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平成 年度小学校 社会 移行措置資料 目次 1. 新学習指導要領における小学校社会の内容 1 1 各学年の内容構成 1 2 内容 改訂の主なポイントと現行版教科書の活用について 4 2. 移行措置について 8 1 第 5 学年の学習内容 8 2 第 3 学年の学習内容 10

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平成

30・31

年度

小学校「社会」

移行措置資料

平成29年11月30日発行 発行者:小泉 茂 発行所:光村図書出版株式会社 〒141-8675 東京都品川区上大崎2-19-9 ☎03-3493-2111(代表) www.mitsumura-tosho.co.jp 本資料は,一般社団法人 教科書協会が定めた 「教科書発行者行動規範」に則って作成したものです。

教授用資料

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平成30・31年度 小学校「社会」移行措置資料

〈目次〉 1.新学習指導要領における小学校社会の内容……1 1 各学年の内容構成……1 2 「内容」改訂の主なポイントと現行版教科書の活用について……4 2.移行措置について……8 1 第5学年の学習内容……8 2 第3学年の学習内容……10

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平成30・31年度 小学校「社会」移行措置資料

平成 30・31 年度は,新学習指導要領への移行のための期間となります。この間,社会科 における移行措置は,新学習指導要領の全部または一部によることができるとともに,現行 の学習指導要領による場合には,新学習指導要領の内容の一部を適用することとされました。 本資料では,現行の学習指導要領による場合の移行措置について説明いたします。新旧の 「小学校学習指導要領 社会」及び「小学校学習指導要領解説 社会編」と併せてご覧くだ さい。

1.新学習指導要領における小学校社会の内容

初めに,参考までに,新学習指導要領の各学年の内容構成の概要を記します。 小学校社会においては「公民としての資質・能力」の基礎を育成することを目ざし,その 具体的な目標や内容が「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人 間性等」の三つの柱で整理して示されました。 また,それぞれの内容は,次の三つに区分して整理されています。 ①地理的環境と人々の生活 ②歴史と人々の生活 ③現代社会の仕組みや働きと人々の生活 1 各学年の内容構成 ※表の内容は,文部科学省「小学校学習指導要領解説 社会編」によります。表中の区分①~③は,① 地理的環境と人々の生活,②歴史と人々の生活,③現代社会の仕組みや働きと人々の生活,を意味し ています。 ■第 3 学年 市を中心とする地域社会に関する内容 〈配当70 時間〉 内容 区分 (1) 身近な地域や市区町村の様子 ① (2) 地域に見られる生産や販売の仕事 ③ (3) 地域の安全を守る働き ③ (4) 市の様子の移り変わり ② 〈ポイント〉 ・これまでは,「第 3・4 学年」として目標・内容が示されていましたが,第 3 学年と第 4 学年の学年別に示されました。 ・第 3 学年から地図帳が配布され,参照されることとなりました。

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2 ・「(1)身近な地域や市区町村の様子」については学年の導入で扱い,「自分たちの市」に重 点を置くことが示されました。 ・「(3)地域の安全を守る働き」が第 3 学年に位置づけられ,3 年生で「火災」と「事故」の 学習を行うことになりました。 ・「(4)市の様子の移り変わり」が新設され,市や市の人々の様子が変化してきたことを,交 通の整備,公共施設の建設,土地利用の変化,人口の増減,電化製品などによる生活の変 化などから調べることとされました。 ■第 4 学年 県を中心とする地域社会に関する内容 〈配当 90 時間〉 内容 区分 (1) 都道府県の様子 ① (2) 人々の健康や生活環境を支える事業 ③ (3) 自然災害から人々を守る活動 ③ (4) 県内の伝統や文化,先人の働き ② (5) 県内の特色ある地域の様子 ① 〈ポイント〉 ・県の学習が二つに分けられました。「(1)都道府県の様子」では,県の地理的環境の概要や 47 都道府県の名称と位置を理解することとなっています。 ・「(3)自然災害から人々を守る活動」では,これまで「地域社会における災害及び事故の防 止」にあった内容が独立して示され,県内で発生した自然災害(地震災害,津波災害,風 水害,火山災害,雪害などから選択)を取り上げ,地域の関係機関や人々による自然災害 への対処や備えについて学習することとなりました。 ・「地域の発展に尽くした先人」と「文化財や年中行事」についての学習が,「(4)県内の伝 統や文化,先人の働き」として,第 4 学年に位置づけられました。 ■第 5 学年 我が国の国土と産業に関する内容 〈配当 100 時間〉 内容 区分 (1) 我が国の国土の様子と国民生活 ① (2) 我が国の農業や水産業における食料生産 ③ (3) 我が国の工業生産 ③ (4) 我が国の産業と情報との関わり ③ (5) 我が国の国土の自然環境と国民生活の関わり ①③ 〈ポイント〉 ・これまで一つになっていた国土の様子や自然環境の学習が,「(1)我が国の国土の様子と国 民生活」と「(5)我が国の国土の自然環境と国民生活の関わり」に分けられました。 ・「(1)我が国の国土の様子と国民生活」の学習で領土の範囲を大まかに理解するに際して,

