温泉アイランド九州広域観光周遊ルート市場別ブランドイメージ定着に向けたモデルコース魅力向上調査事業株式会社 JTB 九州

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「温泉アイランド九州」広域観光周遊ルート市場別ブランドイメージ

定着に向けたモデルコース魅力向上調査事業

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内容

第 1 章九州におけるインバウンドの現状 ... 5 調査事業から見える全体の傾向 ... 6  訪問地 ... 6  移動手段 ... 6  震災の影響 ... 6  食の傾向 ... 6  買い物 ... 6  情報収集について ... 7 各国の状況 ... 8  韓国 ... 8  中国 ... 9  台湾 ... 10  香港 ... 11  タイ ... 12  シンガポール ... 13  欧州 ... 14  JR 九州レールパスと SUNQ パスの利用割合 ... 15 在住外国人へのヒアリング調査 ... 16  調査の詳細 ... 16  調査結果 ... 17  まとめ ... 22 事業者電話アンケートの結果 ... 23  アンケートの詳細 ... 23  事業者の内訳 ... 25

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外国人客の数と増減 ... 26  減った原因 ... 26 外国人客の対応状況 ... 27  対応で苦慮した内容 ... 27  対応時のトラブル ... 27 外国人客への対応を改善するプランと要望 ... 28  外国人客に対応するための工夫 ... 28  外国人客に対応するための要望 ... 28  まとめ ... 29 第 2 章広域観光ルートの提案 ... 30 キャッチコピー案 ... 31  鉄道・バスで廻る九州の魅力満載コース ... 31  九州の歴史・自然をレンタカーで廻るコース ... 32  火山の島・九州一周コース ... 33 鉄道・バスで廻る九州の魅力満載コース ... 34  コンセプト ... 34  コース名 ... 34

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 案内ルート... 45 火山の島・九州一周コース ... 53  コンセプト ... 53  コース名 ... 53  主要ターゲット ... 53  コースマップ ... 54  案内コース ... 55 周遊コースの課題 ... 62  コースの偏り... 62  観光地の滞在時間 ... 62  観光日数 ... 62 旅行者の動向を踏まえたプラン案 ... 63  主要都市を結ぶ基本ルートの組み立て例 ... 63  4 泊 5 日の基本周遊プラン ... 64  オプションツアーの組み立て例 ... 65 第 3 章海外向け九州観光を促進するプロモーション提案 ... 69 情報収集の手段から考えるプロモーションプラン ... 70 課題解決への提言 ... 71  ホームページの拡充 ... 71  ソーシャルメディアの活用 ... 72 各国の広報プラン ... 73  韓国市場 ... 73  中国市場 ... 74  台湾市場 ... 76  タイ市場 ... 77

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 シンガポール市場 ... 78  欧州市場 ... 79 バナー広告例 ... 81  スマートフォンのセルフ撮影を促す広告 ... 81  四季を意識した景勝地の案内 ... 82  郷土料理をアピールした広告 ... 83  プロモーションのまとめ ... 83 別冊資料「温泉アイランド九州」広域観光周遊ルート市場別ブランドイメージ定着に向けたモデルコース魅力向上調査事業アンケート調査業務調査結果報告書（概要版）

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第

_{1 章九州におけるインバウンドの現状}

訪日外国人旅行者（インバウンド）の傾向は、全国的には日本政府観光局が発行する『JNTO 訪日旅行データハンドブック』に詳しい。今回の調査では、この調査データに加え、特に FIT（個人の海外旅行者）に焦点を当て、九州への観光旅行においてどのような行動をしたのかを調査した。これにより、全国調査とのかい離、もしくは共通点を計り、九州独自の広域観光周遊ルートの磨き上げに資することとした。なお、調査の詳細なデータは、巻末『「温泉アイランド九州」広域観光周遊ルート市場別ブランドイメージ定着に向けたモデルコース魅力向上調査事業アンケート調査業務調査結果報告書』に記載する。

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調査事業から見える全体の傾向

 訪問地訪問地は 80%が福岡に集中しており、おおむね 2～3 県に訪問している。訪問先は各県とも一市町村で廻れる範囲内に収まっており、公共交通機関で行きにくい景勝地などは訪問数が少ない傾向にある。  移動手段全体的にはバスが最も多く、次いで電車となっているが、国によって利用する交通機関に差がある。また、JR 九州レールパスの利用者はおおむね 50%を超えているが、SANQ パスの利用者は少ない。レンタカーの利用率は香港のみ 40%を超えているが、その他の国でも 20%前後はある。  震災の影響熊本城については、63.8%の人が「魅力が増した」もしくは「魅力は変わらない」と回答しており、熊本城の修復作業の進展によって、観光需要の大きな減退はないと思われる。しかし、阿蘇周辺の事業者は観光客が減少したと回答しており、阿蘇周辺の原状回復にはまだ時間がかかることが予想される。  食の傾向旅行中に食べた日本食は、国によってまばらではあるが、おおむねラーメン、寿司、焼肉、うどん、天ぷらとなっており、国によって大きな変化は見られない。

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商品は、食品と酒が最も多く、次いで化粧品、医療品となっている。国によって、買い物をする国としない国がはっきりと分かれている。  情報収集について旅行者の主な情報収集手段は検索エンジンによるもので、全国調査でも同じ傾向である。しかし、旅行前の情報収集の手段は個人のブログや政府・旅行会社のホームページが目立って多く、旅行中の情報収集手段との差異が見られる。韓国中国台湾香港タイシンガポール欧州個人のブログ旅行会社ホームページ個人のブログ日本政府観光局ホームページ日本政府観光局ホームページ日本政府観光局ホームページ旅行ガイドブック 57.0% 25.2% 40.8% 40.0% 32.2% 32.8% 41.3% 旅行ガイドブック自国の親族・知人日本政府観光局ホームページ旅行専門誌旅行会社ホームページ口コミサイト（トリップアドバイザー等）口コミサイト（トリップアドバイザー等） 24.4% 24.0% 30.0% 34.8% 25.3% 29.6% 36.9% その他インターネット旅行ガイドブック旅行会社ホームページ個人のブログ旅行ガイドブック旅行ガイドブック自国の親族・知人 19.4% 21.8% 28.5% 33.2% 22.5% 25.6% 26.8% SNS （Facebook/Twitte r/微信等）旅行会社パンフレット旅行専門誌旅行会社ホームページ口コミサイト（トリップアドバイザー等）宿泊施設ホームページ宿泊施設ホームページ 16.5% 19.8% 22.3% 22.8% 21.4% 25.4% 26.6% 旅行会社ホームページ SNS （Facebook/Twitte r/微信等）旅行会社パンフレット宿泊施設ホームページ宿泊予約サイト個人のブログ個人のブログ 15.5% 19.4% 20.7% 21.4% 21.2% 24.4% 25.6% ※欧州はイギリス・フランス・ドイツの 3 か国平均『JNTO 訪日旅行データハンドブック 2016』より

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各国の状況

 韓国韓国の旅行者は 20 代が最も多く、次が 30 代となっており、若い世代が多い。訪問先は単県が多く、また、訪問地は温泉やレジャー施設など、遊びに関する観光スポットへの訪問が多い。 4 58 47 18 10 13 2 0 10 20 30 40 50 60 70 １．旅行者の年齢層 34 110 14 14 0 20 40 60 80 100 120 電車バスレンタカーその他２．旅行中の移動手段単位：人 90.2 80.9 73.9 66.7 58.8 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 由布院キャナルシティ博多天神地区唐津・呼子桜島３．訪問先の上位10件単位：% 96.5 83.5 67.9 58.1 57.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 日本食を食べることショッピング繁華街の街歩き日本の酒を飲むこと（日本酒・焼酎等）自然・景勝地観光４．旅行中に行ったこと単位：% 単位：人

