• 検索結果がありません。

株式会社有線ブロードネットワークス

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "株式会社有線ブロードネットワークス"

Copied!
100
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第二部 企業情報

第1 企業の概況

1. 主要な経営指標等の推移

回次 第32期 第33期 第34期 第35期 第36期 決算年月 平成8年8月 平成9年8月 平成10年8月 平成11年8月 平成12年8月 (1) 連結経営指標等 売上高 (百万円) ― ― ― ― 94,984 経常利益 (百万円) ― ― ― ― 3,064 当期純利益又は 純損失(△) (百万円) ― ― ― ― △18,146 純資産額 (百万円) ― ― ― ― 2,029 総資産額 (百万円) ― ― ― ― 138,682 1株当たり純資産額 (円) ― ― ― ― 2,070.70 1株当たり当期純損失 (円) ― ― ― ― 21,197.81 潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 (円) ― ― ― ― ― 自己資本比率 (%) ― ― ― ― 1.5 自己資本利益率 (%) ― ― ― ― ― 株価収益率 (倍) ― 営業活動による キャッシュ・フロー (百万円) ― ― ― ― 962 投資活動による キャッシュ・フロー (百万円) ― ― ― ― △7,279 財務活動による キャッシュ・フロー (百万円) ― ― ― ― 16,581 現金及び現金同等物 の期末残高 (百万円) ― ― ― ― 19,437 従業員数 (名) ― ― ― ― 7,487(2,105) (2) 提出会社の経営指標等 売上高 (百万円) 98,525 96,808 99,263 97,773 94,984 経常利益 (百万円) 5,113 719 2,096 6,121 3,367 当期純利益又は 純損失(△) (百万円) 2,140 762 359 111 △17,842 資本金 (百万円) 400 400 410 450 5,093 発行済株式総数 (株) 800,000 800,000 820,000 853,616 979,888 純資産額 (百万円) 9,120 9,842 10,334 10,849 2,332 総資産額 (百万円) 121,106 126,286 129,105 123,343 138,985 1株当たり純資産額 (円) 11,400.44 12,303.64 12,602.62 12,710.35 2,380.63 1株当たり配当額 (内1株当たり 中間配当額) (円) (円) ― (―) ― (―) ― (―) ― (―) ― (―) 1株当たり当期純利益 又は純損失(△) (円) 2,675.67 953.20 438.24 132.44 △20,843.05 潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 (円) ― ― ― ― ― 自己資本比率 (%) 7.5 7.8 8.0 8.8 1.7 自己資本利益率 (%) 23.4 7.7 3.4 1.0 ― 株価収益率 (倍) ― ― ― ― ― 配当性向 (%) ― ― ― ― ― 従業員数 (名) 9,995 9,959 10,189 8,738 7,487(2,105) (注) 1. 売上高には消費税等は含まれておりません。 2. 平成12年8月期(第36期)より連結財務諸表を作成しております。 3. 第32期、第33期、第34期および第35期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、新株引 受権付社債及び転換社債の発行がないため、記載しておりません。第36期の潜在株式調整後1株当たり 当期純利益金額については、当期純損失が計上されているため記載しておりません。 4. 自己資本利益率については、第36期において当期純損失が計上されているため、記載しておりません。 5. 株価収益率については、当社株式が非上場かつ非登録のため貸借対照表日における株価が把握できませ んので、記載しておりません。 6. 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。 7. 当社は、証券取引法第193条の2の規定に基づき、第35期・第36期については、監査法人トーマツの監 査を受けておりますが、第32期、第33期及び第34期については、当該監査は受けておりません。

(2)

ファイル名:09-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:03 印刷日時:01/03/23 20:58 ― 67 ―

2. 沿革

年月 沿革 昭和36年6月 大阪有線放送社として、故宇野元忠が個人創業 2Pケーブルにて2チャンネルの有線音楽放送開始 昭和39年9月 株式会社に改組、資本金300万円 昭和42年11月 24時間放送開始 昭和48年7月 大阪市南区高津町に本社ビル完成 昭和52年1月 12チャンネルの有線音楽放送を開始 昭和56年7月 録音スタジオ完成 昭和56年10月 マルチ160チャンネルステレオの有線音楽放送を同軸ケーブルにて開始 オリジナル音源を含む、業務用のBGM番組の放送開始 昭和57年6月 自社ケーブルの地下埋設開始 昭和60年1月 マルチ320チャンネルステレオの有線音楽放送を開始 当社のリクエストに基づくオリジナルチャート番組を放送開始 昭和62年10月 マルチ440チャンネルステレオの有線音楽放送を開始 昭和63年4月 視覚障害者文化振興協会(現 社会福祉法人)と共同で、盲人向け放送サービス 『ふれあい音友』をオンライン 平成2年7月 通信衛星(スーパーバードA号機)を利用して東京・大阪のキーステーションから全国のローカル ステーションへ有線放送プログラムを配信開始。ケーブルとサテライト併用のハイブリッド放送 システム稼動 平成4年2月 初の海外ラジオ放送『BBC』を現地放送設備から国際専用回線を経由し放送開始 平成5年10月 大阪市中央区道頓堀に、直営カラオケボックス『ゆー坊道頓堀店』をオープン 平成6年7月 通信カラオケ『U-kara』販売開始 平成8年3月 通信カラオケ『U-karaⅡ』販売開始 一般第二種電気通信事業届出を行う 平成8年8月 インターネット接続サービス『USEN-NET』を開始 平成8年10月 幹線・準幹線に光ファイバーケーブル(24心)を使用して配信開始 平成10年7月 宇野康秀 代表取締役就任 平成11年6月 ポイントカードシステム『Uカードリライター』販売開始 監視カメラシステム『Watching-U』販売開始 平成11年7月 (株)ユーズ・パートナー・サービスを設立(100%子会社) 平成11年9月 通信カラオケ『U-kara3』販売開始 平成11年10月 フォアフロントアンドカンパニー(株)(現フォアフロント(株))を設立し、持分法適用会社とする 平成11年11月 新システム『U-satellite』にて配信開始 平成11年12月 インターネット接続サービス『PUON』を開始 大阪市中央区西心斎橋に、カフェレストラン『アフリカ』をオープン 平成12年1月 レンタルサーバーシステム『サイトサーブ』販売開始 オンラインショッピング支援ツール『ストアツール』販売開始 平成12年3月 (株)イーストアーに出資し、持分法適用会社とする 有線ラジオ放送の設備の設置及び業務の開始届の提出を完了 平成12年4月 社名を「(株)有線ブロードネットワークス」に変更/併せて本社を東京都千代田区永田町に移転 総合エンターテイメントサイト『usen.com』開設 ユーズ音楽出版(株)に出資し、100%子会社とする (株)ギフティ・ギフティに出資し、持分法適用会社とする

(3)

年月 沿革 平成12年5月 (株)コンテニュークリエイツを設立(100%子会社) 平成12年6月 インターネットショッピングモール『ネットプライスモール』販売開始 ネットステーション(株)を設立(子会社) 平成12年7月 (株)ユーズコミュニケーションズを設立(100%連結子会社)し、第一種電気通信事業許可を取得 (株)ネットプライスに出資し、持分法適用会社とする 平成12年8月 ホテル・集合住宅向けインターネット接続システム『U-POP』販売開始 神戸市下山手通にカフェレストラン『コロニアル・リビング神戸店』オープン 平成12年9月 衛星マルチメディアコンテンツ配信サービス『MSTV』(Multimedia SatelliteTV)販売開始 インベステーション(株)に出資し、持分法適用会社とする