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3 竹島や北方領土,尖閣諸島が日本の固有の領土であることに触れるよう示されました。 ・「(5)我が国の国土の自然環境と国民生活の関わり」では,内容が「自然災害→森林資源→ 公害」の順で示されました。 ・「(4)我が国の産業と情報との関わり」では,従来の新聞や放送の学習に加えて,情報を生 かして発展する産業として,販売,運輸,観光,医療,福祉などに関わる産業の中から選 択して取り上げることとされました。 ■第 6 学年 我が国の政治と歴史,国際理解に関する内容 〈配当 105 時間〉 内容 区分 (1) 我が国の政治の働き ③ (2) 我が国の歴史上の主な事象 ② (3) グローバル化する世界と日本の役割 ③ 〈ポイント〉 ・内容がこれまでの「歴史→政治→国際」から,「政治→歴史→国際」の順で示されました。 ・「(1)我が国の政治の働き」の内容構成が,「憲法→国や地方公共団体の政治」の順で示さ れました。 ・「(2)我が国の歴史上の主な事象」では,「日本風の文化が生まれたこと」「戦国の世の中が 統一されたこと」が独立して示されました。

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4 2 「内容」改訂の主なポイントと現行版教科書の活用について 以下,「内容」改訂の主なポイントについて各学年別に記載します。併せて現行の教科書 における新学習指導要領の関連部分を列記しますので,ご参照ください。 ○第 3 学年 「内容」改訂の主なポイント 現行版教科書との関連 (1)身近な地域や市区町村の様子 ・学年の導入で扱い,「自分たちの市」に重点を置くことが示 されました。また,公共施設の場所と働きでは,市役所の 働きを取り上げることが示されました。 ・地図帳を用い,方位や地図記号を扱います。 (2)地域に見られる生産や販売の仕事 ・「生産」は「仕事の種類や産地の分布,仕事の工程」,「販売」 は「他地域や外国との関わり」を扱うことが示されました。 その際,地図帳の活用や国旗を扱うことも示されました。 ・「販売」で「消費者の多様な願いを踏まえ売り上げを高める よう,工夫して」いることを扱います。 (3)地域の安全を守る働き ・第 3 学年への位置づけが明示され,現行の「火災,風水害, 地震など」の中から「火災」を扱うことが示されました。 ・「緊急時に対処する体制」「防止」についてはいずれでも取り 上げますが,前者は火災,後者は事故に重点を置くなど, 効果的に指導することが示されました。 (4)市の様子の移り変わり ・新設に伴い,名称が「市の様子の移り変わり」に改められ, 市や市の人々の様子が変化してきたことを,交通の整備, 公共施設の建設,団地ができるなど土地利用の変化,人口 の増減,電化製品などによる生活の変化などから調べるこ ととされました。 ・人口について扱う際には,表や棒グラフを活用し,少子高 齢化や国際化について触れることが示されています。 ・公共施設を扱う際には,第 1 単元で調べた市役所との関 わりや租税について取り上げることが示されています。 ※3・4 年上第 2 単元では,販売され る商品は,国外からも来ている ことを地図で示しています。 ※現行の光村図書社会科教科書で は,3・4 年下第 4 単元で扱ってい ます。 ※平成 31 年度からの移行措置につ いて,本資料 10~12 ページでも 触れています。 ※3・4 年上第 3 単元では,洗濯機や 炊飯器など生活道具の移り変わ りを年表にまとめ,暮らしの様 子の変化を捉えるようにしてい ます。

