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コミュニケーション教 育における 教育内容としての自己認識

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Academic year: 2021

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(1)

コミュニケーション教育における

教育内容としての自己認識

~ 国語教育における実践例を手掛かりに ~

広島修道大学 人文学部教育学科

谷口 直隆

(2)

問題の背景

• 学校教育における「コミュニケーション教育」への違和感

• コミュニケーションを個人のものととらえるか、関係性ととら

えるか

(3)

問題の背景

• 目標論の展開

個人の能力と関係性の形成という二項対立を超えるコミュニケーショ

ン目標論:「適応的なメタ認知」(谷口2010)

「機能型」と「総合型」:

• 方法論の展開

演劇的手法を用いたコミュニケーション教育の展開

川島裕子 編著(2017)

『〈教師〉になる劇場 演劇的手法による場ナビとコミュニ

ケーションのデザイン

』など高等教育・専門教育での展開

「総合型は,論理面と倫理面をいわば生活単元学習的な発想により総合的に養って

いこうと志向する研究である。」(甲斐・森2013,p.57)

(4)

問題意識

• コミュニケーション教育における

教育内容論の必要性

• 参考:

吉田登志子他

「基礎理論と臨床をつなぐ歯科医療

コミュニケーションガイドの開発」

科学研究費補助金基盤

研究(C)(一般)(課題番号26463183)

(5)

コミュニケーション学習と「熟達」・「省察」

参考:医療コミュニケーション教育

plan

do

check

action

省察的実践家

(解釈志向)

技術的熟達者

(設計志向)

専門的で科学的な知識

○コミュニケーション学/日本語学

・非言語の機能

フィラー、視線、姿勢、空間、

時間

・リポート/ラポール

・ポライトネス理論

・語用論

・モダリティ

・方言と共通語

など

実践の中から得られる理論

(実践知)

○解釈や意味づけの視点

としての経験則・暗黙知

○感情

谷口(2015b)「養成課程におけるコミュニケーション教育の内容と教材~演劇的活動のもつ教材性~」

(6)

そもそも

コミュニケーション学習と「熟達」・「省察」

plan

do

check

action

省察的実践家

(解釈志向)

技術的熟達者

(設計志向)

文化的・慣習的な知識

○コミュニケーション学/日本語学

・非言語の機能

フィラー、視線、姿勢、空間、

時間

・リポート/ラポール

・ポライトネス理論

・語用論

・モダリティ

・方言と共通語

など

実践の中から得られる理論(実践知)

文化的・慣習的な知識

○解釈や意味づけの視点

としての経験則・暗黙知

○感情

谷口(2015b)「養成課程におけるコミュニケーション教育の内容と教材~演劇的活動のもつ教材性~」

(7)

コミュニケーション教育の目標と内容、方法、教材

【目標】

コミュニケーション観(コミュニケーションに関わる「メタ認知」)

の再構築

(変容・更新)

・省察的実践家

【内容】

コミュニケーション観を再構築するためにコミュニケーションに関わ

る知識や新たな意味づけを知る

【方法】コミュニケーションを相対化する方法

【教材】自分自身のコミュニケーションを相対化できる教材

(8)

コミュニケーション教育の課題と論点

plan

do

check

action

省察的実践家

(解釈志向)

技術的熟達者

(設計志向)

文化的・慣習的な知識

○コミュニケーション学/日本語学

・非言語の機能

フィラー、視線、姿勢、空間、

時間

・リポート/ラポール

・ポライトネス理論

・語用論

・モダリティ

・方言と共通語

など

実践の中から得られる理論(実践知)

文化的・慣習的な知識

○解釈や意味づけの視点

としての経験則・暗黙知

○感情

教育内容の検討

教材と方法の

検討と開発

谷口(2015b)「養成課程におけるコミュニケーション教育の内容と教材~演劇的活動のもつ教材性~」

(9)

問題意識

• コミュニケーション教育における

教育内容論の必要性

• 参考:

吉田登志子他

「基礎理論と臨床をつなぐ歯科医療

コミュニケーションガイドの開発」

科学研究費補助金基盤

研究(C)(一般)(課題番号26463183)

(10)

コミュニケーション教育実践と

教育内容の検討

(11)

【実践1】 省察を促すコミュニケーション教育実践

台本作り : 谷口(2010)

