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家の經濟における所得配分の研究--家計費支出を中心として---香川大学学術情報リポジトリ

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内 容 目 次 二.家の繹終についての線論 1 消費経済の問題 2 従来の消費給 3 家 の 経 済 〓、家計憩支出構成に関する法則 1 概 説 2 エンゲルの法則 3 シュワーペの滝則 三、家計費受用打勝成 1 猫逸労働者に就て 2 我が国における家計費支出構成 家の経済における所得配分の研究

家の経済における所得配分の研究

!家計費支出 を中心 ビ し て

四、家計殺支出の構成欒化 説 1 概 2 盆暗必要壁 3 其の他の諸費 鼠、戦争と家計費支出 1 受.那事奥の影響 2 第叫吹世界大戦前彼の猫逸 六、消蟹終折と統制経潜 1 消費経済における均衡 2 我が国の統制経済と消費 3 消費経済の統制品調

大 泉

(2)

1 消費経済の問題

人間生活の持続と婆展のための、必螢條件にる物財に係はる経済生活は、その容惜たるべき、目的物の存水する 位碇と情況とを異にするにつれで、之を取扱ふべき経濱者、との問に多様なる開聯と現象を惹き起し、そこに物財 の生産、生産せられたるものゝ流通、さうして叉最終的な物財の消費の諸相が経び上ってくるのである。辟洒瑛 ●●● 象における消費の面は、少くともそれが家の経済に硯はれる巌後的拘費に閲する限り、⋮應は物財流通の敢終適 ●●● 程と胡察し得るであらう。一艇はとの断りは、そこに錦究明せらるべき砦†の護大問題を南保するからである。 家の経済における生産性を捕ると㌢、家の消費経洒は⋮単純なる消費行為敬越克たる、皿應高度の視角から改めて 反省せられねばならぬのであるが、われ/\は此の間蒐を、行論の通常なる箇所におい丁稚び取上げるであら う。暫く論議の出番鮎に於ては、通常考へられるやうに、消費を物財流通の最終段階と難解して進みたい 。 絃臍現象を作り出す個々の人間行動が、人間生活の持糖と張展のにめに必要頗件たる物則を中心としで奨励 し、かゝる行動及び行動聞の諸関係が物財の生産及び流通としで、仝鰻的に経済の動きを袈現し、さうしでかゝ る経済り動きが究極的には目的物の消費といふ段階に辿りつくものと観るとき、消費こそは経済の目的であトソ、 物財の生産及び流通を巡る叫幼の経済過縫は、それがた払の準備的経過であるとの主眼が許されねばならぬであ 高総高等商業車校紀元二千六官牢記念論文集

家の終遽

いての紙論

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らう。ジイドはかくの如き立場かも、滑費こそは生産・流通及び分配のあらゆる艇嘩過程に封する究極原閃 ︵㌃、Ca宏のfina訂︶たることを論じ、消費︵LacOn筈mmati呂︶ といふ富薬の本来の語義が、莞了 ︵廿︶accOm∫ 盲ssement︶を意味す㌢jとも、ぬ発行為によつで経済の過程が血應の成就に到達することを暗示するものであ ると説く。り 統計単著ボーレーも亦、消費のもつ最終的意味を指摘しで富ふ﹁遅速及び敗薯を合あての生床の 最終段階は、消費者の使用に役立たんとして身構ぺでゐる完成品の配給に在る﹂と遥 経済現象申の消費面を重安視せんとする態度、或は少くとも之を無税サまいとする妨力は、必ずしも新しいも のではない。経済単における四分淡の創始としで組められるジェームス。ミルの﹁経済単綱要﹂︵E訂m昌tSO︻ 吋○−iticaTEcOI岩mユでは、消費論︵COnSuヨpti昌︶は、生産︵P岩ducti。n︶分配︵Di賢ib已i。n︶及び交換 ︵叫ntercFangの︶の各笥と並んで弼立の〓革を成し、しかも全室ニ○掴買中最後の箪初審満堂論に割雷てられた部 分は、八六貫の多きに及んでゐるのである。拗 今日と難も、われわれが手近に爛れ得るいづれか二仰の耗酋原 論を播くならば、おそらく其の胃頭において経済の意番を解明するに常♭、消費に闘する柴干の草葉を詠出し 得るのが常であらう。経済革は、厚生上の物質的要件の堆得・使用に最も密接に結び付いてゐる部分の槍討をな すものであるとなすマーシアル﹁経済畢原理﹂の巻頭の言葉には、明かに消費を意味する使用なる用語が偏在す る。経済拳を以て、財の生産及び消費に閲する祀愈的秩序を封象とする科挙とする定義には、はつきりと消費な る育英が明示せられてゐるのであるっ⋮ 家の経済における併待配分の研究

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問題は然乍ら、かくの如くして保持せられてゐる消費への関心が、果して十分なる検討を加へられできたかに 在る。固より満堂論が尭干の論者によつで鋭く分析せられてゐる葉樟は、われ′1も亦之を忘れるものではな い0ケインズ二股理論﹂における消費性向の分析の如きは、即ちその典型的なるものといひ得よう。けれども、 劇般的に観るとき、ジェームス・ミル以来の拘費論がその後準ぇす、その領域を揖発し、その課題を掘り探めつ ゞけてきたかに裁ては甚だ疑なきを得ない。その父の衣鉢留っけ、さうして正統派経済畢の集成者を以て許され るジョン・スチュアート・ミルの油翰なる﹁鮭溶解原理﹂中には、父ミルの場合に見るやうぢ蒋費論に封する猫 立の割雷は見出されない。嘲 宏しジイドと共に、滑螢を以て一切の経済過程の究極鹿閑と言ふならば、消費の分析・検討・究明こそは、経 済撃に在って放も大いなる領域と盈要さとをもつべきものではないのであらうか。経消の理論の探究は、驚に人 間の物財摘要からこそ出張すべきものではあるまいか。嘗て四分洪に於て、生産・分配・交換・消費と最後に排 列せられた消費は、その最初にこそ置かるペき性質のものでは.なかつたのぜあらうか。経済の過群において最終 なるものが、その重要性においては最先のものにるべしとの意味においてである。 かくの如き盈安性の順位が忘れられ、四分洪による最終順位が、そのまヽに盈要性における最少を意味するが 如く埋離され、消費論は唯形骸をとヾゆるか、或は屡々全くその姿を消失せしめるに至ったのが今日までの情況 である。われ/\はその原因を何魔に求あ得るか。答は必ずしも仙つには限られぬであらう。伸 私はそれに封す 高聡高等商葉撃校紀元〓千六百年記念論文集

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るひせっの重要なる理由としで、り癒臍細緻における尊厳の傾向を指摘せねばならぬと思ふのである。即ち近世経 済杜禽の蟹達が、生摩の側における著しい速度と坤換として硯はれ、自由離済の原則に糠る資本制組織を完成す るに至つに経過の中に、之を観察の封象とする経済単に在っても生確論偏富の歪みがひとつの必然件を以って浸 潤しできにことを宥逃し難い。このことは叉、移して経済政賓の一態度の中にも自ら看取せらるヽところであるっ 例を我が図について求める時、蕃欒以来の我が統制経済政策の電機が、1鬼づ滑費を放任して主として生稀両より 着車せられに消息の中に、永′、人々を支配しに消費に封する生産の優位観念が必然的.に作用してゐると、私は観 察するのである。それは、とりもなほさす、経済現象を主として物財の生産と流通の側面かち把捉してきた徒釆 の経臍論の政箕蜜践への反映に外ならぬと思はれる。さうしで其の結英、経済の計喜及び統制の進行と共に恨成 し若き起されや無数の矛盾・離齢・間隙が、結局は⋮駅消費経済の統制にまで立ち到らねば止み難い事態を人々 に認識せしめるに及んだことは、ひとつには固より、情勢の推移が何びとにも常初より然く正確に見透し得る牒 のではないことの箇然の結果せはいへ、向時に叉、今日までの関心が、消費に封しで鍾微であつた事態に安住な しとはしないのである。われわれは、消費経済と統制鮭臍との闊聯につき、本論文の最後に到って再び偶れる用 意をもつであらう。 註

