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(1)

最近の金融行政について

平 成 2 7 年 5 月 1 6 日

金融庁長官 細溝 清史

(2)

1

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

(3)

2

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

(4)

金融庁設置法〔抜粋〕 (任務) 第三条 金融庁は、我が国の金融の機能の安定を確保し、預金者、保険契約者、有価証券の投資者 その他これらに準ずる者の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることを任務とする。

金融システムの安定

金融の円滑化

預金者・保険契約者

・投資家等の保護

3

金融庁の任務

(5)

不良債権問題への対応

4

全国銀行の不良債権処分損の推移 主要行の不良債権比率の推移 (出所)金融庁「不良債権比率の推移(主要行)」 (出所)金融庁「全国銀行の不良債権処分損の推移)」

(6)

預金取扱金融機関の破綻件数と行政処分の件数の推移

5

預金取扱金融機関の破綻件数(預金保険法施行(昭和46年)以降)

行政処分の件数(平成14年4月以降)

(7)

6

金融機関の預金・貸出金の推移

65.0 70.0 75.0 80.0 85.0 90.0 95.0 100.0 105.0 0 100 200 300 400 500 600 700 800 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 貸出金 預金等 預貸率【右軸】 貸出金/名目GDP比率【右軸】 (出所)全国銀行財務諸表分析、内閣府、日本銀行 (注1)「貸出金」、「預金等」、「預貸率」は全国銀行(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、信託銀行、新生銀行、あおぞら銀行)の計数。 (注2)「貸出金/名目GDP比率」における貸出金は、海外支店・信託勘定を除く。 (兆円) (%) 年度

(8)

平成26事務年度 金融モニタリング基本方針の概要

7

Ⅰ 今事務年度の監督・検査の基本的な考え方

(9)

平成26事務年度 金融モニタリング基本方針(中小・地域金融機関に対する監督・検査)

(10)

9

銀行の預金・投信残高の推移比較 (2009年度∼2013年度) (出所)金融庁「金融モニタリングレポート」より作成

銀行による投資信託の販売状況

銀行の投信販売額・投信に係る収益の推移 (2009年度∼2013年度) 589 604 616 640 649 23 22 21 22 22 0 100 200 300 400 500 600 700 兆円 09 10 11 12 年度末 13 預金 投信 0 1,000 2,000 3,000 4,000 0 4 8 12 09 10 11 12 13 販売額(左軸) 収益(右軸) 兆円 億円 年度末 投資信託全体の平均保有期間の推移 2.8 2.9 2.4 2.2 2.0 0 1 2 3 4 09 10 11 12 13 年 年度末 (注)対象は公募株式投資信託 (注)対象は主要行等及び地域銀行 (注)対象は主要行等及び地域銀行

(11)

2009年4月 2010年4月 2011年4月 2012年4月 2013年4月 2014年4月 1 新興国・債券〔通貨選択(ブラジルレアル)〕 <毎月分配型> 米国・REIT〔ヘッジ無〕 <毎月分配型> 米国・REIT〔ヘッジ無〕 <毎月分配型> 米国・REIT〔ヘッジ無〕 <毎月分配型> 国内・成長株式 <年1回分配型> 米国・高利回り債券 <毎月分配型>

2 国内外・REIT〔ヘッジ無〕<毎月分配型> 国内外・REIT〔ヘッジ無〕<毎月分配型> 米国・高利回り債券<毎月分配型> 新興国・高配当株式<毎月分配型> 米国・高利回り債券<毎月分配型> 米国・REIT〔ヘッジ無〕<毎月分配型> 3 豪ドル建NZドル建・高格付債券 <毎月分配型> ブラジルレアル建・債券 <毎月分配型> 国内外・REIT〔ヘッジ無〕 <毎月分配型> 新興国・債券〔ヘッジ有〕 <毎月分配型> 米国・REIT〔ヘッジ無〕 <毎月分配型> 新興国・高配当株式 <毎月分配型> 4 豪ドル建・高格付短期債券<毎月分配型> 豪ドル建・高格付短期債券<毎月分配型> 米国・REIT〔ヘッジ無〕<毎月分配型> ブラジルレアル建・債券<毎月分配型> 国内外・高配当株式(インフラ等) <毎月分配型> 国内外・REIT〔ヘッジ無〕 <毎月分配型> 5 ブラジルレアル建・債券<毎月分配型> 米国・高利回り債券<毎月分配型> 国内外・REIT〔ヘッジ無〕<毎月分配型> 豪ドル建・高格付短期債券<毎月分配型> 国内外・債券〔ヘッジ有〕<毎月分配型> 海外・高利回り債券<毎月分配型> (注1)26年5月末時点で5行以上の銀行で取扱いのある 公募株式投資信託(追加型)のうち、各時点の月間資 金流入額(設定額から解約額を減じたもの)の上位5 商品。 (注2)各月の「売れ筋投資信託」をその属性(投資対象、 分配頻度等)で表記(同一表記でも異なる商品の場 合がある。)。 (注3)青色網掛けは特定通貨建債券(又は特定通貨の値 動きのリスクを取る商品)、緑色網掛けは米国不動産 投信、桜色網掛けは海外高利回り債券、黄色(網点) 網掛けは高配当株式に主として投資するもの。 (出所)QUICK

投資信託の売れ筋と乗換え投資

10

(注1)ここでいう「売れ筋投資信託」とは、26年5月末時点で5行以上の銀 行で取扱いのある株式投資信託(追加型)のうち、各時点の月間 資金流入額(設定額から解約額を減じたもの)の最上位のもの(直 近の保有商品と同じ場合は次点のもの) (注2) 販売手数料は一律3.15%(消費税込)、期中の分配金や譲渡益 に対する課税税率は10%として計算。 (出所)金融庁「金融モニタリングレポート」より作成 銀行で取扱いのある投資信託の売れ筋の推移 売れ筋投資信託の2年毎の乗換え投資の試算(2003年∼2013年)

(12)

指摘される問題点 指摘される問題点 提言の内容 提言の内容 投資商品等の 分かりにくさ 投資家の利益の最大化が図 られていない可能性 グローバルに伍する 専門人材の見劣り 運用者が受託者としての責務を認識し、プロとしての専門性を発揮しつつ、真に投資家の利益の最大化を目指した 運用が行われることが必要 ⇒「情報開示の充実」、「顧客との利益相反の防止」、「運用のプロとなる人材の育成・確保」を含む 総合的・多面的な見直しの検討

11

受託者の意識改革

(13)

12

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

(14)

実質GDPの推移 (出所)内閣府

日本の経済指標

3 2 1 0 1 2 3 4 5 08/3 08/9 09/3 09/9 10/3 10/9 11/3 11/9 12/3 12/9 13/3 13/9 14/3 14/9 % 月末 大企業等 中小企業 個人 地方公共団体等 合 計 (出所)日本銀行 貸出先別貸出金(前年比・寄与度) 家計金融資産と一般政府債務の推移 部門別の貯蓄投資差額の推移 (出所)日本銀行、内閣府 (出所)日本銀行