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 中国中国の旅行者はバスでの移動が多く、次いで電車での移動が多い。訪問先は景観の良いところなどが目立って多く、ショッピングに適した観光地も多い。グラフ 1～3 は今回のアンケート調査から抜粋、4 は『JNTO 訪日旅行データハンドブック 2016』より抜粋。 0 33 45 21 25 16 1 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 １．旅行者の年齢層 66 86 17 22 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 電車バスレンタカーその他２．旅行中の移動手段単位：人 71.4 70.8 66.0 65.1 64.3 62.9 62.8 62.5 59.3 54.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 別府温泉桜島熊本城由布院高千穂鳥栖プレミアムアウトレットキャナルシティ博多天文館ＪＲ博多シティ太宰府３．訪問先の上位10件 _単位：% 95.6 94.5 83.4 82.1 61.4 53.9 32.4 28.8 16.9 16.7 10.6 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 日本食を食べることショッピング繁華街の街歩き自然・景勝地観光温泉入浴旅館に宿泊日本の酒を飲むこと（日本酒・焼酎等）テーマパーク美術館・博物館日本の歴史・伝統文化体験日本の日常生活体験４．旅行中に行ったこと単位：% 単位：人

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 台湾台湾の旅行者は 30 代が最も多く、年齢層は比較的若い。移動手段はバスが多く、次いで電車での移動が多い。レンタカーの利用者は他国に比べて比較的多い。（別冊資料 P20 参照）訪問先は景勝地が目立って多い。全国的には繁華街への訪問が多いが、九州においてはその傾向はあまり見られない。 0 35 62 39 25 19 1 0 10 20 30 40 50 60 70 １．旅行者の年齢層単位：人 69 99 41 10 0 20 40 60 80 100 120 電車バスレンタカーその他２．旅行中の移動手段単位：人 89.9 89.3 81.4 79.7 78.1 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 桜島由布院高千穂霧島キャナルシティ博多３．訪問先の上位10件単位：% 95.2 91.4 78.8 78.2 47.4 0.0 50.0 100.0 日本食を食べることショッピング自然・景勝地観光繁華街の街歩き旅館に宿泊４．旅行中に行ったこと単位：%

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 香港香港の旅行者は年齢層が低く、移動手段も多岐に渡っている。特にレンタカーの利用率が高く、行動範囲も広い。訪問地は景勝地とショッピング街が多く、全国と大きく変わらない。グラフ 1～3 は今回のアンケート調査から抜粋、4 は『JNTO 訪日旅行データハンドブック 2016』より抜粋。 0 41 54 43 21 12 3 0 10 20 30 40 50 60 １．旅行者の年齢層単位：人 87 63 73 13 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 電車バスレンタカーその他２．旅行中の移動手段単位：人 84.1 83.7 79.2 79.1 66.9 63.6 63.6 61.2 61.0 61.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 由布院高千穂桜島熊本城天神地区ＪＲ博多シティ霧島鳥栖プレミアムアウトレット天文館指宿３．訪問先の上位10件単位：% 97.0 93.2 76.1 73.0 40.9 37.5 30.0 28.4 20.0 18.3 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 日本食を食べることショッピング繁華街の街歩き自然・景勝地観光旅館に宿泊温泉入浴テーマパーク日本の酒を飲むこと（日本酒・焼酎等）美術館・博物館日本の日常生活体験４．旅行中に行ったこと単位：%

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 タイタイの旅行者は、電車での移動が最も多く、他国に比べてバスの利用者は少ない。訪問先は、祐徳稲荷への訪問者が多いのが目立つ。また、文化・歴史に関係する場所が多い。 0 9 12 8 4 4 0 0 2 4 6 8 10 12 14 １．旅行者の年齢層単位：人 28 15 8 0 0 5 10 15 20 25 30 電車バスレンタカーその他２．旅行中の移動手段単位：人 90.0 78.6 76.9 64.3 63.9 63.9 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 熊本城平和公園・長崎原爆資料館別府温泉祐徳稲荷天神地区太宰府３．訪問先の上位10件単位：% 94.5 89.4 72.0 70.9 42.4 37.1 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 日本食を食べることショッピング自然・景勝地観光繁華街の街歩き温泉入浴日本の歴史・伝統文化体験４．訪日中に行ったこと単位：%

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 シンガポールシンガポールの旅行者は、40 代～50 代など比較的年齢層が高い。移動手段も電車とバスが主である。訪問先は都市部に集中しており、文化施設への訪問が多い。グラフ 1～3 は今回のアンケート調査から抜粋、4 は『JNTO 訪日旅行データハンドブック 2016』より抜粋。 ※３．訪問先の上位については傾向分析のため、母数は考慮していない。 0 4 7 9 9 7 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 １．旅行者の年齢層単位：人 17 22 7 1 0 5 10 15 20 25 電車バスレンタカーその他２．旅行中の移動手段単位：人 100.0 100.0 93.8 93.8 90.0 77.8 68.8 66.7 56.3 55.6 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 由布院桜島グラバー園中華街別府温泉キャナルシティ博多平和公園・長崎原爆資料館天神地区稲佐山太宰府３．訪問先の上位10件単位：% 98.8 91.3 81.8 76.9 39.9 38.3 36.4 31.6 31.0 27.4 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 日本食を食べることショッピング繁華街の街歩き自然・景勝地観光温泉入浴旅館に宿泊日本の酒を飲むこと（日本酒・焼酎等）テーマパーク日本の歴史・伝統文化体験日本の日常生活体験４．訪日中に行ったこと単位：%

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 欧州欧州の旅行者は 30 代が多く、高齢者層も比較的多い。移動はほぼ電車で、バス、レンタカーの利用者はいずれも少ない。訪問先は、文化・歴史に関する施設や景勝地が多い。全体的な訪問先は少ない傾向にあり、移動手段が限られている、もしくは 1 ヶ所に比較的時間をかけていることが考えられる。 1 7 17 4 7 5 1 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 １．旅行者の年齢層単位：人 30 14 6 7 0 5 10 15 20 25 30 35 電車バスレンタカーその他 2．旅行中の移動手段単位：人 81.8 60.5 57.1 57.1 55.6 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 桜島天神地区阿蘇別府温泉平和公園・長崎原爆資料館３．訪問先の上位10件単位：% 98.2 82.1 80.8 78.8 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 日本食を食べること繁華街の街歩きショッピング自然・景勝地観光日本の歴史・伝統文化体験４．訪日中に行ったこと単位：%

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 JR 九州レールパスと SUNQ パスの利用割合 JR レールパスは、全体としては半数程度の利用率となっており、韓国が最も少なく、台湾が最も多い。また、SUNQ パスの利用者は、韓国が最も多いが、全体として利用者が少ない。全体的にバスの利用率が高い（別冊資料 P20 参照）傾向にあるが、認知度が低い、もしくはバスが長距離の移動に利用されていない可能性が考えられる。利用した利用していない台湾（n=69）　　香港（n=87）　　タイ（n=28）　　シンガポール（n=17）　　欧州（n=30）　　全体（n=330）　　韓国（n=34）　　中国（n=65）　　（％） 58.5 20.6 46.2 87.0 64.4 64.3 52.9 43.3 41.5 79.4 53.8 13.0 35.6 35.7 47.1 56.7 香港（n=65）　　タイ（n=15）　　シンガポール（n=22）　　欧州（n=14）　　台湾（n=99）　　利用した利用していない全体（n=411）　　韓国（n=110）　　中国（n=86）　　（％） 12.7 24.5 15.1 7.1 7.7 0.0 0.0 0.0 87.3 75.5 84.9 92.9 92.3 100.0 100.0 100.0 【図】「ＪＲ九州レールパス」の利用有無（国・地域別） 【図】「ＳＵＮＱパス」の利用有無（国・地域別）