¶ P G己e︸憎ユneipes d痛言nOmie pO−itique−吋・只苛

家の・経済における所得酌分の研究

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飯島幡司 ちいど修正経済螢原論 七九二笥 り A・Pぎ已2︶1−ゴ蒜已eas彗em丹已0﹁SOC芝吋訂⋮P琵挙 用・−∽1 岡崎文規編 EcO−喜−ie哲註ngs。nn。n賀11pti。1︸Kは右二紫の抄録あり。 膏 ﹂=≡︰三〓一こ二■・主︰∴二三二︰二︰ニ︰こ−∵ ∵−・∵∴1 本番の初版は一∞N︼ なり。 期 中山伊知郎博士 終桝登山般理論 ︵新経済撃全集︶ 勒 J.S.呂−r菅1−C乞es。岩。要邑Ec。宕日﹃忙在っては、全巻五篇より成るが、節⋮腐敗廣、節二篇分配、節三 篇交換、解四琉生産及び分配這及す鉦愈進歩の影礫、節五倍政府の影響であって、父ミルの場合のやうに猫許なる 消費論は存れしない。 殉 郡萄之馴致授は泊鹿盃の閑却忙つき次のこ鮎を指摘せられる。脚は拍慧銅が演繹的推理に適さぎ畠ことであり、二 は消費経済が私絆満として国民経済畢的研究から賂潤せられたこと之であると。︵同教授著、人〓と泊悪法別、三 六八−九頁。︶私はこゝでは、ひとつあ別な角度から間塩を取上げてみた。 2 川従来の渦費論 滑兜の研究が従発着しく拳者の注目から逃れてゐた寄態に加へて、更に腐られねばならぬ叫塔攻撃与る問題 は、今日まで滑要論として取上げられ取扱はれてきた課勉が、果して消炎研究の根底に俄れてゐるかの問題であ る。その消要論はY消費経済の諮問超ぉ金面的に育成華厳せしめたものであつたか。冷費腔臍の本質的な而に戯 高松高等商業撃校紀元二千六百年記念論文集 ′ヽ

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て、何等十分な検討が加へられすに釆たのではなかつにらうか。われわれは、兜づ経済単における四分洪の創始

者士もそ且つ叉消費論に比較的大きな領域を瓜ハヘた人として、ジュエス・ミルの場合を願みょう。

ジエlÅス・ミルは消費諭を展開す㌃に懲り、生撃分配及び交換は、何れも単なる手段︵Ⅰ完a宏︶たるに過 吹で生産的拘禁P⋮d邑i藷

ぎぬものであり、これ等の目的となるペ・きものこそ消費に外ならぬと論断する。山

cO窒m苫邑と不生産的消費︵字音d已i扁C㌢s呂p−i邑左を筒別し、前者の意義の聞から資本の糟念を

抑へ、後者の中に、生産の手段たらざふ、計的とし‖ての給費を難解する。かうした摘発概念の分類から出弔した

ミルは、やがて撒踵産物と純生席物の訟堺に進み、㌢しから常要供給の紺係に柚じて、遜にマルサスの人口論へ

と移ってゆくのである。さうして、ミルの消費論の後年の全部を占めるものは、鷺に租税論に外ならない。この

やぅな構成をもつミルの滑空洞がわれわれに輿へる感銘は、消費論についての、根本的なるもの、紋如であるっ

そこに取上げられに諸々の誅懸は、疑もなぐ消費と密接に結びついたものには相違ないとはいへ、伯仲百餞につ

いての究明に至っては極めて楔射であると許さねばならぬ。

然らば、満堂論の盈要件を揚言し、多くの緻臍苔はこの重要性藍心れで伴少の貸を之に封しで割くか、或は全

く之に偶れてゐない事葦を緒摘しにジイドの場合はどうであらうか。ヅィドが消費論の劇般的閑却を指摘して、

之に判する反省を促しに主張には、われわれは深甚の敬意を沸ふものであるが、その説かれる消費論の細迫に立

ち到って考察する時、われわれは不幸にもわれわれの欲求に封ふべき十分寵る用意の脊春しないことを蟹見せね

雛の膵済における所得配分の研究

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詞扱高等商染撃校紀元二千大官牢記念論文集 八 ばならない?・ジイドがその消費論の胃頭においで、消費論は既に欲望論から始るものであふと詮くことは極めて 重富であらうが、さでその消費論として猫立に取上げられ内容を.構成する銀嶺は、マルサスの人口論、生産者判 消費者の利害問題、消費組合論、限界数用均等律の略述、エンゲルの洪則、さうして最後に牽拶及び貯蓄に関す る諸分野である。 さてジイドの場合についても、わたくしはミルに封して試みたと同様の批評を、等しく下し得ると思ふ。ジイ ドによつて取上げられた諸課題は、何れも滑費論の叫面であるか、或はそれと緊密なる閲聯に立つべきものでは ぁるが、それ等によつては滑費の本質が未だ別挟せられてはゐないからである。経済生治における消費そのもの ゝ本質的意番・職能・分析が殆ど全く成し遽げられてはゐないと言はねばならないからである。 然らば靡臍における消費について、われわれは何を根本的に求め烏うとするのであるか。われわれの要求を直 裁に述べれば次の諸鮎に録する。琳々消費麗顔の硯驚的な場はどこであるのか。そこでは日常生活の反復のうち に如何なる生起が認められるれ。消費経臍はそれによつて何を人間生活に成就するのであるか。消費経済の場と 囲家の開嚇は如何に理解されるか。わたくしは、之等の拷問撃﹂そ消費論のもつべき根本的課額であると考へ ∴消費論の研究が今日まで凧般に稀薄であるとのわれわれの立言に封しては、こゝに若干の註鐸を用意しておか ねばならない。 る0

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われわれにおいても、消費の基本的な型が個人の欲望充足行為までさかのばり、そこに限界赦用理論の卓越せ る成果をもたらしたことを忘れるものではない。消費における資力配分の基本方式はこゝに分析の第山段を踏み 出さねばならぬのであらう。われわれは叉、ケインズ﹁一般理論﹂における消費盈と投資蛍の決定に常っての、 極めて秀故なる消費性向の嘩論的展開に注意せぬものでもない。・敢愈経済にふけるひとつの大きさとしての消費 を取上げで、その欒化及び欒化の要因につきケインズは犀利なる分析を試みてゐるのである。朝 更に叉われわ れは、家計費における支出の決別としての主ンゲルの淡如及びサユワーべの洪則を無祀してゐるものでもないの である。わたくしは、之等の諸研究が消費論においては、その本質論の叫部を成すものと考へるのである。 それにも不拘、敢てわれわれが消費論の稀帝位を切言する所以のものは、之等の慣保高い諸研究にょつても額 根本的なものゝ研究が依然と心てそのまゝに残されてゐると思はれるからである。それは、滑費の現驚なる主鰭 たるべきもの∼本腰が依然としで示されやに在ることを意味する。われわれはそれを驚に家の経臍生活として把 没する牒のなのである。固家及び酷愈の殆泌的構成単位が革猫の個人ではなくて、家の共同生活であると観るわ れわれは、ぬ資産臍の考察に貰っても、何よりも兜に、消費の基本的主牌たる家の経済を把捉し、すべてはこゝ からこそ出費せねばならぬと考へるのである。われわれが、今日までの淘費諭について、簡閲燃する斯ありと論 断するのは、まことに此の根本的な∴こ謝に就てである。治安論が若干の成果を牧あつゝも、この〓間について は、殆ど手をふれることなくして今日に至ったといはねばならない。消費経済の研究は兜づ家の雛済の把振にこ 家の経済忙おける所椿酌分の研究