13

(15)

ISM指数の推移 失業率・非農業部門雇用者数の推移 個人消費・個人所得の推移 実質GDPの推移 (出所)米国商務省 (出所)米国供給管理協会 (出所)米国労働省 (出所)米国商務省

14

米国の経済指標

(16)

0 5 10 15 20 25 30 2007年1月 2009年1月 2011年1月 2013年1月 2015年1月 % 失業率 25歳未満失業率 40 42 44 46 48 50 52 54 56 2012年6月 2012年12月 2013年6月 2013年12月 2014年6月 2014年12月 ユーロ圏コンポジットPMI ユーロ圏製造業PMI ユーロ圏サービス業PMI PMI=50 ‐5 ‐4 ‐3 ‐2 ‐1 0 1 2 3 2007Q1 2008Q1 2009Q1 2010Q1 2011Q1 2012Q1 2013Q1 2014Q1 % ユーロ圏 ドイツ フランス ‐1 0 1 2 3 4 5 2007年1月 2008年1月 2009年1月 2010年1月 2011年1月 2012年1月 2013年1月 2014年1月 2015年1月 % (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg (出所)Euro Stat 実質GDP(前期比)の推移 ユーロ圏PMIの推移 ユーロ圏インフレ率(HICP 前年比)の推移 ユーロ圏失業率の推移 (出所)Euro Stat

15

欧州の経済指標

(17)

(出所) CEIC (注)表示した数値は寄与度。 実質GDP成長率(年率)

16

中国の経済指標

5.2 6.7 9.8 6.6 5.4 4.3 9.1 8.2 8.3 5.7 5.9 4.1 3.9 0.6 0.7 0.3 0.5 0.0 5.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 09 10 11 12 13 14 % 消費 投資 純輸出 GDP成長率(名目) GDP成長率(実質) (出所)CEIC、全国平均はロイターが試算したもの 中国 新築住宅価格指数の推移(前年同月比) 社会融資総量の推移 (出所) CEIC 2 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 兆元 非金融機関国内株式発行 社債 銀行引受手形 信託貸付 委託貸付 外貨貸付 人民貸付 (出所) CEIC (注)2011年データは公表されていない。 0 10 20 30 40 0 5 10 15 20 07 08 09 10 12 13/6 % 兆元 地方政府債務残高 GDP比(右軸) 地方政府債務の推移 -10 -5 0 5 10 15 20 25 1 2 3 4 5 6 7 8 91011121 2 3 4 5 6 7 8 91011121 2 3 4 5 6 7 8 91011121 2 3 4 5 6 7 8 91011121 2 3 11 12 13 14 15 % 北京 上海 深セン 広州 全国平均

(18)

アメリカ(FRB) イギリス(BOE) (備考)長期リバースレポ:3ヶ月∼12ヶ月満期の資金供給オペ等。 その他資産の内訳は、外貨準備、ドル資金供給オペ、BEAPFFへの貸出等。 (注)BEAPFF(BOE資産買取ファシリティファンド・09.1.19公表):国債、CP、社債をBOEの完全子会社である同ファンドが購入。 SLS(特別流動性スキーム・09.4.21公表):銀行等が保有する良質のモーゲージ債等とTreasury Billをスワップする制度。 (備考)短期貸出(短期レポ、常設貸出ファシリティ、TAF)、クレジット商品等買い入れ(TALF等) LLR貸出等(AIG向け与信、Maiden Lane Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ) (注)TAF(入札型ターム物資金ファシリティ・07.12.12公表)=預金取扱金融機関を相手方として、 入札で決定される金利で資金供給。 TALF(ターム物ABS貸出ファシリティ・08.11.25公表)=ABS等を保有する米法人へ資金供給。 Maiden LaneⅠ、Ⅱ、Ⅲ= ベア・スターンズ、AIGの破綻処理のために設置された特別目的会社。

17

主要中央銀行の資産の推移

ユーロ圏(ECB) 日本(日銀) (備考)主要リファイナンシング・オペ等(最大2週間満期の週次資金供給オペ、ファイン・チューニングオペ等) 中長期リファイナンシング・オペ(最大12ヶ月満期の月次資金供給オペ、11年12月以降は3年物資金供給オペ含む) 「ユーロ建て国債・証券等」は、09年7月より買取が開始されたカバード・ボンド(最大買取枠600億ユーロ)を含む。 (備考)「長期国債」には、09年2月以降CP・短期社債を計上。 「貸出金」には、共通担保資金供給オペレーションの残高。 2009年1月以降は企業金融支援特別オペレーションによる貸付けの残高を含む。 (注)共通担保資金供給オペレーション:適格担保を根担保として行う公開市場操作としての貸付。 企業金融支援特別オペレーション(09.12.15公表):適格担保を根担保として、共通担保として差入れられている 民間企業債務の担保価額の範囲内で、資金供給を行う公開市場操作としての貸付。

(19)

主要中央銀行の総資産の対母国名目GDP比率

18

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 各国中央銀行総資産の対母国名目GDPの比率 日銀 ECB FRB BOE (資料)Bloomberg、IMF、BOE * 2014年及び2015年のGDPはIMFによる予想値を使用

* 2014年9月以降のBOEのデータについてはデータの取得元をBloombergからBOE"Bank of England Weekly Report"に変更 ※2015年4月30日時点

(20)

10年債金利 5年債金利

主要国金利の推移

(出所)Bloomberg

19

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 日本 米国 ドイツ フランス 英国 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 日本 米国 ドイツ フランス 英国 (%) (%)

(21)

(2003年初=100) (2007年=100) 年 株価の推移 住宅価格の推移 ハイ・イールド債スプレッドの推移(米国) 年

主要国の株価、不動産価格、ハイ・イールド債スプレッドの推移

20

(出所)Bloomberg 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 年 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 日本(日経平均) 米国(ダウ平均) ドイツ(DAX) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 00Q1 02Q1 04Q1 06Q1 08Q1 10Q1 12Q1 14Q1 ユーロ圏 アイルランド スペイン スウェーデン オランダ イギリス ドイツ フランス イタリア フィンランド ノルウェー (bp) 東京都区部マンション㎡単価の推移 (出所)Bloomberg (出所)ECB、Bloomberg (注)破線は、住宅ローン規制(LTV規制等)を導入した国 (万円) (出所)東日本公益財団機構

(22)

BIS年次レポート

(資産バブルと金融政策運営 関連部分(抄))(2014年6月29日公表)