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在住外国人へのヒアリング調査

 調査の詳細調査の方法在住外国人への個別ヒアリング調査の対象日本に居住しており、日本の旅行及び自国の事情に詳しい人調査項目１．あなたの国に該当するコースに関してお聞きします。 ① このルートを面白い（行ってみたい）と思いますか？ ② このコースの観光地で知っている地域は何％くらいありますか？ ③ 面白いと思う観光地はどこですか？ ④ 面白くない、自分の国の人にはあまり喜んでもらえない観光地はどこですか？ ⑤ 実際に自分の国の人が楽しめると思いますか？２．あなたの国の人が九州にきたら、どのようにしたら、消費を増やしてもらえるとおもいますか？（例：おみやげ屋の充実、レストランの充実、レジャー施設の充実など）３．あなたの国の人が旅行に来て、不便に感じることはなんですか？

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 調査結果韓国（男性 38 歳旅行社勤務） 九州の自然をレンタカーで回るルート（ターゲット：シンガポール、香港、韓国）についてヒアリングを行った。１．観光ルートについておすすめ度は 80%。旅行者は福岡、大分に集中している。距離が近く、多くの旅行者が来ており、九州を知っている人も多い。また、レンタカーでなくても福岡から大分、長崎へ高速バスで行くのは容易である。このコースは人気の観光地が多い。旅行社ツアーを作る際は売れるところにするので、あまりマイナーなところは組み込まない。日本の女子旅と同じように、韓国人にとって九州は気軽に行ける海外旅行先である。日本人が韓国を観光する際、ソウルとプサンのフリープランが多いのと同じような感覚ではないか。買い物と食は人気。気軽にＦＩＴで訪問するが、１週間の周遊はない。２．消費増の方法ついてリピーターが多いので、ガイドブックやＷＥＢ，ＳＮＳで知らせる。ひなびた温泉街、古い街並などを散策や浴衣・着物で散策できる体験を増やす。女子旅向きのホテルを併設する。日本文化体験型の旅行プランは良いと思う。日田の街並みは福岡からも近く、簡単に行ける。宮崎は、冬場のゴルフが多い。南九州は、スポーツのアクティビティなどを増やすと良いのではないか。３．不便なところ特にないが、運転は（交通ルールが違うので）少し不便。４．日本食について食べ物が多く、問題はない。

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５．プロモーションについて韓国はウェブ、SNS が進んでいるので、これらを使った情報発信が効果的修学旅行誘致では、若い時に九州を印象付けることができるので、効果的。中国（男性 34 歳旅行社勤務インバウンド/クルーズ担当） 鉄道・バスで九州を 1 週するコース（ターゲット：中国、台湾向タイ）についてヒアリングを行った。１．観光ルートについて周遊コースには有名な観光地が入っているが、買い物などのことを考えると都市での時間もゆっくり取ることが必要。また、九州一周と 7 日間というコースは長すぎる。現実的には 4 日間で廻れるコースを北部と南部の 2 つに分けた方が良いと思う。観光箇所は定番の観光地なので良いと思う。博物館・美術館・道案内などの表示は、スマートフォンに AR（拡張現実）で中国語の説明を表示できる機能を増やしてはどうか。（AR：スマートフォンを通して風景を見た時に、説明文が自動的に表示されるなどの技術）自然の美しいところ、温泉、食べ物は魅力だが、温泉は主たる目的にならない。２．消費増の方法ついて中国で通常使われている決済方法（銀聯カードなど）の平準導入促進。団体の場合は、添乗員や販売店員（免税店）などが商品を理解し、説明できること、旅行会社へのバックマージンの調整なども一つの手段ではないか。

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５．プロモーションについてコメントなし。タイ（男性 38 歳旅行会社勤務） 鉄道・バスで九州を 1 週するコース（ターゲット：中国、台湾向タイ）についてヒアリングを行った。１．観光ルートについておすすめ度は 80%。面白く、薦めたい観光地として、知覧武家屋敷、桜島、霧島神宮、青島神社、九重大吊り橋がある。ただし、温泉は好き嫌いがあると思う。（やはり恥ずかしい）そのため、露天風呂つきの客室を増やしてはどうか。恥ずかしくない温泉や。メガネがくもらない温泉もあれば良いと思う。２．消費増の方法ついてタイ人はラーメンが好きなので、ラーメンの試食・販売があれば、買う。３．不便なところ基本的に Wi-fi。コンビニがない旅館。４．日本食について一番楽しめると思う。ただし、馬刺しはイメージで NG。５．プロモーションについて “九州”を未だ知らない人が多い。日本とラーメンは好き。空港名で「九州」というものがなく、直行便も福岡に１本だけ。国際都市 FUKUOKA とその周りの自然の魅力とアクティビティという売り方はどうか。

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イギリス（男性３８歳旅行会社勤務）火山の島九州 1 周コース（ターゲット：イギリス、フランス、ドイツ）についてヒアリングを行った。１．観光ルートについておすすめ度は 100%。ぜひ廻ってみたい。桜島、別府、高千穂、阿蘇、柳川下りなどは知っている。福岡や熊本でのショッッピングは英国に向いていない。欧州から日本に観光で来る人は日本を体験したくて来る人が多いので、風景や食べ物が一番楽しめると思う。２．消費増の方法ついてイギリス人は地ビールや酒が好き。なお酒の深い説明（醸造法や味、飲み方）は、消費につながりやすい。お菓子のラベルなどと違い、お酒は日本語のラベルを見ただけではわからない。３．不便なところＪＲは英語サインが良くできているのに比べてバスはほとんど日本語のみで、分かりにくい。ルート、番号のシステムや目的地の特定もかなり難しい。旅館のサービスのシステムが分かりにくい。自分の部屋に旅館の人がいきなり入ってきてびっくりしても、その人は英語ができないので話ができない。４．日本食について

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したがって、東京・大阪から九州に来るのがどれだけ簡単なのかを PR することも必要だろう。対象市場ではないが、参考として周遊ルートの全体的な構想についてヒアリングを行った。カナダ（男性 50 歳訪日向け雑誌編集長） １．観光ルートについて面白そう。祐徳稲荷以外は知っており、桜島、えびの、高千穂、阿蘇、島原、柳川はおすすめできる。ただし、地獄巡りは自然を生かしていないチープな作りで、遊園地っぽい。ワニがいる場所もあったように思うが、動物虐待、と受け取られる可能性もある。コースは九州を広く知るという意味でバランスが良いと思う。また、豊かな自然にフォーカスしており、十分に楽しめると思う。九州をざっと紹介するのに１週間かける、という考え方を、新たに示すことができればいいと認識した。今までは、九州だけに１週間かけることをプランはあまり見たことがなかったので、新鮮な提案だと思う。２．消費増の方法ついて体験できるアクティビティの充実。良い宿泊施設と良い食事。３．不便なところ主に言葉。また、全てが日本人サイズの場合は、快適でないことがある。ベッド、布団の大きさ、小さいタオル、など、体が大きい人向けのサイズがないことがある。４．日本食について日本食は大好き。カナダ人も楽しめると思う。５．プロモーションについて多くの人にとって、日本は都会のイメージで知られている。

