入力して操作できる
例: ファイル名の最初が test で,末尾が f90 であるファイル全てを testディレクトリに移 便利で危険な機能 思いもよらないファイルまで操作してしまうことがあるので注意. % mv test*f90 test % rm * ← カレントディレクトリ内のLinuxのファイルに関する注意
削除したら(原則として)復元不可能 「ごみ箱」 は存在しない. コピーや移動で既に存在するファイルが コピー先や移動先になっている場合上書きされる. この場合も復元不可能 各ファイルについて削除や上書きの前に確認する -i オプ ションを利用する. rm –i –r ディレクトリ mv –i ファイル1 ファイル2 ファイル3 ディレクトリ cp –i ファイル1 ファイル2 ファイル3 ディレクトリファイルの内容表示
less コマンド
使用法:
less ファイル名
ファイルの内容を1ページずつ表示 閲覧中は以下のキーを利用 次のページへ: SPACE もしくは f 前のページへ: b 1行下へ: Enter もしくは j 1行上へ: k 閲覧終了: qファイルのアーカイブ
tar コマンド
使用法:
圧縮 tar zcf 書庫ファイル名 圧縮するファイル(複数可) 展開 tar zxf 書庫ファイル名 例1:testディレクトリとtest2ディレクトリを test.tar.gzに圧縮 例2:test.tar.gzを展開実習1: ログインとファイル操作
ログイン
ファイル操作
ログアウト
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Linuxの操作
ファイル操作
テキストファイルの編集
その他のコマンド
ssh公開鍵認証
Emacs(イーマックス)
UNIXにおける標準的なエディタ
プログラムやジョブスクリプトなどの
入力に利用
.
実は,メールの読み書きやWebページの 閲覧も可能.Emacs
使い方 emacs ファイル名 例: hello.c の編集 指定したファイルがまだ存在しない場合は新規作成. 既に存在する場合は読み込んで修正. 修正後保存すると,修正前のファイルが ファイル名~ という名前で残る. % emacs hello.cEmacs の画面
起動後
[--]E_:----Emacs: hello.c
(C)--L1--All---テキストウィンドウ: 文書の編集を行う
モード行: Emacs の状態を表示 ミニバッファ: コマンドの入力、
Emacsのコマンド
キー操作 意味 C-a 行の先頭に移動 C-e 行の末尾に移動 C-k カーソルから右を切り取り C-y 直前に切り取った部分を貼り付け C-g 取り消し(画面が乱れた時に使用) C-x C-s ファイルにセーブ C-x C-c Emacs の終了 ※ C-x … Ctrl キーを押しながら x を押す.連続行のコピー
連続行の切り取り:
C-k を連続して押すと連続行を切り取り可
C-k 以外の操作を行うと連続行の切り取り終了
C-y を押すとその時点で切り取られた連続行を全て貼 り付け C-k 以外の操作を行った後再び C-k を押すと, それまでの切り取り分はクリアされる.Emacsで変な画面になったときは
何かのコマンドを誤って入力した場合, そのコマンドに関するメッセージが表示される. まず, C-g (取り消し) を数回押してみる. 元に戻ったら, 入力を続ける. 元に戻らなければ, 一旦 C-x C-c で Emacs を終了する. Save file .... ? には y を入力. その後,あらためて % emacs さっき編集していたファイルの名前 でEmacsを起動.実習
2: テキストの編集
実習2
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ファイル操作
テキストファイルの編集
その他のコマンド
ssh公開鍵認証
ファイルの一覧表示
ls コマンド(詳細)
① ”d”であればディレクトリ、”-”であればファイル ② アクセス許可(後述) ③ 所有ユーザー ④ 所有グループ ⑤ ファイルサイズ (ディレクトリの場合は特殊な数字) ⑥ 更新日時 % ls –l drwx--- 14 user1 user 4096 3月 1 11:16 2013 . drwxr-xr-x 3 user1 user 4096 3月 1 11:16 2013 .. -rwxr--r-- 1 user1 user 18 3月 1 11:16 2013 a.txtファイルの所有権
Linuxではファイル等に対して所有者情報が2種類
あり、それぞれ記録されている。
所有ユーザー 所有グループ 自分が所有ユーザーであればアクセス許可の変更
を行える。
アクセス許可
(パーミッション)
各ファイルおよびディレクトリには、それぞれアクセ
スできるユーザを管理するための情報が付加され
ている。
一つのサーバを複数のユーザが共有利用するためには アクセスの管理が必要。 各ファイル・ディレクトリのアクセス許可は、
lsコマン
ドを
-lオプション付きで実行すると確認できる。