21

マクロプルーデンシャルな対応は金融システムの頑健性を高めるのに有用であるが、金融の不均衡の蓄積を抑 制するためには十分ではない。その主要な理由は、規制逃れの影響を受けやすいことである。政策金利は経済 全体のレバレッジのコストを決定するので、その効果は浸透しやすく簡単に逃れられるものではない。したがって、マ クロプルーデンシャルな対応のみに依存することは充分ではなく、金融政策が補完的な役割を果たさなければ ならない。  金融政策に全く頼らないことは、非常に深刻な課題をもたらしうる。金融の不均衡が積みあがることを放置すると、 市場の巻き戻しに対する経済の脆弱性が高まり、経済が受けるダメージがより深刻になり、外部で発生した危機 の影響も受けやすくなる。  各国において、金融循環から生じるリスクを緩和する観点から、カウンターシクリカルバッファー等の新たなマクロプ ルーデンシャルなツールの導入が進んでいる。これらのツールの有効性について結論を導くのは現時点では困難だ が、これまでの経験からは、金融機関のリスクに対する頑健性を高める効果はありそうだが、資産バブル等そのもの を抑制する効果は限定的。

(23)

22

 金融の安定を促進する観点から、金融政策は重大な制約に直面している。金融政策が過剰なレバレッジ等に及 ぼす影響は充分に理解されていない。また、金融政策は規制や監督によるアプローチと比べて間接的である。さら に、金融の安定を促進する観点から金利調整を用いることは、物価や雇用のボラティリティの上昇につながる。した がって、規制・監督上のマクロプルーデンシャルなアプローチが金融の安定に主要な役割を果たすべきである。  ただし、低金利環境下においては市場参加者が利回りを追求しリスクテイクに走るインセンティブが高まること、金 融の安定に関する懸念に対応する観点から、マクロプルーデンシャルなツールでは限界があることは理解している。 これを踏まえ、金融の安定を脅かすリスクの出現に対処する観点から、金融政策の調整を用いることが望ましい ケースもありうる。  しかし、金融政策の決定にあたって、金融システムに対するリスクを中心的に勘案するということは、経済のパフォー マンスを低下させるという観点から、ほとんどの場合、潜在的なコストが大きすぎると思われる。  2000年代中盤に金利を引き上げていたらグローバルな金融危機は予防できたかについては、必ずしも明らかでは ない。むしろ金融機関のレバレッジに対する制限、短期流動性ファンディングに対する規制、厳格な引当基準等 のマクロプルーデンシャルな政策の方が、金融面での脆弱性に対処する観点からより直接的であり、効果的である と評価している。

イエレンFRB議長による講演

(資産バブルと金融政策運営 関連部分(抄))(2014年7月2日、IMFのセミナー)

(24)

23

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

(25)

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 1870 1880 1890 1900 1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2070 2080 2090 2100 2110 中位推計 高位推計 低位推計 2110年 高位推計 5,921万人 中位推計 4,286万人 低位推計 3,097万人 2050年 高位推計 10,292万人 中位推計 9,708万人 低位推計 9,187万人 見通し(2012年∼) 3,481万人 (1872年) 4,385万人 (1900年) (出所)国立社会保障・人口問題研究所『人口統計資料集(2013年版)』及び『日本の将来推計人口(平成24年1月推計)』 (万人) (年) 2010年にピーク;12,806万人

総人口の推移(明治以降)

24

(26)

「国土のグランドデザイン2050」参考資料

25

(出所)総務省「国勢調査報告」、国土交通省国土政策局推計値により作成

(27)

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 (備考)労働力人口=「就業者(雇用者+自営業者等)」+「完全失業者」 (出所)年齢別人口:総務省人口推計及び国勢調査、将来人口は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」 労働力人口:総務省労働力調査(1965∼72年は沖縄県含まず)、将来人口は労働政策研究・研修機構「労働力需給の推計」 (2006年度、 ただし、労働市場への参加が進む(人口1人当たり経済成長率2%成長)ケースを想定) (万人) (年(10月時点)) 15歳以上人口 15歳∼64歳人口 労働力人口(15歳以上) 65歳以上人口 2015年以降は推 計人口 11112 8726 8165 6793 6590 2947

労働力人口等の推移

26

(28)

(出所)国立社会保障・人口問題研究所、総務省 10%以下の減少 10%∼15%の減少 15%∼20%の減少 20%以上の減少

都道府県別の生産年齢人口の減少率(2012年∼2025年)

27

(29)

開廃業率の推移(非一次産業・年平均)

28

<会社企業> <個人企業> (出所)中小企業庁『中小企業白書』、総務省『事業所・企業統計調査』 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 75∼78 78∼81 81∼86 86∼91 91∼96 96∼99 99∼01 01∼04 04∼06 06∼09 09∼12 開業率 廃業率 (年) (%) 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 75∼78 78∼81 81∼86 86∼91 91∼96 96∼99 99∼01 01∼04 04∼06 06∼09 09∼12 開業率 廃業率 (年) (%)

(30)

(出典)IMF “World Economic Outlook” より作成

アジア

29

(31)

30

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

(32)

① 強じんな金融機関の構築(バーゼルⅢ)

② 大き過ぎて潰せない問題の終結(システム上重要な金融機関への対応)

③ シャドーバンキングによるリスクへの対処

④ デリバティブ市場の安全性の確保

2.主な取組み

「我々は,金融危機に対応して我々が行った中核的なコミットメントの重要な面を達成した。」

「現下の課題は,新たなリスクに引き続き注意を払いつつ,我々の政策枠組みの残っている要素を最終化

することであり,また,合意した金融規制改革を完全に実施することである。」

1.G20ブリスベン・サミット首脳宣言(2014年11月)(抜粋)

リーマンショック(2008年9月)

世界的な金融危機へ発展

G20首脳会合(2008年11月ワシントン∼)

危機防止のための金融規制改革の推進

※ 2015年議長国はトルコ(11月にアンタルヤでサミット開催予定)、2016年議長国は中国

31

① 残された規制改革の最終化 ・・・

TLAC(総損失吸収力)等の最終化が主な課題

② 過去の合意の適時、完全かつ整合的な実施 ・・・ 意図せぬ影響を含む規制改革の効果検証が主な課題

③ 新たなリスクへの監視及び対処 ・・・

CCPや資産運用業に係るリスクの分析・対処が主な課題

3.今後の課題

G20における国際的な金融規制改革に関する議論

(33)

○ グローバルな金融システム強化のための、前回イスタンブール会合からの進捗を歓迎。 ○ G-SIBs(グローバルなシステム上重要な銀行)の破綻時のTLAC(総損失吸収力)を、厳格かつ包括的な 影響度調査の後、アンタルヤ・サミットまでに最終化することに引き続きコミット。 ○ CCP(中央清算機関)の強じん性、再建および破綻処理に関する欠陥を特定し、対処。 ○ 簡素で、透明性が高く、比較可能な証券化商品を特定する要件の最終化作業を支持。 ○ 資産運用業の金融安定性上のリスクについて、FSBの検討を期待し、仮に必要となれば、政策措置を考慮。 ○ 市場における不正行為やコルレス銀行業務からの撤退についてのFSBの作業計画を歓迎。 ○ 破綻処理と店頭デリバティブ市場改革の分野において、規制がより実効的となるようクロスボーダーの協 力を強化。サンクトペテルブルク宣言に則り、効果の類似性に基づき正当化される場合には、相互の規制 に委ねることを奨励。