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5 ○第 4 学年 「内容」改訂の主なポイント 現行版教科書との関連 (1)都道府県の様子 ・県の地理的環境の概要や 47 都道府県の名称と位置を理解 することとなっています。 (2)人々の健康や生活環境を支える事業 ・現行と同様,「飲料水,電気,ガスの供給」「廃棄物処理」 が学習事項ですが,「県内外の人々の協力などに着目」する ことが示されました。 ・「廃棄物処理」について学習する際に,「法や決まり」を扱う ことが示されました。 (3)自然災害から人々を守る活動 ・現行「内容」(4)「地域社会における災害及び事故の防止」に あった事項が,新では「内容」(3)として新設されました。 ・過去に県内で発生した自然災害を取り上げ,地域の関係機 関や人々による災害への対処が学習事項となりました。 ・関係機関については県庁や市役所の働きを中心に,防災情 報の発信,避難体制の確保,自衛隊など国の機関との関わ りを扱うことが示されました。 (4)県内の伝統や文化,先人の働き ・「地域の発展に尽くした先人」と「文化財や年中行事」につい ての学習が,第4学年に位置づけられました。 ・先人の業績の事例として,「開発,教育,文化,産業」に新 しく「医療」という分野が加わりました。 (5)県内の特色ある地域の様子 ・調べる地域として,現行にもある「地場産業が盛んな地域」 に加え,新たに「国際交流に取り組んでいる地域」が示され ました。また,「自然環境,伝統的な文化など地域の資源 を保護・活用している地域」については,「自然環境」か「伝 統的な文化」のいずれかを選択することになりました。 ※現行の光村図書社会科教科書で は,3・4 年下第 7 単元第 1 小単元 で県の概要や 47 都道府県を扱っ ています。 ※3・4年下第5単元では,市の環境 部で働く人の話の中に,事例地 以外の県内地域の協力について 述べられています。 ※ごみの出し方の決まりとして, 分別のしかたなどを取り上げて います。 ※現行の光村図書社会科教科書で は, 3・4 年上第 3 単元第 2 小単 元で年中行事を扱っています。 ※3・4年下第7単元第2小単元では, 神奈川県を事例に国際交流や姉 妹友好都市を紹介しています。

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6 ○第 5 学年 「内容」改訂の主なポイント 現行版教科書との関連 (1)我が国の国土の様子と国民生活 ・「我が国の領土の範囲を大まかに理解する」学習に際して, 竹島や北方領土,尖閣諸島が日本の固有の領土であるこ とに触れるよう示されました。 ・我が国の国土の構成として,「海洋に囲まれ多数の島から なる」ことなどに着目することが示されました。 (2)我が国の農業や水産業における食料生産 ・現行の「内容」(2)ア「様々な食料生産が国民の食生活を支 えていること,食料の中には外国から輸入しているもの があること」とイ「我が国の主な食料生産物の分布」が, 「食料生産の概要」として合わせて示されました。 ・「価格や費用」に着目することが内容に示されました。 (3)我が国の工業生産 ・現行の「内容」(3)ア「様々な工業製品が国民生活を支えて いること」とイ「我が国の各種の工業生産や工業地域の分 布など」が「工業生産の概要」と合わせて示されました。 ・「貿易や運輸」を独立させ,それらが工業生産を支える役 割を考えることが示されました。 (4)我が国の産業と情報との関わり ・現行の「内容」(4)「情報産業や情報化した社会の様子」が, 新では「産業と情報との関わり」に変更されました。 ・従来の新聞や放送の学習に加え,情報を生かして発展す る産業として,販売,運輸,観光,医療,福祉などに関 わる産業から選択して取り上げることとされました。 (5)我が国の国土の自然環境と国民生活の関わり ・現行の「内容」(1)ウ・エに相当する部分が,新では「内容」 (5)として独立し,「自然災害→森林資源→公害」の順で 示されました。 ・取り扱う自然災害として,「地震災害,津波災害,風水害, 火山災害,雪害」が例示されました。 ※5年第1単元では,日本の領土につ いて説明する中で,竹島や北方領 土,尖閣諸島に触れています。 ※平成30年度からの移行措置につ いて,本資料8・9ページでも触れ ています。 ※5年第2単元で日本の農業と水産 業の概要を取り上げています。 ※5年第3単元で日本の工業生産の 概要を取り上げています。 ※5年第4単元第2小単元では,情報 を活用した産業として,医療ネッ トワークを取り上げています。 ※5年第5単元では,順序は違います が「公害」「森林資源」「自然災害」 を取り上げています。

