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二者間の接近・被接近場面におけるpersonal spaceの認知的差異

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Academic year: 2021

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二者間の接近。被接近場面における

pe:rsonalspace

の認知的差異

専 攻 人 間 教 育

コース

人間形成コース

氏 名 長 堀 萌 恵

{問題の所在と呂的

l

personal spaceとは、一般に「個人が習 慣的に他者との間にとる距離」のことであ る。この per:sonalspaceを構成する要因に は、自分が相手に近づきたい距離のみでは なく、相手が自分に近づかれたいであろう と予測される距離も含まれているのではな いかと考えた。なぜなら、自分が相手に近 づく距離と、相手が自分に近づくであろう と思われる距離とは、二者の関係や、相手 への感情などによって変化すると考えられ たが、これらによる差異は認められなかっ たからである(長堀ら,

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)

。そこで、本 研究では、二者の接近 a被接近場面におけ るpersonalspaceについて、自分が相手に 対して持っている personalspaceと、相手 が自分に対してー持っていると推測される personal spaceの前方空間の大きさについ て箱庭を用いた実験をおこない、 personal spaceを構成する要因に、自分が相手に近 づきたい距離の他にも、相手が自分に近づ かれたいであろうと予測された距離も含ま れているのかについて検討した。また、そ の際、相手に対して抱いている好悪感情を、 「日本版Love-Li随 時 尺 度J(藤原ら,

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3

)

を用いて調べることにより、好悪に よってpersonalspaceの大きさに差異が生 じるかについて検討した。 {方法}

指 導 教 員 皆 川 直 凡

被験者 T大学生 17人(男性 4名、女性

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名;年齢

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歳、

m=19.88

、S

D=

L18) 実 験 期 間 平 成

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5日

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日 準 備 物 質 問 紙 、 砂 箱 、 人 形 ( 男2体、女 2体)、巻き尺、記録用紙 手続き 自分が相手に対して抱いている愛 情と、相手が自分に対して抱いていると予 想される愛情について、質問紙「日本版 Love -Liking尺度Jを用い、ある特定の好 きな異性@好きな同性。嫌いな異性・嫌い な向性の 4者それぞれについて点数化した。 その際、それぞれの相手を明確に特定化す るため、相手のイニシヤノレと、相手との関 係を言己入するものとした。関係は(1.配偶 者。 2.恋人・ 3.片想い・4.親友。 5.友 人 .6。 知人・7.その他;自由記述)の中から当てはま る項目に丸をつけるとした。次に、箱庭を 用いた接近・被接近実験をおこなった。砂 箱の両端に、向かい合うように自分の人形 と、質問紙に記入した特定の対象の人形の 中から一体ずつを置いた。「接近一被接近パ ターン群」では、①接近実験として、自分 の人形を、相手に近づくであろう位置まで 動かし、相手の人形を、自分に近づくであ ろう位置まで動かした。②被接近実験とし て、①と逆の動作をおこなった。「被接近 接近パターン群」では、①と②と逆の動作 をおこなった。人形を一体置くごとに、被

(2)

-21-験者は砂箱が見えない位置へと移動し、そ の聞に自分の接近距離と、二者間の距離を 記録用紙に記入した。 [結 果

1

3 (personalspaceを構成する要因;Love 得点@接近距離・二者聞の距離)x4 (相手 の対象;好きな異性,好きな同性,嫌いな異性, 嫌いな向性)

x2

(愛情の方向 ;自分が相手 に対しでもっている愛情 ・相手が自分に対 してもっていると予想される愛情)の3要 因分散分析をおこなった。結果として、 personal spaceを構成する要因聞と、相手 の対象問において主効果が認められた。 personalspaceを構成する要因と相手の対 象との聞に交互作用が見られ、相手の対象 と愛情の方向との間にも交互作用が見られ た。 pe:rsonalspaceを構成する要因と相手 の対象と愛情の方向間おいて、 二次の交互 作用が認められた。単純主効果の検定の結 果、①personalspaceを構成する要因にお いて、好きな相手と、自分が相手に対しで もっている愛情と相手が自分に対してもっ ている と予想される愛情の聞に有意差が認 められた。 また、嫌いな同性と相手が自分 に対してもっていると予想される愛情の聞 に有意差が認められた。②相手の対象にお いて、 Love得点と自分が相手に対しでもっ ている愛情、相手が自分に対してもってい ると予想される愛情の聞に有意差が認めら れた。また、二者間の接近距離と相手が自 分に対してもっていると予想される愛情の 間に有意差が認められ、自分が相手に対し てもっている愛情の間に有意傾向が認めら れた。③愛情の方向において、 Love得点と 好きな異性との聞に有意差が認められ、嫌 いな向性との聞に有意傾向が認められた。 多重比較の結果、 personalspaceを構成す る要因における、好きな相手についての自 分が相手に対してもっている愛情、 相手が 自分に対しでもっていると予想される愛情 では、 Love得点と自分の接近距離において 有意差が認められ、 Love得点と二者間の距 離においても差が認められた。好きな向性 についての相手が自分に対してもっている と予想される愛情では、自分の接近距離と 二者間の距離との聞にも有意差が認められ た。嫌いな相手については、同性について のみ相手が自分に対してもっていると予想 される愛情で、 Love得点と自分の接近距離 において有意差が認められた。 【考察

I

好きな相手には、自分の好意を相手に伝 達しようと、意識的ないし無意識的に、相 手との関係をより円滑に保つための非言語 的行動をとっていることが考えられる。ま た、相手にも、 自・分に対してより大きな愛 情をもってもらえるよう、自分が相手に対 して高い好意をもつことで、相手への愛情 の伝達を図っていることが考えられる。こ の行動は、対人関係を成立させ、維持し、 発展させる役割を担い、しかも、相手との 親密性をさらに高める効果をもたらすこと が考えられる。対人距離が近いほど好意的 な態度を相手に伝えることができると考え られるため好きな相手に対して愛情と距離 との聞に関連性が認められたと考えられる。 [主要引用文献] 長堀萌恵・向居暁 (2011).二者間におけ るパーソナノレ・スペースの認知的差異 好悪感と接近距離の関連性について ー パーソナリティ研究 20 日本パ ーソナリティ心理学会

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参照

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