各行の一番左側に表示される「-rw-rw-r--」等の文字列アクセス許可
(パーミッション)
Linuxでは基本的に、「所有ユーザ」・「所有グルー
プ」・「その他」の
3つのユーザ区分に対して、それぞ
れアクセスの許可を設定できる。
各ユーザがどの区分になるかは次のプロセスで決
まる。
所有ユーザとユーザが一致していれば「所有ユーザ」 「所有ユーザ」でない場合、所有グループに属していれば 「所有グループ」 上記のいずれでもない場合「その他」アクセス許可(パーミッション)
アクセス許可の種類は
3種類
R: 読み取り(Read) W: 書き込み(Write) X: 実行(eXecute) ファイルの場合は字句通りの操作を行えるが、ディ
レクトリが持つアクセス許可は少し意味が異なる。
R: ディレクトリ内のファイル一覧の読込 W: ディレクトリ内の構造の書込(変更) ディレクトリ内にあるファイルの作成・削除・リネーム等アクセス許可の変更
chmod コマンド
使い方:
chmod [オプション] モード ファイル
例: a.txtを所有グループのメンバーが読書できるようにする test(ディレクトリ)と、その下にある全てのものを、所有ユ ーザー以外は読書できなくする % chmod g+rw test.txtchmod コマンドの”モード”
“モード”の部分は次の3つの要素から構成される。
アクセス許可の変更を行いたい区分(複数可) u: 所有ユーザ g: 所有グループ o: その他 もしくは、 a: 全ての区分 権限の付与・剥奪・指定値への変更の指定 +: 許可を追加 -: 許可を取り上げる =: 指定値に変更する 変更を行いたいアクセス許可の種類(複数可) r: 読込 w: 書込 x: 実行 この3要素を目的によって組み合わせる。オンラインマニュアルの利用
使い方:
man 調べたいコマンド
例: コマンド ls のマニュアルを表示
% man ls LS(1) ls (fileutils) 4.1 (April 2001) LS(1) NAME
ls - list directory contents SYNOPSIS
ls [OPTION]... [FILE]... DESCRIPTION
List information about the FILEs (the current directory by default). Sort entries alphabetically if none of -cftuSUX nor --sort.
-a, --all
do not hide entries starting with . -A, --almost-all
do not list implied . and .. -b, --escape
使い方
nkf オプション ファイル
計算機内部では文字が番号(コード)で扱われる.
日本語(漢字,ひらがな,カタカナ)が扱える文字コード
EUC 主に UNIX で利用されていた
Shift-JIS 主にPC(Windows, Macintosh)で利用 UTF8 近年普及している多言語対応コード 例: 文字化けファイルを表示してみる 例: 文字コードをUNIX 向け(UTF8)に変換 例: ファイルの文字コードを判別
漢字コード変換
% nkf -w char-bug.txt > char-bug_utf.txt % cat char-bug.txt ← /tmp/char-bug.txt
使い方
scp オプション 転送元ファイル 転送先
例: サーバから手元のPCへファイル転送 例: 手元のPCからサーバへファイル(ディレクトリ)転送サーバ間のファイル転送
% scp ユーザ名@najima(略).jp:~/test.txt ./ ※ 手元のPC上で操作 ~/はホームディレクトリを意味 ./ は手元PCでのカレントディレクトリを意味 % scp -r ./testdir ユーザ名@najima(略).jp:~/ ※ 手元のPC上で操作 testdirはディレクトリ
使い方
find 検索場所 -name 検索ファイル名
指定したディレクトリ配下で指定したファイル名に該当する ファイルを検索する 例: ホームディレクトリ配下で名前に test を含むものを検索ファイルの検索
使い方
grep 検索文字列 対象ファイル
指定したファイル内で検索文字列に該当する行を検索する 例: test.c 内で文字列 abcdef を含む行を検索 例: カレントディレクトリ内の全ファイル内で 文字列 abcdef を含む行を検索ファイル内の文字列検索
% grep “abcdef” test.c
出力結果をファイルに出力
リダイレクション > 左側のコマンドからの出力を画面に 表示せず右側のファイルに保存 >> 左側のコマンドからの出力を画面に 表示せず右側のファイルに追加 < 左側のコマンドに対する入力として 右側のファイルの内容を利用 % ls > dirs% sort -r < dirs > rdirs
例) ls コマンドの結果を dirs に出力 更にその内容を整列して rdirs に保存 hello.c hello2.c work/ hello2.c
