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【書評】意思決定支援システムの鍵

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Academic year: 2021

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【書評】 新村秀一著

意思決定支援システムの鍵

講談社 BLUE

BACKS

318頁 1993年 12 月刊定価800円 コンビュータが,いわゆるエンドユーザーにも浸透 する中で,これを,人聞の意思決定を支援するための 道具として利用しようとする試みは,これまでも数多 くなされてきた.意思決定を定型的にとらえて失敗し た MIS

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System) の反省 のもとに提唱された,意思決定支援システム (DSS­

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System) は,こうした試みの主流 をなすものであろう. 本書は,意思決定支援システムにおいて重要な役割1 を果たす,統計, OR,数値計算, AI のソフトウエア について,実体験にもとづいて書かれたものである. そのため,随所に見られる具体例も適切でわかりやす く説明きれている. 本書は 8 章から構成きれている. 第 1 章「情報処理とは」では,ハードウェア,ソフ トウェアの歴史を概観しつつ,これらの発展が, 1990 年代をユーザーの時代とするであろうと説明し,なか でもパワーユーザーを指向する人々を本書が対象とし ていることが述べられている. 第 2 章「人聞の本質一意思決定一」では,ソフト ウェアの発達が,人聞の本質である意思決定を支援す る時代をもたらしたこと,また,意思決定を情報処理 の立場で分類すると,統計,

OR

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AI,数値計算の 4 つに分類されることが書かれており,これら 4 つの役 割について簡単に説明が加えられている. 第 3 章「エンドユーザー言語がほしい j では,生産 性向上のためには,エンドユーザ一言語および第 4 世 代言語 (4GL) が重要であり,その例として,統計で は SAS, OR では LINDO, AI では EXSYS,数値計 算では Speakeasy をとりあげて説明きれている. 第 4 章 rSAS を使おう」では,汎用統計パッケー ジの特徴,統計で何ができるのか,応用分野で何があ るのかについて解説きれている. 第 5 章「数理計画法一 ORの花形ー」では, ORの手 法のうち,数理計画法を特に取り上げて,会話型数理 計画法パッケージの LINDO と,テンプレート・モデ

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)

ルの考え方が紹介されている. 第 6 章「数値計算をする」では,ベクトル,行列, 配列,集合,時系列を処理の対象とする中間言語であ る Speakeasyについて書かれている. 第 7 章「混乱する AIjでは, 80年代後半の AI ブー ムがすっかりきめきってしまった原因を考えながら, 現実的な視点で, AI シェルの役割を知るために EXSYS を例にとって,

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face) のもつ意味や,実際の ES

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の構築例が紹介されている. 最後に,第 8 章「ソフトウエアと人生j では,意思 決定支援を実現するためのソフトウエアと著者自身と のかかわりについて述べ,著者の立場や,考え方の背 景を明確にしている. 本書の主張をまとめると, r おわりに」で著者自身も 指摘しているように,次の点である. ・個人が,コンビュータの恩恵を受けるのは,意思決 定の分野であり,そのためには,統計, OR,数値計 算, AIが重要である. ・これらの教育には,従来 3GL を用いた教育が行な われてきたが,すでにエンドユーザー言語や 4GL と いった便利で,高機能なソフトウエアが存在するので, これらを使うことで,生産性が大幅に向上する. ・そのためにも,良いソフトウエアを選択する必要が あり,その指針および実例を紹介している. 残念なのは,タイトルからは,いわゆる DSS そのも のについて書かれていると期待きれるが,本書では, これについては,あまり触れられていない. DSS に関 しては,本誌 IDSS' AI における OR の適用 J 35巻 6 号等を参考にされたい. しかし,全体として,文章でソフトウェアを紹介す るという難しい課題を,独自の実務経験をもとに見事 にこなしているといえる.これ以上は,まさに「百聞 は一見にしかず」て1 本書に紹介きれている,ソフト ウェアや文献を参考に実際に体験するしかないで、あろ つ. (笹山晋一東京ガス側) オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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