平成12年10月 東京都世田谷区赤堤において、FTTH(fiber to the home)実験“GATE01”開始

(株)日光堂(現(株)ユーズ・ビーエムビーエンタテイメント)と資本・業務提携をし、持分法適用 会社とする 平成12年11月 地域密着型総合ポータルサイト『ぐるピタ』サイトオープン (株)ヴィーオーディージャパンを設立し、関連会社とする 平成12年12月 渋谷区恵比寿に、DJバー&レストラン『BAR KITSUNE』オープン 大阪市中央区東心斎橋に、レストラン&ビアラウンジ『PANNAM』オープン 平成13年1月 食品・食材の企業間取引市場『フーズインフォマート』販売開始 平成13年2月 一般建設業許可(東京都知事)を取得 (株)電子公園に出資し、子会社とする 平成13年3月 FTTHブロードバンドインターネットサービスを、東京都世田谷区、渋谷区の一部地域にて開始 CSデジタル放送に係る委託放送業務の認定を受ける

(4)

ファイル名:09-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:03 印刷日時:01/03/23 20:58 ― 69 ―

3. 事業の内容

当社の企業集団は、(株)有線ブロードネットワークス(当社)、子会社6社、関連会社7社により構 成されており、放送事業、店舗事業及びカラオケ事業を主な事業の内容とし、更に子会社、関連会社 は当社の放送事業の隣接分野をベースに設立されたものの他、インターネット関連の小売業、通信販 売業及びコンテンツ制作等IT分野の会社によって構成されております。 (放送事業) ・有線放送について 当該事業は、全国の電柱約725万本に共架した当社専用の同軸ケーブル(なお、幹線・準幹線につ いては、一部光ファイバーケーブルも使用。)を屋内に引き込み、加入者に貸与した受信端末機(チ ューナー)を通じて、24時間各種音楽・情報の放送を顧客に提供するサービスであります。現在は 440チャンネルを使用して、リクエスト番組、国内外の最新ヒット曲、演歌、ポピュラー、ジャズ、 クラシック、リラクゼーション等の音楽番組及び教育番組等、並びに音楽情報等の各種情報番組、 国内外のラジオ再送信といった約300番組を提供しております。 当社は、原則として同軸ケーブル及び一部光ファイバーケーブルを使用して有線放送を運営して おりますが、東京都渋谷のキーステーションから、全ての顧客のところまでケーブルがつながって いるわけではありません。ローカルステーション(平成13年2月末現在、全国に140箇所あります)の 多くに対しては、キーステーションより、通信衛星により放送プログラムを配信し、各ローカルス テーションから顧客に対して有線放送サービスを提供しております。2つのキーステーションは通 常同時に稼動しておりますが、障害発生時には一方が他方を補完する機能を有しております。また、 当社の有線放送網につきましては原則として近接するローカルステーションに相互にループしてお り、仮に一方向からの放送が中断されても他方向からの放送を受信できる仕組みとなっております。 また、平成11年11月には、同じく通信衛星を利用して、従来、建築物の構造上、導線が困難であ った、一部のテナントビル、マンション等の共同受信設備に対して、放送プログラムを配信するサ ービスを開始しております。 ・MSTV(衛星マルチメディアコンテンツ配信サービス)について 当該サービスは、通信衛星を利用したコンテンツ配信サービス事業であり、当社は一般第二種電 気通信事業者として、当該サービスを、MSTV(Multimedia Satellite TV)の商品名で提供しておりま す。これは、当社、日本SGI株式会社及びNTTサテライトコミュニケーションズ株式会社3社が共同 開発し、当社が平成12年9月より開始したサービスであります。 当該サービスは、顧客から配信を希望するコンテンツ(映像素材、音楽素材)の提供を受け、当社 放送センターで加工した後、同センターからアップリンクセンター(NTTサテライトコミュニケーシ ョンズ株式会社が保有)、通信衛星を経由して、顧客が希望する多数の事業所等に同時配信するシス テムであり、かかるコンテンツを衛星受信機に内蔵されたハードディスクにダウンロードし、その 後、反復継続して再生することが可能であります。システム上の特長は、劣化のない映像・音声再 生、及びファイル配信が可能なことであり、顧客にとっては、従来よりも低コストな設備投資と維 持管理費で可能となります。現在、約3,500台が、レストランチェーン、コンビニエンスストアー等 において利用されております。 更に、平成12年11月には、当社、株式会社QUICK、及びインベステーション株式会社(当社持分法 適用会社)の3社にて業務提携を行い、動画による金融・企業情報の発信を行う「フィナンシャル・ マルチメディア・サテライトTV(フィナンシャルMSTV)サービス」の販売を開始しております。

(5)

(店舗事業) 当社は、遊休資産を有効活用することを目的として、大阪市中央区に保有していた遊休資産をカ ラオケボックスに改装し、平成5年10月に直営カラオケボックス『ゆー坊道頓堀店』を出店いたし ました。その後、平成6年7月に通信カラオケ機器『U-kara』発売、カラオケ事業を開始しており、 同事業とのシナジー効果により、低コストでの店舗展開が可能であると考え、平成8年8月期より 本格的に多店舗展開を図りました。当該店舗の出店は、駅前、繁華街等、立地条件を第一に考え、 実施しており、迅速に多店舗展開を行うため、主に賃借物件に出店しております。 また、平成11年12月には大阪市心斎橋にカフェ&ラウンジレストラン『アフリカ』、同12年8月 には神戸市山手通にカフェレストラン『コロニアル・リビング』をオープンする等カラオケボック ス以外の新業態店舗の展開にも着手しております。とりわけ、『コロニアル・リビング』は、既存 のカラオケボックスに改装を加えることにより、投資額を抑制した新規業態であり、今後において は、これらの新規業態店の比率を増加させ、カラオケボックスの比率を下げる方針であり、FC店舗 については、現状維持で運営してまいります。 (カラオケ事業) 当社は、主要事業である放送事業において、全国に配置した営業社員及び技術工事社員や、約30 万件の飲食店事業者の顧客を有しております。そのため、これらの営業資源を有効的に活用するこ とを目的として、平成6年7月に通信カラオケ機器『U-kara』を発売し、カラオケ事業に進出いた しました。同業界において、一般に同業他社は、エンドユーザーへの販売、機器の保守等をディー ラーに依存する形態を採用しておりますが、当社は当該事業の開始当時より平成12年8月期まで、 自社による企画、開発、製造、楽曲(MIDIデータ)作成、販売、楽曲の送信及び保守業務までの一貫 して行う体制を構築しておりました。平成13年8月期においては、平成12年10月における株式会社 ユーズ・ビーエムビーエンタテイメント(旧株式会社日光堂)との提携に伴い、当該事業の一部を同 社に営業譲渡しました。その結果、同社が当社グループの一員として、カラオケ関連事業の企画、 開発、製造、楽曲作成、及び楽曲の送信サービス等のメーカー業務を行い、当社は、顧客への営業、 販売・レンタル業務及び保守(一部同社からの委託による楽曲の送信を含む。)を行うディーラー業 務に特化することとなりました。株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメントについては、後 記「10. 関係会社について、(2) 株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメントについて」を御 参照下さい。 従前からの自社製品である通信カラオケ機器『U-kara』の販売については、当該機器を同社から 仕入れることにより、販売形態による事業展開も当面は継続する予定であります。また、同社製品 である同機器『neonR』については、既に取扱いを開始しており、当社が当該機器を同社よりレンタ ルし、エンドユーザーに対して再レンタルを行うことにより、顧客からレンタル料を徴収する形態 を採ります。また、当社のエンドユーザーに対する保守業務は、両機器ともに当社が行っておりま す。 (インターネット事業) 当社は、近年のインターネットの将来性をみこし、さらに当社営業ネットワーク等の有効活用を 目的として、平成12年8月期よりインターネット事業を開始しており、主に放送事業の顧客層に対 して下記の商品を販売しております。

(6)