【今後の課題】

○ イスタンブールで開催されたG20/OECDコーポレートガバナンス・フォーラムの成果に基づき、9月の G20大臣・総裁会合までに、改訂されたコーポレートガバナンス原則等についての報告を期待。 ○ 如何に金融セクターが気候関連の問題を考慮できるかを検討するため、公的・民間両セクターの参加者を 召集することを、FSBに要請。

32

2.主な合意事項(金融規制関連)

○ 国際的な金融規制改革の主要議題について、2月のイスタンブール会合からの進捗とFSB等の作業計画に ついて議論。

1.本会議の意義

G20財務大臣・中央銀行総裁会議(於:ワシントン)(2015年4月16-17日)

(34)

⇒ 銀行の全債務を保護することにより、預金者等の信用不安を解消・健全な借り手を保護 ⇒ 重要な市場取引等を履行させることにより、市場参加者間の連鎖を回避し、金融市場の機能不 全を防止(金融システムの安定を確保) 日本が経験した不良債権型の金融危機 リーマン・ショックに端を発する市場型の金融危機 預金者 金融危機対応措置 (預金保険法第102条) 企業 企業 企業 銀行 銀行 銀行 銀行 銀行 市場の急変 資本増強 資金援助 国有化 保険 銀行 証券 取引相手方 の信認低下 金融市場の 機能不全 流動性 資本増強 資金援助 カウンターパーティ BS 財務状況 の悪化 市場取引の 連鎖的停止 信用不安 波及 波及 市場機能維持のための 新たな危機対応措置 [対象となる金融機関] 金融業全体(預金取扱金融機関、保険会社、金融商品取引業者、金融持株会社等) [認定の手続] 金融危機対応会議の議を経て内閣総理大臣が、金融機関の秩序ある処理の必要性を認定 [発動要件と措置内容] 市場の著しい混乱の回避のために必要と認められる場合 ⇒ 預金保険機構による監視 ⇒ 流動性供給・資金援助等の措置 ※ 債務超過でない場合、必要に応じ、資本増強も可能 → 金融システムの安定を図るために不可欠な債務等の履行・継続を確保 しながら、市場取引等の縮小・解消 (注)措置を発動する場合には、契約上のベイルイン(無担保債権のカット又は株式化)を発動 [資金調達・費用負担] 預金保険機構による資金調達に政府保証を付す。万一損失が生じた場合の 負担は、金融業界の事後負担を原則。例外的な場合には、政府補助も可能。 (預金保険法102条と同様。) 金融機関の秩序ある処理の枠組みの整備 【債務超過等の場合の処理の枠組み】 ※ 債務超過でない場合は、流動性供給・資本増強等を行う。

破綻処理法制の整備(市場型の金融危機への対応)

33

(35)

2015年中(11月のG20サミットまで)

定量的影響度調査、市場調査等を経て、必要な修正を加えた後、基準として最終化。

適用時期は、早くとも2019年1月。

G20サンクトペテルブルク・サミット(2013年9月)

FSB(金融安定理事会)に、2014年末までに、破綻時の損失吸収力に係る「提案」を行うよう求める。

 我が国の対象は、3メガ

 既存のバーゼル規制資本+その他適格負債等の合計で算出(バーゼル3と整合的)

 水準は、連結ベース

RWA比16%∼20%

 預金保険制度の強靭性を考慮

2014年11月10日

FSBは、破綻時の損失吸収力に係る「提案」について、市中協議文書を公表。

「我々は,グローバルなシステム上重要な銀行に対し,こうした銀行が仮に破たんした際に納税者を

一層保護する追加的な損失吸収力を持つよう要求する,別添に示された金融安定理事会(

FSB)の

提案を歓迎する。」

G20ブリスベン・サミット首脳宣言(抜粋)

TLAC(Total Loss-Absorbing Capacity)

(36)

金利リスク量が自己資本(Tier1+Tier2)の合計額の20%を超える金融機関(アウトライヤー銀行 という)の自己資本の適切性について監督当局は特に注意を払う。 ただし、当該リスクは、第1の柱(最低所要自己資本比率)の計算式には含まれないことから、ア ウトライヤー銀行に該当したからといって自動的に自己資本の賦課が求められるものではない。 金利リスク量 ① 金利がイールド・カーブに沿って2%上下に平行移動した場合のリスク量 又は ② 保有期間1年、観測期間最低5年で測定される99パーセンタイル と1パーセンタイルの金利変動のリスク量

金融機関が、第1の柱(最低所要自己資本比率)の対象となっていないリスク(銀行勘定の

金利リスク、信用集中リスク等)も含めたリスクを把握した上で、経営上必要な自己資本額を

検討。

➭ 金融機関による統合的なリスク管理と当局による早期警戒制度に基づくモニタリング

銀行勘定の金利リスクについて

トレーディング勘定と銀行勘定との間での規制の回避行為が生じているのではないか

との問題意識の下、銀行勘定における金利リスクの取扱いについて検討が行われてい

るところ。

35

銀行勘定の金利リスク

(37)

36

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

(38)

37

各国における家計等の金融資産の構成比(2014年3月末)

(注) 日本は「家計」をベースとした値。ドイツ、米国、イギリス、フランスは「家計」+「民間非営利団体」をベースとした数値。

(出所) 日本:日本銀行「資金循環統計」、ドイツ:Deutsche Bundesbank "Financial Accounts for Germany"、米国:Federal Reserve Board "Flow of Funds Accounts"、 イギリス:Office for National Statistics "United Kingdom Economic Accounts"、フランス:Banque de France "Quarterly financial accounts France"

(39)

38

「国内非金融部門の資金調達」と「金融仲介機関の資産構成の内訳」

2003FY 2006FY 2009FY 2012FY

間接金融(金融機関経由) 86.6% 82.7% 82.8% 83.3% うち貸出以外【A】 (いわゆる市場型間接金融) 34.7% 32.7% 35.6% 39.0% うち公共債【B】 30.5% 28.4% 31.3% 35.4% 【A】−【B】 4.2% 4.2% 4.3% 3.7% 直接金融 13.4% 17.3% 17,2% 16.7% 日本 米国 ユーロ圏 貸出 39% 29% 29% 株式・出資金、債券、投資信託受益証券 33% 50% 47% うち預金取扱金融機関以外の保有分 (=保険・年金基金、証券投資信託等による保有分) 16% 45% 35% うち債券以外(株式・出資金、投資信託受益証券) 7% 27% 22% その他(現金・預金等) 30% 23% 22% 国内非金融部門の資金調達(国内市場経由) 金融仲介機関の資産構成の内訳 (注)ストックベース。一般政府部門を含む。 (出所)日本銀行「非金融部門の資金調達内訳表」より作成 (注)日米は2014年12月末、ユーロ圏は2014年9月末。 (出所)日本銀行「資金循環の日米欧比較」より作成

