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新しい非居住者債券所得非課税制度の概要 < 平成 22 年度税制改正前の制度の概要 > 非居住者等が受ける振替国債及び振替地方債のについては 一定の手続要件を満たせば非課税とされていました しかし 非居住者等が受ける振替社債等のについては 原則 15% の税率により源泉徴収課税がなされていました 非

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(1)

新しい非居住者債券所得

非課税制度について

金融庁 総務企画局

政策課 金融税制室

(2)

新しい非居住者債券所得非課税制度の概要

<平成22年度税制改正前の制度の概要>

„ 非居住者等が受ける振替国債及び振替地方債の利子については、一定の手続要件を満た せば非課税とされていました。しかし、非居住者等が受ける振替社債等の利子については、 原則15%の税率により源泉徴収課税がなされていました。 „ 非課税制度の適用を受けるための手続としては、例えば、非課税制度の適用を受けようとす る振替国債及び振替地方債の発行者ごとに、その所轄税務署長に非課税適用申告書を提 出することとされるなど、実務的に煩雑な手続が定められていました。

<平成22年度税制改正の概要>

„ 非課税対象債券の範囲拡大: 非居住者等が受ける振替社債等(平成25年3月31日までに発行されたもの)の利子及び 償還差益についても、一定の手続要件を満たせば非課税とされることになりました。ただし、 振替社債等のうち利益連動債の利子及び償還差益、並びに、発行者の特殊関係者が受け る振替社債等の利子及び償還差益については、非課税制度の対象外です。 „ 非課税手続の簡素化: 非課税制度の適用を受けるための手続が、大幅に簡素化されました。 „ 非課税対象者の範囲拡大: 非課税制度の適用を受ける者(適格外国証券投資信託)の範囲が拡大されました。 1

(3)

利子 非課税 ※平成11年~ 非課税 ※平成19年~

海外投資家(

居住者、

外国法人等)

非課税 課税(源泉徴収なし) (法人税で課税) ※平成15年度~

公 社 債 利 子 に 関 す る 税 制 改 正 の 概 要

利子 利子 利子 利子 課税(源泉徴収20%) (源泉分離課税)

公社債市場

公社債市場

個人(

住者)

(資本金 1億円以上)

国内法人

振替国債

振替社債

利子

非課税手続

恒久化

平成21年度末まで

簡素化

課税(源泉徴収15%)

非課税化

(平成25年3月31日ま でに発行されたもの)

振替地方債

民間国外債

(海外発行) 2

(4)

振替国債及び振替地方債に加え、非居住者等が受ける振替社債等(平成25年

3月31日までに発行されたもの)の利子及び償還差益についても、一定の手続要

件を満たせば原則として非課税とされることになりました。

„ 振替社債等: 新たに非課税対象とされる振替社債等には、振替制度において取り扱われる社債、財投機 関債、投資法人債、特定社債、サムライ債、CB(転換社債型新株予約権付社債)及びCP (短期社債)など(平成25年3月31日までに発行されたもの)が含まれます。 „ 償還差益: 非課税とされる償還差益とは、その償還により受ける金額(償還価額)がその取得価額を超 える場合におけるその差益をいいます。 „ 例外: 振替社債等のうち利益連動債の利子及び償還差益、並びに、発行者の特殊関係者が受け る振替社債等の利子及び償還差益については、非課税制度の対象外です。 „ 適用時期: 平成22年6月1日以後にその計算期間が開始する振替社債等の利子及び同日以後に取得 する振替社債等の償還差益が非課税とされることになります。なお、CPについては、同日以 後に発行されるものの償還差益が非課税とされることになります。

非課税対象債券の範囲拡大

(5)

非 課 税 制 度 の 対 象 外 と さ れ る 場 合

„ 振替社債等のうち利益連動債の利子及び償還差益については、非課税制度の対象外。 „ 利益連動債:振替社債等のうち、その利子の額が当該振替社債等の発行者等(発行者又は当 該発行者の特殊関係者)に関する政令で定める指標を基礎として算定されるもの „ 政令で定める指標: 1. 振替社債等の発行者等の事業に係る利益の額又は売上金額、収入金額その他の収益の額 2. 振替社債等の発行者等が保有する資産の価額 3. 振替社債等の発行者等が支払う剰余金の配当、利益の配当、剰余金の分配その他これらに類するも のの額 „ 発行者の特殊関係者(発行者との間に政令で定める特殊の関係のある者)が受ける振替社債 等の利子及び償還差益については、非課税制度の対象外。 „ 政令で定める特殊の関係のある者: 1. 発行者と他の者との間にいずれか一方の者が他方の者を直接又は間接に支配する関係が ある場合における当該他の者 2. 発行者と他の者との間に同一の者が当該発行をする者及び当該他の者を直接又は間接に 支配する関係がある場合における当該他の者 „ 直接又は間接に支配する関係:他の会社の株式等・議決権・構成員の50%超を有する関係(曾 孫会社まで)