ファイル名:09-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:03 印刷日時:01/03/23 20:58 ― 71 ― ・「PUON」について 「PUON」は、当社がインターネット・サービス・プロバイダ(以下、ISPという)として行う、イン ターネット接続サービスであり、ダイアルアップ接続、メール及びホームページの各サービスを提 供しております。当該サービスは、単独サービスとしての販売に加え、「サイトサーブ」、「スト アツール」といったASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)事業や、「ネットプライスモ ール」等の他のインターネット関連サービスとバンドルすることにより、顧客の多様なニーズへの 対応を図っております。 当該サービスは自社での設備を最小限にとどめ、ダイアルアップ接続及びサーバ接続サービス等 については、それぞれアウトソーシングすることによりサービスを提供しております。当該サービ スについては、平成11年12月に開始し、平成13年2月末時点で12,083件の加入者を有しております。 当該サービスについては、当社新規事業であるブロードバンド事業と競合が発生すると想定され ますが、FTTHブロードバンドインターネットサービス提供エリアにおいては当該サービスへの移管 を進め、回線開通に時間を要する又は開通の予定が無いエリアにおいては、当該事業によるサービ ス提供を行うことにより、棲み分けを図る方針であります。 ・「サイトサーブ」について 「サイトサーブ」とは、設置及び管理する共有サーバを、メールの送受信をするためのメールサ ーバ及びホームページを公開するためのウェブサーバとして顧客にレンタルし、月々の利用料を収 受するサービスであり、顧客が希望するドメインの取得と維持、メールサーバ及びウェブサーバの 管理運用等の代行業務を行うものであります。当該サービスについては、平成12年1月にサービス を開始し、平成13年2月末時点において19,602件のユーザーを有しております。 ・「ストアツール」について 「ストアツール」とは、顧客がインターネットを利用した通信販売を行う上での総合的な支援を 行うサービスを提供し、月々の利用料を収受するサービスであり、顧客が必要とする受注システム、 集配送業務、決済代行、宣伝といったサービスを提供するものであります。当該サービスについて は、平成12年1月にサービスを開始し、平成13年2月末時点において2,998件のユーザーを有してお ります。 ・「ネットプライスモール」について 「ネットプライスモール」とは、インターネット上のショッピングモールサイトであり、月々の 出店料として加盟店より出店料を徴収するサービスであります。当該モールにおいては、顧客のホ ームページが当該ショッピングモールにリンクされる形態でショッピングモールを運営しており、 キーワードやジャンルによる商品検索機能の提供、ギャザリング等の独自販売方法の提供等も行っ ております。当該サービスは、平成12年5月にサービスを開始し、平成13年2月末時点において 5,280件の加盟店を有しております。

(7)

当社は、関連会社株式会社イーストアー(以下、イーストアー社という)との間でホスティング サービス「サイトサーブ」及びインターネット通販支援サービス「ストアツール」に関する販売 代理契約を、同株式会社ネットプライス(以下、ネットプライス社という)との間でショッピング モールサイト「ネットプライスモール」に関する販売代理契約をそれぞれ締結しております。 当該各サービスにおける当社とイーストアー社及びネットプライス社との取引関係図は以下の 通りであり、当社が顧客に対する当該各サービスの販売、利用料及び出店料の回収を行い、両者 が各サービスを提供するものであります。また、当社が回収した利用料及び出店料(当社の売上と して計上)については、一定の販売手数料を差し引いた額を同社に支払う(当社の売上原価として 計上)形態を採っております。 [イーストアー社及びネットプライス社との取引の概要] ・「ぐるピタ」について 「ぐるピタ」とは、飲食店を顧客とした地域密着型総合ポータルサイトである飲食店検索サイト であります。これは、当該サイトに契約した加盟飲食店の写真、メニュー及び地図等を掲載し検索 機能を持たせ、一般消費者に対して当該情報、クーポン券発行、ネット予約システム等のサービス を提供するものであります。 当該サービスは、当社の自社企画商品であり、主に当社放送事業等における顧客層をターゲット として、既存のサービスとあわせて提供しております。また、当該サービスについては、平成12年 11月にサービスを開始し、平成13年2月末時点において5,890件の加盟店を有しております。 また、当社は、ヤフー株式会社及び株式会社サイバーエージェントと業務提携し、各社の飲食店 検索サイト及びメールマガジン(各々「ヤフーグルメ」「メルマ」)に対して、店舗情報を提供して おります。なお、今後において、他の業種(ナイト、ファッション、アミューズメント等)をターゲ ットとした同様のサービスへの展開も計画しております。 運営 (イーストアー社) (ネットプライス社) 当社 顧客 販売・契約 利用料支払 仕入料金支払 (契約単位) 運用サポート

(8)

ファイル名:09-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:03 印刷日時:01/03/23 20:58 ― 73 ― (ブロードバンド事業について) 当社及び当社連結子会社である株式会社ユーズコミュニケーションズ(以下、ユーズコム社とい う)は、平成13年3月1日よりFTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)によるブロードバンド事業を開 始しております。 ユーズコム社は平成12年7月に第一種電気通信事業の許可を取得し、平成13年3月1日付で事業 開始届出書が提出されています。ユーズコム社は、第一種電気通信事業者として、当社が保有する 同軸ケーブル等への一束化等により、インフラとしての光ファイバーのネットワークを構築、保有 した上で当社に対して常時接続高速インターネット接続サービスである光IP通信サービス(最大 100Mbps上り下り対称型)を提供し、当社が、ユーズコム社の国内総代理店である一般第二種電気通信 事業者として、各種コンテンツ等を商品化したブロードバンドコンテンツサービスである「BROAD-GATE 01」と併せて「FTTHブロードバンドインターネットサービス」の名称で一般ユーザーへ提供す るものであります。 ブロードバンド事業の光ファイバーのネットワークの構築については、ユーズコム社において多 額の設備投資資金が必要となります。これについては、同一地域・区内であっても、事業展開エリ アを約2k㎡毎に細分化し、住宅又は事業所等の過密度が高い等の要素を考慮の上で、これらのエリ アから展開し、かつ、当該エリアについても加入者数の推移に基づき段階的な設備投資を行う等の 採算性の確保及び効率化を図っていく方針であります。 ユーズコム社が提供する光IP通信サービスは、家庭向けでは国内最速の最大100Mbpsで、直接顧客 の事業所または家庭へ光ファイバーのネットワークを提供することにより、VOD(ビデオ・オン・デ マンド)や映像のストリーミング配信、対戦型ゲーム、カラオケ、ビデオメール、その他様々なブロ ードバンド向けコンテンツの供給が可能となります。民間企業によるFTTHのサービスはあまり先例 がなく、当社はブロードバンド時代に先駆けインフラ・コンテンツ両方を兼ね備えたサービスを提供 していくものであります。なお、将来的にはテレビと光ファイバーのネットワークを直接接続するた めのセットトップボックスの提供及びVoIP(ヴォイス・オーバー・アイピー:インターネット電話) 等のサービス提供も検討しております。

(9)