(40)

間接金融

家計

(1,694兆) 株式、債券

銀 行

市場型間接金融 直接金融 貸 出 預 金(890兆) 信認(Fiduciary Duty) 年金・保険等 ファンド・ 投信等

企業

(稼ぐ力 向上) 【家計に提供する投資商品の充実等】 ○ NISA:ジュニアNISAの創設、職域NISAの促進 ○ 投信等のサービス改善:手数料等の説明の充実等 ○ 上場インフラファンド市場の創設、 ヘルスケアリートの上場推進、普及・啓発 【真に投資家の利益となる運用】 ○ 受託者の意識改革、投資運用業の強化 【年金等の資金の有効な活用】 ○ GPIF改革:基本ポートフォリオの見直しとガバナンス 態勢の整備 ○ 私的年金改革:確定拠出年金の見直し、普及 【成長企業への資金供給の円滑化(市場)】 ○ 26年度金商法改正等: ・ 投資型クラウドファンディングの利用促進:参入要件緩和や投資家保護の制度整備 ・ 新たな非上場株式の取引制度:グリーンシート銘柄制度に代わる取引制度の整備 ・ 新規上場に伴う負担の軽減:新規上場後3年間に限り、「内部統制報告書」に対する公 認会計士監査を免除 ○ 27年度金商法改正法案: ・プロ向けファンドの見直し:ファンドへの信頼を確保し、成長資金を円滑に供給していく ための総合的な対応 【成長企業への資金供給の円滑化(間接金融)】 ○ 事業性を評価する融資の促進:金融モニタリング基本方針に基づく検査・監督 ○ REVICの活用:地域経済の活性化を支援するファンドの設立・資金供給 の促進、事業性評価をサポートする専門家の派遣 ○ 目利き力発揮のための短期継続融資の活用:無担保・無保証の運転資金融資 の円滑化を図るための金融検査マニュアルの明確化 【企業価値の向上に向けた施策】 ○ コーポレートガバナンス・コード及びスチュワードシップ・コードの策定 ○ 事業再生に関する紛争解決手続きの更なる円滑化 デフレ・リスク回避 中長期資金(エクイティ、メザニン等) 目利き、事業性を評価 スチュワードシップ・コード コーポレート ガバナンス・ コード 適切なポートフォリオヘ ←アベノミクス効果

成長資金の供給促進に向けた施策

39

(41)

26年 27年 28年 29年 30年 31年 32年 33年 34年 35年 H26年 100万投資 H27年 100万投資 H28年 100万投資 H29年 100万投資 H30年 100万投資 H31年 100万投資 H32年 100万投資 H33年 100万投資 H34年 100万投資 H35年 100万投資 ※ NISA口座内で保有していれば、最大5年間 は、配当・譲渡益が非課税。 ※ 5年経過後は、NISAの新たな枠を活用して 非課税保有を続ける(ロールオーバー)か、通 常の口座に移して、継続保有。 H26年から 10年間 項 目 内 容 非課税対象 上場株式等・公募株式投信の 配当・譲渡益 非課税投資額 毎年、新規投資額で100万円を上限 (ロールオーバー可) 投資可能期間 10年間 (H26年∼H35年) 非課税期間 最長5年間 損益通算 特定口座等で生じた配当・ 譲渡益との損益通算は不可

【趣旨】

「家計の安定的な資産形成の支援」及び「経済成長に必要な成長資金の供給拡大」の両立

NISA(少額非課税投資制度)

40

(42)

NISA口座数及び買付金額の推移

41

○ NISA総口座数は、825万3,799口座 (12月末時点) ・ 平成26年1月時点の約492万口座から、1年で約333万口座、67.6%増 ○ NISA総買付額は、2兆9,769億6,913万円 (12月末時点) ・ 平成26年6月30日時点の約1兆5,631億円から、6ヶ月で約1兆4,138億円、90.5%増 ・ 商品別内訳は、 上場株式 9,705億4,972万円 (32.6%) 投資信託 1兆9,439億8,383万円 (65.3%) ETF 343億3,191万円 (1.2%) REIT 281億368万円 (0.9%)

(43)

年代別口座数の推移

42

年代別口座開設者比率の推移 年代別口座開設者の1月・6月末時点からの増加率の比較 (万) 43.3% 36.7% 41.7% 357万3,842口座

(44)

【税制改正の概要】

① ジュニアNISAの創設

‐ ジュニアNISAを創設し、0歳から19歳の未成年者専用のNISA口座の開設を

可能とする (年間投資上限額:80万円)

② NISAの年間投資上限額の引き上げ

‐ 年間投資上限額を現行の100万円から、120万円 に引き上げる

③ NISAの利便性向上

・ NISA口座開設手続の簡素化

‐ マイナンバーを用いることによる口座開設手続の簡素化については、平成30年分

以後の非課税口座の開設の際に実施できるよう、引き続き検討を行う

・ NISA口座開設手続の迅速化

‐ 税務当局におけるNISA口座開設手続きの迅速化に向けた所要の措置を講ずる

(金融機関から税務署へのデータの提出方法をe-Taxに一本化する)

43

NISA(少額非課税投資制度)の拡充・利便性向上(平成27年度税制改正抜粋)

(45)

株主やステークホルダー に対する責任 コーポレートガバナンス・コード  企業 の行動原則  株主やステークホルダーに対する責任 企 業 資金の最終的な出し手 (個人、年金受給者、保険契約者等) 機関投資家 (株主) スチュワードシップ責任 企業との「建設的な対話」を通じ、 「企業の持続的成長」を促す。 スチュワードシップ・コード  機関投資家 の行動原則  資金の最終的な出し手(委託者)に対する責任 『日本再興戦略』(平成25年6月閣議決定) で策定を決定。 『日本再興戦略 改訂2014』(平成26年6月閣議決定) で策定を決定。 車の両輪

スチュワードシップ・コードとコーポレートガバナンス・コードの関係

44

企 業 企 業 株 主 株 主 (従業員、債権者、顧客等)(従業員、債権者、顧客等)ステークホルダーステークホルダー 車の両輪

(46)