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廿聞聡詰寄商業拳校撃空事六百年紐念論文褒 そその基調が求められねばならぬ。用 語 り J巴完S已i亡.〇p・eit・︼憎・Nl∽ 判 仲山伊知郎博士編 ﹁ケイてス山般慧醐例説 ﹂ 節二部節四寧 ︵大山申吹氏槍常︶ 拘 森本璧口博士﹁消炎経済﹂は、摘発論の好智として推さるべきであらう。その鵡論において、泊野、経済の理論面痙 展を指示せられてぁるところはわたくLの深く教示をうけた肝である。わたくしの本節忙おける文献的費困は博士 の有襟によつて補はれねばならぬ。唯私として遮博に息ふのは、消費経静の意義の働明が稀薄のやうに見受げられ る鮎であり、きうして、恰もその鮎にわたくしは消費経済の大きな問題をもつものなのである。

3 家 の 経 折

この論文においてわたくしが試みょうとするところは、右に述べにやうな家の絆臍の本質研究ではないのでぁ る。こゝでは、論文の副題が示すやケに、主としで家計費支出を素材として、家の滑費経臍の一面を検討するこ とを正面の目的とする。即ち、家計費支出に関する法則として既に輿へられてゐるエンゲル及びシェリーべの粥 淡則一冬臨みながら、新らしい素材に基く若†の貰詮的考察を試みると共に、他面、家計における支桐の時間的構 成欒化に着目して、殊にそれが戦時において如何なる欒仕官ブけるかを検討しょうとする。さうした考察の聞か ら、能ふべくんば、観衆の控掛政策よでさか臥ぼり、、統制政策と滑費経顔は、如何に緊密なる囲係にこ立つかの間

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故にふれたい、と恩ふのであるや

たが、この正面的課題に立入るに先立ち、滑幾経臍に附するわれわれの根本的態度を、叫般的に披涯しておく

こと︰は、読︰に読者の輿暁に詐へるにとゞ計らすヾこの論文における試みが、囁これだけとしてその意義を完了す

るものではなしで、ご曙贋汎なる﹁家の控消﹂なる問題の二軍字形成すべき性質のものであり、さうした叫獲向

い硯好からのみ、始めセ研究の廣の意義が輿へられるもめであることを忘れぬためにも必勢なのである。

耗臍生活が硯賓に営まれる場を、そこに生活する人を毒鰭としで観察するとき、われわれはかゝ各人の生活圏

として二つの大いなる領域を分つことが出水る?∴つは、人か彼自身及び彼の家族の生活を維持し欝展せしめる

ための、必箪なるものの獲得行為に関する領域であを、他はかぐして独得せられたるものゝ隠確約・政経的拘費

行為の場である。人間の職発生活因は前者であり、家の経絡生漁は後者に嵐する。人間の生存及び生活の條件と

しTの職菜が一生前者の生活特約を可能にしつゝ、しかもかゝる賓践の聞から、国家的・敢合的職能が意識的又

は無意識的に成就せられでゆくのである。その場合∵生活者としての疇契約行為は、その行薦が葦躇せらるべき

多捕多様なる活動の場を見出す?それが即ち閑寂的・配合的職能を分揺すべき各位の産額餞に外ならぬ。雛臍的

機能を分櫓すべき営利的及び非営利的経常餞は、即ちかゝる腔螢餞の叫種であり、しかも著しく贋汎なる鶴城を

占める二観である。企業がむの代表的なものであることは、改めて詮くまでもない。

これに対して家、の紆済度活は、その家を形成する個偲及び子孫を船籍し頚廃させるために必要なるものゝ接待

家の超溶忙おげる併特配分の研究

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及び滑要を賓践すべき場であるが、・必要物の稼得面は、由茸には主として前述せる職業生活として表現せられる ものであるから、職業生活に閥聯しで考へ得る。更に、人間の肉鰹的・精神的労力及び役務に係はる職業以外の 獲得行為−地代・利子・配普等の−1収受も、その紺聯する所は、寧ろ生産及び流通の経臍内に存するといはね ばならない。それ故に、家の庶務がそれ自鰭としで完了する面は、敢脅的生産物中より職業その他の獲得行鶉を 通じて、家に流入してきた部分を、硯蟹に充用しで拘資するところに在る。貨幣経臍の下では、それは所謂資力 ︵所得︶配分として硯はれる。 こゝでわれわれは、本論の胃頭に留保した家の経済の生魔性に、再び関詮し得る機命をもつ。ジェームス・ミ ルが消費を二大別して生産的消費と不生産的消費となした時、後者は消費すること自鰭が目的たる場合と理解せ られる る。けれども不生産的といふ言葉についでは、厳格に用心せられねばならない。われノ1は寧ろ、家の経済にお ける滑費哲液終滑費又は慮揉消費といふであらう。何となれば、か∼る最終滑費の賓践に於て、驚は家の辟沸に おける生産性が同時に驚現せらるゝものだからである。 家の経済の最経消費が、血應直接に生存欲望を充足する時、家の経済はそれによつで総べての過程を完了した ものではないのである。、虫に留保せられた盈質問組は、即ちこの鮎に伏在するものであ告それは、かゝる直接 的・最終的消費によつて、同時にひとつの生産が成就せらるゝ春寒を指す。、家の経済が、物別の最終消費のみに 高松高等鱒琴攣鱒準元一千大官年記念論文集 ニー

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終らす、努働力の供給泌泉となり、節約及び貯蓄の過程を通じて資本の供給者せなることも看逃し稚い反面では あるが、剛暦根本的な奉賛は、家の消費経済が即ち叉家の生産性を意味すること之である。大熊信行教授におけ る、小人問再生産紺絨としての家の舵臍の問題は、即ち之に外ならない。∽ われくは教授によるこの指摘を、 極めて意味ふかく受取るものである。繁しこれによつて、従来脛臍現象が主として物財生産の面においてのみ把 捉せられがちであつLのに封し 認ゆるからである。 人間酋生産の組織として、の家の艇臍といふ命題から進んで、わたくしは人間塵活七おける慣値の、具鰭的なる 茸践適経として、再び家の経済を捕へねばならぬと考へる烏のである。だが、こゝまで論及すれば、周趨は最早 濁り家の経済生活だけに局限せしゆられることを許薄れす、その限界を超えて経済生活二股だ盲で凍大せられね ばならなくなる。われ′1は、こゝでかゝる血般的問題に立入る飴裕を持合せ 想の骨子のみを示すにとゞめる。即ち人間の経臍生活は、結局、人間生活自儲の必然的な蓑規形式たるものであ hソ、人間生活における慣値的写るものと雑も、現鸞生活の鸞践烏鷺っては、経済生活の條件から超魔し得す、反 って、憤他生活の醇化は経済痩活の嘗践を通じで成就せられる痍愈を歴々もつものであるといふに在る。㈹ 家の経済の問題は、更に一盾大いなる問題へと展開せられてゆく。それは、儀の共同生前腰が人間再生膚の粗 練として把蝮せられることから、観家構成の単位としで理解せられねばならぬことである。民族を中心七する図 家の経済忙おげる所得酌分の研究