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7 ○第 6 学年 「内容」改訂の主なポイント 現行版教科書との関連 (1)我が国の政治の働き ・政治学習が「内容」(1)に位置づけられました。 ・新では,「日本国憲法→国や地方公共団体の政治の働き」 の順に内容構成が変更されました。 ・「立法,行政,司法の三権」については,日本国憲法の学 習の中で扱うことが示されました。 ・国や地方公共団体の政治の取り組みを,政策の内容や計 画から実施までの過程,法令や予算との関わりから捉え ることが示されました。 (2)我が国の歴史上の主な事象 ・「日本風の文化が生まれたこと」「戦国の世の中が統一され たこと」が独立して示されました。 ・「大和朝廷」が「大和朝廷(大和政権)」,「鎖国」が「鎖国など の幕府の政策」,「日華事変」が「日中戦争」などと用語の見 直しが行われました。また,「歌川広重」「オリンピック・ パラリンピック」など表記が変更されました。 ・「大陸文化の摂取」以降の内容において,「当時の世界との 関わりにも目を向け,我が国の歴史を広い視野から捉え られるよう配慮すること」が示されました。 (3)グローバル化する世界と日本の役割 ・「国際交流」が,「我が国の国際交流や国際協力,国際連合 の働き」に関する学習から,「我が国と経済や文化などの 面でつながりが深い国の人々の生活」を調べる学習に移 行しました。 ※現行の光村図書社会科教科書6年 は,上下巻ではなく1冊の合本で あるため,政治学習を歴史学習に 先行して行うことができます。そ の際には,「第二次世界大戦」等の 歴史用語にご注意ください。 ※6年第1単元では,「大和朝廷(大和 政権)」「日中戦争」「歌川広重」と 表記しています。

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2.移行措置について

平成 32 年度からの新学習指導要領の実施に備え,小学校社会科の移行措置については, 文部科学省の告示により次のように示されました。 平成 30 年度及び平成 31 年度の第 3 学年から第 6 学年までの社会の指導に当たっ ては,現行小学校学習指導要領第 2 章第 2 節の規定にかかわらず,その全部又は一 部について新小学校学習指導要領第 2 章第 2 節の規定によることができる。ただし, 現行小学校学習指導要領による場合には,次のとおりとする。 (1) 平成30年度及び平成31年度の第5学年の社会の指導に当たっては,現行小学校学 習指導要領第2章第2節第2〔第5学年〕の2(1)アのうち「我が国の位置と領土」の 部分の規定に係る事項を省略し,新小学校学習指導要領第2章第2節第2〔第5学 年〕の2(1)ア(ア)のうち「世界における我が国の国土の位置,国土の構成,領土 の範囲」の部分の規定に係る事項を加え,新小学校学習指導要領第2章第2節第2 〔第5学年〕の3(1)アの規定を適用するものとする。 (2) 平成31年度の第3学年の社会の指導に当たっては,現行小学校学習指導要領第2 章第2節第2〔第3学年及び第4学年〕のうち,2(1)ア,2(2)ア及びイ,2(4)ア及 びイ並びに2(5)アに規定する事項を指導するものとする。ただし,現行小学校 学習指導要領第2章第2節第2〔第3学年及び第4学年〕の2(4)の指導に当たっては, 現行小学校学習指導要領第2章第2節第2〔第3学年及び第4学年〕の3(4)のうち, 「火災」に関する部分の規定を適用するものとする。 これにより,平成 30・31 年度の第 5 学年,平成 31 年度の第 3 学年の学習において,対応 が必要になります。 1 第 5 学年の学習内容 第 5 学年では,下記のように,国土の学習の「我が国の位置と領土」の部分において,新 学習指導要領の内容が適用されます。(※下線部が該当部分) 現行学習指導要領 新学習指導要領 2 内容 (1) 我が国の国土の自然などの 様子について,次のことを 地図や地球儀,資料などを 活用して調べ,国土の環境 が人々の生活や産業と密接 な関連をもっていることを 考えるようにする。 2 内容 (1) 我が国の国土の様子と国民生活について,学習の問題を追究・ 解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよ う指導する。 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。 (ア)世界における我が国の国土の位置,国土の構成,領土の範 囲などを大まかに理解すること。 (イ)我が国の国土の地形や気候の概要を理解するとともに,