45 ○ 「日本再興戦略」(平成25年6月)を受け、金融庁の「有識者検討会」が検討を進め、国内外からのパブリックコメントも踏まえ、 平成26年2月、「『責任ある機関投資家』の諸原則≪日本版スチュワードシップ・コード≫」を策定・公表。 ○ 機関投資家が、各自の置かれた状況に応じて、対応できるような枠組みを設定(この点は英国コードと同じ)。 − 機関投資家がコードを受け入れるかどうかは任意。 ただし、金融庁でコードの受入れを表明した「機関投資家のリスト」を公表(3ヶ月毎に更新)する仕組みを通じて、コードの受入れを促す。 − 機関投資家が取るべき行動について、詳細に規定するのではなく、「基本的な原則」を提示(“principles-based” approach) 。 − 法令のように一律に義務を課するのではなく、機関投資家に対して、個別の原則ごとに、「原則を実施するか、実施しない場合には、

その理由を説明するか」を求める手法(“comply or explain” approach)を採用。

機関投資家は、 1.「基本方針」を策定し、これを公表すべき。 2.「利益相反」を適切に管理すべき。 3.投資先企業の状況を的確に把握すべき。 4.建設的な対話を通じて投資先企業と認識を共有し、問題の改善に努めるべき。 5.「議決権行使」の方針と行使結果を公表すべき(議案の主な種類ごとに整理・集計して公表)。 6.顧客・受益者に対して定期的に報告を行うべき。 7.投資先企業に関する深い理解に基づき、適切な対話と判断を行うべき。 概 要 枠組み 〔受入れ表明の状況〕 ・ 本年3月12日、本年2月末までにコードの受入れを表明した「機関投資家のリスト」(第4回)を公表。 計184にのぼる数多くの機関投資家が受入れを表明。 経 緯

日本版スチュワードシップ・コードの概要

45

(47)

「日本版スチュワードシップ・コード」の受入れを表明した機関投資家数

46

コードの受入れを表明した機関投資家数:184【

第3回から9増加】

【業態別】

信託銀行等

:6

【第3回から変動なし】

投信・投資顧問会社等

:129

【第3回から7増加】

生命保険会社

:17

【第3回から変動なし】

損害保険会社

:4

【第3回から変動なし】

年金基金等

:21

【第3回から2増加】

その他

(議決権行使助言会社他)

:7

【第3回から変動なし】

【国内外の別】

本邦系機関投資家

:107

【第3回から5増加】

外資系機関投資家

:77

【第3回から4増加】 (うち、海外本部から受入れを表明した機関投資家:30) 【第3回から3増加】 ※ 第3回は平成26年11月末時点の計数。 (平成27年2月末時点)

(48)

・ 成長戦略の一環として、健全な企業家精神の発揮に資する「攻めのガバナンス」を確保 ・ 株主はもとより、幅広い「ステークホルダーとの適切な協働」を通じた企業価値の向上を明記 ・ 中長期保有の株主は、会社にとって重要なパートナーとなり得る存在 ⇒ 両者の間の「建設的な対話」を充実 【株主の権利・平等性】 上場会社は、株主の権利・平等性を確保すべき。  株主の権利の実質的な確保 ⇒ 株主が総会議案の十分な検討時間を確保するための対応 (招集通知の早期発送等)  株式の政策保有 ⇒ 保有に関する方針の開示、 経済合理性の検証に基づく保有のねらい・合理性の説明、 議決権の行使についての基準の策定・開示 【株主以外のステークホルダー】 上場会社は、企業の持続的成長は、従業員、顧客、取引先、地域社会などのス テークホルダーの貢献の結果であることを認識し、適切な協働に努めるべき。 【情報開示】 上場会社は、法令に基づく開示を適切に行うとともに、利用者にとって有用性の 高い情報を適確に提供すべき。 【株主との対話】 上場会社は、持続的な成長に資するとの観点から、株主と建設的な対話 を行うべき。 【取締役会等】 取締役会は、会社の持続的成長を促し、収益力・資本効率等の改善を図 るべく、以下の役割・責務を果たすべき。 (1) 企業戦略等の大きな方向性を示すこと (2) 経営陣の適切なリスクテイクを支える環境整備を行うこと (3) 独立した客観的な立場から、実効性の高い監督を行うこと  社会・環境問題をはじめとするサステナビリティーを巡る課題に適切に対応  社内における女性の活躍促進を含む多様性の確保の推進  持続的成長に資するような独立社外取締役の活用 ⇒ 建設的な議論に貢献できる人物を2名以上設置すべき ※ 自主的な判断により、3分の1以上の独立社外取締役が 必要と考える会社は、そのための取組み方針を開示。 コードは、法令のように一律の義務を課すのではなく、「原則を実施するか、実施 しない場合には、その理由を説明するか」を求める手法(“Comply or Explain”) を採用。  経営理念や経営戦略、経営計画等に関する主体的な情報発信  株主との建設的な対話を促進するための体制整備・取組み ◎ 経営判断の結果、会社等に予期せぬ損害が生じれば、株主代表 訴訟等が懸念。その際、裁判例は「意思決定過程の合理性」の有無 を重視。 ⇒ 本コードの内容は、「意思決定過程の合理性」の担保に資する ものであり、会社の健全なリスクテイクを側面から支援。

コーポレートガバナンス・コードの概要

47

(49)

• 詐欺的な行為に悪用されることが無いよう、クラウドファンディング業者に対して、 「ネットを通じた適切な情報提供」や「ベンチャー企業の事業内容のチェック」を義務付け。 投資者保護のための ルールの整備 クラウドファンディング業者 投資者 ベンチャー企業 事業のための 資金が必要! インターネットを通じた 投資の勧誘 http:// ベンチャー企業の事業計画等を ウェブサイトに掲載 ベンチャー企業に 資金を提供したい! ファンド • 少額(注1)のもののみを扱う業者について、兼業規制等を課さないこととするとともに、 登録に必要な最低資本金基準(注2)を引下げ。 • 非上場株式の勧誘を、少額(注1)のクラウドファンディングに限って解禁。 参入要件の緩和等 《現状》 《改正後》 株式 • 有価証券を勧誘するためには、「金融商品取引業者」としての登録が必要。 ( 「株式」の勧誘:第一種金融商品取引業者 ∼兼業規制あり、最低資本金5,000万円) (「ファンド」の勧誘:第二種金融商品取引業者 ∼兼業規制なし、最低資本金1,000万円) • 非上場株式の勧誘は、日本証券業協会の自主規制で原則禁止。 (注1) 発行総額1億円未満、一人当たり投資額50万円以下 (注2) 第一種金融商品取引業者: (現行)5,000万円 ⇒ 1,000万円。第二種金融商品取引業者: (現行)1,000万円 ⇒ 500万円。

投資型クラウドファンディングの利用促進(平成26年金融商品取引法改正)

48

(50)

金融商品取引法の一部を改正する法律案の概要

(51)