(その他事業) 主に、遊休資産として所有していた不動産物件を第三者に駐車場等として賃貸する事業や、特定 の歌手又は楽曲等の認知度を高めることを目的として、当社の有線放送番組に楽曲を集中的に放送 し、レコード会社や音楽事務所等から対価を徴収するキャンペーン売上などが当該事業に計上され ております。 当社グループの事業に係わる位置付け及び事業の種類別セグメントとの関連は、次のとおりであり ます。 なお、事業の種類別セグメントと同一の区分であります。 区分 会社名 事業内容 放送事業 (株)有線ブロードネットワークス (当社) 有線放送業、MSTVの運営 ユーズ音楽出版(株) (子会社) CD、テープ、ビデオの原盤制作、音楽著作権の管理・開発 店舗事業 (株)有線ブロードネットワークス (当社) カラオケボックス、カフェレストラン等の運営 カラオケ事業 (株)有線ブロードネットワークス (当社) U-kara、neonR等カラオケ機器の販売 (株)ユーズ・ビーエムビーエンタテイメント (持分法適用関連会社)(注)1 カラオケ機器の開発・製造・楽曲送信 インターネット事業 (株)有線ブロードネットワークス (当社) PUON、サイトサーブ、ストアツール等インターネット関連商品の販売 (株)イーストアー (持分法適用関連会社) コンピュータ情報処理 (株)ネットプライス (持分法適用関連会社) インターネット小売業 (株)ギフティ・ギフティ (関連会社) インターネットによる通信販売業 ブロードバンド事業 (株)有線ブロードネットワークス (当社) 第二種電気通信事業 (株)ユーズコミュニケーションズ (連結子会社) 第一種電気通信事業 (株)ヴィーオーディージャパン (関連会社)(注)2 ビデオ・オン・デマンドの企画 その他事業 (株)有線ブロードネットワークス (当社) 不動産賃貸業 (株)ユーズ・パートナー・サービス (子会社) 損害保険代理業 (株)コンテニュークリエイツ (子会社) 音楽・映像・webの各種コンテンツ制作 ネットステーション(株) (子会社) 有線放送等の販売代理店 (株)電子公園 (子会社)(注)3 デジタルコンテンツ流通業務 フォアフロント(株) (持分法適用子会社) テレマーケティング及びデータベースマー ケティング業 インベステーション(株) (持分法適用関連会社)(注)4 テレビジョンその他委託放送事業 (注) 1. 有価証券報告書の提出会社であります。当社は平成12年10月に出資し、第37期より当社の持分法適用関 連会社になっております。平成13年1月25日開催の同社の臨時株主総会にて、当社からの役員受入及び 商号変更(平成13年3月21日より、株式会社日光堂から株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメン トへ変更)が決議されました。 2. 平成12年11月に出資し、第37期より関連会社になっております。 3. 平成13年2月に出資し、第37期より子会社になっております。 4. 平成12年9月に出資し、第37期より持分法適用関連会社になっております。

(10)

ファイル名:09-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:03 印刷日時:01/03/23 20:58 ― 75 ― 事業の系統図は、次のとおりであります。

(そ の 他 事 業)

(店 舗 事 業 )

当      社

当      社

当      社

当      社

(放送事業)

  子会社   ユーズ音楽出版(株) 有線放送の運営、音楽出版物の企画制作 ・カラオケゆー坊    82店舗 ・アフリカ          3店舗 ・コロニアルリビング   2店舗 ・BAR KITSUNE   1店舗 ・PANNAM    1店舗 ・TSUTAYA     7店舗 ・ミスタードーナツ  2店舗 ・ファミリーマート  1店舗 ・吉野家       1店舗 ・牛角         1店舗

(カラオケ事業)

(インターネット事業)

 持分法適用子会社  フォアフロント(株)  関連会社  (株)ギフティ・ギフティ  持分法適用関連会社  (株)イーストアー  持分法適用関連会社  (株)ネットプライス  子会社  (株)ユーズ・パートナー・サービス カラオケ店をはじめとする店舗経営  カラオケ機器の企画、開発・製造、楽曲送信、販売 業務委託等  子会社  (株)電子公園 業務委託等 業務委託等 主要な資本系列の流れ 主要な事業の流れ  連結子会社  (株)ユーズコミュニケーションズ  持分法適用関連会社  (株)ユーズ・ビーエムビーエンタテイメント  持分法適用関連会社  インベステーション(株)  ASP関連商品の企画・開発・運営  子会社  (株)コンテニュークリエイツ 業務委託等 第一種電気通信事業の運営、デジタルコンテンツの制作等  子会社  ネットステーション(株)  関連会社  (株)ヴィーオーディージャパン <FC店舗    12店舗> <直営店舗   89店舗>

(ブロードバンド事業)

業務委託等

(11)

4. 関係会社の状況

名称 住所 資本金又は 出資金 (百万円) 主要な事業 の内容 議決権の 所有又は 被所有割合 関係内容 摘要 (連結子会社) (株)ユーズコミュニケー ションズ 東京都 千代田区 100 第 一 種 電 気 通 信業 100.0 ブロードバンド事業において、当社 が工事、営業、顧客サポート、コン テンツ開発及び提供、ASPサービス等 を行う予定です。 役員の兼任2名 ― (持分法適用関連会社) フォアフロント(株) 東京都渋谷区 200 テ レ マ ー ケ テ ィング業 55.0 当社のカスタマーサポート業務を受 託しております。 ― (株)イーストアー 東京都新宿区 244 コ ン ピ ュ ー タ情報処理 21.7 「サイトサーブ」「ストアツール」の運営を行っております。 ― (株)ネットプライス 東京都港区 605 イ ン タ ー ネ ット小売業 30.9 「ネットプライスモール」の運営を 行っております。 役員の兼任1名 ―

5. 従業員の状況

(1) 連結会社の状況 (平成13年2月28日現在) 事業の種類別セグメントの名称 従業員数 (名) 放送事業 2,357 (227) 店舗事業 283 (2,092) カラオケ事業 11 インターネット事業 15 ブロードバンド事業 32 その他事業 20 (4) 管理 168 (49) 全社(共通) 営業 2,248 (6) 技術 2,096 (3) 合計 7,230 (2,381) (注) 1. 従業員数は就業人員であります。 2. 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。 3. 全社(共通)の管理は、申請会社の本社勤務のスタッフの人員であります。 4. 放送事業の従業員数には、主に有線放送の営業に従事している社員(721名)を含んでおります。 (2) 提出会社の状況 (平成13年2月28日現在) 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円) 7,198 (2,381) 33.8 7.5 4,232,033 (注) 1. 従業員数は就業人員であります。 2. 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 3. 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。 4. 平成12年8月期中に2,827人が退職しておりますが、これは平成11年9月1日付のエリア営業担当者制 度の導入により、従来の顧客サービス課の社員(主に集金業務に従事)が相当数退職したものであります。 (3) 労働組合の状況 労働組合はございません。労使関係は概ね良好です。

(12)

ファイル名:10-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 5:35 印刷日時:01/03/23 20:59 ― 77 ―

第2 事業の状況

1. 業績等の概要

(1) 業績 当期のわが国経済は、金融業界の再編や企業の倒産が相次ぐ中、日本企業全体としてみれば企業 業績は緩やかな回復基調にあり、それに伴い雇用者所得の減少にも歯止めがかかりだし、消費の改 善傾向もかなりはっきりしたものとなってきました。 一方、当社は、事業領域の拡大並びに発展に資するため、事業姿勢を改め、遵法精神に則った上 で、従来からの行政、業界等との関係を改善すべく、全社を挙げて正常化活動に取り組み、著作権 等に関わる問題の解決と、道路管理者・電柱所有者からの占用許可・使用承諾を得ることができ、 その上で有線ラジオ放送業務開始届を提出する事ができました。加えて平成12年7月には、子会社 である株式会社ユーズコミュニケーションズにて第一種電気通信事業の許可を取得することができ ました。 このような情勢の中、当期の売上は949億84百万円で、営業利益は46億91百万円となりました。 また、株式会社時事タイムスへの一部営業譲渡に伴う放送設備等の処分損(1億11百万円)や、子 会社清算に伴う損失(5億29百万円)、正常化に伴う諸費用(245億71百万円)等を特別損失として計上 した為、当期は最終的に181億46百万円の損失となりました。 事業の種類別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 (放送事業) このような状況のもと、放送事業においては、約10ヶ月もの間、職種を問わず相当数の人員が、 電柱調査等の正常化活動に時間を割かれ、新規顧客の獲得活動が低下した為、新規加入数が前年比 74,942軒の減少となり、当期売上高は744億41百万円となりました。 (店舗事業) 店舗事業については、大阪市西心斎橋のカフェ&ラウンジ「アフリカ」等、カラオケボックス以 外の新規業態店の出店が効を奏し、当期売上高は119億34百万円となり、営業利益は16億48百万円と なりました。 (カラオケ事業) カラオケ事業については、業界全体が落ち込んでいるにもかかわらず、平成11年9月に「U-kara 3」の販売を開始し、年末商戦での売上拡大が貢献したことから、当期売上高70億3百万円となり、 営業利益は6億43百万円になりました。 (インターネット事業) 今期より本格的に展開を開始したインターネット事業では、レンタルサーバーの「サイトサー ブ」(加入数:12,008件)「ストアツール」(加入数:3,108件)や、インターネットショッピングモー ル「ネットプライスモール」(加入数:5,492件)の販売が貢献し、単月売上高2億49百万円(8月実 績)、当期売上高9億31百万円の事業に成長し、営業利益は19百万円の赤字でしたが、当社のマーケ ティング力がインターネット業界の中でも確固たる地位を築き、売上の新たな柱を育てることがで きました。