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家が、時間的に限トニはくその生命を持械し聾厳しゆくべきことを要請せられる時、かゝる要請の現驚なる拾常者 とh仏り具現潜となるべき主髄は何魔に求めらるペきであるか。若しわれ′1が閥家を構成する民族を漸次に細分 してゆぐことによつて、最後に軍猫なる相磯としての人間に到達し﹂か∼る偶人を以て硯驚なる繚常者と考ふる とすれば、われくは直ちに其の正しからぎることを指摘せねばならない。何となれば、佃慣としての人間はそ の肉鰭的生命において眈に限定性をもちヽか∼る限定せられたる壁命者が、無限的持繚の要請に立っ図衆生命を 負荷せんとすることは明かに矛盾だからである。さうだとすれば、われタ′\−は、佃照の珪命の限定悼にもか∼は らす、侍かゝる限定性を鹿克して無限性に順厳し得べ菩現驚の細緻を求めねばなら訂くなる。わたくしはその組 織を家の共同偲においで始めて後見するものでありハさうして家の組織以外には何魔にも存在し得ない墓考へる のである。この意味で、閲家の生命の地上における規簡約・英機的表現は、家の生命的活動を通じて行はれ、観 家の生命は家の生命の中に増はれてゆくものと富はなければならない。川 話 川 大熊信行教授 園家舷カと劫艮方式︵附、人間象辣の組織としての家の繹洒に関する基本考疲︶ 絆絆暗部、政繹筒 同 昭利十凹、九 物 この間麓については特に克芝浦丈を推す。 大熊信行教授 経済畢的思惟に允立つもの ︵同徽撰者﹁文畢と繹洒聾﹂併収︶ 高松高等常葉拳校型空一千大官牢記念論文集

(15)

以上の経論によつて、消費経済の主餞たるべき家の終演の、もつ意義を、仙般的に概観したのであるが、以下こ の論究においてわれノ1が主として考察の対象として取上げようとする諌逝は、家計費貸出を中心とする仙面で ある。太線教授の表現を借りれば、家の経臍における資力配分の問題であり、われくはこの問題を若干の具憺 的事賓に基きながら、蜜詮的に解明しようと欲するのである。更に進んでは、かゝる驚詮的考察に立ちながら、 消費経済が等しく統制の封象とせらるゝ時、如何なる基調に立たねばならぬかに論及したいと児ふのである。 経済における本質的なるものを、大熊教授にならつ七配分過程と嘩解する時、家の辟臍も亦富然かゝる意味を 向 こゝ忙輪廓のみ重訂し窄舘鮎忙ついてほ、既望﹁ニ芸機骨に簡阻な考毅を試みた。 拙稿 人口と衣の経洒︵鯵三国人口間組今岡協議令報骨︶ 同 家の経済の職分 ︵二橋新聞、昭和十四、十こ 由 国家の構成翠倣としての家︵セルバン、昭利十五、六︶ 倍、弘通の放尿経済と消費挿画なる概念に封し、棲めて嫡的犀刹に批判を下された圃lハ昧ふかき爵近の論篤として 大熊信行教授、世界観批列の.未硯間毯︵﹁公論し昭和十五年九月︶は焼く認着に顧られねばならぬ。 景の経済における併称配分の研究 〓 家計費支出構成に関する法則 1 概

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具現するものであり、それは家の経済における資力又は所得の配分として把唆せられねばなら誓い。家の辟臍 は、仝倦としてわれ′\が絶論に叙べにやうな本質と意義とを冶ふものであるが、その具鰻的表現形式の中心は 物財の消費、仙骨正確には所得の各欲求への配分過程として秩序づけられるのである。このことが、われ′\を して家の経済研究に怠って、家計費支出の構成及びその欒化に連日せしめる所以である。 限界効用詮が仙個人を捕へ来って、彼の欲望充足過程を鍛密に親祭する聞から、人細経済行馬における基本的 合理法則を鐸納する方法は、後難多岐なる経済の機構及び現象の分析過程として必然的に認容せられねばならぬ 事績と言はねばならぬであらう。従って、理想型として先づ抽象せられ構成せられることを目的とする瀾論構造 を、直ちに非硯質的との批判に訴へようとすることは安富ではない。かゝる理想型的抽象宣よらすしては、理論の 構成は不可能だからである。けれども、その理想型を移して規賓と交渉せしめる場合には、その背後に在る規軍的 條件を十分に考慮せねばならぬことは冨ふまでもない。再び限界数相貌に立ちかへれば、欲望充足過様における一 個人の資力配分は、恰も完全に猫立禿る彼自身の欲望歓封象とするものゝ如き様相を呈するけれども、仔細に萄 察するとき、彼の欲望及びその充足と冨はれるものが、彼を成員として構成せられる家を管凛とすることに想ひ 到る0彼が欲望充足のために支出する費用部分は、金牌としての家の経済における資力配分の仙項目に外ならな い。それは、決して漫然と彼の手に何磨からともなく現れた天輿のものではなくで、家の消費経済の金牌的均衡 の上における部分を成す阜のである。さうして又、彼の欲望と一膝は理解せられるものも、かゝる家の経済の制 高松高番南軍畢校紀元二千六百年記念論文集

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約に立、つ欲警あぺ決し写全品との豊から課され宗司奔驚姦警は晋得票。家の経済を督藤

にもつで\の欲璧なのであ各。二人の家姉が市瘍に於て食料を購ふ発出行革は、決して彼女町人の個人的欲望満足

に終始するものではなくで、・家の経済盆荷重憺としての可及的最大満足を契機とすることを息ふ時、この間の滑

息は自ら了解せられる。かういふ意味で、海人的欲望充足過程として表現せられ考個別的給費妄出︶行革も、結 局は家の共同飽へと統合せらオペきものであり、客観的には1家計資支出として瑚鱒せられる甲である?

さて、家計費支出として問題を取上げるとき、われわれは兜づ消費洪則として夙に輿へられで香る二大法則、

即ちエン、ゲルめ法則とシュワーベの淡則を顧なければならな.い。

ゎれわれの仕事は、これ等の法則自慣の槍討に凝る、のではなくて、これをわれわれの生活に近き驚状に即して

反省心よすとするのでぁる?その旨的人の用澄としでのみ二決別を概説するであらうしわれわれはその要旨を郡 菊之助教授の労作に煤つセ試みかであらう。︵誹︶

都菊之助敦彗人臼と消費滋則、兎こ、攣二革

2 エン ゲ ル の法則

通常、食物準に閲ずる淡則としで知ちれ女芸シゲル、の段別息予その僻繹には廠墾義が行はれ﹂必、ずし透視の

家の経済忙おける併称配分の函究

(18)

一致するものを見ないのである。統計単著の問では、、J之を狭義に解することに殆ど叫致しでゐネやうであるが、 闊民経済単著の見解に至っては直々として辟凧を見ないこと、邪教授の詳細に紹適せられるところである。この ことは更に進んで、唯二人の聾者についでも倫必しも見解の不動ではないことを示しでゐる。われわれはその例 詮を外ならぬジィげに見出す。ジイド﹁鷹臍螢慮論﹂の葡版︵第八版による英諾本六六三買︶によれば、エンゲ ルの法則は凡そ次の如くに嬰約せられる。 イ、家計の所得を増加するに伴か、′食物に封する支出の割合は減少する。 ㌣、家計一の所得を癒加するも、衣服に封すろ支出割合は大喝不欒である。 ハ、所得の如何にかゝはらや、地代二燃料・燈火費等の支出割合は殆ど不欒である。 lて家計α所得を増加するに件ひ、轟音・保健・慰安・娯楽等への支出割合は激増する。 ︵錦、郡教授、前掲聾、三岬九買参醸︶ 然るにジイ⊥ド原論ぬ比較的新らしい版︵例ペ■ば前線飯島幡司博士邦経本、八、瑚○讐に在っては、∴石の如き叙述 をす.べて省き、僅かに註において、食物費に、関する部分のみをエン・ゲルの淡則とレて示すに止めでゐる。ごれに よつでも、同山人においですち、この洪則の意義の確定しtゐないことを知るのである。 暫く部数授の結論に従へば、、エンゲルの洪則が少くとも淡則としでの安富性をもつ′ためには、之を狭義に解 し、食物費のみに踊する決別とレで理解すべきであるといふ。発し、世界の諸国に行はれた家計調査についで瞼 高充満等蘭菜瑳校紀元こ帝大有年記念論文集

(19)