インフラ・ファンド市場は、民間資金のインフラ整備等への活用を促進すると共に、投資家がインフ

ラ資産から生み出される安定的な収益を得ることを可能にする仕組みとして、近年諸外国におい

て脚光を浴びている。

我が国においても、インフラ・ファンド市場を開設し、投資家がインフラ資産に容易に投資できる環

境を整えることにより、インフラ整備等を後押しすることが可能となる。

• 諸外国においては、電力設備、空港、道路等を投資対象としたインフラ・ファンドの創設及び上場が進んでい る。 ※ 豪州、カナダ、米国、星国 等 • 我が国においても、インフラ・ファンドによる再生可能エネルギー発電設備及び空港、上下水道等の公共施設 等運営権への投資が可能となるよう法的な手当てを実施(平成26年9月3日施行)。 • 平成27年4月30日に、東京証券取引所において、上場インフラ・ファンド市場を開設。

インフラ

インフラ・ファンド市場

投資家

インフラ・ファンド

投資

投資

個人投資家

機関投資家

インフラ資産

インフラ・ファンド市場の仕組み

インフラから 得られる収入

配当等

配当等

インフラファンド市場の創設

50

(52)

「日本再興戦略」改訂2014 -未来への挑戦-(平成26年6月24日閣議決定) 〈抜粋〉 5−2(3)i) ①国際金融センターとしての地位確立とアジアの潜在力発揮 ・内外の多様な資金調達・運用ニーズに対応するため、東証による上場インフラファンド市場の創設に必要な制度的手当てを 年内に行うとともに、インフラファンドやヘルスケアREITの組成に向けた環境整備を推進する。

• 高齢化の進展に伴い、有料老人ホームや高齢者向け住宅といったヘルスケア施設の供給拡大が

求められる中、民間資金の活用を推進することが重要施策と位置付けられてきている。

• リート(不動産投資信託) の仕組みを活用することにより、一般の投資家が小口資金で投資する

ことが可能となり、また、取引所に上場することもできることから、多くの資金を集めやすいというメ

リットが存在する。

ヘルスケアリートの仕組み

ヘルスケアリート活用に向けた政策・提言

51

(53)

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

52

(54)

 ITを活用した新しい決済サービス等が登場するとともに、イノベー ション(「FinTech」など)が急速に進展。決済を起点として新たな金融 ビジネスを展開する動きが拡大。  決済サービスや決済に関連する銀行業務のあり方そのものを併せ て見直していかなければ、世界的なイノベーションから取り残される おそれ。銀行のみならず多様なプレーヤーが参加する中で、競争的 にイノベーションが進められるようにすることが求められる。  IT分野の技術革新の多くが金融以外の領域で産み出されているこ とからすれば、銀行サイドでも、いわゆる自前主義ではない、“オー プン・イノベーション”を重視した体制とビジネス・モデルを構築し、IT ベンチャーとの連携など、戦略的にITの取り込みを図ることが重要。 決済スタディ・グループ「中間整理」における指摘等 ドングル(携帯電話に装着できるカード決済端末) モバイルペイメント ( ) • 携帯電話のジャックに差し込むことでクレ ジットカードを読み取ることができる 最近の動向 今後の課題 • 従来のような読取機械が不要に。技術的に は個人間でもクレジットカード決済が可能に • 相手の口座番号を知らなくても、LINEの「友 だち」同士であれば無料で送金ができる 銀行その他の業者と利用者の間に介在する中間的業者  ノンバンク・プレーヤーが、従来銀行が担ってきた業務を分化させつ つサービス提供する動きが見られ、決済を中心に銀行業務の「アン バンドリング化」とも言うべき構造変化が進行。  銀行とノンバンク・プレーヤー等との連携・協働など、プレーヤー間 の連携・協働を通じて利便性の向上を図る取組みが進んでいる。  欧米の銀行においては、投資先としてではなく、ITの取り込みそれ 自体を目的として、ITベンチャー等との連携や買収を進める動きが 活発化。 (出所)スクエアHP (出所)LINE・HP (出所)決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ第11回 事務局説明資料

53

決済サービスにおけるリテール分野を中心としたイノベーションの進展

(55)

電子商取引市場の運営者による融資サービス 米銀トップの問題意識 ○ 欧米の銀行では、最近の環境変化が危機感を持って 捉えられ、そうした変化に対して戦略的に応じる動き ○ 近年、欧米銀行においては、IT分野のイノベーションを取り込むことを目的とし た、IT・ネット企業等との戦略的な連携・協働が活発化 ○ 電子商取引市場の運営業者 が、決済や取引に関する情 報を活用し、電子商取引市 場の参加者に融資を行う サービスも登場 ○ さらに、中国の大手IT関連企 業のように、決済を軸として、 融資のみならず預金受入れ に相当するような業務を展開 しているケースも登場 (出所)決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ第1回 小出参考人説明資料 オープン・イノベーション(外部連携による革新) (出所)決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ第2回 野村参考人説明資料 (出所)決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ第10回 翁委員説明資料

54

決済サービスにおけるリテール分野を中心としたイノベーションの進展(最近の動向(事例))

(56)

キャッシュ・マネジメントや債権管理が、企業の競 争力の重要要素なとなる中、キャッシュ・マネジメン ト・サービス(CMS)は、欧米の主要銀行が邦銀よ り先行している、との指摘 邦銀、特に主要行において、世界的水準を念頭に、 CMSの経営戦略上の位置付けを明確化 銀行のCMSは、そのIT戦略と密接に関連、銀行 のIT投資の途を拡大していくことが重要な課題 電子記録債権の件数が伸び悩んでいる、との指摘 邦銀の海外拠点における機動的な事業展開や、 企業におけるグループ内又は国際的な資金管理・ 移動が円滑に行われるような環境整備が重要 電子記録債権の資金調達手段としての活用を促し ていくための方策について検討 最近の動向 今後の課題 決済スタディ・グループ「中間整理」における指摘等 CMS(キャッシュ・マネジメント・サービス) 銀行のIT投資の戦略性

55

企業の成長を支える決済サービスの高度化

(57)

欧州における域内決済のシームレス化やFRBによる戦略文書の公表など、欧米では、競争力強化 の観点から、取組みを強化 日本でも、金融・IT融合等が進む中、銀行業の将来像を見据えつつ、国際的な動向や将来的な ニーズも踏まえ、戦略的な改革に取組むべき 送金フォーマット項目等の国際標準化(アルファベッ ト表記の口座名義や国際標準コードの採用)に向け、 “エンド・デイト”の設定も含め、検討 国際的な相互接続等による、国際送金における 「ロー・バリュー送金(安くて、急がない送金)」の提供 を検討 邦銀に開設された非居住者口座に係る円送金を、 居住者同様、全銀システムで取り扱うことを検討 国内外を通じたシームレス化 全銀システムにおける情報量に富むXML電文への全 面移行に向けた検討 決済インフラを銀行サービスのイノベーションの基盤と して有効に活用することや、その機能を充実させること を検討 迅速かつ機動的に、高度なサービスを提供することや、 ニーズに応じて選択可能な決済インフラの構築 機能拡大と高度化 今後の課題 最近の動向 決済スタディ・グループ「中間整理」における指摘等 イノベーション推進のための体制整備 APNなどアジアの決済インフラ構築に関与