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しかし九州には、日本の田舎独特のやさしい風景が広がり、豊かな自然環境が豊富にある。そして、穏やかな暮らしと習慣が根付いている。これらのことは九州が知られていないのと同様、まだ知られていないため、新天地としての価値が残されている。例えば、旅館での体験。部屋に入って女将さんが挨拶に来てお茶を淹れてくれる、部屋での食事、温泉、浴衣など、ユニークな体験。丁寧な説明とアピールができれば、関心を持つ人は多い。チープな田舎ではなく、丁寧で自然と共生している暮らしがあることを伝えることができれば関心を引けると思う。  まとめ 1. 周遊ルートについて 周遊ルートはほぼ満足を得られている。しかし、7 日間の周遊についてはアジア圏では疑問視をする声が多く、4 日間程度のコースを 2 つに分けるなどといった意見が出てきた。また、四季を取り入れたコース設定も含め、7 日の周遊プランに対する課題が指摘された。 2. 観光地について 観光地についての評価は高い。ほとんどの国で自然の景観に対する印象が強い。リピーターが多い韓国では、体験型コンテンツに対するニーズも強く、スポーツなどの着地型旅行商品の提供も、旅行プランの広がりにつながる。

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4. 九州という名称について 東アジア以外では、九州という名称についての認知度が低いことが指摘されている。福岡をゲートウェイとした PR、若しくは、RELAX 九州をより前面に押し出した PR 手法が必要であると考えられる。

事業者電話アンケートの結果

 アンケートの詳細 1. 調査の方法 対象事業者への電話アンケート 2. 調査の対象 温泉アイランド九州の観光ルート上の観光地に所在する観光関係事業者 3. 調査項目 ・事業規模（従業員数）・業種（複数回答）・外国人の来店数・外国人観光客の毎年の増減・接客時に困ったこと・対応時のトラブル・外国人客の対応のためにしている工夫・外国人観光客に対応するための要望

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4. 調査項目のヒアリング内容 １．業種を教えてください。（単一選択） 10 人以下、～20 人、～50 人、それ以上２．従業員数を教えてください。(自由回答) 土産、飲食、ホテル、旅館、観光地など。複数ある場合はすべて。３．外国人はよく来ますか？（自由回答）月間の概数。10 人以下、～100 人、～1000 人、それ以上４．昨年と比べて、外国人の来客数は増えましたか？（単一選択）増えた・変わらない・減った５．外国人のお客様の日本語理解度はどの程度ですか？（単一選択）まったく理解できない・片言程度理解している・ある程度話せる・熟達している６．外国人の対応で困ったことはありますか？（自由回答）７．外国人のお客様とトラブルになったことはありますか？（自由回答）８．外国人のお客様に対応するために、何か特別なことをしていますか？（自由回答）９．外国人のお客様に対応するために、あったら良いと思うことはありますか？（自由回答）

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 事業者の内訳回答者の多くは、10 人未満で運営している小規模事業者である。また、複数の事業を営んでいる事業者が一部ある。 10人以下 18 ～20人 9 ～50人 3 従業員数 12 10 6 5 4 2 0 2 4 6 8 10 12 14 土産飲食ホテル旅館観光地その他事業内容（複数回答）福岡県福岡市 3 熊本県熊本市 4 阿蘇市 4 大分県由布市 3 別府市 3 長崎県長崎市 4 佐賀県鳥栖市 2 宮崎県高千穂町 3 鹿児島県鹿児島市 4 合計 30

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外国人客の数と増減

外国人の客数は事業者ごとにまばらだが、おおむね増加傾向にある。減ったと回答した事業者は鹿児島市及び阿蘇市の事業者である。なお、減った原因は下記の通りである。  減った原因設備が古く、同業他社に流れた（鹿児島） 1 件震災以後、来訪者が減った（阿蘇） 3 件 10人以下 11 ～100人 10 ～1000人 5 1000人以上 4 外国人客数増えた 20 変わらない 6 減った 4 外国人客の増減（年計）

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外国人客の対応状況

 対応で苦慮した内容ない 20 件言葉が通じない 10 件質問によっては受け答えが難しい 2 件英語が話せる担当者が休みのときに対応に困る 1 件食べ放題のときに肉の種類が説明できず、コース外の肉を注文された 1 件料理の説明ができない 1 件勢いでこられると困る 1 件うるさい 1 件  対応時のトラブル現地でカードが使えない、両替ができない 1 件リネン室から勝手にシーツを持って行かれたことがある 1 件１人当たり料金を、１部屋当たり料金と勘違いされた 1 件単価の間違い 1 件全く話せない 24 片言程度 5 会話ができる 1

外国人客の日本語習熟度

外国人客の日本語習熟度は低く、ほとんどの外国人が挨拶程度の日本語しか把握していない。接客時・対応時の問題点の大半は言語の問題で、特に英語以外の言葉（中国語・韓国語）に対する問題が目立った。また、トラブルは多くないが、日本独自のルールが外国人に分かりにくいことが数点挙げられた。

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外国人客への対応を改善するプランと要望

 外国人客に対応するための工夫スタッフに外国語を覚えさせている 3 件メニュー・案内の多言語表記 7 件ボランティア活用 1 件翻訳アプリ・サービス 4 件 Wi-Fi 環境 3 件外国語が話せるスタッフを置く 2 件よくある質問に対して、あらかじめ英語の説明を用意しておく 1 件カード決済 2 件ない 5 件  外国人客に対応するための要望多言語対応の案内パンフレットや案内標識など 8 件（主な案内要望）寿司と回転寿司の違いバスの時刻表アレルギー表記一室料金と一人あたり料金無料の翻訳アプリ 3 件外国人向けのインフォメーションセンター 3 件決済方法の拡大支援 2 件

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 まとめ 1. 無料アプリ・無料サービスの提供 観光地で外国人観光客を迎える事業者の多くは、小規模である。また、外国人観光客の増加を意識してはいるものの、絶対数が少ないため、積極的に対応策を講じている事業者は少ない。したがって、有料の通訳サービスや翻訳アプリを利用する機会が少なく、外国人客への対応に支障が出ている。 2. 日本独自のルールについて 事業者が独自に説明しにくい事例として、「バスの時刻表の見方」、「焼肉で出る肉の部位」、「寿司と回転寿司の違い」、「一人あたり料金の説明」、「アレルギーの表示」などが挙げられた。 3. 英語教育の不足 事業者の多くはスタッフや本人の英語教育に前向きだが、全体的に高齢者が多く、英語教育を受けていない人もいる。したがって、基本的な英語を理解しているという前提で行われる英語講習についていけないという声も上がっている。

(31)

第

_{2 章広域観光ルートの提案}

温泉アイランド九州広域観光周遊ルートの 3 つのモデルコースは、いずれも九州を一周する長期滞在向けコースとなっている。これらのコースにテーマ性を設け、自然、歴史、レジャーなどの要素も盛り込むことで、九州の魅力をさまざまな方向から PR することが重要である。それぞれのモデルコースは概ね 7 日から 8 日で周遊する設定となっているが、1 日ごとのコースに独自のテーマを設け、1 日の周遊でも成立するようにしている。観光ルートの出発点は福岡となっているが、いずれのコース設定もすべての県を通るため、鹿児島空港や長崎空港など、複数の空港を IN-OUT で組み合わせた周遊も可能である。さらに、第 1 章で得られたデータからモデルコースの課題を抽出し、改善案を提言する。

(32)