する時、食物費のみ1は何れ鳥ぶ結署髄供するけれど旦他の諸支出は、必ずし怠別に讐るが如き結兼 を賓現してYはゐないからであ 3 シふワーべの疲則 シュワーベの淡則として知られる魯屈費についての法則の警昆、﹁人は貧2であればあるはど、その節得額 との躇係に於て、居住のた2毒せぬば誉ない金額は愈芸と誉。﹂といふに警。︵郡教授、前掲雷、三

七八胃警すれば、姦の吸入が少い家計の▼ものほど、、属侠のために文学る嘉の、怠入に封しで宕

る割合が増加するといふのである。故にこの洪則は、エンゲルの法則における食物費の代りに、位畏友てし

たものと看倣すことが出来る。

シュアベの洪則の書性に関しては・論議が少く亨、その調書淡につき、その計革方法につき、或はそ

の後の賛際調警の封比きにつき、警雪間警戒するのである。管これ等の洪則晶の欝は他にゆづ

り、われわれは住居費の蓮如としてのシ、宣−べ禅の存在とその概念を知ればこ∼では十分である。

ゎれわれの仕事は、これ等二つの資法則基頭に音宗ら、先づ比較的斬らしい調露雷諾して、こ

の法則に照合して見ることで雪。能ふべくんば、オの聞から、ニ決別についで何等かの税廠的なあれわれの見

解姦供したいのである。そのために、われわれは猫乙における調讐我が固の家計調香報告と姦用するであ

象の座辞におけ畠所得配分め研窄

(20)

ら,つり

王 家計費支出の構成

1 礪乙労働者に観て 一∴几ニ七年より二八年に至る弼乙労働者の家計曹支出を?収入階政則に示しにものが即ち給血表である。 高牽品等南米螢校紀元二千大官車記念論文集 浮沖替地 ︵ご 轟 両 用 ︵ご 緒 謹 樽 ∋ 常 置 樽 洪\爵\劫将 ︵↓︶ 砂嚢.詳細代義軍如Ⅵ一砂ケ0 事ま鮒 ︵晋ti邑芳FesJah旨gF巧賢甘ひde昔QFe謬i。F一器∞ふ・山8二=五竃†塀封漕ヱ 惑ぃ=渉ヤ、ぐ対等海神迂塑吟 ︵N︶ 開始′酵義博沖咤叢布博せ叩か0 N−g︺−J岬○︺○ 托良好﹂芥宣 い︶C00−ぃも00 知巨︻∴芦藍 R医 師レー b001♪u00 ∽ ︵壌審軸︶ N 一 −⊥ 串 ひ ぃ u CO ヰ ・J ヰ (刀 (刀 01 ︵∽︶ 障勒囲咤鴎︾塘守ゆか0 こ○ 一ノ¢N叫l・⊥ゆN∞

(21)

ハ、光熱費は所得の増加と共に、金牌に封する支出割合は正砕に漸減してゐる。 ニ、被服費は桝得の増加に伴ひ、金牌に封する変拍動合が元確に漸増しでゐる。 ホ、其り他の諸費も磯触感と同じく漸増して 2 我が図におけ、る家計費支出構成 我が内閲統計局による家計調査は、大正十五年九月より昭御二年八月に至る二闇年につき、最初の調査報骨が 塗表せられたが、爾後三年間を中絶し、昭和六年以後は、米債統制のための基本資料を鴇供するために十毎年九 月より要年八月に至る∵筒年の調査が、﹁家計調査職督﹂として哲表せられ貴重怒る資料を操供もてゐるのであ る。われわれは今この報濱を素材として、わが固における家計費支用織成割合が、収入階級別に見て如何なる状 態に在るかを党づ枚討しょ、,︸。 之によっで、その支出構成割合を見る時凡そ次の如き結英を得る。 ィ、飲食物費については、所得の増加するにつれて、全回得に嬰∫サをその支出割合が廠めて正確に減少してゆ くことによつて、エンゲルの法則が鷺現せられ士ゐることを知る。 ロ、住居費については.所得の増加に作ひ全所得に封す名文用割合が漸減する傾向を嘉すけれどむ、掛後の年 収初手叫二百馬克以上のもゐに至って反って増加を示す。こゝではシ﹂ワーベの法則は、唯確には蜜魂せら れてゐないと冨はねばならぬ。 家の経済にノおける所得配分の研究

(22)

第二衷 収入ミ鴇級別支出構成割合(給料生活者)賓支出100ニ何 昭 和】昭 和l昭 和」 】 昭 ′ヽ −L 渕

昭七人謝 朝 鮮 査

十−・ ・十ニ 費一 目 高埜筒静粛染撃校紀元二千声音牢記愈論文集 櫻慧慧蒜 管熱服酎 欽任光毅射 六十閻未 l 69534・ 3 1 1 2 珂叫佃叫循﹂ふ﹁

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4016」4021 ミ。。_.!。 36 41 20U39 ▲い 5 1 1 97り70 86 11 4 3963 5677 4 ■−

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数役壁蟄酔 習

熟服炬

飲僅光毅射

選言選

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J 2493 2 1392つ︶ 3319412∞ 貸費貸費 掴 管熱暇炬 静 欽曙光被町 許 固 未 滝 7一5 2 ﹁・5 ∩︶﹂764 2︵0431 31 ・13 ニ二 . 3418511 1386︹∠ 229 14 l﹂.・ 一3〇噂礼ほ33

賛賛費費輯 習熟服射計

飲佳光破射

82︵U 75 ﹁こ5356 9 218 2941 1803 470 73。12 34 74 簡 閲 以 上 飾00;10000

(23)

第≡表 収入階級別支出構成割合(弊鰍老) 賓支出100ニ付 1− 8∈∋9 2〇.46 、 家の経嘩における所得配分の研究 飲食物費 住居費 光熱螢 破、、眼変 異ノ他ノ紹焚 計 44..05i44“88 チ竺‖9!Jチそ‖Z?己4ア‖?1【5チ・鱒†4949!50」・48 革十儀表満一六十国衆縮 16。50F19“13113 1354:1929 登党費蜜柑 11..6311067Jll小11llO..4l

王云ユー三三三三⊃。。1こ三三っ

10D00】1000町10000ilOO00 飲食物矧 3806 ∴ iもらl占らlもっゐ 矧甲凋晶謂コ叫 42.83 1ア08 56ア 1019 24.23 任㍉居 曙 光熱費 紋服致

其ノ、飽′諸共 ● 計ノ

26.14126.92 10DOO】10こl001iOO00 35598 65899 3617411ガ

∵∴胴

㌶∴亨…喜…3二写… iもG;む;¢Peり l 物 欧倖光破断 費盟党費 40‖79】41.87 八†観衆溝 17‖21−1 522】 519 1010L 902 IlOO00Ll(〉000 8510【36.91r 386414U.16r 395〇】42 党費饗螢準

智慧伽計

飲倦光破射 九ナ政義満 31 13 十∴.∴−J。。 30.31129.14128.15】27.63

100OD−10000jiOOOJ

35.22

1−730 4.56 12.91 30.01

1247.6 .1744.2 56421 31 13 40.461422J】37.74 首班未満 二三 層慧還 暦熱服射計 任労破射 1260118811156萱11.48 0 3 24貞 31・0〇l29.10

扁可扇面元可 , r1

0D・0里0000 10D00i1000011000 バ⋮J、坤∵∴. 習熟取酎計 飲任地破射 官囲以上 3283㌻ 32.62 419ら 431 1317 1194 32.28 3183 1000()10tIOO 36‖26弓 375とぅ 149()1483

100.0010000

62愈48.8 8 3144103 i 73028 16.6 40 1586 419 1309;1302 3 3431 中09OD

(24)