利益連動債

特殊関係者

(6)

非課税手続の簡素化

非課税制度の適用を受けるための手続については、次のように簡素化されました。

„ 非課税適用申告書: 非居住者等は、非課税制度の適用を受けようとする債券ごとに、その発行者の所轄税務署 長に非課税適用申告書を提出するのではなく、関連する国内の口座管理機関の所轄税務署 長に非課税適用申告書を提出すれば足りることになります。 (注)非居住者等が非課税制度の適用を受けるために作成することが必要とされていた所有期間明細書は、一定の手続要件を 満たせば作成不要になります。 „ 適格外国仲介業者(QFI)の承認手続: 外国の口座管理機関は、適格外国仲介業者になろうとする債券ごとに、その発行者の所轄 税務署長に適格外国仲介業者の承認申請をするのではなく、国税庁長官に適格外国仲介業 者の承認申請をすれば足りることになります。 (注)非居住者等が非課税制度の適用を受けるためには、適格外国仲介業者(日本の税務当局の承認を受けた外国の口座管 理機関)を通じて振替公社債等を購入することが原則として必要です。 „ 各人別帳簿の廃止: 現在、国内の口座管理機関が作成している各人別帳簿(非課税制度の適用を受ける非居 住者等の名称・住所等を記載する帳簿)は、一定の手続要件を満たせば作成不要になります。 5

(7)

煩雑な現行制度

発行体A社の 所轄税務署長 発行体A社 外国投資家(非居住者等) 非課税適用申告書 所有期間明細書 QFI承認申請

簡素な新制度

外国投資家(非居住者等) 国税庁長官 サブカスの 所轄税務署長 発行体B社 発行体C社 発行体B社の 所轄税務署長 発行体C社の 所轄税務署長 非課税適用申告書 所有期間明細書 非課税適用申告書 所有期間明細書 外国口座管理機関(グロカス) 非課税適用申告書 QFI承認申請 外国口座管理機関(グロカス) 国内口座管理機関(サブカス) 各人別帳簿作成 日本だけの ローカルルール QFI承認申請 QFI承認申請

簡素化

振替機関(日銀・ほふり) 振替機関(日銀・ほふり)振替機関(日銀・ほふり)振替機関(日銀・ほふり)

事務が膨大

国内口座管理機関(サブカス)

廃止

(8)

非課税対象者の範囲拡大

非居住者又は外国法人は、一定の手続要件を満たせば原則として非課税制度

の適用を受けることができます。但し、非居住者又は外国法人が外国投資信託

の受託者である場合は、当該外国投資信託の信託財産につき支払を受ける振

替公社債等の利子については、当該外国投資信託が適格外国証券投資信託で

ある場合に限り非課税制度の適用を受けることができます。

„ 平成22年度税制改正前においては、適格外国証券投資信託は、以下の全ての要件を満た す外国投資信託(証券投資信託又は公社債等運用投資信託)に限定されていました。 イ その設定に係る受益権の募集が国外において公募により行われたこと。 ロ 当該受益権の募集が国内で行われていないこと。 „ 平成22年度税制改正後は、次の外国投資信託(証券投資信託又は公社債等運用投資信 託)も適格外国証券投資信託とされることになります。 1.その設定に係る受益権の国外における募集が公募により行われた外国投資信託で、次 の要件を満たすもの イ 当該受益権の国内における募集が公募により行われたこと ロ 上記イの受益権に係る収益の分配が国内における支払の取扱者を通じてのみ交付 されること 2.その設定に係る受益権が、他の適格外国証券投資信託の信託財産として取得された外 国投資信託 7

(9)

イ その設定に係る受益権の募集が国外に おいて公募により行われたこと ロ 当該受益権の募集が国内で行われて いないこと

債券

利子

非課税

海外投資家

外国証券投資信託

公募

平成22年度税制改正前の適格外国証券投資信託

(10)

その設定に係る受益権の国外における募集が 公募により行われた外国投資信託で、次の要 件を満たすもの。 イ 当該受益権の国内における募集が公募に より行われたこと ロ 上記イの受益権に係る収益の分配が国内 における支払の取扱者を通じてのみ交付さ れること

債券

利子

非課税

国内投資家

国内の証券会社

分配金

分配金

源泉徴収

海外投資家

外国証券投資信託

公募

公募

適格外国証券投資信託の範囲拡大(1)

(11)

債券

利子

非課税

適格外国

証券投信

マスターファンド

その設定に係る受益権が、他の適格外国証 券投資信託の信託財産として取得された外国 投資信託

適格外国

証券投信

適格外国証券投資信託の範囲拡大(2)

10

参照

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