キャッチコピー案

キャッチコピーは、各コースにつきコース名、サブタイトルを設定した。また、各コースの 1 日のサブコースに名前を付け、単独のツアーとしても成立するようにした。旅行者はコース通りに全体を周遊することもでき、短期間でコースを回ることもできるように設定した。  鉄道・バスで廻る九州の魅力満載コースコース名サムライと神話の国体験コース（簡体字）探寻日本九州最后的武士与神化国度的传说之旅（繁体字）探尋日本九州最後的武士和神化國度的傳說之旅（タイ語）คิวชูดินแดนที่สัมผัสดินแดนซามูไร และเทพนิยาย 主要ターゲット中国（上海）・台湾・タイ サブタイトル案 1. 古代からの日本の歴史がまるごと詰まったロマンス街道（簡体字）溢满日本历史的浪漫之道（繁体字）溢滿日本歷史的浪漫之道（タイ語）ตามรอยเส ้นทางประวัติศาสตร์ที่ส่งผ่านตามกาลเวลา 2. 神話と今が融合する神秘の歴史をめぐる（簡体字）融合神话色彩的神秘历史之行（繁体字）融合神話色彩的神秘歷史之行（タイ語） เที่ยวชมและค ้นหาความเป็นมาของความลึกลับต านานเทพพระเจ ้าที่หลอมรวมเข ้ากับห ้วงเวลาในปัจจุบัน 3. 2600 年の歴史を体験する時間旅行（簡体字）感受 2600 年历史的岁月之旅（繁体字）感受 2600 年歷史的歲月之旅（タイ語）ช่วงเวลาของการท่องเที่ยวที่จะพาย ้อนเวลาสัมผัสประวัติศาสตร์ 2,600 ปี

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 九州の歴史・自然をレンタカーで廻るコース

コース名九州の歴史と大自然を満喫するコース

（英語）Round Trip Course ~ Enjoy All Parts of Kyushu~ （繁体字）全方位享受九州還遊行

（韓国語）큐슈를 모두 다 즐기는 주유 코스 主要ターゲットシンガポール・香港・韓国 サブタイトル案

1. 太古から日本に残る大自然の島、九州を楽しみ尽くす一周旅行（英語）Round Trip to Enjoy Nature Islands in Kyushu

（繁体字）周遊於日本自然島嶼, 盡興於九州四處八方

（韓国語）일본에 남는 대자연의 섬;큐슈를 만끽하는 일주 여행 2. 神話の国の山と海のドライブルート

（英語）Mountainous and Seaside Drive Route of Japanese Myth （繁体字）漫遊山群和海洋於神話之國

（韓国語）신화의 나라,산과 바다의 드라이브 루트 3. 自然の驚異と癒しを一度に楽しむドライブツアー

（英語）Drive Route to Enjoy Extraordinary Nature and Relaxation in Kyushu （繁体字）驅車感受自然的驚喜和悠閒

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 火山の島・九州一周コース

コース名 火と水が彩る九州の大自然コース

（英語）The dazzling fire and water of Kysushu’s grand nature tour （ドイツ語）Kyushu - ein Land voller Natur mit Feuer und Wasser

（フランス語）Parcours nature dans Kyushu, décor aux milles eaux et feux.

主要ターゲットイギリス・フランス・ドイツ

サブタイトル案

1. 火の国九州の大自然の驚異と水の恵みをたどる旅

（英語）Voyage qui vous invite à découvrir les merveilles de grande nature des volcans et de l’eau de Kyushu

（ドイツ語）Eine Entdeckungsreise durch Kyushus Naturwunder - das Land des Feuers mit dem Segen des Wassers

（フランス語）Kyushu, Terre de feu: Route des merveilles de la nature et des bienfaits de l'eau.

2. 火と水の精霊が宿る島九州

（英語）A journey through breathtaking nature and spectacular water in Kyushu ,The country of fire.

（ドイツ語）Kyushu - die Insel wo die Seele von Feuer und Wasser ruht （フランス語）Kyushu, l'île de l'esprit de l'eau et du feu / Kyushu, l'île abritant l'esprit de l'eau et du feu.

3. 何度でも行きたくなる水と火と山の楽園

（英語）Paradis de la flamme et de l’eau, qui nous séduit d’y retourner

（ドイツ語）ein Paradies des Feuers und Wassers - da möchte man immer wieder hin!

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鉄道・バスで廻る九州の魅力満載コース

 コンセプト観光地に点在する歴史的遺物や古い町並みをめぐり、古代及び中世の日本文化を体験する。主要ターゲットである中国、台湾、タイの旅行者は日本独自の景観に興味を持っているため、武家屋敷、城、城下町といった中世の雰囲気や、古代から続く自然の風景などを提供する。  コース名サムライと神話の国体験コース  主要ターゲット中国（上海）・台湾・タイ中国・台湾の観光客は景勝地への需要があり、タイの観光客には文化施設のアピールが有効である。したがって、虹ノ松原、雲仙普賢岳などの景勝地に加え、知覧武家屋敷、日田豆田の商人街など、日本の古い町並みを体験するコースを設定した。

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 コースマップ鉄道・バスで廻る九州の魅力満載コース

● 宿泊予定地〇通過予定地

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 案内ルート 1 日目「古代の外交と文化の伝来」 1. ルート 福岡 -（電車）- 唐津 -（電車）- 佐賀 -（電車、バス）- 嬉野 2. 見どころ 鴻臚館跡福岡市内にある古代の外交施設跡地。唐津に向かう電車の車窓から、交易船が出入りした糸島半島と玄界灘が見える。唐津城と虹の松原天守閣から虹ノ松原の景色を眺めることができる。佐賀城本丸歴史館政治の中心である本丸御殿を日本で初めて復元しており、木造復元建物としては日本最大級の 2,500 平方メートルを誇る。嬉野温泉日本三大美肌の湯で知られる名湯。

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2 日目「中世の貿易拠点・平和の祈り」 1. ルート 嬉野 –（電車）- 長崎 -（電車）- 雲仙 2. 見どころ 長崎平和記念公園平和記念像で有名。小高い丘にあるので、市内の展望も良い。大浦天主堂日本最古のキリスト教建造物。国宝。出島中世日本の貿易港。着物体験もできる。雲仙地獄別府と並ぶ観光名所。 ※写真撮影・掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています。 3. グルメ ちゃんぽん、カステラ、角煮まん、温泉たまごなど長崎平和記念公園（長崎市）出島（長崎市）

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3 日目「2 つの反乱と新しい時代の始まり」 1. ルート 雲仙 -（電車）- 島原 -（フェリー）- 熊本 -（新幹線）- 鹿児島 2. 見どころ 雲仙普賢岳近年噴火した活火山。新たな登山道が整備され、平成新山を間近に見ることもできる。島原城島原の乱に関する史料などが展示。忍者や侍のコスプレもできる。熊本城日本三名城の一つともいわれる。現在修復中だが、夜間のスポットライトが楽しめる。桜の馬場城彩苑熊本城に近接する総合観光施設。歴史文化体験の他、特産品や食を楽しむことができる。天文館鹿児島市内の歓楽街。南九州の夜のスポットとして有名。

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4 日目「サムライの町と薩摩富士」 1. ルート 鹿児島 -（バス）- 知覧 -（バス、電車）- 指宿 -（電車）- 鹿児島 2. 見どころ 武家屋敷一つの区画が当時のまま現存しており、現在も住居として利用されている。開聞岳薩摩富士とも呼ばれる火山。九州百名山の一つ。砂むし温泉浴衣で入るので、共同浴場に抵抗がある人でも気軽に体験できる。 3. グルメ 知覧茶、鰹料理、温たまらん丼など知覧武家屋敷開聞岳かつおのたたき温たまらん丼（鹿児島県観光サイトより）