敬二奉は給料生活者に関する藩のであり、昭聖ハ。七隼の調窓より昭和十芋十川年の調査に至る巌近八閏年

聞の▲〃大明月、即ち飲食物学位居典・光執東。被服苧其の他の諸費川に就き、公賓支出㈹に封する各々の割

合を元した打のである。堕二衣は、同趣の内容につ.いての労働者家詔の報償である。

㌻で、・之等の二表によゎ、各年の立田構成を個別的に比較研究する開から、各登月が全支出に判してパめる割

合の傾向を盈ひ得るであらう。殊に昭和十三年以降の事轡による影響についても注目すべき諸鮎を認碗るのであ

甘が、これについては数段に於て放吟て考察したいり

いま観察の便宜上、之等股近八街隼間の調奄結果を、各費目について平均して粗描的にそれ等の傾向む観察す

るに頓に拾四姦を作成するであらう。

嵩松高等帝髄撃校紀元二手六百年記念論文魔

(25)

事温鮒

帝>薫熱望神託暫時︵鮮渾>鳶鰯ザ茸︶

(26)

、 高埜菌辱商業撃校紀光二千六首年記念論文集 イ、飲食物費。 飲食物費は、給料生活者及び労働者共に、桝得の増加に仲ひその 支出割合を極めで正確に漸減することによつて、エンゲルの法則 はこゝにも完全に詮明されrゐる。然し給料生活者と労働者の各 飲食物費支出割合を比較するときは、一等しくエンゲルの決別の貴 配下に凝りながらも、伺その間に梓皮の差異が存在し、労働者に おいてその割合の比較的大きいことを認める。︵第血圃︶ ロ住居費。 給料生潜者に在っては収入八拾園未満に達するまでは、住居費の 文机割合は漸増するが、それ以上に至れば漸減する。 労働者の場合は、収入六拾園未満に薫るまで割合を増し、それ以 後は漸減する。 こゝでシェリーべの法則が、我が国の状態について悶び問題となる。之等の結果で明かなる如く、シュワー ベの洪則は、その本来の法則が主張するが如くは驚硯ゼられてゐないのである。この鮎では、少くとも我が 国の調華が闘する眠り、Lの法則の顛傑件的受容は許されぬことゝなる。他の団々における過去の調査も同

第一薗 飲食物骨割合

J5

ー.___..1−._}−⊥__,【γ

_う0 50西木滴∂0 70∪ ぎ0−ト ケ0■’ル0り/00内川上 (収入楷貞汲.)

(27)

時は、傾向は逆とけアり、桝得の増加と共にその割合を漸 減しでこゝにシュワ1べの淡別の表現を見るのである。 唯、その全文出に劃する割合の程度及び限界鮎は給料生 l活着と労働者とで同ふではない。︵第二間︶ わたくしは、右の如き錆放と大正八年の汐見博士による 繭査並に猫逸のハムブタの調薬︵郡教授、前掲書二l山八 ︼トニ葛︶とを併せ考ふることによつて、凡そ次の如き 結論が、シr一ワーべの淡別の修正として掟出し得られる のではないかと考へ為C 即ち住居費の金支出に封する割合は、所得が一定の大き さに達するまでは漸増の傾向をもち、それ以後は漸減の .傾向をもつといふのである。さうしてこの限界的所得 家の経済忙おける所得酌分の研究 様にこの淡別の正確なる蜜硯を示し待ないことの事蜜は、こゝでm心ひ即されねばならぬり それならば、この法則が全然何等の傾向をも示さすと断定し得るであらうか。わたもしは必ずしも然らやと 考へる。わが均の場合で敗れば、所得の比較的僅少なもの梓、その割合も僅少であるが、或る限度を越える

夢二濁 枝屠曹飢合

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1川 ̄一”止■−一一一仙て

T−− 給料鼻治墟 ︻ \ T, −●−′﹂■ ︼ 偶 −一十−− i /0 _ 」_⊥ __⊥__.」._−_⊥___. ナウ銅㌫ 80ン L70シ グ0′ γ0 /8d (収入帽組) /∂Oq以上

(28)

二八 高冬鳥琴南業援校紀元二千六官牢記念論文集 は、給料生活者と労働者とで異る如く、蒐に各問の状態により、各梯の職柴により、欒化するものであるぷ ハ、光熱費。 之については給料生活者の、牧人七拾閲兼備の階級が僅少の軸外をなす外は、給料錆活着及び労働者双方を 通じて、桝得の檜加と共に支出割合を漸減し、飲食物費に関するエンゲルの法則と同叫傾向が認められる。 これに就ては前Ⅲ職逸の調・驚とも全く叫致するのであるり ミ被服費。 これは、給料生活者及び労働者を通じて、桝得を増加するにつれて、正確に支出割合は漸増する。即ちこゝ ではエンゲル律の逆が寛詮せられてゐるのである。 ホ、其の他の諸費 労働者の場合は、陣得の増加と共に正確に文机割合を増加してゆくが、給料生活者については、仰待が伴少 の間は不規則であり、〓軍都以上に至つで漸増する。然し﹁其の他の諸鐙﹂については、後に示す如くその内 諸について考へられねばならない。 川 ﹁其の他の鰭費﹂の内評は、政令生活璧︵保健街竺管見=教育∴父乱‖通信邁撤‖文房具∴負塘の諦費︶、文化教 ︵交際け修養嫉舞・族行の謂盈︶及び北ハの他︵記入不備∵その他︶である。

(29)

丑述するところによっでわれわれは、家計費或出が収入階級を共にするに感じて、如何なる比例的構成をなす

かにつき、′五大費目を中心として考察し、従来の消費経済宣閲する法則がわが問の賓状に励んてもつ重富性を検

討し仁のであつた。

題んで取Åザる女出瀾成欄.靡化とは、収入の階級別を措き、主婁なる支出兜目の年次的推移を明かならしめよ

うとするもので昂る。即ちこれによつて、消費鮭癖の内容が、時間的鮭過と北ハに如何なる建北ヤフけつゝ⑬るか

を、仙般的に理解することができる1と考.へるからである。

惟ふに十つの滑費経済軍位としでの家計逓、統籍朗意志をもつて指導せノられる擢常慌であり、そこに資力配分が

驚践せられゆくものである。′けれ壱も、かう芸廃的怠法的行馬はぎの叫切がひとつ′1儲密電反省と白蒐に 拘賽支出ほ舷支出忙劃する概念で、こゝに見るが如き幾日の組計である。組支出はその上に、貯金h無学保験衰卑 近還讐ふ胤∴事情十顧膏蒜の支也が加ったもので、家計の薯際の金銀の動きは挽収入及び.地文山が之吾がナ。こゝでは 私は貿支出戊親察の封像とした。 の 郡数段、前祝番、手八三貰 四 家計費支出の構成欒化 家の経済における析程配分の研究 1 概

(30)

高松高等商業聾校紀元二王ハ青年訂念論文集

≡○

よつて規律せらる、とは富ひ得ない。既に日常生活の経験によつて形式が成就せられ、日々反復せられる多くの

行為は、寧ろ殆ど反射的にすら蟹現せられゆく傾向をも・つ。か∼る日常生活の反復の問にも、然し乍ら倫、敢禽 繹消的歩動は常に多かれ少なかれ豪の麿臍へと波動を輿へるのである。か∼る紅倉経済の表的波動は、その塵

力の強弱・緩急に應じて、時には殆ゼ百鬼せぎるうちに影響を受け入れることがあり、時には事態の並々ならぬ

緊迫が、・家の緩野蒜の廠魔の自覚と反省とを要求する慧冒あるであらう0前者の場合には、比較的長い時間

的経過のうちに徐々にその欒化がもにらされるであらうし、後者の場合には、必要なる時鮎或は比較的短い時の

経過の問に、飛躍的な饗化が寛甥せしめられるであらう。高々民靡済の計宣と統制の強化は、大鰭この後者の

場合に首ると見られる。さうしてその程度に應じて、家の経済も亦欒化挙っけぎるを得ないのである。われわれ

は先づ最近における我が固家計費支出の構成の奨化を検討しょう。

2 生 活 必 要 費

最初に生活必要費王る飲食物学位居費・光執蛍及び被服費を風上げねばならぬが、之等の諸費について、挽

招的ド認められる、極めて興味ふかき叫審蜜は、生活必賓費の紙額が重安出に判して占める割合は、殆ど著しい

攣化空不してゐないことである。︵第五義︶

(31)