【事例】

福山市立湯田小学校第2学年

「お話をつくろう~登場人物になって~」

2008.10.29実施

2年1組

4限目

活動内容

ストーリーと絵に沿って、かえるくん、がまくん、かたつむりくんになって、それぞ

れの会話文を考える。会話が決定したら、付箋に書いて、絵に貼り付けていく。

6 作った会話やあいだの文が最初に考えた話の筋や絵と合っているかどうか、読み直し

て考える。担当した場面の文章を読むのを他の2人が聞き、内容が絵やストーリーと

合っているかどうかについてアドバイスしたり、質問したりしてお話を作る。

(12)

【事例】

福山市立湯田小学校第2学年

「お話をつくろう~登場人物になって~」

2008.10.29実施

2年1組 4限目

(13)

例:

「演出時の事例分析」

坊農・吉川・石黒・平田(2014)

『ロボット・アンドロイド演劇の工学・科学・芸術における意味』

『三人姉妹』実験室での再演出

真理恵:父が亡くなったのは,もっと全然あとです.[三年前.

坂本:

[はい.それは.

「ここで坂本を演じる役者は,数回,図5のように発話した.そこで脚本家・演出家の平田オ

リザは,その都度この役者の間違いを「食い過ぎ」という表現で指摘した.」

• 「三年前」というセリフがストーリー構成上,明瞭な発話音声として観客に伝達される必要が

あった.

• 「はい,それは」という発話は前の発話に食い込むほどの早急になされるべきではない.食い

込むことで別のニュアンス(ex.坂本は真理恵の発言に対して何らかの理由で苛立ち,せいて

いる等)が生じてしまう

谷口(2015b)「養成課程におけるコミュニケーション教育の内容と教材~演劇的活動のもつ教材性~」

【実践2】 演劇における演出場面

(14)

• 日常的なコミュニケーションを学習対象にできる

• 平田オリザ「現代口語演劇理論」

• 日本語のコミュニケーションを再現することによって、コミュ

ニケーションに対する省察が可能

谷口(2015b)「養成課程におけるコミュニケーション教育の内容と教材~演劇的活動のもつ教材性~」

演劇のもつ一つの教材性

(15)

【実践3】 省察を促すコミュニケーション教育実践

「わたしを振り返るコミュニケーション」

【対象】広島女学院中学校

第2学年45名

【日時】2015年2月7日、2月22日

【授業者】

難波博孝、谷口直隆、本渡葵

【教材】小川国夫「物と心」、

アーノルド・ローベル「お手紙」

【方法】

• ワークシートに穴埋めをする形で脚

本をつくる

• リーディングシアター

• iPadを用いて撮影・振り返り

谷口(2015a)「わたしを振り返るコミュニケーションの授業」

実践の画像

(16)

方法「リーディングシアター」

• 考えたシナリオ(台詞)を実際

に言ってみることによって、こ

とばにしたときのずれや違和感

を感じる

• ことば(バーバル)の部分だけ

ではなく、非言語(ノンバーバ

ル)の部分にも注意する

谷口(2015a)「わたしを振り返るコミュニケーションの授業」

実践の画像

(17)

iPadで撮影

谷口(2015a)「わたしを振り返るコミュニケーションの授業」

(18)

iPadの動画で自分たちの

コミュニケーションを振り返る

• 自分の身体への気づき

• 「じっさいのことば」に

ついて感じる

谷口(2015a)「わたしを振り返るコミュニケーションの授業」

実践の画像

(19)

教材「物と心」

• 高等学校教科書教材

• きょうだいの関係

• 弟の兄に対する劣等感や承認欲求

谷口(2015a)「わたしを振り返るコミュニケーションの授業」

実践の画像

(20)

【実践4】 アニメ映画の分析を通した承認への着目

• 「国語科教育法(中等)」「初等教育(国語)」「映像文化研究の

基礎」における実践(谷口,2009~現在)

(21)

実践:

コミュニケーションとニーズ(欲求)について考える

アニメ映画の分析を通して

学生から出される問い

「なぜカオナシは千に執着するのか」

千尋 / 千

カオナシ

① 存在承認

② 受容

③ 社会的承認

(能力承認)

(22)

コミュニケーション教育における「価値的な目標」

総合型においては,どのような子どもを育てるのか,どのような

共同体を築くのかといった価値的な目標に向けてカリキュラムが

構想される。

ー中略ー

難波博孝(2007)には

ー中略ー

価値目標とは「自

分の立場や考えを尊重する」「相手の立場や考えを尊重する」共

同体をつくること,その前提としての「安心感」を醸成すること

である(p.37)。難波博孝(2007)では,目標は倫理性に置き,カリ

キュラムは「技能目標(p.35)」(論理性)を中心として,教師が各

自で構築するものとしているのが特徴である。

甲斐・森(2013)

「Ⅱ話すこと・聞くことの学習指導に関する研究の成果と展望」p.58

(23)