(13)

(2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、税金等調整 前当期純損失が23,085百万円となりましたが、施設負担費用の未払分や減価償却費の増加等によっ て一部相殺され、また当事業年度に行われた増資及び借入れによる資金調達によって、当事業年度 末には19,437百万円となり、前事業年度と比較して10,265百万円増加しました。 また、当期中における各キャッシュ・フローは次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、962百万円となりました。 これは、税金等調整前当期損失が23,085百万円に対し、施設負担費用等支払が5,061百万円と多額 になったこと及び前受金の減少が2,999百万円となった一方で、施設負担費等が23,902百万円増加し たこと、減価償却費が7,852百万円及び支払利息が1,825百万円生じたこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、7,279百万円となりました。 これは、電線の架設(構築物)に3,205百万円を投じたこと、会計システム構築に伴う機械装置の増 加等有形固定資産の増加や短期貸付金の純増、株式会社イーストアーへ402百万円、株式会社ネット プライスへ360百万円及び株式会社ユーズコミュニケーションズへ100百万円の出資等関係会社株式 を中心とした株式取得の増加等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、16,581百万円となりました。 これは、長期借入れによる純増が4,888百万円となったことや、株式・社債の発行により9,151百 万円の資金を調達できたことによるものであります。 なお、当連結会計年度から、連結キャッシュ・フロー計算書を作成しているため、各活動におけ るキャッシュ・フローについての前年対比は行っておりません。

(14)

ファイル名:10-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 5:35 印刷日時:01/03/23 20:59 ― 79 ―

2. 生産、受注及び販売の状況

(1) 生産実績 該当事項はありません。 (2) 受注実績 該当事項はありません。 (3) 販売実績 (単位:百万円) 区分 金額 有線放送事業 74,441 店舗事業 11,934 通信カラオケ事業 7,003 インターネット事業 931 その他事業 673 合計 94,984 (注) 1. 金額には、消費税等は含まれておりません。 2. 総販売実績に対する割合が10%以上に該当する主要販売先はありません。 3. 当連結会計年度が、連結財務諸表作成初年度であることから、前年同期との比較は行っておりません。

3. 対処すべき課題

景気が緩やかな回復基調に入り、IT産業が時代の牽引役となっている昨今、時代の変化のスピード は、従来とは比べ物にならないものとなっています。 当社においては、そうした時代に対応すべく、企業組織の合理化やコストダウンの技法確立をさら に推し進めると共に、既存事業においては更なるサービス向上に努め、経営基盤の安定化を図ってま いります。 また、子会社である株式会社ユーズコミュニケーションズにて第一種電気通信事業の許可を取得し、 通信事業への第一歩を踏み出した今、インターネット事業及びブロードバンド事業の早期展開に積極 的に取り組み、全社を挙げて収益の増加を図ってまいります。 当社は各事業の課題は下記のとおりであると考えております。 (1) 各事業別の課題 (放送事業) 有線放送業界においては、当社が市場黎明期より積極的な営業展開を図ったことに加えて、過年 度において当社が業績不振の同業他社の買収や営業譲受を進めたこと等により、当該市場は概ね当 社及び他1社による寡占状態となっており、現在では従来の有線放送市場はほぼ飽和状態にあると 考えております。当社においては、飲食店事業者、小売事業者等の業務店を主要顧客としておりま すが、平成8年以降の全国的な事業者数減少に伴う業務店の閉店や廃業、景気低迷等の影響による 顧客の経費削減正常化の過程において同意を得ていなかったラジオ放送の再送信を停止したこと等 を主な要因として、当該事業に係る業務店契約件数は減少傾向にあり、これらの傾向は今後も継続 すると考えられます。

(15)

更に当社は過年度において、個人顧客に注力した営業活動を行っておりましたが、当該顧客は契 約期間が比較的短いため、業務店を含めた法人顧客に注力した営業方針に転換しております。これ に対して、当社としては、自主制作番組の更なる充実、衛星放送により従来は放送できなかった地 域へのサービスの提供の開始等、現在の収益水準の維持を図る方針であります。 当社は、平成13年2月23日付で委託放送事業者の認定の申請を行っており、当該認定の取得後に おいては、料金の届出をし、約款の認可等を取得した上で、通信衛星を利用した放送を行う予定で あります。これにより、各顧客の事業所または家庭等に衛星放送受信用アンテナを設置し、当社専 用チューナーにより従来の有線放送とほぼ同様のサービスを受けることが出来るものであります。 当社としては、人口非密集地域において、通信衛星による放送に徐々にシフトし、不要電線撤去 による施設使用料削減を図る方針であります。 (店舗事業) カラオケボックス業界は、消費者のライフスタイルの変化等を要因とした市場規模の縮小や、各 事業者間の過当競争により、厳しい事業環境にあると当社は考えております。平成12年8月期末に おいて、カラオケボックス等にフランチャイズチェーン本部加盟店舗を加えた96店舗(本届出書提 出日現在101店舗)のうち約3割が不採算店舗であると認識しております。 当社といたしましては、不採算店舗のてこ入れ策として、店舗の改装や補修を実施しつつ、平成 11年12月には大阪市心斎橋にカフェ&ラウンジレストラン『アフリカ』、同12年8月には神戸市山 手通にカフェレストラン『コロニアル・リビング』をオープンする等カラオケボックス以外の新業 態店舗の展開にも着手しております。とりわけ、『コロニアル・リビング』は、既存のカラオケボ ックスに改装を加えることにより、投資額を抑制した新規業態であります。当社は、現在、東京、 大阪、神戸及び札幌において、7店舗の新規業態店を運営しております。今後においては、これら の新規業態店の比率を増加させ、カラオケボックスの比率を下げる方針であり、FC店舗については、 現状維持で運営してまいります。 (カラオケ事業) 業務用通信カラオケ市場は、景気後退による業務用カラオケ店の減少と、業界におけるカラオケ ディーラーの過剰在庫長期にわたる過剰出荷により、事業環境は厳しい状況が続いており、長期的 には売上高は減少傾向にあります。このような厳しい業界環境ではありますが、当社としては株式 会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメント(旧株式会社日光堂)との業務・資本提携により一層の コストダウン、ブロードバンドのカラオケアプリケーションの提供実現、ディーラー販売からエン ドユーザーへの直接レンタルによる安定収益の確保等に努めていきます。 (インターネット事業) 当該事業において、当社が現在展開している各サービスについては、現状において前述のユーザ ー及び加盟店数を有しております。(「2. 当社の事業内容等について、(7) インターネット事業に ついて」を御参照下さい)ただし、今後において、サービスの陳腐化、類似サービスとの競合及び 価格低下、他社による新たなサービスの開始等も想定されております。当該対応として、当社及び 各関連会社については、既存サービス内容の向上等を図る方針であり、加えて、当社の営業力及び 放送事業における顧客基盤を有効に活用するために、現在対象としている業種以外の顧客層に対し て、新たなサービスを企画・開発し、ブロードバンド事業においてはコンテンツとしての展開等も 図っていく方針であります。 (ブロードバンド事業) ・事業展開上の課題について ブロードバンド事業の光ファイバーのネットワーク構築については、ユーズコム社において多額 の設備投資資金が必要となります。これについては、同一地域・区内であっても、事業展開エリア を約2k㎡毎に細分化し、住宅又は事業所等の密度が高い等の要素を考慮の上で、これらのエリアか ら展開し、かつ、当該エリアについても加入者数の推移に基づき段階的な設備投資を行う等の採算 性の確保及び効率化を図っていく方針であります。