即ち最近八年間を通じて∵生活必要費の絶顧が金賞支出に封しで占める割合は、給料生活者及び労働者共に凡

そ七割である。このことは、今日までの生活必要費の基準として極めて盈婆なる二畢貰である。

然るに、その内繹たる各費目に立入って分析する時は、かゝる紙鰐的に不動なるものも、構成要素の欒化の相

殺的平均として出現したものであることを知るのである。第六表及び第七表は即らその内謹の攣比を示す。

(32)

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やヰ〓い 七ヰ川∵ 謝 姥 令 兄 $封撤・ 高松高等商囁撃校紀元〓千六育種記念論文壌 ヰ〓寺 寸忌も ーT〓.七 寸−ミ 十 七 \P モ 、′ 勺 育令聾陣 菅 留蹄 ヰ窟古 ヰ川ヾ ・T〓︰ミ −T−−七 ヰ七 旨七 ゝ. ヾ ,打合蛍勒 個 蕗 城抑圧

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(33)

家の経済忙おける所得配分の研究

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(34)

イ、飲食物壁。 之は驚放たこ於ても亦割合に於ても共に増加を示してゐる。

、。

ロ住居兜 比較的に欒劫少く、最近には幾分減少の傾向に在る。 ハ、光熱費。 之も欒化は少いと親られるが、寄攣後は割合を増加してゐる。 ニ、被服費。 之は密教及び比例共に著しく減少の傾向に在ることが注首に値する。 さで之等の各費目における構成の割合変化を適党して、到達すべき結論は、等しく生活必要費としで劇折せら るゝものゝ問にも、葡需要の弾力性の有無によつて著しい差異の存在する事驚である。このことは、他面叫股物 猥殊に消費経済に故も密接なる関係をもつ生計費の欒動を併せて考慮せねばならぬ。これについては、次節に改 めて考察するところであるが、こゝでは僅かに一瞥をなすにとゞめる。即ち近年の哨概劇物慣騰貴によつて、需 要の鐸力性に乏しい飲食物の如きに、比較的多くの支出を割嘗てねばならないとすれば、他面、必然的に弾力性 の多い消費百的物は、それだけ縮少せし計られねばならなくなる。被服費における減少は、即ちこの事賓の反倣 に外相らぬと親られるのである。 高取高等席業拳校紀元二千六百年記念論文集

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3 其 の 他 の 諸 費 ﹁其の他の諸費﹂として、こゝに総括せられるものは、配合生活費、文化費及びそれ以外のものを含む。 ィ、敢脅生活費については、給料生活者及び労働者共に不規則な欒化を示してゐるが、最誓函年殊に事贋に 入つてからは、明白に増加を示してゐる。 ロハ.文化費については概観して、寛数における欒化は寧ろ少いけれども、全文出に封する割合について見ると きは漸減の傾向を示し、事欒に入ってからも同様である。 軋禽生級費及び文化費については次節で試み㍑如く、内容の個別的検討が必要であらう。

五 戦争ビ家計費支出

1 患部事建の影響

前節に於ては、時間的経過に伴ふ家計費吏出の構成を概観した。こゝでは昭和十二年秋以来の日立事欒が、家 計費支出構成に勤して如何なる影響を輿へてゐるかを観察したい。これによつて、戦時の統制強化が家計に及す 影響を知ると共に、消費経済の滞編成に封する基本的資料を得られると思はれるからである。 イ、飲食物費。 盤にも概観したやうに、飲食物費は最近漸塘の傾向に凝るが、殊に支部串欒以後において其の割合増加が目立 家の経済kおける所得配分の研究

(36)

っのである。これに関してのわれ′1の考察は次の如くで透る。 兜づわれぐは、昭和七年以降の職班的物慣騰貴を念頭におき、飲食物が消費目的物として最も繹力性に乏し い性質をもつことを息ふとき、その場械的比例増加を理解し得ると共に、事攣以来の物僻暴騰が、その立田比例 の激増を説明する。 殊に、生計費指数をとつて封照するとき、唱和十二年七月を基準とする全開生計費指数は、絶えや著しい上昇 を示してゐるのである㌔ いま労働者に就て見れば、事欒前︵昭和十∵十二年度︶の飲食物費の暦安川に封す る割合は三園・六九〆であり、最近︵昭和十ニ∵十川年度︶の割合は三ハ・八三〆で、差引二・〓丹%の割合塘 、 加を示す。然るに、全国労働者生計墳指数中の飲食物費は、昭利十二年七月の劇00に勤し同十川年八月は酬 二軍大となつてゐる。家計費調塞が前年九月から翠年八月よでを調査期間とするに倣って、いま生計費指数に就 ても、昭和十三年九月から同十四年八丹に至る二閲年間の平均胎婁率を求めれば二ハ・七五と甘る。こゝに於で かわれ/しは知るのである?生計費指数における飲食物費が、事欒前に比し一割六分張の騰貴空不しTゐる時、 家計費における飲食物費の割合増加は二分粥にすぎないのである。そこノで、消費経済において、若し飲食物む質 的に事攣前のまゝを維持せんとすれば、必然的に数鼠の激減をもつでせねばならす、又著し散漫の維持を守らう とすれば、質の低下は必然的でなければならぬ。さうして、飲食物の如きは、大餞においで需嬰の澤力作に乏し く、一定の数量的維持が必要であることから、篭際生活に硯はれる状態は、質における低下と嗜好品的肇移的滑 高埜為等商染撃校紀元二千六百年記念論文集 三六

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費の減退となつて示されるのである。固より支出総額が物情騰貴に比例して増加すれば、内容的には不動である が、戦前の仝賛支出二〇〇に封し、唱和十三・初年度の増加割合は僅かに叫〇六にすぎない。 いま飲食物のために貰際に支出せられる金額をとり、事攣別に封する檜減を見れば次の如くになる。 この表は事欒前の支出金舶夢二〇〇としての割合であるから、例へば住居費の如きは、この裏で見るやうに金額 としては碩少の増加となつてゐるが、家計の金賞支出の上からは、既に第六衆、第七表の比例に見る如く減少し てゐることに注意せられねばならない。住居費については次の︵ロ︶を参照せられたい。 P、住居費。 任居要は生計費指数についても騰貴率比較的少く、昭和十二年七月の山00に勤し、同十川年八月労働者山〇 七。七、給料生治者叫〇六・二である。家計費における任層費の欒動の少いことは、この生計費の肇動と共に考 家の経済における別枠配分の研究

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へられねばならぬ。 ハ、光熱費。 事攣後の支出割合増加は著しく、このことは生計費指数についても亦同様であつて、この鮎で光執痺は飲食物 費と甚しく傾向を顆似する。 忘、被服費。 給料生餌者、労働者共に著しく割合の減退を示しでゐることは、これが飲食物及び光熱に比してもつ需要鐸力 性の優越性と、同格の覗潰的高騰とに原問を求められねばならぬ。用∴新調見合せ、古物起榊、靡物利用等が被服 に就ては、汲も靡く行はれ得る可能性が示されてゐる。 ホ∵祀合生活費。 議的に敢食生活費は著しく高騰を示してゐるが、之については内容を検討せねばならぬ。第八乗及び第九表 は之を年次酌に示すものである。 高空じ同等南米欒校紀元二千六百年記念論文集 三八

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蓋掛 晶曽加・存留痺 モ ⊥〓”>. 七 \ヽ >.︰声 \ヽ t ≠Pn・†七 勺・†⋮﹂丁−さ や十1・ヰ〓ヾ ヾ十〓‖十〓七 やヰ〓・ヰ遍t 家の経済における柄朝配分の研兇