標準出力と標準エラー出力(1)
画面に表示される出力は実は2種類ある
標準出力 - 通常の出力。 1> で指定 ( >のみでも可)
標準エラー出力 - エラーメッセージ等の出力。 2> で指定
% ls –lR /tmp/lecture 1>file1 2>file2
例) ls コマンドの結果を標準出力とエラー出力に分けて ファイルに出力する file1 に ls の通常の実行結果が出力される /tmp/lecture下には他ユーザのディレクトリが あり、それらの情報は表示できずエラーとなるため、 そのエラーはfile2に出力される
標準出力と標準エラー出力(2)
標準出力と標準エラー出力は、通常入り混じって画面に表示される
画面に表示されるものと同じように標準出力と標準エラー出力が 混ざった状態の出力を保存するには下記のように指定する
% ls –lR /tmp/lecture >file 2>&1
例) lsコマンド実行結果の標準出力とエラー出力をつなげて file に出力する
出力結果を他のコマンドの入力に利用
パイプライン
|
左側のコマンドからの出力を画面に
表示せず右側のコマンドの入力として
利用
% ls | sort -r > rdirs 例1) ls コマンドの結果を整列して rdirs に保存 work/ hello2.c hello.c % ls -l | less 例2) ls コマンドの結果を less で 1ページずつ表示
使い方
diff 対象ファイル名1 対象ファイル名2
指定された2つのファイルを行ごとに比較する。
ファイルの比較
% diff file1 file2
0a1 > 0 3d3 < 3 5c5 < 1 ---> 2 <file1> 1 2 3 0 1 ◆file2の1行目の”0”はfile1にない ◆file1の3行目の”3”はfile2にない ◆file1の5行目は”1”だがfile2の5行目は”2” <file2> 0 1 2 0 2
使い方
wc オプション 対象ファイル名
指定されたファイルの行数、空白で区切られた単語数、文字 (バイト)数を確認する。 例: ファイルの行数を確認する 例: ファイル内の単語数を確認する 例: ファイル内の文字数を確認するファイルの確認
% wc –l text.txt % wc –w text.txt
使い方
passwd
自分のパスワードを変更する。 例: ファイルの行数を確認するパスワードの変更
% passwd ユーザー instruct01 のパスワードを変更。 Changing password for instruct01 (current) NT password: XXXXEnter new NT password: XXXX
Retype new NT password: XXXX
passwd: 全ての認証トークンが正しく更新できました。
◆ 現在のパスワードを入力 ◆ 新しいパスワードを入力 ◆ 新しいパスワードを再入力
使い方
du オプション 対象ファイル(ディレクトリ)名
指定されたファイル・ディレクトリのサイズを表示する 例: カレントディレクトリ配下の全ファイルサイズを表示 例: 対象内のディレクトリ配下のサイズを集計して表示 例: 上記例の表示を、単位をMバイトとして表示ファイル・ディレクトリのサイズ表示
% du ./ % du –s ./ % du –sm ./
使い方
df オプション
例: HDDのデータ使用量を表示 例: 使用量を適切な単位に変換して表示HDDのデータ使用量を表示
% df % df -h実習
3:その他のコマンド
findの利用
grepの利用
リダイレクションの利用
パイプラインの利用
標準エラーと標準出力の保存
実習3スケジュール
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ファイル操作
テキストファイルの編集
その他のコマンド
ssh公開鍵認証
ssh公開鍵認証
パスワードの代わりに鍵ファイルで
ログイン認証を行う
あらかじめ鍵ファイルのペア
(公開鍵・秘密鍵)を
作成しておき、秘密鍵を手元の
PCに、
公開鍵をサーバに置く
ログイン時にクライアント
(手元PC)とサーバの鍵
ファイルペアを検証し、正しい組み合せならログイ
ンを許可する
パスワード認証に比べて、強固で安全な認証方式
実習
4:ssh公開鍵認証の設定
鍵ファイルペア
(公開/秘密)の作成
サーバへ公開鍵を転送
公開鍵の登録
鍵認証でのログイン
実習4お疲れ様でした
実習で利用した ID は1週間利用できます.
不明な点等は
request@iii.kyushu-u.ac.jp まで.
おまけ知識:プロセスとは?
計算機上で実行されるプログラムの単位
例:ユーザが
1人sshログインしている場合、
sshのプロセスが1つ実行されている
計算機はただ起動しているだけで、ユーザには見
えない形で無数のプロセスが動作している
処理の重いプロセスを実行してしまうと、計算機全
体の反応が鈍くなり、他ユーザのプロセスに影響
↑ “バックエンドで実行”されている状態おまけ知識:プロセスとは?