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単一ループ循環型搬送システムのシミュレーション、解析、最適化

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2001年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

1−G−12

単一ループ循環型搬送システムのシミュレーション、解析、最適化

01100884京都工芸繊維大学 *木瀬 洋KISEHiroshi

京都工芸繊維大学 呂 明哲LUMingzhe

OllO8834京都工芸繊維大学 軽野 義行KARtTNOllもshiさ▼uki

1 はじめに

Vz [享回 本研究では、一群のビークルが一つのループ経路上 を一定の順序で繰り返し巡回しながら、経路上に配置 された多数のステージでローディング、処理及びアン ローディングを含む作業を行う順列循環型搬送システ ムを取り上げる。このようなシステムは工場や物流セ ンターなどにおけるマテハンシステムとして普遍的に 実在する。以下ではこのようなシステムのシミュレー ション、性能解析及び最適化について検討する。 Buffer Zone Vn、 UnloadingStage S(ns十1) 図1:Permut・ationalCirculation−tyPeVehicleRout・− 1ngSystem

3 システムの解析

3.1 ステージ負荷方式 ここでは、各ジョブは任意の処理ステージで一度だ け処理される場合を考える。例えば、事例として立体 自動倉牽において、入荷した荷物を保管するため,各 ビークルが荷物を一つずつ立体棚まで搬送する場合が 挙げられる。そこで、ここでは、各ステージへの負荷 が均一となる様に、次の2つの負荷方式を検討する。 order負荷方式:作業は5(那)、∫(n5−1).‥5(1) の順に処理され丁この順番を必要なだけ繰り返す。 randonl負荷方式:ジョブ毎に一様乱数によって 処理ステージを決定する」。

2 システムの概要

Fig.1に示すように。同一性能を持つn5個の処理ス テージはビー クルの進行方向に沿って、番号の昇順と なるように経路に沿って配置されている⊂ ビークルは ローディングステージから出発し、一つの処理ステー ジで何らかの処理を行い、最後にアンローディングス テージまで行く。 アンローディングステージでの処理 が終わると、次の循環に入る。1台のビークルが1循 環で行う作業の集合を1ジョブという。このシステム は一つのループ経路しか持たないので、ビークルの追 い抜きは許されない。ビークル間の衝突を防止するた め、各ステージの経路上にビークルが停止可能なバッ ファゾーンを設置する.=一つのバッファゾーンは一台 のビークルのスペースに相当する二 先行ビークルがス テージで処理を行うなどのため、停止したとき、後続 ビークルはその直前のバッファゾーンで停止し、待機 しなければならないことがある= これを先行ビーク′レ による干渉という.= このような干渉はピーク′レの巡回 時間を増大させ、平均巡回時間などの評価尺度に悪い 影響を及ぼす.二 そこで、このような干渉現象のシミュ レーション、解析、及び干渉の最小化を試みる。

3.2 隣接する2台ビークル間の干渉

order方式において、隣接する2台のビークル l妄、l妄+1に対し、先行ビーク′レ1妄が処理ステージ g(1)で処理される場合、1妄が∫(1)での処理を終わ らないと、後続ピーク/レl妄+1は前に進めないので、 干渉が発生する.= このような干渉を非並列割当による 干渉という(以後、非並列型干渉という).二 一方で、 1妄がぶ(1)以外の処理ステージで処理を行い、Ii+1 がより手前で処理を行う場合、1五とlも+1は同時並行 的に処理可能である。しかしながら、そのような場合 でも、1ムとl主+1の間隔及びそれらの処理時間の長 −160− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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0 ヱ 4 6 8 10 12 14 16 18

Numberofvehicles!nV(ns=6.nj=600)

図3:Mean tra\・eltimewith numberof\・ehicles

0 2 4 (∼ 8 10 12 14 16 18

Numberofvehic】es,nV(nj=600,nS=6)

図2:Mean t.ral・eltime\1・ith numberofvehicles

さによって、干渉が発生することがある。このような 干渉を並列割当による干渉という(以後、並列型干渉 という)。1妄とl五+1の処理ステージでの処理時間を それぞれち(鬼)とろ(た+1)で表し、1忘と1妄+1の間 隔をβ叫1で表すと、非並列型干渉が発生する条件は ち(た+1)の長さにかかわらず、 β叫1一毎<ろ(た) (1) である。ただし、dβは隣接するバッファゾーン間の ビークル走行時間を表す。また、並列型干渉が発生す る条件は以下で与えられる。 β叫1−dβ<ち(ん)−ろ(た+1) (2) Fig.2は処理時間一定(ろ=丁)としたとき、シミュ レーションによって得られたorder方式とrandom方 式の平均巡回時間を示している。Order方式について は式(4)とよく一致している

4 最適化スケジューリング

ジョブ処理時間が異なる場合には∫(1)以外の処理 ステージで並列型干渉が発生する可能性がある。すな わち、式(2)によって、隣接するど−クルの処理ステー ジでの処理時間差が干渉の原因となるので、この差の 最小化にするによって、干渉を削減することを目指す、= 処理ステージでの処理時間の小さい順(SPTルール)、 あるいは処理時間の大きい順(LPTルー/レ)で処理 すると、いずれも隣接するビークルの処理ステージ

での処理時間差は最小である亡 従って、最適方法とし

て、Order方式に対して、SPTルール(orderTSPT)と

LPTルール(order−IJPT)を提案する.=Fig.3は提案

した手法と(ジョブの並び替えを行わない)ジョブ番号 順(order−FCFS)を比較したものである。Order−SPT 法が最も優れていることが分かる.=

3.3 処理時間一定の場合の平均巡回時間

全てのジョブの処理時間が一定、すなわち、 ろ(ん)=ろ、た=1・2‥‥n5 (3) の場合を考える.。この場合のorder方式においてはス テージ5(1)における非並列型干渉のみが発生する(式 (1)参照).。また、各ビークルが巡回を繰り返すに従っ

て,ビークル間の干渉が起こらない定常状態に近ずい

ていく.= 定常状態に達するまでに全ビークルに発生し た干渉時間の合計は

†I’r(0′〉d仁r)=(nLノ2)[ち(nlノダ−1)+nと・P。(1−1/g)]

(4) で与えられる。ただし、タはnと・とn5の最大公約数 で、P。は出力ステージでの処理時間である。従って, 各ビーク/レの平均巡回時間は ▲1Jr(ordぴ)=n、.。+廿T(0′−d仁「)/可 (5) となる= ただし、1。inは干渉なしにビークルが1 巡回する時間である二

5 終わりに

本研究では単一/レープ循環型搬送システムに対して シミュレーション,解析及び最適化を試み,以下の結 論を得た。 1.ステージ負荷方式としてorder方式とrandom方 式を比較したとき,Order方式の方が有利である。 2.ジョブ処理時間一定の場合,Order方式において はビークル数とステージ数の最大公約数が大きい 方が有利である.= 3.処理時間が異なる場合のorder方式においては処 理時間の非減少順(order−SPT)のジョブ投入 順序が有利である.二 −161− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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