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(40)

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(41)

即ち敢禽生新費中、通信運搬腱と文具房費は給料生活者、労働者共に減少してゐるが、他は労働者の青臭費の 彼少なる減退を除いて皆増加しでゐる。殊に注目に値するのは負括費の著しい上昇でこれは図費負培の反映と見 られよう。 へ、文化史。 之等によつて、蕃攣肌︵昭和十∵︰工一年度︶の割合と最近︵昭和十三・十四年度︶の割合との増減を比較す れば、即ち先の如くなる。 家の経済Kおける併行配分の研究 四劇

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箪⊥・○表 文化費の構成欒化(給料生活者) 高埜偽等斎染撃校紀元〓千六育種記念論文集 費 目

\\−・、、_\ 牢 :欠

\ 交 際 費 修辞嫉異変 大正十五∴い昭和二年調査 昭和六・‥七年調査 ク セ・八 ク ク 八 ′ 九 ク ク 九u 十 ク ク 十・十−・ク ク十−‥ 十ニク ク 十ニ・十三ク ク 十三・十四ク 4 6 7、 7 ﹂ 9 9 6 5 4一 4 4 同 上 比 例 (■貸支出100ニ付) 大正十嵐り昭和二年調査 昭 和六・・七年・調査 ク ヒ・・八● 〃 ク 八・丸 々 ク 九 … 十 ク ク 十・十一・ク ク・−トー− 十ニク ク 十二… 十三 〝 ク 十≡・十四ク 18 99 00 ㌍\幻 7. 8 9 9 8

21 69 76 31 4 5 5 6.

7 9 9 ウし ︵u l= 3 0 っ︶ 4. 6 6 7 0 4 3 2 1 ▲1 1 1 1 1 2 4 1 7 6 2 1 5 45 69 側 30 8 8 8 8

(43)

綿一一・・−■・衣 文化堂の構成攣化(労働者) 家の経済における祈特配分の研究 大正十五∵昭和二年調査 昭和六‥七年調査 ク セ∩八 ク ク 八り 九 ク ク 九・十 ク ク 十リ サ一−・ク ク 十ニ・十三ク ク 十三・ト 十四ク 同 上 大正十五・一昭和訝軸 口年査 ク 十∩ 十・一・ケ ク 十−・・十ニク ク 十二・十三ク

(44)

即ち、給料生活者の歌行費が伴少の増加を現せてゐる外は、すべて減退して屠り、就中修蕃棋聖費の減少は著 しく目に立つ。戦寧のひづみが生活の如何なる部面によく甥はれるかゞ之によつて窺はれよう。 話 押 流計集誌、各叔 拘 被服費については、事欒後昭利十川年九月頃までに著しく騰皿Åし、その後は粕々綬洩である。それ忙反して食料品 は最近︵昭和十五年囲Jj︶ に至る程急騰を示してゐる。 束渾緩洒﹁統計月報﹂昭和十五年六月参照。 2 第血次世界大戦前後の弼乙 哉寧が家計に及す影響につき.わたくしは仙つの興味ある資料として、フユールⅠ女兜による経机次世界大戦 比較すれば先の如くなる。 節山○表及び第⋮山家は文化要の円繹を示したものであるが、之を前述の組合生活痩に倣って、事欒の前後を 高松高等商業拳校紀元二手六甘年記念論文集 四囲

(45)

前後の猫乙に関する報告を摘記したい。〓 比蚊せられた年次は戦前として叫九一三乃至剛四年、戦後として叫 九二〇年、叫九二⋮年及び時に仙九二二年初年季が示される。. 弼乙を考へる場合には、戦後における籠異的インフレーションを兜づ念班におかねばならない。山九〓四年か ら一九二二年四月仙日まで主要食料品はゃ均囲十叫偶に騰潰した。下衣・衣服・靴はぺ十倍乃至八十偶に、煤虜 費は七十倍乃至九十倍に、瓦斯・電気は一一十倍乃至二十八倍に騰貸し、かうして生活費全般としては#十川偶乃 至六十倍の騰貴となつたのである。 これに封して他方収入増加を見る時、山九二仙年末には労働者所得が平和時代の十七倍、酬九二二軍初頭には ≡十倍となつたにすぎぬ。フランクフルト・アム・マインの市史僚の収入は、下級者平和時代の十六倍乃至二十 倍︵臨時手蕾を加へて二十償﹂二十三倍︶、上級者十叫借乃至十囲偶︵手菖を加へて十≡櫓1十六借︶、文筆聾 者・閣師等の自由職業者は十五偶乃至十七偶の増収となつた。閃 かくて枚入増加に比して物憤暴騰は比較にならぬ程大きく、そのにめに大戦後の弼乙困難時代が現出されたこ とは人の知る通りである。殊に労働能力なきもの・靡人・生活薄絹者・金利生活者・戦傷者・遺族・老齢者等が 二修の生活困難にさらされ、その結果女子の勤労者は増加し一般的に闊民の菓葵は低下をつゞけた。さうしで短 期の生活的限雅たる生活水準の最低限︵Rubロerはこの限界を平常時の消費の六割となす︶川 に準づきつ、あつ ○ 家の種済忙おける所得配分の研究

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第十二乗によれば、仝支出に封し戦後に於て特に減少した項目は白。ハン・ビスケツー・バター・牛乳・酒類・

英資等であり、之に反して増加したものは黒パン・ハム・臓苧チーズ・鰊・油脂・ぞフグ油・酢・砂糖・拗排

放物・殺粉・馬齢鼻等でぁる。次の第十三表は前表に封して補充的意味をもつであらう。

第一二表 主要飲食物ノ支出割合

高松高専商業車校紀元二千六百年記念論文集 四六

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之等二義を通じて、われわれは物慣騰蓑と需要の弾力性を併せ考慮せねばならぬことは、故に反復したところで

あつで、その結果、支出割合として増加率を示すとしでも、慣格騰貴を考へる時現驚生活は何等飴裕あるもので

はなく、遥かに戦前に速い状態に在ることを考へねばならぬ。同時に生活の紹封必管mへの割常増加は他の項目

におけるゆがみとなつて現はれてゐるのである。いま参考のために∴口二人懲りの滑費最を一瞥しょう。

轍囁冨・義軍冨抑琵 ︵炒抑岳−00い毒︶ 渦−Ll一弾 家の経済忙おける所稗配分の研究

(48)

之を前㌦二義と比較するとき、例へばバム・傷詰は支出割合増加してゐるけれども、現嘗の使冊最は殆ど棉械な く、砂桝の如きは文机割合増加にも不拘、硯驚の使日量は減少してゐ為。慣格の作用がこゝに有力に〃在するこ とを知る。 飲食物以外への支出として∵節十五表をかゝ′げよう。 第一・四表 嘉安食料品使用義 一一・日−・人常 高松高等商業拳校紀元二千六百年記念論文操

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梵 目‡ 1913−−14j 1920 黒 パ ン 白 バ ン 肉 覿 腸 詰・・ハ ム 月旨 肪 短 パ 戌 鵬 卵 牛 乳 砂 糖 小湊粉ソノ他 首 翫 押入

(49)

第一五表 其ノ他′諸女出  ̄ ̄ .、

三二ニー

‡1921

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家の経済忙おけ〃缶所得親分の研究 家貯租家裁晋新欒交嫡男干場下 昏 普銀石=卦’金 硯」・一公 課 挺 教 師 費 科 書 籍 聞 17751 1.2  ̄

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譜際 赦致服服眼子衣衣環遠賀金費草地行鋳税貿奨幾代輩料 衣衣衣 人子供 剖靴家政弟階塩遺族小都電観鬱蕪雑保 諷間 悪 手損谷 島人 音

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参照

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