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5 日目「自然を仰ぐ古代の信仰」 1. ルート 鹿児島 -（電車）- 霧島 -（電車）- 宮崎 2. 見どころ 霧島神宮霧島を仰ぐ神社。景観も良く、近くには千滝も見える。青島神社青島の中央にある神社。太平洋を一望でき、近くでマリンスポーツを楽しむこともできる。 3. グルメ チキン南蛮、宮崎マンゴー（太陽のたまご）、宮崎牛、地鶏炭火焼、伊勢海老など霧島神宮青島神社

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6 日目「古代神話の足跡」 1. ルート 宮崎 -（電車）- 日向 -（電車）- 佐伯 -（電車）- 別府 2. 見どころ クルスの海入り江が十字に見える海岸。願いがかなうと言われている。美々津神武天皇お舟出の地神武天皇が船出をしたという地。近くは美々津千軒と呼ばれた商家の街並みが楽しめる。小半（おながら）鍾乳洞全長 700m の天然鍾乳洞。天然記念物。別府温泉街日本有数の温泉地である別府の温泉街。地獄めぐりが楽しめる。 3. グルメ 日向夏、佐伯寿司、こまだしうどん、温泉たまごなどクルスの海小半鍾乳洞（佐伯市観光協会より）佐伯寿司（佐伯市観光協会より）ごまだしうどん（佐伯市観光協会より）

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7 日目「開かれた街道の歴史」 1. ルート 別府 -（電車）- 九重 -（電車）- 日田 -（電車）- 太宰府 -（電車）- 福岡 2. 見どころ 九重連山九州最高峰の中岳を含む火山群。九重夢大吊橋高さ 173m、標高 777m の、日本でもっとも大きな巨大橋梁。豆田町日田街道の中心。古い町並みが残る九州の小京都。太宰府天満宮菅原道真を祀る神社。学問の神として有名。 3. グルメ 九重夢大吊橋（九重夢大吊橋公式サイトより）豆田町商店街

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九州の歴史・自然をレンタカーで廻るコース

 コンセプトレンタカーで周遊する場合、公共交通機関では訪れにくい場所に行ける、ドライブそのものを楽しむことができるという 2 点が大きなメリットになる。したがって、観光地のアピールに加えて、そこに至るルートをアピールすることが重要である。  コース名九州を全部楽しむ周遊コース  主要ターゲットシンガポール・香港・韓国主要ターゲットとなるシンガポール、および香港・韓国はショッピングに対する需要が多く、主に都市部での観光がメインとなっている。したがって、宿泊地を温泉、もしくは都市部に設定し、日中は比較的ゆっくり走れるドライブを楽しめるようにしている。また、レンタカーを利用することで、公共交通機関では訪問しにくい景勝地への訪問を促し、公共交通機関では得られない満足感を提供する。

(45)

(46)

 案内ルート 1 日目「近代工業と城下町を同時に体験するルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 福岡 - 北九州 - 杵築 - 別府 2. 見どころ 官営八幡製鐵所旧本事務所日本近代化の土台となった世界遺産。稼動中の施設が世界遺産になった珍しい例。杵築城古い景観が残る小京都。城下町、商人町など、特長のある街並みを楽しめる。別府温泉街日本有数の温泉地である別府の温泉街。地獄めぐりが楽しめる。 3. グルメ 北九州ラーメン、豊後牛、地獄蒸しなど八幡製鉄所杵築城（出展：杵築市観光協会）

(47)

2 日目「九州最大の大自然を満喫するルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 別府 - 湯布院 - 阿蘇 - 高千穂 2. 見どころ 狭霧台展望台由布院の町が一望できる展望台。朝の霧がかった景色も人気。阿蘇山九州を代表する活火山。河口付近まで道路が通っており、巨大なカルデラを鑑賞することができる。（火山の活動レベルによる）白川水源一級河川白川の水源。観光地として整備されており、景勝地として人気がある。高千穂峡名瀑真名井の滝が楽しめる絶景スポット。狭霧台展望台高千穂峡

(48)

3 日目「日本の南国を楽しむルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 高千穂 - 宮崎 - 日南 - 鹿児島 2. 見どころ クルスの海入り江が十字に見える海岸。願いがかなうと言われている。美々津神武天皇お舟出の地神武天皇が船出をしたという地。近くは美々津千軒と呼ばれた商家の街並みが楽しめる。日南海岸海岸沿いのドライブコース。南国の風景を楽しめる。 3. グルメ チキン南蛮、伊勢海老、宮崎牛、地鶏炭火焼などクルスの海日南海岸伊勢海老日南海岸宮崎牛

(49)

4 日目「南九州でまるごと遊ぶルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 鹿児島 - 吹上浜 - 指宿 - 鹿児島 2. 見どころ 吹上浜長さ 47km の砂丘は日本一。一帯が自然公園となっている。開聞岳薩摩富士とも呼ばれる火山。九州百名山の一つ。砂むし温泉浴衣で入るので、共同浴場に抵抗がある人でも気軽に体験できる。 3. グルメ 鰹料理、温たまらん丼、黒毛和牛、黒豚吹上浜開聞岳

(50)

5 日目「大高原と山脈を縦断するルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 鹿児島 - 霧島 - えびの - 熊本 2. 見どころ えびの高原標高 1200m にある九州最大級の高原。高原を縦断するドライブコースとしても有名。韓国岳韓国まで見えるといういわれで名づけられた山、霧島山系が一望できる絶景スポット。霧島神宮霧島を仰ぐ神社。景観も良く、近くには千滝も見える。熊本城日本三名城の一つともいわれる。現在修復中だが、夜間のスポットライトが楽しめる。桜の馬場城彩苑熊本城に近接する総合観光施設。歴史文化体験の他、特産品や食を楽しむことができる。 3. グルメ 地鶏、黒豚、馬刺し（国によってはイメージが悪い）、熊本ラーメン、からしれんこんなど韓国岳霧島神宮

(51)

6 日目「静かな海と火山を臨むルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 熊本 - 雲仙 - 長崎 - 嬉野 2. 見どころ 雲仙普賢岳近年噴火した活火山。新たな登山道が整備され、平成新山を間近に見ることもできる。長崎平和記念公園平和記念像で有名。小高い丘にあるので、市内の展望も良い。大浦天主堂日本最古のキリスト教建造物。国宝。出島中世日本の貿易港。着物体験もできる。有明海九州最大の入り江。夕方の干潟の景色は観光スポットとしても人気がある。嬉野温泉日本三大美肌の湯で知られる名湯。

(52)

7 日目「田園風景と焼き物の町を訪ねるルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 嬉野 - 武雄 - 有田 - 佐賀 - 柳川 2. 見どころ 有田ポーセリンパーク有田焼の展示をしている。ろくろ回し、絵付けの体験もできる。武雄温泉嬉野と並ぶ美人の湯。立ち寄り湯や貸し切り湯も充実している。立花氏庭園柳川藩主立花家の邸宅。庭園の他、大広間、約 400 点の国宝等が鑑賞できる。 3. グルメ 佐賀牛、佐賀のり、うなぎ料理など有田ポーセリンパーク（出展：宗政酒造）立花氏庭園佐賀牛うなぎのせいろ蒸し

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8 日目「太宰府観光とショッピングを楽しむルート」 1. ルート（レンタカーで移動） 柳川 - 太宰府 - 福岡 2. 見どころ 太宰府天満宮菅原道真を祀る神社。学問の神として有名。博多駅空港から 2 駅のショッピングスポット。天神福岡の中心にあるショッピング街。地下街は観光スポットにもなっている。キャナルシティ博多福岡最大の複合施設。ショッピング、グルメ、映画などが楽しめる。 3. グルメ 太宰府天満宮博多駅

(54)