コミュニケーション教育の教育内容を検討する必要性

• 教材や授業者の教材解釈、コミュニケーション観に依存した形

で現れる「教育内容」

(24)

学習者の自己課題とコミュニケーション教育のカリキュラム論

個々の自己課題を学習目標へとつなげるためには,一般化された

学習内容の伝達ではなく,その場・その時に立ち現れる学習内容

の習得が人間性の育成において目指されなければならない。まず

は自己課題を学習目標へと変換する教師の専門性と,それを支え

る理論の構築が必要である。

ー中略ー

そして,その実現のためには,

そうした学習目標を主軸とした総合型のカリキュラムの構築が必

要となる。日常生活における偶発的な機会では習得できない力で

あるからこそ,「話すこと・聞くこと」の学習は準備された環境

とカリキュラムの下で実践される必要がある。

甲斐・森(2013)

「Ⅱ話すこと・聞くことの学習指導に関する研究の成果と展望」p.58

(25)

健康

人間関係

環境

言葉

表現

造形

音楽

身体

国語

社会

数学

理科

音楽

美術

技術・家庭

保健・体育

外国語

特別の教科 道徳

総合的な学習の時間

特別活動

国語

社会

算数

理科

生活

音楽

図画工作

家庭

体育

特別の教科 道徳

外国語活動

総合的な学習の時間

特別活動

保育/幼児教育における「領域」と小中学校における「教科」

教 科

小 学 校

中 学 校

領 域

(26)

健康

人間関係

環境

言葉

表現

造形

音楽

身体

国語

社会

数学

理科

音楽

美術

技術・家庭

保健・体育

外国語

特別の教科 道徳

総合的な学習の時間

特別活動

国語

社会

算数

理科

生活

音楽

図画工作

家庭

体育

特別の教科 道徳

外国語活動

総合的な学習の時間

特別活動

教 科

小 学 校

中 学 校

領 域

(27)