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9 ア 世界の主な大陸と海洋, 主な国の名称と位置,我 が国の位置と領土 イ 国 土の地形や気候の概 要,自然条件から見て特 色ある地域の人々の生活 ウ 公害から国民の健康や生 活環境を守ることの大切 さ エ 国土の保全などのための 森林資源の働き及び自然 災害の防止 人々は自然環境に適応して生活していることを理解する こと。 (ウ)地図帳や地球儀,各種の資料で調べ,まとめること。 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 (ア)世界の大陸と主な海洋,主な国の位置,海洋に囲まれ多数 の島からなる国土の構成などに着目して,我が国の国土の 様子を捉え,その特色を考え,表現すること。 (イ)地形や気候などに着目して,国土の自然などの様子や自然 条件から見て特色ある地域の人々の生活を捉え,国土の自 然環境の特色やそれらと国民生活との関連を考え,表現す ること。 3 内容の取扱い (1) 内容の(1)については,次のとおり取り扱うものとする。 ア アの(ア)の「領土の範囲」については,竹島や北方領土,尖閣 諸島が我が国の固有の領土であることに触れること。 イ アの(ウ)については,地図帳や地球儀を用いて,方位,緯度 や経度などによる位置の表し方について取り扱うこと。 ウ イの(ア)の「主な国」については,名称についても扱うように し,近隣の諸国を含めて取り上げること。その際,我が国や 諸外国には国旗があることを理解し,それを尊重する態度を 養うよう配慮すること。 エ イの(イ)の「自然条件から見て特色ある地域」については,地 形条件や気候条件から見て特色ある地域を取り上げること。 新学習指導要領では,「領土の範囲」について,「竹島や北方領土,尖閣諸島が我が国の固 有の領土であることに触れること」とされています。 現行の光村図書社会科教科書5年では,「1 日本の国土とわたしたちのくらし」において 日本の領土の範囲を紹介し,「竹島や北方領土,尖閣諸島」について触れています。

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10 2 第 3 学年の学習内容 平成 32 年度に第 4 学年になる児童の学習内容に欠落が生じないようにするための措置と して,平成 31 年度の第 3 学年では,現行学習指導要領の第 3・4 学年の内容のうち,下線部 分を学習することになります。 現行学習指導要領 2 内容 (1)自分たちの住んでいる身近な地域や市(区,町,村)について,次のことを観察,調査したり白地図 にまとめたりして調べ,地域の様子は場所によって違いがあることを考えるようにする。 ア 身近な地域や市(区,町,村)の特色ある地形,土地利用の様子,主な公共施設などの場所と働き, 交通の様子,古くから残る建造物など (2)地域の人々の生産や販売について,次のことを見学したり調査したりして調べ,それらの仕事に携 わっている人々の工夫を考えるようにする。 ア 地域には生産や販売に関する仕事があり,それらは自分たちの生活を支えていること。 イ 地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色及び国内の他地域などとのかかわり (3) 地域の人々の生活にとって必要な飲料水,電気,ガスの確保や廃棄物の処理について,次のことを 見学,調査したり資料を活用したりして調べ,これらの対策や事業は地域の人々の健康な生活や良 好な生活環境の維持と向上に役立っていることを考えるようにする。 ア 飲料水,電気,ガスの確保や廃棄物の処理と自分たちの生活や産業とのかかわり イ これらの対策や事業は計画的,協力的に進められていること。 (4)地域社会における災害及び事故の防止について,次のことを見学,調査したり資料を活用したりし て調べ,人々の安全を守るための関係機関の働きとそこに従事している人々や地域の人々の工夫や 努力を考えるようにする。 → ※移行措置としての学習事項。 ア 関係機関は地域の人々と協力して,災害や事故の防止に努めていること。 イ 関係の諸機関が相互に連携して,緊急に対処する体制をとっていること。 (5)地域の人々の生活について,次のことを見学,調査したり年表にまとめたりして調べ,人々の生活の 変化や人々の願い,地域の人々の生活の向上に尽くした先人の働きや苦心を考えるようにする。 ア 古くから残る暮らしにかかわる道具,それらを使っていたころの暮らしの様子 イ 地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事 ウ 地域の発展に尽くした先人の具体的事例 (6) 県(都,道,府)の様子について,次のことを資料を活用したり白地図にまとめたりして調べ,県(都, 道,府)の特色を考えるようにする。 ア 県(都,道,府)内における自分たちの市(区,町,村)及び我が国における自分たちの県(都,道, 府)の地理的位置,47 都道府県の名称と位置 イ 県(都,道,府)全体の地形や主な産業の概要,交通網の様子や主な都市の位置 ウ 県(都,道,府)内の特色ある地域の人々の生活 エ 人々の生活や産業と国内の他地域や外国とのかかわり