火山の島・九州一周コース

 コンセプト九州を代表する自然の景観を訪ねる旅。欧州では珍しい火山帯と、水にまつわる観光地を巡り、九州の豊かな自然を楽しめる。季節により違う表情を見せるため、何度も訪れたくなることもアピールポイントとなる。  コース名火と水が彩る九州の大自然コース  主要ターゲットイギリス・フランス・ドイツ欧州の旅行者は文化・歴史施設と景勝地に興味があるが、訪問先が都市部に偏っているため、自然をテーマに九州の自然が生み出す名勝への訪問を促す。また、神社、城といった施設へも訪問を促し、特にライトアップが復活した熊本城の夜景を見せることで、震災へのマイナスイメージを払拭する。

(55)

(56)

 案内コース 1 日目水の都柳川を目指す鉄道の旅 1. ルート 福岡空港 -（地下鉄）- 福岡 -（電車）- 柳川 2. 見どころ 博多駅空港から 2 駅のショッピングスポット。立花氏庭園柳川藩主立花家の邸宅。庭園の他、大広間、約 400 点の国宝等が鑑賞できる。白秋道路日本の道百選に選ばれた散歩道。四季折々の花が楽しめる。 3. グルメ 博多ラーメン、明太子、うなぎ料理など立花氏庭園白秋道路

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2 日目有明の海をめぐる旅 1. ルート 柳川 -（電車）- 鹿島 -（電車）- 長崎 –（電車）- 雲仙 2. 見どころ 有明海九州最大の入り江。夕方の干潟の景色は観光スポットとしても人気がある。祐徳稲荷神社日本三大稲荷の一つ。観光スポットとしても有名。長崎平和記念公園平和記念像で有名。小高い丘にあるので、市内の展望も良い。大浦天主堂日本最古のキリスト教建造物。国宝。出島中世日本の貿易港。着物体験もできる。雲仙地獄別府と並ぶ観光名所。

(58)

3 日目自然の脅威を体験する旅 1. ルート 雲仙 - 島原 - 熊本 2. 見どころ 雲仙普賢岳近年噴火した活火山。新たな登山道が整備され、平成新山を間近に見ることもできる。雲仙岳災害記念館雲仙・普賢岳噴火災害の脅威と姿を伝えるためにつくられた全国初の火山体験学習型観光施設。熊本城日本三名城の一つともいわれる。現在修復中だが、夜間のスポットライトが楽しめる。桜の馬場城彩苑熊本城に近接する総合観光施設。歴史文化体験の他、特産品や食を楽しむことができる。 3. グルメ 手延べそうめん、ふぐ料理、馬刺し（国によってはイメージが悪い）、熊本ラーメンなど雲仙普賢岳熊本城

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4 日目名山と名水をたどる旅 1. ルート 熊本 -（電車）- 阿蘇 -（電車）- 別府 2. 見どころ 阿蘇山九州を代表する活火山。河口付近まで道路が通っており、巨大なカルデラを鑑賞することができる。（火山の活動レベルによる）白川水源一級河川白川の水源。観光地として整備されており、景勝地として人気がある。別府温泉街日本有数の温泉地である別府の温泉街。地獄めぐりが楽しめる。 3. グルメ 豊後牛、あか牛丼、地獄蒸しなど白川水源別府温泉

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5 日目日本最古の神話を訪ねる旅 1. ルート 別府 –（電車、バス）- 高千穂 -（バス）- 宮崎 2. 見どころ 高千穂神社天孫降臨の地とされる神社。境内の神楽殿では毎晩高千穂神楽を鑑賞できる。高千穂峡名瀑真名井の滝が楽しめる絶景スポット。青島神社青島の中央にある神社。太平洋を一望でき、近くでマリンスポーツを楽しむこともできる。 3. グルメ 鮎料理、宮崎牛、チキン南蛮、地鶏炭火焼、宮崎マンゴー（太陽のたまご）など高千穂神社青島神社

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6 日目大高原と霧の山に遊ぶ旅 1. ルート 宮崎 -（バス）- えびの -（バス）- 霧島 -（電車）- 鹿児島 2. 見どころ えびの高原標高 1200m にある九州最大級の高原。高原を縦断するドライブコースとしても有名。韓国岳韓国まで見えるといういわれで名づけられた山、霧島山系が一望できる絶景スポット。霧島神宮霧島を仰ぐ神社。景観も良く、近くには千滝も見える。 3. グルメ 宮崎牛、チキン南蛮、地鶏炭火焼などえびの高原霧島神宮

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7 日目火山の脅威に出会う旅 1. ルート 鹿児島 - 桜島 - 鹿児島中央（新幹線で福岡へ） 2. 見どころ 桜島噴煙が立ち上る活火山。海とセットの景観は鹿児島を代表する一大スポット。 3. グルメ かつお料理、黒豚、黒毛和牛、博多ラーメン、明太子など桜島豚しゃぶ博多ラーメン

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周遊コースの課題

 コースの偏り九州北部は交通の便もよく、都市間の移動が容易である。これに対し、九州南部は公共交通機関が少なく、旅行行程が北部に比べて長くなりやすい。このため、九州を周遊する場合、コースは総じて南部に時間をかける必要がある。したがって、北部九州と南部九州に分けた旅行行程などを提案することも必要であり、ここでは福岡をゲートウェイとした北部九州のオプションツアーを中心に提案する。  観光地の滞在時間観光地を巡る旅行では、一つの観光地に滞在する時間をある程度長めに取る必要がある。現在の周遊コースでは、一つの観光地に留まる時間が短く、十分な観光が楽しめるとは言いがたい。周遊ルートは交通の便が比較的便利な都市に絞り、その周辺都市をオプションツアーとして設定するなどの工夫が必要である。  観光日数７日前後の周遊ルートでは、多様なニーズに応えることが難しい。短期の旅行ニーズに応えるためには、2 泊 3 日、4 泊 5 日などの比較的短期の旅行コースを設定することが重要である。参考）旅行者の平均訪問県数単位：県

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旅行者の動向を踏まえたプラン案

 主要都市を結ぶ基本ルートの組み立て例各県の主要都市を結び、これを基本ルートとして 7 日の周遊ルートを作成する。そして、このルート上にオプションプランを作り、ニーズに合わせた旅行プランを組み立てる。基本ルートは、主に県庁所在地を結んでいるが、佐賀と大分に関しては観光地としてのニーズが高い都市を優先した。また、時刻表の見やすさ、割引チケットの利用割合を考慮し、基本となるルートにはバスの利用を避け、おおむね電車で移動できるルートを設定した。基本ルート案各主要都市を結ぶコースを作成。 JR 線を中心に、各都市を結び、基本となる周遊コースを設定する。各都市に 1 泊するという前提で、合計 7 泊 8 日で周遊することができる。コースは左周り、右回りのどちらからも周遊が可能である。

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 4 泊 5 日の基本周遊プラン 九州を北部と南部に分けた時、ちょうど熊本と大分を境にすることができる。いずれにも自然、文化施設が豊富で、南北を分けることで、特色のある周遊ルートが構築できる。周遊ルート案赤は北部ルート、青は南部ルートを表す

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 オプションツアーの組み立て例オプションツアーと基本ルートの関係前 2 ページに記載した基本ルートの多くは特急が走っており、それぞれの都市は独立した観光素材がある。このため、基本ルートのみでも周遊としては成立する。基本ルート周辺で、オプションツアーは複数組むことも可能である。同じ都市間の移動でも、テーマによって途中の立ち寄り場所を変更することで、多様なニーズに応えることができる。 1. 福岡 - 別府間のオプションツアー例 ルート「日田の小京都と別府の地獄めぐり」福岡 - 日田 - 別府福岡 - 別府間で、日田に立ち寄るツアープラン。福岡で午後までショッピングを楽しむ代わりに、日田の商人街を楽しむこともできる。文化的な施設にニーズのあるタイ、シンガポール、欧州向けのツアープラン。