(16)

ファイル名:10-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 5:35 印刷日時:01/03/23 20:59 ― 81 ― 今後の展開エリアについては、展開済みエリアにおける加入者の獲得状況を考慮して決定し、展 開を進めていく方針であります。 ・優良なコンテンツの確保について 当社は、ブロードバンド事業における差別化要素の1つとして、ブロードバンドを活用したコン テンツの提供が重要であると認識しております。優良なコンテンツが確保できなければ、他の高速 インターネット接続サービスとの差別化が容易ではなく、顧客者獲得は困難となる可能性がありま す。また、一方で、コンテンツ所有者については、大量の配信先(加入者)がなければ、コンテンツ 配信による経済的メリットは僅少となります。これらは現時点において矛盾する問題であると認識 しております。 当社は、平成13年3月のサービス開始に伴い、様々なコンテンツ等の提供を開始しており、今後 においても更なるコンテンツの拡充を図る方針であります。当社は、当該事業における映像コンテ ンツの確保・配信を目的として、平成12年11月に株式会社レントラックジャパン(以下、レントラッ ク社という)との合弁により、株式会社ヴィーオーディージャパン(当社50%、レントラック社50%) を設立しております。 なお、当社は今後においても、コンテンツ所有者との提携・アライアンス等により、当社サービ スにおける積極的なコンテンツの確保・配信を図る方針であり、将来的には、当社のブロードバン ドを活用した新たなサービスやコンテンツの登場も期待しております。 (2) 当社事業の正常化について 当社は、昭和36年の個人創業以来、有線ラジオ放送業務の運用の規正に関する法律(以下、有ラ法 という)において、有線ラジオ放送(有線放送)に使用する有線電気通信設備に関して要求される道路 法及び河川法等に基づく道路占用の許可・河川占用の許可等、電柱(電力柱及び電信柱)等の使用許 諾の多くを得ることなく事業を継続的に行っておりました。そのため、平成12年3月まで、有線ラ ジオ放送を事業として運営する上で必要とされる「有線電気通信法(以下、有電法という)」に基づ く『有線電気通信設備の届出』及び「有ラ法」に基づく『業務の開始の届出』を大半の地域におい て適式になすことができずに、未届出または届出が未受理の状態で当該事業を展開してまいりまし た。さらに、有ラ法において、有線ラジオ放送において再送信するラジオ放送業者のラジオ放送に 関して、要求されるにもかかわらず、有線ラジオ放送事業者等の放送においても、その大半につい てラジオ放送・テレビ音声等をラジオ放送事業者等からの再送信の同意を得ないまま再送信してお りました。 平成10年12月に宇野康秀の当社代表取締役社長への就任を契機として、当社事業の正常化推進に 係る宣言を行い、平成11年4月には協議会に対して「正常化計画」を提示する等、当社事業の正常 化の推進を目的として各種施策を実施しております。平成11年7月からは、全国の電柱の全数調査 を行い、当該調査に基づく電柱等の所有者の確認作業を実施した上で、電柱所有者から当該電柱に かかる共架の承諾等を取得し、かかる契約等を締結しております。また、国・都道府県等の地方自 治体に対しては道路等の占用許可取得等も推進し、著作権関係においても各種権利者団体(日本芸能 実演家団体協議会、日本レコード協会)等との協議を行い、これらの権利者団体との間で和解、調停 等が成立しております。また、日本放送協会、民放等のラジオの再送信についても、当社が再送信 している全放送局から同意を取得しております。これら問題の解消に伴い、平成12年3月31日にお いて当社は、各営業地域ごとに有電法及び有ラ法に基づく届出を行い、すべて受理されております。 当社は、前述の通り、当社事業の正常化は進捗していると認識しておりますが、①民間所有の土 地(以下、民地という)の使用承諾の未取得問題及び②電柱使用に関する技術基準への未適合問題に ついては、今後の問題解消を図る必要がある課題であると認識しております。 当社の当該電柱に関する二つの問題への対応としては、当該使用承諾の取得及び技術改修工事を 進めることに加えて、有線ラジオ放送の通信衛星による放送への移行に伴う不要ケーブルの撤去を 併せて行うことにより、効率的な解消を図る計画であります。

(17)

事業の正常化に伴い、従来の違法状況の解消及び適正維持のための社内体制整備を進め、各営業 所毎のコンプライアンス担当人員配置、電柱等のデータベース化、内部監査の強化、未解消問題に 係るプロジェクト及び担当役員の設置などの組織的な対応を進めております。 (3) 資金使途について 当社グループは今後、ブロードバンド事業における積極的な展開エリアの拡大を計画しており、 これにより、光ファイバーのネットワーク拡大等の必要性から、多額の資金需要が発生することと なります。当該資金需要としては、ユーズコム社における光ファイバーのネットワーク構築及び拡 大のための設備資金、当社においては、事業展開初期において光ファイバーケーブルの調達を当社 で行うことによる運転資金及びデータセンター設備構築などの設備資金などがあります。 今後、ブロードバンド事業において必要となる資金については、ユーズコム社においてリース形 態、金融機関等によるプロジェクトファイナンス形式及び公的制度融資活用等により調達を行う方 針であり、必要に応じて、当社による調達又は同社への債務保証等を行う方針であります。

4. 経営上の重要な契約等

(1) 電柱所有者との有線音楽放送線共架契約 当社は、正常化の過程において、電柱共架に関する合意を得た上で、下記の電柱所有者との間に 電柱の共架等にかかる契約を締結しております。当該契約による電柱共架承諾は、現在の当社の主 力事業である有線ラジオ放送事業及び今後拡大を計画しているブロードバンド事業の基盤となるも のであります。 会社名 正式契約名 契約年月 備考 北海道電力株式会社 「電柱共架契約書」 平成12年3月 東北電力株式会社 「有線音楽放送線共架契約書」 平成12年3月 北陸電力株式会社 「有線音楽放送事業用電線添架基本協定書」 平成12年3月 東京電力株式会社 「有線音楽放送用電線施設共架契約書」 平成12年3月 関係128支社と締結 中部電力株式会社 「有線音楽放送共架契約書」 平成12年9月 関係74営業所と締結 関西電力株式会社 「電柱無断共架の是正に関する確認書」 平成12年3月 中国電力株式会社 「有線音楽放送共架契約書」 平成13年1月以降 関係33営業所と締結 四国電力株式会社 「有線音楽放送線共架契約書」 平成12年10月 九州電力株式会社 「共架設備の改訂に関する覚書」 平成12年4月 関係85営業所と締結 沖縄電力株式会社 「有線音楽放送用施設共架契約書」 平成12年6月 東日本電信電話 株式会社 「有線音楽放送線添架に関する基本契約書」 平成12年8月まで 関係17支店と締結 西日本電信電話 株式会社 「有線音楽放送線添架に関する基本契約書」 平成12年9月まで 関係30支店と締結 (2) 株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテメントとの資本・業務提携 当社は、株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメントと、資本・業務提携をすることとなり、 以下の3点の契約を平成12年10月6日に締結致しました。この提携により、今後、株式会社ユー ズ・ビーエムビーエンタテイメントは当社のグループの一員として、カラオケ関連の企画、開発、

(18)