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11 新学習指導要領では,「地域の安全を守る働き」の学習が第 3 学年に位置づけられ,3 年 生で「火災」と「事故」の学習を行うことになりました。 また,「地域の発展に尽くした先人」と「文化財や年中行事」についての学習が,「(4)県 内の伝統や文化,先人の働き」として,第 4 学年に位置づけられました。 現行の光村図書社会科教科書では,「地域社会における災害及び事故の防止」の学習は第 4 学年を想定して 3・4 年下に収められています。この 3・4 年下「4 安全,安心,みんなの くらし」は,消防署と警察署の活動として「火事や事故発生時の緊急出動」や「それぞれの 防止活動」について触れていますので,参考としてご活用ください。 加えて,3・4 年上「3 昔って,おもしろい」内の第 2 小単元「おはやしって,何だろう」 は,第 4 学年での学習内容となりますので,平成 31 年度は学習する必要がありません。 「火災」と「事故」の学習が第 3 学年へ移動したことにより,配当時間の設定が必要にな ります。第 3・4 学年の学習では,地域の副読本を使用することが多いと思われますが,新学 習指導要領の内容を念頭に,参考までに教科書 3・4 年上の配当時間についての見直し例を 次ページに掲載します。

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12 ○3・4年上 平成31年度 配当時間見直し例 〈配当時間70時間〉 単元構成 時数 現行学習 指導要領 〈巻頭〉 ようこそ,社会科へ 教科書をヒントに,学習を進めよう 1 - 1 わたしたちのまちは,どんなまち 20 (1) 1 わたしたちのまち 新学習指導要領では,「身近な地域や自分たちの市の様子」を学年の導入で扱 うこと,そして「自分たちの市」に重点を置くことが明記されています。これを受けて, 「学校のまわり」を見学・調査する時間や,絵地図を作る作業時間などを調整して みることが考えられます。 10 ア 2 わたしたちの市 新学習指導要領では,市の学習に重点が置かれています。そこで,配当時間を そのままにして,市役所の働きなどを調べてみる活動が考えられます。 10 ア 2 見つけたよ,まちの人たちの仕事 21 (2) 1 わたしたちのまちにある店 スーパーマーケットの見学の配当時間を調整することが考えられます。 14 ア,イ 2 ものを育てたり,作ったりしている人たち 農場の見学やまとめ活動などの配当時間を調整することが考えられます。 7 ア,イ 【選択】 ものを作っている人たち (7) 3 安全,安心,みんなのくらし ←※第 4 学年から移動。 「内容」順に合わせて 3 に置きます。 19 (4) 1 火事からまちを守る 導入の話し合い活動や消防署見学の配当時間を調整することが考えられます。 10 ア,イ 2 安全なまちを目ざして 小単元のまとめとして,安全マップを作る活動が設けられていますが,その配 当時間を調整することが考えられます。 9 ア,イ 4 昔って,おもしろい ←※「内容」順に合わせて 4 に置きます。 9 (5) 1 みんなでさがそう,昔のくらし 導入や昔の暮らしを調べる活動の配当時間を調整することが考えられます。 9 ア 2 おはやしって,何だろう →※第 4 学年に移動。 平成 31 年度に学習する必要はありません。 - イ

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平成

30・31

年度

小学校「社会」

移行措置資料

平成29年11月30日発行 発行者:小泉 茂 発行所:光村図書出版株式会社 〒141-8675 東京都品川区上大崎2-19-9 ☎03-3493-2111(代表) www.mitsumura-tosho.co.jp 本資料は,一般社団法人 教科書協会が定めた 「教科書発行者行動規範」に則って作成したものです。

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