56

決済インフラの改革

(58)

国内送金と国際送金のフォーマット項目の違い 各国における非居住者に係る送金の取扱い

国際的な相互接続によるロー・バリュー送金の提供 決済システムの国際的な連携の動き 【APN】

57

(59)

現在の「スタディ・グループ」を改組して

「ワーキング・グループ」を設置。

今後の審議

今後の審議

58

今後の検討について(決済スタディ・グループ「中間整理」における指摘等)

決済システムの安定性

情報セキュリティ

イノベーション促進

と利用者保護

包括的な改革のための

アクションプランの策定

必要に応じて、法制面の検討

決済高度化に向けて以下

の観点からの検討も重要

(60)

1.金融行政の目的と今事務年度の取組

2.金融機関を取り巻く経済環境

(1)足下の経済情勢

(2)中長期的な課題

3.国際的な金融規制改革への対応

4.金融庁における最近の主な取組

(1)成長資金の供給促進に向けた取組

(2)決済高度化に向けた取組

(3)金融グループを巡る制度のあり方の検討

59

(61)

金融グループを巡る制度のあり方について

(62)

○ 金融グループの業務のうち、例えば、国内銀行本体による業務からの収益の比重は、低下の傾向。 10,796 8,278 7,305 1,797 622 1,621 1,533 1,478 1,261 1,811 1,009 1,057 954 827 1,834 1,852 1,266 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 三菱UFJFG 三井住友FG みずほFG (億円) 業務粗利益(連結) 20,129 業務粗利益(連結) 14,501 業務粗利益(連結) 10,671 三菱東京UFJ銀行 (単体) 三井住友銀行 (単体) みずほ銀行 (単体) 三菱UFJ信託銀行 (単体) 三菱UFJ証券HD 米州MUFG 三菱UFJニコス アユタヤ銀行 その他 SMBC日興證券 SMBCコンシューマーファイナンス 三井住友カード セディナ みずほ信託銀行 (単体) その他 その他 みずほ証券 (注)「その他」には、上記以外のグループ会社(海外事業を含む)の業務粗利益のほか、内部取引の調整額を含む。 (出典) 各グループの平成26年9月中間期決算説明資料。  近時の国際的な議論では、持株会社を中心とした金融グループ全体の健全性等を母国当局が 責任を持って監督していくべきとの流れ。

金融グループの業務状況

61

(63)

グループ・ベースでの監督 グループ・ベースでの健全性の強化 ○ 金融グループの業務展開の多様化等に伴い、連結ベースで、グループ全体を監督することの重要性につい て、国際的な認識が高まっている。 バーゼル・コア・プリンシプル(2012年改訂版)  銀行監督の重要な要素は、監督当局が、銀行グループが世界各地で行っている業務の全ての側面を適切に 監視しつつ、必要に応じて健全性に関する基準を適用し、銀行グループを連結ベースで監督することである。 (原則12) ○ 金融機関の健全性(自己資本等)についても、(持株会社を含めた)連結ベースでその質・量を強化する流れ。 バーゼルⅢ  グループベースで健全性の強化を図っていく観点から、自己資本要件の厳格化や自己資本比率の最低水準 の段階的引上げ等を実施・検討。 リスク・アペタイト報告書(2013年、金融安定理事会(FSB))  システム上重要な金融機関(SIFIs)の監督の実効性を高める観点から、FSBが「実効的なリスクアペタイト枠 組みの原則」を公表。報告書では、「グループとして許容するリスクの水準について、経営陣等が対話・理解・ 評価することが可能となるようなグループ横断的な枠組みとすべき」旨、提言。

62

金融グループを巡る国際的な議論①

(64)

金融グループの破綻処理アプローチ

○ 国際的な金融グループの破綻処理のアプローチとしては、大きく分けて、SPE (Single Point of Entry)と MPE (Multiple Point of Entry)の2つのアプローチが存在。国際的には、母国当局が持株会社に処理権限 を行使し、グループを一体的に処理するSPEが、望ましい破綻処理アプローチとして主に検討されている。 巨大銀行の破綻時の損失吸収力(TLAC)

○ 金融安定理事会(FSB)は、「大きすぎて潰せない(Too big to fail)」問題への対応として、グローバルにシ ステム上重要な銀行グループ(G-SIBs)に対し、破綻時に損失吸収及び資本再構築に充てることができ るよう、自己資本に加えて長期社債等を予め発行・保有することを義務付けるTLAC規制を提案。SPEで の破綻処理が想定される金融グループについては、持株会社がTLACを発行・保有することになる予定。 A当局 持株会社 持株会社 A国 B国 A国 B国 銀行 現地法人 銀行 現地法人 B当局

SPE(Single Point of Entry) MPE(Multiple Point of Entry)

A当局 破綻処理 破綻処理① 破綻処理② ※ SPEは、破綻金融機関グループの持株会社の母国当局が、グループ全体を一体として破綻処理を実施。 MPEは、破綻金融機関グループに対して、関係する各国当局がそれぞれに自国内の拠点に対して破綻処理を実施。

金融グループを巡る国際的な議論②

63

(65)

○ 米国では、銀行法とは別途、銀行持株会社法(Bank Holding Company Act of 1956)が存在。同法の下で、

銀行持株会社(Bank Holding Company)は、銀行業務及び銀行業務に密接に関係する業務を営むことが可能。 ○ 更に、GLB法(Gramm-Leach-Bliley Act of 1999)により、銀行持株会社法が改正され、特に自己資本が

充実し経営管理の状況が良好と認められる持株会社(Financial Holding Company)グループについては、 通常の銀行持株会社グループに比して、より柔軟な業務展開が許容されている。 金融業務を補完する業務 ※ 申請に基づき、当局が個別に認可 (業務規模、傘下の預金取扱金融機関や 金融システムに及ぼすリスク等を確認) 本源的金融業務 + 金融業務に付随する業務 (例)非適格証券(株式、社債等)の引受け・マーケットメイク・ディーリング 等 銀行業務 + 銀行業務に密接に関連する業務 (例)貸付け、信用供与関連業務(不動産評価、信用照会等)、リース、信託業務、 投資助言業務、適格証券(国債・政府保証債等)の引受け・マーケットメイク・ ディーリング、経営コンサル、与信業務に関連する保険販売・引受け 等

FHC(Financial Holding Company)

BHC(Bank Holding Company)

(BHCとFHCの業務範囲のイメージ)

米国の金融持株会社制度の概要

参照

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