ファイル名:10-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 5:35 印刷日時:01/03/23 20:59 ― 83 ― 製造、楽曲作成及び楽曲の配信サービス等のメーカー業務を、営業譲受を通じて統合し、当社はユ ーザーへの営業に徹することとなります。 ① 第三者割当増資による新株発行 株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメントは、当社を引受先として2,000万株の新株を発 行し、これにより当社は株式会社ユーズ・ビーエムビーエンタテイメントの発行済株式のうち 35.7%を保有する筆頭株主となります(詳細は後記「第4経理の状況 重要な後発事象P.111、 138」を御参照下さい。)。 ② 営業の一部譲渡 当社は、業務用カラオケに関する企画、開発、製造、楽曲作成及び楽曲の配信サービス等のメ ーカー業務を譲渡し、これまでの事業と統合的に運営してまいります(詳細は後記「第4経理の状 況 重要な後発事象P.111、112、138、139」を御参照下さい。)。 ③ 基本業務提携 上記、増資及び営業譲渡の前提として、業務用カラオケについて当社グループにおける業務用 カラオケに関する企画、開発、製造、楽曲の配信サービス等のメーカー業務は株式会社ユーズ・ ビーエムビーエンタテイメントが継続的に行い、今後の新アプリケーションを両社で協力して開 発してまいります(詳細は後記「第4経理の状況 重要な後発事象P.112、139」を御参照下さい。)。 なお、上記電柱所有者との契約は、電柱等に当社のケーブルを共架するための基本契約としての 性格を有しています。その具体的契約内容は、個々の契約により異なっておりますが、概ねその基 本的な規定事項の概略は次のとおりです。 ① 年間共架料の支払義務およびその算出方法。 ② 共架申込手続の内容、及び共架承諾について。 ③ 道路管理者、民地等の占用許可・承諾等の取得について。 ④ 当社の設備と他社の設備との一束化・近接設置について。 ⑤ 契約期間として数ヶ月から1年の間の期間を定め、契約の更新については、期間満了前に契約 終了の意思表示のない限り、1年ごとの自動更新とされている。 (3) 株式会社ユーズコミュニケーションズとの各種契約 ① 設備譲渡及び共同使用に伴う電柱等管路利用協定書、管路利用協定書 当社が株式会社ユーズコミュニケーションズ(以下、ユーズコム社という)の電線の譲渡を受 け、またはユーズコム社の所有する設備を当社が共同使用することに伴い、ユーズコム社が使用 している電柱、管路、マンホール、洞道を当社が利用することについての電柱等管路利用協定書 及び管路利用協定書を平成12年12月7日付で締結しております。 一方、ユーズコム社が当社の電線の譲渡を受け、または当社の所有する設備をユーズコム社が 共同使用することに伴い、当社が使用している電柱、管路、マンホール、洞道をユーズコム社が 利用することについての電柱等管路利用協定書及び管路利用協定書を平成12年12月7日付で締結 しております。 ② 総代理店契約 当社がユーズコム社のIP通信網サービス総代理店となる契約を平成13年2月23日付で締結して おります。

5. 研究開発活動

特記すべき事項はありません。

(19)

第3 設備の状況

1. 設備投資等の概要

当連結会計年度の設備投資額は、8,150百万円であります。 事業の種類別セグメントの設備投資について示すと、次のとおりであります。 なお、記載金額には消費税等は含んでおりません。 有線放送事業 主なものは、同軸ケーブルの架設・光ケーブル支線の架設・地下埋設ケーブル施工であり、3,205百 万円の設備投資となりました。 店舗事業 主なものは、大阪市中央区西心斎橋のイタリアンレストラン「ピアチェーレ」をカフェレストラン ラウンジ「アフリカ」へ業態変更したことに伴う内装工事費用50百万円・備品15百万円、また神戸市 中央区下山手通の「カラオケゆー坊神戸トアロード店」をカフェ・レストラン「コロニアルリビング 神戸店」へ業態変更したことに伴う内装工事費用80百万円・備品21百万円であります。また、賃借し ておりました「カラオケゆー坊長瀬店」の建物を、22百万円で取得致しました。 通信カラオケ事業 特に記載すべき事項はありません。 インターネット事業 特に記載すべき事項はありません。 全社共通 主な設備は、当期12年4月に大阪市中央区より東京都千代田区へ本社を移転したことに伴う内装工 事(建物・器具備品)167百万円、及び敷金・保証金588百万円であります。また、渋谷ビル1階・9階 のスタジオ改装工事に49百万円の設備投資をしております。

(20)

ファイル名:11-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:09 印刷日時:01/03/23 20:59 ― 85 ―

2. 主要な設備の状況

(1) 提出会社 帳簿価額(百万円) 事業所 (所在地) セグメント の名称 設備の 内容 建物及び 構築物 機械装置 及び運搬具 工具、器具 及び備品 土地 (面積㎡) その他 合計 従業 員数 (名) 山王本社 (東京都千代田区) 事務所 108 ― 542 ― ― 650 187 渋谷ビル (東京都渋谷区) 事務所 放送設備 2,174 46 37 13,149 (586) ― 15,406 127 大阪ビル (大阪市中央区) 全社 (管理部門) 事務所 放送設備 955 146 201 1,672 (2,036) ― 2,975 245 北海道支社 (札幌市中央区) 18支店 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 1,399 57 5 ― ― 1,462 246 東北支社 (仙台市青葉区) 29支店 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 2,086 131 12 ― ― 2,229 507 北関東支社 (埼玉県大宮市) 50支店 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 3,104 123 19 ― ― 3,247 906 南関東支社 (東京都渋谷区) 67支店、4営業部 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 4,499 386 30 1,461 (65) ― 6,377 1,569 中部支社 (名古屋市東区) 33支店、1営業部 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 2,374 138 19 2,532 827 関西支社 (大阪市中央区) 48支店、4営業部 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 3,209 227 17 1,266 (813) ― 4,721 1,391 中・四国支社 (広島市中区) 32支店 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 2,187 129 7 ― ― 2,324 531 九州支社 (福岡市中央区) 45支店 有線放送事業 通信カラオケ事業 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 事務所 2,515 192 9 ― ― 2,717 706 ゆー坊西心斎橋店 (大阪市中央区) 他97店舗 店舗事業 店舗 8,310 ― 1,031 5,572 (4,819) ― 14,914 245 社宅・保養所等 福利厚生施設等 ― 9,622 ― 23 (57,060) 16,187 ― 25,832 ― 合計 42,546 1,579 1,958 39,308 (65,380) ― 85,393 7,487 [2,105] (注) 1. 従業員欄の[外書]は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。 2. 帳簿価格には、建設仮勘定の金額を含んでおりません。 3. 現在休止中の主要な設備は、ありません。 4. 一部の自社物件を除き、事業所・店舗は建物を賃借しており、賃借料は4,398百万円/年であります。 5. 主なリース契約による賃借設備は「ORACLE APPSシステム(インターネット基幹業務システム)」に関す る3契約であり、それぞれ2004年1月、4月、10月までの契約となっております。この契約のリース料 総額は604百万円で、月間のリース料は10百万円、リース契約残高は468百万円であります。 (2) 国内子会社 帳簿価額(百万円) 会社名 事業所名 (所在地) セグメント の名称 設備の 内容 建物及び 構築物 機械装置 及び運搬具 工具、器具 及び備品 土地 (面積㎡) 合計 従業 員数 (名) 株式会社 ユーズコミ ュニケーシ ョンズ 本社 (東京都 千代田区) 第一種 電気通信 事業 ― ― ― ― ― ( ―) ― 0 合計 ― ― ― ― ( ―) ― 0

(21)