コミュニケーション教育と学校教育の教育課程

• 参考・検討課題としての「特別の教科 道徳」の内容項目

• 獲得すべき価値ではなく、日常のコミュニケーションを振り返

るための視点としての「内容項目」

キーワード

善悪の判断,自律, 自由と責任 (1) よいことと悪いこととの区別をし,よいと思うことを進んで行うこと。 (1) 正しいと判断したことは,自信をもって行うこと。 (1) 自由を大切にし,自律的に判断し,責任のある行動をすること。 正直,誠実 (2) うそをついたりごまかしをしたりしないで,素直に伸び伸びと生活すること。 (2) 過ちは素直に改め,正直に明るい心で生活すること。 (2) 誠実に,明るい心で生活すること。 節度,節制 (3) 健康や安全に気を付け,物や金銭を大切にし,身の回りを整え,わがままをしないで,規則正しい生活をすること。 (3) 自分でできることは自分でやり,安全に気を付け,よく考えて行動し,節度のある生活をすること。 (3) 安全に気を付けることや,生活習慣の大切さについて理解し,自分の生活を見直し,節度を守り節制に心掛けること。 (2)望ましい生活習慣を身に付け,心身の健康の増進を図り,節度を守り節制に心掛け,安全で調和のある生活をすること。 個性の伸長 (4) 自分の特徴に気付くこと。 (4) 自分の特徴に気付き,長所を伸ばすこと。 (4) 自分の特徴を知って,短所を改め長所を伸ばすこと。 (3)自己を見つめ,自己の向上を図るとともに,個性を伸ばして充実した生き方を追求すること。 希望と勇気, 努力と強い意志 (5) 自分のやるべき勉強や仕事をしっかりと行うこと。 (5) 自分でやろうと決めた目標に向かって,強い意志をもち,粘り強くやり 抜くこと。 (5) より高い目標を立て,希望と勇気をもち,困難があってもくじけずに努力して物事をやり抜くこと。 (4)より高い目標を設定し,その達成を目指し,希望と勇気をもち,困難や失敗を乗り越えて着実にやり遂げること。 真理の探究 (6) 真理を大切にし,物事を探究しようとする心をもつこと。 (5)真実を大切にし,真理を探究して新しいものを生み出そうと努めること。 親切,思いやり (6) 身近にいる人に温かい心で接し,親切にすること。 (6) 相手のことを思いやり,進んで親切にすること。 (7) 誰に対しても思いやりの心をもち,相手の立場に立って親切にすること。 感謝 (7) 家族など日頃世話になっている人々に感謝すること。 (7) 家族など生活を支えてくれている人々や現在の生活を築いてくれた高齢者に,尊敬と感謝の気持ちをもって接すること。 (8) 日々の生活が家族や過去からの多くの人々の支え合いや助け合いで成り立っていることに感謝し,それに応えること。 礼儀 (8) 気持ちのよい挨拶,言葉遣い,動作などに心掛けて,明るく接すること。 (8) 礼儀の大切さを知り,誰に対しても真心をもって接すること。 (9) 時と場をわきまえて,礼儀正しく真心をもって接すること。 (7)礼儀の意義を理解し,時と場に応じた適切な言動をとること。 友情,信頼 (9) 友達と仲よくし,助け合うこと。 (9) 友達と互いに理解し,信頼し,助け合うこと。 (10) 友達と互いに信頼し,学び合って友情を深め,異性についても理解し ながら,人間関係を築いていくこと。 (8)友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち,互いに励まし合 い,高め合うとともに,異性についての理解を深め,悩みや葛藤も経 験しながら人間関係を深めていくこと。 相互理解,寛容 (10) 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに,相手のことを理解し,自 分と異なる意見も大切にすること。 (11) 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに,謙虚な心をもち,広い心で自分と異なる意見や立場を尊重すること。 (9)自分の考えや意見を相手に伝えるとともに,それぞれの個性や立場を尊重し,いろいろなものの見方や考え方があることを理解し,寛容の 心をもって謙虚に他に学び,自らを高めていくこと。 規則の尊重 (10) 約束やきまりを守り,みんなが使う物を大切にすること。 (11) 約束や社会のきまりの意義を理解し,それらを守ること。 (12) 法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り,自他の権利を 大切にし,義務を果たすこと。 (10) 法やきまりの意義を理解し,それらを進んで守るとともに,そのよりよい在り方について考え,自他の権利を大切にし,義務を果たして,規律 ある安定した社会の実現に努めること。 公正,公平,社会正義 (11) 自分の好き嫌いにとらわれないで接すること。 (12) 誰に対しても分け隔てをせず,公正,公平な態度で接すること。 (13) 誰に対しても差別をすることや偏見をもつことなく,公正,公平な態度で接し,正義の実現に努めること。 (11) 正義と公正さを重んじ,誰に対しても公平に接し,差別や偏見のない社会の実現に努めること。 (12) 社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め,公共の精神をもってよりよ い社会の実現に努めること。 (13) 勤労の尊さや意義を理解し,将来の生き方について考えを深め,勤 労を通じて社会に貢献すること。 家族愛, 家庭生活の充実 (13) 父母,祖父母を敬愛し,進んで家の手伝いなどをして,家族の役に 立つこと。 (14) 父母,祖父母を敬愛し,家族みんなで協力し合って楽しい家庭をつくること。 (15) 父母,祖父母を敬愛し,家族の幸せを求めて,進んで役に立つことをすること。 (14) 父母,祖父母を敬愛し,家族の一員としての自覚をもって充実した家庭生活を築くこと。 よりよい学校生活, 集団生活の充実 (14) 先生を敬愛し,学校の人々に親しんで,学級や学校の生活を楽しく すること。 (15) 先生や学校の人々を敬愛し,みんなで協力し合って楽しい学級や学 校をつくること。 (16) 先生や学校の人々を敬愛し,みんなで協力し合ってよりよい学級や 学校をつくるとともに,様々な集団の中での自分の役割を自覚して集 団生活の充実に努めること。 (15) 教師や学校の人々を敬愛し,学級や学校の一員としての自覚をも ち,協力し合ってよりよい校風をつくるとともに,様々な集団の意義や 集団の中での自分の役割と責任を自覚して集団生活の充実に努め ること。 (16) 郷土の伝統と文化を大切にし,社会に尽くした先人や高齢者に尊敬 の念を深め,地域社会の一員としての自覚をもって郷土を愛し,進ん で郷土の発展に努めること。 (17) 優れた伝統の継承と新しい文化の創造に貢献するとともに,日本人と しての自覚をもって国を愛し,国家及び社会の形成者として,その発 展に努めること。 国際理解,国際親善 (16) 他国の人々や文化に親しむこと。 (17) 他国の人々や文化に親しみ,関心をもつこと。 (18) 他国の人々や文化について理解し,日本人としての自覚をもって国際親善に努めること。 (18) 世界の中の日本人としての自覚をもち,他国を尊重し,国際的視野 に立って,世界の平和と人類の発展に寄与すること。 生命の尊さ (17) 生きることのすばらしさを知り,生命を大切にすること。 (18) 生命の尊さを知り,生命あるものを大切にすること。 (19) 生命が多くの生命のつながりの中にあるかけがえのないものであることを理解し,生命を尊重すること。 (19) 生命の尊さについて,その連続性や有限性なども含めて理解し,かけがえのない生命を尊重すること。 自然愛護 (18) 身近な自然に親しみ,動植物に優しい心で接すること。 (19) 自然のすばらしさや不思議さを感じ取り,自然や動植物を大切にすること。 (20) 自然の偉大さを知り,自然環境を大切にすること。 (20) 自然の崇高さを知り,自然環境を大切にすることの意義を理解し,進んで自然の愛護に努めること。 感動,畏敬の念 (19) 美しいものに触れ,すがすがしい心をもつこと。 (20) 美しいものや気高いものに感動する心をもつこと。 (21) 美しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに対する畏敬の念をもつこと。 (21) 美しいものや気高いものに感動する心をもち,人間の力を超えたもの に対する畏敬の念を深めること。 よりよく生きる喜び (22) よりよく生きようとする人間の強さや気高さを理解し,人間として生きる 喜びを感じること。 (22) 人間には自らの弱さや醜さを克服する強さや気高く生きようとする心があることを理解し,人間として生きることに喜びを見いだすこと。 (6)思いやりの心をもって人と接するとともに,家族などの支えや多くの 人々の善意により日々の生活や現在の自分があることに感謝し,進 んでそれに応え,人間愛の精神を深めること。