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2. 嬉野 – 長崎間のオプションツアー例 ルート嬉野 – 雲仙 – 長崎諫早で一旦下車し、バスで小浜温泉まで向かうコース。雲仙普賢岳を臨む温泉郷で、足湯や海鮮料理を楽しむことができる。バスの代わりに諫早でレンタカーを利用すると島原半島を一周することもできる。（110km 所要時間 3 時間程度）

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3. 鹿児島 - 宮崎間のオプションツアー例 ルート鹿児島 – 霧島 – 宮崎鹿児島 – 宮崎間で霧島に立ち寄るツアープラン。鹿児島を出発する時間が早ければ、その分霧島の景色を楽しむことができる。自然の景観にニーズのある韓国、中国向けのツアープラン。オプションツアーの候補となる主な都市と特色上記 1～3 のルート周辺において、主なオプションツアーの候補となる主な都市としては次のようなものが挙げられる。１．柳川水郷として有名で、観光資源が豊富。うなぎを中心としたグルメプランも組みやすい。２．鹿島

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祐徳稲荷神社があり、タイの旅行者には欠かせない。３．雲仙普賢岳、平成新山は噴火の記憶が新しい。現在は登山道も整備されており、火山を間近に臨むことができる。４．由布院別府と並ぶ一大温泉街。由布岳にある狭霧台展望台は由布院の町を一望できる絶景スポット。５．日田かつて交易の拠点だった豆田の商人街は外国人に人気が高い。川魚料理、豊後牛、地鶏と、大分の味覚をまんべんなく楽しめる。６．阿蘇九州最大の活火山と日本一広い草原。グルメ、観光スポットが豊富で、震災後の復興も進んでいる。７．霧島鹿児島と宮崎間にある神社。歩いていける距離に景勝地があり、自然に囲まれた文化施設としての側面がある。８．高千穂神話に由来する施設、景勝地が数多くあり、夜神楽も楽しめる。９．指宿温泉に抵抗のある外国人が気軽に試すことができる砂蒸し風呂を始め、開聞岳、海の幸など、観光地、グルメも豊富。鹿児島のオプションとして宿泊地としても設定しやすい。

(70)

第

_{3 章海外向け九州観光を促進するプロモーション提案}

海外からの旅行者は、主に政府や旅行関係者のホームページ情報を見て、日本への旅行を考えることは第 1 章で確認した。しかし、外国人旅行者の九州観光を促進するためには、単に旅行者を呼び込むことだけでなく、旅行中、および旅行後までを総合的にフォローする仕組みが必要である。第 3 章においては、第 1 章の検証によって得られた課題の整理と、解決手段、及び、第 2 章で磨き上げた広域観光周遊ルートの効果的なプロモーション主要の提言を行う。

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情報収集の手段から考えるプロモーションプラン

多くの外国人は、旅行中の情報収集に検索エンジンを利用しており、ガイドブックは Facebook と同程度となっている。Instagram やツイッターを含めると、SNS の利用はガイドブックよりも多い。 【図】情報収集を行った媒体（国・地域別） ※全体降順 検索エンジン（ G o o g l e など）書籍・雑誌（ガイドブック含む）フェイスブック微信（ W e C h a t ）インスタグラムテレビツイッターその他特に情報は得ていない 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 全体（N=763）韓国（n=152）中国（n=142）台湾（n=180）香港（n=174）タイ（n=37）シンガポール（n=36）欧州（n=42）（％）

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課題解決への提言

 ホームページの拡充旅行者の多くは、個人ブログや自治体のホームページから事前に情報を得ている。したがって、旅行者の増加にはホームページの拡充は欠かせない要素の一つである。特に公共交通機関の情報は重要である。また、旅行者が困ったときに対応できる外国人専用ダイヤル（コールセンター）も必要であると考える。 1. 公共交通機関の情報 今回の調査では、JR レールパスに比べて SUNQ パスの利用率が低いという結果となっている。また、特にバスの乗り方が分かりにくいという指摘があった。観光地によっては鉄道が通っていない場所もあり、旅行者にとってバスの利用は欠かせないものである。これらのことから、バスの乗り方、料金、時刻表の見方などの情報を分かりやすい形で掲載することが重要である。また、私鉄に関する指摘は出ていないものの、多言語に対応していない会社もあるため、フォローとなる情報掲載も視野にいれるべきである。 2. 外国人専用ダイヤル（コールセンター）の設置 専門用語の多い食事に関する質問や、バスの時刻表の見方、電車の乗り方など、旅行中に困る場合が多い。これに対して、地方では言語対応が不十分であり、万が一のときに外国人に対応するサービスがない。これは、外国人の受入態勢が不足している地域へ旅行者を案内する際の大きな障害となる。このため、24 時間 365 日対応できる電話サービス（コールセンター）を各県、若しくは広域で設けることで、最低限の案内サービスを提供する。

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 ソーシャルメディアの活用世界の SNS 市場の拡大は、個人間の情報交換を容易にし、観光需要を引き出す重要なメディアの一つになっている。これを活用することで、これまでのメディア戦略をさらに多角化し、効果的なプロモーションを仕掛けることが可能になる。ソーシャルメディアの活用例 1. 自撮りスポットの設定 観光地での自撮り（セルフィー）は、海外旅行者の満足につながるだけでなく、旅行者がその写真を SNS にアップロードすることで広報としての効果も狙える。自撮りを促すためには、景勝地や施設、建築物など、特別なスポットで撮影をするのに最適な場所を提供することが有効である。広域観光周遊ルートの候補地となる地域を中心に、自撮りをしたくなるエリアを設定することで、自撮りを促すことができる。 2. プレゼント企画 自撮りをさらに促すため、公式 SNS に写真を投稿した旅行者に対してプレゼント企画を行う。プレゼントは各市町村の特産品や旅行者が買いにくい生鮮産品などが適している。 3. 各市町村の広報活動 各市町村で、地域住民から観光スポットを募集し、SNS にアップロードする。発信する量

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各国の広報プラン

 韓国市場 1. ポータルサイト「NAVER」リスティング広告 NAVER は、韓国で初めて独自の検索エンジンを開発した国内検索シェア 1 位の検索ポータルサイトである。韓国の検索エンジン市場は、NAVER が首位を占めており、広告効果も高い。 2. SNS「Kakao Story」へのインフィード広告

Kakao Story は、2014 年 10 月に Daum と合併した Kakao が 2012 年 3 月にリリースした SNS で、現在は累積加入者が 4,700 万人、月間アクティブユーザーは 2300 万人になる韓国最大規模の SNS である。

インフィード広告とは

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インフィード広告とは、ユーザーのフィード上に他の記事と同じような形で掲載される広告のことで、ユーザーに違和感のない形で広告が掲載される。  中国市場 1. 旅行達人の誘致 中国では、デジタルメディアが急激に成長しており、旅行情報もほぼデジタルメディアからの収集が一般的となっている。その中で、「旅行攻略サイト」という旅行の体験記をまとめてシェアする旅行情報サイトが人気を博している。旅行攻略サイトで体験記を掲載している人は旅行達人と言われ、個人旅行者にとって重要な情報源となっている。

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2. 動画サイトの活用 政府検閲のため、YouTube がつながらない中国では、youku、bilbili といった独自の動画サイトの人気が高まっている。特に 80 年代から 90 年代生まれの若者世代は、テレビよりも動画サイトの影響が強い。 bilibili.com。アニメ、漫画、ゲーム情報を主とした日本好きが多く集まると言われる動画サイト。

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