3. 設備の新設、除却等の計画

当社グループ(当社及び連結子会社)の設備計画は、事業の性格上相互の関連性が強いことから両社 の計画を調整の上策定しております。 平成13年2月28日現在における設備投資計画(新設・拡充)は68,839百万円であり、詳細は下記の通 りとなります。 (1) 重要な設備投資の状況(平成13年2月28日現在) (1) 重要な設備の新設等 (単位:百万円) 投資額 会社名 事業所名 (所在地) セグメントの名称 設備の 内容 総額 既支払額 資金調達方法 着手年月 完了予定 年月 備考 全社 放送事業 電 線 関 連 等 3,100 781 自己資金及び借入 平成12年 9月 平成13年 8月 平成13年9 月以降も継 続的に発生 する予定 ― 店舗事業 新 規 出 店 及 び 業 態 変更 1,300 711 自己資金及び借入 平成12年 9月 平成13年 8月 平成13年9 月以降も継 続的に発生 する予定 株式会社 有 線 ブ ロ ー ド ネ ッ ト ワ ー ク ス ― ブ ロ ー ド バンド 事業 シ ス テ ム 機器等 3,160 ― 増資、自己資金及 び借入 平成12年 9月 平成13年 8月 平成13年9 月以降も継 続的に発生 する予定 小計 7,560 1,492 ― ― ― ― 株式会社 ユ ー ズ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ズ 全社 ブ ロ ー ド バンド 事業 光 フ ァ イ バ 及 び ネ ッ ト ワ ー ク機器 61,279 357 増資、自己資金及 び借入 平成12年 9月 平成14年 3月 平成14年4 月以降も継 続的に発生 する予定 小計 61,279 357 ― ― ― ― 合計 68,839 1,849 ― ― ― ― (注) 金額には消費税等は含まれておりません。 (2) 重要な設備の除却等 当社は、平成13年2月23日付で委託放送事業者の認定の申請を行っており、当該認定の取得後 において、通信衛星を利用した放送を行う予定であります。これにより、有線放送の顧客の一部 を同軸ケーブルから通信衛星による放送に移行する計画であり、これに伴い不要となる同軸ケー ブルの除却が今期以降において発生する予定です。 当該予定以外の経常的な設備の更新等のための除却及び売却につきましては、具体的な計画は ありません。

(22)

ファイル名:12-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:11 印刷日時:01/03/23 21:00 ― 87 ―

第4 提出会社の状況

1. 株式等の状況

(1) 株式の総数等 種類 会社が発行する株式の総数 普通株式 3,919,552株 計 3,919,552株 記名・無記名の別及 び額面・無額面の別 種類 発行数 上場証券取引所名又 は登録証券業協会名 摘要 記名式額面株式 (券面額5,000円) 普通株式 株 979,888 非上場・非登録 (注1.2) 発 行 済 株 式 計 ― 979,888 ― ― (注) 1. 平成13年1月26日に開催の臨時株主総会において、定款の一部を変更し、会社が発行する株式を無額面 株式から額面株式(券面額 5,000円)へと変更いたしました。 2. 議決権を有しております。 (2) 発行済株式総数、資本金等の推移 発行済株式総数 資本金 資本準備金 年月日 増減数 残高 増減額 残高 増減額 残高 摘要 平成10年 8月17日 株 20,000 株 820,000 百万円 10 百万円 410 百万円 2 百万円 2 (株)北海道音楽配給との合 併による増加 合併比率 1:1 平成10年 9月30日 20,000 840,000 10 420 ― 2 東洋有線放送(株)との合併 による増加 合併比率 1:1 平成11年 8月12日 13,616 853,616 30 450 10 13 有償第三者割当 13,616株 (注1) 発行価格 3,000円 資本組入額 2,203円 平成12年 6月21日 10,740 864,356 322 772 ― 13 有償第三者割当 10,740株 (注2) 発行価格 30,000円 資本組入額 30,000円 平成12年 8月31日 2,900 867,256 97 870 97 111 有償第三者割当 2,900株 (注3) 発行価格 67,500円 資本組入額 33,750円 平成12年 8月31日 112,632 979,888 4,222 5,093 4,222 4,335 有償第三者割当 112,632株 (注4) 発行価格 75,000円 資本組入額 37,500円 (注) 1. 従業員持株会、林 広則、亀山儀司、谷口洋一、他6名 2. 従業員持株会、宇野康秀、林 広則、亀山儀司、他7名 3. 従業員持株会 4. 宇野康秀、住信iファンドⅠ投資事業組合、日本火災海上保険(株)、他5名 5. 新株引受権の残高、新株引受権の権利行使により発行する株式の発行価格(以下「行使価格」という)及 び資本の組入額は、次のとおりであります。 平成12年8月31日現在 平成13年2月28日現在 銘柄 (発行日) 新株引受権 の残高 行使価格 資本組入額 新株引受権 の残高 行使価格 資本組入額 第1回 新株引受権付社債 (成功報酬型ワラント) (平成12年8月31日) 189,000千円 67,500円 33,750円 189,000千円 67,500円 33,750円

(23)

(3) 所有者別状況 平成13年2月28日現在 株式の状況(1単位の株式数10株) 区分 政府及び地 方公共団体 金融機関 証券会社 その他の 法人 外国法人等 (うち個人) 個人その他 計 単位未満 株式の状況 株主数 人 ― 10 2 28 (―) 1 15 56 ― 所有株式数 単位 ― 2,036 1,466 5,235 400 (―) 88,840 97,977 株 118 割合 % ― 2.08 1.50 5.33 0.41 (―) 90.63 100 ― (4) 議決権の状況 平成13年2月28日現在 議決権のある株式数 議決権のない 株式数 自己株式等 その他 単位未満株式数 摘要 発 行 済 株 式 株 ― 株 ― 株 979,770 株 118 ― 所有者の氏名又は名称等 所有株式数 氏名又は名称 住所 自己名義 他人名義 計 発行済株式 総数に対す る所有株式 数の割合 摘要 ― ― 株 ― 株 ― 株 ― % ― ― 自 己 株 式 等 計 ― ― ― ― ― ― (5) ストックオプション制度の内容 該当事項はありません。

(24)

ファイル名:12-0860305521304.doc 更新日時:01/03/23 4:11 印刷日時:01/03/23 21:00 ― 89 ―

2. 自己株式の取得等の状況

[取締役又は使用人への譲渡及び利益、資本準備金又は再評価差額金による消却に係る自己株式

の取得等の状況]

(1) 前決議期間における自己株式の取得等の状況 該当事項はありません。 (2) 当決議期間における自己株式の取得等の状況 該当事項はありません。

[資本減少、定款の定めによる利益による消却又は償還株式の消却に係る自己株式の買受け等の

状況]

(1) 前決議期間における自己株式の買受け等の状況 該当事項はありません。 (2) 当決議期間における自己株式の買受け等の状況 該当事項はありません。

3. 配当政策

当社は過年度より配当を実施しておらず、現在は配当可能剰余金がないため、配当は不可能な状況 となっております。今後における株主への配当政策については、重要な経営課題と認識しております が、企業体質の強化及び子会社を通じて積極的に展開するブロードバンド事業に備えた資金の確保を 優先する方針であります。将来においては、経営成績及び財政状態を勘案しつつ、利益配当及び株式 分割等の株主還元策を検討していく方針であります。

4. 株価の推移

当社株式は、非上場であり、かつ店頭登録もしておりませんので、該当事項はありません。

参照

関連したドキュメント

●老人ホーム入居権のほかにも、未公 開株や社債といった金融商品、被災

当初申請時において計画されている(又は基準年度より後の年度において既に実施さ

越欠損金額を合併法人の所得の金額の計算上︑損金の額に算入

総売上高 に対して 0.65 〜 1.65 %の負担が課 せられる。 輸入品 に対する社会統合 計画分 担金( PIS )の税率は 2015 年 5 月に 1.65 %から 2.1

ⅴ)行使することにより又は当社に取得されることにより、普通株式1株当たりの新株予約権の払

2.「注記事項 重要な会計方針 6.引当金の計上基準 (3)災害損失引当金 追加情報

 売掛債権等の貸倒れによ る損失に備えるため,一般 債権については貸倒実績率 により,貸倒懸念債権等特

損失に備えるため,一般債権 については貸倒実績率によ り,貸倒懸念債権等特定の債 権については個別に回収可能