「特別の教科 道徳(道徳科)」の内容項目の一覧

小学校第1学年及び第2学年(19)

小学校第3学年及び第4学年(20)

小学校第5学年及び第6学年(22)

中学校(22)

A 主として自分自身に関すること (1)自律の精神を重んじ,自主的に考え,判断し,誠実に実行してその 結果に責任をもつこと。 B 主として人との関わりに関すること C 主として集団や社会との関わりに関すること 勤労,公共の精神 (12) 働くことのよさを知り,みんなのために働くこと。 (13) 働くことの大切さを知り,進んでみんなのために働くこと。 (14) 働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうとともに,その意義を 理解し,公共のために役に立つことをすること。 D 主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること 伝統や文化の尊重, 国や郷土を愛する態度 (15) 我が国や郷土の文化と生活に親しみ,愛着をもつこと。 (16) 我が国や郷土の伝統と文化を大切にし,国や郷土を愛する心をもつ こと。 (17) 我が国や郷土の伝統と文化を大切にし,先人の努力を知り,国や郷 土を愛する心をもつこと。

https://doutoku.mext.go.jp/pdf/elementary_school_02.pdf

参考:小学校学習指導要領解説特別の教科道徳編

(28)

コミュニケーション教育における教育内容論の展望

教育内容論を展開するための視点

(1)コミュニケーションに関わるメタ認知(相対化)を目標にした

うえで、自己認識や他者意識を内容論検討の視点とする。

(2)教材として文学的な作品(インフォーマルなコミュニケー

ションが描かれているもの)を教材にしながら、コミュニケー

ション論や社会学、発達心理学的な視点で教材解釈を行う。

(3)コミュニケーションに関わるコミュニケーション論的、社会

学的、発達心理学的な要素を教育内容として措定し、系統的・体

系的なカリキュラムの開発を試みる。

(29)

主要引用・参考文献

• 川島裕子 編著(2017)『〈教師〉になる劇場 演劇的手法による場ナビとコミュ

ニケーションのデザイン』フィルムアート社

• 甲斐雄一朗・森美智代(2013)「Ⅱ話すこと・聞くことの学習指導に関する研究の

成果と展望」全国大学国語教育学会編(2013)『国語科教育学研究の成果と展望

Ⅱ』学芸図書

• 難波博孝(2008)『母語教育という思想 国語科解体/再構築に向けて』世界思想社

• 森美智代(2011)『〈実践=教育思想〉の構築ー「「話すこと・聞くこと」教育の

現象学ー」』渓水社

• 吉田登志子他(2017)「基礎理論と臨床をつなぐ歯科医療コミュニケーションガイ

ドの開発」科学研究費補助金基盤研究(C)(一般)(課題番号26463183)研究成果報

告書

• 谷口直隆(2010)「「適応的なメタ認知能力」の育成を目指したコミュニケー

ション教育の提案」『国語科教育』第68集,全国大学国語教育学会

• 谷口直隆(2015a)「わたしを振り返るコミュニケーションの授業」第2回「教

師教育と演劇的手法」研究会発表資料

• 谷口直隆(2015b)「養成課程におけるコミュニケーション教育の内容と教材~

演劇的活動のもつ教材性~」第3回「教師教育と演劇的手法」研究会発表資料

参照

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